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JP6894085B2 - 窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルとホットパック用内容物の窒素封入充填方法 - Google Patents
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JP6894085B2 - 窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルとホットパック用内容物の窒素封入充填方法 - Google Patents

窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルとホットパック用内容物の窒素封入充填方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワインのようなホットパック用飲料内容物の窒素封入充填に適したホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルとホットパック用内容物の窒素封入充填方法とに関するものである。
従来、ワインのような加温充填(ホットパック)されるホットパック用内容物はガラス壜に詰められ流通している。しかし、ガラス壜は重く、割れるという問題があり、ガラス壜に代えて、軽く、割れ難いポリエステル樹脂製の容器、例えばPETボトルに詰めて流通させる方法が種々検討されている。
例えば、特許文献1には、容器の容量を一回の飲み切りに適する容量とするとともに、容器の形状を、ワイン用ガラス壜を模して、容器最上部の口部と、この口部に連接する細長首部と、この細長首部に連接して容器外方に拡径する肩部と、この肩部に連接して略円筒状とされた胴部とを備えた容器形状とする工夫が示されている。
また同様に特許文献2に示された合成樹脂製のシャンパンボトルについても、ワイン用ガラス壜の形状のように口部と細長首部と肩部と胴部とを備える容器形状とするとともに、底部を容器内方であって容器高さ方向上方に向けて凸となるように凹入させている点が示されている。
さらに特許文献3では、ワイン用のプラスチック容器において、容器内に酸素が侵入してワインを酸化させるのを抑えるためにガスバリア層を設けるようにした工夫が示されている。
特開2013−159352号公報 米国特許公開第20100012617号明細書(US2010/0012617A1) 特開2017−013833号公報
ところで、ワインのようなホットパック用内容物は、50℃前後の加温状態で充填されるが、ワイン用ガラス壜を模した容器形状のPETボトルに充填すると、そのホットパック用内容物は、容器密封後、充填時の高温状態から、室温に冷却され、更には0℃のような低温で保管されるため、そのような冷却過程で、内容物の体積が収縮し、その結果、容器内は負圧状態となり、容器の胴部、底部などに負荷がかかって変形などが起こることが懸念される。
前記充填されたホットパック用内容物が冷却されて、体積が収縮することを原因とする容器の変形を防止するために、容器の肉厚を大きくしたり、補強ビードを入れるなどの強度を向上させる方法があり、お茶やジュースなどを内容物とするホットパック用PETボトルにおいては、内容物の体積収縮による負圧を吸収するために胴部に減圧吸収パネル部を設けるなどの対策が採られているが、ワイン用ボトルにおいては、ガラス壜様の形状という容器のデザインの制約があり、前記手段は採り難い。
そこで、ワインの様なホットパック用飲料に対し、前記ワイン用ガラス壜などを模した減圧吸収部を備えない容器形状のPETボトルを用いる場合には、内容物の体積収縮による負圧を吸収するために充填時に液体窒素を滴下封入し、封入窒素のガス圧により容器内の負圧を吸収し、陽圧状態にする窒素封入充填方法が種々検討されている。
前記窒素封入充填方法は、ホットパック用内容物を加温状態で容器に充填した後、ヘッドスペースに液体窒素を滴下し、直ちに口部を密封することにより、ヘッドスペースの気化窒素ガス圧により容器内圧を高め、充填後の内容物の冷却による体積収縮に基づく減圧を吸収し容器の減圧変形を抑制するという充填方法であり、お茶やジュースなどを収容する一般的なホットパック内容物充填PETボトルにおいては種々検討されている。
(内容物をワイン飲料などとする前記ホットパック用PETボトルで液体窒素の充填を行なう場合の問題)
前記窒素封入充填方法では、液体窒素の滴下量が多すぎると内圧が高くなりすぎて、容器の膨張が大きくなり、弾性変形と塑性変形が起こり、その後常温になっても塑性変形分の体積が元に戻らず、ヘッドスペースの内容物の液面が低下するという問題があり、これは消費者に好まれない。特に、前記特許文献2に開示のような凹入形状の底部では充填直後の高い内圧によって該凹入底部が変形、或いは外方へ反転突出し、復元しないという問題が生じることが懸念される。
