本発明に係る遊技機としてスロットマシンを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
[スロットマシンの構成]
図1(a)は、本実施形態に係るスロットマシン1の正面図であり、(b)は、スロットマシン1の主な内部構成の一例を示す図である。
図1(a)に示すように、スロットマシン1は、画像を表示する液晶表示器51と、音を出力するスピーカ53と、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に対応する操作情報などが表示される遊技補助表示器12とを備える。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様には、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作する順番(押し順)と、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作するタイミング(操作タイミング)とが含まれる。また、様々な情報(たとえば、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に対応する情報)が表示される遊技補助表示器12が備えられている。遊技補助表示器12は、7セグメントで構成されている。
液晶表示器51の下方には、透視窓3が形成されている。遊技者は、この透視窓3を介してスロットマシン1の内部に並設されているリール2L、2C、2Rを視認可能である。各リール2L、2C、2Rには、各々が識別可能な複数種類の識別情報である図柄が所定の順序で配列されている。透視窓3の下方には、ゲーム(遊技)を開始する際に操作されるスタートスイッチ7と、それぞれのリールの回転を停止させて表示結果を導出させるために操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rとが設けられている。また、スロットマシン1は、前面扉を有する。前面扉を開いた状態でのスロットマシン1の内部には、設定スイッチ9、設定キースイッチ10、および電源スイッチ11が設けられている。図1では、設定スイッチ9、設定キースイッチ10、および電源スイッチ11は、スロットマシン1の内部に設けられていることから、破線で示す。
図1(b)に示すように、スロットマシン1の内部には、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて各種コマンドを出力するメイン制御部41が設けられている。メイン制御部41は、遊技の進行に係る各種制御を行うメインCPU41aと、遊技の進行に係る各種データを記憶するRAM41cとを備える。メイン制御部41は、スタートスイッチ7に対する操作、ストップスイッチ8L、8C、8Rに対する操作、および設定スイッチ9に対する操作などを検出し、検出した操作に応じて遊技の進行に係る制御を行う。
具体的には、スタートスイッチ7に対する操作が実行されたときには、スタートスイッチ7に対応するスタートスイッチ信号出力手段(図示せず)が、メイン制御部41に対してスタートスイッチ信号を出力する。メイン制御部41は、該スタートスイッチ信号を受信することにより、スタートスイッチ7に対する操作が実行されたと判断する。このように、スタートスイッチ信号は、スタートスイッチ7に対する操作が実行されたことを示す信号である。スタートスイッチ7に対する操作が実行されていないときには、スタートスイッチ信号出力手段は、スタートスイッチ信号を出力しないことから、メイン制御部41は、スタートスイッチ信号を受信しない。
また、設定スイッチ9に対する操作が実行されたときには、設定スイッチ9に対応する設定スイッチ信号出力手段(図示せず)が、メイン制御部41に対して設定スイッチ信号を出力する。メイン制御部41は、該設定スイッチ信号を受信することにより、設定スイッチ9に対する操作が実行されたと判断する。このように、設定スイッチ信号は、設定スイッチ9に対する操作が実行されたことを示す信号である。設定スイッチ9に対する操作が実行されていないときには、設定スイッチ信号出力手段は、設定スイッチ信号を出力しないことから、メイン制御部41は、設定スイッチ信号を受信しない。
スロットマシン1の内部には、メイン制御部41からのコマンドに応じて演出を制御するサブ制御部91が設けられている。サブ制御部91は、演出に係る各種制御を行うサブCPU91aと、演出に係る各種データを記憶するRAM91cとを備える。サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドに基づいて、液晶表示器51における画像の表示やスピーカ53からの音の出力などを制御する。
