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JP6879779B2 - 機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法並びに制御プログラム - Google Patents
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JP6879779B2 - 機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法並びに制御プログラム - Google Patents

機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法並びに制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法並びに制御プログラムに関するものである。
従来、機械式駐車装置においては、利用契約を結んだ利用者や操作員により機械式駐車設備の操作盤に暗証番号等の識別情報が入力され、その識別情報が利用者テーブルに登録されている利用者のものであると判定されれば、パレットの呼び出しができ、車両の入出庫処理を実行する。
下記特許文献1では、入庫車両に対応付けられた識別媒体に紐付けられる識別番号と、入庫車両を入庫させるパレットの識別情報とを対応付けて入出庫を管理する技術が開示されている。
特開2013−122123号公報
ところで、上記特許文献1の方法では、1つの会社に対して複数台の駐車を許可している機械式駐車装置の場合には、その会社に対して所定数までパレットを呼び出しできるように、車両に対応付けられるパレット呼び出し用の所定数個のリモコンが発行される。そのリモコンを使用することにより、パレットを所定数まで呼び出せるようにし、所定数以上のパレットを呼び出すことがないように管理されている。そして、車両を使用するユーザが都度異なっていても、リモコンを使用することによって、会社に割り当てられた複数パレットに駐車される複数車両のうち目的の車両を入出庫することができる。
近年利用者の安全性を向上させる為、立体駐車場工業会発行(平成26年12月5日)の『機械式駐車装置の安全機能に関する認証基準』では、機械式駐車場の操作教育を受けた者だけが操作をして良く、制御装置には許可された人以外に操作をさせないような認証機能が求められている。
しかしながら、上記特許文献1の方法では、機械式駐車装置に対して駐車可能な車両台数が守られつつ、車両に対応付けられたリモコンを使用することで所定の車両の入出庫ができるが、パレット呼び出し用のリモコンさえあれば誰でも機械式駐車装置を使用できることになる。そうすると、機械式駐車装置の操作教育を受けていないユーザであっても入出庫操作できてしまうという課題があった。
また、家庭のように1台の車を家族(複数人)で使用する場合も同様である。上記特許文献1ではリモコンによる識別であるが、ICカード、ICタグ、暗証番号などの車両に対応付けられた識別情報であれば同様の課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、機械式駐車装置の操作教育を受けていないユーザの入出庫操作を防ぐことができる機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法並びに制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために以下の手段を採用する。
本発明は、機械式駐車装置の利用可否を示し、車両に割り当てられる利用権限、及び前記機械式駐車装置の操作可否を示し、操作者に割り当てられる操作権限を前記機械式駐車装置に対する権限として、識別情報と関連付けて記憶する記憶手段と、前記識別情報が入力される入力手段と、前記入力手段に入力された前記識別情報に関連付けられた前記権限に基づき、前記識別情報を入力した前記操作者及び前記車両を認証する認証手段と、前記認証手段による認証結果に応じて前記機械式駐車装置を制御する制御手段と、を備え、前記認証手段は、前記利用権限に基づく前記機械式駐車装置の利用可否、及び前記操作権限に基づく前記機械式駐車装置の操作可否をそれぞれ個別に認証する機械式駐車装置の制御装置を提供する。
本発明の構成によれば、機械式駐車装置の利用権限が車両と関連付けられ、機械式駐車装置の操作権限が操作者と関連付けられて記憶手段に記憶されている。車両に割り当てられる利用権限とは、機械式駐車装置に入庫させる、或いは、機械式駐車装置から車両を出庫させることができる権限であり、車両の入庫予約や出庫予約がされることも含まれる。操作者に割り当てられる操作権限とは、機械式駐車装置に対して機械操作することであり、例えば車両の入庫又は出庫のために入出庫扉の開閉操作やリフトの上下動操作、自動運転の動作開始操作等を行うことを含む。入力手段に識別情報が入力されると、識別情報に関連付けられた権限に基づいて、識別情報に対応する車両に対する利用可否の認証及び操作者に対する操作可否の認証がそれぞれ行われる。
また、機械式駐車装置の制御装置の認証手段は、利用権限に基づく機械式駐車装置の利用可否、及び操作権限に基づく機械式駐車装置の操作可否をそれぞれ個別に認証してもよい。
なお、入力手段は、例えば、識別情報が記憶されたIDカードの読み取り手段や、識別情報(数値番号等)を登録者自らが入力するキー入力手段である。
操作する機械式駐車装置の取り扱い(操作、安全使用等)に関する説明である操作教育を受けた操作者には操作権限を与え、機械式駐車装置の利用契約等により許可される車両には利用権限を与えることにより、操作者と車両のそれぞれに対する認証を実行することができる。これにより、操作教育を受けていない操作者の入出庫操作を防ぐことができるとともに、利用可能とされていない車両の入出庫を防ぐことができる。
