実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の冷媒回路図である。
本実施の形態1に係る空気調和装置100は、内部を冷媒が循環する冷媒循環回路101を備えている。また、冷媒循環回路101は、圧縮機1と、凝縮器10と、膨張弁2と、蒸発器3と、凝縮器10と膨張弁2との間に接続されて余剰冷媒を貯留するレシーバ4と、レシーバ4と膨張弁2との間に接続されたポンプと、を備えている。
詳しくは、凝縮器10の冷媒の流入口は、圧縮機1の吐出口に配管接続されている。なお、本実施の形態1に係る凝縮器10は、第1凝縮器11及び第2凝縮器12を備えている。そして、第1凝縮器11及び第2凝縮器12は、圧縮機1の吐出口に対して並列に接続されている。なお、第1凝縮器11のみで熱交換負荷を賄える場合、凝縮器10を第1凝縮器11のみで構成してもよい。
また、凝縮器10は、レシーバ4とも配管接続されている。具体的には、凝縮器10は、該凝縮器10から冷媒を流出させる流出口である第1流出口11aを備えている。また、レシーバ4は、該レシーバ4へ冷媒を流入させる流入口である第1流入口4aを備えている。そして、凝縮器10の第1流出口11aとレシーバ4の第1流入口4aとが、配管接続されている。
ここで、上述のように、本実施の形態1に係る凝縮器10は、第1凝縮器11及び第2凝縮器12を備えている。このため、第1凝縮器11及び第2凝縮器12は、以下のように、レシーバ4の第1流入口4aと配管接続されている。第1凝縮器11は、第1流出口11aを備えている。すなわち、第1流出口11aは、第1凝縮器11内を流れた冷媒を流出させる流出口となっている。また、第2凝縮器12は、該第2凝縮器から冷媒を流出させる流出口である第2流出口12aを備えている。そして、第1凝縮器11の第1流出口11aと第2凝縮器12の第2流出口12aとが、レシーバ4の第1流入口4aに対して並列に配管接続されている。すなわち、第1凝縮器11及び第2凝縮器12は、圧縮機1とレシーバ4との間で並列に接続されている。
さらに詳しく説明すると、冷媒循環回路101は、第1配管22及び第2配管23を備えている。第1配管22は、第2凝縮器12の第2流出口12aとレシーバ4の第1流入口4aとを接続する配管である。また、第2配管23は、一端が第1凝縮器11の第1流出口11aと接続され、他端が第1配管22と接続される配管である。第1凝縮器11の第1流出口11aと第2凝縮器12の第2流出口12aとは、第1配管22及び第2配管23により、レシーバ4の第1流入口4aに対して並列に接続されている。
レシーバ4の冷媒の流出口は、ポンプ5の吸入口に配管接続されている。また、ポンプ5の吐出口は、膨張弁2の冷媒の流入口に配管接続されている。なお、膨張弁2は、例えば、キャピラリーチューブ又は電子式膨張弁である。膨張弁2の冷媒の流出口は、蒸発器3の冷媒の流入口に配管接続されている。蒸発器3の冷媒の流出口は、圧縮機1の吸入口に接続されている。
さらに、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101は、バイパス配管21を備えている。このバイパス配管21の冷媒流入側の端部である第1端部21aは、凝縮器10の第1流出口11aとレシーバ4の第1流入口4aとの間に接続されている。また、バイパス配管21の冷媒流出側の端部である第2端部21bは、レシーバ4とポンプ5との間に接続されている。冷媒循環回路101がバイパス配管21を有することにより、凝縮器10から流出した冷媒の一部は、レシーバ4を迂回して、ポンプ5の吸入口側へ流れることができる。
なお、上述のように、本字実施の形態1に係る凝縮器10は、第1凝縮器11及び第2凝縮器12を備えている。そして、第1流出口11aは、第1凝縮器11に設けられている。このため、バイパス配管21の第1端部21aは、第1凝縮器11の第1流出口11aと第1配管22とを接続する第2配管23に接続されている。すなわち、第2凝縮器12から流出した冷媒は、全てレシーバ4を通ってポンプ5へ流れていく。一方、第1凝縮器11から流出した冷媒の一部は、レシーバ4を通ってポンプ5へ流れていく。また、第1凝縮器11から流出した冷媒の残りの一部は、レシーバ4を迂回してポンプ5へ流れていく。
また、冷媒循環回路101は、冷媒循環回路101にとって必須の構成ではないが、逆止弁31、膨張弁34、膨張弁35及び過冷却熱交換器6を備えている。
逆止弁31は、第1凝縮器11の第1流出口11aと第1配管22とを接続する第2配管23に設けられている。具体的には、第2配管23は、以下の位置に逆止弁31を備えている。第2配管23において、該第2配管23とバイパス配管21との接続箇所を第1接続箇所23aとする。また、第2配管23において、該第2配管23と第1配管22との接続箇所を第2接続箇所23bとする。この場合、第2配管23は、第1接続箇所23aと第2接続箇所23bとの間に逆止弁31を備えている。逆止弁31は、第2接続箇所23bから第1接続箇所23a所へ向かう冷媒の流れを規制する逆止弁である。逆止弁31を備えることにより、後述のように、第1凝縮器11に液状冷媒が寝込むことを抑制でき、空気調和装置100の冷房能力を向上させることができる。なお、液状冷媒が寝込むとは、液状冷媒が溜まってしまうという意味である。
