以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1及び図2に示されるX線検査装置(光検査装置)1は、食品等の物品Gの生産ラインに設置されている。X線検査装置1は、物品GにX線(光)を透過させることで得られたX線透過画像(透過画像)に対して、画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して処理画像を生成する。X線検査装置1は、生成した処理画像に基づいて、物品Gに含まれる異物の有無を検査する。
物品G及び異物としては、特に限定されず、様々な物品及び異物を検査対象とすることができる。例えば物品Gは、フィルム包装材等のパッケージ内に食品等の内容物が収容された製品であってもよい。例えば物品Gはブロック肉であってもよく、検出すべき異物はSUS(ステンレス鋼)線であってもよい。図1〜図3に示されるように、X線検査装置1は、シールドボックス3と、コンベア5と、X線照射器7と、X線ラインセンサ9と、モニタ11と、制御部20と、を備えている。
シールドボックス3は、コンベア5、X線照射器7及びX線ラインセンサ9を収容している。シールドボックス3の両側面には、一対の開口部3aが設けられている。各開口部3aは、例えば鉛を含むゴムからなる遮蔽カーテン(図示省略)によって塞がれている。これにより、各開口部3aを介してシールドボックス3外にX線が漏洩することが抑制されている。
コンベア5は、一対の開口部3a間に掛け渡されるように、シールドボックス3内に配置されている。コンベア5は、コンベアモータ(図示省略)によって無端状のベルト5aを回転させることで、ベルト5a上に載置された物品Gを搬送する。これにより、物品Gは、一方の開口部3aを介してシールドボックス3内に搬入され、他方の開口部3aを介してシールドボックス3外に搬出される。
X線照射器7は、ベルト5aの上方に位置するように、シールドボックス3内に配置されている。X線照射器7は、ベルト5aの幅方向に沿ってベルト5aを横切るようにX線を照射する。これにより、X線照射器7は、コンベア5によって搬送される物品GにX線を照射する。X線照射器7は、物品Gに光を照射する光照射部を構成する。
X線ラインセンサ9は、ベルト5aの下方に位置するように、シールドボックス3内に配置されている。X線ラインセンサ9は、ベルト5aの幅方向に沿って一列に配置された複数の画素センサ9aを有している。これにより、X線ラインセンサ9は、コンベア5によって搬送される物品Gを透過したX線を検出する。X線ラインセンサ9は、物品Gを透過した光を検出する光検出部を構成する。
モニタ11は、処理画像等の各種情報を表示する表示部である。モニタ11は、後述の画像処理部25で生成した複数の不良品処理画像の少なくとも何れかを表示する表示部である。モニタ11は、例えば液晶ディスプレイである。モニタ11上に表示する各種情報は、後述の設定部23により制御される。
モニタ11は、タッチパネル機能を有している。モニタ11は、オペレータによる各種条件の入力等を受け付けるマンマシンインタフェースとして機能する。モニタ11は、オペレータの操作を受け付ける操作部として機能する。モニタ11は、後述の画像処理部25で生成した複数の不良品処理画像の少なくとも何れかに対するマーキング操作を、オペレータから受け付ける。マーキング操作は、画像処理アルゴリズムの絞込みのための操作である。マーキング操作は、有効である可能性が高いと判断した画像処理アルゴリズムを用いて生成された不良品処理画像に対して、目印を付与する(マーキングを行う)。また、モニタ11は、複数の画像処理アルゴリズムの中の何れかに対する確定操作をオペレータから受け付ける。確定操作は、検査時の画像処理に用いる検査用画像処理アルゴリズムとして確定させる選択操作である。モニタ11は、オペレータから受け付けた操作に関する情報を制御部20へ出力する。
制御部20は、例えばコンピュータである。制御部20は、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、記録媒体であるRAM(RandomAccess Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を含んで構成される。制御部20は、CPU及びRAM等のハードウェア上にプログラム等を読み込ませることにより動作する。制御部20は、図3に示されるように、記憶部21、設定部23、及び画像処理部25を有している。記憶部21、設定部23、及び画像処理部25は、制御部20において機能ブロックとして構成される。
