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JP6869737B2 - エアゾール染毛用第1剤組成物 - Google Patents
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JP6869737B2 - エアゾール染毛用第1剤組成物 - Google Patents

エアゾール染毛用第1剤組成物 Download PDF

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本発明は、エアゾール染毛用第1剤組成物に関する。
従来、アルカリ剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなり、第1剤と第2剤とが互いに独立したエアゾール容器にそれぞれ収納され、使用時にはそれらを同時に吐出・混合して用いる2剤型エアゾール形態の染毛剤が知られている。このようなエアゾール形態の製品では、内容物の粘度が適正な範囲で長期間維持されるとともに、その初期吐出量が、製造直後においても、数ヶ月保存した状態においても同じであることが望ましいとされ、種々の技術提案が行われている。
例えば、特許文献1には、二剤同時吐出染毛剤における吐出量を使い始めから使い終わるまで所定の吐出量の比率にて同時に吐出する技術として、第1剤と第2剤の粘度が一定値以下であり、かつそれらの粘度比が一定範囲内である二剤同時吐出型染毛剤が開示されている。
また、アルカリ剤を含有する染毛剤第1剤をエアゾール形態とする場合、油剤として高級アルコールを用い、その含有量を調整して適正な粘度を得ることが広く行われているが、経時によって増粘が起こりやすい。その解決手段として、含有量の調整以外にも炭素鎖長の異なる高級アルコールに換えたり、複数の高級アルコールを混合したりする技術提案が広く行われている(例えば、特許文献2参照)。また、高級アルコール及び界面活性剤の種類や含有量を調整するという技術提案も広く行われている(例えば、特許文献3参照)。
特開2014-237621号公報 特開2004-189638号公報 特開2012-180318号公報
しかし、特許文献1の技術では、経時的な増粘を生じ、その結果、保存状態が過酷化又は長期化すると、エアゾール容器からの染毛剤の初期吐出量が減少することにより、染毛操作性が低下する場合があった。また、特許文献2又は3の技術によっても、経時的な増粘の問題は十分に解決されているとは言い難く、更に乳化物の経時安定性が低下するという別の課題も生じやすいことが知られている。
したがって、本発明は、経時的な増粘が抑制され、その初期吐出量が製造直後から数ヶ月保存後にわたり一定に維持されるエアゾール形態の染毛用第1剤組成物に関する。
本発明者は鋭意検討した結果、エアゾール染毛用第1剤において、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、高級アルコール、及び特定の組み合わせの液状油剤を含有し、かつ、高級アルコールに対する該液状油の質量比を一定範囲内とすることにより、上記要求が満たされることを見出した。
本発明は、過酸化水素を含有する第2剤組成物と混合して使用するエアゾール染毛用第1剤組成物であって、下記成分(A)〜(G)を含有し、成分(C)に対する成分(D)及び(E)の合計の質量比[(D)+(E)]/(C)が0.16以上2.2以下である、エアゾール染毛用第1剤組成物を提供するものである。
(A) カチオン界面活性剤
(B) 非イオン界面活性剤
(C) 高級アルコール
(D) 炭化水素油
(E) シリコーン油
(F) 酸化染料中間体
(G) アルカリ剤
本発明のエアゾール染毛剤の第1剤組成物は、経時的な増粘が抑制され、その初期吐出量が製造直後から数ヶ月保存後にわたり一定に維持される。
〔成分(A):カチオン界面活性剤〕
成分(A)のカチオン界面活性剤としては、例えば、(i)アルキルトリメチルアンモニウム塩、(ii)アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩、(iii)ジアルキルジメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
(i)アルキルトリメチルアンモニウム塩
アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば下記一般式(1)で表されるものが挙げられる。
1−N+(CH3)3- (1)
〔式中、R1は炭素数12以上22以下のアルキル基を示し、X-は塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、メトカーボナートイオン等を示す。〕
具体的には、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェート等が挙げられる。
(ii)アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩
アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば下記一般式(2)で表されるものが挙げられる。
2−O−R3−N+(CH3)3- (2)
〔式中、R2は炭素数12以上22以下のアルキル基を示し、R3はヒドロキシ基が置換していてもよいエチレン基又はプロピレン基を示し、X-は塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、メトカーボナートイオン等を示す。〕
具体的には、ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアロキシヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
(iii)ジアルキルジメチルアンモニウム塩
ジアルキルジメチルアンモニウム塩としては、例えば下記一般式(3)で表されるものが挙げられる。
(R4)2+(CH3)2- (3)
〔式中、R4はそれぞれ独立して炭素数12以上22以下のアルキル基又はベンジル基を示し、X-は塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、メトカーボナートイオン等を示す。〕