膨張弁34は、例えば、キャピラリーチューブ又は電子式膨張弁である。膨張弁34は、圧縮機1の吐出口と第1凝縮器11の冷媒の流入口とを接続する配管に設けられている。詳しくは、圧縮機1の吐出口に接続されている配管は、途中で2方向に分岐している。そして、分岐している配管の一方が、第1凝縮器11の冷媒の流入口と接続されている。また、分岐している配管の他方は、第2凝縮器12の冷媒の流入口と接続されている。膨張弁34は、分岐している配管のうち、第1凝縮器11の冷媒の流入口と接続されている配管の方に設けられている。膨張弁34を設けることにより、第1凝縮器11に流入する冷媒の量を調整することができる。なお、圧縮機1の吐出口と第1凝縮器11の冷媒の流入口とを接続する配管の長さ及び太さ等によって、第1凝縮器11に流入する冷媒の量を調整することも可能かもしれない。しかしながら、膨張弁34を設けることにより、第1凝縮器11に流入する冷媒の量の調整が容易となる。
膨張弁35は、例えば、キャピラリーチューブ又は電子式膨張弁である。膨張弁35は、バイパス配管21に設けられている。膨張弁35を設けることにより、バイパス配管21に流れる冷媒の量を調整することができる。なお、バイパス配管21の長さ及び太さ等によって、バイパス配管21に流れる冷媒の量を調整することも可能かもしれない。しかしながら、膨張弁35を設けることにより、バイパス配管21に流れる冷媒の量の調整が容易となる。
過冷却熱交換器6は、レシーバ4とポンプ5との間に設けられている。過冷却熱交換器6を設けることにより、レシーバ4から流出した液状冷媒が過冷却熱交換器6でさらに冷却され、液状冷媒の過冷却度が増大する。これにより、空気調和装置100の冷房能力が向上する。なお、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101においては、バイパス配管21の第2端部21bは、レシーバ4と過冷却熱交換器6との間に接続されている。このため、バイパス配管21から流出した液状冷媒も、過冷却熱交換器6で冷却されて過冷却度が増大する。したがって、空気調和装置100の冷房能力がさらに向上する。
このように構成された冷媒循環回路101を備えた空気調和装置100は、圧縮サイクル及びポンプサイクルの双方を実行することができる複合サイクル式の空気調和装置である。換言すると、空気調和装置100は、圧縮サイクルとポンプサイクルとを切り替えて実行することができる。なお、圧縮サイクルとは、圧縮機1を駆動し、ポンプ5を停止して、冷媒循環回路101に冷媒を循環させる動作である。また、ポンプサイクルとは、ポンプ5を駆動し、圧縮機1を停止して、冷媒循環回路101に冷媒を循環させる動作である。
詳しくは、圧縮サイクルでは、圧縮機1で冷媒を圧縮し、凝縮器10で冷媒を凝縮し、膨張弁2で冷媒を膨張させ、蒸発器3で冷媒を蒸発させることを繰り返す。この際、冷媒循環回路101を循環する冷媒が停止中のポンプ5を迂回して流れることができるように、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101は、バイパス配管25及び逆止弁33を備えている。
バイパス配管25の一端は、過冷却熱交換器6の冷媒の流出口とポンプ5の吸入口との間に接続されている。また、バイパス配管25の他端は、ポンプ5の吐出口と膨張弁2の冷媒の流入口との間に接続されている。逆止弁33は、バイパス配管25に設けられている。この逆止弁33は、バイパス配管25において、ポンプ5の吐出口側からポンプ5の吸入口側へ向かう冷媒の流れを規制する逆止弁である。バイパス配管25及び逆止弁33を備えることにより、ポンプ5が停止している圧縮サイクル時、過冷却熱交換器6から流出した冷媒は、停止中のポンプ5を迂回して流れることができる。また、ポンプ5が駆動しているポンプサイクル時には、逆止弁33により、ポンプ5から吐出された冷媒がバイパス配管25を通ってポンプ5の吸入口側へ流れることを防止できる。なお、停止中のポンプ5を迂回するための構成は、バイパス配管25及び逆止弁33に限定されない。停止中のポンプ5を迂回するための構成として、複合サイクル式の従来の空気調和装置において用いられている構成を適宜採用すればよい。
ポンプサイクルは、蒸発器3の熱交換対象である室内空気の温度が凝縮器10の熱交換対象である室外空気の温度より高い場合等に実行される。ポンプサイクル時、ポンプ5を駆動することにより、蒸発器3を流れる冷媒によって室内空気から熱が吸収され、吸収された熱は冷媒によって凝縮器10に運ばれ、凝縮器10で室外空気に放出される。この際、冷媒循環回路101を循環する冷媒が停止中の圧縮機1を迂回して流れることができるように、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101は、バイパス配管24及び逆止弁32を備えている。
バイパス配管24の一端は、蒸発器3の冷媒の流出口と圧縮機1の吸入口との間に接続されている。また、バイパス配管24の他端は、圧縮機1の吐出口と凝縮器10の冷媒の流入口との間に接続されている。逆止弁32は、バイパス配管24に設けられている。この逆止弁32は、バイパス配管24において、圧縮機1の吐出口側から圧縮機1の吸入口側へ向かう冷媒の流れを規制する逆止弁である。バイパス配管24及び逆止弁32を備えることにより、圧縮機1が停止しているポンプサイクル時、蒸発器3から流出した冷媒は、停止中の圧縮機1を迂回して流れることができる。また、圧縮機1が駆動している圧縮サイクル時には、逆止弁32により、圧縮機1から吐出された冷媒がバイパス配管24を通って圧縮機1の吸入口側へ流れることを防止できる。なお、停止中の圧縮機1を迂回するための構成は、バイパス配管24及び逆止弁32に限定されない。停止中の圧縮機1を迂回するための構成として、複合サイクル式の従来の空気調和装置において用いられている構成を適宜採用すればよい。