記憶部21は、複数の画像処理アルゴリズムを予め記憶する。画像処理アルゴリズムとは、X線透過画像に施す画像処理の処理手順を示す型である。画像処理アルゴリズムは、例えば、1つの画像処理フィルタ、又は、複数の画像処理フィルタの組み合わせによって構成される。
記憶部21に記憶する複数の画像処理アルゴリズムは、インターネット等のネットワークを介して外部から取得することができる。記憶部21に記憶する複数の画像処理アルゴリズムは、USBメモリ又はリムーバブルハードディスク等の外部記憶媒体から取得することができる。記憶部21に記憶する複数の画像処理アルゴリズムは、生物界における遺伝及び進化のメカニズムを応用した手法である遺伝的アルゴリズム(GA=Genetic Algorithms)を採用して、X線検査装置1の仕様又は検査条件等に基づき複数の画像処理フィルタから自動生成することができる。なお、記憶部21に予め記憶する複数の画像処理アルゴリズムは、遺伝的アルゴリズムを採用して生成されたアルゴリズム以外に、複数の画像処理フィルタを人手で適宜組み合わせたアルゴリズム等でもよい。
本実施形態では、取得又は自動生成した複数の画像処理アルゴリズムのうちの一部は、種々の選出手法を用いて選出部(不図示)により自動的に選出される。記憶部21は、選出した複数の画像処理アルゴリズムを、記憶部21に記憶する。つまり、本実施形態においては、取得又は自動生成された複数(例えば200以上)の画像処理アルゴリズムから選出した一部(例えば5〜10程度)の画像処理アルゴリズムを、記憶部21に予め記憶された複数の画像処理アルゴリズムとすることができる。
記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズムには、それぞれを識別するための固有の番号が付与されている。なお、一部の画像処理アルゴリズムを選出部により選出しない場合もあり、この場合には、取得又は自動生成された複数の画像処理アルゴリズムを、記憶部21に予め記憶された複数の画像処理アルゴリズムとすることができる。
設定部23は、記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズムのうちオペレータによって選択された少なくとも1つを、検査時の画像処理に用いる検査用画像処理アルゴリズムに設定(確定)する。具体的には、設定部23は、オペレータによるマーキング操作により、記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズムを絞り込み、記憶部21に記憶させると共にモニタ11に表示させる。そして、設定部23は、オペレータによる確定操作により、マーキング操作によって絞り込まれた画像処理アルゴリズムのうちの何れかを、検査用画像処理アルゴリズムに設定する(詳しくは後述)。
設定部23は、複数種(例えば200〜300種)の物品Gそれぞれについて、複数の検査用画像処理アルゴリズムを複数の感度レベルに分けて設定する。例えば設定部23は、物品Gが「ハム」の場合の検査時における画像処理に用いる検査用画像処理アルゴリズムを、感度レベル1〜7毎に設定することができる。また、設定部23は、モニタ11上に表示する各種情報を制御する。
画像処理部25は、X線ラインセンサ9から出力された信号に基づいて、物品GのX線透過画像を生成する。画像処理部25は、物品Gの検査時において、設定部23で設定した検査用画像処理アルゴリズムを用いた画像処理をX線透過画像に施して、多階調で表現された濃淡画像である処理画像を生成する。画像処理部25は、生成した当該処理画像をモニタ11に表示させる。
また、画像処理部25は、オペレータによる画像処理アルゴリズムの絞込み時において、不良品透過画像に対して記憶部21に記憶された一の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して不良品処理画像を生成する処理を、記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズムについて行う。不良品透過画像は、不良品の物品G(つまり、異物を含む物品G)にX線を透過させることにより得られたX線透過画像である。不良品透過画像は、不良品の物品GにX線照射器7からX線を照射し、不良品の物品Gを透過したX線をX線ラインセンサ9で検出した場合において、当該X線ラインセンサ9から出力された信号に基づき生成される。不良品処理画像は、不良品透過画像に画像処理が施されて成る処理画像である。
