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JP6869385B2 - 化粧品用花およびその保色方法 - Google Patents
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JP6869385B2 - 化粧品用花およびその保色方法 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧品の分野に関し、特に、化粧品用花およびその保色方法に関する。
近年、人々の生活レベルの向上、皮膚ヘルスケア意識の向上および科学技術の発展に従い、グリーン、環境保護、自然擁護および自然帰還の理念の推進下で、天然植物化粧品は、消費者に鍾愛されている。従来の化粧品と比べ、植物の活性成分は、天然物質であり、分子がより小さく、皮膚に吸収されやすいと共に、体内に沈積することがなく、長期にわたって使用する場合、副作用がない。それと同時に、天然植物理念の推進下で、一部の植物の花びらを添加した化粧品、例えば花びら水、花びらマスク、花びらクリンシンクリームなどが大量に現れてきたので、植物の花びらの活性、および新規できれいな外観が最大限で保存、延長されている。美容製品としては、有効成分の発揮による美容効果を有するだけでなく、心理的な喜びによる心理的な美容効果を有する。良好な形態および色艶を有する有形のバラの花びらの製品は、良好な視覚的楽しみを与え、消費者の心理的な喜びをかき立てることで、美容効果を与えることができる。
既存の花びらの新鮮保持・保色技術は観賞分野に適用されることが多く、フラワーティー製品においてドライフラワーの保色に関する場合もある。しかしながら、花全体をそのまま化粧品に適用した製品が少ないが、新鮮花の花びらを直接添加するか、処理されたドライフラワーを添加するか、或いは新鮮花を水煮した後に添加することが多いため、新鮮花の化粧品における新鮮保持・保色の効果を達成することができない。
CN102688166Aでは、乾燥した花びらを脱イオン水に入れ、高温で加熱し殺菌し、水酸化カリウム水溶液で脱色させ、クエン酸に入れて3〜5min撹拌した後、防腐剤水溶液に保存することを含む化粧品用花びらの製作方法が開示されている。当該方法は、乾燥した花びらを原料として用い、花びらが破砕しやすく、新鮮ではなく、活性成分が厳しく流失し、高温水煮および水酸化カリウム処理がいずれも花びらの厳しい脱色を起こすため、化粧品に適用される場合、新鮮保持・保色の効果を達成することができない。
CN103263372Aでは、天然花びらに対してアルコール煮、水煮、ベーキングを行う、天然花びらおよび当該天然花びらを用いた化粧品が開示されている。当該方法は、乾燥した花びらを原料として用い、実際的には花びらに対して二次加工処理を行うものであるため、花びらの破損が大きい。高温がエネルギーを消費するだけでなく、新鮮花の花びらにおける耐高温性が悪い活性成分を破壊しており、ベーキング後の乾燥した花びらが貯蔵輸送過程に破損されやすく、微生物を生じやすいため、化粧品に対して安全リスクをもたらしている。
以上のように、従来技術には、以下の問題が存在している。
1、新鮮花は、水分、泥、微生物の含有量が多いので、適用時にカビを生じやすい。
2、カビを対応するために大量の防腐剤を添加するため、刺激性が強く、グリーン化粧品の理念に適合しない。
3、新鮮花を水煮することは花びらが脱色し、対応する色艶および活性を失うことに繋がり、ドライフラワーを添加することは、花びらが脆く破砕しやすく、化粧品の油系において広がり、強靭性があるという効果を達成することができない。
4、花びらを単独で添加するため、添加過程において花びらが縮れやすく、良好な形態を維持することができない。
従って、全油系化粧品に新鮮花を添加し、花の顔色、形状などの特性を維持することができ、極めて大きい市場価値および広い適用見込みを有するための化粧品用花の保色方法が研究・開発されている。
従来技術の欠陥および実際のニーズに対して、本発明は、プロセスフローを最適化にし、濃度が適切な色保護液および溶解液を選んで用い、各ステップが相乗作用することで、新鮮花が全油系において元の色艶および姿を維持することができ、賞味期限が長く、安定性が高く、品質が良い化粧品用花およびその保色方法を提供する。
その目的を達成するために、本発明は以下の技術案を講じた。
第1の態様として、本発明は、
(1)新鮮花を、順に、質量濃度が0.4〜0.8%の塩化ナトリウムおよび質量濃度が0.4〜3%のクエン酸で浸す色保護ステップと
(2)ステップ(1)で処理された新鮮花を乾燥させた後、体積濃度が94〜96%のエタノールに浸し、新鮮花中の有機物を溶解させる溶解ステップと、
(3)ステップ(2)で処理された新鮮花を乾燥させる乾燥ステップと、を含む化粧品用花の保色方法を提供する。
発明者は、長期的な生産実践過程において、化粧品用新鮮花の保色方法について真剣に研究している。従来技術を基に、塩化ナトリウムおよびクエン酸の質量濃度を調整し、有機物を溶解するための溶液としてエタノールを選んで用い、プロセスフローを最適化にし、各ステップや各条件が相乗作用することで、新鮮花が全油系において元の色艶および姿を維持することができ、色艶が明るく、脱色程度が軽く、形状が完全で、広がり、質感が柔らかく、変質現象がなく、賞味期限が長く、品質が良い。
前記新鮮花は、ジャスミン、バラ、ラベンダーまたはコウシンバラのうちのいずれか1種を含む。本発明において、ジャスミンを実験対象とするが、他の新鮮花はいずれも第1の態様に係る方法を適用して良い効果を取得することができる。
