JP6894582B2 - バルーン型電極カテーテル - Google Patents
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Description
また、ルーメンチューブ(供給管腔)からバルーンの内部に供給された流体をバルーンの内部で循環させてルーメンチューブ(帰還管腔)から排出することにより、バルーンの内部を冷却することができる。
本発明の目的は、使用するシースや内視鏡の内腔への挿通性が損なわれることなく経脈管的に導入することができ、脈管またはその周囲の病巣組織に対して広範囲にわたり焼灼治療を行うことができるバルーン型電極カテーテルを提供することにある。
本発明の他の目的は、脈管またはその周囲の組織を当該脈管の円周方向に沿って均質な焼灼治療を行うことができるバルーン型電極カテーテルを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、バルーン内部の冷却効果、延いては、表面電極の周囲の組織の冷却効果に優れたバルーン型電極カテーテルを提供することにある。
中央ルーメンと、その周囲に複数配置されたサブルーメンとを有するアウターチューブと、
前記アウターチューブの基端側に配置された通電用コネクタと、
拡張収縮する拡張部と、その両端に連続するネック部とを有し、基端側ネック部が前記アウターチューブの先端部に固定されることにより、当該アウターチューブの先端側に接続されたバルーンと、
ガイドワイヤを挿通可能なルーメンを有し、前記アウターチューブの前記中央ルーメンに挿通されて、当該中央ルーメンの開口から前記バルーンの内部に延出し、当該バルーンの内部を延在するインナーチューブと、
前記インナーチューブの前記ルーメンに連通するルーメンを有し、前記バルーンの内部において前記インナーチューブの先端に接続されるとともに、先端側ネック部に固定されて前記バルーンの外部に延出する先端チップと、
前記拡張部および前記先端側ネック部における前記バルーンの外表面に形成された金属薄膜からなる表面電極と、
前記表面電極の先端部にその内周面が接触するように、前記バルーンの前記先端側ネック部に装着されることにより、前記表面電極と電気的に接続された金属リングと、
前記金属リングの内周面にその先端が固定され、前記バルーンの内部および前記アウターチューブの何れかの前記サブルーメンに延在して、その基端が前記通電用コネクタに固定されることにより、前記表面電極と前記通電用コネクタとを電気的に接続する導線と
を備えていることを特徴とする。
これにより、脈管またはその周囲の病巣組織に対して広範囲にわたり焼灼治療を行うことができる。
これにより、バルーン型電極カテーテルの導入時において、使用するシースや内視鏡の開口に当該金属リングが引っ掛かるようなことはなく、シースや内視鏡の内腔へのバルーン型電極カテーテルの挿通性が損なわれることがない。
前記アウターチューブの有する前記サブルーメンの少なくとも1本は、前記バルーンの内部に供給された流体を当該バルーンの内部から排出するために、当該流体を流通させる流体排出用サブルーメンであることが好ましい。
前記流体供給用サブルーメンの開口は、前記拡張部の軸方向の中間位置よりも先端側に位置し、
前記流体排出用サブルーメンの開口は、前記拡張部の前記基端またはその近傍に位置していることが好ましい。
の流れが形成されて、バルーンの内部において当該流体を流動させることができるので、バルーンの内部、延いては、表面電極の周囲の組織を十分に冷却することができる。
前記バルーンの前記基端側ネック部の外径と、前記アウターチューブの前記基端部の外径とが実質的に等しいことが好ましい。
また、アウターチューブの外径をシースや内視鏡によって制限される最大径とすることができるので、当該アウターチューブの有する流体供給用サブルーメンおよび流体排出用サブルーメンの径を十分に確保することができ、バルーンの内部の冷却効果を更に向上させることができる。
また、複数の帯状電極からなる表面電極を備えた本発明のバルーン型電極カテーテルによれば、脈管またはその周囲の組織を当該脈管の円周方向に沿って均質な焼灼治療を行うことができる。