操作者認証と車両認証をそれぞれ実行するので、複数の操作者で、複数の車両を利用する環境であっても、機械式駐車装置の操作者と車両をそれぞれ限定することができ、機械式駐車装置の安全な運用に繋がる。
上記機械式駐車装置の制御装置において、前記利用権限に関連付けられた前記識別情報は、前記利用権限を与えられた車両の鍵と一緒に管理されてもよい。
車両の鍵は車両を動かすときに必要とされるものなので、鍵と利用権限の識別情報を一緒に管理しておくことにより利用権限の認証時に識別情報を入力手段に速やかに入力することができ、速やかに認証作業を完了することができる。
上記機械式駐車装置の制御装置の前記認証手段は、前記機械式駐車装置に対する操作毎に、前記操作権限に基づく認証を行ってもよい。
これにより、操作権限を有しない利用者が機械式駐車装置を機械操作することをより確実に防ぐ。
本発明は、上記いずれかの機械式駐車装置の制御装置を備える機械式駐車装置を提供する。
本発明は、機械式駐車装置の利用可否を示し、車両に割り当てられる利用権限、及び前記機械式駐車装置の操作可否を示し、操作者に割り当てられる操作権限を前記機械式駐車装置に対する権限として、識別情報と関連付けて記憶する工程と、前記識別情報の入力を受け付ける工程と、入力された前記識別情報に関連付けられた前記権限に基づき、前記識別情報を入力した前記操作者及び前記車両を認証する工程と、前記認証する工程による認証結果に応じて前記機械式駐車装置を制御する工程と、を有し、前記認証する工程は、前記利用権限に基づく前記機械式駐車装置の利用可否、及び前記操作権限に基づく前記機械式駐車装置の操作可否をそれぞれ個別に認証する機械式駐車装置の制御方法を提供する。
本発明は、機械式駐車装置の利用可否を示し、車両に割り当てられる利用権限、及び前記機械式駐車装置の操作可否を示し、操作者に割り当てられる操作権限を前記機械式駐車装置に対する権限として、識別情報と関連付けて記憶する記憶処理と、前記識別情報を入力させる入力処理と、前記入力処理により入力された前記識別情報に関連付けられた前記権限に基づき、前記識別情報を入力した前記操作者及び前記車両を認証する認証処理と、前記認証処理による認証結果に応じて前記機械式駐車装置を制御する制御処理と、をコンピュータに実行させ、前記認証処理において、前記利用権限に基づく前記機械式駐車装置の利用可否、及び前記操作権限に基づく前記機械式駐車装置の操作可否をそれぞれ個別に認証させるための機械式駐車装置の制御プログラムを提供する。
本発明によれば、入出庫する車両に関わらず、機械式駐車装置の操作教育を受けていないユーザの入出庫操作を防ぐことができるという効果を有する。
本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の概略外観図である。 本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の概略内観図である。 本発明の実施形態に係る操作盤の概略外観図である。 本発明の実施形態に係る立駐制御装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の参照テーブルの一例である。 入出庫する複数の車両と、車両を利用する複数のユーザとの関係を示した図である。 本発明の実施形態に係る入庫フローと出庫フローの概略図である。 本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の入庫フローである。 本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の入庫フローの続きである。 本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の出庫フローである。 本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の出庫フローの続きである。
以下に、本発明に係る機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法並びに制御プログラムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る機械式駐車装置10の一例を示すエレベータ式の機械式駐車装置の概略構造を示す斜視図である。本実施形態では、エレベータ式の機械式駐車装置を一例に挙げて説明するが、本発明の適用範囲は機械式駐車装置の形式を特に限定しない。例えば、本発明は、リフト装置等の昇降搬送装置と台車等の水平搬送装置を組み合わせた方式である機械式立体駐車場であるエレベータ・スライド式、平面往復式、多層階循環式、水平循環式等に適用してもよい。
本実施形態においては、機械式駐車装置10が定期契約施設(例えば、月極め駐車場)として設けられるものを一例に挙げて説明する。そのため、本実施形態における入出庫の操作は、機械式駐車装置10の定期契約をしている利用者が行うこととして説明する。また、機械式駐車装置10が公共施設や商業施設等に設けられる時間貸し駐車設備の場合には利用者は事前に操作教育を受けていないので、入出庫の操作は、機械式駐車装置10の操作員(取扱者)とする。
図1及び図2は、本実施形態に係る機械式駐車装置10(立体駐車場)の概略外観図である。
機械式駐車装置10は、格納庫18との間で搬送される車両12が入庫又は出庫する乗降室20が設けられている。そして、機械式駐車装置10は、車両12を載置したパレット17を乗降室20と車両12を格納する格納庫18との間で昇降させる。なお、本実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、一例であり、乗降室20を格納庫18よりも上層とする等、他の構成であってもよい。
乗降室20では、車両12が乗り入れ、格納庫18に搬送されるパレット17に車両12が載置され、車両12の運転者が車両12に乗降可能とされている。