以上に説明したX線検査装置1を用いて物品Gを検査する場合、まず、X線照射器7から物品Gに対してX線を照射し、物品Gを透過したX線をX線ラインセンサ9で検出する。X線ラインセンサ9から出力された信号に基づいて、画像処理部25によりX線透過画像を生成する。画像処理部25により、設定部23で設定した検査用画像処理アルゴリズムを用いた画像処理をX線透過画像に施して処理画像を生成し、当該処理画像をモニタ11に表示させる。これにより、オペレータは、モニタ11に表示させた処理画像をチェックすることで、物品Gに含まれる異物の有無を検査する。
次に、X線検査装置1において検査用画像処理アルゴリズムを設定する際に、オペレータが画像処理アルゴリズムの絞込み(マーキング操作)を行う場面を説明する。ここでは、感度レベル5に検査用画像処理アルゴリズムを設定する場合の一例を説明する。
設定部23によりモニタ11が制御され、モニタ11上には、図4に示される画面が表示されている。具体的には、モニタ11上の表示画面11aにおいて図示右上側の表示領域12には、「現在表示されている画像処理アルゴリズム番号」(以下、「現在の画像処理アルゴリズム番号」ともいう)を示す番号欄12aが表示されている。番号欄12aには、例えば、現在の画像処理アルゴリズム番号が6番であることを示す「6」が表示されている。表示画面11aにおいて図示左側に設けられた表示領域13には、現在の画像処理アルゴリズム番号に対応する不良品処理画像13aが表示されている。
図示する不良品処理画像13aは、異物P,Q,R,Sを含む物品GTESTにX線を透過させることにより得られた不良品透過画像に対して、現在の画像処理アルゴリズム番号(ここでは6番)の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理が画像処理部25によって施されて生成された処理画像である。異物P,Q,R,Sは、互いに異なる種類の異物である。物品GTESTには、大きさが互いに異なる複数の異物Pと、大きさが互いに異なる複数の異物Qと、大きさが互いに異なる複数の異物Rと、大きさが互いに異なる複数の異物Sとが、それぞれ一列に並ぶように含まれている。異物P,Q,R,Sは、不良品処理画像13aに施された画像処理アルゴリズムに応じて、不良品処理画像13a上で認識可能か否かが変化する。図4の例では、不良品処理画像13a上で認識可能な異物P,Qは、塗りつぶされた円で示されており、不良品処理画像13a上で認識不可能な異物R,Sは、破線の円で示されている。
表示領域12には、現在の画像処理アルゴリズム番号を切り換えるための操作ボタン12b,12cが表示されている。例えば、現在の画像処理アルゴリズム番号は、オペレータが操作ボタン12bにタッチすることで増加し、オペレータが操作ボタン12cにタッチすることで減少する。例えば、オペレータが操作ボタン12b,12cにタッチすることで現在の画像処理アルゴリズム番号が増加又は減少されると、増加後又は減少後の番号の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理が施されて生成された不良品処理画像13aが、表示領域13に表示される。
このように、モニタ11は、表示領域13に表示される不良品処理画像13aをオペレータによる簡単な操作で容易に切換可能である。オペレータは、画像処理アルゴリズムを用いて生成された不良品処理画像13aにおける異物P,Qの存在が認識可能か否かに基づいて、当該画像処理アルゴリズムが有効か否かを判断できる。図示する例では、6番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理が施されて成る不良品処理画像13aについて、の異物P,Qの全てが認識可能となっている。これにより、オペレータは、6番の画像処理アルゴリズムが有効である可能性が高いと判断できる。
そこで、オペレータは、6番の画像処理アルゴリズムを用いて生成された不良品処理画像13aに対するマーキング操作を実施する。すなわち、モニタ11上には、表示画面11aの図示右下側の表示領域14において、複数のストックボタン14aと、各ストックボタン14aの図示右側に隣接する番号欄14bと、各番号欄14bの図示右側に隣接する実行ボタン14cと、が表示されている。モニタ11は、ストックボタン14aの何れかをタッチするマーキング操作をオペレータから受け付ける。
