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JP6883826B2 - 骨髄異形成症候群の診断方法 - Google Patents
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Description

[関連出願]
本出願は、日本特許出願2016−141996(2016年7月20日出願)に基づく優先権を主張しており、この内容は本明細書に参照として取り込まれる。
[技術分野]
本発明は、顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比を指標とした骨髄異形成症候群の診断方法、前記診断方法のためのキット等に関する。
骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes[MDS])は、高齢者に多発する造血細胞の悪性腫瘍である。その特徴として、1)血球減少(好中球が減少することによる白血球減少、貧血、血小板減少)を起こし、2)顕微鏡検査を行うと、末梢血や骨髄の細胞に形の異常(形態異常=異形成)があり、3)しばしば、特に病後期に、芽球と呼ばれる未熟な細胞が骨髄中で20%以上に増加し、検査上では急性骨髄性白血病と区別できない状態となる(これを「白血病化」と言う)。
MDSを診断するためには、血球減少を示す患者に骨髄検査(骨髄細胞の採取)を行い、骨髄細胞における異形成を証明した上で、他の異形成を起こしうる疾患(ビタミンB12欠乏やアルコール性造血障害など)を除外する必要がある。しかしながら、異形成の証明は観察者の主観に左右され、再現性に乏しいという欠点がある。また、正常高齢者にも一定の異形成を認めることがあり、診断に苦慮することが多い。
MDSの検査所見は多様である。骨髄で芽球が5%を超えている場合や、環状鉄芽球と呼ばれる特徴的な細胞が骨髄で証明できる場合は、診断は容易である。しかしMDSの半数前後は、芽球が5%未満(以下、「低グレードMDS」と言う)であり、さらに環状鉄芽球も認めない。また、G分染法による骨髄細胞の染色体分析(以下、「染色体分析」と言う)で、MDSに特徴的な異常を認める場合も診断は容易であるが、こうした異常は低グレードMDSの30%前後の患者に見られるにすぎない。
フローサイトメトリー(flow cytometry,FCM)は、細胞の表面蛋白の発現などの特徴を解析する方法であり、急性白血病や悪性リンパ腫などの診断に用いられている。本発明者を含むいくつかのグループが、FCMをMDSの診断に用いる試みを行っている(特許文献1及び2、非特許文献1及び2)。しかしFCMを用いる場合でも、芽球が多いMDSであれば診断は容易であるが、低グレードMDSの場合は確度の高い診断は難しい。既知のFCMパラメーターでは、単独では診断感度が低く、一方、数多くのFCMパラメーターを併用すると特異度が低下するという欠点がある。
特開2005−37343号 特開2005−221323号
Borowitz et al.,Am.J.Clin.Pathol 100,534−540,1993 Ogata K.et al.,Haematologica.94(8),1066−1074,2009
本発明は、診断感度と特異度に優れ、かつ簡便なMDSの新規な診断方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために鋭意検討し、発明者らは、顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比がMDS診断の新規なパラメーターとして有用であることを見出した。さらに、このパラメーターを既知のパラメーターと組み合わせることで、より感度の高い診断が可能となることを見出した。
すなわち、本発明は以下の(1)〜(8)に関する。
(1)被験者から単離された骨髄液における、顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比を指標として、前記被験者の骨髄異形成症候群の罹患可能性を評価する方法。
(2)顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比がカットオフ値未満である場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価することを特徴とする、(1)に記載の方法であって、前記カットオフ値が1.5〜3.5である方法。
(3)さらに、CD34陽性骨髄芽球比率、CD34陽性未熟B細胞比率、顆粒球のSSC、及びCD34陽性骨髄芽球のCD45発現から選ばれるいずれか1又は2以上を指標として、骨髄異形成症候群の罹患可能性を評価することを特徴とする、(1)に記載の方法。
(4)顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比がカットオフ値未満であり、かつ、CD34陽性骨髄芽球比率、CD34陽性未熟B細胞比率、顆粒球のSSC、及びCD34陽性骨髄芽球のCD45発現のうち2つ以上の指標に異常が認められる場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価することを特徴とし、前記カットオフ値が1.5〜3.5である、(1)に記載の方法。
