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JP6887907B2 - パレット式機械駐車装置のリプレース施工方法 - Google Patents
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JP6887907B2 - パレット式機械駐車装置のリプレース施工方法 - Google Patents

パレット式機械駐車装置のリプレース施工方法 Download PDF

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本発明は、本体建物内に構成されたパレット式機械駐車装置のリプレース施方法に関する。
従来のパレット式機械駐車装置として、特開2016−61025号公報(特許文献1)が知られており、この特許文献には、車両を昇降させる昇降機構と、車両を格納する複数段の格納棚とを備える鉄塔型の駐車設備と、前記駐車設備を包囲するコンクリート壁を備えるコンクリート構造体と、前記コンクリート壁に固定された複数段の梁材とを備え、前記コンクリート構造体と前記複数段の梁材とが、前記駐車設備及び前記格納棚に格納された車両の荷重を支持する架構を構成する立体駐車場が記載されている。
特開2016−61025号公報
しかしながら、従来のパレット式機械駐車装置において撤退したメーカーによる既設納入品の不具合または将来のマイコン基盤の消滅による不安からリプレースの要望がある。このパレット式機械駐車装置は平面寸法をコンパクトにするため本体建物の躯体およびピット床部にアンカーボルトを埋設してブラケットを介してパレット式機械駐車装置の塔内棚柱を固定してパレット式機械駐車装置を支持しているが、リプレースするに当たり、その工事中に大変な振動および騒音を発生して近隣居住者に大変迷惑を掛けると同時に、その振動および騒音により工事中断となってリプレース工事期間が長くなったり、オーナーが負担する費用も大きくなったりしてしまうという問題があることが分かった。
本発明の目的は、工事中に大変な振動および騒音を発生して近隣居住者に大変迷惑を掛けることなく行うことができるようにしたパレット式機械駐車装置のリプレース施方法を提供することにある。
第1態様に係るパレット式機械駐車装置のリプレース施工方法は、ピット底面および複数の梁を有した本体建物内に、複数本の既設アンカーボルトを使用して固定された既設棚柱を有して構成された既設のパレット式機械駐車装置を新設のパレット式機械駐車装置にリプレースするパレット式機械駐車装置のリプレース方法において、前記本体建物の前記ピット底面および前記梁で使用していた前記既設アンカーボルトを残して、前記既設のパレット式機械駐車装置を解体撤去し、その後、前記ピット底面で使用していた前記既設アンカーボルトの少なくとも一部を用いて固定した新規鉛直荷重伝達用H形梁を設け、また前記梁で使用していた前記既設アンカーボルトの少なくとも一部を用いて固定した新規地震時水平力伝達用鋼板を設け、その後、前記新規鉛直荷重伝達用H形梁の上に新設棚柱の下端部を固定して樹立させる樹立作業を行い、次いで、前記新規地震時水平力伝達用鋼板に前記新設棚柱の長手方向の中間部を新設ブラケットを介して固定する固定作業を行うことを特徴とする。
第1態様に係るパレット式機械駐車装置のリプレース施工方法によれば、既設アンカーボルトを切断することに伴って、リプレース工事中に大変な振動および騒音を発生して近隣居住者に大変迷惑を掛けることを防止し、また同時に、その振動および騒音により工事の中断期間が発生してリプレース工事期間が長くなって、オーナーが負担する費用も大きくなってしまうことを防止することができる。また新規に固定用アンカーボルトを埋設すると、既存の本体建物における躯体の柱、梁および床の中に存在する鉄筋を傷付けるために強度的な問題が発生する危険があるが、これを回避することができる。また既存のパレット式機械駐車装置と新しいパレット式機械駐車装置では荷重点が異なるために、そのままでは構造変更になってしまうのを避けることもできる。
第2態様に係るパレット式機械駐車装置のリプレース施工方法は、第1態様に係るパレット式機械駐車装置のリプレース施工方法において、前記ピット底面に、一対の前記新規鉛直荷重伝達用H形梁を対向してほぼ並行に配置し、前記新設棚柱は対を成すように二分割し、分割した一方の前記新設棚柱は一方の前記新規鉛直荷重伝達用H形梁の長手方向に分散して配置し、分割した他方の前記新設棚柱は他方の前記新規鉛直荷重伝達用H形梁の長手方向に分散して配置したことを特徴とする。
