JP6888204B2 - 温度調節計及び通信変換器 - Google Patents
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Description
プログラムレス通信とは、PLCに対して温度調節計が上位機器となり、通信権を渡しながら複数の温度調節計が順に通信を行う方法である。この際に、PLC上のメモリに機器のモニタ情報を書き込み、機器の設定をPLCのメモリから読み出すように動作する。また、決まったノードアドレスの機器がマスタとなり、最初の通信を行って、他のノードの通信開始タイミングの管理を行っている。
なお、このような制御系は、通信機能を有する複数の温度調節計とPLCによって構成されている。また、下位に複数の温度調節計が接続可能であり、複数の温度調節計のデータを収集して、まとめてPLCと通信を行う機器である、通信変換器を用いて構成されていてもよい。以下においては、通信機能を有する複数の温度調節計とPLCによって制御系が構成されている場合について説明する。
上記のように使用しない製造ラインがある場合等には、製造ラインの稼働開始時に各温度調節計のマスタ/スレーブを都度設定しなおす必要があった。特に、既にマスタとして設定していた温度調節計に対応したラインが稼働しなくなった場合、新たにマスタを設定する必要があり、作業が煩雑となっていた。そのため、PLCとのプログラムレス通信により複数の温度調節計を制御する場合に、マスタ/スレーブを自動設定する手法が望まれていた。
また、特許文献2においては、複数の温度調節計が接続された制御系において、既にマスタとして設定された機器が故障した場合に、故障していない機器を新たにマスタとして設定する手法が開示されている。しかし、制御系の初期動作時や、マスタとして設定されていた温度調節計(に対応した製品ライン)を使用しないという運用がなされる場合のように、マスタ機器が設定されていない状況においては特許文献2に開示されている手法は使用することができない。
温度調節計であって、
通信部と、処理部を備え、
前記通信部は、外部機器及び他の温度調節計と通信を行うように構成され、
前記処理部は、事前に設定された通信待機時間の間、前記外部機器及び他の温度調節計との通信を監視し、
自身がスレーブとして動作するように設定されており、かつ、当該期間に通信が存在しない場合は、自身をマスタとして設定する信号を前記外部機器へと送信し、自身がマスタとして動作するように設定され、
自身がスレーブとして動作するように設定されており、かつ、当該期間に通信が存在する場合は、自身が引き続きスレーブとして動作するように設定され、
自身の前記通信待機時間の値が、前記他の温度調節計と重複しないように構成される、温度調節計。
前記処理部が、前記通信待機時間の間、前記通信を監視し、当該期間に通信が存在しない場合、かつ、自身がスレーブとして動作するように設定されている場合、自身をマスタとして設定する信号を前記外部機器へと送信し、
前記外部機器から正常な応答を得られなかった場合、引き続きスレーブとして動作し、前記他の温度調節計に対して通信権を渡す信号を前記外部機器へと送信する、構成1に記載の温度調節計。
前記処理部が、前記温度調節計の電源投入時に、自身がスレーブとして動作するように設定する、構成1または2に記載の温度調節計。
前記外部機器がPLCである、構成1から3のいずれかに記載の温度調節計。
複数の温度調節計が接続可能な通信変換器であって、
通信部と、処理部を備え、
前記通信部は、外部機器及び他の通信変換器と通信を行うように構成され、
前記処理部は、事前に設定された通信待機時間の間、前記外部機器及び他の通信変換器との通信を監視し、
自身がスレーブとして動作するように設定されており、かつ、当該期間に通信が存在しない場合は、自身をマスタとして設定する信号を前記外部機器へと送信し、自身がマスタとして動作するように設定され、
自身がスレーブとして動作するように設定されており、かつ、当該期間に通信が存在する場合は、自身が引き続きスレーブとして動作するように設定され、
自身の前記通信待機時間の値が、前記他の通信変換器と重複しないように構成される、通信変換器。