(5)顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比がカットオフ値未満であり、かつ、CD34陽性骨髄芽球比率及び/又は顆粒球のSSCの指標に異常が認められる場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価することを特徴とし、前記カットオフ値が1.5〜3.5である、(1)に記載の方法。
(6)顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比、CD34陽性骨髄芽球比率、CD34陽性未熟B細胞比率、顆粒球のSSC、及びCD34陽性骨髄芽球のCD45発現をそれぞれ点数化し、その合計値によって被験者の骨髄異形成症候群の罹患可能性を評価する(1)に記載の方法:例えば、
1)「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」がカットオフ値未満である場合に3ポイント、但し前記カットオフ値は1.5〜3.5である;
2)「CD34陽性骨髄芽球比率」がカットオフ値以上である場合に3ポイント、但し前記カットオフ値は2〜3である;
3)「CD34陽性未熟B細胞比率」が第1のカットオフ値未満である場合に2ポイント、第2のカットオフ値未満である場合に1ポイント、但し前記第1のカットオフ値は1〜3であり、前記第2のカットオフ値は4〜8である;
4)「顆粒球のSSC」がカットオフ値未満である場合に2ポイント、但し前記カットオフ値は6〜7である;
5)「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」が第1のカットオフ値以上である場合に2ポイント、第2のカットオフ値未満である場合に1ポイント、但し前記第1のカットオフ値は6〜8であり、前記第2のカットオフ値は4〜6である;
とした場合に、その総計が7ポイント以上か、総計が5〜6ポイントでCD34陽性骨髄芽球比率あるいは顆粒球のSSCに異常が認められるか、あるいは総計が4ポイント以下で顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比に異常が認められる場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価することを特徴とする、(1)に記載の方法。
(7)フローサイトメトリー又はイメージングサイトメトリーを用いて各指標の測定が行われる、(1)〜(6)のいずれかに記載の方法。
(8)抗CD34抗体、抗CD33抗体、及び抗CD45抗体を含む、骨髄異形成症候群の診断用キット。
本発明の方法は、診断感度と特異度に優れ、4つのパラメーターを用いた従来の診断方法よりも簡便にMDSを鑑別診断することができる。また、本発明の方法は、従来のパラメーターと組合せることで、より高い特異度でMDSを鑑別診断することができ、それゆえ従来診断が困難であった低グレードのMDSの診断にも適用できる。
図1−1は、骨髄細胞集団のゲーティングの概略を示す。 図1−2は、骨髄細胞集団のゲーティングの概略を示す。 図1−3は、骨髄細胞集団のゲーティングの概略を示す。 図1−4は、骨髄細胞集団のゲーティングの概略を示す。 図1−5は、骨髄細胞集団のゲーティングの概略を示す。 図1−6は、骨髄細胞集団のゲーティングの概略を示す。 図2は、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」をパラメーターに用いた場合のMDSと良性血球減少の鑑別結果を示す。図中、縦軸は「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を示す(左:MDS、右:Non−clonal cytopeia(良性血球減少))。 図3は、従来の4つのパラメーターを用いた場合のMDSと良性血球減少の鑑別結果を示す。図中、縦軸は「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」、数字は異常値を示した数/母集団数を示す(左:MDS、右:Non−clonal cytopeia(良性血球減少))。 図4は、「CD34陽性骨髄芽球比率」及び「顆粒球のSSC」をパラメーターに用いた場合のMDSと良性血球減少の鑑別結果を示す。図中、縦軸は2つのパラメーターによるスコア、数字はスコア2以上を示した数/母集団数を示す(左:MDS、右:Non−clonal cytopeia(良性血球減少))。 図5は、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」と、「CD34陽性骨髄芽球比率」及び「顆粒球のSSC」をパラメーターに用いた場合のMDSと良性血球減少の鑑別結果を示す。図中、縦軸は3つのパラメーターによるスコア、数字はスコア2以上を示した数/母集団数を示す(左:MDS、右:Non−clonal cytopeia(良性血球減少))。 図6は、本発明のスコアリング(実施例(V)の方法)によるMDSと良性血球減少の鑑別結果を示す。 図7は、本発明のスコアリング(実施例(V)の方法)によるMDSと良性血球減少の鑑別結果を示す。
1.骨髄異形成症候群