好ましくは、前記方法は、新鮮花を初期スクリーニングして洗浄する前処理ステップをさらに含む。
好ましくは、前記洗浄のステップは、揺動洗浄および/または反転洗浄である。
好ましくは、前記揺動洗浄の回数は30〜40回であり、例えば30回、32回、34回、35回、38回、39回または40回であってもよく、32〜36回であることが好ましい。
好ましくは、前記洗浄ステップを繰り返し行う。
好ましくは、前記繰り返しの回数は3〜6回であり、例えば3回、4回、5回または6回であってもよく、4〜5回であることが好ましい。
本発明において、前記洗浄のステップは、花上の泥、虫の卵などの不純物を除去し、処理された花の賞味期限を増加させることができる。
好ましくは、ステップ(1)における塩化ナトリウムの質量濃度は0.4〜0.8%であり、例えば0.4%、0.5%、0.6%、0.7%または0.8%であってもよく、0.5〜0.7%であることが好ましい。
好ましくは、ステップ(2)における塩化ナトリウムの浸し時間は20〜40minであり、例えば20min、25min、30min、35minまたは40minであってもよく、25〜35minであることが好ましい。
好ましくは、ステップ(1)におけるクエン酸の質量濃度は0.4〜3%であり、例えば0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、1%、1.5%、2%、2.5%または3%であってもよく、0.5〜2%であることが好ましい。
好ましくは、ステップ(1)におけるクエン酸の浸し時間は20〜40minであり、例えば20min、25min、28min、29min、30min、32min、35min、38minまたは40minであってもよく、25〜35minであることが好ましい。
発明者は、複数回の試験により、質量濃度が0.5〜0.7%の塩化ナトリウムおよび質量濃度が0.5〜2%のクエン酸で処理された新鮮花の顔色が良好に維持されることを分かった。
好ましくは、ステップ(2)におけるエタノールの体積濃度は94〜96%であり、例えば94%、95%または96%であってもよく、94〜95%であることが好ましい。
好ましくは、ステップ(2)におけるエタノール浸しステップは、
花全体を120〜180min完全浸没した後、花柄を逆立ちさせ、花冠を7〜9h浸没することである。
好ましくは、前記完全浸没の時間は120〜180minであり、例えば120min、130min、140min、160minまたは180minであってもよく、130〜160minであることが好ましい。
好ましくは、前記花冠の浸没時間は7〜9hであり、例えば7h、8hまたは9hであってもよく、7〜8hであることが好ましい。
発明者は、エタノールを用いて、変色を引き起こしやすく製品に溶出しやすい有機物を溶解させる。
好ましくは、ステップ(3)における乾燥は、オーブン乾燥、風で乾かしまたは陰干しのうちのいずれか1種を含み、オーブン乾燥であることが好ましい。
好ましくは、前記オーブン乾燥の温度は40〜45℃であり、例えば40℃、42℃、44℃または45℃であってもよく、42〜44℃であることが好ましい。
発明者は、低温オーブン乾燥ステップにより、花における余計な水分を除去し、花の油相における安定性を確保すると共に、製品に対して追加の影響を与えない。
好ましい技術案として、化粧品用花の保色方法は、具体的に、
(1)新鮮花を初期スクリーニングして洗浄し、清水に浸して30〜40回揺動洗浄し、反転し、3〜6回繰り返し行う、前処理ステップと、
(2)洗浄された新鮮花を、順に、質量濃度が0.4〜0.8%の塩化ナトリウムおよび質量濃度が0.4〜3%のクエン酸で浸し、浸し時間がいずれも20〜40minである、色保護ステップと、
(3)ステップ(2)で処理された新鮮花を乾燥させた後、まず、花全体を体積濃度が94〜96%のエタノールに120〜180min完全浸没した後、花柄を逆立ちさせ、花冠を94〜96%のエタノールに7〜9h浸没して、新鮮花中の有機物を溶解させる、溶解ステップと、
(4)ステップ(3)で処理された新鮮花を40〜45℃のオーブンに入れてオーブン乾燥する、乾燥ステップと、を含む。
第2の態様として、本発明は、第1の態様に係る方法により製作された化粧品用花を提供する。
従来技術と比べ、本発明は以下の有益な効果を有する。
本発明に係る方法は、洗浄ステップによって新鮮花上の泥、虫の卵、微生物などを全面的に除去し、賞味期限が長く、効果がよく、製品の陳列周期を延長することができる。濃度が適切な塩化ナトリウムおよびクエン酸溶液で保色処理を行い、エタノールで花において製品に溶出しやすい有機物を溶解させることにより、新鮮花が油相において元の色艶および活性を維持し、製品の品質を向上させることができる。花全体を処理することにより、新鮮花の強靭性が強く、形状が完全で、化粧品において良好な姿を呈しやすく、色艶が明るく、脱色程度が軽く、形状が完全で、広がり、質感が柔らかく、変質現象がなく、消費者に良好な直感的なイメージを与える。