具体的には、ジラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
これらの中で、染毛後の毛髪に対して優れた感触を付与させる観点、アルカリ剤共存下における分解安定性の観点から、(i)アルキルトリメチルアンモニウム塩、(iii)ジアルキルジメチルアンモニウム塩が好ましい。
これらカチオン界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明の第1剤組成物中における成分(A)の含有量は、エアゾール容器内への充填後にも分離させないという安定性確保の観点から、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下である。
〔成分(B):非イオン界面活性剤〕
成分(B)の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルアルカノールアミド、アルキルポリグルコシド、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられ、好ましくは次の一般式(4)で表されるものを用いることができる。
5-O-[(CH2)x-O]n-H (4)
〔式中、R5は炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、xは2又は3の数、nは平均値で1以上100以下の数を示す。〕
一般式(4)において、R5の炭素数は、保存中に析出物を生じないという配合安定性の観点から、好ましくは10以上、より好ましくは12以上であり、また、好ましくは20以下、より好ましくは18以下である。また、nは、好ましくは2以上、より好ましくは4以上であり、また、好ましくは80以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは45以下である。成分(B)として一般式(4)で示すものを用いる場合、1種を単独で使用してもよく、nが異なるものを2種以上組合せて使用してもよい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル等が挙げられる。
アルキルアルカノールアミドとしては、次の一般式(5)で表されるものを用いることができる。
Figure 0006869737
〔式中、R6は炭素数5以上23以下の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R7及びR8は各々独立に水素原子又は炭素数1以上4以下のアルカノール基を示す。ただし、R7及びR8が同時に水素原子である場合を除く。〕
6の炭素数は、保存中に析出物を生じないという配合安定性の観点から、好ましくは8以上、より好ましくは10以上、更に好ましくは12以上であり、また、好ましくは22以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは18以下である。
アルキルアルカノールアミドの具体例としては、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
アルキルポリグルコシドとしては、炭素数6以上22以下のアルキル基を有し、グルコシド単位の平均縮合度が1以上7以下のものが好ましい。具体例としては、オクチルポリグルコシド、2-エチルヘキシルポリグルコシド、デシルポリグルコシド、ラウリルポリグルコシド、ミリスチルポリグルコシド、パルミチルポリグルコシド、イソステアリルポリグルコシド、ステアリルラウリルポリグルコシド、オレイルポリグルコシド、ベヘニルポリグルコシド等が挙げられる。これらのうち、炭素数8以上18以下のアルキル基を有し、グルコシド単位の平均縮合度が1以上7以下のものがより好ましく、グルコシド単位の平均縮合度が1以上2以下のものが更に好ましい。
アルキルグリセリルエーテルとしては、アルキル基が好ましくは炭素数8以上、より好ましくは14以上であり、好ましくは炭素数30以下、より好ましくは20以下であるものが挙げられ、また分岐鎖アルキル基であるものが好ましい。具体例としては、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソステアリルグリセリルエーテル、イソステアリルペンタエリスリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
これらの非イオン界面活性剤の中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、なかでもポリオキシエチレンアルキルエーテルが、染毛剤の乳化状態の安定性と染毛剤に含有される染料の溶解性の観点から好ましい。
成分(B)の非イオン界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。第1剤組成物中における成分(B)の含有量は、保存中に析出物を生じないという配合安定性の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
〔成分(C):高級アルコール〕
成分(C)の高級アルコールとしては、下記一般式(6)で表されるものを用いることができる。
9-OH (6)
〔式中、R9は炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。〕
成分(C)としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。成分(C)は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
成分(C)は、エアゾール容器内での第1剤の乳化状態の安定性と継時的に増粘を抑制し、エアゾール容器からの初期吐出量を一定に保つ観点から、一般式(6)中のR9が、(C1)炭素数12以上20未満、更には炭素数14以上20未満の直鎖アルキル基であるものと、(C2)炭素数20以上24以下、更には炭素数20以上22以下の直鎖アルキル基であるものとの組合せであることが好ましい。また、同様の観点から、成分(C2)と成分(C1)との質量比(C2)/(C1)は、好ましくは0.20以上、より好ましくは0.22以上、更に好ましくは0.24以上であり、また、好ましくは0.75以下、より好ましくは0.73以下、更に好ましくは0.71以下である。