本発明の診断対象となる「骨髄異形成症候群」とは、腫瘍化した造血細胞が骨髄中で増殖する、造血器悪性腫瘍の一つであり、血球形成の異常(異形成)と血球減少を認めることからこの名称が用いられる。MDSはしばしば急性骨髄性白血病に移行する(骨髄芽球が20%を超えると急性骨髄性白血病と診断されることが提案されている)ため、前白血病状態と呼ばれることもある。
MDSは、骨髄と芽球の割合等により、不応性貧血、鉄芽球性不応性貧血、多血球系異形成を伴う不応性血球減少症、多血球異形成を伴う鉄芽球性不応性貧血、芽球増加型不応性貧血、5q−症候群、分類不能型骨髄異形成症候群に分類することができる。特記しない限り、本発明においてMDSと言う場合にはこれらのすべてが含まれる。
骨髄異形症候群の診断には、末梢血と骨髄の芽球比率、骨髄細胞の異形成のほか、遺伝子異常、ゲノム解析、フローサイトメトリーによる診断が利用されているが、従来の方法では、MDS、とくに芽球が5%未満の低グレードMDSを、良性血球減少等と高い感度と特異性で鑑別診断することは困難である。
2 検体・試料(骨髄液、骨髄細胞)
本発明で使用される検体(試料)は、被験者、すなわち骨髄異形成症候群の罹患可能性がある対象の骨髄液である。骨髄液は、常法にしたがい骨髄穿刺により採取し、必要であれば適当量の抗凝固剤を加え、緩衝液あるいは培地で希釈する。1回の測定に必要な骨髄液は、少なくとも0.5〜1ml、好ましくは1ml〜2mlである。採取した骨髄液は、有核細胞の数をカウントし、好ましくは1試験管あたり10〜50万個となるように測定用サンプルを調製する。
3 測定対象・測定方法
3.1 新規パラメーター
本発明では、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を指標(パラメーター)とすることで、骨髄異形成症候群(MDS)を診断する。
「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」は、たとえば、以下の手順で測定することができる(図1)。
1)骨髄液サンプルから細胞の破片を除いた全有核細胞をFSCとSSCで展開し、この細胞全体をゲーティングする(Gate 1)。ここで、FSC(前方散乱:Forward Scatter)は細胞の大きさを、SSC(側方散乱:Side Scatter)は細胞内の複雑さを示す。
2)(Gate 1)の細胞のうち、SSC低値の細胞群をゲーティングする(Gate 2)。
3)(Gate 2)の細胞をCD45とCD34で展開し、CD34陽性細胞画分をゲーティングする(Gate 3)。CD34陽性細胞は、コントロール染色を用いるなどして、特定することができる。
4)(Gate 3)の細胞のCD33発現を解析し、CD33発現が0未満のもの(細胞ではない小粒子)を除外し、細胞のみをゲーティングする(Gate 4)。
5)(Gate 4)の細胞をCD33発現とSSCで展開し、CD33陰性細胞をゲーティングする(Gate 5)。
6)(Gate 4)の細胞(赤)と(Gate 5)の細胞(青)を重ねて表示し、SSC低値かつCD45比較的低値の細胞集団をゲーティングする(Gate 6)。
7)(Gate 4)の細胞から(Gate 6)の細胞を除いた細胞集団をゲーティングする(Gate 7)。
8)(Gate 1)の細胞をCD45発現とSSCで展開し、リンパ球集団をゲーティングする(Gate 8)。
9)(Gate 8)の細胞をCD33発現とSSCで展開し、CD33陰性の集団をケーティングする(Gate 9)。
10)(Gate 1)の細胞をCD45発現とSSCで展開し、CD34陽性細胞(Gate 4)をバックゲートし、これを参考にしながら、未熟細胞が混入しないように、成熟顆粒球をゲーティングする(Gate 10)。
11)(Gate 10)の細胞のSSCのMode値を求め、このMode値以下のSSCを示す顆粒球をゲーティングする(Gate 11)。なお、Mode値とは、データの中でもっとも多く存在する値で、通常のFCM解析プログラムを用いて求めることができる。フローサイトメトリーの場合、Mode値はピーク値を示し、平均値より異常データの影響を受けない。
「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」は、たとえば、上記のようにゲーティングされた細胞から、「(Gate 11)細胞のCD33発現量÷(Gate 4)細胞のCD33発現量」として求めることができる(発現量は幾何平均)。
3.2 従来のパラメーター
従来のMDSの診断方法では、「CD34陽性骨髄芽球比率」、「CD34陽性未熟B細胞比率」、「顆粒球のSSC」、及び「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」を指標(パラメーター)として診断を行う。本発明はこれらのパラメーターに、新規パラメーター「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を組み合せて用いることで、さらにその感度と特異性を向上させることができる。
上記各パラメーターは、たとえば、上述のようにゲーティングされた細胞から、次のようにして求めることができる。
「CD34陽性骨髄芽球比率」は、「(Gate 7)細胞数/(Gate 1)細胞数」として求めることができる。