本発明の実施例1の結果図である。ただし、図1(A)は常温処理の結果図であり、図1(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図1(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図1(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図1(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例1の結果図である。ただし、図2(A)は常温処理の結果図であり、図2(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図2(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図2(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図2(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例2の結果図である。ただし、図3(A)は常温処理の結果図であり、図3(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図3(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図3(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図3(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例3の結果図である。ただし、図4(A)は常温処理の結果図であり、図4(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図4(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図4(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図4(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例4の結果図である。ただし、図5(A)は常温処理の結果図であり、図5(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図5(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図5(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図5(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例5の結果図である。ただし、図6(A)は常温処理の結果図であり、図6(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図6(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図6(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図6(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例6の結果図である。ただし、図7(A)は常温処理の結果図であり、図7(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図7(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図7(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図7(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例7の結果図である。ただし、図8(A)は常温処理の結果図であり、図8(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図8(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図8(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図8(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例8の結果図である。ただし、図9(A)は常温処理の結果図であり、図9(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図9(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図9(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図9(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例9の結果図である。ただし、図10(A)は常温処理の結果図であり、図10(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図10(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図10(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図10(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例10の結果図である。ただし、図11(A)は常温処理の結果図であり、図11(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図11(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図11(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図11(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。 本発明の比較例11の結果図である。ただし、図12(A)は常温処理の結果図であり、図12(B)は高温(48℃)処理の結果図であり、図12(C)は低温(−25℃)処理の結果図であり、図12(D)は温冷交代(2日ごとに1サイクル)処理の結果図であり、図12(E)は光照射(自然光、4日間)処理の結果図である。
