JP6896582B2 - 表示用ラベル - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係る表示用ラベルは、基材と、当該基材の一方の面側に積層された粘着剤層とを備える。
本実施形態に係る表示用ラベルにおいて、基材の材料は限定されない。樹脂系の材料を主成分とする樹脂系シートから構成されていてもよいし、紙系の材料から構成されていてもよい。
本実施形態に係る表示用ラベルでは、粘着剤層が、アクリル系共重合体と、粘着付与剤とを含有する粘着剤組成物から形成されたものである。これにより、本実施形態に係る表示用ラベルは、被着体に対して十分な粘着力を発揮するものとなり、特に、ポリプロピレン樹脂といったオレフィン系樹脂からなる表面に対しても十分な粘着力を発揮できる。
上記アクリル系共重合体は、分子量分布(Mw/Mn)が、3.0以下であり、1.5以下であることが好ましい。当該分子量分布(Mw/Mn)が3.0を超える場合、アクリル系共重合体は、低分子量の共重合体を比較的多く含むものとなり、得られる粘着剤層中の低分子量の粘着成分の含有量が多くなる結果、粘着剤層からの粘着成分の溶出が生じ易くなる。なお、上記分子量分布(Mw/Mn)の下限値は、特に制限されないものの、1.0以上であることが好ましい。
カラム:TSKgelGMHXL→TSKgelGMHXL→TSKgel2000HXL
注入量:80μl
測定温度:40℃
流速:1ml/分
検出器:示差屈折計
試料濃度:1%(w/v)
本実施形態における粘着剤組成物は、粘着付与剤を含有する。これにより、形成される粘着剤層の粘着力が良好に向上し、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂といったオレフィン系樹脂からなる表面に対しても十分な粘着力を発揮できるものとなる。
本実施形態における粘着剤組成物における、アクリル系共重合体および粘着付与剤以外の成分については、形成される粘着剤層によって所望の粘着力が発揮される限り、特に限定されない。
粘着剤層の厚さは、1μm以上であることが好ましく、2μm以上であることがより好ましく、特に5μm以上であることが好ましく、さらには10μm以上であることが好ましい。また、当該厚さは、1000μm以下であることが好ましく、500μm以下であることがより好ましく、特に100μm以下であることが好ましく、さらには50μm以下であることが好ましい。当該厚さが1μm以上であることで、表示用ラベルの被着体に対する粘着力が効果的に向上する。また、当該厚さが1000μm以下であることで、粘着剤層から被着体への粘着成分の溶出を効果的に抑制することが可能となる。
本実施形態に係る表示用ラベルでは、粘着剤層における基材とは反対側の面を保護する目的で、当該面に剥離ライナーが貼付されていてもよい。
本実施形態に係る表示用ラベルでは、表示用ラベルを約5cm×約0.5cmの大きさに裁断して得られた試験片と超純水200mLとを含む密閉容器を、高圧蒸気滅菌器を用いて70℃で24時間加熱し、続いて室温になるまで放置した後、密閉容器中の超純水の紫外吸収スペクトルを測定した場合に、220〜240nmの波長域の最大吸光度が、0.08以下であることが好ましく、241〜350nmの波長域の最大吸光度が、0.05以下であることが好ましい。本実施形態に係る表示用ラベルでは、前述した通り粘着成分の溶出が生じ難いため、上述の紫外吸収スペクトルを測定した場合には、220〜240nmの波長域および241〜350nmの波長域の最大吸光度が、それぞれ上述した範囲を満たし易いものとなる。なお、上述した最大吸光度の詳細な測定方法は、後述する試験例に記載の通りである。
本実施形態に係る表示用ラベルの製造方法は特に限定されない。例えば、次のような、粘着剤組成物の塗布により粘着剤層を形成する工程を備える製造方法により製造することができる。すなわち、粘着剤層の材料を含む粘着剤組成物、および所望によりさらに溶媒または分散媒を含有する粘着剤組成物の塗布液を調製する。この塗布液を、剥離ライナーの剥離面上に、ダイコーター、カーテンコーター、スリットコーター、ナイフコーター等により塗布して塗膜を形成する。さらに、当該塗膜を乾燥させることにより、粘着剤層を形成する。その後、剥離ライナー上の粘着剤層と基材とを貼合することで粘着シートを作製し、さらに、必要に応じて、当該粘着シートの基材に対する印刷、当該粘着シートの裁断等を行うことで、表示用ラベルを得ることができる。粘着剤組成物の塗布液は、塗布を行うことが可能であればその性状は特に限定されない。粘着剤層を形成するための成分は、粘着剤組成物の塗布液中に溶質として含有されてもよく、または分散質として含有されてもよい。
本実施形態に係る表示用ラベルは、種々の用途に使用することができるものの、特に、医療用製品に使用することが好ましい。本実施形態に係る表示用ラベルは、分子量分布(Mw/Mn)が3.0以下であるアクリル系共重合体を含有する粘着剤組成物により粘着剤層が形成されていることにより、粘着剤層から被着体への粘着成分の溶出が生じ難い。そのため、本実施形態に係る表示用ラベルは、そのような粘着成分による汚染を避けることが強く求められる医療用製品への使用に好適である。
アクリル系モノマーのトリブロック共重合体として、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)−ポリアクリル酸ブチル(PBA)−PMMAを作製した。PMMA比率は、27mol%であり、重量平均分子量(Mw)を後述する方法にて測定したところ、127,000であり、分子量分布(Mw/Mn)を、後述する方法にて測定した重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)から算出したところ、1.3であった。