第1剤組成物中における成分(C)の含有量は、第1剤組成物の経時的増粘を抑制し、エアゾール容器からの初期吐出量を一定に保つ観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である。
〔成分(D):炭化水素油〕
成分(D)の炭化水素油としては、25℃において液状であるものが好ましく、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、スクワラン等が挙げられる。これらの中でも、流動パラフィンが好ましい。成分(D)は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
第1剤組成物中における成分(D)の含有量は、第1剤組成物の経時的増粘を抑制し、エアゾール容器からの初期吐出量を一定に保つ観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.4質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、同様の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは3.5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2.7質量%以下である。
〔成分(E):シリコーン油〕
成分(E)のシリコーン油としては、25℃において液状であるものが好ましく、例えば、以下に示すものが挙げられる。
(1) ジメチルポリシロキサン
例えば下記一般式(7)で表されるものが挙げられる。
(CH3)3SiO-[(CH3)2SiO]r-Si(CH3)3 (7)
〔式中、rは3以上20000以下の数を示す。〕
(2) アミノ変性シリコーン
各種のアミノ変性シリコーンが使用できるが、平均分子量が約3000以上100000以下の、アモジメチコン(Amodimethicone)の名称でICID(米国化粧品工業会発行,International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)第16版中に記載されているものが好ましい。このアミノ変性シリコーンは水性乳濁液として用いるのが好ましく、市販品としては、SM 8904、CB-1002(東レ・ダウコーニング社)、XF42-B8922(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社)等が挙げられる。
(3) その他のシリコーン油
上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
成分(E)のシリコーン油は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができるが、成分(E)中に少なくとも前記(2)のアミノ変性シリコーンを含有することが好ましい。第1剤組成物中における成分(E)の含有量は、第1剤組成物の経時的増粘を抑制し、エアゾール容器からの初期吐出量を一定に保つ観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上、更に好ましくは0.8質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、更に好ましくは5.5質量%以下である。
〔質量比[(D)+(E)]/(C)〕
第1剤組成物中における成分(C)に対する成分(D)及び(E)の合計の質量比[(D)+(E)]/(C)は、第1剤組成物の経時的増粘を抑制し、エアゾール容器からの初期吐出量を一定に保つ観点から、0.16以上であって、好ましくは0.20以上、より好ましくは0.25以上、更に好ましくは0.30以上、更に好ましくは0.31以上、更に好ましくは0.40以上、更に好ましくは0.50以上であり、また、2.20以下であって、好ましくは2.00以下、より好ましくは1.90以下、更に好ましくは1.84以下、更に好ましくは1.70以下、更に好ましくは1.50以下である。
〔成分(F):酸化染料中間体〕
本発明の第1剤組成物は、成分(F)として、酸化染料中間体を含有する。
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカプラーを用いることができる。プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、オルトクロルパラフェニレンジアミン、N-フェニルパラフェニレンジアミン、N,N-ビス(ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、3-メチル-4-アミノフェノール、2-ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、4-アミノ-メタクレゾール、オルトアミノフェノール及びこれらの塩等が挙げられる。
また、カプラーとしては、例えばレゾルシン、2-メチルレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、5-アミノオルトクレゾール、メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、メタアミノフェノール、パラアミノフェノール、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,6-ジアミノピリジン、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、及びこれらの塩等が挙げられる。
プレカーサーとカプラーはそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、第1剤組成物中におけるプレカーサーとカプラーそれぞれの含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下である。
(直接染料)