設定部23は、モニタ11がマーキング操作を受け付けた場合、当該マーキング操作の対象となった不良品処理画像13aの画像処理に用いた画像処理アルゴリズムに関する情報を、記憶部21に記憶させると共にモニタ11に表示させる。ここでは、設定部23は、ストックボタン14aの何れかをタッチするマーキング操作をモニタ11で受け付けた場合、現在の画像処理アルゴリズム番号である「6番」を記憶部21に記憶させる。これと共に、設定部23は、オペレータがタッチしたストックボタン14aの図示右側に隣接する番号欄14bに、現在の画像処理アルゴリズム番号である「6番」を表示させる。また、設定部23は、オペレータがタッチしたストックボタン14aにチェック印を表示させる。
オペレータは、有効である可能性が高いと判断した画像処理アルゴリズムが複数存在する場合、これら複数の画像処理アルゴリズム毎に、異なるストックボタン14aをタッチする。これにより、これら画像処理アルゴリズムを用いて生成された不良品処理画像13aそれぞれに対してマーキング操作を実施することができる。図4の例では、オペレータは、6番のほか、2番、10番、及び93番の画像処理アルゴリズムが有効である可能性が高いと判断し、2番、6番、10番、及び93番の画像処理アルゴリズムを用いて生成された不良品処理画像13aに対してマーキング操作を実施している。よって、設定部23は、2番、6番、10番及び93番の番号を記憶部21に記憶させると共に、2番、6番、10番及び93番の番号を番号欄14bに表示させている。
また、マーキング操作によって画像処理アルゴリズムが記憶部21に記憶(ストック)されている場合、当該記憶された画像処理アルゴリズムを用いて生成された不良品処理画像13aが、オペレータによる簡単な操作によってモニタ11に再表示される。具体的には、モニタ11に表示されている実行ボタン14cがオペレータによりタッチされると、当該実行ボタン14cの図示左側に隣接する番号欄14bに表示された番号の画像処理アルゴリズムを用いて生成された不良品処理画像13aが表示領域13に再表示される。例えば図5に示されるように、オペレータが「93」が表示された番号欄14bの図示右側に隣接する実行ボタン14cをタッチした場合、93番の画像処理アルゴリズムを用いて生成された不良品処理画像13dが、表示領域13に再表示される。これにより、マーキング操作の対象となった複数の不良品処理画像を容易に比較することができる。なお、図4及び図5の例では、オペレータは、異物P,Qの存在が認識可能な程度に基づいて、93番よりも6番の画像処理アルゴリズムのほうが有効であると判断できる。
また、表示領域12には、確定ボタン12dが表示されている。確定ボタン12dは、現在の画像処理アルゴリズム番号で示される画像処理アルゴリズムを、当該感度レベルの検査用画像処理アルゴリズムに設定(確定)するための操作ボタンである。オペレータは、現在の画像処理アルゴリズム番号で示される画像処理アルゴリズムが最も有効であると判断した場合、確定ボタン12dをタッチすることにより、この画像処理アルゴリズムを当該感度レベルの検査用画像処理アルゴリズムに設定することができる。例えば図4に示される例では、オペレータにより確定ボタン12dがタッチされた結果、感度レベル5の検査用画像処理アルゴリズムとして6番の画像処理アルゴリズムが設定され、確定ボタン12dの図示下側に位置する番号欄12eには、現在確定されている画像処理アルゴリズム番号として「6」が表示されている。
以上、X線検査装置1では、マーキング操作により、有効である可能性が高いとオペレータが判断した画像処理アルゴリズムに関する情報を、記憶部21に記憶(ストック)させることができる。そのため、複数の画像処理アルゴリズムの絞込みを行う際、オペレータは、有効な画像処理アルゴリズムの名称又は番号についてメモしたり頭に記憶したりする必要がない。よって、検査用画像処理アルゴリズムの設定の際、オペレータは、複数の画像処理アルゴリズムを容易に絞り込み、絞り込んだ画像処理アルゴリズムの中から検査用画像処理アルゴリズムを選択することができる。すなわち、画像処理アルゴリズムを容易に設定することが可能となる。
X線検査装置1では、設定部23は、モニタ11がマーキング操作を受け付けた場合、当該マーキング操作の対象となった不良品処理画像の画像処理に用いた画像処理アルゴリズムに関する情報をモニタ11に表示させる。これにより、マーキング操作によって記憶部21にストックした画像処理アルゴリズムに関する情報がモニタ11に表示されるため、オペレータが当該情報を確認し易くなる。
なお、X線検査装置1では、モニタ11上に「マーキング」というボタン(キー)のみを表示させ、このボタンをタッチするマーキング操作がオペレータにより行われた場合に、マーキング操作でストックされた画像処理アルゴリズムの番号リストをモニタ11に表示させてもよい。