上述した冷媒循環回路101の各構成は、室外機110又は室内機120に収容されている。詳しくは、室外機110には、レシーバ4、ポンプ5、過冷却熱交換器6、第1凝縮器11、第2凝縮器12、バイパス配管21、第1配管22、第2配管23、バイパス配管25、逆止弁31、逆止弁33、膨張弁34、及び膨張弁35が収容されている。室内機120には、圧縮機1、膨張弁2、蒸発器3、バイパス配管24、及び逆止弁32が収容されている。室外機110は、例えば、屋外に設置される。また、室内機120は、例えば、冷房対象空間である室内に設置される。また、室外機110は、例えば、室内機120よりも高い位置に設置される。
続いて、室外機110に収容されている各構成の配置関係について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室外機の内部を側方から観察した図である。なお、図2では、圧縮機1の吐出口と凝縮器10の冷媒の流入口とを接続する配管を、配管102として示している。また、図2では、ポンプ5の吐出口と膨張弁2の冷媒の流入口とを接続する配管を、配管103として示している。
室外機110は、例えば略直方体形状の筐体111を備えている。この筐体111の下部には、吸込口112が形成されている。また、筐体111の上部には、吹出口113が形成されている。そして、筐体111には、吹出口113と対向する位置等、吹出口113の近傍に送風機114が収容されている。すなわち、送風機114が回転することにより、筐体111の下部の吸込口112から室外空気が筐体111内に吸い込まれる。そして、筐体111内に吸い込まれた室外空気は、筐体111の上部の吹出口113から筐体111外へ吹き出される。
筐体111には、第1凝縮器11、第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6も収容されている。第2凝縮器12は、筐体111内において、第1凝縮器11の上方に配置されている。過冷却熱交換器6は、筐体111内において、第1凝縮器11の下方に配置されている。そして、これら第1凝縮器11、第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6は、鉛直方向に対して傾くように設置されている。このように傾けて設置することにより、第1凝縮器11、第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6を鉛直方向に沿って設置する場合と比べ、第1凝縮器11、第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6の伝熱面積を増大することができる。
本実施の形態1では、第1凝縮器11、第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6のそれぞれは、複数の伝熱フィンと、内部に冷媒が流れる複数の伝熱管とを備えた伝熱フィンチューブ型の熱交換器となっている。複数の伝熱フィンは、規定の間隔を空けて並べられている。図2の場合、第1凝縮器11、第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6のそれぞれの複数の伝熱フィンは、紙面直交方向に、規定の間隔を空けて並べられている。複数の伝熱管は、これら伝熱管と共に熱交換器を構成する複数の伝熱フィンのそれぞれを貫通している。図2の場合、第1凝縮器11、第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6のそれぞれの複数の伝熱管は、紙面直交方向に、複数の伝熱フィンを貫通している。すなわち、図2の場合、第1凝縮器11、第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6のそれぞれの複数の伝熱管は、紙面直交方向に延びるように配置されている。
また、本実施の形態1では、第1凝縮器11の複数の伝熱管と第2凝縮器12の複数の伝熱管とは、共通の伝熱フィンを貫通している。換言すると、第1凝縮器11の複数の伝熱フィン及び第2凝縮器12の複数の伝熱フィンは、一体化している。このように第1凝縮器11及び第2凝縮器12を構成することにより、第1凝縮器11及び第2凝縮器12を筐体111に設置する際、1つの熱交換器として取り扱うことができ、第1凝縮器11及び第2凝縮器12の筐体111への設置が容易となる。なお、第1凝縮器11の複数の伝熱フィンと第2凝縮器12の複数の伝熱フィンとを別体で構成しても勿論よい。
また、本実施の形態1では、第2凝縮器12の複数の伝熱管と過冷却熱交換器6の複数の伝熱管とは、共通の伝熱フィンを貫通している。換言すると、第2凝縮器12の複数の伝熱フィン及び過冷却熱交換器6の複数の伝熱フィンは、一体化している。このように第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6を構成することにより、第2凝縮器12及び過冷却熱交換器6を筐体111に設置する際、1つの熱交換器として取り扱うことができる。すなわち、過冷却熱交換器6を筐体111に設置する際、凝縮器10と過冷却熱交換器6とを1つの熱交換器として取り扱うことができる。このため、過冷却熱交換器6の筐体111への設置が容易となる。なお、第2凝縮器12の複数の伝熱フィンと過冷却熱交換器6の複数の伝熱フィンとを別体で構成しても勿論よい。
また、筐体111には、レシーバ4も収容されている。この際、レシーバ4、凝縮器10及びバイパス配管21は、次のような位置関係となる。第2凝縮器12の第2流出口12aは、レシーバ4の第1流入口4aよりも高い位置に配置されている。このため、第2凝縮器12の第2流出口12aとレシーバ4の第1流入口4aとを接続する第1配管22を、上昇させることなく第2凝縮器12の第2流出口12aからレシーバ4の第1流入口4aへ向かって設置することができる。すなわち、第2凝縮器12の第2流出口12aから流出した冷媒は、上昇することなく、レシーバ4の第1流入口4aへ向かって流れ、レシーバ4に流入することができる。