本発明において用いられる技術手段およびその効果についてさらに説明するために、以下は、図面を結び付けて、具体的な実施形態によって本発明の技術案をさらに説明するが、本発明は実施例の範囲内に限定されるものではない。
実施例1
化粧品用花の保色方法は、具体的に、
(1)新鮮花を初期スクリーニングして洗浄し、清水に浸して35回揺動洗浄し、反転し、5回繰り返し行う、前処理ステップと、
(2)洗浄された新鮮花を、順に、質量濃度が0.5%の塩化ナトリウムおよび質量濃度が0.5%のクエン酸で浸し、浸し時間がいずれも30minである、色保護ステップと、
(3)ステップ(2)で処理された新鮮花を乾燥させた後、まず、花全体を体積濃度が95%のエタノールに150min完全浸没した後、花柄を逆立ちさせ、花冠を95%のエタノールに8h浸没して、新鮮花中の有機物を溶解させる、溶解ステップと、
(4)ステップ(3)で処理された新鮮花を42℃のオーブンに入れてオーブン乾燥する、乾燥ステップと、を含む。
処理された花を油系に入れ、それぞれ常温(7日間)、高温(48℃、7日間)、低温(−25℃、7日間)、温冷交代(2日ごとに1サイクル、7日間)および光照射(自然光、4日間)の処理を行い、安定性をテストした。その結果を表1および図1に示す。
Figure 0006869385
実施例2
化粧品用花の保色方法は、具体的に、
(1)新鮮花を初期スクリーニングして洗浄し、清水に浸して40回揺動洗浄し、反転し、6回繰り返し行う、前処理ステップと、
(2)洗浄された新鮮花を、順に質量濃度が0.8%の塩化ナトリウムおよび質量濃度が3%のクエン酸で浸し、浸し時間がいずれも40minである、色保護ステップと、
(3)ステップ(2)で処理された新鮮花を乾燥させた後、まず、花全体を体積濃度が96%のエタノールに180min完全浸没した後、花柄を逆立ちさせ、花冠を96%のエタノールに6h浸没して、新鮮花中の有機物を溶解させる、溶解ステップと、
(4)ステップ(3)で処理された新鮮花を45℃のオーブンに入れてオーブン乾燥する、乾燥ステップと、を含む。
処理された花に対して、実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を表2に示す。結果図は、実施例1に類似するため、ここで繰り返し示されない。
Figure 0006869385
実施例3
化粧品用花の保色方法は、具体的に、
(1)新鮮花を初期スクリーニングして洗浄し、清水に浸して30回揺動洗浄し、反転し、3回繰り返し行う、前処理ステップと、
(2)洗浄された新鮮花を、順に質量濃度が0.4%の塩化ナトリウムおよび質量濃度が0.4%のクエン酸で浸し、浸し時間がいずれも20minである、色保護ステップと、
(3)ステップ(2)で処理された新鮮花を乾燥させた後、まず、花全体を体積濃度が94%のエタノールに120min完全浸没した後、花柄を逆立ちさせ、花冠を94%のエタノールに7h浸没して、新鮮花中の有機物を溶解させる、溶解ステップと、
(4)ステップ(3)で処理された新鮮花を40℃のオーブンに入れてオーブン乾燥する、乾燥ステップと、を含む。
処理された花に対して、実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を表3に示す。結果図は、実施例1に類似するため、ここで繰り返し示されない。
Figure 0006869385

比較例1
実施例1と比べ、クエン酸で処理することを行わない以外、他のステップは実施例1と同様である。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を表4および図2に示す。
Figure 0006869385
比較例2
実施例1と比べ、塩化ナトリウムで処理することを行わない以外、他のステップは実施例1と同様である。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を表5および図3に示す。
Figure 0006869385
比較例3
実施例1と比べ、エタノールで処理することを行わない以外、他の条件は実施例1と同様である。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を表6および図4に示す。
Figure 0006869385
比較例4
実施例1と比べ、低温オーブン乾燥ステップがない以外、他の条件は実施例1と同様である。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を表7および図5に示す。
Figure 0006869385
比較例5
実施例1と比べ、オーブン乾燥温度が50℃である以外、他の条件は実施例1と同様である。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を表8および図6に示す。