また、乗降室20の外側には、機械式駐車装置10の操作盤22が設けられる。
操作盤22は、機械式駐車装置10の利用者(以下「ユーザ」ともいう)が操作可能なように、例えば、スイッチ、タッチパネル、ICカード、リモコン装置等を介して各種操作(入庫又は出庫の指示等)の入力を受け付ける。また、操作盤22は、文字や画像等を表示する液晶ディスプレイ装置、表示ランプ等の表示装置、音声合成装置による音声、警報音を出すスピーカーによって、種々の情報を利用者のために提供する。
さらに、図2に示されるように、機械式駐車装置10は、複数の階を有する格納庫18に設置され、パレット17を昇降させるリフト14、及びリフト14が昇降(移動)する昇降路16に沿って配設された格納棚18Aを備える。
機械式駐車装置10は、乗降室20の扉である入出庫扉15を開けて乗降室20に車両12を入庫させ、乗降室20の上階である格納庫18の格納棚18Aに格納する。また、機械式駐車装置10は、出庫させる車両12を格納棚18Aから取り出し、入出庫扉15を開けて乗降室20から出庫させる。
なお、以下の説明において、車両12が載置されていないパレット17を空パレットといい、車両12が載置されているパレット17を実パレットという。
図3は、操作盤22の斜視図である。操作盤22は、風雨からの保護と悪戯防止のために金属製の筐体30に収容されており、この筐体30には施錠可能な蓋31が設けられている。
図3に示すように、操作盤22の筺体22Aには、ID読取部32と、タッチパネル式の操作画面33と、利用者に操作方法を音声で案内するためのスピーカー34と、機械式駐車装置10の動作を非常停止させる非常停止ボタン35等とが配置される。また、操作盤22には、利用者が乗降室内に人が居ないことを確認した後に押される無人確認ボタン49が備えられている。機械式駐車装置10は、入出庫時において、無人確認ボタン49が押された後でないと、入出庫扉15を閉じ、リフト14を動かす等の起動操作をすることはできない。
本実施形態においては、機械式駐車装置10の操作者(利用者)は、機械式駐車装置10の取り扱い(操作、使用等)に関する説明である操作教育を受けた者とし、操作教育を受けた者には、操作権限の識別番号(以下「操作ID番号」という)が付与される。操作ID番号は、機械式駐車装置10の操作可否を示すものであり、それぞれの操作者に割り当てられる。機械式駐車装置10の利用者は、操作教育後に付与された自身の操作ID番号を操作画面33の入力部33bを介して入力することにより、操作盤22に操作ID番号を入力する。
本実施形態においては、操作ID番号は利用者により入力部33bから入力させることとして説明するが、操作ID番号の入力形態はこれに限定されない。例えば、操作ID番号を記憶させておくICカード(図示略)をID読取部32にかざすことにより、操作盤22に入力させてもよく、操作ID番号を入力する態様は限定されない。
入力部33bから入力された操作ID番号は、参照テーブルT(図5参照)に登録された操作ID番号と照合する操作権限の認証に用いられる。操作ID番号に基づいて、機械式駐車装置10の操作教育を受けた利用者であるか否かが判定されるようになっている。
ID読取部32は、利用権限の識別番号(以下「利用ID番号」という)が記憶されているICタグ62(図6参照)から利用ID番号を読み取る。利用ID番号は、機械式駐車装置10の利用可否を示し、車両12に関連付けられる識別番号である。利用ID番号に基づいて、車両12が機械式駐車装置10に入出庫して良いか否かが判定されるようになっている。なお、図6においてICタグはICタグ62x、62y、62zとして示されているが、特に区別しない場合にはx、y、zの符号は付せずICタグ62として示す。
なお、利用ID番号は、本実施形態においてはICタグ62に記憶されていることとして説明するが、これに限定されない。例えば、利用ID番号はICタグ62として車両12の鍵と一緒に持ち運ぶことで管理しやすいが、機械的な鍵を使用せずに車両のドアの施錠・開錠、トランクの施錠・開錠、エンジンの始動等を行うキーレスエントリーやスマートエントリー等を用いる場合には、車鍵の識別番号を利用ID番号として共用させてもよい。車鍵の識別番号と利用ID番号を共用することにより、より管理をしやすくし、ICタグ62の紛失等によるパレットの呼び出しができない状況を防ぐ。
また、利用ID番号の入力の他の例として、例えば、ICタグ62に記憶させるのではなくICタグ固有の製造番号などを利用しても良い。利用ID番号(数値番号)をキー入力手段として機能する入力部33bを介して入力してもよい。
ID読取部32により読み取られた利用ID番号は、参照テーブルTに登録された利用ID番号と照合する利用権限の認証に用いられる。
本実施形態において、ICタグ62は車両12の鍵と一緒に管理されている。ICタグ62は、利用ID番号が記憶されており、ID読取部32にかざすことで利用ID番号をID読取部32に読み取らせ、操作盤22に入力させる。
本実施形態に係る機械式駐車装置10は、利用権限及び操作権限が、機械式駐車装置10に対する権限として識別情報(操作ID番号及び利用ID番号)と関連付けて記憶されている。そして、この権限に基づき、機械式駐車装置10の操作可否及び利用可否の認証が行われる。
操作画面33は、利用者による機械式駐車装置10の機械動作の指示を入力する操作手段である。具体的には、操作画面33は、利用者の認証の操作、入出庫扉15の開閉及びリフト14の起動等といった機械動作の指示の入力が可能とされている。
操作画面33には、操作ガイド等の表示部33aと、テンキー等の入力部33bとが表示される。これらの表示は、必ずしも操作画面33の特定の区画に表示されるものではなく、操作画面33全体が表示部33aになったり、入力部33bになったりすることもある。
図4は、実施形態に係る機械式駐車装置10が備える立駐制御装置50の権限の認証に関する電気的な概略構成を示すブロック図である。