第1凝縮器11の第1流出口11aは、レシーバ4の第1流入口4aよりも低い位置に配置されている。このため、第1凝縮器11の第1流出口11aと第1配管22とを接続する第2配管23は、第1凝縮器11の第1流出口11aから第1配管22へ向かって上昇するように設置されることとなる。したがって、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した冷媒は、第1凝縮器11の第1流出口11aから第1配管22までの高さh分だけ上昇して流れた後、第1配管22を通ってレシーバ4に流入することとなる。
バイパス配管21の第1端部21aは、レシーバ4の第1流入口4aよりも低い位置において、第2配管23と接続されている。このため、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した冷媒がレシーバ4に流入する場合と比べ、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した冷媒がバイパス配管21に流入する際の冷媒の上昇高さは、低くなっている。ここで、本実施の形態1では、バイパス配管21の第1端部21aは、第1凝縮器11の第1流出口11aの高さ以下の位置において、第2配管23と接続されている。このため、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した冷媒は、上昇することなくバイパス配管21に流入することができる。
続いて、本実施の形態1に係る空気調和装置100の動作について説明する。
まず、空気調和装置100の圧縮サイクル時の動作を説明する。
上述のように、圧縮サイクル時、圧縮機1が駆動し、ポンプ5は停止する。圧縮機1が駆動することにより、圧縮機1の吸入口側のガス状冷媒は、圧縮機1に吸入されて圧縮される。圧縮機1で圧縮されたガス状冷媒は、第1凝縮器11及び第2凝縮器12に流入する。第2凝縮器12に流入したガス状冷媒は、室外空気に冷却されることにより凝縮して液状冷媒となり、第2流出口12aから流出する。第2凝縮器12の第2流出口12aから流出した液状冷媒の全ては、第1配管22を通ってレシーバ4に流入する。
第1凝縮器11に流入したガス状冷媒は、室外空気に冷却されることにより凝縮して液状冷媒となり、第1流出口11aから流出する。第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した液状冷媒の一部は、第2配管23及び第1配管22を通ってレシーバ4に流入する。また、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した液状冷媒の残りの一部は、第2配管23及びバイパス配管21を通ることにより、レシーバ4を迂回して過冷却熱交換器6に流入する。
ここで、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置においては、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した液状冷媒の全てが、レシーバ4に流入することとなる。この際、第1凝縮器11から流出した液状冷媒がレシーバ4に流入するためには、上述のように、第1凝縮器11の第1流出口11aから第1配管22までの高さh分だけ上昇して流れなければならない。このため、第1凝縮器11からレシーバ4へは、液状冷媒が流れづらい。したがって、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置は、第1凝縮器11に液状冷媒が寝込んでしまう。
一方、本実施の形態1に係る空気調和装置100においては、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した液状冷媒の一部は、第2配管23及びバイパス配管21を通ることにより、レシーバ4を迂回して過冷却熱交換器6に流入する。上述のように、バイパス配管21の第1端部21aは、レシーバ4の第1流入口4aよりも低い位置において、第2配管23と接続されている。このため、第1凝縮器11からバイパス配管21への液状冷媒の流れは、第1凝縮器11からレシーバ4への流れと比べ、流れやすい。したがって、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置と比べ、第1凝縮器11に液状冷媒が寝込むことを抑制でき、第1凝縮器11に寝込む液状冷媒の量を低減できる。このため、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置と比べ、冷房能力を向上することができる。