第2態様に係るパレット式機械駐車装置のリプレース施工方法によれば、対を成す新規鉛直荷重伝達用H形梁の長手方向で新設棚柱の間隔に変更または調整が生じても、荷重点を変更することなく位置調整を容易に行うことができる。
本発明によるパレット式機械駐車装置のリプレース方法によれば、既設アンカーボルトを切断することに伴って、リプレース工事中に大変な振動および騒音を発生して居住者に大変迷惑を掛けることを防止し、また同時に、その振動および騒音により工事の中断期間が発生してリプレース工事期間が長くなって、オーナーが負担する費用も大きくなってしまうことを防止することができる。また新規に固定用アンカーボルトを埋設すると、既存の本体建物における躯体の柱、梁および床の中に存在する鉄筋を傷付けるために強度的な問題が発生する危険があるが、これを回避することができる。また既存の機械駐車装置と新しい機械駐車装置では荷重点が異なるために、そのままでは構造変更になってしまうのを避けることもできる。
本発明の一実施例によるパレット式機械駐車装置のリプレース施工方法を適用する前の既存のパレット式機械駐車装置を示す断面図である。 図1に示した既存のパレット式機械駐車装置を示す平面図である。 本発明の一実施例によるパレット式機械駐車装置のリプレース施工方法を示すフローチャートである。 新規鉛直荷重伝達用H形梁の固定作業時を示すピット部の平面図である。 図4に示したピット部のA−A線に沿った側面図である。 図4に示したピット部の既設アンカーボルトの近傍を示す要部拡大図である。 図5に示した新規鉛直荷重伝達用H形梁のB−B線に沿った平面図である。 図5に示した新規鉛直荷重伝達用H形梁のC−C線に沿った平面図である。 新規地震時水平力伝達用鋼板の固定作業時を示す梁に対応する位置の断面図である。 図9における既設アンカーボルトの近傍を拡大して示す平面図である。 固定作業が完了した状態のパレット式機械駐車装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の一実施例によるパレット式機械駐車装置のリプレース施工方法を適用する前の既存のパレット式機械駐車装置を示す断面図および平面図である。
本体建物1は、高さ方向に所定間隔で設けられた梁2A〜2Nや、四隅に配置された本体建物柱3A〜3Dや、壁などを有して構成されている。本体建物1内には、特に、図2に示すように片列に四本の既設棚柱4A〜4Dが立設され、既設棚柱4A〜4Dの鉛直方向に所定間隔で既設棚レールを固定すると共にパレットを配置して多段の駐車スペースが形成されている。同様に、他列側に四本の既設棚柱5A〜5Dが立設され、既設棚柱5A〜5Dの鉛直方向に所定間隔で既設棚レールを固定すると共にパレットを配置して多段の駐車スペースが形成されている。
リプレース前のパレット式機械駐車装置において、図1に示した本体建物1の下部には、駐車車両の乗込面6が形成され、乗込面6の下方に形成されたピット底面7に、各既設棚柱4A〜4Dおよび各既設棚柱5A〜5Dの下端部が図示を省略した固定用アンカーボルトを用いてそれぞれ固定されている。
図2に示した任意の段の駐車スペースでは、本体建物梁2Bに図示しない固定用アンカーボルトを用いて既設ブラケット8A〜8Dがそれぞれ固定され、この既設ブラケット8A〜8Dを用いて既設棚柱4A〜4Dが固定されている。既設棚柱4A,4C間に固定された既設棚レール9Aと、既設棚柱4B,4D間に固定された既設棚レール9Bとの間にパレット10が配置されている。
同様に、本体建物梁2Bに図示しない固定用アンカーボルトを用いて既設ブラケット11A〜11Dがそれぞれ固定され、この既設ブラケット11A〜11Dを用いて既設棚柱5A〜5Dが固定されている。既設棚柱5A,5C間に固定された既設棚レール12Aと、既設棚柱5B,5D間に固定された既設棚レール12Bとの間にパレット13が配置されている。詳細な図示を省略した中央部のリフト室14には昇降可能な既設リフトが配置され、既設リフトからパレット10またはパレット13の受け渡しが行われるように構成されている。
図3は、本発明の一実施例によるパレット式機械駐車装置のリプレース施工方法を示すフローチャートである。
ステップS1では、本体建物1内の既設のパレット式機械駐車装置を解体・撤去・搬出する。ステップS2では、本体建物1のスラブ、梁および壁の既設アンカーボルトは流用する。