また、本実施形態では、遊技者にとっての有利度がそれぞれ異なる複数の有利度のうちいずれかの有利度に設定されている。有利度はたとえば、設定値である。本実施形態のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定変更状態に移行されているときに、遊技店の店員などは、設定値を変更可能である。所定の設定変更状態移行操作が実行されたときに、設定変更状態に移行される。設定変更状態移行操作は、たとえば、前面扉を開け、スロットマシン1の内部に設けられている設定キースイッチ10をオン状態としてからスロットマシン1の電源スイッチ11をオフからオンにする操作である。
設定変更状態に移行されると、RAM41cの所定領域(たとえば、設定値ワーク)から読み出された設定値が表示値として所定の表示部に表示される。本実施形態では、該所定の表示部は、遊技補助表示器12とする。なお、変形例として、該表示部は、スロットマシン1の内部に設けられていてもよい。
設定変更状態において、設定スイッチ9が操作されると、遊技補助表示器12に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定するとともに、設定変更状態は終了する。そして、設定キースイッチ10がオフされると、遊技の進行が可能な状態に移行する。
[設定変更状態と、設定値更新制御との関係]
次に、設定変更状態と、設定値更新制御との関係などを説明する。図2は、設定変更状態と、設定値更新制御との関係などを示すタイミングチャートである。図2の(ア)は、設定変更状態への移行を示し、(イ)は、設定スイッチ9への操作を示し、(ウ)は、メイン制御部41による設定値の更新を示し、(エ)は、スタートスイッチ7への操作を示す。また、設定スイッチ9への操作を「第1操作」ともいい、設定値を更新する制御を「特定制御」ともいい、スタートスイッチ7への操作を「第2操作」ともいう。
また、図2の(ア)において、ONは、設定変更状態に移行されていることを示し、OFFは、設定変更状態に移行されていないことを示す。図2の(イ)において、ONは、設定スイッチ9が操作されていることを示し、OFFは、設定スイッチ9が操作されていないことを示す。換言すると、図2の(イ)において、ONは、メイン制御部41が設定スイッチ信号を受信していることを示し、OFFは、メイン制御部41が設定スイッチ信号を受信していないことを示す。
図2の(ウ)において、ONは、設定値更新が実行されたことを示し、OFFは、設定値更新が実行されていないことを示す。図2の(エ)において、ONは、スタートスイッチ7が操作されていることを示し、OFFは、スタートスイッチ7が操作されていないことを示す。換言すると、図2の(エ)において、ONは、メイン制御部41がスタートスイッチ信号を受信していることを示し、OFFは、メイン制御部41がスタートスイッチ信号を受信していないことを示す。
タイミングT1において、設定スイッチへの操作が開始され、該操作が継続されているとする。スイッチの操作が継続されていることを、「該スイッチの長押し」ともいう。また、スイッチの操作が実行されてすぐに終了することを「該スイッチの短押し」ともいう。
その後のタイミングT2において、設定変更状態移行操作が実行されることにより設定変更状態に移行されたとする。この場合には、図2(ウ)のタイミングT2での吹き出しに示すように、設定値は更新されない。その後のタイミングT3において、設定スイッチ9への操作が終了したとする。その後のタイミングT4で、スタートスイッチ7が操作されることにより、設定変更状態が終了したとする。
次に、タイミングT5において、スタートスイッチ7への操作が開始され、該操作が継続されているとする。その後のタイミングT6において、設定変更状態移行操作が実行されることにより設定変更状態に移行されたとする。この場合には、図2(ア)のタイミングT6での吹き出しに示すように、設定変更状態は終了しない。その後のタイミングT7において、スタートスイッチ7への操作が終了したとする。その後のタイミングT8で、スタートスイッチ7が操作されることにより、設定変更状態が終了したとする。
次に、タイミングT9において、設定変更状態移行操作が実行されることにより設定変更状態に移行されたとする。その後のタイミングT10において、設定スイッチ9が操作されたときには(設定スイッチ9への操作が開始されたときには)、設定値更新制御が実行される。タイミングT10の例では、設定スイッチ9が短押しされて、設定されていた設定値「1」が、設定値「2」に更新される。