「CD34陽性未熟B細胞比率」は、「(Gate 6)細胞数/(Gate 4)細胞」として求めることができる。
「顆粒球のSSC」は、「(Gate 10)の細胞のMode値/(Gate 9)細胞のMode値」として求めることができる。
「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」は、「(Gate 9)細胞のCD45発現量/(Gate 7)細胞のCD45発現量」として求めることができる(発現量は幾何平均)。
3.3 測定手段
本発明において、各種パラメーターの測定は、CD34、CD45、CD33抗原に特異的な抗体を使用して、フローサイトメトリーにより測定することができる。フローサイトメトリーは、流体に懸濁させた細胞を1個ずつセンシングゾーンに導き、その単一の流れにおいて、蛍光や散乱光を測定することで、多量の細胞を短時間に1個ずつ定量解析できる細胞測定法である。
フローサイトメトリーに代えて、イメージングサイトメトリーを用いて測定することもできる。イメージングサイトメトリーは、マルチウェルプレートやスライドグラス上の細胞を、レーザー走査して、その蛍光イメージや散乱光・透過光イメージを取得し、画像処理することにより、多量の細胞を短時間に1個ずつ定量解析できる細胞測定法である。
4.診断方法(罹患可能性の評価方法)
本発明では、新規パラメーターを用いた4つの診断方法(MDSの罹患可能性の評価方法)を提供する。
(1)方法1:新規パラメーターによる診断
方法1では、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を指標として被験者の骨髄異形成症候群の罹患可能性を評価する。
例えば、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」の値がカットオフ値未満である場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価する。カットオフ値は、目的とする感度と特異度によって設定できるが、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」の場合、通常1.5〜3.5の範囲にある(すなわち1.5〜3.5以上を正常と判断する)。後述する実施例では、前記カットオフ値を2.2として評価を行った。
(2)方法2:新規パラメーターと従来のパラメーターの併用による診断(1)
方法2では、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を、「CD34陽性骨髄芽球比率」、「CD34陽性未熟B細胞比率」、「顆粒球のSSC」、及び「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」から選ばれるいずれか1又は2以上と組み合わせて被験者の骨髄異形成症候群の罹患可能性を評価する。これにより、感度、診断特異度を向上させることができる。
たとえば、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」がカットオフ値未満であり、かつ、「CD34陽性骨髄芽球比率」、「CD34陽性未熟B細胞比率」、「顆粒球のSSC」、及び「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」の2つ以上に異常が認められる場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価する。
ここで、「異常が認められる」とは、各パラメーターがカットオフ値を逸脱した値を示すことを意味する(Ogata K.et al.,Haematologica.94(8),1066−1074,2009参照)。カットオフ値は、「CD34陽性骨髄芽球比率」の場合、通常2〜3の範囲にあり(2〜3未満を正常とする)、「CD34陽性未熟B細胞比率」の場合は通常5〜8の範囲にある(5〜8以上を正常とする)。後者の場合、さらに厳しいカットオフ値は通常1〜3であり、この厳しいカットオフ値は、骨髄異形成症候群の罹患可能性の評価をする上で、より特異性が高いが、逆に感度は低くなる。「顆粒球のSSC」の場合、通常6〜7の範囲にあり(6〜7以上を正常とする)、「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」の場合、通常4〜8の範囲にある(このパラメーターについては、この範囲内を正常とする)。
たとえば、「CD34陽性骨髄芽球比率」であれば、2.3以上を示す場合、「CD34陽性未熟B細胞比率」であれば、5未満を示す場合、「顆粒球のSSC」であれば、7未満を示す場合、「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」であれば、7.7以上あるいは5未満を示す場合には、「異常が認められる」と判断できる。
(3)方法3:新規パラメーターと従来のパラメーターの併用による診断(2)
方法3では、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を、「CD34陽性骨髄芽球比率」及び/又は「顆粒球のSSC」と組み合わせて被験者の骨髄異形成症候群の罹患可能性を評価する。