Figure 0006869385
比較例6
実施例1と比べ、クエン酸の濃度を5%に変更する以外、他の条件は実施例1と同様である。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を表9および図7に示す。
Figure 0006869385
比較例7
実施例1と比べ、塩化ナトリウムの濃度を5%に変更する以外、他の条件は実施例1と同様である。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を表10および図8に示す。
Figure 0006869385
比較例8
多価アルコール煮+水煮の方法を用いて新鮮花を処理した(具体的な方法は、中国専利201310199298.9:天然花びらおよび当該天然花びらを用いた化粧品を参照)。具体的なステップは、以下のとおりである。
第1の花とプロピレングリコールとを、重量比1:100で混合し、混合物を調製した。当該混合物を70〜90℃まで加熱した後、均一に撹拌し混合し、30min煮って、第2の花およびプロピレングリコール溶液を調製した。
第2の花をすくい上げてガーゼに入れた後、プロピレングリコール溶液をよく切ってプロピレングリコール溶液を回収し、第3の花を製作した。
花と脱イオン水とを、重量比1:150で混合し、混合物を調製した。当該混合物を50〜90℃まで加熱し、10min煮ながら撹拌し、第4の花および脱イオン水溶液を調製した。
第4の花を取り出し、余計な水分を濾過除去して、天然花を得た。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を図9および表11に示す。
Figure 0006869385
比較例9
水洗+75%エタノール洗浄+ブタンジオール:グリセリン=3:1の浸し方法を用いて新鮮花を処理した(方法は、中国専利201410336285.6:化粧品用天然花びらの新鮮保持方法および天然花びらの新鮮保持液を参照)。具体的なステップは以下のとおりである。
花を洗浄剤である脱イオン水に5min浸し洗浄し、花と脱イオン水との質量比が1:1.5であり、表面の埃、石などの不純物を除去し、濾過網で花をすくい上げ、ドライフラワーにおける水分をよく切った。
20℃で体積濃度が75%のエタノールを消毒剤として用い、洗浄した花を、質量比1:1.5で濃度が75%のエタノールに浸し、花をエタノール溶液に完全浸し、35minの殺菌処理を行い、濾過網で花をすくい上げて水分をよく切った。
花を、ブタンジオールとグリセリンとの質量比が3:1の多価アルコール混合溶液である保存剤に入れ、花と多価アルコール溶液との質量比が1:1.5であり、花を多価アルコール溶液に完全浸すことを確保し、花に対する処理が完了し、化粧品用新鮮花を製作した。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を図10および表12に示す。
Figure 0006869385
比較例10
水煮+0.1%(質量百分率)の水酸化カリウム洗浄+0.4%(質量百分率)のクエン酸+0.1%(質量百分率濃度)のメチルイソチアゾリノン防腐溶剤を用いて新鮮花を処理した(方法は、中国専利201210172405.4:化粧品用花びらの製作方法を参照)。具体的なステップは以下のとおりである。
1)含水量が5〜15%の花を選んで用いた。
2)脱イオン水に3〜5min浸し洗浄し、花と脱イオン水との重量比が40:60であり、表面における埃を除去し、濾過網で花をすくい上げた。
3)きれいに洗浄した花を容器に入れ、脱イオン水を添加し、花と脱イオン水との重量比が40:60であり、90〜100℃まで加熱し、25min維持し、濾過網で花をすくい上げた。
4)0.1%(質量百分率)の水酸化カリウム水溶液に入れて3〜5min浸没して脱色させ、花と水酸化カリウム水溶液との重量比が40:60であり、濾過網で花をすくい上げて水分をよく切った。
5)0.4%(質量百分率)のクエン酸水溶液に入れて3〜5min浸没し、pH値を6に調整した。
6)最後、質量百分率濃度が0.1の防腐剤であるメチルイソチアゾリノン水溶液に入れて保存し、化粧品用花を製作した。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を図11および表13に示す。
Figure 0006869385
比較例11
5%塩化マグネシウム+10%クエン酸を用いて新鮮花を処理した(方法は、文献:コウシンバラ花びらの保色・姿保護についての研究を参照)。具体的なステップは以下のとおりである。
10%のクエン酸および5%の塩化マグネシウムを含む保色剤を調製した後、花を保色剤に浸し、2h後にすくい上げて、吸水紙で水分を吸い尽くした後、プレス・埋め込み処理を行った。
十分に乾燥されたシリカゲル粒子を容器の底部に均一に敷設し、厚みが約2〜4cmであり、1枚のボール紙を入れて底部に敷いた後、花をボール紙の中心位置に平らに置き、シリカゲルで花をカバーし、容器を密封した。
70〜80℃のインキュベーターで2h乾燥し、保色・姿保護を行った。
処理された花に対して実施例1の方法に従って安定性テストを行った。その結果を図12および表14に示す。
Figure 0006869385
微生物検出
実施例および比較例で得られた新鮮花に対して微生物検出を行い、コロニー数を算出した。その結果を表15に示す。
Figure 0006869385
表15から分かるように、実施例1〜3の技術案は、本発明に係る範囲内にあり、製作された化粧品用花は、微生物の含有量が低い範囲内に維持され、大部分の従来技術、溶液濃度が本発明に係る範囲を超えた比較例、および成分欠如またはステップ欠如の比較例よりも優れている。
