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JP6885752B2 - 自動着脱機構付吊上げ昇降装置 - Google Patents
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JP6885752B2 - 自動着脱機構付吊上げ昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品搬送用コンベヤに係り、特に、コンベヤの自動吊上げ機構に関する。
一般的に、商品集配送を行う商品物流拠点においては、多種多量の商品を出荷させる際、出荷先別に商品をピッキング選別するためにコンベヤ搬送装置を用いて行う。商品は膨大な種類及び数に及ぶことから広大な商品集配センターの敷地内を多数のコンベヤラインが個別ライン又は並列ラインとして密集して設置されている。また、搬送コンベヤによる商品の流れは、作業性や搬送のスムーズな流れを助長するように、コンベヤの上流から下流へと個別コンベヤが連接して配設されることが多い。
商品集配拠点の広大な敷地スペースは、このような搬送コンベヤによって細部に至るまで密度高く占拠されていることが一般的であるが、商品集配拠点ではコンベヤ搬送によるピッキング選別作業や仕分け作業の他様々な作業が必要であることは言うまでもない。広大な商品集配拠点の敷地スペースを有効活用するためには、搬送用コンベヤで占拠されたスペースを他の作業のために併用して活用できるようにすることが重要な課題である。
ピッキング選別や仕分け等の作業量が減少した際、他の作業・他の仕事等を同じフロアーで実施する場合は、重厚長大なコンベヤラインを撤去して敷地スペースを確保する必要があるが、商品安全面や搬送の品質・スピード等の確実性を確保するために機械的に十分な強度で連接されたコンベヤラインを一時的又は必要に応じて逐次撤去することは大きな作業及び時間・費用のロスとなり現実的な対応とは言えない。
多数の重厚長大なコンベヤ搬送装置を必要に応じて逐次撤去し且つまた再び併設するための簡易的な技術及び方法がれば、コンベヤラインを必要とするピッキング作業やその他の作業を同じ集配拠点のフロアーを用いて実施することができ、作業及びフロアーの活用効率が飛躍的に向上させることができる。
細長く且つ頑丈に構成された重量のある搬送用コンベヤを、簡易に天井方向に引き上げ、高所に吊るし設置するには、クレーンで吊り上げたうえ、安全に設置固定する必要があり、鎖又はローラーチェーンやワイヤー等とフックによるクレーン吊上げ固定には旧来より様々な技術検討が成されてきた。特許文献1においては、クレーンのワイヤー先端におけるフックの構造において、吊下げ物品の着脱をするための機構の技術について開示が成されている。
また特許文献2においても同様であり、クレーンのフック部の機構において物品の着脱やフック部自体の固定着脱に寄与する技術について開示が成されている。しかしこれらの引用文献は全てフック部に対する構造に技術的改良を加えることのみによって成されている。しかし、搬送コンベヤのような重厚長大な装置をクレーンで吊り上げ高所に安全に一時的に固定するためには、鎖又はローラーチェーンやワイヤー等によるフック固定のみでは非常に危険であり、上記課題については十分な対応策を提示するための技術には至っていない。
本発明はこのような課題の解決を企図して成されたものである。
特開昭53−64356号 特開2012−47337号
商品集配拠点の広大なスペースに設置された搬送用コンベヤを繰り返し設置できることを前提に一時的に撤去するには、搬送コンベヤ自体をクレーン等を用いて一時的に高所へ吊り上げて安全待機させることが最も好ましい。
一般的に、物流拠点内の物品のコンベヤ搬送は、まず入荷又は入庫された商品をコンベヤラインへと投入し、コンベヤラインの流れや分岐等に合わせて徐々に低い位置へと搬送がされることが多い。その中では、高所から低位置へと物品を搬送するために、傾斜コンベヤが用いられることが多い。このような傾斜コンベヤの高所部は他の作業をその下で実施するための高さ余裕が十分であるため、例えば、この傾斜コンベヤのもう一方の片側である低所部をリフトによって引き上げることができ、且つ引き上げたコンベヤを天井部で安全に自動固定保持できれば、傾斜コンベヤの設置部のスペースを他の作業に流用することが可能となる。