例えば、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」がカットオフ値未満であり、かつ、「CD34陽性骨髄芽球比率」及び/又は「顆粒球のSSC」に異常が認められる場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価する。なお、「異常が認められる」とは、上記(2)に記載したとおりの意味である。
(4)方法4:新規パラメーターと従来のパラメーターの併用による診断(3)
方法4では、新規パラメーターと従来のパラメーターをそれぞれ測定し、その結果を点数化したうえで、被験者の骨髄異形成症候群の罹患可能性を評価する。
点数化は、前記カットオフ値からの逸脱と骨髄異形成症候群との相関を加味して、たとえば次のように決定される。したがって、骨髄異形成症候群との相関による重みづけとの関係で、下記のカットオフ値は前述した正常値を示すカットオフ値とは完全に一致してはいない。
1)「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」がカットオフ値未満である場合に3ポイント、但し前記カットオフ値は1.5〜3.5である;
2)「CD34陽性骨髄芽球比率」がカットオフ値以上である場合に3ポイント、但し前記カットオフ値は2〜3である;
3)「CD34陽性未熟B細胞比率」が第1のカットオフ値未満である場合に2ポイント、第2のカットオフ値未満である場合に1ポイント、但し前記第1のカットオフ値は1〜3であり、前記第2のカットオフ値は4〜8である;
4)「顆粒球のSSC」がカットオフ値未満である場合に2ポイント、但し前記カットオフ値は6〜7である;
5)「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」が第1のカットオフ値以上である場合に2ポイント、第2のカットオフ値未満である場合に1ポイント、但し前記第1のカットオフ値は6〜8であり、前記第2のカットオフ値は4〜6である。
一例として、後述する実施例で使用した点数化を以下に示す。
1)「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」が2.2未満である場合に3ポイント、
2)「CD34陽性骨髄芽球比率」が2.3以上である場合に3ポイント、
3)「CD34陽性未熟B細胞比率」が2未満である場合に2ポイント、5未満である場合に1ポイント、
4)「顆粒球のSSC」が7未満である場合に2ポイント、
5)「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」が7.7以上である場合に2ポイント、5未満である場合に1ポイント。
骨髄異形成症候群の罹患可能性は、たとえば、上記点数の総計が7ポイント以上か、総計が5〜6ポイントでCD34陽性骨髄芽球比率あるいは顆粒球のSSCに異常が認められるか、あるいは総計が4ポイント以下で顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比に異常が認められる場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価する。
5.診断用試薬・キット
本発明は、上記した骨髄異形成症候群の診断用キットも提供する。本発明のキットは、(i)抗CD45抗体、(ii)抗CD33抗体、及び(iii)CD34抗体を必須の構成要素とする。これらの抗体は適当な蛍光色素等で標識されていてもよい。
また、本発明のキットは、上記した構成要素のほか、測定に必要な各種試薬、二次抗体、基質溶液、説明書等を含んでいてもよい。
6.診断システム、解析ソフト
本発明の診断方法は、その全部または一部を自動化することが可能であり、本発明は、そのような骨髄異形成症候群の診断システム、前記システムのための診断解析ソフトも提供する。
本発明の診断システムは、骨髄異形成症候群の診断用システムであって、フローサイトメトリー及びコンピュータを含み、下記の1)〜12)の手段、あるいは所望によりさらに13)の手段を実行する。
1)骨髄液サンプルから細胞の破片を除いた全有核細胞をFSCとSSCで展開し、この細胞全体をゲーティングする手段(Gate 1)。
2)(Gate 1)の細胞のうち、SSC低値の細胞群をゲーティングする手段(Gate 2)。
3)(Gate 2)の細胞をCD45とCD34で展開し、CD34陽性細胞画分をゲーティングする手段(Gate 3)。
4)(Gate 3)の細胞のCD33発現を解析し、CD33発現が0未満のもの(細胞ではない小粒子)を除外し、細胞のみをゲーティングする手段(Gate 4)。
5)(Gate 4)の細胞をCD33発現とSSCで展開し、CD33陰性細胞をケーティングする手段(Gate 5)。
6)(Gate 4)の細胞(赤)と(Gate 5)の細胞(青)から、SSC低値かつCD45比較的低値の細胞集団をゲーティングする手段(Gate 6)。
7)(Gate 4)の細胞から(Gate 6)の細胞を除いた細胞集団をゲーティングする手段(Gate 7)。
8)(Gate 1)の細胞をCD45発現とSSCで展開し、リンパ球集団をゲーティングする手段(Gate 8)。