ここで、既設アンカーボルトを切断することも考えられるが、リプレース工事中に大変な振動および騒音を発生して居住者に大変迷惑を掛けると同時に、その振動および騒音により工事の中断期間が発生してリプレース工事期間が長くなって、オーナーが負担する費用も大きくなってしまう。特に、既存の本体建物1のピット底面7や本体建物梁2A〜2Nに固定用アンカーボルトを埋設する設計では、その固定用アンカーボルトの埋設用工事の音が本体建物1の全体に響き渡り居住者に大変な迷惑を掛けてしまう。また新規に固定用アンカーボルトを埋設すると、既存の本体建物1における躯体の柱、梁、壁および床の中に存在する鉄筋を傷付けるために強度的な問題が発生する危険がある。
それ故に、本体建物1の躯体の梁および床部で使用されている既設アンカーボルトを残して流用する。
ステップS3では、ピット底面7に埋設している既設アンカーボルトを使用して新規鉛直荷重伝達用H形梁の固定作業を行う。次いで、ステップS4では、リフトクライマーを使用して既設梁に埋設している既設アンカーボルトを使用して新規地震時水平力伝達用鋼板の固定作業を行う。続く、ステップS5では、新規鉛直荷重伝達用H形梁の上に新設棚柱などの下端部を固定して樹立させる樹立作業を行う。
その後、ステップS6では、リフトクライマーを使用して新規地震時水平力伝達用鋼板に新設棚柱などをブラケットを介して固定する固定作業を行う。上述したステップS3以降の作業については、図面を用いて具体的に説明する。
図4および図5は、新規鉛直荷重伝達用H形梁の固定作業時を示すピット部の平面図および正面図である。
図4に示すようにピット底面7には、ステップS1およびステップS2が完了した時点で、既設棚柱4A,4Cおよび既設棚柱5A,5Cを固定するために使用していた既設アンカーボルト18A〜18Dおよび既設アンカーボルト19A〜19Dが残されている。
上述したようにステップS3では、ピット底面7に埋設している既設アンカーボルトを使用して新規鉛直荷重伝達用H形梁の固定作業を行う。
残された既設アンカーボルト19A〜19Dを流用するためピット底面7に、既設棚柱4A,4C,5A,5Cの下端部並置方向に沿って延びた新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aが配置され、既設棚柱4B,4D,5B,5Dの下端部並置方向に沿って延びた新規鉛直荷重伝達用H形梁20Bが配置されている。新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aと新規鉛直荷重伝達用H形梁20Bは、ほぼ平行な関係で対向して配置されている。
図4に示した実施例では、既設品と全く同じ部品を入手することができないこともあり、新設品を使用する場合にその幅方向寸法が既設品と異なり、新設棚柱14A〜14D,15A〜15Dには芯ずれが生じている。例えば、既設棚柱4Aを新設棚柱14Aに置き換えたときに芯ずれ量e1が生じてしまう。しかし、新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aは、この芯ずれ方向に延びて複数本の棚柱を支持固定する構造であるため、ピット底面に埋設した固定用アンカーボルトで固定する場合に比べて、新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aの長手方向で新設棚柱14Aとの結合位置を容易に変更および調整することができる。
両新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bの形状や固定構造は対称的でほぼ同一構成であるから、次に、新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aの固定作業を代表して説明する。
新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aは、予め、下方の水平面部に既設アンカーボルト18A〜18Dおよび既設アンカーボルト19A〜19Dにそれぞれ対応して形成されたボルト挿入孔と、上方の水平面部には新設棚柱14A〜14Dおよび新設棚柱15A〜15Dを固定する高力ボルトのための挿入孔と、各新設棚柱14A〜14D,15A〜15Dの下端部を固定することになる位置を補強するために下方の水平面部と上方の水平面部間を補強する補強部21A〜21Dなどが形成されたものとして準備されている。
新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aを既設アンカーボルト18A〜18Dおよび既設アンカーボルト19A〜19Dに沿って配置すると、図5に示すように新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aにおける下方の水平面部に形成された各ボルト挿入孔に既設アンカーボルト18A〜18Dおよび既設アンカーボルト19A〜19Dが挿入された状態にすることができる。