立駐制御装置50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラム(例えば、制御プログラム)の形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
具体的には、図4に示されるように、立駐制御装置50は、権限の認証に関する構成として、記憶部(記憶手段)51と、認証部(認証手段)52と、制御部(制御手段)53とを備えている。また、立駐制御装置50は、操作盤22と情報を授受可能に接続されており、操作盤22から読み取られた操作ID番号及び利用ID番号を取得するとともに、機械式駐車装置10の動作状態を示す信号(以下「動作状態信号」ともいう。)や、利用認証及び操作認証の結果を示す信号(以下「認証結果信号」ともいう。)を操作盤22に出力する。
記憶部51は、立駐制御装置50で実行される各種プログラムやデータを記憶する。また、記憶部51は、機械式駐車装置10の利用可否を示した利用権限及び操作可否を示した操作権限を、機械式駐車装置10に対する権限として操作ID番号及び利用ID番号と関連付けて参照テーブルTに記憶している。
利用とは、機械式駐車装置10への車両12の駐車(入庫)や駐車した車両12を出すこと(出庫)であり、機械式駐車装置10に入庫予約や出庫予約を行うことも含まれる。利用権限とは、機械式駐車装置10の利用を可能とする権限であり、本実施形態においては車両12に付与される権限である。
操作とは、機械式駐車装置10に対して機械操作することであり、例えば入出庫扉15の開閉操作やリフト14の上下動操作等を行うことである。本実施形態においては、操作する機械式駐車装置10の取り扱い(操作、使用等)に関する説明である操作教育を受けた利用者が行うことができる機械操作である。本実施形態において機械式駐車装置10を操作する利用者は、機械式駐車装置10の操作教育を受けた利用者であればよく、入出庫する車両12の運転者(車両12の利用者)のみに限られず、機械式駐車装置10の操作員(取扱者)でもよい。
図5には、記憶部51に操作ID番号と利用ID番号と対応する権限を登録した参照テーブルTの一例である。
図5に示されるように、参照テーブルTは、登録者識別情報と、操作が許可される登録者名(利用者名)と、操作権限と、操作ID番号が関連付けられるとともに、登録者識別情報と、利用が許可される登録者名(車両名)と、利用権限が関連付けられている。
登録者識別情報は、登録者名に対応付けられた識別情報を示しており、例えば、操作盤22から操作ID番号(例えば、暗証番号「2001」)が入力された場合に、操作ID番号に対応する登録者を識別する情報(例えば、登録者識別情報「000001」)が表示部33aに表示されるようになっている。
登録者名では、操作教育を受けた利用者名、利用権限を与えられた車両12の名称、及び車両12の運転者以外に機械式駐車装置10を操作する操作員(操作教育を受けた者)等を示している。
本実施形態においては、操作ID番号及び利用ID番号に対応付けられる登録者の情報は、表示部33aには直接「登録者名」は個人情報となる場合があるので表示せず、「登録者識別情報」を示すようになっている。また、利用者の要望により個人名、ニックネーム、車両12の名称、利用者側の管理番号等を参照テーブルTに登録(図示略)して表示することもできる。管理やメンテナンス時に、作業員が記憶部51の参照テーブルTを読み出すことにより、登録者識別情報と登録者名の組み合わせ、認証媒体のIDを確認、登録、編集等行えるようになっている。
利用権限は、車両12に対する利用可否が設定されており、○印は利用権限があり、×印は利用権限がないことを示している。
操作権限は、操作教育を受けた利用者に対して操作可否が設定されており、○印は操作権限があり、×印は操作権限がないことを示している。
なお、従来のように一人で1台の車両12を入出庫するのであれば、認証媒体から入力される一つのIDに対して、参照テーブルTで利用権限と操作権限の両方を付与してもよい。
認証媒体としては、一例として、暗証番号、ICタグ62、ICカード、リモコン、ETC(Electronic Toll Collection System;電子料金収受システム)車載器等が用いられる。
本実施形態においては、操作権限の認証には暗証番号が用いられるので、入力部33bから暗証番号(操作ID番号)が入力されると、入力された暗証番号が参照テーブルTにおいて照合され、入力された暗証番号に該当する登録者名の登録者識別情報を読み出して、表示部33aに表示される。
また、本実施形態においては、利用権限の認証にはICタグ62が用いられるので、ID読取部32からICタグ62の識別情報(利用ID番号)が入力されると、参照テーブルTにおいて照合され、入力された利用ID番号に該当する登録者名の登録者識別情報を読み出して、表示部33aに表示される。
参照テーブルTに登録されているものは認証が成功となり機械式駐車装置10の操作が継続でき、参照テーブルに登録されていないものは認証が失敗となり機械式駐車装置10の操作を継続できない。このように、認証が失敗すると操作権限がない者による機械式駐車装置10の操作を防ぐとともに、利用権限がない車両12による機械式駐車装置10の利用を防ぐ。
また、他の例として、例えば、操作盤22に、無線通信によって何らかのリモコンと情報を授受できる送受信部(図示略)を設け、該送受信部を介して入力されるリモコンの識別番号を操作ID番号或いは利用ID番号として識別してもよい。また、キーレスエントリーやスマートエントリー等を用いる場合には、車鍵の識別番号を利用ID番号として共用させてもよい。
他の例として、例えば、操作盤22又は入出庫扉15近傍に、ETC車載器(図示略)に割り振られる管理番号を受信できる受信部(図示略)を設け、該受信部を介して入力されるETC車載器の管理番号を利用ID番号として識別してもよい。ETC車載器を用いると、利用者は入庫時に車両12から降りずに利用認証できるメリットがある。この場合、出庫時に利用認証する認証媒体として暗証番号やICカード等を別途登録する必要がある。