なお、本実施の形態1では、バイパス配管21の第1端部21aは、第1凝縮器11の第1流出口11aの高さ以下の位置において、第2配管23と接続されている。このため、第1凝縮器11からバイパス配管21へ、液状冷媒がさらに流れやすくなっている。したがって、第1凝縮器11へ液状冷媒が寝込むことをさらに抑制でき、空気調和装置100の冷房能力をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態1に係る凝縮器10は、第1凝縮器11及び第2凝縮器12を備えている。そして、第2凝縮器12は第1凝縮器11の上方に配置され、第2凝縮器12の第2流出口12aはレシーバ4の第1流入口4aよりも高い位置に配置されている。このため、第2凝縮器12からレシーバ4へ液状冷媒が流れやすくなり、第2凝縮器12に冷媒が寝込むことを抑制できる。したがって、空気調和装置100の冷房能力をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、第2配管23に逆止弁31を備えている。このため、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、第1凝縮器11へ液状冷媒が寝込むことをさらに抑制でき、冷房能力をさらに向上させることもできる。詳しくは、第2配管23が逆止弁31を備えていない場合、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出しようとする液状冷媒には、第1流出口11aから流出することを阻害する方向に液ヘッドρgh分の圧力がかかり、第1流出口11aから流出しづらくなる。なお、ρは液状冷媒の密度であり、gは重力加速度である。一方、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、第2配管23に逆止弁31を備えているので、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出しようとする液状冷媒に液ヘッドρgh分の圧力がかかることを防止できる。したがって、第2配管23に逆止弁31を備えることにより、第1凝縮器11へ液状冷媒が寝込むことをさらに抑制でき、空気調和装置100の冷房能力をさらに向上させることができる。
レシーバ4に流入した液状冷媒は、必要分がレシーバ4から流出し、余剰分がレシーバ4内に貯留される。レシーバ4から流出した液状冷媒は、バイパス配管21を通ってレシーバ4を迂回した液状冷媒と合流した後、過冷却熱交換器6へ流入する。過冷却熱交換器6へ流入した液状冷媒は、過冷却熱交換器6で冷却されて過冷却度が増大した後、過冷却熱交換器6から流出する。過冷却熱交換器6から流出した液状冷媒は、バイパス配管25及び逆止弁33を通って停止中のポンプ5を迂回し、膨張弁2へ流入する。膨張弁2へ流入した液状冷媒は、膨張して気液二相冷媒となり、蒸発器3へ流入する。蒸発器3へ流入した気液二相冷媒は、室内空気から吸熱して蒸発し、ガス状冷媒となる。このガス状冷媒は、蒸発器3から流出した後に圧縮機1に吸入され、再び圧縮される。
次に、空気調和装置100のポンプサイクル時の動作を説明する。
上述のように、ポンプサイクルは、蒸発器3の熱交換対象である室内空気の温度が凝縮器10の熱交換対象である室外空気の温度より高い場合等に実行される。ポンプサイクル時、ポンプ5が駆動し、圧縮機1は停止する。ポンプ5から吐出された液状冷媒は、膨張弁2を通過して、蒸発器3に流入する。蒸発器3へ流入した液状冷媒は、室内空気から吸熱して蒸発し、ガス状冷媒となる。このガス状冷媒は、バイパス配管24及び逆止弁33を通って停止中の圧縮機1を迂回し、第1凝縮器11及び第2凝縮器12に流入する。第2凝縮器12に流入したガス状冷媒は、室外空気に冷却されることにより凝縮して液状冷媒となり、第2流出口12aから流出する。第2凝縮器12の第2流出口12aから流出した液状冷媒の全ては、第1配管22を通ってレシーバ4に流入する。
第1凝縮器11に流入したガス状冷媒は、室外空気に冷却されることにより凝縮して液状冷媒となり、第1流出口11aから流出する。第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した液状冷媒の一部は、第2配管23及び第1配管22を通ってレシーバ4に流入する。また、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した液状冷媒の残りの一部は、第2配管23及びバイパス配管21を通ることにより、レシーバ4を迂回して過冷却熱交換器6に流入する。上述のように、バイパス配管21によって第1凝縮器11から流出した液状冷媒の一部がレシーバ4を迂回することにより、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置と比べ、第1凝縮器11に液状冷媒が寝込むことを抑制でき、第1凝縮器11に寝込む液状冷媒の量を低減できる。このため、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置と比べ、冷房能力を向上することができる。
なお、本実施の形態1では、バイパス配管21の第1端部21aは、第1凝縮器11の第1流出口11aの高さ以下の位置において、第2配管23と接続されている。このため、上述のように、第1凝縮器11へ液状冷媒が寝込むことをさらに抑制でき、空気調和装置100の冷房能力をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態1に係る凝縮器10は第1凝縮器11及び第2凝縮器12を備えている。そして、第2凝縮器12は第1凝縮器11の上方に配置され、第2凝縮器12の第2流出口12aはレシーバ4の第1流入口4aよりも高い位置に配置されている。このため、上述のように、第2凝縮器12に冷媒が寝込むことを抑制でき、空気調和装置100の冷房能力をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、第2配管23に逆止弁31を備えている。このため、上述のように、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出しようとする液状冷媒に液ヘッドρgh分の圧力がかかることを防止できる。したがって、第2配管23に逆止弁31を備えることにより、第1凝縮器11へ液状冷媒が寝込むことをさらに抑制でき、空気調和装置100の冷房能力をさらに向上させることができる。