更に、バルーンの拡張部の軸方向の中間位置より先端側で開口する流体供給用サブルーメンと、バルーンの拡張部の基端またはその近傍で開口する流体排出用サブルーメンとを有するアウターチューブを備えた本発明のバルーン型電極カテーテルによれば、従来のバルーン型電極カテーテルと比較して、バルーン内部の冷却効果、延いては表面電極の周囲の組織の冷却効果に優れている。
この実施形態のバルーン型電極カテーテル100は、経脈管的に導入され、脈管またはその周囲における腫瘍などの病巣組織を、高周波焼灼により治療するためのバルーン型の電極カテーテルである。
クタ、26は導線保護チューブ、27は流体供給用チューブ、28は流体排出用チューブである。
アウターチューブ10の基端部および先端部の一部は円管状部分11により構成され、アウターチューブ10の先端部(前記一部を除く)は半円管状部分13により構成されている。
円管状部分11において、サブルーメン101L〜112Lの各々は、これを囲繞するルーメンチューブにより形成され、これらのルーメンチューブは、円管状部分11を形成するバインダ樹脂により固定されている。
半円管状部分13においてサブルーメン101L〜105Lの各々を囲繞するルーメンチューブは、半円管状部分13を形成するバインダ樹脂により固定されている。
これにより、サブルーメン101L〜105L(アウターチューブ10に形成されている12本のサブルーメンのうちの5本のサブルーメン)は、バルーン30(拡張部31)の内部に流体を供給するための「流体供給用サブルーメン」となる。
ここに、バルーン30の内部に供給される流体としては、生理食塩水を例示することができる。
但し、サブルーメン106L、110Lおよび112Lの開口は、図17に示すシール材90によって封止されている。
これにより、サブルーメン107L〜109Lおよび111L(アウターチューブ10に形成されている12本のサブルーメンのうちの4本のサブルーメン)は、バルーン30(拡張部31)の内部に供給された流体をバルーン30の内部から排出するための「流体排出用サブルーメン」となる。
商標))およびナイロンなどのポリアミド系樹脂を挙げることができ、これらのうち、PEBAXが好ましい。
アウターチューブ10の中央ルーメン10Lの径は、通常0.35〜0.95mmとされ、好適な一例を示せば0.85mmとされる。
アウターチューブ10のサブルーメン101L〜112Lの径は、通常0.10〜0.75mmとされ、好適な一例を示せば0.25mmとされる。
アウターチューブ10の長さは、通常100〜2200mmとされ、好適な一例を示せば1800mmとされる。
図23に示すように、アウターチューブ10のサブルーメン101L〜105Lおよびサブルーメン107L〜111Lを囲繞するルーメンチューブは、アウターチューブ10の基端からYコネクタ20の内部に進入している。
この流体供給用チューブ27は、Yコネクタ20の外部に延出し、流体供給用チューブ27の基端は流体供給用コネクタ22に連結している。
この流体排出用チューブ28は、Yコネクタ20の外部に延出し、流体排出用チューブ28の基端は流体排出用コネクタ23に連結している。
図1〜図5に示すように、バルーン30の拡張部31は、円筒状部分311と、円筒状部分311の先端から先端側ネック部33の基端に至る先端側コーン部分313と、円筒状部分311の基端から基端側ネック部35の先端に至る基端側コーン部分315とからなる。
また、図19に示した基端側ネック部35の外径は、図21に示したアウターチューブ10の基端部の外径と実質的に等しい。
また、アウターチューブ10の外径をシースや内視鏡によって制限される最大径とすることできる(基端側ネック部の厚みによる外径の拡大を考慮する必要がない)ので、アウターチューブ10のサブルーメン101L〜112Lの径を十分確保することができ、バルーン30の内部の冷却効果を更に向上させることができる。
これにより、流体供給用サブルーメン101L〜105Lを流通する流体は、円筒状部分311の先端近傍に位置する各々の開口から先端方向に吐出され、吐出された流体は、拡張部31(先端側コーン部分313)の先端近傍に到達することができ、これにより、バルーン30(拡張部31)の内部において先端側から基端側への流体の流れを形成することができる。