本発明は、天井クレーンで吊上げた傾斜型コンベヤを、安全で且つ安定的に天井中空部に確実に簡単操作で保持し続けるための保持機構を提供し、傾斜型コンベヤを吊り降ろす際も簡易に保持機構を解除して床面再設置ができるための着脱保持機構の開発を課題とする。
重量のある長いコンベヤをその片側を従来の上流の高所搬送部に固定したまま、コンベヤの他の側である低所部を吊下げ、天井部に安全に固定し、且つ必要時にはコンベヤを逐次吊り降ろし、再びコンベヤ搬送ラインとして構築し活用することができることが必要である。
かかる課題を解決するため、本発明に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置は、
物品搬送コンベヤラインにおいて単独又は連結された傾斜型コンベヤと、
前記傾斜型コンベヤの下方に作業空間を設けるために前記傾斜型コンベヤを上方に移動可能とする移動手段と、
前記傾斜型コンベヤを前記移動手段によって前記上方に移動させて固定するための固定手段とからなる傾斜型コンベヤの移動・固定機構を具備することに特徴を有する。
そして、本発明に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置は、具体的には物品搬送コンベヤラインにおいて単独又は連結された傾斜型コンベヤと、前記傾斜型コンベヤに敷設された吊上げ機構部と、前記吊上げ機構部の掛り止めフック機構部と、前記傾斜型コンベヤの前記吊上げ機構部の固定された先端部であって上下方向回転可能なヒンジ構造となる部分と、前記吊上げ機構部に連結して天井方向より前記傾斜型コンベヤを片支持形態で吊上げる装置と、前記吊上げ機構部の前記掛り止めフック機構部を天井部で吊下げ固定する天井吊下げ金具機構部とを具備し、前記掛り止めフック機構部がフック部構造を有することにより前記天井吊下げ金具と自動で掛り止め及び掛り止め解除を行うことができることに特徴を有する。
そして本発明に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置は、前記フック部には一定範囲回動可能なリリース板であって前記天井吊下げ金具と前記フック部との掛り止め及びその解除を自動に行うことができるリリース板であることに特徴を有する。
本発明に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置によれば、重厚長大な物品搬送コンベヤラインのなかの傾斜型コンベヤを片側支持状態でもう一方の端部近傍を巻上げ機(吊上げ吊り下ろし機)で吊り上げることによって、安全に簡易撤去することができる。また必要時に逆の吊下げ起動を行うことによって再び傾斜型コンベヤを設置することができる。
傾斜型コンベヤの好適には低所側端部の近傍には吊り上げるためのフック構造を具備した吊上げ機構部を有し、吊上げ機構部の上部に連結した鎖又はローラーチェーンやワイヤー等を介して天井部に敷設されたクレーンによって吊り上げられる。但し、この吊上げ機構部は、傾斜型コンベヤの低所側端部の近傍に具備するとしたが、その位置は傾斜側コンベヤの略中間部であってもよく、本発明はその位置を限定するものではない。
天井部には、強固な好適には棒状の天井吊下げ金具が敷設されており、吊上げ機構部の上部に設置されたフック部が掛り止めされることにより、吊り上げられた傾斜型コンベヤを安全に仮設置することができる。天井吊下げ金具であって吊り上げ機構部のフックが安全確実に掛り止めされる形態であればよい。
本発明に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置のフック部は、その形状において頭部に傾斜部を有し、棒状の天井吊下げ金具が当該頭部の傾斜部に当接することによってフック部が自動傾斜し、傾斜型コンベヤの上昇に従いフック部に天井吊下げ金具が自動的に掛り止めされる構造を有する。(図3参照)以降この構造を「フック構造」と称する。またフック構造を有する機構部を「フック部」と称する。
本発明はフック部の数を限定するものではないが、傾斜型コンベヤを吊下げる機構であることからコンベヤの左右側にひとつずつバランスよく計2個のフック部を有することを前提に説明をする。もちろんフック部は1又は2以上あればよい。