前記処理部が、前記通信待機時間の間、前記通信を監視し、当該期間に通信が存在しない場合、かつ、自身がスレーブとして動作するように設定されている場合、自身をマスタとして設定する信号を前記外部機器へと送信し、
前記外部機器から正常な応答を得られなかった場合、引き続きスレーブとして動作し、前記他の通信変換器に対して通信権を渡す信号を前記外部機器へと送信する、構成5に記載の通信変換器。
前記処理部が、前記通信変換器の電源投入時に、自身がスレーブとして動作するように設定する、構成5または6に記載の通信変換器。
前記外部機器がPLCである、構成5から7のいずれかに記載の通信変換器。
図1はこの発明の実施形態による温度調節計の本発明に関する部分を示す概略構成図である。
温度調節計100は、PID制御等の種々の制御方法により、ヒータ等(不図示)の温度を制御し制御対象の温度を制御する装置であり、共通の通信ライン等によりPLC200と通信を行う通信部110と、後述する通信状況等の判断やPLCからの応答の判断により、自身をマスタ/スレーブとして設定する処理等を行う処理部120を備える。
また、温度調節計100〜102はそれぞれが重複しないノードアドレスおよび重複しない後述する通信待機時間を備える。本実施形態における通信待機時間は、温度調節計100〜102についてそれぞれ、0.5秒、0.6秒、0.7秒である。
なお、本実施形態においてはPLC200と接続されている温度調節計を100〜102の3台とし、温度調節計101および102の構成は温度調節計100と同一である。そのため、以降においては温度調節計100についてのみ説明を行う。
図3は、全ての機器がスレーブである場合(以後、「マスタが存在しない場合」とも称する)の特許文献2における従来手法の動作概要を示した概要図である。
従来手法においては、マスタが存在しない場合には、PLCとの通信が成功せず、制御系が動作しないという問題があった。このように、マスタが存在しない場合、例えば、制御系の動作開始時、即ち、電源投入時等(以後、立ち上げ時とも称する)にマスタとして設定されていた機器が故障している場合や、電源をONにしない設定になっていた場合には、従来手法を用いることができない。
図4は、マスタが存在しない場合の、本実施形態の温度調節計100の動作概要を示した概要図である。
なお、本実施形態の温度調節計100は電源投入時にはスレーブとして立ち上がるように構成されている。
温度調節計100〜102は重複しないノードアドレスおよび、事前に設定された通信待機時間が設定されており、前述のとおり、それぞれ、0.5秒、0.6秒、0.7秒である。温度調節計100の立ち上げ時には、自身がスレーブとして設定されており(マスタは存在していない)、通信待機時間である0.5秒経過するまでの間、通信ラインの通信状況を監視し、マスタが存在していないと判断した場合は、PLC200との通信を開始する。その際に、自身のアドレスをPLC200に登録する信号を送信し、その後、PLC200に自身のアドレスの読出要求信号を送信する。そして、自身のアドレスとPLC200から送信されたアドレスとが一致した場合(以後、「正常な応答」とも称する)自身がマスタであると判断し、自身がマスタであると設定する信号をPLC200へと送信し、次のスレーブに通信権を渡す信号をPLC200に送信する(以後、このような動作を「マスタとして動作する」とも称する)。
なお、「次のスレーブ」とは、事前に設定された各温度調節計の順序に基づき決定されている。本実施形態においては、各温度調節計のノードアドレスの若さにより順序が決定されている。
図5は、温度調節計100の電源をOFFとした場合、即ち、温度調節計100に対応する製造ライン等が稼働していない場合や、温度調節計100が故障した場合等の温度調節計100〜102の動作を示す概要図である。
温度調節計100が存在しない場合であっても、図4と同様に動作することにより温度調節計101がマスタとして設定されることがわかる。
次に、図2のフローチャートを参照しつつ、実施形態の温度調節計100の本発明に関する処理動作について説明する。
そして、処理部120は、待機している間通信ライン上の通信を監視し、そこに流れている電文が、事前に設定された時間以上途切れたかどうかにより、マスタが既に設定されている状態かどうかを判断する。本実施形態では、事前に設定された時間を0.5秒とする。