次に、タイミングT11において、設定スイッチ9への操作が開始されたとする。設定スイッチ9への操作が開始されたときには、設定値更新制御が実行される。タイミングT11の例では、設定されていた設定値「2」が、設定値「3」に更新される。
また、タイミングT11で開始された設定スイッチ9への操作は、継続されたとする(設定スイッチ9が長押しされたとする)。この場合には、図2の(イ)の吹き出しにも示すように、「設定スイッチを長押ししてても、設定値更新は実行されない。
その後、タイミングT12において、スタートスイッチ7が操作されたとする。ここで、このスタートスイッチ7への操作は、設定スイッチ9への操作が継続されている期間で実行されたとする。このように、設定スイッチ9への操作が継続されている期間において、スタートスイッチ7への操作が実行された場合には、スタートスイッチ7への操作に応じた処理、つまり、図2(ア)のタイミングT12での吹き出しに示すように、設定値が確定されると共に、設定変更状態は終了する。「設定値を確定する処理」とは、現在、遊技補助表示器12に表示されている設定値を設定値ワークに格納する処理である。このように、設定変更状態に制御されたときにおいて、設定スイッチ9が操作(短押し操作)される毎に設定値の表示は更新されるものの、設定変更状態が終了するまでは設定値は確定されない。
また、本実施形態では、確定された設定値については、設定値が確定されたことを示す確定報知が実行される。本実施形態では、この確定報知は、図2のタイミングT12の設定値の「3.」と示すように、設定値の右下に「.」を表示する報知である。このような確定報知により、設定値が確定したことを、設定値を変更した人物(たとえば、遊技店の店員)に認識させることができる。なお、変形例として、設定値が確定されたとしても確定報知を実行しないようにしてもよい。
[設定変更状態でのフローチャート]
図3は、設定変更状態に移行されているときにメイン制御部41により実行される処理のフローチャートである。図3の例では、S1〜S5の処理が開示されている。また、S1〜S5の各処理において、所定のジャンプ条件が成立しない場合には、S1→S2→S3→S4→S5の順番で処理が実行される。一方、S1〜S5の各処理において、ジャンプ条件が成立した場合には、該ジャンプ条件が成立したステップから他のステップへジャンプする。図3の例では、S2およびS3においてジャンプ条件が存在し、S2でNOと判断されるというジャンプ条件が成立した場合には、S3に進まず、S1にジャンプする。また、S3でYESと判断されるというジャンプ条件が成立した場合には、S4に進まず、S5にジャンプする。
まず、S1において、メイン制御部41は、該メイン制御部41の入力ポートのバッファを読み込んで、該バッファ内の入力データを所定の記憶領域に格納させる。ここで、所定の記憶領域とは、レジスタとし、このレジスタをレジスタAという。
また、S1の吹き出し部分に示すように、バッファの状態は少なくとも4種類(4パターン)存在する。この4種類とは、バッファのビットの状態が、「00000000」である状態と、「10000000」である状態と、「01000000」である状態と、「11000000」である状態とを含む。
「00000000」である状態とは、スタートスイッチ7および設定スイッチ9のいずれもが操作されていない状態である。換言すれば、スタートスイッチ信号および設定スイッチ信号のいずれも、入力ポートに入力されてない状態である。
「10000000」である状態とは、設定スイッチ9が操作されておらず、スタートスイッチ7が操作されている状態である。換言すれば、入力ポートに、設定スイッチ信号は入力されていないがスタートスイッチ信号が入力されている状態である。
「01000000」である状態とは、スタートスイッチ7が操作されておらず、設定スイッチ9が操作されている状態である。換言すれば、入力ポートに、スタートスイッチ信号は入力されていないが設定スイッチ信号が入力されている状態である。
「11000000」である状態とは、スタートスイッチ7および設定スイッチ9の双方が操作されている状態である。換言すれば、入力ポートに、スタートスイッチ信号および設定スイッチ信号の双方が入力されている状態である。
このように、入力ポートのバッファは、スタートスイッチ信号の入力状況または設定スイッチ信号の入力状況により変化する入力データが格納される領域である。換言すれば、入力ポートのバッファは、スタートスイッチ信号の入力状況および設定スイッチ信号の入力状況の少なくとも一方により変化する入力データが格納される領域である。S2の処理は、この入力データを読出す処理である。