また、液体窒素の滴下量が少なすぎると、室温、更には0℃に冷却したときの内容物の体積収縮による減圧を吸収し切れず、容器内が負圧状態のままとなり、容器の強度が弱い部位に減圧による変形、凹みなどが生じることが懸念される。
したがって、液体窒素充填方法で用いられるホットパック用PETボトルにおいては、充填後の内容物が冷却される過程で生じる体積収縮による減圧を見越して、前記減圧を吸収できるように液体窒素を滴下封入する必要があり、窒素封入ホットパック用容器としては、前記窒素封入ホットパック充填直後の気化窒素ガスによる高圧状態に耐えて、内容物の温度が低下したときに容器各部に塑性変形が生じず、また底部の反転突出などの不可逆的な形状変化の無い、或いは実用上問題とならない範囲に抑制されたPETボトルが求められる。
また、窒素封入量が少なく減圧吸収が不十分な場合において、内容物の室温への冷却、さらには0℃のような低温での保管という取扱い過程での内容物の大きな体積収縮に基づく減圧が吸収しきれずに負圧が残存した状態となっても、容器の形状変化が実用上問題とならない範囲に抑制されるPETボトルが求められる。
更に、前記窒素封入ホットパック用PETボトルに、窒素ガスとホットパック用内容物を充填密封する方法では、窒素と内容物が充填されたPETボトルの、充填段階、及び流通過程や一般小売店舗などでの保存段階までに亘って使用される過程での陽圧による変形や、負圧による変形等の問題が実用上問題とならない範囲に抑制されるように、前記充填内容物、及び使用するホットパック用PETボトルに適した最適な窒素充填条件でホットパック飲料内容物を充填することが求められる。
本発明は前記事情に鑑み、前記のようなワイン用ガラス壜の形状を模したホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルに、ワイン飲料のようなホットパック用内容物を窒素封入充填する場合に好適な窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル、及び該ボトルを用いた好適なホットパック用内容物の窒素封入充填方法を提供することを目的とする。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、口部と、前記口部の下部に連接する首部と、前記首部の下部に連接し、容器外方に向けて拡径されて首部の外径より大径とされている肩部と、前記肩部の下部に連接して略円筒形状とされている胴部と、平面形状が円環状とされている接地部と、前記胴部の下方に位置してこの胴部に連接するとともに、外径が容器高さ方向での下方に向けて漸次小径となり前記接地部に連接する胴部傾斜下部と、前記接地部の内周部に連接している凹入底部とを備える窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルにおいて、
前記凹入底部は、前記接地部の内周部から略垂直に容器高さ方向での上方に向けて立ち上がる周壁部と、前記周壁部の上辺部に連接されていて、縦断面形状が、前記周壁部の上辺部から容器高さ方向での上方に向けて凸の弧状を呈して凹入底部の中心側に向けて漸次傾斜した形状とされ、周壁部より容器高さ方向上方の位置に形成されている曲面部と、前記曲面部の内周部に連接して凹入底部中央に位置し、天頂部分が略平坦とされて、前記曲面部より容器高さ方向上方の位置に形成されている底部中央部とからなり、容器内方に向けて凹入している凹入形状とされていることを特徴とする窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルを提供して前記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
また、本発明において、前記円環状の接地部の内周部の直径は、胴部最大外径とされている前記胴部傾斜下部の直上の胴部外径の60〜73%の範囲とされていることが良好である。
(請求項3の発明)
また、本発明において、前記凹入底部の平坦頂部における接地部の接地面からの容器高さ方向での高さが、前記接地部の内周部の直径の20〜30%の範囲とされていることが良好である。
(請求項4の発明)そして、本発明において、前記円環状の接地部の内周と外周の間隔である接地幅が0.9〜2.5mmの範囲とされていることが良好である。
(請求項5の発明)
また、本発明において、前記首部は、容器高さ方向での長さが容器高さの20〜30%の範囲の細長形状とされ、前記細長の首部は、その外径が前記口部の外径より大とされて、前記口部側から肩部側に向けて漸次大径となる形状とされていること良好であり、ワイン飲料用の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルとして好適である。
(請求項6の発明)
