JP6894085B2 - 窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルとホットパック用内容物の窒素封入充填方法 - Google Patents
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Description
前記窒素封入充填方法では、液体窒素の滴下量が多すぎると内圧が高くなりすぎて、容器の膨張が大きくなり、弾性変形と塑性変形が起こり、その後常温になっても塑性変形分の体積が元に戻らず、ヘッドスペースの内容物の液面が低下するという問題があり、これは消費者に好まれない。特に、前記特許文献2に開示のような凹入形状の底部では充填直後の高い内圧によって該凹入底部が変形、或いは外方へ反転突出し、復元しないという問題が生じることが懸念される。
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、口部と、前記口部の下部に連接する首部と、前記首部の下部に連接し、容器外方に向けて拡径されて首部の外径より大径とされている肩部と、前記肩部の下部に連接して略円筒形状とされている胴部と、平面形状が円環状とされている接地部と、前記胴部の下方に位置してこの胴部に連接するとともに、外径が容器高さ方向での下方に向けて漸次小径となり前記接地部に連接する胴部傾斜下部と、前記接地部の内周部に連接している凹入底部とを備える窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルにおいて、
前記凹入底部は、前記接地部の内周部から略垂直に容器高さ方向での上方に向けて立ち上がる周壁部と、前記周壁部の上辺部に連接されていて、縦断面形状が、前記周壁部の上辺部から容器高さ方向での上方に向けて凸の弧状を呈して凹入底部の中心側に向けて漸次傾斜した形状とされ、周壁部より容器高さ方向上方の位置に形成されている曲面部と、前記曲面部の内周部に連接して凹入底部中央に位置し、天頂部分が略平坦とされて、前記曲面部より容器高さ方向上方の位置に形成されている底部中央部とからなり、容器内方に向けて凹入している凹入形状とされていることを特徴とする窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルを提供して前記課題を解消するものである。
また、本発明において、前記円環状の接地部の内周部の直径は、胴部最大外径とされている前記胴部傾斜下部の直上の胴部外径の60〜73%の範囲とされていることが良好である。
また、本発明において、前記凹入底部の平坦頂部における接地部の接地面からの容器高さ方向での高さが、前記接地部の内周部の直径の20〜30%の範囲とされていることが良好である。
また、本発明において、前記首部は、容器高さ方向での長さが容器高さの20〜30%の範囲の細長形状とされ、前記細長の首部は、その外径が前記口部の外径より大とされて、前記口部側から肩部側に向けて漸次大径となる形状とされていること良好であり、ワイン飲料用の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルとして好適である。
もう一つの発明は、窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルに、40〜60℃に加温されたホットパック用内容物を窒素封入充填する方法であって、前記ボトルに前記加温内容物と液体窒素を滴下注入後に口部を密封した充填密封直後の前記充填容器のヘッドスペースがボトル内容積の2〜6%で、前記ヘッドスペースの内圧が60〜150kPaの陽圧で充填密封することを特徴とするホットパック用内容物の窒素封入充填方法であり、このホットパック用内容物の窒素封入充填方法を提供して上記課題を解消するものである。
請求項1に係る発明によれば、液体窒素滴下封入ホットパック充填におけるキャップ取り付け直後の急激な内圧の上昇によっても凹入底部などの形状変形が起き難く、その後の冷却過程での内容物の体積収縮に基づく内圧低下も封入窒素によって適切に抑えられ、接地部、及び凹入底部の形状変形などが起き難い。そのため、容器の外観、機能などに影響を与えることが無い。
請求項2の発明によれば、前記接地部の内周部の直径は、胴部最大外径とされている前記胴部傾斜下部の直上の胴部外径の60〜73%の範囲とされていることが良好であり、接地部の内周部の直径が前記範囲を超えて大きいと、ボトルの起立安定性は良いが、内圧により底形状が変化し易くなり、一方、接地部の内周部の直径が前記範囲を超えて小さいとボトルの起立安定性が低下し、倒れ易くなり搬送性が悪くなるという可能性がある。
請求項3の発明によれば、前記凹入底部の平坦頂部における接地部の接地面からの容器高さ方向での高さが、前記接地部の内周部の直径の20〜30%の範囲とされていることが良好であり、平坦頂部の高さが前記範囲を超えて小さいと耐圧強度が低くなり、内圧が高まると内圧により容器外方に向けて変形し易くなり、また平坦頂部の高さが前記範囲を超えて大きくなると、内容量が不足するおそれがある。