本発明に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置のフック部は、フック下の柄部に上下方向に回転可能な略三角形状の回転板を有する。以降、「リリース板」と称し、フック部に含まれる構造物とする。傾斜型コンベヤを吊り降ろす場合は、フック部を自動的に天井吊下げ金具からはずさなければならないが、この時傾斜型コンベヤはクレーン等の吊上げる装置によって一旦上昇される。この際、天井吊下げ金具は、リリース板の二辺の傾斜部に当接誘導されることによってフックから自動的に外れてフック部頭部の傾斜部にもどる。つまり、リリース板の二辺傾斜部の略先端が、フック部の頭部傾斜部の下端に当接することによってフックがふさがれて天井吊下げ金具が再度フックに掛り止めされることを防止するために、上記フック解除の動きが可能になる。また天井吊下げ金具がリリース板の二辺の傾斜部のうち上辺傾斜部から下辺傾斜部に移動した時点から、傾斜型コンベヤはクレーンによって下方に吊り降ろされることになる。なお図4において、リリース板は略三角形状の回転板として説明しているが、ここに記載のようなリリース板としての機能を発揮できる形態であれば他の形状であってもよく、本願はリリース板の形状を略三角形状に限定するものではない。
このフック部のリリース板が天井吊下げ金具に当接されることによって、フック部は傾斜しフック解除に導く構造となっている。以上のフック部の動きは全て動力を必要とせず、天井から吊上げる装置による傾斜型コンベヤの上げ下げ作動によってのみ自動的に成される。このような傾斜型コンベヤの天井吊下げ金具へのフック部の自動掛り止め及び自動掛り止め解除の機能を発揮する構造を本発明のフック部構造と定義する。フック部構造は、同一機能を有する類似構造をも包含する概念であり、これらは本発明に含まれるものである。
本発明に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置は、前記吊上げ機構部と前記傾斜型コンベヤの連結部が回動可能なヒンジ構造であることにも特徴を有する。
フック部を具備した吊上げ機構部は傾斜型コンベヤに連結されているが、連結構造は吊上げ機構部がコンベヤ流れ方向に対して回動可能なヒンジ構造を有していることにより、フック部の天上吊下げ金具へのフック掛り止め及び解除の際、上記のフック部の天井吊下げ金具当接による傾斜移動をも同時に対応することができる。この場合は、フック部と吊上げ機構部との接合においては回動可能なヒンジ構造としなくてもよい。これは吊上げ機構部全体の構造補強につながる。
ただし本発明は、フック部と吊上げ機構部との接合において回転可能なヒンジ構造とすることを妨げるものではない。
本発明に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置の吊り上げ機構は、傾斜型コンベヤに敷設された吊上げ機構とその連結機構及び天井吊下げ金具及び棒状金具への掛り止めフック部機構の自動掛り止め構造に及ぶ。ただし、吊上げ機構部、フック部、リリース板、天井吊下げ金具等の詳細な形状、大きさ、材質を後述の一実施事例の内容に限定するものではなく、詳細に記載したその機能を発明の本質とするものである。またフック部、吊下げ金具の位置は上下逆でも成立することは言うまでもない。
本発明に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置によれば、重厚長大な物品搬送コンベヤラインのなかの傾斜型コンベヤを片側指示状態でもう一方の端部近傍を例えばクレーンで吊り上げることによって、安全に簡易撤去することができる。また必要時に逆の吊下げ起動を行うことによって再び傾斜型コンベヤを設置することができる。これらは、吊上げ機構部に有するフック部のフック機構によって自動に安全に成すことができる。そして商品集配拠点での敷地フロアーの有効活用のための技術的手段を提示することができる。
本発明によれば、重量のある長いコンベヤをその片側を従来の上流の高所搬送部に固定したまま、コンベヤの他の側である低所部を吊下げ、天井部に安全に自動的に固定し、且つ必要時にはコンベヤを逐次また吊り降ろし、再びコンベヤ搬送ラインとして構築し活用することができる
そして、多数の物品搬送コンベヤラインを有する商品配送拠点において、搬送ラインの一部である傾斜型コンベヤを必要に応じて任意に撤去又は再設置することができるため、商品集配拠点の敷地フロアーの選択的活用の道が開け、有効活用の飛躍的向上に資することができる。また、重厚なコンベヤの天井への安全吊上げはもちろんのこと、敷地フロアーの安全性確保のみならず、作業者の作業性を格段に向上させつつ、経済効率も格段に向上させることの可能な商品配送拠点若しくは物流拠点が実現される。