9)(Gate 8)の細胞をCD33発現とSSCで展開し、CD33陰性の集団をゲーティングする手段(Gate 9)。
10)(Gate 1)の細胞をCD45発現とSSCで展開し、CD34陽性細胞(Gate 4)をバックゲートし、これを参考にしながら、未熟細胞が混入しないように、成熟顆粒球をケーティングする手段(Gate 10)。
11)(Gate 10)の細胞のSSCのMode値を求め、このMode値以下のSSCを示す顆粒球をゲーティングする手段(Gate 11)。
12)「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を「(Gate 11)細胞のCD33発現量/(Gate 4)細胞のCD33発現量」として計算する手段。
13)所望により、さらに「CD34陽性骨髄芽球比率」=「(Gate 7)細胞数/(Gate 1)細胞数」、「CD34陽性未熟B細胞比率」=「(Gate 6)細胞数/(Gate 4)細胞数」、「顆粒球のSSC」=「(Gate 10)の細胞のMode値/(Gate 9)細胞のMode値」、「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」=「(Gate 9)細胞のCD45発現量/(Gate 7)細胞のCD45発現量」のうち1又は2以上を計算する手段(発現量は幾何平均)。
本発明の解析ソフトウェアは、本発明のシステム(フローサイトメトリー及びコンピュータ)に、上記1)〜12)の手段、あるいは所望によりさらに13)の手段を実行させるためのプログラムを含む。
7.骨髄異形成症候群の治療戦略
本発明は、MDSの診断、とくに低グレードのMDSと良性血球減少等との鑑別診断を可能とする。本発明は、MDSの診断に加えて、MDSの予後予測、治療の効果予測、治療効果の判定等にも利用できる。
本発明の方法(診断方法)、キット、あるいはシステム(解析ソフト)を使用することで、被験者のMDSの罹患可能性を評価し、被験者がMDSである可能性が高いと判定された被験者には、適切な治療方法を決定し、その治療効果や予後を判定・予測することができるという一連の治療戦略が提供される。そのような、診断を含むMDSの治療方法も、本発明の対象である。
MDSの治療方法としては、エリスロポイエチン、アザシチジン(ビターザ)、レナリドミド(レブラリド)の投与のほか、シタラビンなどの抗がん剤投与、シクロスポリンなどの免疫抑制剤投与、あるいは造血幹細胞移植が挙げられる。
以下、実施例により本発明について具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
1.方法と材料
(I)細胞の準備
1)骨髄穿刺で、ヘパリン入りのシリンジに骨髄液を吸引する。
2)有核細胞をカウントし、試験管あたり10−50万個の細胞を、2本の試験管に分注する。
3)CD45−PerCP,CD33−PE,CD34−APC(それぞれ、蛍光標識されたヒトCD45、ヒトCD33、ヒトCD34に対するモノクローナル抗体)で15−30分間染色する。
4)溶血剤を作用させ、赤血球を溶血させる。
5)リン酸緩衝液に浮遊させる。
6)フローサイトメトリー(FCM)で解析する。
(II)FCM解析
1)細胞集団のゲーティング
FCM解析では、細胞集団をゲーティングして抗原発現などのパラメーターを解析する。本実施例では、図1に示した方法で11種類の細胞集団をゲーティングした。また解析の再現性を確保するため、ゲーティングにも特別な工夫を行った。
本発明のパラメーター「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」では、顆粒球を確実にゲーティングする必要がある。このゲーティングには、SSCとCD45発現で展開した細胞プロットを用いるが、SSCを対数目盛でプロットすると、顆粒球とCD34陽性細胞などの未熟細胞との分離が困難となるため、等分目盛でプロットする。一方、等分目盛でプロットした場合、SSC高値の顆粒球に、SSC高値の非細胞成分が混入し、CD33発現量の平均値は不正確となる。これを回避するため、SSC低値顆粒球(Gate 11)に限定したゲーティングを行った。そして、SSC低値を「SSC mode値以下」と定義することで、ゲーティングの再現性を担保した。
また、CD34陽性細胞(Gate 3)のCD33発現を表示した場合、CD33発現が0以下の粒子が認められる。CD34陽性細胞にこれらの粒子が混在したままでは、CD34陽性細胞のCD33発現量の平均値は誤って低値となる。そこで、この粒子を除外したGate 4を設定することで、CD34陽性細胞のCD33発現量を正確に定量した。
ゲーティングした11種類の細胞集団の中で、パラメーターの計算に用いるものは、全有核細胞(Gate 1)、CD34陽性細胞(Gate 4)、CD34陽性未熟B細胞(Gate 6)、CD34陽性骨髄系未熟細胞((Gate 7)骨髄芽球が主な構成成分であり、便宜上CD34陽性骨髄芽球と呼ぶ)、リンパ球(Gate 9)、顆粒球(Gate 10)、SSC低値顆粒球(Gate 11)、である。
2)パラメーターの算出
今回発明したパラメーター
パラメーター名:顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比