次に、S2の処理を説明する。S2では、設定スイッチ9の操作およびスタートスイッチ7の操作のうちの少なくとも一方が実行されているか否かが判断される。S2において、設定スイッチ9の操作およびスタートスイッチ7の操作のいずれもが実行されていないと判断されたときには、S1にジャンプする(S1に戻る)。一方、S2において、設定スイッチ9の操作およびスタートスイッチ7の操作のうちの少なくとも一方が実行されていると判断されたときには、S3に進む。
次に、S2の吹き出し部分の記載を用いて、S2の具体的な処理を説明する。S2の処理は、大きく分けて、S2aと、S2bとに分けられる。なお、S2をS2aとS2bとに分けること、および後述するS3をS3aとS3bとに分けることについては説明の便宜のために分けているに過ぎず、S2とS3とのうち少なくとも1つは他の分け方をしてもよい。また、S2とS3との少なくとも1つは処理を分けないようにしてもよい。
まず、S2aについて説明する。S2aでは、Aレジスタに格納されている8ビットのデータAに対して、第1判定データを用いたAND処理を実行する。図3の例では、第1判定データは、「11000000」である。また、このAND処理を実行することにより算出されるデータを第1演算後データA’とする。なお、このAND処理は、レジスタAで実行されることから、第1演算後データA’もレジスタAに格納される。
また、8ビットのデータである第1演算後データA’の全てのビットが「0」である場合には、フラグレジスタとしての0フラグが「1」となる。一方、8ビットのデータである第1演算後データA’の全てのビット(8ビット)のうち、「1」となるビットが1以上存在する場合には、0フラグが「0」となる。
S1でAレジスタに格納されたデータが「00000000」である場合には、第1演算後データA’は、「00000000」となる。したがって、0フラグは「1」となる。S1でAレジスタに格納されたデータが「10000000」である場合には、第1演算後データA’は、「10000000」となる。したがって、0フラグは「0」となる。S1でAレジスタに格納されたデータが「01000000」である場合には、第1演算後データA’は、「01000000」となる。したがって、0フラグは「0」となる。S1でAレジスタに格納されたデータが「11000000」である場合には、第1演算後データA’は、「11000000」となる。したがって、0フラグは「0」となる。
次に、S2のうちの処理S2bについて説明する。第1演算後データA’の0フラグが「1」であれば、S2では、NOと判断して、S3に進まずに、S1にジャンプする。つまり、スタートスイッチ7および設定スイッチ9のいずれもが操作されていない場合では、S2では、NOと判断される。一方、スタートスイッチ7および設定スイッチ9の少なくとも一方が操作されている場合には、S2では、YESと判断される。
次に、S3の処理を説明する。S3では、スタートスイッチ7の操作が実行されているか否かが判断される。S3において、スタートスイッチ7が操作されていないと判断されたときにはS4へ進む。一方、S3において、スタートスイッチ7が操作されていると判断されたときにはS4へ進まずに、S5へジャンプする。
次に、S3の吹き出し部分の記載を用いて、S3の具体的な処理を説明する。S3の処理は、大きく分けて、S3aと、S3bとに分けられる。まず、S3aについて説明する。S3aでは、第1演算後データA’に対して、第2判定データを用いたAND処理を実行する。図3の例では、第2判定データは、「10000000」である。また、このAND処理を実行することにより算出されるデータを第2演算後データA”とする。なお、このAND処理は、レジスタAで実行されることから、第2演算後データA”もレジスタAに格納される。
また、8ビットのデータである第2演算後データA”の全てのビットが「0」である場合には、フラグレジスタとしての0フラグが「1」となる。一方、8ビットのデータである第2演算後データA”の全てのビットのうち、「1」となるビットが1以上存在する場合には、0フラグが「0」となる。
第1演算後データA’が「10000000」である場合(スタートスイッチ7が操作されていると場合)には、第2演算後データA”は、「10000000」となる。したがって、0フラグは「0」となる。
第1演算後データA’が「01000000」である場合(設定スイッチ9が操作されていると場合)には、第2演算後データA”は、「00000000」となる。したがって、0フラグは「1」となる。
第1演算後データA’が「11000000」である場合(スタートスイッチ7と設定スイッチ9との双方が操作されていると場合)には、第2演算後データA”は、「1000000」となる。したがって、0フラグは「1」となる。