ちなみに、モニタ11における不良品処理画像13aの図示下側には、処理画像ボタン13b及び透過画像ボタン13cが表示されている。オペレータは、処理画像ボタン13b及び透過画像ボタン13cの何れかをタッチすることで、表示領域13に表示させる画像を、不良品処理画像13a及び不良品透過画像13Xの何れかに切り換えることができる。図4及び図5の例では、処理画像ボタン13bがタッチされた状態となっている。この状態では、表示領域13には不良品処理画像13aが表示されている。一方、例えば図6に示されるように、オペレータが透過画像ボタン13cをタッチすることで、表示領域13に不良品透過画像13Xを表示させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るX線検査装置について説明する。第2実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点について説明する。
図7は、第2実施形態に係るX線検査装置のモニタ11Rの表示例を示す図である。図7に示されるように、本実施形態では、設定部23によりモニタ11Rが制御され、番号欄12fと操作ボタン12g,12hとがモニタ11R上の表示領域12に表示されていると共に、番号欄14dとランキング入力ボタン14eとサムネイル部14fとがモニタ11R上の表示領域14に表示されている。図7の例では、表示領域14は、4つの表示領域14J,14K,14L,14Mを含む。表示領域14J,14K,14L,14Mのそれぞれには、ストックボタン14a、番号欄14b、実行ボタン14c、番号欄14d、ランキング入力ボタン14e、及びサムネイル部14fが表示されている。
番号欄12fは、マーキング操作によりストックする画像処理アルゴリズムについて、何れの感度レベルの検査用画像処理アルゴリズムを対象としているかを示す表示である。操作ボタン12g,12hは、番号欄12fに示される感度レベル(以下、「ストック先レベル」という)をオペレータが選択するための操作ボタンである。番号欄12fに表示される感度レベルは、オペレータが操作ボタン12gにタッチすることで増加し、オペレータが操作ボタン12hにタッチすることで減少する。オペレータが操作ボタン12g,12hを操作してストック先レベルを選択すると、設定部23は、選択されたストック先レベルを番号欄12fに表示させる。
番号欄14dは、マーキング操作によりストックされた画像処理アルゴリズムについて、何れの感度レベルの検査用画像処理アルゴリズムを対象としているかを示す表示である。オペレータが操作ボタン12g,12hを操作してストック先レベルを選択した状態でマーキング操作を行うと、設定部23は、選択されていた当該ストック先レベルを番号欄14dに表示させる。
ランキング入力ボタン14eは、マーキング操作の対象となった不良品処理画像に対して優先度を付与するランキング操作を受け付ける操作ボタンである。このランキング入力ボタン14eにより、モニタ11Rは、ランキング操作をオペレータから受け付ける。ランキング入力ボタン14eは、マーキング操作の対象となった不良品処理画像に対して、優先度を段階的に付与可能である。ランキング入力ボタン14eは、ランキング操作により付与された優先度を、表示態様の変化により提示する。
サムネイル部14fは、マーキング操作の対象となった不良品処理画像を表示する。サムネイル部14fは、番号欄14b及び番号欄14dの図示左側において、不良品処理画像を縮小して表示する表示領域である。サムネイル部14fに表示する不良品処理画像の大きさは、不良品処理画像13aの大きさよりも小さい。図7の例では、表示領域14Jにおけるサムネイル部14fには、6番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理により生成された不良品処理画像が表示されている。表示領域14Kにおけるサムネイル部14fには、15番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理により生成された不良品処理画像が表示されている。表示領域14Lにおけるサムネイル部14fには、10番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理により生成された不良品処理画像が表示されている。表示領域14Mにおけるサムネイル部14fには、2番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理により生成された不良品処理画像が表示されている。すなわち、設定部23は、マーキング操作の対象となった複数の不良品処理画像を、モニタ11Rのサムネイル部14fのそれぞれに並べて表示させる。