もう一つの発明は、窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルに、40〜60℃に加温されたホットパック用内容物を窒素封入充填する方法であって、前記ボトルに前記加温内容物と液体窒素を滴下注入後に口部を密封した充填密封直後の前記充填容器のヘッドスペースがボトル内容積の2〜6%で、前記ヘッドスペースの内圧が60〜150kPaの陽圧で充填密封することを特徴とするホットパック用内容物の窒素封入充填方法であり、このホットパック用内容物の窒素封入充填方法を提供して上記課題を解消するものである。
(請求項1の発明の効果)
請求項1に係る発明によれば、液体窒素滴下封入ホットパック充填におけるキャップ取り付け直後の急激な内圧の上昇によっても凹入底部などの形状変形が起き難く、その後の冷却過程での内容物の体積収縮に基づく内圧低下も封入窒素によって適切に抑えられ、接地部、及び凹入底部の形状変形などが起き難い。そのため、容器の外観、機能などに影響を与えることが無い。
そして、首部の直径を、ワイン用ガラス壜などの形状を模したボトルのデザイン的な許容範囲で大きくすることができる。ホットパック充填後に内容物が冷却され、その内容物の体積が収縮したことにより、首部の内側において内容物の液面高さ位置(入り身線)が降下するが、このように首部の直径を大きくすることで、液面の降下を抑えることができる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、前記接地部の内周部の直径は、胴部最大外径とされている前記胴部傾斜下部の直上の胴部外径の60〜73%の範囲とされていることが良好であり、接地部の内周部の直径が前記範囲を超えて大きいと、ボトルの起立安定性は良いが、内圧により底形状が変化し易くなり、一方、接地部の内周部の直径が前記範囲を超えて小さいとボトルの起立安定性が低下し、倒れ易くなり搬送性が悪くなるという可能性がある。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、前記凹入底部の平坦頂部における接地部の接地面からの容器高さ方向での高さが、前記接地部の内周部の直径の20〜30%の範囲とされていることが良好であり、平坦頂部の高さが前記範囲を超えて小さいと耐圧強度が低くなり、内圧が高まると内圧により容器外方に向けて変形し易くなり、また平坦頂部の高さが前記範囲を超えて大きくなると、内容量が不足するおそれがある。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、接地部の接地幅が0.9〜2.5mmの範囲とすることが良好であり、この範囲を超えて広いと、ボトルの内圧が高くなったとき、凹入底部が変形してボトル全高が高くなり、傾きやすく、起立安定性が低下するおそれがあり、狭いと、ボトルの接地が不安定となるが、前述の範囲とすることで前記のような問題がない。
(請求項5の発明の効果)
請求項5の発明によれば、前記首部は、容器高さ方向での長さが容器高さの20〜30%の範囲の細長形状とされ、前記細長の首部は、その外径が前記口部の外径より大とされて、前記口部側から肩部側に向けて漸次大径となる形状とされていることにより、ボトルの形状を、ワイン用ガラス壜などの形状を模したデザインにすることが容易になり、ヘッドスペースの液面高さの大きな変化を抑えることができるため、ワイン飲料用ポリエステル樹脂製ボトルとして好適なものとなる。
(請求項6の発明の効果)
前記発明の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルに液体窒素を滴下し、ホットパック用内容物を充填する方法としては、内容物を充填後のボトルのヘッドスペースの内圧が所望の適正な圧力になるように液体窒素を滴下封入することが重要である。前記発明のボトルでは、40〜60℃の加温内容物をホットパック充填する場合、加温内容物を充填し液体窒素を滴下下直後に密封して形成された容器のヘッドスペースが、ボトル内容積の2〜6%で、前記ヘッドスペースの内圧が、60〜150kPa、好適には80〜140kPaの陽圧とされる充填条件でホットパック用内容物が窒素封入充填されることが適している。
ヘッドスペースの体積が、前記の数値範囲を超えて小さい場合、窒素ガス封入ホットパック内容物充填ポリエステル樹脂製ボトルの充填直後の内圧が高くなりすぎ、また、ヘッドスペースの体積が、前記の数値範囲を超えて大きすぎると、内容物の液面が下がりすぎてしまい、消費者に好まれないほどに液面が下がることが懸念される。
また、ヘッドスペース内圧が前記数値範囲を超えて小さいと、ホットパック内容物の冷却時の体積収縮に基づく減圧を適切に吸収できず、前記数値を超えて大きいと、充填密封直後の内圧が大きくなりすぎて、容器に過剰な陽圧を加えすぎて、変形を助長することが懸念される。
本発明に係る窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルの実施の形態を示す説明図である。 実施の形態における凹入底部を断面で示す説明図である。 本発明に係るホットパック用内容物の窒素封入充填方法の実施の形態による窒素ガス封入ホットパック用内容物充填ポリエステル樹脂製ボトルを示す説明図である。