本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置の全体イメージを示した斜視概念図である。 本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置の吊上げ機構部を示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置のフック部が棒状金具に掛止めされる態様を示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置のフック部が棒状金具から掛止めを解除される態様を示した概念図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置の全体イメージを示した概念図である。同図は、傾斜型コンベヤを横方向から見た外観図であり、本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置の傾斜型コンベヤが床面に設置されている状態と天井クレーンで吊り上げられた状態の両方を図示している。まず床面に設置された傾斜型コンベヤ11は例えば図1において左側が高所端部となり右側端部が低所である床面13に設置されている。
例えば、コンベヤで搬送される物品は、高所端部から傾斜型コンベヤ11によって右側の低所端部へと搬送される場合を想定し、以降の説明を行う。但し、傾斜コンベヤの低所部が物品搬送における上流にあたり、物品は傾斜部を高所へと搬送される場合もあるが、本発明においてはいずれの場合も対応できるものであることは言うまでもない。傾斜型コンベヤの高所部は上流コンベヤに連接されており、その高さ差は人の背丈より十分に高い場合が多い。
下流低所部は他の下流コンベヤに接続されており、本図に示す傾斜型コンベヤは一連に繋がれた搬送コンベヤの一部である傾斜搬送を行うコンベヤとして位置付けられている。傾斜型コンベヤの低所下流部は床面に設置されているため人間による作業などもできる状態となっている。傾斜型コンベヤ下流側の低所端部近傍には吊上げ機構部20が敷設されている。天井部14にはクレーン等の吊上げる装置が設置されているが図は省略する。以下においては吊上げる装置が天井クレーンである場合として説明する。クレーンは、傾斜型コンベヤ11の吊上げ機構部20の略真上近傍にある。
図1に示すように、吊上げ機構部20の上部には吊り上げ用の鎖16が天井クレーンに連結されている。吊上げる装置であるクレーンによって鎖16が巻き上げられ、傾斜型コンベヤ11は上方へ吊り上げられ、図1に示す傾斜型コンベヤ12の状態まで吊り上げられ固定される。
傾斜型コンベヤ11の高所上流側は図には示していないが別の上流コンベヤに連結されている。その連結部分は上下方向に回転回動可能なヒンジ構造によって連接されているため、傾斜型コンベヤ12の吊上げ稼働においてもヒンジ構造連接部が回動することによって、傾斜型コンベヤ12は吊上げる装置によって低所端部近傍から片支持吊上げ上昇することができる。もちろんこのヒンジ構造部は左右方向への動きをも可能とするものであってよい。
吊上げ機構部20の上部にはフック部(図面説明の便宜上「槍型フック部」と称する。)30が敷設されている。天井から下方に敷設された天井吊下げ金具24の先端は棒状金具31があり、槍型フック部30によって掛止めされる機構となっている。つまり、傾斜型コンベヤ12は吊上げ機構部20を介して、天井からのクレーンの鎖16と天井吊下げ金具24の棒状金具31に掛止めされた槍型フック部30とによって空中に吊下げられ固定された状態となる。
図2は、本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置の吊上げ機構部を示した概念図である。本図は、図1の傾斜型コンベヤを右側である低所下流側から吊上げ機構部20を見た概念図である。本図の吊上げ機構部20は、クレーンの鎖16によって上方に吊り上げられている。
図2に示すように、吊上げ機構部20は例えば門状形態をしており、その両足部は傾斜型コンベヤ12の両側面側に連結されている。吊上げ機構部20の上部略中央部には天井部クレーン15からの鎖16が連結されている。天井から吊上げる装置15が稼働して鎖16を巻き上げることによって、吊上げ機構部20と共に傾斜型コンベヤ12は、床面から吊上げられ、天井近辺において固定され中空固定される構造になっている。吊上げ機構部20の形状は門状形態に限定するものではない。