次に、S3のうちの処理S3bについて説明する。第2演算後データA”の0フラグが「1」であれば、S3ではNOと判断して、S4に進む。つまり、設定スイッチ9が操作されていると判断された場合には、S3ではNOと判断される。
一方、第2演算後データA”の0フラグが「0」であれば、S3ではYESと判断して、S5にジャンプする。つまり、「スタートスイッチ7が操作されている場合」および「スタートスイッチ7と設定スイッチ9との双方が操作されていると判断された場合」には、S3ではYESと判断して、S5にジャンプする。
S4では、設定値更新処理を実行する。設定値更新処理は、設定値を「1」増加させる処理である(図2のタイミングT10、タイミングT11など参照)。つまり、設定スイッチ9が操作されたときには、S4で設定値更新処理が実行される。S4の処理が終了すると、S1に戻る。なお、図2でも説明したように、設定スイッチ9の操作が継続されている期間であっても、該設定スイッチ9の操作が開始されたときには、設定値更新処理は実行されるが、該期間において、連続して設定値更新処理が更新されることはない。
S5においては、設定値を更新させるとともに、設定変更状態を終了させる(図2のタイミングT12参照)。つまり、「スタートスイッチ7が操作されている場合」および「スタートスイッチ7と設定スイッチ9との双方が操作されていると判断された場合」のいずれにおいても、S5の処理が実行される。
[本実施形態のスロットマシンの奏する効果]
次に、本実施形態のスロットマシンが奏する効果について説明する。
(1−1) 本実施形態では、遊技店の店員などから、設定変更状態移行操作が実行されたときに、設定変更状態(特定状態)に移行される。検出手段(たとえば、メイン制御部41)は、第1操作(たとえば、設定スイッチ9への操作)と第2操作(たとえば、スタートスイッチ7への操作)とを含む操作を検出する。特定状態において第1操作が検出されたときに、特定制御を実行する。たとえば、図2のタイミングT10に示す設定値更新制御を実行する。また、特定状態において第2操作が検出されたときに、特定状態を終了させる。たとえば、図2のタイミングT4に示す設定変更状態を終了させる。
また、検出手段は、第1操作が検出されている状況であっても、第2操作を検出可能である。たとえば、図3のS3で示すように、設定スイッチ9への操作が実行されているときであっても、スタートスイッチ7への操作が実行されているか否かが判断される。
また、特定状態において、第1操作が検出されている状況で、第2操作が検出されたときに特定状態を終了させる。たとえば、図2のタイミングT12に示すように、設定変更状態中に、設定スイッチ9への操作が実行されているときであっても、スタートスイッチ7への操作が実行されたときには、該設定変更状態を終了させる。
このような構成によれば、特定状態(設定変更状態)中に第1操作(設定スイッチ9への操作)が実行されている状況でも、第2操作(スタートスイッチ7への操作)が実行されたときには、特定状態を終了させることができる。したがって、特定状態中に第1操作が実行されている状況に、第2操作が実行されたときにも特定状態を終了させない遊技機と比較して、特定状態を終了させる点での利便性を向上させることができる。
(1−2) 特定状態において第1操作信号(たとえば、設定スイッチ9が操作されたことを示す設定スイッチ信号)の状態が、第1操作が実行されていない旨を示す非実行状態(たとえば、OFF状態)から第1操作が実行された旨を示す実行状態(たとえば、ON状態)に変化したことが検出手段により検出されたときに、特定制御を実行する。たとえば、図2のタイミングT10に示すように、設定スイッチ信号がOFFの状態からONの状態に切替ったときに、設定値更新が実行される。
また、特定状態に制御される前から特定状態に制御された以降までの期間(たとえば、T1〜T3)において、第1操作信号の状態が実行状態であることが継続されているときには、特定制御を実行しない。たとえば、図2(ウ)のタイミングT2の吹き出しに示すように、設定変更状態に制御される前から設定スイッチ9への操作が継続している場合には、設定値更新は実行されない。
このような構成によれば、図2のタイミングT1〜T3に示すように、特定状態への移行前から、第1操作(たとえば、設定スイッチ9への操作)が実行されている場合において、特定状態に移行されたとしても、特定制御は実行されない。たとえば、特定状態に移行させるための特定状態移行操作(設定変更状態移行操作)が実行されるときに、誤操作などにより第1操作が実行されている場合であっても、特定制御を実行させないようにすることができる。したがって、意図せずに特定制御が実行されることを防止できる。