カラム:TSKgelGMHXL→TSKgelGMHXL→TSKgel2000HXL
注入量:80μl
測定温度:40℃
流速:1ml/分
検出器:示差屈折計
試料濃度:1%(w/v)
アクリル系共重合体の配合量および粘着付与剤の配合量を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
粘着付与剤を使用しないこと以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
アクリル酸ブチル97質量部、アクリル酸3質量部、トルエン75質量部、酢酸エチル75質量部を仕込み、アゾビスイソブチロニトリル0.3質量部を加え、窒素ガス雰囲気下で80℃にて8時間重合を行うことで、アクリル系共重合体を得た。当該アクリル系共重合体の重量平均分子量を前述した方法にて測定したところ、780,000であり、分子量分布(Mw/Mn)を、前述した方法にて測定した重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)から算出したところ、3.5であった。
比較例2と同様に作製したアクリル系共重合体80質量部に対して、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製,製品名「コロネートL」)1.2質量部を使用するとともに、粘着付与剤20質量部を使用したこと以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
実施例および比較例にて作製した粘着シートを25mm×150mmに裁断した後、剥離ライナーを剥離して粘着シート試験片を得た。JIS Z 0237:2009(ISO 29862:2007)に基づき、23℃、相対湿度50%環境下で、上記の粘着シート試験片をポリプロピレン板に貼付して試験サンプルとした。貼付24時間後の粘着力(単位:N/25mm)を、180°引きはがし法によって引張り速度300mm/分にて測定した。結果を表1に示す。
実施例および比較例にて作製した粘着シートを、約5cm×約0.5cmの大きさに裁断して、試験片を得た。当該試験片を超純水で洗浄した後、室温で乾燥した。乾燥後の試験片を硬質ガラス製容器に入れ、超純水200mLを加え、密栓した。そして、試験片および超純水が入った硬質ガラス製容器を、高圧蒸気滅菌器を用いて70℃で24時間加熱した後、室温になるまで放置した。放置後の容器内の液を試験液とした。
[アクリル系共重合体]
PMMA−PBA−PMMA:ポリメタクリル酸メチル−ポリアクリル酸ブチル−ポリメタクリル酸メチルの構成を有する、アクリル系モノマーのトリブロック共重合体
BA:アクリル酸ブチル
AA:アクリル酸
[粘着付与剤]
ロジン系:水素化ロジンエステル樹脂(荒川化学工業社製,「パインクリスタルKE−311」,軟化点:95℃)
[イソシアネート系架橋剤]
イソシアネート系架橋剤:イソシアネート系架橋剤(東ソー社製,製品名「コロネートL」)
Claims (7)
- 基材と、前記基材の一方の面側に積層された粘着剤層とを備えた、医療用製品に使用される表示用ラベルであって、
前記粘着剤層が、アクリル系共重合体と、粘着付与剤とを含有する粘着剤組成物から形成されたものであり、
前記アクリル系共重合体の分子量分布(Mw/Mn)が、3.0以下であり、
前記医療用製品の表面の少なくとも一部が、オレフィン系樹脂からなり、
前記表示用ラベルが、オレフィン系樹脂からなる前記表面に貼付される
ことを特徴とする表示用ラベル。 - 前記アクリル系共重合体の重量平均分子量(Mw)は、30,000以上、300,000以下であることを特徴とする請求項1に記載の表示用ラベル。
- 前記粘着剤組成物中における前記粘着付与剤の含有量は、前記アクリル系共重合体および前記粘着付与剤の含有量の合計に対して、5質量%以上、50質量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示用ラベル。
- 前記粘着付与剤は、ロジン系樹脂およびスチレン系樹脂の少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示用ラベル。
- 前記粘着付与剤は、軟化点が50℃以上、120℃以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表示用ラベル。
- 前記アクリル系共重合体は、アクリル系ポリマーのトリブロック共重合体を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示用ラベル。
- JIS Z0237:2009に準拠して測定された、ポリプロピレン板に対する180°引きはがし粘着力は、1.0N/25mm以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示用ラベル。
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Publications (2)
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| JP2017195043A Active JP6896582B2 (ja) | 2017-10-05 | 2017-10-05 | 表示用ラベル |
Country Status (1)
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