つぎに本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は内容物としてワイン飲料などの飲料を窒素封入でホットパック充填する窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルで、ポリエステル樹脂製のプリフォームを延伸ブロー成形して得られたボトルである。
図1に示されているようにこの窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル1は、ワイン用ガラス壜を模した容器形状とされていて、口部2と、口部2の下部に連接する首部3と、首部3の下部に連接する肩部4と、この肩部4の下部に連接されて略円筒形状に成形されている胴部5と、容器最下部の接地部6と、前記胴部5の下方に位置して胴部5に連接されているとともに、前記接地部6の外周部に連接されていて、胴部5と接地部6との間を繋ぐ胴部傾斜下部7と、接地部6の内周部に連接している凹入底部8とを備えているものである。
(口部)
容器最上部に位置する口部2の外周には外ねじが設けられており、この口部2にキャップを被せてねじ付けることでボトル内が封止される。口部2と首部3の間にはボトル成形に際して形成されるサポートリング9が一体にして設けられている。
(首部)
細長状の首部3の上部はサポートリング9の下方部分となり、ボトル成形や内容物充填に際してこのサポートリング9を保持する図示しない保持具に応じた規定径の被保持部分10とされていて、口部2の外径とほぼ同じ外径としている。そして首部3は被保持部分10の下辺から容器外方に向けて拡径した首部拡径部分11があり、この首部拡径部分11にサポートリング9より外径を大となるようにした略円筒状の円筒部分12が連続している。
さらに略円筒状の円筒部分12については、上記口部2側から肩部4側に向けて漸次大径となる細長の形状に成形され、首部3の内部空間の形状も成形に合わせて口部2側から肩部4側に向けて漸次大径となる形状となっている。
よってこの首部3内での下部側の空間を示す内容物とその内容物の液面上方の空間とのそれぞれの体積の変動があっても、液面が大きく上下に変化することがないように設けられている。
(首部の長さ)
首部3は、ワイン用ガラス壜を模したデザインを強調する上で重要な箇所の一つであり、この首部3の容器高さ方向の長さL3が容器高さHの20〜30%の範囲が適している。
(肩部)
前記肩部4は容器外方に向けて拡径されていて、首部3の外径より大径となって前記胴部5の上部に連続する部分であり、縦断面の形状が容器外方に向けて凸の弧状となる曲面が周方向に亘って形成されている。
(胴部)
胴部5全体が平面形状を略円筒状とされていて、前記肩部4側の胴部5の上辺部分13と前記胴部傾斜下部7側の下辺部分14とを、この上辺部分13と下辺部分14との間の中間円筒部分15より外径を若干大としている。中間円筒部分15は図示しないラベルフィルムを配する箇所であり、上辺部分13と下辺部分14とのそれぞれの外径をこの中間円筒部分15の外径より大寸とすることで、前記ラベルフィルムの不用意な移動を防ぐようにしている。このため前記上辺部分13と下辺部分14とは、本ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル1での最大外径部分となる。
(胴部傾斜下部)
前記胴部傾斜下部7の上辺部分は、首部3と肩部4との間、肩部4と胴部5との間と同様に曲面部分を介して胴部5に連接しているとともに、この胴部傾斜下部7の下辺部分も接地部6の外周となる部分に曲面部分を介して連接している。
そして図2に示されているように、実施の形態におけるホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル1での胴部傾斜下部7はその上辺部分と下辺部分との間の周方向に亘る周面が、容器中心線方向にして容器下方に向けて傾斜した傾斜面16として形成されていて、外径が容器高さ方向での下方に向けて漸次小径としている。
(接地部)
容器最下部である前記接地部6は平面形状を円環状としていて、このホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルを置く平面と接触する箇所は線接触ではなく、容器径方向で接地幅のある面接触する部分とされている。そして接地部6の内周部18と外周部17の間隔である接地幅W6は0.9〜2.5mmの範囲とすることが良好ましい。
接地部6の接地幅が前記範囲を超えて広いと、ボトルの内圧が高くなったときに、この接地部6の内周側及び凹入底部8は、容器高さ方向下方に押し出す圧力に対して抗し難くなる。そして凹入底部8が少しながら押し出される方向に変形することで容器全高が高くなり、起立安定性が低下する可能がある。また狭いと、ボトルの接地が不安定となる。