図6は、図4に示したピット部の既設アンカーボルト18A,18Bの近傍を示す要部拡大図である。
新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aをピット底面7上に配置するとき、既設モルタルまたは新設モルタル22を介在させている。新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aに形成された各ボルト挿入孔は、既設アンカーボルトの径よりも大きなバカ孔とされているため、既設アンカーボルト18A,18Bなどの挿入作業を容易に行うことができる。次いで、ピット底面7上に新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aの位置を調整しながら、既設アンカーボルト18A,18Bの上端に角座金23A,23Bを入れ、ナット24A,24Bをねじ込んで、ピット底面7上に新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aを固定する。その後、角座金23A,23Bを新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aに溶接している。
図7および図8は、図5に示した新規鉛直荷重伝達用H形梁20AのB−B線およびC−C線に沿った平面図である。
図7は、既設アンカーボルト18A〜18Dおよび既設アンカーボルト19A〜19D上に新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aが搭載された状態を示している。図8は、新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aの上面側に新設棚柱14A,14Cおよび新設棚柱15A,15Cの下端部を固定した状態を示している。
図示を省略したが、新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aの他の位置でも、他の既設アンカーボルトを用いてピット底面7に固定され、また新規鉛直荷重伝達用H形梁20Bも同様にピット底面7に固定されている。
このようにピット底面7では、新たな固定用アンカーボルトを設けることなく、既設アンカーボルト18A〜18D,19A〜19Dを流用しているため、固定用アンカーボルトの埋設用工事の音が本体建物1の全体に響き渡り居住者に大変な迷惑を掛けてしまうことはない。また新規に固定用アンカーボルトを埋設することによって、既存の本体建物1における躯体の床の中に存在する鉄筋を傷付けることもなく、強度的な問題が発生しない。
尚、図4〜図6および図8では、新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bに新設棚柱14A〜14D,15A〜15Dの下端部が結合された状態を示しているが、実際に新設棚柱14A〜14D,15A〜15Dの下端部を新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aに固定する作業は、後述するステップS5で行われる。
次いで、ステップS4では、リフトクライマーを使用して本体建物1の梁2A〜2Nに埋設されている既設アンカーボルトを使用して新規地震時水平力伝達用鋼板の固定作業を行う。
図9は、新規地震時水平力伝達用鋼板の固定作業時を示す梁2Bに対応する位置の断面図である。
梁2Bには、既設アンカーボルト25A〜25D,26A〜26Dが図2に示した既設ブラケット8A〜8D,11A〜11Dの固定用として設けられており、ステップS2の段階で残されたままである。これらの既設アンカーボルト25A〜25D,26A〜26Dを用いて、ステップS4では、梁2Bの内面側にほぼ水平に配置された板状の一対の新規地震時水平力伝達用鋼板27Bが固定されている。
一対の新規地震時水平力伝達用鋼板27Bの構成は同一であるから、ここでは図9における左方の新規地震時水平力伝達用鋼板27Bについて説明する。
図10は、図9における既設アンカーボルト25A,25Bの近傍を拡大して示す平面図である。
新規地震時水平力伝達用鋼板27Bは、予め、既設アンカーボルト25A〜25Dおよび既設アンカーボルト26A〜26Dにそれぞれ対応して形成されたボルト挿入孔と、後述する新規ブラケット28A〜28Dを取り付けるために使用されるねじ孔が形成されたものとして準備されている。