本発明の第1剤組成物には、更に直接染料を含有させることもできる。直接染料としては、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料等が挙げられる。より具体的には、酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、黄色202号の(1)、酸性橙3等が挙げられ、ニトロ染料としては、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、分散紫1、分散青1、分散黒9等が挙げられ、塩基性染料としては、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性黄76、塩基性橙31、塩基性赤51等が挙げられる。
直接染料は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、酸化染料中間体と併用してもよい。第1剤組成物中における直接染料の含有量は、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
〔成分(G):アルカリ剤〕
第1剤組成物中にはアルカリ剤を含有し得る。アルカリ剤としては、アンモニア及びその塩(例えば炭酸水素アンモニウム);モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩;1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
第1剤組成物中におけるアルカリ剤の含有量は、十分な染毛効果の点から、好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、また、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、好ましくは8質量%以下、より好ましくは6質量%以下である。
〔媒体〕
本発明の第1剤組成物には、媒体として、水及び必要により有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、エタノール、2-プロパノール等の低級アルカノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンジルセロソルブ等のセロソルブ、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトールが挙げられる。
〔pH〕
本発明の第1剤組成物のpH(25℃)は、好ましくは8以上、より好ましくは9以上であり、また、好ましくは13以下、より好ましくは12以下である。pH調整剤としては、前記のアルカリ剤のほか、塩酸、リン酸等の無機酸;クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸;リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム、クエン酸ナトリウム等の無機酸塩又は有機酸塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。
〔その他任意成分〕
本発明の第1剤組成物には、上記成分のほかに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。このような任意成分としては、動植物油脂、高級脂肪酸、カチオン性以外の天然、半合成又は合成の高分子、エーテル、アミノ酸、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、紫外線吸収剤が挙げられる。
〔第2剤組成物〕
本発明の第1剤組成物は、過酸化水素を含有する第2剤組成物と組み合わせ、エアゾール染毛剤として使用される。第2剤組成物中における過酸化水素の含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは9質量%以下、より好ましくは6質量%以下である。
第2剤組成物中には、過酸化水素のほか、当該染毛剤分野で通常使用し得る成分を含有し得る。
〔エアゾール容器の形態〕
本発明に使用し得るエアゾール容器としては、(1)第1剤を含有する内袋と第2剤を含有する内袋とが互いに独立したエアゾール容器に収納される二連式エアゾール容器(例えば、特開2000-297018号公報に記載の容器)、(2)第1剤を含有する内袋と第2剤を含有する内袋のそれぞれが1つのエアゾール容器に収納される二重式エアゾール容器(例えば、特開2013-43659号公報に記載の容器)が挙げられる。
内袋としては、弾性を有するものが好ましく、高密度又は低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合物ケン化物、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル等の合成樹脂製のもの、これらを積層したもの等が用いられ、噴射ガス透過性が低いものが好ましい。また、内袋の内面を耐薬品性の樹脂でコートして用いることもできる。
本発明に用いられる圧縮ガスとしては、ジメチルエーテル、液化石油ガス、窒素ガス、代替フロン等、一般にエアゾール製品に用いられるものであれば特に限定されずに使用することができる。中でも、変質防止の面から窒素ガスが好ましい。
〔剤形〕
本発明の第1剤組成物をエアゾール容器から吐出させたときの剤形は、クリーム状、ゲル状、ペースト状、泡状などとすることができる。
〔染毛用具〕
本発明のエアゾール染毛剤は、染毛用具を用いて毛髪に塗布することができる。染毛用具としては、特開2006-326081号公報に記載されるような刷毛部及び櫛部を有する染毛用具を用いることができる。
以上述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様を更に開示する。
<1> 過酸化水素を含有する第2剤組成物と混合して使用するエアゾール染毛用第1剤組成物であって、下記成分(A)〜(G)を含有し、成分(C)に対する成分(D)及び(E)の合計の質量比[(D)+(E)]/(C)が0.16以上2.2以下である、エアゾール染毛用第1剤組成物。
(A) カチオン界面活性剤
(B) 非イオン界面活性剤
(C) 高級アルコール
(D) 炭化水素油
(E) シリコーン油
(F) 酸化染料中間体
(G) アルカリ剤
<2> 好ましくは成分(A)が、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩及びジアルキルジメチルアンモニウム塩から選ばれる1種又は2種以上である<1>に記載の第1剤組成物。