また、前記接地部6の内周部18の位置での直径W18は、胴部最大外径とされている前記胴部傾斜下部7の直上の胴部外径W5の60〜73%の範囲とすることが好ましい。
接地部6の内周部18の位置での直径W18が上記範囲を超えて大きいと、ボトルの起立安定性は良いが、内圧により底形状が変化し易くなる。また一方、直径W18が前記範囲を超えて小さいと起立安定性が低下し倒れ易くなり搬送性が悪くなるという可能性がある。
(凹入底部)
前記接地部6の内周部18に連接している凹入底部8は、図2の断面で示されているように容器外周側から、周壁部19と曲面部20と底部中央部21とで容器内方に向けて凹入した形状に形成されている。
(周壁部)
前記周壁部19は接地部6の内周部18から略垂直に容器高さ方向の上方に向けて立ち上げられていて、本実施の形態において、周壁部19の容器高さ方向の長さL19が0.5mmとされており、1mm以下が適している。長さが大きくなると凹入部の凹入高さが大きくなりすぎるという問題がある。
(曲面部)
曲面部20は周壁部19の上辺部22に連接されている。そして凹入底部8の中心側に向けて漸次傾斜して、周壁部19の部分より容器高さ方向上方に位置にするように配置されている。
さらに曲面部20は縦断面形状を平板形状とはせずに、図示されているようにこの周壁部19の上辺部22から容器高さ方向の上方に向けて緩やかな凸の弧状を呈するように形成されている。
(底部中央部)
底部中央部21は前記曲面部20の内周部23が連接していてい、この底部中央部21が凹入底部8全体の中央に位置する。この底部中央部21は縦断面形状が容器高さ方向の上方に向けて凸のドーム状としている。そして、天頂部分(容器外面側)24が略平坦にして、曲面部20の部分より上方の位置となるように形成されている。
このように凹入底部8は全体として容器内方に向けて凹入した形状としている。さらに凹入底部8の外周部分となる前記周壁部19が接地部6の内周部18の位置から略垂直にして容器高さ方向の上方に向けて立ち上げられていて、この立ち上げられた周壁部19に、縦断面略弧状の前記曲面部20が連接されていることから、容器内圧が高まって曲面部20を容器下方に向けて押し下げる力が加わることがあっても、その押し下げる力での縦の分力に対して周壁部19が確実に抗するようになり、よって曲面部20の容器下方への移動が抑えられる。
そのため、容器内圧が高まって凹入底部8を容器下方に押し下げるようになる時点の場合でも、接地部6の接地幅が前記範囲とされていることと相まって前記周壁部19で曲面部20の下方への移動を抑えるので、凹入底部8が容器下方に向けて下がる変形が生じない。
接地部6の接地面から底部中央部21の平坦な頂部(天頂部分24)における容器高さ方向の凹入底部の高さH21は、接地部6の内周部18の直径W18の20〜30%の範囲とされていることが好ましい。
接地部6の接地面から底部中央部21の平坦な頂部(天頂部分24)における容器高さ方向の高さH21が前記範囲を超えて小さいと耐圧強度が低くなり、内圧が高まると内圧により容器外方に向けて変形し易くなる。また平坦頂部の高さが前記範囲を超えて大きくなると、内容量が不足する可能性がある。
(窒素ガス封入ホットパック充填方法)
図3は前記窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル1にホットパック用内容物が加温充填され、窒素ガスが封入された窒素ガス封入ホットパック用内容物充填ポリエステル樹脂製ボトル25を示している。この窒素ガス封入ホットパック用内容物充填ポリエステル樹脂製ボトル25としては、例えば、ワイン飲料などのホットパック飲料が充填済みとなって飲料メーカーでの保存段階やメーカーから出荷されて一般小売店舗などでの保存段階にあるボトルである。
この窒素ガス封入ホットパック用内容物充填ポリエステル樹脂製ボトル25の、細長の首部3の内容物の液面の上方のヘッドスペース27は、充填直後から、窒素ガス量、内容物の温度変化による体積変化、内容物中への窒素の溶解などにより、体積は変動し液面も変動する。
本ボトル25のホットパック内容物がワイン飲料の場合に限られるものではないが、内容物の液面の高さが下がりすぎると、商品として一般消費者には見た目が好まれないものとなってしまうため、液面低下の少ないヘッドスペースを確保することが望ましく、液体窒素滴下充填においては、容器の形状変動が少なく抑制するような容器形状が求められ、また、容器形状に影響を与えないような充填条件を適切に設定することが望まれる。
本実施の形態である窒素ガス封入ホットパック内容物充填ポリエステル樹脂製ボトル25にあっては、充填直後のヘッドスペース27の体積が、ボトル内容積の2〜6%の範囲となるように窒素封入充填することが適している。この範囲とすることで、窒素封入充填直後の高圧、及び、その後の冷却による内容物の体積収縮による減圧によって本発明の前記ボトルが変形することを適切に抑え、消費者に好まれないヘッドスペース液面(入り身線)低下を減少することができる。