ここで、本実施形態の設定部23は、複数の感度レベルにおける検査用画像処理アルゴリズムを設定する場合、マーキング操作でストックする画像処理アルゴリズムに関する情報を、複数の感度レベルの何れかに関連付けて記憶部21に記憶及びモニタ11Rに表示する。以下、感度レベル5,6に検査用画像処理アルゴリズムを設定する場合を例にして具体的に説明する。
モニタ11Rは、複数の不良品処理画像13aの少なくとも何れかに対するマーキング操作であって感度レベル5の検査用画像処理アルゴリズムに関するマーキング操作である第1マーキング操作を、オペレータから受け付ける。また、モニタ11Rは、複数の不良品処理画像13aの少なくとも何れかに対するマーキング操作であって感度レベル6の検査用画像処理アルゴリズムに関するマーキング操作である第2マーキング操作を、オペレータから受け付ける。
第1マーキング操作は、感度レベル5の検査用画像処理アルゴリズム(以下、「第1検査用画像処理アルゴリズム」ともいう)として有効である可能性が高いと判断した画像処理アルゴリズムをマーキングするマーキング操作である。例えばモニタ11Rは、番号欄12fに表示された感度レベルを「5」とした状態においてオペレータがストックボタン14aの何れかをタッチする第1マーキング操作を、オペレータから受け付ける。第2マーキング操作は、感度レベル6の検査用画像処理アルゴリズム(以下、「第2検査用画像処理アルゴリズム」ともいう)として有効である可能性が高いと判断した画像処理アルゴリズムをマーキングするマーキング操作である。例えばモニタ11Rは、番号欄12fに表示された感度レベルを「6」とした状態においてオペレータがストックボタン14aの何れかをタッチする第2マーキング操作を、オペレータから受け付ける。
設定部23は、モニタ11Rが第1マーキング操作を受け付けた場合、当該第1マーキング操作の対象となった不良品処理画像13aの画像処理に用いた画像処理アルゴリズムに関する情報を、第1検査用画像処理アルゴリズムに関する情報として、記憶部21に記憶させると共にモニタ11Rに表示させる。図7の例において、表示領域14Jのサムネイル部14fの不良品処理画像では、6番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理により、異物P,Qにおける全ての異物の存在が認識可能となっている。そこで、オペレータは、6番の画像処理アルゴリズムが第1検査用画像処理アルゴリズムとして有効である可能性が高いと判断し、モニタ11Rにおいて第1マーキング操作を実施する。この例では、第1検査用画像処理アルゴリズムに関する情報は、画像処理アルゴリズムの番号「6」と、感度レベル「5」とを含む。感度レベル「5」は、当該第1マーキング操作の対象となった不良品処理画像が表示される表示領域14Jにおける番号欄14dに表示される。
設定部23は、モニタ11Rが第2マーキング操作を受け付けた場合、当該第2マーキング操作の対象となった不良品処理画像13aの画像処理に用いた画像処理アルゴリズムに関する情報を、第2検査用画像処理アルゴリズムに関する情報として、記憶部21に記憶させると共にモニタ11Rに表示させる。図7の例において、表示領域14Lのサムネイル部14fの不良品処理画像では、10番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理により、異物P,Q,Rにおける全ての異物の存在が認識可能となっている。そこで、オペレータは、10番の画像処理アルゴリズムが第2検査用画像処理アルゴリズムとして有効である可能性が高いと判断し、モニタ11Rにおいて第2マーキング操作を実施する。この例では、第2検査用画像処理アルゴリズムに関する情報は、画像処理アルゴリズムの番号「10」と、感度レベル「6」とを含む。感度レベル「6」は、当該第2マーキング操作の対象となった不良品処理画像が表示される表示領域14Lにおける番号欄14dに表示される。
また、本実施形態の設定部23は、マーキング操作の対象となった画像処理アルゴリズムに優先度を付与する。以下、具体的に説明する。
上述したように、モニタ11Rは、マーキング操作の対象となった不良品処理画像に対して優先度を付与するランキング操作をオペレータから受け付ける。ランキング操作は、操作部として機能するモニタ11Rを介してオペレータによって行われる。優先度は、例えば、オペレータの判断による当該画像処理アルゴリズムの有効性を示す指標である。ここでは、ランキング入力ボタン14eは、5個の星によって構成され、白抜きの星が多いほど優先度が低く、色付きの星が多いほど優先度が高い。この場合のランキング操作は、5個の星のうち色付きの星を何個とするかをオペレータが指定する操作である。