請求項4の発明によれば、接地部の接地幅が0.9〜2.5mmの範囲とすることが良好であり、この範囲を超えて広いと、ボトルの内圧が高くなったとき、凹入底部が変形してボトル全高が高くなり、傾きやすく、起立安定性が低下するおそれがあり、狭いと、ボトルの接地が不安定となるが、前述の範囲とすることで前記のような問題がない。
請求項5の発明によれば、前記首部は、容器高さ方向での長さが容器高さの20〜30%の範囲の細長形状とされ、前記細長の首部は、その外径が前記口部の外径より大とされて、前記口部側から肩部側に向けて漸次大径となる形状とされていることにより、ボトルの形状を、ワイン用ガラス壜などの形状を模したデザインにすることが容易になり、ヘッドスペースの液面高さの大きな変化を抑えることができるため、ワイン飲料用ポリエステル樹脂製ボトルとして好適なものとなる。
前記発明の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルに液体窒素を滴下し、ホットパック用内容物を充填する方法としては、内容物を充填後のボトルのヘッドスペースの内圧が所望の適正な圧力になるように液体窒素を滴下封入することが重要である。前記発明のボトルでは、40〜60℃の加温内容物をホットパック充填する場合、加温内容物を充填し液体窒素を滴下下直後に密封して形成された容器のヘッドスペースが、ボトル内容積の2〜6%で、前記ヘッドスペースの内圧が、60〜150kPa、好適には80〜140kPaの陽圧とされる充填条件でホットパック用内容物が窒素封入充填されることが適している。
また、ヘッドスペース内圧が前記数値範囲を超えて小さいと、ホットパック内容物の冷却時の体積収縮に基づく減圧を適切に吸収できず、前記数値を超えて大きいと、充填密封直後の内圧が大きくなりすぎて、容器に過剰な陽圧を加えすぎて、変形を助長することが懸念される。
容器最上部に位置する口部2の外周には外ねじが設けられており、この口部2にキャップを被せてねじ付けることでボトル内が封止される。口部2と首部3の間にはボトル成形に際して形成されるサポートリング9が一体にして設けられている。
細長状の首部3の上部はサポートリング9の下方部分となり、ボトル成形や内容物充填に際してこのサポートリング9を保持する図示しない保持具に応じた規定径の被保持部分10とされていて、口部2の外径とほぼ同じ外径としている。そして首部3は被保持部分10の下辺から容器外方に向けて拡径した首部拡径部分11があり、この首部拡径部分11にサポートリング9より外径を大となるようにした略円筒状の円筒部分12が連続している。
首部3は、ワイン用ガラス壜を模したデザインを強調する上で重要な箇所の一つであり、この首部3の容器高さ方向の長さL3が容器高さHの20〜30%の範囲が適している。
前記肩部4は容器外方に向けて拡径されていて、首部3の外径より大径となって前記胴部5の上部に連続する部分であり、縦断面の形状が容器外方に向けて凸の弧状となる曲面が周方向に亘って形成されている。
胴部5全体が平面形状を略円筒状とされていて、前記肩部4側の胴部5の上辺部分13と前記胴部傾斜下部7側の下辺部分14とを、この上辺部分13と下辺部分14との間の中間円筒部分15より外径を若干大としている。中間円筒部分15は図示しないラベルフィルムを配する箇所であり、上辺部分13と下辺部分14とのそれぞれの外径をこの中間円筒部分15の外径より大寸とすることで、前記ラベルフィルムの不用意な移動を防ぐようにしている。このため前記上辺部分13と下辺部分14とは、本ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル1での最大外径部分となる。
前記胴部傾斜下部7の上辺部分は、首部3と肩部4との間、肩部4と胴部5との間と同様に曲面部分を介して胴部5に連接しているとともに、この胴部傾斜下部7の下辺部分も接地部6の外周となる部分に曲面部分を介して連接している。
容器最下部である前記接地部6は平面形状を円環状としていて、このホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルを置く平面と接触する箇所は線接触ではなく、容器径方向で接地幅のある面接触する部分とされている。そして接地部6の内周部18と外周部17の間隔である接地幅W6は0.9〜2.5mmの範囲とすることが良好ましい。
前記接地部6の内周部18に連接している凹入底部8は、図2の断面で示されているように容器外周側から、周壁部19と曲面部20と底部中央部21とで容器内方に向けて凹入した形状に形成されている。
前記周壁部19は接地部6の内周部18から略垂直に容器高さ方向の上方に向けて立ち上げられていて、本実施の形態において、周壁部19の容器高さ方向の長さL19が0.5mmとされており、1mm以下が適している。長さが大きくなると凹入部の凹入高さが大きくなりすぎるという問題がある。