ヘッドスペース27の体積が、前記の数値範囲を超えて小さい場合、窒素ガス封入ホットパック内容物充填ポリエステル樹脂製ボトル25の充填直後の内圧が高くなりすぎ、また、ヘッドスペース27の体積が、前記の数値範囲を超えて大きすぎると、液面が下がりすぎてしまい、消費者に好まれないほどに液面が下がることが懸念される。
なお、本発明の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル1は、充填する内容物の酸化を防止するために、所望により公知のアクティブ酸素バリア剤、パッシーブ酸素バリア剤などを、単層又は多層で適宜用いることができる。また、酸素などのガスバリア性を高めるために容器内面或いは外面にダイヤモンドライクカーボンコート、シリカコートなど公知のプラズマコートを施して使用することができる。
1…窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル
3…首部
6…接地部
7…胴部傾斜下部
8…凹入底部
16…胴部傾斜下部の傾斜面
17…接地部の外周部
18…接地部の内周部
19…周壁部
20…曲面部
21…底部中央部
24…底部中央部の天頂部分
25…窒素ガス封入ホットパック内容物充填ポリエステル樹脂製ボトル
26…キャップ
27…ヘッドスペース
L3…首部の長さ
H…容器高さ
H21…天頂部分の容器高さ方向での高さ
L19…周壁部の容器高さ方向での長さ
W5…胴部外径
W6…接地幅
W17…接地部の外周部の位置での直径
W18…接地部の内周部の位置での直径

Claims (6)

  1. 口部と、前記口部の下部に連接する首部と、前記首部の下部に連接し、容器外方に向けて拡径されて首部の外径より大径とされている肩部と、前記肩部の下部に連接して略円筒形状とされている胴部と、平面形状が円環状とされている接地部と、前記胴部の下方に位置してこの胴部に連接するとともに、外径が容器高さ方向での下方に向けて漸次小径となり前記接地部に連接する胴部傾斜下部と、前記接地部の内周部に連接している凹入底部とを備える窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルにおいて、
    前記凹入底部は、前記接地部の内周部から略垂直に容器高さ方向での上方に向けて立ち上がる周壁部と、前記周壁部の上辺部に連接されていて、縦断面形状が、前記周壁部の上辺部から容器高さ方向での上方に向けて凸の弧状を呈して凹入底部の中心側に向けて漸次傾斜した形状とされ、周壁部より容器高さ方向上方の位置に形成されている曲面部と、前記曲面部の内周部に連接して凹入底部中央に位置し、天頂部分が略平坦とされて、前記曲面部より容器高さ方向上方の位置に形成されている底部中央部とからなり、容器内方に向けて凹入している凹入形状とされていることを特徴とする窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。
  2. 前記円環状の接地部の内周部の直径は、胴部最大外径とされている前記胴部傾斜下部の直上の胴部外径の60〜73%の範囲とされている請求項1に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。
  3. 前記凹入底部の平坦頂部における接地部の接地面からの容器高さ方向での高さが、前記接地部の内周部の直径の20〜30%の範囲とされている請求項1または2の何れか一項に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。
  4. 前記円環状の接地部の内周と外周の間隔である接地幅が0.9〜2.5mmの範囲とされている請求項1から3の何れか一項に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。
  5. 前記首部は、容器高さ方向での長さが容器高さの20〜30%の範囲の細長形状とされ、前記細長の首部は、その外径が前記口部の外径より大とされて、前記口部側から肩部側に向けて漸次大径となる形状とされている請求項1から4の何れか一項に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトル。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の窒素封入ホットパック用ポリエステル樹脂製ボトルに、40〜60℃に加温されたホットパック用内容物を窒素封入充填する方法であって、前記ボトルに前記加温内容物と液体窒素を滴下注入後に口部を密封した充填密封直後の前記充填容器のヘッドスペースがボトル内容積の2〜6%で、前記ヘッドスペースの内圧が60〜150kPaの陽圧で充填密封することを特徴とするホットパック用内容物の窒素封入充填方法。
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