図7の例において、表示領域14Jにおけるサムネイル部14fの不良品処理画像では、6番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理により、異物P,Qにおける全ての異物の存在が認識可能となっている。表示領域14Mにおけるサムネイル部14fの不良品処理画像では、2番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理により、異物Pにおける全ての異物の存在が認識可能となっているが、異物Qにおける3つの異物の存在が認識不可能となっている。表示領域14Kにおけるサムネイル部14fの不良品処理画像では、15番の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理により、異物Pにおける全ての異物の存在が認識可能となっているが、異物Qにおける4つの異物の存在が認識不可能となっている。
そこで、オペレータは、2番、6番、及び15番のうち、6番の画像処理アルゴリズムが最も有効である可能性が高いと判断する。オペレータは、6番が表示されている番号欄14bを含む表示領域14Jにおいて、ランキング入力ボタン14eにおける一番右側の星の位置をタッチすることにより、色付きの星の個数(すなわち「5」)を画像処理アルゴリズムの優先度として指定する。
オペレータは、2番、6番、及び15番のうち、2番の画像処理アルゴリズムが6番の次に有効である可能性が高いと判断する。オペレータは、2番が表示されている番号欄14bを含む表示領域14Mにおいて、ランキング入力ボタン14eにおける右端から2番目の星の位置をタッチすることにより、色付きの星の個数(すなわち「4」)を画像処理アルゴリズムの優先度として指定する。
オペレータは、2番、6番、及び15番のうち、15番の画像処理アルゴリズムが2番の次に有効である可能性が高いと判断する。オペレータは、15番が表示されている番号欄14bを含む表示領域14Kにおいて、ランキング入力ボタン14eにおける右端から4番目の星の位置をタッチすることにより、色付きの星の個数(すなわち「2」)を画像処理アルゴリズムの優先度として指定する。
設定部23は、モニタ11Rがランキング操作を受け付けた場合、当該ランキング操作の対象となった不良品処理画像の画像処理に用いた画像処理アルゴリズムと当該ランキング操作で付与された優先度とに関する情報を、互いに関連付けて記憶部21に記憶させる。優先度に関する情報は、例えばランキング入力ボタン14eにおける図示左側からの色付きの星の個数である。設定部23は、画像処理アルゴリズムと優先度とに関する当該情報を、モニタ11Rに表示させる。具体的には、設定部23は、指定された優先度に応じた個数の星を色付きの星として、タッチされたランキング入力ボタン14eの表示態様を変更する。
以上、X線検査装置1では、モニタ11Rは、マーキング操作の対象となった不良品処理画像に対して優先度を付与するランキング操作をオペレータから受け付ける。設定部23は、モニタ11Rがランキング操作を受け付けた場合、当該ランキング操作の対象となった不良品処理画像の画像処理に用いた画像処理アルゴリズムと当該ランキング操作で付与された優先度とに関する情報を、記憶部21に記憶させる。これにより、オペレータは、付与した優先度を参照しつつ、検査用画像処理アルゴリズムを選択することができる。
X線検査装置1では、設定部23は、操作部がランキング操作を受け付けた場合、当該ランキング操作の対象となった不良品処理画像の画像処理に用いた画像処理アルゴリズムと当該ランキング操作で付与された優先度とに関する情報を、モニタ11Rに表示させてもよい。この場合、ランキング操作によって記憶部21に記憶させた当該情報がモニタ11Rに表示されるため、オペレータが当該情報を確認し易くなる。
X線検査装置1では、設定部23は、マーキング操作の対象となった複数の不良品処理画像を、モニタ11Rのサムネイル部14fのそれぞれに並べて表示させる。これにより、オペレータは、マーキング操作の対象となった複数の不良品処理画像を比較評価し易くなる。