(1−3) また、特定状態において第2操作信号(たとえば、スタートスイッチ7が操作されたことを示すスタートスイッチ信号)の状態が、第2操作が実行されていない旨を示す非実行状態(たとえば、OFF状態)から第2操作が実行された旨を示す実行状態(たとえば、ON状態)に変化したことが検出手段により検出されたときに、特定状態を終了させる。たとえば、図2のタイミングT4などに示すように、特定状態中にスタートスイッチ信号がOFF状態からON状態に切替ったときに、特定状態は終了する。
また、特定状態に制御される前から特定状態に制御された以降までの期間(たとえば、T5〜T7)において、第2操作信号の状態が実行状態であることが継続されているときには、特定状態を終了させない。たとえば、図2のタイミングT6の吹き出しに示すように、設定変更状態に制御される前からスタートスイッチ7への操作が継続している場合には、設定変更状態は終了されない。
このような構成によれば、図2のタイミングT5〜T7に示すように、特定状態への移行前から、第2操作(たとえば、スタートスイッチ7への操作)が実行されている場合において、特定状態に移行されたとしても、特定制御は終了されない。たとえば、特定状態に移行させるための特定状態移行操作(設定変更状態移行操作)が実行されるときに、誤操作などにより第2操作が実行されている場合であっても、特定制御を終了させないようにすることができる。したがって、意図せずに特定制御が実行されることを防止できる。
(1−4) 特定状態において第1操作信号(たとえば、設定スイッチ9が操作されたことを示す設定スイッチ信号)の状態が、第1操作が実行されていない旨を示す非実行状態(たとえば、OFF状態)から第1操作が実行された旨を示す実行状態(たとえば、ON状態)に変化したことが検出手段により検出されたときに、特定制御を実行する。たとえば、図2のタイミングT10に示すように、設定スイッチ信号がOFF状態からON状態に切替ったときに、設定値更新が実行される。
また、特定制御が開始されたときから、第1操作信号の状態が実行状態であることが継続されているときには、特定制御を実行しない。たとえば、図2(イ)のタイミングT11の近傍の吹き出しに示すように、設定変更状態中に設定スイッチ9が長押しされていても、該設定スイッチ9の操作が開始されたときに設定値の更新は行うが、該設定スイッチ9が操作されている期間では、設定値の更新は行われない。換言すれば、設定スイッチ9が長押しされたとしてもそれに伴い連続して設定値更新は実行されない。
このような構成によれば、図2のタイミングT11などに示すように、特定制御が開始されたときから、第1操作が継続されている場合であっても、特定制御は実行されない。つまり、第1操作が継続的に実行されている場合であっても、設定値が連続的に変更されることを防止できる。つまり、意図せずに特定制御が実行されることを防止できる。
(1−5) また、検出手段は、特定制御の実行が開始されたときから該特定制御の実行が終了するときまでの期間において、第2操作の操作を検出しない。たとえば、図3のS4の※印に示すように、設定値更新処理が実行されている期間は、第2操作の実行有無の検出処理などを含む処理(他の処理)は実行されない。
このような構成によれば、特定制御が完了する前に特定状態が終了してしまうことなどを防止できる。
(2−1) また、読出手段(メイン制御部41)は、第1信号(たとえば、設定スイッチ9への操作に対応するスタートスイッチ信号)の入力状況と第2信号(たとえば、スタートスイッチ7への操作に対応する設定スイッチ9信号)の入力状況とのうちの少なくとも一方により変化する入力データを読出す。たとえば、図3のS1に示すように、入力ポートのバッファを読み込んでAレジスタに格納する。
その後、第1演算手段(メイン制御部41)は、入力データ(たとえば、データA)を用いた第1演算を実行することにより第1演算後データを生成する。たとえば、図3のS2の吹き出しのS2aに示すように、データAに対して、第1判定データである「11000000」を用いたAND処理を実行することにより、第1演算後データA’を生成する。
その後、第1判断手段(メイン制御部41)は、第1演算後データに基づいて、第1信号と第2信号とのうちの少なくとも一方が入力されたか否かを判断する。たとえば、図3のS2の吹き出しのS2bに示すように、第1演算後データA’の0フラグが「0」であるか「1」であるかを判断する。
その後、第2演算手段(メイン制御部41)は、第1信号と第2信号とのうちの少なくとも一方が入力されたと第1判断手段により判断されたときに(たとえば、S2でYESと判断されたときに)、第1演算後データを用いた第2演算を実行することにより第2演算後データを生成する。たとえば、図3のS3の吹き出しのS3aに示すように、第1演算後データA’に対して、第2判定データである「10000000」を用いたAND処理を実行することにより、第2演算後データA”を生成する。