算出法:Gate 11細胞のCD33発現量÷Gate 4細胞のCD33発現量
発現量は幾何平均[GeoMean]を用いる
併用する既知のパラメーター例
パラメーター名:CD34陽性骨髄芽球比率
算出法:Gate 7細胞数÷Gate 1細胞数
パラメーター名:CD34陽性未熟B細胞比率
算出法:Gate 6細胞数÷Gate 4細胞数
パラメーター名:顆粒球のSSC
算出法:Gate 10細胞のmode値÷Gate 9細胞のmode値
パラメーター名:CD34陽性骨髄芽球のCD45発現
算出法:Gate 9細胞のCD45発現量÷Gate 7細胞のCD45発現量
発現量は幾何平均[GeoMean]を用いる
(III)被験者
1)低グレードMDS患者34例(RARS、high−grade MDSは除いた)
2)臨床現場でMDSと鑑別が必要である、血球減少を来す良性疾患の患者(以降、良性血球減少と表記)37例
2.結果と考察
(I)新規パラメーター「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」の値について、2.2未満をカットオフポイントにすることで、MDSと良性血球減少の鑑別が可能であった。このパラメーターを用いた場合、26例が陽性(2.2未満)で、その内訳はMDS22例、良性血球減少4例であった。すなわち診断感度は64.7%、診断特異度は84.6%であった(図2)。
(II)既知の方法(4つのパラメーターを用い、2つ以上が陽性であった場合MDSと判断する方法、所謂Ogata score)を用いた場合、33例が陽性で、その内訳はMDS 26例、良性血球減少7例であった。すなわち診断感度は76.5%,診断特異度は78.8%であった(図3)。
以上から、新規パラメーター「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」は単独で、従来の方法(Ogata score)と同等の診断価値があると考えられる。
考察1:
上記(I)(II)の方法では、診断特異度80%前後であるため、これをさらに向上させるため、特異性の高いパラメーターに限定して再度診断価値を検討した。
(III)上記(II)の4つのパラメーターの中で、特異度の高いパラメーターは「CD34陽性骨髄芽球比率」と「顆粒球のSSC」である。この2つが陽性を示したのは8例で、その内訳はMDS8例、良性血球減少0例であった。すなわち診断感度は23.5%,診断特異度は100%であった(図4)。
(IV)「CD34陽性骨髄芽球比率」と「顆粒球のSSC」に新規パラメーター「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を加えた場合、いずれか2つが陽性を示したのは20例で、その内訳はMDS 20例、良性血球減少0例であった。すなわち診断感度は58.8%,診断特異度は100%であった(図5)。
考察2
新規パラメーター「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を従来のパラメーターと併用することで、従来の方法より診断的価値の高いFCM診断検査を構築することが可能である。
(V)新規パラメーター「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を従来のパラメーターと併用する上で、(IV)とは異なった方法の例を示す。
各パラメーターが異常値を示した場合、以下の様にポイントを付与し、各患者dataのスコアを計算する。「CD34陽性骨髄芽球比率」が2.3以上に3ポイント、「CD34陽性未熟B細胞比率」が2未満に2ポイント、5未満に1ポイント、「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」が7.7以上に2ポイント、5未満に1ポイント、「顆粒球のSSC」が7未満に2ポイント、「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」が2.2未満に3ポイント。
図6にこのスコアを用いた診断手順と鑑別結果を記載した。14例が7ポイント以上を示し、その全てがMDSであった。18例が5−6ポイントを示し、うち10例が「CD34陽性骨髄芽球比率」あるいは「顆粒球のSSC」に異常があり、その全てがMDSであった。39例が4ポイント以下であり、うち5例が「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」に異常があり、その内訳はMDS4例、良性血球減少1例であった。
すなわち、「7ポイント以上」、「5−6ポイントを示し、CD34陽性骨髄芽球比率あるいは顆粒球のSSCに異常がある」、あるいは「4ポイント以下で、顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比に異常がある」を用いた場合、診断感度は82.4%,診断特異度は96.6%であった。