レシーバ4に流入した液状冷媒は、必要分がレシーバ4から流出し、余剰分がレシーバ4内に貯留される。レシーバ4から流出した液状冷媒は、バイパス配管21を通ってレシーバ4を迂回した液状冷媒と合流した後、過冷却熱交換器6へ流入する。過冷却熱交換器6へ流入した液状冷媒は、過冷却熱交換器6で冷却されて過冷却度が増大した後、過冷却熱交換器6から流出する。過冷却熱交換器6から流出した液状冷媒は、ポンプ5に吸入され、ポンプ5から再び吐出される。
次に、空気調和装置100における圧縮サイクルからポンプサイクルへの切り替え動作について説明する。
空気調和装置100の動作状態を圧縮サイクルからポンプサイクルに切り替える場合、圧縮機1を停止した後、ポンプ5を起動することとなる。この際、ポンプ5を起動するには、ポンプ5の吸入口に液状冷媒が供給されていなければならない。
圧縮機1を停止すると、冷媒循環回路101では、圧縮サイクル時に高圧になっていた範囲から、圧縮サイクル時に低圧になっていた範囲に冷媒が流れ込む。圧縮サイクル時に高圧になっていた範囲とは、圧縮機1の吐出口から膨張弁2の冷媒の流入口までの範囲である。圧縮サイクル時に低圧になっていた範囲とは、膨張弁2の冷媒の流出口から圧縮機1の吸入口の範囲である。すなわち、圧縮機1を停止すると、ポンプ5の吸入口側に存在していた液状冷媒が、蒸発器3へ流れ込む。このため、圧縮機1を停止してしばらくは、ポンプ5の吸入口に液状冷媒が供給されておらず、ポンプ5を起動することができない。
したがって、圧縮機1を停止した後、ポンプ5を起動できる状態になるまでは、自然対流により、冷媒循環回路101内を冷媒が流れることとなる。詳しくは、蒸発器3に流入した液状冷媒は、蒸発してガス状冷媒となり、蒸発器3から流出する。蒸発器3から流出したガス状冷媒は、バイパス配管24及び逆止弁33を通って停止中の圧縮機1を迂回し、第1凝縮器11及び第2凝縮器12に流入する。第1凝縮器11及び第2凝縮器12に流入したガス状冷媒は、凝縮して液状冷媒となる。この液状冷媒がポンプ5の吸入口に到達することにより、ポンプ5を起動できるようになる。
ここで、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置においては、第1凝縮器11の第1流出口11aから流出した液状冷媒の全てが、レシーバ4に流入することとなる。この際、第1凝縮器11から流出した液状冷媒がレシーバ4に流入するためには、上述のように、第1凝縮器11の第1流出口11aから第1配管22までの高さh分だけ上昇して流れなければならない。つまり、第1凝縮器11から流出した液状冷媒がレシーバ4に流入するためには、第2接続箇所23bの位置まで上昇して流れなければならない。そして、第1凝縮器11から流出した液状冷媒が自然対流によって第2接続箇所23bの位置まで上昇するには、第1凝縮器11内に、第2接続箇所23bよりも高い位置まで液状冷媒が蓄えられる必要がある。このため、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置は、レシーバ4に液状冷媒が蓄えられるのに時間がかかる。すなわち、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置は、レシーバ4から液状冷媒が流出し、この液状冷媒がポンプ5の吸入口に液状冷媒が到達するまでに時間がかかる。このため、バイパス配管21を備えていない従来の空気調和装置は、圧縮サイクルからポンプサイクルに切り替えた際、ポンプ5が起動するまでの時間が長くなってしまう。
一方、本実施の形態1に係る空気調和装置100においては、第1凝縮器11から流出した液状冷媒は、バイパス配管21を流れることができる。すなわち、バイパス配管21に液状冷媒が流れることにより、レシーバ4を迂回して、第1凝縮器11から流出した液状冷媒をレシーバ4の下流側に流すことができる。このため、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、圧縮サイクルからポンプサイクルに切り替えた際、液状冷媒をポンプ5の吸入口に供給するまでの時間を従来よりも短縮でき、ポンプ5が起動するまでの時間を従来よりも短縮することができる。
本実施の形態1の最後に、空気調和装置100に好適な凝縮器10の一例を紹介する。上述のように、凝縮器10に液状冷媒が寝込むことを抑制することにより、空気調和装置100の冷房能力を向上させることができる。凝縮器10を以下のような構成とすることで、凝縮器10に液状冷媒が寝込むことをより抑制でき、空気調和装置100の冷房能力をより向上させることができる。
図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の凝縮器の一例を示す図である。なお、図3(a)は、凝縮器10を側方から観察した図である。図3(b)は、図3(a)のQ部拡大図である。
図3に示す凝縮器10は、複数の伝熱フィン17と、内部に冷媒が流れる複数の伝熱管13とを備えた伝熱フィンチューブ型の熱交換器となっている。複数の伝熱フィン17は、規定の間隔を空けて並べられている。図3の場合、複数の伝熱フィン17は、紙面直交方向に、規定の間隔を空けて並べられている。また、伝熱フィン17のそれぞれは、上下方向に長い略長方形状をしており、短手方向に第1端部17a及び第2端部17bを有している。複数の伝熱管13は、伝熱フィン17のそれぞれを貫通している。図3の場合、伝熱管13のそれぞれは、紙面直交方向に、伝熱フィン17のそれぞれを貫通している。すなわち、図3の場合、伝熱管13のそれぞれは、紙面直交方向に延びるように配置されている。