その後、第2判断手段(メイン制御部41)は、第2演算後データに基づいて、第1信号が入力されたか否かを判断する。たとえば、図3のS3の吹き出しのS3bに示すように、第2演算後データA”の0フラグが「0」であるか「1」であるかを判断する。
その後、処理実行手段は、第2判断手段により第1信号が入力されたと判断されたときには、第1信号に応じた処理を実行する(たとえば、S3でYESと判断されたときには、設定値を確定させるとともに設定変更状態を終了する)一方、第2判断手段により第1信号が入力されなかったと判断されたときには、第2信号に応じた処理を実行する(たとえば、S3でNOと判断されたときには、設定値更新処理を実行する)。
たとえば、比較例の遊技機として、第1信号の入力有無と第2信号の入力有無を判断する場合に、該第1信号および第2信号のそれぞれにおいて別個に、入力された信号のデータを読み出す必要があった。したがって、処理容量が多くなるという虞があった。これに対し、本実施形態の遊技機(スロットマシン)では、S1での入力データの1回の読出しで第1信号の入力有無と第2信号の入力有無とを判断できる。したがって、本実施形態のスロットマシンは、比較例のスロットマシンと比較して処理容量を削減できる。
(2−2) 処理実行手段(メイン制御部41)は、特定制御が実行され得る特定状態中(たとえば、設定変更状態中)において、第2信号に応じた処理として、特定制御を実行する(たとえば、図3のS4に示すように、設定値変更処理を実行する)。また、特定状態中において、第1信号に応じた処理として、特定状態を終了させる処理を実行する(たとえば、図3のS5に示すように、設定変更状態を終了する)。
このような構成によれば、たとえば、第1信号が入力されていると判断されたとき(たとえば、図2のタイミングT4およびT8)には、特定状態を終了させる。さらに、第1信号と第2信号との双方が入力されていると判断されたとき(たとえば、図2のタイミングT12)にも特定状態を終了させる。したがって、特定状態を終了させる処理を優先させることができる。
(2−3) 第1演算後データと第2演算後データとは同一の領域に格納される(たとえば、S2の吹き出しおよびS3の吹き出しに示すように、第1演算後データA’および第2演算後データA”とは共にAレジスタに格納される)。
このような構成によれば、第1演算後データが記憶される領域と第2演算後データが格納される領域とは共に、同一の領域である。したがって、第1演算後データが記憶される領域と第2演算後データが格納される領域と別の領域である遊技機と比較して、記憶領域の容量を削減できる。
(2−4) 第1判断手段により第1演算後データから算出される第1値に応じて、処理をジャンプする。たとえば、S2の吹き出し部分のS2bに示すように、第1演算後データA’の0フラグが「1」であれば、S1へジャンプする。また、第2判断手段により第2演算後データから算出される第2値に応じて、処理をジャンプする。たとえば、S3の吹き出し部分のS3bに示すように、第2演算後データA’の0フラグが「0」であれば、S5へジャンプする。さらに、第1値と第2値とは異なる値である。たとえば、0フラグの値として、S2の処理においてS1にジャンプされる値は「1」であるのに対して、S3の処理においてS5にジャンプされる値は「0」である。
仮に、S2の処理においてS1にジャンプされる0フラグの値と、S3の処理においてS5にジャンプされる0フラグの値が同一である場合を説明する。この場合には、たとえば、S2の処理においてS1にジャンプされる0フラグの値が「0」であり、S3の処理においてS5にジャンプされる0フラグの値も「0」である。
S2からS3に移行する場合には、0フラグの値は「0」である。たとえば、S2の処理の終了後、エラーの発生などにより、S3aの処理が実行されない場合には、0フラグの値が「0」のままであり、この場合には、S4の処理をジャンプしてS5に進んでしまう。そうすると、遊技店の店員などが意図せずに、設定変更状態が終了してしまうという不合理が生じてしまう。
そこで、本実施形態の遊技機では、S2の処理においてS1にジャンプされる0フラグの値と、S3の処理においてS5にジャンプされる0フラグの値を異ならせている。したがって、たとえば、S2の処理の終了後、エラーの発生などにより、S3aの処理が実行されない場合であっても、S4の処理をジャンプすること、つまり、S5に進んでしまうことを防止できる。よって、上記の不合理が生じてしまうことを防止できる。