曲面部20は周壁部19の上辺部22に連接されている。そして凹入底部8の中心側に向けて漸次傾斜して、周壁部19の部分より容器高さ方向上方に位置にするように配置されている。
底部中央部21は前記曲面部20の内周部23が連接していてい、この底部中央部21が凹入底部8全体の中央に位置する。この底部中央部21は縦断面形状が容器高さ方向の上方に向けて凸のドーム状としている。そして、天頂部分(容器外面側)24が略平坦にして、曲面部20の部分より上方の位置となるように形成されている。
図3は前記窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル1にホットパック用内容物が加温充填され、窒素ガスが封入された窒素ガス封入ホットパック用内容物充填ポリエステル樹脂製ボトル25を示している。この窒素ガス封入ホットパック用内容物充填ポリエステル樹脂製ボトル25としては、例えば、ワイン飲料などのホットパック飲料が充填済みとなって飲料メーカーでの保存段階やメーカーから出荷されて一般小売店舗などでの保存段階にあるボトルである。
3…首部
6…接地部
7…胴部傾斜下部
8…凹入底部
16…胴部傾斜下部の傾斜面
17…接地部の外周部
18…接地部の内周部
19…周壁部
20…曲面部
21…底部中央部
24…底部中央部の天頂部分
25…窒素ガス封入ホットパック内容物充填ポリエステル樹脂製ボトル
26…キャップ
27…ヘッドスペース
L3…首部の長さ
H…容器高さ
H21…天頂部分の容器高さ方向での高さ
L19…周壁部の容器高さ方向での長さ
W5…胴部外径
W6…接地幅
W17…接地部の外周部の位置での直径
W18…接地部の内周部の位置での直径
Claims (6)
- 口部と、前記口部の下部に連接する首部と、前記首部の下部に連接し、容器外方に向けて拡径されて首部の外径より大径とされている肩部と、前記肩部の下部に連接して略円筒形状とされている胴部と、平面形状が円環状とされている接地部と、前記胴部の下方に位置してこの胴部に連接するとともに、外径が容器高さ方向での下方に向けて漸次小径となり前記接地部に連接する胴部傾斜下部と、前記接地部の内周部に連接している凹入底部とを備える窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルにおいて、
前記凹入底部は、前記接地部の内周部から略垂直に容器高さ方向での上方に向けて立ち上がる周壁部と、前記周壁部の上辺部に連接されていて、縦断面形状が、前記周壁部の上辺部から容器高さ方向での上方に向けて凸の弧状を呈して凹入底部の中心側に向けて漸次傾斜した形状とされ、周壁部より容器高さ方向上方の位置に形成されている曲面部と、前記曲面部の内周部に連接して凹入底部中央に位置し、天頂部分が略平坦とされて、前記曲面部より容器高さ方向上方の位置に形成されている底部中央部とからなり、容器内方に向けて凹入している凹入形状とされていることを特徴とする窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。 - 前記円環状の接地部の内周部の直径は、胴部最大外径とされている前記胴部傾斜下部の直上の胴部外径の60〜73%の範囲とされている請求項1に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。
- 前記凹入底部の平坦頂部における接地部の接地面からの容器高さ方向での高さが、前記接地部の内周部の直径の20〜30%の範囲とされている請求項1または2の何れか一項に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。
- 前記円環状の接地部の内周と外周の間隔である接地幅が0.9〜2.5mmの範囲とされている請求項1から3の何れか一項に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。
- 前記首部は、容器高さ方向での長さが容器高さの20〜30%の範囲の細長形状とされ、前記細長の首部は、その外径が前記口部の外径より大とされて、前記口部側から肩部側に向けて漸次大径となる形状とされている請求項1から4の何れか一項に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。
- 請求項1〜5の何れか一項に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルに、40〜60℃に加温されたホットパック用内容物を窒素封入充填する方法であって、前記ボトルに前記加温内容物と液体窒素を滴下注入後に口部を密封した充填密封直後の前記充填容器のヘッドスペースがボトル内容積の2〜6%で、前記ヘッドスペースの内圧が60〜150kPaの陽圧で充填密封することを特徴とするホットパック用内容物の窒素封入充填方法。
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