既にマスタが存在する場合、処理部120はPLC200から動作信号を通信部110を介して受信するまで待機し、スレーブとして動作する(S210:YES→S270)。以後、PLC200と温度調節計100との通信については通信部110により実施されるものとして、記載を省略する。
そして、S230においてPLC200から正常な応答が返ってこなかった場合、S270へと移行し、処理部120は、動作信号を受信するまで待機し、スレーブとして動作する。(S230:NO→S270)。
S240において、処理部120は、PLCに書き込まれたマスタアドレスの温度調節計100への送信を要求する信号をPLC200に送信し、S250に移行する。
S250において、処理部120は、PLC200から送信されたマスタアドレスが自身のノードアドレスと一致するか判断し、一致しない場合は動作信号を受信するまで待機し、スレーブとして動作する。(S250:NO→S270)。
このように動作することで、本実施形態の温度調節計100は、マスタが存在しない場合であっても、マスタ/スレーブの設定を自動的に完了する事が可能である。
本実施形態においては、マスタからスレーブに通信権を渡す信号(電文)は、マスタのアドレス及び通信権を渡す先のスレーブのアドレスが記載されるように構成されている。
また、スレーブからマスタに通信権を返すための電文は、スレーブ用の識別コマンド(ノードアドレスの値と重複し得ない値)及びスレーブ自身のアドレスが記載されるように構成されている。なお、通信権を渡すための電文は、特別な電文長など、通常の電文と区別できるように構成されている。
また、上述の通信待機時間経過後に最初にマスタとして通信する場合の電文は、例えば、「自身のアドレス」「自身のアドレス」のように構成される。
そして処理部120は、当該内容をPLC200に書き込み、PLC200へのアドレス読出要求に対して「自身のアドレス」「自身のアドレス」と応答があった場合に、自身がマスタであるものとして動作する。もし、読出要求に対して、「自身以外のノードアドレス」「自身のアドレス」と応答があった場合は、上述の通り、既に存在するマスタからの通信権を渡す電文となる。
図6は、図2におけるS230におけるPLCから正常な応答がなかった場合の概略動作を示している。ここでは、温度調節計100および101が同時にPLC200に通信を開始した場合を例としている。
例えば、温度調節計100の電源ONが、通電の関係等から0.1秒ずれてしまった場合、温度調節計101の通信待機時間である0.6秒とぶつかってしまう。このような状況になった場合は、温度調節計100および101ともにPLC200に同時に通信をしようとするため、PLC200から通信に失敗した旨の信号が送信される(図2におけるS230:NO)。そのため、温度調節計100および温度調節計101はスレーブとして動作することになり、PLC200と通信が成功した温度調節計102がマスタとして動作することとなる。
上述のとおり、温度調節計100〜102において、図2におけるS270のように、判断処理が常に実行されている。そのため、マスタの故障等により、マスタが途中から存在しなくなってしまった場合、図2のS210においてS220に移行するため、次のスレーブが新たにマスタとして動作することが可能である。
なお、本実施形態においては、温度調節計100が処理部120を備え、マスタ及びスレーブを決定する処理を実施するように構成されていたが、上述のように、通信変換器を用いて制御系が構成されていてもよい。
図7は、通信変換器150を用いる場合の制御系の構成例である。図7に示すように、通信変換器150から152は図2における処理と同等の処理を実行可能な処理部120から122、通信部110から112及を備えている。ここでは、1つの通信変換器に対してそれぞれ3台の温度調節計が接続されている例について記載している。