(2−5) また、第1判断手段は、処理実行手段により、第1信号に応じた処理が実行されている期間では、第1信号と第2信号とのうちのいずれかが入力されたか否かを判断しない。たとえば、図3のS5の※印に示されるように、S5の処理が実行されている間は、他の処理が実行されることがない。したがって、S5の処理が実行されている間は、S2の処理が実行されることはない。
このような構成によれば、第1信号に応じた処理の実行途中で異なる処理が実行されることにより状況が変化することを防止できる。
(2−6) 第1判断手段は、処理実行手段により、第2信号に応じた処理が実行されている期間では、第1信号と第2信号とのうちのいずれかが入力されたか否かを判断しない。たとえば、図3のS4の※印に示されるように、S4の処理が実行されている間は、他の処理が実行されることがない。したがって、S4の処理が実行されている間は、S2の処理が実行されることはない。
このような構成によれば、第2信号に応じた処理の実行途中で異なる処理が実行されることにより状況が変化することを防止できる。
[変形例]
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例について説明する。
(1) また、本実施形態では、遊技機として、スロットマシンを例示した。しかしながら、遊技機は、スロットマシンではなくてもよく、たとえば、パチンコ遊技機としてもよい。該パチンコ遊技機では、設定変更状態に制御可能であり、該設定変更状態中に、第1操作が実行されたときには、設定値が変更され、該設定変更状態中に、第2操作が実行されたときには、設定変更状態は終了する。このようなパチンコ遊技機であっても、本実施形態のスロットマシンと同様の効果を奏する。
(2) 前述の実施形態では、特定状態を設定変更状態とし、第1操作を設定スイッチ9への操作(設定値を変更させるための操作)とし、第2操作をスタートスイッチ7への操作(設定変更状態を終了させるための操作)として説明した。しかしながら、特定状態、第1操作、および第2操作のうち少なくも1つは、他の状態、および他の操作としてもよい。
たとえば、特定状態は、「複数のメニュー項目が表示されるメニュー画面が表示されるメニュー画面状態」とし、第1操作は、「該複数のメニュー項目のいずれのメニュー項目を選択するための選択スイッチへの操作」とし、第2操作は、「メニュー画面状態を終了させるため終了スイッチへの操作」としてもよい。このような構成であっても、本実施形態と同様の効果を奏する。
(3) 本実施形態の図3では、S2からS1にジャンプする0フラグの値は「0」であるとし、S3からS5にジャンプする0フラグの値は「1」であるとして説明した。しかしながら、S2からS1にジャンプするための値と、S3からS5にジャンプするための値とは異なっていれば他の値としてもよい。たとえば、S2からS1にジャンプする0フラグの値は「1」とし、S3からS5にジャンプする0フラグの値は「0」としてもよい。また、S2からS1にジャンプするための値と、S3からS5にジャンプするための値との少なくとも1の値は、10進数に変換したときの値が0および1のいずれとも異なる値としてもよい。たとえば、S2からS1にジャンプするための値について10進数に変換した値は「3」であり、S3からS5にジャンプするための値について10進数に変換した値は「5」としてもよい。
(4) 本実施形態では、設定変更状態中において設定値を更新するための操作部は、設定スイッチ9であるとして説明した。しかしながらこの操作部は他の操作部であってもよい。また、設定変更状態中において、設定値を確定して設定変更状態を終了させる第2操作をスタートスイッチ7への操作であるとして説明した。しかしながら、該第2操作を他の操作としてもよい。第2操作は、たとえば、設定変更状態中において、スタートスイッチ7を操作しかつ設定キースイッチ10をoff状態とする操作としてもよい。このような構成であっても、本実施形態と同様の効果を奏する。
(5) 本実施形態では、スタートスイッチ7が操作されたときには、スタートスイッチ信号がON状態となり、設定スイッチ9が操作されたときには、設定スイッチ信号がON状態となるとして説明した。しかしながら、スタートスイッチ7が操作されていないときには、スタートスイッチ信号がON状態となり、スタートスイッチ7が操作されたときには、スタートスイッチ信号がOFF状態となるとしてもよい。また、設定スイッチ9が操作されていないときには、設定スイッチ信号がON状態となり、スタートスイッチ7が操作されたときには、設定スイッチ信号がOFF状態となるとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。