図2に示したように天井部14の吊上げる装置15の両側には、天井部から天井吊下げ金具24が頑丈に設置されている。天井吊下げ金具24の下側先端部は棒状の金具パイプ(棒状金具31)であり、傾斜型コンベヤ12の重量に十分耐えうる強度を具備することは言うまでもない。一方、吊上げ機構部20の上部両側には、掛かり止めのための槍型フック部30が敷設されており、槍型フック部30のフックが、天井吊下げ金具24の下部先端の棒状金具31に掛かり止めされる。ここにおいて、フック部30及び棒状金具31の数を限定する必要はない。1以上であってよく、傾斜コンベヤの大きさ及び重量によって技術的に選択される。
重量を有する傾斜型コンベヤ12を片支持態様で天井クレーン15から吊り上げて固定させるのは、クレーン15からの鎖16による固定のみではなく、吊上げ機構部20の両側に敷設した槍型フック部30を天井から吊下げた棒状金具31に掛かり止めすることにより、より安全で確実な固定を成し得ている。また、掛り止め槍型フック部30による掛り止めは、中空状態にある傾斜型コンベヤ12の揺れ防止にも寄与している。
吊上げ機構部20と槍型フック部30と連結は、回転回動可能なヒンジ構造32で連結されている。図1に示したように、吊上げ機構部20は、傾斜型コンベヤ12の吊上げ上昇によって、傾斜型コンベヤ12との連結部において回転回動されるため、吊上げ機構部20の足連結部のヒンジ構造32の果たす効果は大きい。またこのヒンジ構造32は、槍型フック部30の棒状金具31への自動掛止めの際も回動して重要な機能を果たす。
次に吊上げ機構部20の槍型フック部30が天井吊下げ金具24の棒状金具31に掛り止めされる態様について詳しく説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置のフック部が棒状金具に掛止めされる態様を示した概念図である。同図は、吊上げ機構部20の上側部に回転回動が可能なヒンジ機構で敷設された槍型フック部30および槍型フック部に回転回動可能な態様で敷設された略三角形状のリリース板33、そして天井吊下げ金具の下部にある棒状金具31を示している。これらの説明において、「槍型フック部」及び「略三角形状のリリース板」は、その機能をわかり易く説明するために一実施例として用いた形状表現であって、フック部及びリリース板の形状を限定するものではない。以下に説明する機能を可能とする形状であれば本発明のフック部及びリリース板の概念に含むものとする。
図3は、上記構造を傾斜型コンベヤの横面側から見た外観図である。また、同図は左側に記載した図から矢印で順番に右側に記載した図まで、槍型フック部30及び吊上げ機構部20が棒状金具31に掛止めされるまでの動きを示している。天井吊下げ金具24は図を理解しやすくするため記載を省略し、棒状金具31のみを断面で記載する。吊上げ機構20及び槍型フック部30はクレーン鎖によって上昇または下降し、槍型フック部30は左右に傾斜する動きを伴う。天井吊下げ金具の棒状金具31の位置は動かない。
天井吊下げ金具の棒状金具31は天井からの位置が固定されており、図3においても固定である。槍型フック部30は、傾斜型コンベヤ吊り上げの際、クレーンによって下側から上側に向かって徐々に上昇する。よって槍型フック部30は徐々に上昇してその頭部傾斜部34が棒状金具31に接触した際、棒状金具31に押されて図3では右側に徐々に傾斜する(図3、イからロ)。図3においては、槍型フック部30は吊上げ機構部20とのヒンジ連結部で回動し傾斜している態様を示している。しかし槍型フック部30は吊上げ機構部20と共に傾斜型コンベヤとの回動可能な連結部を軸に徐々に傾斜してもよい。
槍型フック部30の頭部傾斜部34の最下部に棒状金具31が達して、槍型フック部30は吊下げ金具の棒状金具31に掛り止めされる(図3のハからニ)。図3のハ、ハ−1、ニのように棒状金具に押されていた反動で垂直状態に戻った槍型フック部30及び吊上げ機構部20は天井吊下げ金具の棒状金具31と共に垂直に吊下げられた状態となり、同時に傾斜型コンベヤの吊上げ固定は完了する。