通信変換器150から152は、それぞれに接続された温度調節計のデータを収集して、まとめてPLCと通信を行う点以外は、これまでに説明した温度調節計100とPLC200が直接通信する場合と同等である。通信変換器を用いることにより、温度調節計1台ずつが直接PLCと通信する場合よりも、多くのデータを一度に通信する事が可能となる。なお、この場合の通信変換器150(151、152)と温度調節計100〜102(103〜105、106〜108)との間の通信は、通信変換器がそれぞれの温度調節計と事前に設定された順番に通信を行う。
以上のように、本実施形態の温度調節計100及び通信変換器150によれば、処理部120が、自身の通信待機時間の値及び、ノードアドレスが、接続されている他の温度調節計と重複しないように構成され、通信待機時間中に通信が存在しない場合は、前記外部機器へと自身のノードアドレス及び自身をマスタとして設定する信号を送信し、マスタとして動作するように構成されているため、マスタ機器が設定されていない状況においてもマスタ/スレーブの設定を自動的に完了する事が可能である。
また、本実施形態おいては、温度調節計100の通信先をPLCであるものとして記載したが、専用のソフトを組み込んだPCや、通信機能付の表示器等、通信機能により機器内部のメモリの書き込み、読み出し可能な機器で有ればよい。
110〜112…通信部
120〜122…処理部
150〜152…通信変換器
200…PLC
Claims (6)
- 温度調節計であって、
通信部と、処理部を備え、
前記通信部は、外部機器及び他の温度調節計と通信を行うように構成され、
前記処理部は、事前に設定された通信待機時間の間、前記外部機器及び他の温度調節計との通信を監視し、
自身がスレーブとして動作するように設定されており、かつ、当該期間に通信が存在しない場合は、自身をマスタとして設定する信号を前記外部機器へと送信し、自身がマスタとして動作するように設定され、
自身がスレーブとして動作するように設定されており、かつ、当該期間に通信が存在する場合は、自身が引き続きスレーブとして動作するように設定され、
自身の前記通信待機時間の値が、前記他の温度調節計と重複しないように構成され、
前記処理部が、前記通信待機時間の間、前記通信を監視し、当該期間に通信が存在しない場合、かつ、自身がスレーブとして動作するように設定されている場合、自身をマスタとして設定する信号を前記外部機器へと送信し、
前記外部機器に対して同時に通信が発生したことにより、前記外部機器から正常な応答を得られなかった場合、引き続きスレーブとして動作し、前記他の温度調節計に対して通信権を渡す信号を前記外部機器へと送信する、温度調節計。 - 前記処理部が、前記温度調節計の電源投入時に、自身がスレーブとして動作するように設定する、請求項1に記載の温度調節計。
- 前記外部機器がPLCである、請求項1または2に記載の温度調節計。
- 複数の温度調節計が接続可能な通信変換器であって、
通信部と、処理部を備え、
前記通信部は、外部機器及び他の通信変換器と通信を行うように構成され、
前記処理部は、事前に設定された通信待機時間の間、前記外部機器及び他の通信変換器との通信を監視し、
自身がスレーブとして動作するように設定されており、かつ、当該期間に通信が存在しない場合は、自身をマスタとして設定する信号を前記外部機器へと送信し、自身がマスタとして動作するように設定され、
自身がスレーブとして動作するように設定されており、かつ、当該期間に通信が存在する場合は、自身が引き続きスレーブとして動作するように設定され、
自身の前記通信待機時間の値が、前記他の通信変換器と重複しないように構成され、
前記処理部が、前記通信待機時間の間、前記通信を監視し、当該期間に通信が存在しない場合、かつ、自身がスレーブとして動作するように設定されている場合、自身をマスタとして設定する信号を前記外部機器へと送信し、
前記外部機器に対して同時に通信が発生したことにより、前記外部機器から正常な応答を得られなかった場合、引き続きスレーブとして動作し、前記他の通信変換器に対して通信権を渡す信号を前記外部機器へと送信する、通信変換器。 - 前記処理部が、前記通信変換器の電源投入時に、自身がスレーブとして動作するように設定する、請求項4に記載の通信変換器。
- 前記外部機器がPLCである、請求項4または5に記載の通信変換器。
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