また、伝熱管13のそれぞれは、図3(b)のように配置されている。すなわち、伝熱管13のそれぞれは、伝熱フィン17の短手方向つまり横方向に、複数の列に分けて配置されている。図3(b)の場合、伝熱管13のそれぞれは、横方向に4列に分けられている。また、各列には、上下方向に規定の間隔を空けて複数の伝熱管13が並べられている。
また、凝縮器10は、2つの伝熱管13を接続する接続配管14、接続配管15及び接続配管16を備えている。接続配管14は、例えばU字状配管であり、隣接する列の伝熱管13の一方の端部同士を接続する配管である。図3の場合、接続配管14は、隣接する列の伝熱管13の紙面裏側の端部同士を接続する配管である。接続配管14は、伝熱管13と一体形成されていてもよいし、伝熱管13とは別体で形成されていてもよい。接続配管14が伝熱管13と別体で形成されている場合、接続配管14と伝熱管13とは、ろう付け等で接続される。
接続配管15は、例えばU字状配管であり、隣接する列の伝熱管13の他方の端部同士を接続する配管である。図3の場合、接続配管15は、隣接する列の伝熱管13の紙面表側の端部同士を接続する配管である。接続配管15は、伝熱管13と一体形成されていてもよいし、伝熱管13とは別体で形成されていてもよい。接続配管15が伝熱管13と別体で形成されている場合、接続配管15と伝熱管13とは、ろう付け等で接続される。
接続配管16は、例えばU字状配管であり、最も第1端部17a側の列の伝熱管13と、最も第2端部17b側の列の伝熱管13とを接続する配管である。接続配管16は、伝熱管13と一体形成されていてもよいし、伝熱管13とは別体で形成されていてもよい。接続配管16が伝熱管13と別体で形成されている場合、接続配管15と伝熱管13とは、ろう付け等で接続される。
このように構成された凝縮器10には、複数の伝熱管13が接続配管14、接続配管15及び接続配管16に接続されることにより、図3(b)に黒塗り矢印で示すような流路18が形成される。
詳しくは、最も第1端部17a側の列の伝熱管13のうちの少なくとも1つは、凝縮器10の図示せぬ分岐ヘッダーに接続され、該分岐ヘッダーから冷媒が流入する。このような伝熱管13の1つを伝熱管131とする。また、最も第2端部17b側の列の伝熱管13のうちの少なくとも1つは、凝縮器10の図示せぬ合流ヘッダーに接続され、該合流ヘッダーに冷媒を流出する。このような伝熱管13の1つを伝熱管13nとする。なお、図3に示す凝縮器10の冷媒の流出口は、図示せぬ合流ヘッダーに設けられている。
上述の伝熱管131は、該伝熱管131よりも一列だけ第2端部17b側の列の伝熱管13であって伝熱管131よりも一段下方に配置された伝熱管13に、接続配管14で接続されている。図3(b)では、伝熱管131と接続配管14で接続された伝熱管13を伝熱管132として示している。この伝熱管132は、該伝熱管132よりも一列だけ第2端部17b側の列の伝熱管13であって伝熱管132よりも一段下方に配置された伝熱管13に、接続配管15で接続されている。図3(b)では、伝熱管132と接続配管15で接続された伝熱管13を伝熱管133として示している。
この伝熱管133は、最も第2端部17b側の列の伝熱管13であって伝熱管133よりも一段下方に配置された伝熱管13に、接続配管14で接続されている。図3(b)では、伝熱管133と接続配管14で接続された伝熱管13を伝熱管134として示している。この伝熱管134は、最も第1端部17a側の列の伝熱管13であって伝熱管134よりも下方に配置された伝熱管13に、接続配管16で接続されている。図3(b)では、伝熱管134と接続配管16で接続された伝熱管13を伝熱管135として示している。なお、図3(b)に示す凝縮器10の範囲には、3つの流路18が形成されている。このため、伝熱管135は、伝熱管131よりも3段下方に配置された伝熱管13となっている。
伝熱管131から伝熱管13nまで、上述のように接続配管14、接続配管15及び接続配管16で伝熱管13を接続していくことにより、流路18が形成される。この流路18は、伝熱フィン17の長手方向が鉛直方向に沿うように凝縮器10を設置した際、該流路18を流れる冷媒の流れ方向において、上流側から下流側へ向かって水平な又は下方に傾く状態となっている。このため、図3に示す凝縮器10は、流路18内において上昇して冷媒が流れる箇所がなく、流路18を冷媒が滑らかに流れることができるので、内部に液状冷媒が寝込むことをより抑制できる。
また、図3(b)に示すように、接続配管16と水平方向との角度がαとなっている。この接続配管16は、流路18のうち、第2端部17bから第1端部17aへ流れる箇所を構成する。このため、伝熱フィン17の長手方向が鉛直方向に対して第2端部17b側へ傾くように凝縮器10を設置した場合でも、伝熱フィン17の長手方向と鉛直方向との間の角度がα以下であれば、流路18は、該流路18を流れる冷媒の流れ方向において、上流側から下流側へ向かって水平な又は下方に傾く状態となる。このため、図3に示す凝縮器10は、伝熱フィン17の長手方向が鉛直方向に対して第2端部17b側へ傾くように凝縮器10を設置した場合でも、流路18内において上昇して冷媒が流れる箇所がなく、流路18を冷媒が滑らかに流れることができるので、内部に液状冷媒が寝込むことをより抑制できる。