次に掛り止めフック機構部の槍型フック部が天井吊下げ金具に掛り止めされた状態から解除する態様について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置の一実施例の槍型フック部が棒状金具から掛止めを解除される態様を示した概念図である。同図も図3と同様に、吊上げ機構部20の上側部に回転回動が可能なヒンジ機構で敷設された槍型フック部30および槍型フック部に回転回動可能な態様で敷設されたリリース板33、そして天井吊下げ金具の下部にある棒状金具31を示している。
また図4は、図3と同様に上記構造を傾斜型コンベヤの横面側から見た外観図である。同図は左側に記載した図から矢印で順番に右側に記載した図まで、槍型フック部30及び吊上げ機構部20が棒状金具31から掛止めを解除されるまでの動きを示している。天井吊下げ金具24は図を理解しやすくするため記載を省略し、棒状金具31のみ断面で記載する。吊上げ機構20及び槍型フック部30はクレーン鎖によって上昇または下降し、槍型フック部30は左右に傾斜する動きを伴う。天井吊下げ金具の棒状金具31の位置は動かない。
掛り止め解除時は、クレーンによって、傾斜型コンベヤ、吊上げ機構部20及び槍型フック部30が、一旦上方に引き上げられる。これにより槍型フック部30から下方に外れた棒状金具31は槍型フック部30の柄35に沿って下側に見かけ上移動することになる(図4、ニからホ)。棒状金具31は槍型フック部30の柄35に敷設された三角板状のリリース板33に当り、三角板の二辺の傾斜部の斜面(上)36に沿って下方に移動する(図4、ホからヘ)。
リリース板33は槍型フック部30の柄35との固定軸を中心に部分的に回転可能な構造で固定されている。クレーン鎖の引上げによる槍型フック部30及び吊上げ機構部20の上昇に伴い、棒状金具31はリリース板33の36斜面を移動し、二辺の傾斜部の斜面(下)37に達する(図4、トからチ)。棒状金具33がリリース板の二辺傾斜部の斜面(下)37に達した時点で、今度は吊上げる装置の鎖が徐々に傾斜型コンンベヤ及び吊上げ機構部20、槍型フック部30を下に降ろし始める。するとリリース板33は回動し、二辺傾斜部の斜面(上)と斜面(下)の交わる先端部38が槍型フック部30の槍の下部39に当りリリース板33の回転がストップする(図4、チからリ)。
そして、槍型フック部30の下降に合わせて棒状金具31は槍型フック部の頭部傾斜部34を上方に移動する。上記のように棒状金具31の圧力で槍型フック部30は図4の右方向に傾き、棒状金具31はリリース板33の二辺傾斜部先端38を外れ、同時に槍型フック部30のフックから外れる(図4、リからヌ)。以降は、吊上げる装置によって傾斜型コンベヤ全体が徐々に下方に降ろされて床面に再設置されることになる。
本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置の槍型フック部30の構造は、傾斜型コンベヤの吊上げ掛り止めやその解除の際、一切動力を必要とせず、しかも槍型フック部30を含めた吊上げ機構20の全体は、予め回動可能なヒンジ構造で傾斜型コンベヤと連結固定されているため、天井吊下げ金具への掛り止め及び掛り止め解除の際、棒状金具31に対してスムーズに傾斜移動することができる。同様にこの傾斜移動にも動力を必要としない。
これにより、重量物である傾斜型コンベヤがクレーンの引上げ引下げの動きのみで、天井設置の吊下げ金具に自動でフック掛り止めをし、外れることのないよう安全に掛り止め固定され、かつ掛り止めを外す際も吊上げる装置の引上げ引下げの動きのみで掛り止めフックを安全かつ簡易に自動で解除することができる。本発明におけるフック部及び吊下げ金具の掛り止めと解除にはクレーン吊上げ装置以外の動力を要しない。吊上げ機構部の傾斜型コンベヤとの回動可能なヒンジ型連結は、傾斜型コンベヤの上昇に伴う吊上げ機構部との連結角度の回転移動だけではなく、吊下げ金具との槍型フック部の掛り止め及びその解除においても回転移動の機能を二重に果たすことができる。
本発明の一実施形態に係る自動着脱機構付吊上げ昇降装置の吊り上げ機構は、傾斜型コンベヤに敷設された吊上げ機構部とその連結機構及び天井吊下げ金具及び棒状金具への掛り止めフック部機構の自動掛り止め構造に及ぶ。ただし、吊上げ機構部、フック部、リリース板、天井吊下げ金具等の詳細な形状、大きさ、材質を前述の一実施事例の内容に限定するものではなく、詳細に記載したその機能を発明の本質とするものである。
よって、詳細な形状等にかかわらず同等の機能を有する同一の技術についても本願に包含するものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。よってこれらはすべて、本技術思想の一部である。