以上のように、本発明に係る保色方法は、プロセスフローを最適化にし、質量濃度が0.4〜0.8%の塩化ナトリウムおよび質量濃度が0.4〜3%のクエン酸で浸し色を保護し、エタノールで花中の有機物を溶解させ、各ステップや各条件がいずれも欠如してはならず、これらが相乗作用することで、共同に処理した後、全油系において元の色艶および姿を維持する新鮮花を得、賞味期限が長く、安定性が高く、品質が良く、広い適用見込みおよび市場価値を備える。そのうち、実施例1に係る方法により製作された化粧品用花は、効果が最もよく、色艶が明るく、脱色程度が軽く、形状が完全で、広がり、質感が柔らかく、変質現象がない。これに対し、条件濃度が本発明に係る範囲を超えるか、或いは対応する処理ステップが欠如している全ての比較例により製作された花は、生産適用要求を満たすことができず、賞味期限が短く、色艶が暗い黄色になり、縮れた。
本発明において、上述した実施例により本発明に係る詳細な方法を説明したが、上記詳細な方法に限定されるものではなく、つまり本発明が上記詳細な方法に依存して実施しなければならないわけではないことを出願人より声明する。当業者であれば、本発明に対するあらゆる改良、本発明の製品の各原料に対する等価置換および補助成分の添加、具体的な形態に対する選択などは、すべて本発明の保護範囲と開示範囲に属することを理解すべきである。

Claims (15)

  1. (1)新鮮花を、順に、質量濃度が0.4〜0.8%の塩化ナトリウム溶液および質量濃度が0.4〜3%のクエン酸溶液で浸す色保護ステップと、
    (2)ステップ(1)で処理された新鮮花を乾燥させた後、体積濃度が94〜96%のエタノールに浸し、新鮮花中の有機物を溶解させる溶解ステップと、
    (3)ステップ(2)で処理された新鮮花を乾燥させる乾燥ステップと、を含む、ことを特徴とする化粧品用花の保色方法。
  2. 前記方法は、新鮮花を初期スクリーニングして洗浄する前処理ステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法
  3. 前記洗浄のステップは、揺動洗浄および/または反転洗浄である、ことを特徴とする請求項2に記載の方法
  4. 前記揺動洗浄の回数は30〜40回である、ことを特徴とする請求項3に記載の方法
  5. 前記洗浄のステップを繰り返し行い、前記繰り返しの回数は3〜6回である、ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法
  6. ステップ(1)における塩化ナトリウム溶液の質量濃度は0.5〜0.7%である、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法
  7. ステップ(1)における塩化ナトリウム溶液の浸し時間は20〜40minである、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法
  8. ステップ(1)におけるクエン酸溶液の質量濃度は0.5〜2%である、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法
  9. ステップ(1)におけるクエン酸溶液の浸し時間は20〜40minである、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法
  10. ステップ(2)におけるエタノールの体積濃度は94〜95%である、ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  11. ステップ(2)におけるエタノール浸しステップは、
    花全体を120〜180min完全浸没した後、花柄を逆立ちさせ、花冠を7〜9h浸没することである、ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法
  12. ステップ(3)における乾燥は、オーブン乾燥、風で乾かしまたは陰干しのうちのいずれか1種を含む、ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法
  13. 前記オーブン乾燥の温度は40〜45℃である、ことを特徴とする請求項12に記載の方法
  14. 具体的には、
    (1)新鮮花を初期スクリーニングして洗浄し、清水に浸して30〜40回揺動洗浄し、反転し、3〜6回繰り返し行う、前処理ステップと、
    (2)洗浄された新鮮花を、順に、質量濃度が0.4〜0.8%の塩化ナトリウム溶液および質量濃度が0.4〜3%のクエン酸溶液で浸し、浸し時間がいずれも20〜40minである、色保護ステップと、
    (3)ステップ(2)で処理された新鮮花を乾燥させた後、まず、花全体を体積濃度が94〜96%のエタノールに120〜180min完全浸没した後、花柄を逆立ちさせ、花冠を94〜96%のエタノールに7〜9h浸没して、新鮮花中の有機物を溶解させる、溶解ステップと、
    (4)ステップ(3)で処理された新鮮花を40〜45℃のオーブンに入れてオーブン乾燥する、乾燥ステップと、を含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 請求項1〜14に記載の方法により製作された化粧品用花。
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