新規地震時水平力伝達用鋼板27Bを梁2Bの内面側に配置するとき、新規地震時水平力伝達用鋼板27Bに形成された各ボルト挿入孔は、既設アンカーボルトの径よりも大きなバカ孔とされているため、既設アンカーボルト25A,25Bなどの挿入作業を容易に行うことができる。次いで、梁2Bに対する新規地震時水平力伝達用鋼板27Bの位置を調整しながら、既設アンカーボルト25A,25Bの上端に角座金29A,29Bを入れ、ナット30A,30Bをねじ込んで梁2Bに新規地震時水平力伝達用鋼板27Bを固定する。その後、角座金29A,29Bを新規地震時水平力伝達用鋼板27Bに溶接している。
このように梁2Bでは、新たな固定用アンカーボルトを設けることなく、既設アンカーボルト25A〜25D,26A〜26Dを流用しているため、固定用アンカーボルトの埋設用工事の音が本体建物1の全体に響き渡り居住者に大変な迷惑を掛けてしまうことはない。また新規に固定用アンカーボルトを埋設することによって、既存の本体建物1における躯体の床の中に存在する鉄筋を傷付けることもなく、強度的な問題が発生しない。
尚、図9および図10では、新規地震時水平力伝達用鋼板27Bに新設棚柱14A,14C,15A,15Cの長手方向の中間部が支持された状態を示しているが、実際に新設棚柱14A,14C,15A,15Cの長手方向の中間部を新規地震時水平力伝達用鋼板27Bに固定する作業は、後述するステップS6で行われる。
図11は、ステップS4の固定作業が完了した状態のパレット式機械駐車装置を示す断面図である。
上述した新規地震時水平力伝達用鋼板27Bの固定作業は、梁2Bについて説明したが、他の梁についても同様に新規地震時水平力伝達用鋼板27A,27C〜27Nを既設アンカーボルトを用いて固定する。全ての梁2A〜2Nにおいて新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nの固定作業が完了すると、図11に示すようになる。
続くステップS5では、新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bの上に新設棚柱などの下端部を固定して樹立させる樹立作業を行う。
特に、図6に示すように新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aには、その長手方向で予め決定された位置にボルト挿入孔が形成されており、このボルト挿入孔と、新設棚柱14Aの下端部に一体的に形成されているベースプレート31のボルト挿入孔とを位置合わせしながら、新設棚柱14Aを新規鉛直荷重伝達用H形梁20A上に搭載し、合致したボルト挿入孔に高力ボルト32を挿入してナット33で締め付け固定している。
同じ新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aには、図4および図5に示すように新設棚柱14A、新設棚柱14C、新設棚柱15A、新設棚柱15Cの下端部のベースプレートを、同様に固定して樹立させている。同様に、新規鉛直荷重伝達用H形梁20Bにおいても、図4に示すように新設棚柱14B、新設棚柱14D、新設棚柱15B、新設棚柱15Dの下端部を同様に固定して樹立させている。
このようにピット底面7に配置した新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bに、新設棚柱14A〜14Dおよび新設棚柱15A〜15Dの下端部が固定されるため、新設棚柱14A,14Cおよび新設棚柱15A,15Cの下端部を直接ピット底面7に固定用アンカーボルトを使用して固定する場合に比べて、より面積が大きな構造物である新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aにより容易に荷重を受けることができ、鉛直方向の負荷分担が軽減されている。しかも、新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bの水平方向では、複数本の既設アンカーボルト18A〜18Dおよび既設アンカーボルト19A〜19Dで固定されているため、荷重点が変更されることはない。
その後、ステップS6では、リフトクライマーを使用して新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nに新設棚柱14A〜14Dおよび新設棚柱15A〜15Dをブラケットで固定する固定作業を行う。
特に、図10に示すように新規地震時水平力伝達用鋼板27Bには、その長手方向で予め決定された位置にボルト挿入孔が形成されており、このボルト挿入孔と、新規ブラケット34の端部に一体的に形成されているベースプレート35のボルト挿入孔とを位置合わせしながら、新規地震時水平力伝達用鋼板27Bに新規ブラケット28Bのベースプレート34を新規タップボルト35で固定する。ベースプレート34のボルト挿入孔を長孔にしておけば位置調整を容易に行うことができる。その後、新規ブラケット28Bの他端側に新設棚柱28Bを固定している。