また、図3(b)に示すように、接続配管14と水平方向との角度がβとなっている。同様に、接続配管15と水平方向との角度がβとなっている。これら接続配管14及び接続配管15は、流路18のうち、第1端部17aから第2端部17bへ流れる箇所を構成する。このため、伝熱フィン17の長手方向が鉛直方向に対して第1端部17a側へ傾くように凝縮器10を設置した場合でも、伝熱フィン17の長手方向と鉛直方向との間の角度がβ以下であれば、流路18は、該流路18を流れる冷媒の流れ方向において、上流側から下流側へ向かって水平な又は下方に傾く状態となる。このため、図3に示す凝縮器10は、伝熱フィン17の長手方向が鉛直方向に対して第1端部17a側へ傾くように凝縮器10を設置した場合でも、流路18内において上昇して冷媒が流れる箇所がなく、流路18を冷媒が滑らかに流れることができるので、内部に液状冷媒が寝込むことをより抑制できる。
以上、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、内部を冷媒が循環する冷媒循環回路101を備えている。冷媒循環回路101は、圧縮機1、凝縮器10、膨張弁2、蒸発器3、凝縮器10と膨張弁2との間に接続されて余剰冷媒を貯留するレシーバ4、及びレシーバ4と膨張弁2との間に接続されるポンプ5を有している。空気調和装置100は、圧縮機1を駆動し、ポンプ5を停止して冷媒循環回路101に冷媒を循環させる圧縮サイクルと、ポンプ5を駆動し、圧縮機1を停止して冷媒循環回路101に冷媒を循環させるポンプサイクルと、を実行する。レシーバ4は、該レシーバ4へ冷媒を流入させる流入口である第1流入口4aを備えている。凝縮器10は、該凝縮器10から冷媒を流出させる流出口である第1流出口11aを、レシーバ4の第1流入口4aよりも低い位置に備えている。冷媒循環回路101は、バイパス配管21を備えている。バイパス配管21の冷媒流入側の端部である第1端部21aは、レシーバ4の第1流入口4aよりも低い位置において、凝縮器10の第1流出口11aとレシーバ4の第1流入口4aとの間に接続される。バイパス配管21の冷媒流出側の端部である第2端部21bは、レシーバ4とポンプ5との間に接続される。
本実施の形態1に係る空気調和装置100は、バイパス配管21により、レシーバ4を迂回して、凝縮器10から流出した液状冷媒をポンプ5に供給することができる。このため、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、動作状態を圧縮サイクルからポンプサイクルに切り替えた際、液状冷媒をポンプ5の吸入口に供給するまでの時間を従来よりも短縮でき、ポンプ5が起動するまでの時間を従来よりも短縮することができる。
なお、発明者らは、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101を備えた実機を用い、バイパス配管21を設けた場合とバイパス配管21を設けなかった場合とで、圧縮サイクルからポンプサイクルへの切り替え後にポンプ5が起動するまでの時間を比較した。比較に用いた実機では、バイパス配管21を設けた場合、バイパス配管21を設けなかった場合と比較して、圧縮サイクルからポンプサイクルへの切り替え後にポンプ5が起動するまでの時間が30秒短縮した。
また、本実施の形態1に係る空気調和装置100は、バイパス配管21を備えているので、上述のように、圧縮サイクル時及びポンプサイクル時の双方において、凝縮器10へ液状冷媒が寝込むことを従来よりも抑制でき、冷房能力を従来よりも向上できる。
なお、発明者らは、本実施の形態1に係る冷媒循環回路101を備えた実機を用い、バイパス配管21を設けた場合とバイパス配管21を設けなかった場合とで、冷房能力を比較した。比較に用いた実機では、バイパス配管21を設けた場合、バイパス配管21を設けなかった場合と比較して、圧縮サイクル時及びポンプサイクル時の双方において冷房能力が2%向上した。
実施の形態2.
実施の形態1で示した冷媒循環回路101は、一例である。冷媒循環回路101が上述したバイパス配管21を有していれば、空気調和装置100に求められる冷房能力等に応じて、冷媒循環回路101の構成を適宜変更してもよい。本実施の形態2では、冷媒循環回路101の変形例を1つ紹介する。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の室外機の内部を側方から観察した図である。
本実施の形態2に係る空気調和装置100は、凝縮器10及び過冷却熱交換器6の熱交換能力を増大するため、凝縮器10及び過冷却熱交換器6を2つずつ備えている。詳しくは、凝縮器10、過冷却熱交換器6、レシーバ4及びバイパス配管21を1つの組とする。この場合、空気調和装置100の冷媒循環回路101は、凝縮器10、過冷却熱交換器6、レシーバ4及びバイパス配管21の組を2つ備えている。各組は、圧縮機1の吐出口とポンプ5の吸入口との間に、並列に接続されている。
なお、本実施の形態2に係る凝縮器10は、第1凝縮器11及び第2凝縮器12を備えている。すなわち、本実施の形態2に係る冷媒循環回路101は、2つの第1凝縮器11と、2つの第2凝縮器12とを備えている。2つの第1凝縮器11は、圧縮機1の吐出口に対して並列に接続されている。第2凝縮器12は、圧縮機1の吐出口に対して並列に接続されている。
本実施の形態2に係る空気調和装置100は、各組にバイパス配管21を備えている。このため、本実施の形態2に係る空気調和装置100は、各組において、レシーバ4を迂回して、凝縮器10から流出した液状冷媒の一部をポンプ5に供給することができる。したがって、本実施の形態2に係る空気調和装置100は、各組がバイパス配管21を備えていない場合と比較して、動作状態を圧縮サイクルからポンプサイクルに切り替えた際にポンプ5が起動するまでの時間を短縮することができる。また、本実施の形態2に係る空気調和装置100は、各組がバイパス配管21を備えていない場合と比較して、圧縮サイクル時及びポンプサイクル時の双方において冷房能力を向上できる。