<3> 第1剤組成物中における成分(A)の含有量が、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下である<1>又は<2>に記載の第1剤組成物。
<4> 好ましくは、成分(B)が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルアルカノールアミド、アルキルポリグルコシド及びアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<3>のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
<5> 好ましくは成分(B)が、次の一般式(4)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテルである<4>に記載の第1剤組成物。
5-O-[(CH2)x-O]n-H (4)
〔式中、R5は炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、xは2又は3の数、nは平均値で1以上100以下の数を示す。〕
<6> 一般式(4)において、R5の炭素数が、好ましくは10以上、より好ましくは12以上であり、また、好ましくは20以下、より好ましくは18以下であり、nが、好ましくは2以上、より好ましくは4以上であり、また、好ましくは80以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは45以下である<5>に記載の第1剤組成物。
<7> 第1剤組成物中における成分(B)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である<1>〜<6>のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
<8> 好ましくは成分(C)が、下記一般式(6)で表される高級アルコールである<1>〜<7>のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
9-OH (6)
〔式中、R9は炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。〕
<9> 好ましくは、成分(C)が、(C1)一般式(6)中のR9が炭素数12以上20未満、更には炭素数14以上20未満の直鎖アルキル基である高級アルコールと、(C2)一般式(6)中のR9が炭素数20以上24以下、更には炭素数20以上22以下の直鎖アルキル基である高級アルコールとの組合せである<8>に記載の第1剤組成物。
<10> 成分(C2)と成分(C1)との質量比(C2)/(C1)が、好ましくは0.20以上、より好ましくは0.22以上、更に好ましくは0.24以上であり、また、好ましくは0.75以下、より好ましくは0.73以下、更に好ましくは0.71以下である<9>に記載の第1剤組成物。
<11> 第1剤組成物中における成分(C)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である<1>〜<10>のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
<12> 好ましくは成分(D)が、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン及びスクワランからなる群より選択される1種又は2種以上である、<1>〜<11>のいずれかに記載の第1剤組成物。
<13> 第1剤組成物中における成分(D)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.4質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは3.5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2.7質量%以下である<1>〜<12>のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
<14> 好ましくは成分(E)が、少なくともアミノ変性シリコーンを含むものである<1>〜<13>のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
<15> 第1剤組成物中における成分(E)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上、更に好ましくは0.8質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、更に好ましくは5.5質量%以下である<1>〜<14>のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
<16> 第1剤組成物中における成分(C)に対する成分(D)及び(E)の合計の質量比[(D)+(E)]/(C)が、好ましくは0.20以上、より好ましくは0.25以上、更に好ましくは0.30以上、更に好ましくは0.31以上、更に好ましくは0.40以上、更に好ましくは0.50以上であり、また、好ましくは2.00以下、より好ましくは1.90以下、更に好ましくは1.84以下、更に好ましくは1.70以下、更に好ましくは1.50以下である<1>〜<15>のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
実施例1〜7
表1及び2に示す配合処方の第1剤組成物を調製した。次いで、二連式エアゾールの第1容器の内袋に第1剤組成物を充填し、内袋と第1剤容器との間に窒素ガスを充填した。以下に示す方法により、第1剤組成物の吐出量及び粘度を測定した。
(初期吐出量)
30℃の恒温槽にエアゾール容器を30分間浸漬する。あらかじめ受器の質量を量っておき、エアゾール容器から第1剤を5秒間受器に吐出した後、再度受器の質量を量り、下記式に基づいて初期吐出量を算出する。ここで、「初期吐出量」とは、エアゾール容器へ満量充填した後、初めて吐出試験を行う際の吐出量をいう。
初期吐出量(g/5秒)=吐出後の受器質量(g)−吐出前の受器質量(g)
(粘度測定法)