図9に示すように同じ側の新規地震時水平力伝達用鋼板27Bには、新設ブラケット28A〜28Dを用いて新設棚柱14A、新設棚柱14C、新設棚柱15A、新設棚柱15Cが支持されている。同様に、図示の右方側に配置された他の新規地震時水平力伝達用鋼板27Bには、同様の新設ブラケット28A〜28Dを用いて新設棚柱14B、新設棚柱14D、新設棚柱15B、新設棚柱15Dが支持されている。また他の段の新規地震時水平力伝達用鋼板27A,27C〜27Nにおいても同様に新設棚柱14A〜14Dおよび新設棚柱15A〜15Dがそれぞれ支持されている。
このようにピット底面7に配置した新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bに支持された新設棚柱14A〜14Dおよび新設棚柱15A〜15Dは、その長手方向の中間部において各梁2A〜2Nに固定用既設アンカーボルト25A〜25Nを流用して固定した新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nへそれぞれ新設ブラケット28A〜28Dを介して固定されている。
このため、新設棚柱14A〜14Dおよび新設棚柱15A〜15Dの長手方向の中間部を固定用アンカーボルトによって直接固定する場合に比べて、より面積が大きな構造物である新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nにより容易に支持固定することができ、しかも、地震時の水平方向の強度を増大することができる。また、新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nの水平方向では、複数本の既設アンカーボルト25A〜25Dおよび既設アンカーボルト26A〜26Dで固定されているため、荷重点が変更されることもない。
詳細な図示を省略しているが、その後、新設棚柱14A〜14Dおよび新設棚柱15A〜15Dの長手方向に所定の間隔で両列構成の棚レールが固定され、図2の示したように各棚レール上にはそれぞれパレットが配置され、駐車車両を格納するための駐車スペースが形成される。図1に示した乗込面6から各駐車スペースへと駐車車両を搭載したパレットを搬送する昇降リフトは、図2の示したように両列のパレット10,13間のスペースに構成される。図示を省略しているが、この昇降リフトを案内するガイドレールも従来と同様に新設品として組み込まれる。このガイドレールは、図4に示した中央側の棚柱14C,14D,15A,15Bに固定したり、図4に示した新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bに固定したり、さらに図11に示した新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nに固定したりすることができる。
尚、上述した本実施例では、既設アンカーボルト18A〜18D,19A〜19Dを新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bの固定用に流用し、また既設アンカーボルト25A〜25D,26A〜26Dの全てを新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nの固定用に流用しているが、これに限定しない。十分な強度を得ることができるなら、例えば、図6では一部の既設アンカーボルト18Aを固定用としては流用せず、角座金23Aを溶接しない状態としたり、図10では一部の既設アンカーボルト25Aを固定用としては流用せず、角座金29Aを溶接しない状態としたりすることもできる。
また、上述した本実施例では、平板状の新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nを用いたが、くの字形板を用いても同様の効果を得ることができる。さらに、新設アンカーボルトを埋設することのないものとして説明したが、工事用アンカーボルトの埋設を制限するものではないし、追加程度の新設アンカーボルトの埋設を排除するものではない。