さらに、異なった被験者群を用いて、(V)の方法でMDSの診断を行った。図7に異なった被験者群を用いた診断手順と鑑別結果をまとめて示す。被験者は低グレードMDS患者23例(RARS、high−grade MDSは除いた)、良性血球減少23例である。これらの被験者の中で9例が7ポイント以上を示し、その全てがMDSであった。また、8例が5−6ポイントを示し、その全例が「CD34陽性骨髄芽球比率」あるいは「顆粒球のSSC」に異常があり、その全てがMDSであった。29例が4ポイント以下であり、うち3例が「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」に異常があり、その内訳はMDS3例、良性血球減少0例であった。
すなわち、この異なった被験者群を用いた解析では、「7ポイント以上」、「5−6ポイントを示し、CD34陽性骨髄芽球比率あるいは顆粒球のSSCに異常がある」、あるいは「4ポイント以下で、顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比に異常がある」を用いた場合、診断感度は87.0%、診断特異度は100%であった。
考察3:
新規パラメーター「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」を従来のFCMパラメーターと併用することで、MDSを診断する上で、従来以上に実用的なレベルの感度、特異度を持つ検査を構築することができる。
本発明は、MDSの診断、とくに低グレードのMDSと良性血球減少とを鑑別診断することができる。それゆえ本発明は、MDSの診断及び治療に有用である。
本明細書中で引用した全ての刊行物、特許及び特許出願をそのまま参考として本明細書中にとり入れるものとする。

Claims (7)

  1. 被験者から単離された骨髄液における、顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比を指標として、前記被験者の骨髄異形成症候群の罹患可能性を評価する方法。
  2. 顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比がカットオフ値未満である場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価することを特徴とする、請求項1に記載の方法であって、前記カットオフ値が1.5〜3.5である方法。
  3. さらに、CD34陽性骨髄芽球比率、CD34陽性未熟B細胞比率、顆粒球のSSC、及びCD34陽性骨髄芽球のCD45発現から選ばれるいずれか1又は2以上を指標として、骨髄異形成症候群の罹患可能性を評価することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比がカットオフ値未満であり、かつ、CD34陽性骨髄芽球比率、CD34陽性未熟B細胞比率、顆粒球のSSC、及びCD34陽性骨髄芽球のCD45発現のうち2つ以上の指標に異常が認められる場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価することを特徴とし、前記カットオフ値が1.5〜3.5である、請求項1に記載の方法。
  5. 顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比がカットオフ値未満であり、かつ、CD34陽性骨髄芽球比率及び/又は顆粒球のSSCの指標に異常が認められる場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価することを特徴とし、前記カットオフ値が1.5〜3.5である、請求項1に記載の方法。
  6. 1)「顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比」がカットオフ値未満である場合に3ポイント、但し前記カットオフ値は1.5〜3.5である;
    2)「CD34陽性骨髄芽球比率」がカットオフ値以上である場合に3ポイント、但し前記カットオフ値は2〜3である;
    3)「CD34陽性未熟B細胞比率」が第1のカットオフ値未満である場合に2ポイント、第2のカットオフ値未満である場合に1ポイント、但し前記第1のカットオフ値は1〜3であり、前記第2のカットオフ値は4〜8である;
    4)「顆粒球のSSC」がカットオフ値未満である場合に2ポイント、但し前記カットオフ値は6〜7である;
    5)「CD34陽性骨髄芽球のCD45発現」が第1のカットオフ値以上である場合に2ポイント、第2のカットオフ値未満である場合に1ポイント、但し前記第1のカットオフ値は6〜8であり、前記第2のカットオフ値は4〜6である;
    とした場合に、上記1)ないし5)のそれぞれのポイントの総計が7ポイント以上か、前記総計が5〜6ポイントでCD34陽性骨髄芽球比率あるいは顆粒球のSSCに異常が認められるか、あるいは前記総計が4ポイント以下で顆粒球とCD34陽性細胞のCD33発現量比に異常が認められる場合に、被験者は骨髄異形成症候群に罹患している可能性が高いと評価することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. フローサイトメトリー又はイメージングサイトメトリーを用いて各指標の測定が行われる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
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