認証部52は、操作盤22が受信した操作ID番号及び利用ID番号と予め登録されている参照テーブルTとを照合して、操作認証及び利用認証を行う。認証部52は、操作認証の結果及び利用認証の結果を認証結果信号として操作盤22に出力する。
制御部53は、認証部52による操作認証の結果及び利用認証の結果である認証結果に応じて機械式駐車装置10を制御する。
以下に、本実施形態に係る機械式駐車装置10の制御方法について、車両12の入庫の場合と、車両の12の出庫の場合について順を追って説明する。ここでは、企業Gの営業部において複数の営業車12x、12y、12zを複数の営業マン(ユーザ)A,B,Cが共有する場合を例に挙げて説明する。車両数を3台とし、ユーザ数を3人として説明するが、台数及び人数は一例であって、本発明を限定するものでない。
機械式駐車装置10の立駐制御装置50は、企業Gに対して利用可能とする3台の車両12に対してそれぞれ割り当てられた利用ID番号(例えば、「No1」,「No2」,「No3」)と、企業Gにおいて操作教育が済んでいる営業マンA,B,Cに対してそれぞれ割り振られた操作ID番号(例えば、「2001」「2002」「2003」)が参照テーブルT(図5参照)に登録されている。図6に示されるように、営業車12x、12y、12zは、営業マンA,B,Cの誰でもが使用する状況である。
図6に示すように、営業車12x、12y、12zのドアの開錠・施錠、エンジン始動等を行う鍵Kx,Ky,Kzには、それぞれに対応するICタグ62x,62y,62zが設けられている。鍵Kx,Ky,Kzと、対応するICタグ62x、62y、62zは、一緒に管理されている。本実施形態では、対応付けを明確にするために、鍵Kx,Ky,Kzと対応するICタグ62x、62y、62zを紐等で繋げた図を例示しているが、鍵Kx,Ky,Kzと対応するICタグ62x、62y、62zの保管の態様は限定されない。鍵Kx,Ky,Kzと対応するICタグ62x、62y、62zを紐等で繋げて管理することにより、入出庫時におけるICタグ62x、62y、62zの持ち忘れや、ICタグ62x、62y、62zの紛失を防ぐ。
〔車両の入庫〕
図7(a)には、車両12の入庫時のフローの概要が示されている。フローの背景が白抜きになっている入出庫扉15の開閉処理及び装置の起動処理では操作認証を行い、背景が斜線になっている予約処理及び無人確認処理では利用認証を行う。具体的な入庫処理の動作フローを図8及び図9を用いて説明する。
車両12を入庫するユーザ(例えば、営業マンA)によって、操作画面33に表示される初期画面において「予約する」ボタンが押され(図8のステップSA1)、車両12の入庫時においては、「入庫」ボタンが押される(図8のステップSA2)。
操作画面33において、利用認証の画面が表示される。例えば、営業マンAは、営業車12yの車両を入庫させる場合には、営業車12yの鍵Kyと一緒に管理されているICタグ62yをID読取部32にかざすことにより、操作盤22に暗証番号(例えば、タグNo.2)の情報が入力され、参照テーブルTと照合され、利用認証が実行される(図8のステップSA3)。このタイミングで利用認証がされることにより、参照テーブルTに登録されていない車両12は利用(入庫)できないように制御できる。
操作盤22に入力された暗証番号が参照テーブルTに登録された情報である場合には、利用認証が成功する。操作画面33において、予約を確認する画面が表示される。予約を完了させる場合には、営業マンAによって「はい」ボタンが押される(図8のステップSA4)と、入庫予約の受付が完了となる(図8のステップSA5)。入庫予約が受け付けられると、営業車12yを載置できる空パレットが呼び出される。
誤入力により利用認証が失敗すると、入力画面に戻る。所定時間入力がない場合、または、中止ボタンが押されると、入庫予約のフローを終了する。
利用認証が成功した営業車12yを載置できる空パレットが到着すると、操作画面33において、入出庫扉15を開くため操作ID番号の入力が求められ、操作認証が開始する。機械式駐車装置10を取り扱う営業マンAによって暗証番号が入力される(図8のステップSA6)。参照テーブルTが参照され、入力された暗証番号が参照テーブルTに登録されているか否かが判定され、操作教育を受けたユーザであるか否かが判定される。
操作認証が成功すると、営業マンAによって、操作盤22に設けられたモニタ(図示略)等によって駐車場内の安全が確認されて「確認OK」ボタンが押され(図8のステップSA7)、「扉を開く」ボタンが押されると(図8のステップSA8)、入出庫扉15が開く(図8のステップSA9)。
誤入力により操作認証が失敗すると、入力画面に戻る。中止ボタンが押されると入庫予約を中止して、フローを終了する。
このように、機械式駐車装置10を操作する前には取扱者による操作認証が行われる。操作認証が成功したときにのみ、機械式駐車装置10の操作ができるので、操作教育を受けていないユーザにより機械式駐車装置10が操作されてしまうことを防ぐ。また、空パレットが乗降室20に到着後に、自動的に入出庫扉15を開かずに操作認証をすることで、取扱者が不在で入出庫扉15が開いてしまうことを防止する。
営業マンAは入庫させる営業車12yに乗り込み、乗降室20に営業車12yを入場させ、パレット17に営業車12yを載置させ、乗降室20内で作業を行う(図9のステップSA10)。営業マンAは営業車12yから降り、乗降室20から退場し、操作盤22を確認する。
営業車12yを格納する操作を実行する前に、営業車12y内及び乗降室20内が無人であることを確認する必要があるが、営業車12y内及び乗降室20内が無人であるか否かは営業車12yの運転者でないと判断できない。例えば、機械式駐車装置10を管理する管理員は、営業車12y内に運転者以外が同乗しているか否かは把握できず、無人であるか否かを判断できない。そのため、運転者が運転する営業車12yの利用認証を行う。