バルーン30の基端側ネック部35の外径は、アウターチューブ10の基端部の外径と実質的に等しく、通常1.0〜3.3mmとされ、好適な一例を示せば1.45mmである。
バルーン30(拡張部31)の長さとしては、通常8〜50mmとされ、好適な一例を示せば20mmとされる。
バルーン型電極カテーテル100を構成するインナーチューブ41は、ガイドワイヤを挿通可能なルーメン(ガイドワイヤルーメン)を有し、アウターチューブ10(円管状部分11)の中央ルーメン10Lに挿通され、その先端部が当該中央ルーメン10Lの開口からバルーン30(拡張部31)の内部に延出している。
インナーチューブ41の内径は、通常0.31〜0.92mmとされ、好適な一例を示せば0.68mmとされる。
先端チップ46の外径は、通常0.35〜2.6mmとされ、好適な一例を示せば1.0mmとされる。
先端チップ46が固定されるバルーン30の先端側ネック部33の外径は、通常0.37〜3.3mmとされ、好適な一例を示せば1.18mmである。
帯状電極51〜54を構成する金属薄膜の膜厚としては0.5〜5.0μmであることが好ましく、更に好ましくは1.0〜2.5μmとされる。
この膜厚が過小である場合には、手技中(高周波通電中)において、ジュール熱により金属薄膜が高温となるおそれがある。
他方、薄膜の膜厚が過大である場合には、拡張収縮に伴うバルーンの形状変化に当該金
属薄膜が追従しにくくなり、バルーンの拡張・収縮性が損なわれることがある。
バルーン型電極カテーテル100を構成する金属リング60は、その内周面が帯状電極51〜54の各々の先端部に接触するようにして、先端側ネック部33にかしめ固定されており、これにより、帯状電極51〜54の各々と金属リング60とが電気的に接続されている。
先端側ネック部33に装着される金属リング60の外径は、アウターチューブ10や基端側ネック部35の外径よりも小さく、通常0.98〜3.28mmとされ、好適な一例を示せば1.32mmとされる。
この導線70は、図9および図11に示すように、先端チップ46の管壁内に延在し、図12、図14および図15に示すように、インナーチューブ41に沿ってバルーン30の拡張部31の内部に延在し、図17、図19および図21に示すように、アウターチューブ10(円管状部分11)のサブルーメン112Lに延在し、図23および図24に示すように、Yコネクタ20の内部に延在し、Yコネクタ20から延出する導線保護チューブ26の内部を通ってYコネクタ20から延出している。
の管壁からアウターチューブ10(円管状部分11)のサブルーメン106Lに進入して当該サブルーメン106Lに延在し、図23および図24に示すように、導線70とともに、Yコネクタ20の内部に延在し、Yコネクタ20から延出する導線保護チューブ26の内部を通ってYコネクタ20から延出している。
温度センサ80の基端は電気コネクタ21に接続されている。
例えば、バルーン30の内部における半円管状部分13の先端面14の位置(流体供給
用サブルーメン101L〜105Lの開口位置)は、拡張部31の軸方向の中間位置よりも先端側であれば、拡張部31の円筒状部分311の先端近傍でなくてもよい。
10 アウターチューブ
10L 中央ルーメン
101L〜105L サブルーメン(流体供給用サブルーメン)
107L〜109L,111L サブルーメン(流体排出用サブルーメン)
106L,110L,112L サブルーメン
11 円管状部分
12 円管状部分の先端面
13 半円管状部分
14 半円管状部分の先端面
20 Yコネクタ
21 電気コネクタ
22 流体供給用コネクタ
23 流体排出用コネクタ
24 ガイドワイヤコネクタ
26 導線保護チューブ
27 流体供給用チューブ
28 流体排出用チューブ
30 バルーン
31 拡張部
311 円筒状部分311
313 先端側コーン部分313
315 基端側コーン部分315
33 先端側ネック部
35 基端側ネック部
41 インナーチューブ
46 先端チップ