X線検査装置1では、モニタ11Rは、画像処理部25で生成した複数の不良品処理画像の少なくとも何れかに対する第1マーキング操作及び第2マーキング操作を、オペレータから受け付ける。設定部23は、モニタ11Rが第1マーキング操作を受け付けた場合、当該第1マーキング操作の対象となった不良品処理画像の画像処理に用いた画像処理アルゴリズムに関する情報を、第1検査用画像処理アルゴリズムに関する情報として、記憶部21に記憶させる。設定部23は、モニタ11Rが第2マーキング操作を受け付けた場合、当該第2マーキング操作の対象となった不良品処理画像の画像処理に用いた画像処理アルゴリズムに関する情報を、第2検査用画像処理アルゴリズムに関する情報として、記憶部21に記憶させる。これにより、例えば第1検査用画像処理アルゴリズムの設定時であっても、第2マーキング操作により、第2検査用画像処理アルゴリズムとして有効である可能性が高い画像処理アルゴリズムに関する情報が、記憶部21に記憶される。よって、第1及び第2検査用画像処理アルゴリズムの設定の際、オペレータは、複数の画像処理アルゴリズムを効率的に絞り込むことができる。
X線検査装置1では、設定部23は、モニタ11Rが第1マーキング操作を受け付けた場合、当該第1マーキング操作の対象となった不良品処理画像の画像処理に用いた画像処理アルゴリズムに関する情報をモニタ11Rに表示させる。設定部23は、モニタ11Rが第2マーキング操作を受け付けた場合、当該第2マーキング操作の対象となった不良品処理画像の画像処理に用いた画像処理アルゴリズムに関する情報をモニタ11Rに表示させる。この場合、第1マーキング操作によって記憶部21に記憶させた画像処理アルゴリズムに関する情報がモニタ11Rに表示され、第2マーキング操作によって記憶部21に記憶させた画像処理アルゴリズムに関する情報がモニタ11Rに表示される。そのため、オペレータが当該情報を確認し易くなる。
なお、本実施形態では、第1及び第2検査用画像処理アルゴリズムとして、感度レベル5,6に設定する検査用画像処理アルゴリズムを例示したが、これに限定されない。第1及び第2検査用画像処理アルゴリズムは、複数種の物品Gそれぞれにおいて複数の感度レベル毎に設定される多数の検査用画像処理アルゴリズムの中の、互いに異なる二つであってもよい。
本実施形態では、マーキング操作の対象となった不良品処理画像に対してランキング操作により優先度を付与したが、これに限定されない。複数の不良品処理画像の少なくとも何れかに対して、ランキング操作により優先度を付与してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
記憶部21、設定部23、及び画像処理部25は、機能ブロックとして構成されるものに限定されず、ハード構成として構成されていてもよい。記憶部21、設定部23、及び画像処理部25の少なくとも何れかは、外部の情報処理センター等の施設のコンピュータが有していてもよい。
モニタ11,11Rは、表示部としての機能及び操作部としての機能を兼ね備えていたが、この例に限定されない。操作部は、モニタ11,11R以外のハードウェア(例えばモニタ11,11R付近に設けられた操作ボタン)により構成されていてもよい。
画像処理アルゴリズムに関する情報、第1検査用画像処理アルゴリズムに関する情報、及び、第2検査用画像処理アルゴリズムに関する情報として、当該画像処理アルゴリズムの番号を例示したが、例えば、当該画像処理アルゴリズムの名称や当該アルゴリズム自体のデータであってもよいし、その他の種々の識別子であってもよい。
マーキング操作によりストックした画像処理アルゴリズムに関する情報、ランキング操作で付与した優先度に関する情報、第1マーキング操作によりストックした画像処理アルゴリズムに関する情報、第2マーキング操作によりストックした画像処理アルゴリズムに関する情報をモニタ11,11Rに表示したが、モニタ11,11R以外の表示装置に表示させてもよい。さらに、これらの情報を、例えばプリンタ又はスピーカから出力してもよい。
上記第2実施形態では、第1検査用画像処理アルゴリズム(感度レベル5の検査用画像処理アルゴリズム)の設定の際に第1及び第2マーキング操作を行う例を説明したが、第2検査用画像処理アルゴリズム(感度レベル6の検査用画像処理アルゴリズム)の設定の際に第1及び第2マーキング操作を行ってもよい。また、第1及び第2検査用画像処理アルゴリズムを同時並列的に設定してもよく、この際に第1及び第2マーキング操作を行ってもよい。
上記実施形態では、本発明をX線検査装置1に適用したが、本発明は、光を利用して物品の検査を行う光検査装置であればよい。本発明において、光とは、X線、近赤外線、その他の電磁波であってもよい。ただし、光としてX線を利用する場合には、物品Gが包装されている場合であっても、包材や、包材に施された印刷に影響されることなく、物品Gを検査することができる。