操作画面33において利用認証が要求されるので、営業マンAは、ICタグ62yをID読取部32にかざすことにより、操作盤22に暗証番号が入力される(図9のステップSA11)。これにより、入庫予約時の車両(例えば、営業車12y)と同じ車両の暗証番号と一致するか否かを判定するとともに、参照テーブルTに登録された車両12か否かが判定される。こうして利用が可能とされた営業車12yのみが機械式駐車装置10に入庫できるので、利用が許されていない車両12が入庫されることを防ぐ。
営業マンAによって乗降室20が無人であるか確認が行われ、営業マンAによって無人確認ボタン49が押されることにより、操作盤22に備えられた無人確認ボタン49が有効となる(図9のステップSA12)。
利用認証が成功し、かつ、無人状態が確認されると、操作画面33において操作認証の要求画面が表示される。営業マンAにより、営業マンAの操作ID番号である暗証番号が入力され、参照テーブルTと照合され、操作認証が実行される(図9のステップSA13)。これにより、図8のステップSA6で操作認証したユーザと同一のユーザか否かを判定するとともに、参照テーブルTに登録されたユーザであるか否かが判定される。
このように、入出庫扉15の開閉時に同じユーザであるかを判定することで、閉じ込め防止に繋がる。
乗降室20内の安全確認が行われて「確認OK」ボタンが押され(図9のステップSA14)、営業マンAにより扉を閉じる操作として「扉を閉じる」ボタンが押されると(図9のステップSA15)、入出庫扉15が閉じられる(図9のステップSA16)。図9のステップSA12で無人確認がされた後、操作認証されたユーザによる安全確認の「確認OK」ボタンが押されなければ、入出庫扉15を閉じる操作をすることができないようになっている。
さらに、機械式駐車装置10が入庫処理の開始(起動)をさせる前に、操作認証をさせてもよい(図9のステップSA17)。この場合は、営業マンAによって操作認証の暗証番号が入力され、営業マンAにより安全確認が行われ、「確認OK」ボタンが押され(図9のステップSA18)、「起動」ボタンが押されると(図9のステップSA19)、機械式駐車装置10が起動し、入庫処理が開始される(図9のステップSA20)。
なお、本実施形態においては、入庫処理の開始(起動)をさせるタイミングで操作認証をさせることとして説明していたが、これに限定されず、図9のステップSA16において入出庫扉15が閉じられた段階で、操作認証を省略して入庫処理を開始させてもよい。
このように、営業車12yの入庫予約及び乗降室20に乗り入れる段階で利用認証を行うことにより、機械式駐車装置10の利用権限があるか否かの判定を行い、入出庫扉15や機械式駐車装置10の起動等の操作の段階で操作認証を行うことにより、操作権限があるか否かの判定を行う。これにより、営業マンAが使用していた営業車12x、12y、12zを他の営業マンBが使用するようなケースであっても、営業車12x、12y、12zの利用権限を認証するとともに、機械操作をする営業マンBに対しても操作権限を認証する。こうして、従来のように入庫時に第1営業マンが使用した暗証番号を他の第2営業マンに又貸しする運用を防ぎ、車両12と利用者(ユーザ)が常に一致する運用でなくても、効率的に認証を行うことができる。
〔車両の出庫〕
図7(b)には、車両12の出庫時のフローの概要が示されている。フローの背景が白抜きになっている装置の起動処理及び入出庫扉15の開閉処理では操作認証を行い、背景が斜線になっている出庫予約処理では利用認証を行う。具体的な出庫処理の動作フローを図10及び図11を用いて説明する。
ここで、前回営業マンAが入庫した営業車12yを別の営業マンBが出庫させる場合を例に挙げて説明する。
営業車12yを出庫するユーザ(例えば、営業マンB)によって、操作画面33に表示される初期画面において「予約する」ボタンが押され(図10のステップSB1)、営業車12yの出庫時においては、「出庫」ボタンが押される(図10のステップSB2)。操作画面33において、利用認証の画面が表示される。例えば、営業マンBが営業車12yの車両を出庫させる場合には、営業車12yの鍵Kyと一緒に管理されているICタグ62yがID読取部32にかざされることにより、操作盤22に暗証番号(例えば、タグNo.2)の情報が入力され、利用認証が実行される(図10のステップSB3)。
また、ICタグ62yに対応する営業車12yを載置するパレット17対応付けられている場合には、ICタグ62yの暗証番号を読み込ませることにより、呼び出すパレット17のチェックにも用いることができる。
操作盤22に入力された利用認証の暗証番号が、参照テーブルTに登録された情報か否かが判定される。暗証番号が参照テーブルTに登録された情報である場合には、利用認証が成功し、操作画面33において、予約を確認する画面が表示される。営業マンBによって「はい」ボタンが押される(図10のステップSB4)と、出庫予約の受付が完了となる(図10のステップSB5)。出庫予約が受け付けられると、営業車12yを載置した実パレットが呼び出される。
誤入力により利用認証が失敗すると、入力画面に戻る。所定時間入力がない場合、または中止ボタンが押されるとフローを終了する。
操作画面33において、機械式駐車装置10の起動(出庫)を開始するため、操作ID番号の入力が求められ、操作認証が開始する。機械式駐車装置10を取り扱う営業マンBによって暗証番号が入力される(図10のステップSB6)。入力された暗証番号が、参照テーブルTに登録されている場合には認証が成功となり機械式駐車装置10の操作が継続できる。誤入力により操作認証が失敗すると、入力画面に戻る。中止ボタンが押されると出庫予約を中止してフローを終了する。