第1剤組成物の粘度は、製造直後(充填直後)、並びに容器に充填し45℃で1ヶ月、及び45℃で3ヶ月の3時点において測定した。より具体的には、50mLのガラス容器に第1剤を直接吐出し、吐出量が30gとなった時点を基準時として15秒後に粘度を測定した。ここで、粘度(30℃)は、TVB10形粘度計(東機産業社製B型粘度計)により、T-Cのローターを用いて10rpmで1分間回転させた後の値である。
Figure 0006869737
Figure 0006869737
実施例1〜7の染毛剤第1剤は、製造直後、45℃1ヶ月保存後、45℃3ヶ月保存後のいずれにおいても、初期吐出量の変化率が10%未満、粘度の変化率が30%未満であって、各変化率とも顕著に小さいことが示された。
処方例1
エアゾール用クリームヘアカラー第1剤
(質量%)
ステアルトリモニウムクロリド 0.90
セテス-2 0.25
セテス-40 1.26
セチルアルコール 0.11
ステアリルアルコール 2.78
ベヘニルアルコール 2.00
ミネラルオイル 0.50
ジメチコン/アモジメチコン混合物
(東レ・ダウコーニング社製、CB-1002) 4.00
アンモニア水(28%) 2.00
モノエタノールアミン 2.50
重炭酸アンモニウム 0.33
パラアミノフェノール 0.34
メタアミノフェノール 0.03
トルエン-2,5-ジアミン 0.80
レゾルシン 0.51
5-アミノオルトクレゾール 0.11
黄色203号 0.01
EDTA-4Na 0.10
亜硫酸ナトリウム 0.50
アスコルビン酸 0.40
香料 0.55
PG 5.00
精製水 残量
合計 100.00
処方例2
エアゾール用クリームヘアカラー第1剤
(質量%)
ステアルトリモニウムクロリド 0.90
セテス-2 0.25
セテス-40 1.26
セチルアルコール 0.11
ステアリルアルコール 2.78
ベヘニルアルコール 2.00
ミネラルオイル 0.50
アモジメチコン
(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、XF42-B8922) 3.00
アンモニア水(28%) 2.00
モノエタノールアミン 2.50
重炭酸アンモニウム 0.33
パラアミノフェノール 0.34
メタアミノフェノール 0.03
トルエン-2,5-ジアミン 0.80
レゾルシン 0.51
5-アミノオルトクレゾール 0.11
黄色203号 0.01
EDTA-4Na 0.10
亜硫酸ナトリウム 0.50
アスコルビン酸 0.40
香料 0.55
PG 5.00
精製水 残量
合計 100.00
処方例3
エアゾール用クリームヘアカラー第1剤
(質量%)
ステアルトリモニウムクロリド 0.90
セテス-2 0.25
セテス-40 1.26
セチルアルコール 0.11
ステアリルアルコール 2.78
ベヘニルアルコール 2.00
ミネラルオイル 0.50
アモジメチコン(東レ・ダウコーニング社製、SM 8904) 4.00
アンモニア水(28%) 2.00
モノエタノールアミン 2.50
重炭酸アンモニウム 0.33
パラアミノフェノール 0.34
メタアミノフェノール 0.03
トルエン-2,5-ジアミン 0.80
レゾルシン 0.51
5-アミノオルトクレゾール 0.11
黄色203号 0.01
EDTA-4Na 0.10
亜硫酸ナトリウム 0.50
アスコルビン酸 0.40
香料 0.55
PG 5.00
精製水 残量
合計 100.00
処方例1〜3のエアゾール用クリームヘアカラー第1剤は、経時的な増粘が抑制され、その初期吐出量が製造直後から数ヶ月保存後にわたり一定に維持される。

Claims (8)

  1. 過酸化水素を含有する第2剤組成物と混合して使用するエアゾール染毛用第1剤組成物であって、下記成分(A)〜(G)を含有し、
    成分(B)の含有量が0.1質量%以上3質量%以下であり、
    成分(C)が、(C1)一般式(6)中のR 9 が炭素数12以上20未満の直鎖の炭化水素基である高級アルコールと(C2)一般式(6)中のR 9 が炭素数20以上24以下の直鎖の炭化水素基である高級アルコールとの組み合わせであって、それらの質量比(C2)/(C1)が0.24以上0.75以下であり、
    成分(C)の含有量が0.1質量%以上6質量%以下であり、
    成分(C)に対する成分(D)及び(E)の合計の質量比[(D)+(E)]/(C)が0.16以上2.2以下である、エアゾール染毛用第1剤組成物。
    (A) カチオン界面活性剤
    (B) 非イオン界面活性剤
    (C) 下記一般式(6)で表される高級アルコール
    9 -OH (6)
    〔式中、R 9 は炭素数12以上24以下の直鎖の炭化水素基を示す。〕
    (D) 炭化水素油
    (E) シリコーン油
    (F) 酸化染料中間体
    (G) アルカリ剤
  2. 質量比(C2)/(C1)が0.24以上0.71以下である、請求項1に記載の第1剤組成物。
  3. 成分(C)に対する成分(D)及び(E)の合計の質量比[(D)+(E)]/(C)が0.20以上2.20以下である、請求項1又は2に記載の第1剤組成物。
  4. 第1剤組成物中の成分(C)の含有量が、0.5質量%以上質量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
  5. 成分(D)が、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン及びスクワランからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれかに記載の第1剤組成物。
  6. 第1剤組成物中の成分(D)の含有量が、0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
  7. 成分(E)が、少なくともアミノ変性シリコーンを含むものである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
  8. 第1剤組成物中の成分(E)の含有量が、0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の第1剤組成物。
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