51〜54 帯状電極(表面電極)
60 金属リング
70 導線
80 温度センサ(熱電対)
81 温度センサの測温部
90 シール材
95 接着剤
Claims (8)
- 経脈管的に導入され、脈管またはその周囲の組織を高周波焼灼治療するためのバルーン型の電極カテーテルであって、
中央ルーメンと、その周囲に複数配置されたサブルーメンとを有するアウターチューブと、
前記アウターチューブの基端側に配置された通電用コネクタと、
拡張収縮する拡張部と、その両端に連続するネック部とを有し、基端側ネック部が前記アウターチューブの先端部に固定されることにより、当該アウターチューブの先端側に接続されたバルーンと、
ガイドワイヤを挿通可能なルーメンを有し、前記アウターチューブの前記中央ルーメンに挿通されて、当該中央ルーメンの開口から前記バルーンの内部に延出し、当該バルーンの内部を延在するインナーチューブと、
前記インナーチューブの前記ルーメンに連通するルーメンを有し、前記バルーンの内部において前記インナーチューブの先端に接続されるとともに、先端側ネック部に固定されて前記バルーンの外部に延出する先端チップと、
前記拡張部および前記先端側ネック部における前記バルーンの外表面に形成された金属薄膜からなる表面電極と、
前記表面電極の先端部にその内周面が接触するように、前記バルーンの前記先端側ネック部に装着されることにより、前記表面電極と電気的に接続された金属リングと、
前記金属リングの内周面にその先端が固定され、前記バルーンの内部および前記アウターチューブの何れかの前記サブルーメンに延在して、その基端が前記通電用コネクタに固定されることにより、前記表面電極と前記通電用コネクタとを電気的に接続する導線と
を備えていることを特徴とするバルーン型電極カテーテル。 - 前記表面電極は、前記バルーンの軸方向に沿って延びるように形成され、当該バルーンの円周方向に沿って等角度間隔に配置された複数の帯状電極であり、前記帯状電極の各々の先端部に前記金属リングの内周面が接触していることを特徴とする請求項1に記載のバルーン型電極カテーテル。
- 前記金属リングが絶縁被覆されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバルーン型電極カテーテル。
- 前記アウターチューブの有する前記サブルーメンの少なくとも1本は、前記バルーンの内部に流体を供給するために当該流体を流通させる流体供給用サブルーメンであり、
前記アウターチューブの有する前記サブルーメンの少なくとも1本は、前記バルーンの内部に供給された流体を当該バルーンの内部から排出するために、当該流体を流通させる流体排出用サブルーメンであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のバルーン型電極カテーテル。 - 前記バルーンの前記基端側ネック部に固定された前記アウターチューブの前記先端部を前記バルーンの前記拡張部が内包しており、
前記流体供給用サブルーメンの開口は、前記拡張部の軸方向の中間位置よりも先端側に位置し、
前記流体排出用サブルーメンの開口は、前記拡張部の前記基端またはその近傍に位置していることを特徴とする請求項4に記載のバルーン型電極カテーテル。 - 前記流体供給用サブルーメンの数が前記流体排出用サブルーメンの数よりも多いことを特徴とする請求項4または5に記載のバルーン型電極カテーテル。
- 前記バルーンの前記基端側ネック部が固定されている前記アウターチューブの前記先端部の外径が、当該アウターチューブの基端部の外径よりも小さく形成されており、
前記バルーンの前記基端側ネック部の外径と、前記アウターチューブの前記基端部の外径とが実質的に等しいことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のバルーン型電極カテーテル。 - 前記バルーンの管壁に温度センサが配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の電極カテーテル。
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