出庫時においても、認証が失敗すると操作権限がない者による機械式駐車装置10の操作を防ぐとともに、利用権限がない車両12による機械式駐車装置10の利用を防ぐ。
営業マンBによって、操作盤22に設けられるモニタ等により駐車場内の安全が確認され、「確認OK」ボタンが押され(図10のステップSB7)、「起動」ボタンが押されると(図10のステップSB8)、機械式駐車装置10が起動して、出庫処理が開始する。(図10のステップSB9)。
利用ID番号に対応付けられ、営業車12yを載置した実パレットが出庫対象のパレットとされ、該実パレットが乗降室20に到着すると(図10のステップSB10)、入出庫扉15を開くために操作画面33において操作認証が開始される(図11のステップSB11)。営業マンBによって、営業マンBの暗証番号が入力される。
乗降室20内の安全確認が行われ「確認OK」ボタンが押されると(図11のステップSB12)、営業マンBにより「扉を開く」ボタンが押され(図11のステップSB13)、入出庫扉15が開かれる(図11のステップSB14)。
営業マンBは出庫させる営業車12yに乗り込み、パレット17から営業車12yを退出させ乗降室20から営業車12yを退場させ、乗降室20内で作業を完了する(図11のステップSA15)。営業マンBは営業車12yから降り、操作盤22を確認する。
操作画面33において入出庫扉15を閉じるための操作認証が要求されるので、営業マンBにより暗証番号が入力され、操作認証する(図11のステップSB16)。暗証番号が参照テーブルTと照合され、入出庫扉15を開く操作をしたユーザと同じユーザによる操作であるか否かを判定するとともに、参照テーブルTに登録されたユーザか否かが判定される。
営業マンBにより安全確認が行われ、「確認OK」ボタンが押され(図11のステップSB17)、入出庫扉15の「扉を閉じる」ボタンが押されたことを検出すると(図11のステップSB18)、入出庫扉15が閉じられる(図11のステップSB19)。
なお、入庫処理及び出庫処理において、上述した利用認証及び操作認証に関する暗証番号の入力後、所定期間(例えば、10秒間)以内に操作が検出されない場合には、暗証番号の入力前(つまり、利用認証前、または操作認証前)の状態に戻り、再度認証をさせるようにしてもよい。
従来は、車両を複数人で共用しようとする場合には、車両に紐付けられた入出庫時に使用する暗証番号を他のユーザと共用することによって、複数ユーザで1台の車両12の入出庫をさせることがあった。車両に紐付けられた暗証番号を用いることで利用契約された車両であることは管理できるが、操作教育を受けていないユーザがいた場合であっても暗証番号さえ知っていれば機械式駐車装置10を操作できてしまい、機械式駐車装置10が安全に運用されないおそれがあった。
本実施形態によれば、入庫においても出庫においても、入出庫させる車両12に割り振られた利用ID番号による認証によって利用認証を行うとともに、利用認証とは別に、機械式駐車装置10を操作させるユーザに対して割り振られた操作ID番号による認証によって操作認証を行う。こうして、複数のユーザ(例えば、n人)が、複数の車両(例えば、m台)を運用するn:mの利用形態で、機械式駐車装置を運用することができる。
また、本実施形態では、車両毎に利用認証を行うようにしたので、ユーザに対して使用できる車両が限定されることはない。
仮に、ICタグ62が設けられる車両12が操作教育を受けていないユーザによって使用されるような場合があったとしても、操作ID番号が正しく入力されないことにより、機械式駐車装置10を起動させることはできないので、操作教育を受けていないユーザによる利用を避けることができる。
また仮に、操作教育を受けた者が、利用登録されていない車両12(例えば、自家用車)を駐車させるような場合があったとしても、利用可能な車両12として登録されていない車両12は機械式駐車装置10に入出庫することはできないので、機械式駐車装置10に想定外の車両12が駐車されることによる問題(例えば、車長や車高の超過による故障等)が生じることを防ぐことができる。
また、参照テーブルTに以前登録されていた操作ID番号であっても、機械式駐車装置10の管理員によって、何らかの事情により参照テーブルTから操作ID番号を削除することにより、ユーザから権限をはく奪することもできる。例えば、機械式駐車装置10の利用料金の滞納が続いているユーザの操作ID番号を参照テーブルTから削除することにより、参照テーブルTから削除されて以降は、当該ユーザが操作ID番号を入力しても操作認証は失敗し、機械式駐車装置10の操作ができないので、料金を滞納するユーザには車両12を出庫できなくさせるといった運用等ができる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る機械式駐車装置10の立駐制御装置50、それを備えた機械式駐車装置10、及び機械式駐車装置10の制御方法並びに制御プログラムによれば、機械式駐車装置10の利用権限が車両12と関連付けられ、機械式駐車装置10の操作権限が操作者と関連付けられて参照テーブルTとして記憶部51に記憶されている。車両12に割り当てられる利用権限とは、機械式駐車装置10に入庫させる、或いは、機械式駐車装置10から車両12を出庫させることができる権限であり、車両12の入庫予約や出庫予約がされることも含まれる。操作者に割り当てられる操作権限とは、機械式駐車装置10に対して機械操作することであり、例えば車両12の入庫又は出庫のために入出庫扉15の開閉操作やリフト14の上下動操作、自動運転の搬送開始の為の起動操作等を行うことを含む。操作盤22(入力部33bやID読取部32)に操作ID番号や利用ID番号等の識別情報が入力されると、識別情報に関連付けられた権限に基づいて識別情報に対応する車両12に対する利用可否の認証及び操作者に対する操作可否の認証がそれぞれ行われる。