上述したように、本願に係る発明によれば、商品集配送拠点において物品搬送コンベヤラインの中の傾斜型コンベヤを一時的に簡易に天井面に撤去することができるため、空いた敷地フロアーを他の目的のために活用利用することができる。また傾斜型コンベヤの天井一時撤去のための固定は安全であり、再び傾斜コンベヤを設置することも簡易にできる。
この作業は従来のコンベヤ前面撤去に比べて、安全性と作業性を格段に向上させ、経済効率も格段に向上させることが可能となる。
本発明は、商品集配送拠点に限定されることなく、あらゆる素材、用途に対しても、コンベヤラインを用いる作業に対して、利用・適用可能である。よって、本願は、物流産業以外の各種産業に対して大きな有益性をもたらすものである。
11 傾斜型コンベヤ
12 傾斜型コンベヤ(吊上げられた状態)
13 床面
14 天井部
15 吊り上げる装置
16 鎖(鎖又はローラーチェーンやワイヤー等)
17 ヒンジ構造連結部
20 吊上げ機構部
24 天井吊下げ金具
30 フック部(発明の一実施例においては説明上「槍型フック部」と称する。)
31 棒状金具
32 ヒンジ構造
33 リリース板(発明の一実施例においては説明上「三角板」と称する。)
34 頭部傾斜部(槍型フック部)
35 柄(槍型フック部)
36 リリース板の二辺の傾斜部斜面(上)
37 リリース板の二辺の傾斜部斜面(下)
38 先端部(リリース板)
39 槍の下部(槍型フック部)

Claims (7)

  1. 物品搬送コンベヤラインにおいて、高所にある第1のコンベアと接続される高所端部と、低所にある第2のコンベアと接続される低所端部とを有して前記高所及び前記低所との間で物品を搬送するための傾斜型コンベヤと、
    記傾斜型コンベヤの前記低所端部を上方または下方に移動可能とする移動手段と、
    記移動手段によって前記上方に移動された前記傾斜型コンベヤの前記低所端部の近傍を固定するための固定手段と
    を具備し、
    前記固定手段は、前記傾斜型コンベヤの前記低所端部の近傍に敷設された吊上げ機構部と、前記吊上げ機構部の上部に敷設されフックを有する掛り止めフック機構部と、前記掛り止めフック機構部と前記吊上げ機構部とを回転可能に連結するヒンジ構造部と、前記フックが掛止めされる棒状部を有し前記掛り止めフック機構部を天井部で吊下げ固定する天井吊下げ金具機構部と、前記フックが前記棒状部と自動で掛り止め及び掛り止め解除を行うことができるようにする手段とを備え、
    前記移動手段は、前記吊上げ機構部に連結して天井方向より前記傾斜型コンベヤを片支持形態で吊上げる吊上装置を備える
    とを特徴とする自動着脱機構付吊上げ昇降装置。
  2. 前記掛り止めフック機構部には一定範囲回動可能なリリース板であって前記棒状部と前記フックとの掛り止め及びその解除の際、前記掛り止めフック機構部を誘導することにより自動に行うことができるリリース板を具備することに特徴を有する請求項記載の自動着脱機構付吊上げ昇降装置。
  3. 前記棒状部は棒状金具であることに特徴を有する請求項1もしくは2記載の自動着脱機構付吊上げ昇降装置。
  4. 前記掛り止めフック機構部が略槍型形状であり、前記リリース板が略三角形状であることに特徴を有する請求項2記載の自動着脱機構付吊上げ昇降装置。
  5. 前記ヒンジ構造部は、前記掛り止めフック機構部が前記棒状部に掛止めされる際に回動することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の自動着脱機構付吊上げ昇降装置。
  6. 前記傾斜型コンベヤが前記吊上装置によって吊上げられる際に、前記掛り止めフック機構部は左右に傾斜する動きを伴うことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の自動着脱機構付吊上げ昇降装置。
  7. 前記傾斜型コンベヤが前記移動手段によって上方または下方に移動される際に、前記リリース板の前記略三角形状の先端が前記略槍型形状の槍の部分のうちの下部に当たることで前記リリース板の回転がストップすることを特徴とする請求項4記載の自動着脱機構付吊上げ昇降装置。
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