以上説明したように本発明のパレット式機械駐車装置のリプレース方法は、本体建物1のピット底面7および梁2A〜2Nで使用していた既設アンカーボルト18A〜18D,19A〜19D,25A〜25D,26A〜26Dを残して、本体建物1内の既設のパレット式機械駐車装置を解体撤去し、その後、ピット底面7で使用していた既設アンカーボルト18A〜18D,19A〜19Dの少なくとも一部を用いて固定した新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bを設け、また梁2A〜2Nで使用していた既設アンカーボルト25A〜25D,26A〜26Dの少なくとも一部を用いて固定した新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nを設け、その後、新規鉛直荷重伝達用H形梁20A,20Bの上に新設棚柱14A〜14D,15A〜15Dの下端部を固定して樹立させる樹立作業を行い、次いで、新規地震時水平力伝達用鋼板27A〜27Nに新設棚柱14A〜14D,15A〜15Dの長手方向の中間部を新設ブラケット28A〜28Dを介して固定する固定作業を行うことを特徴とする。
このようなパレット式機械駐車装置のリプレース方法によれば、既設アンカーボルトを切断することに伴って、リプレース工事中に大変な振動および騒音を発生して居住者に大変迷惑を掛けることを防止し、また同時に、その振動および騒音により工事の中断期間が発生してリプレース工事期間が長くなって、オーナーが負担する費用も大きくなってしまうことを防止することができる。また新規に固定用アンカーボルトを埋設すると、既存の本体建物1における躯体の柱、梁および床の中に存在する鉄筋を傷付けるために強度的な問題が発生する危険があるが、これを極力回避することができる。また既存のパレット式機械駐車装置と新しいパレット式機械駐車装置では荷重点が異なるために、そのままでは構造変更になってしまうのを避けることもできる。
また本発明は上述の構成に加えて、ピット底面7に、新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aおよび新規鉛直荷重伝達用H形梁20Bを対向してほぼ並行に配置し、新設棚柱14A〜14D,15A〜15Dは対を成すように二分割し、分割した一方の新設棚柱14A,14C,15A,15Cは新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aの長手方向に分散して配置し、分割した他方の新設棚柱14B,14D,15B,15Dは新規鉛直荷重伝達用H形梁20Bの長手方向に分散して配置したことを特徴とする。
このようなパレット式機械駐車装置のリプレース方法によれば、新規鉛直荷重伝達用H形梁20Aおよび新規鉛直荷重伝達用H形梁20Bの長手方向で新設棚柱の間隔に変更が生じても、荷重点を変更することなく位置調整を容易に行うことができる。
1 本体建物
7 ピット底面
2A〜2N 梁
18A〜18D 既設アンカーボルト
19A〜19D 既設アンカーボルト
20A,20B 新規鉛直荷重伝達用H形
25A〜25D 既設アンカーボルト
26A〜26D 既設アンカーボルト
27A〜27N 新規地震時水平力伝達用鋼板
28A〜28D 新設ブラケット

Claims (2)

  1. ピット底面および複数の梁を有した本体建物内に、複数本の既設アンカーボルトを使用して固定された既設棚柱を有して構成された既設のパレット式機械駐車装置を新設のパレット式機械駐車装置にリプレースするパレット式機械駐車装置のリプレース方法において、
    前記本体建物の前記ピット底面および前記梁で使用していた前記既設アンカーボルトを残して、前記既設のパレット式機械駐車装置を解体撤去し、その後、前記ピット底面で使用していた前記既設アンカーボルトの少なくとも一部を用いて固定した新規鉛直荷重伝達用H形梁を設け、また前記梁で使用していた前記既設アンカーボルトの少なくとも一部を用いて固定した新規地震時水平力伝達用鋼板を設け、その後、前記新規鉛直荷重伝達用H形梁の上に新設棚柱の下端部を固定して樹立させる樹立作業を行い、次いで、前記新規地震時水平力伝達用鋼板に前記新設棚柱の長手方向の中間部を新設ブラケットを介して固定する固定作業を行うことを特徴とするパレット式機械駐車装置のリプレース方法。
  2. 前記ピット底面に、一対の前記新規鉛直荷重伝達用H形梁を対向してほぼ並行に配置し、前記新設棚柱は対を成すように二分割し、分割した一方の前記新設棚柱は一方の前記新規鉛直荷重伝達用H形梁の長手方向に分散して配置し、分割した他方の前記新設棚柱は他方の前記新規鉛直荷重伝達用H形梁の長手方向に分散して配置したことを特徴とする請求項1に記載のパレット式機械駐車装置のリプレース方法。
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