操作する機械式駐車装置10の取り扱い(操作、使用等)に関する説明である操作教育を受けた操作者には操作権限を与え、機械式駐車装置10の利用が許可される車両12には利用権限を与えることにより、操作者と車両のそれぞれに対する認証を実行することができる。これにより、操作教育を受けていない操作者の入出庫操作を防ぐことができるとともに、利用可能とされていない車両の入出庫を防ぐことができる。
また、本実施形態の機械式駐車装置10によれば、利用権限に基づく機械式駐車装置10の利用可否、及び操作権限に基づく機械式駐車装置10の操作可否をそれぞれ個別に認証を実行するので、複数の操作者(例えば、営業マン)で、複数の車両(例えば、営業車)を利用する環境であっても、機械式駐車装置10の操作者と車両12を限定することができ、機械式駐車装置10の安全性の向上に繋がる。
また、利用権限に関連付けられた利用ID番号は、利用権限を与えられた車両12の鍵と一緒に管理されるとよい。これは、車両12の鍵は車両12を動かすときに必要とされるものなので、鍵と利用ID番号(識別情報)を一緒に管理しておくことにより利用権限の認証時に速やかに識別情報を入力手段(ID読取部32)に入力することができ、速やかに認証作業を完了することができる。
また、機械式駐車装置10に対する操作毎に、操作権限に基づく認証を行うことにより、操作権限を有しない利用者が機械式駐車装置10を機械操作することをより確実に防ぐ。
また、本実施形態における参照テーブルTでは、ICタグを用いて利用IDとし、暗証番号を用いて操作IDとして説明していたが、この組合せに限定されるものではなく、逆の組み合わせであったり、両方が異なるICタグを認証媒体として用いてもよい。さらに、利用権限をリモコンとICタグ、ETC等の複数の認証媒体のIDを用いたり、操作権限をICカードと暗証番号等の複数の認証媒体のIDを用いて管理することも、本参照テーブルTでは可能である。
上記実施形態においては、操作盤22の入力装置として、テンキー、押しボタンスイッチ等を用いて説明したがこれに限定されることなく、タッチパネルを用いて構成される画面上の押しボタンなどの他の入力手段であってもよい。また、操作ID番号は、暗証番号、ICカード、リモコン等の物に基づく識別番号を用いることとして説明していたが、これに限定されず、例えば、利用者を識別する手法として音声、虹彩、指紋、顔など指紋等の生体認証を用いることとしてもよい。
また、認証媒体を用いて、登録されている車両の車種、すなわちハイルーフ、ミッドルーフ、ロールーフなどの車高や、車幅、車長など格納庫のスペースに合わせた格納位置の選択に必要な車両の種別情報を区別して管理するなど、本発明とは別に駐車場の制御において同一の又は他の認証媒体を利用することを制限するものではない。
10 機械式駐車装置
50 立駐制御装置
51 記憶部(記憶手段)
52 認証部(認証手段)
53 制御部(制御手段)

Claims (6)

  1. 機械式駐車装置の利用可否を示し、車両に割り当てられる利用権限、及び前記機械式駐車装置の操作可否を示し、操作者に割り当てられる操作権限を前記機械式駐車装置に対する権限として、識別情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記識別情報が入力される入力手段と、
    前記入力手段に入力された前記識別情報に関連付けられた前記権限に基づき、前記識別情報を入力した前記操作者及び前記車両を認証する認証手段と、
    前記認証手段による認証結果に応じて前記機械式駐車装置を制御する制御手段と、
    を備え
    前記認証手段は、前記利用権限に基づく前記機械式駐車装置の利用可否、及び前記操作権限に基づく前記機械式駐車装置の操作可否をそれぞれ個別に認証する機械式駐車装置の制御装置。
  2. 前記利用権限に関連付けられた前記識別情報は、前記利用権限を与えられた前記車両の鍵と一緒に管理される請求項1に記載の機械式駐車装置の制御装置。
  3. 前記認証手段は、前記機械式駐車装置に対する操作毎に、前記操作権限に基づく認証を行う請求項1または請求項2に記載の機械式駐車装置の制御装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置を備える機械式駐車装置。
  5. 機械式駐車装置の利用可否を示し、車両に割り当てられる利用権限、及び前記機械式駐車装置の操作可否を示し、操作者に割り当てられる操作権限を前記機械式駐車装置に対する権限として、識別情報と関連付けて記憶する工程と、
    前記識別情報の入力を受け付ける工程と、
    入力された前記識別情報に関連付けられた前記権限に基づき、前記識別情報を入力した前記操作者及び前記車両を認証する工程と、
    前記認証する工程による認証結果に応じて前記機械式駐車装置を制御する工程と、
    を有し、
    前記認証する工程は、前記利用権限に基づく前記機械式駐車装置の利用可否、及び前記操作権限に基づく前記機械式駐車装置の操作可否をそれぞれ個別に認証する機械式駐車装置の制御方法。
  6. 機械式駐車装置の利用可否を示し、車両に割り当てられる利用権限、及び前記機械式駐車装置の操作可否を示し、操作者に割り当てられる操作権限を前記機械式駐車装置に対する権限として、識別情報と関連付けて記憶する記憶処理と、
    前記識別情報を入力させる入力処理と、
    前記入力処理により入力された前記識別情報に関連付けられた前記権限に基づき、前記識別情報を入力した前記操作者及び前記車両を認証する認証処理と、
    前記認証処理による認証結果に応じて前記機械式駐車装置を制御する制御処理と、
    をコンピュータに実行させ
    前記認証処理において、前記利用権限に基づく前記機械式駐車装置の利用可否、及び前記操作権限に基づく前記機械式駐車装置の操作可否をそれぞれ個別に認証させるための機械式駐車装置の制御プログラム。
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