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JP6897640B2 - 発光装置の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、発光装置の製造方法及び発光装置に関する。
発光素子(LED素子)は、バックライト用光源や各種照明など様々な用途で広く利用されている。特許文献1には、凹部を有する発光素子収納用パッケージと、凹部に収容され搭載された発光素子と、を具備する小型の発光装置が開示されている。
特開2004−207542号公報
発光装置を組み込んだ製品の小型化を図るために、発光装置は更なる薄型化の要求がある。そこで、本発明に係る実施形態は、薄型の発光装置の製造方法及び薄型の発光装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る発光装置の製造方法は、上面と、前記上面の反対側に位置する第1下面と、を有する基材と、前記上面に配置される一対の第1配線と、前記一対の第1配線とそれぞれ電気的に接続され、前記上面と前記第1下面との間に位置する第2配線と、を備える前駆体基板と、前記第1配線上に載置される発光素子と、を備える中間体を準備する工程と、前記基材の第1下面側から前記基材の一部を除去し前記基材を薄くし基材の第2下面を形成する工程と、前記第2配線と電気的に接続される一対の外部接続電極を前記第2下面に形成する工程と、を含む。
本発明の一態様に係る発光装置は、上面と、前記上面の反対側に位置する第2下面と、を有する基材と、前記上面に配置される一対の第1配線と、前記第2下面に配置される一対の外部接続電極と、前記一対の第1配線と前記一対の外部接続電極とそれぞれ電気的に接続する第2配線と、を備える基板と、光取り出し面と、前記光取り出し面の反対側にある電極形成面と、前記光取り出し面と前記電極形成面との間にある素子側面と、前記電極形成面に一対の素子電極を備え、前記一対の素子電極と前記第1配線とが対向して、前記第1配線上に配置される発光素子と、を有し、前記基材の最大厚みが前記電極形成面から前記基材の上面までの最大距離の0.3倍以上4倍以下である。
本発明に係る実施形態の発光装置の製造方法、及び、発光装置によれば、薄型の発光装置を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る中間体の上面図である。 図2は、図1のI−I断面における概略断面図である。 図3は、実施形態1に係る前駆体基板の上面図である。 図4は、図3のII−II断面における概略断面図である。 図5は、実施形態1に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図である。 図6は、実施形態1に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図である。 図7は、実施形態1に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図である。 図8は、実施形態1に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図である。 図9は、実施形態1に係る発光装置の上面図である。 図10は、図9のIII−III断面における概略断面図である。 図11は、実施形態1に係る発光装置の下面図である。 図12は、実施形態1に係る発光装置の変形例の下面図である。 図13は、実施形態1に係る発光装置の変形例の下面図である。 図14は、実施形態1に係る発光装置の側面図である。 図15は、実施形態1に係る発光装置の側面図である。 図16は、実施形態2に係る発光装置の上面図である。 図17は、図16のIV−IV断面における概略断面図である。 図18は、実施形態2に係る発光装置の下面図である。 図19は、実施形態3に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図である。 図20は、実施形態3に係る発光装置の上面図である。 図20は、図20のV−V断面における概略断面図である。
以下、発明の実施形態について適宜図面を参照して説明する。但し、以下に説明する発光装置は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。また、一つの実施形態において説明する内容は、他の実施形態及び変形例にも適用可能である。さらに、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
<実施形態1>
本発明の実施形態1に係る発光装置の製造方法を図1から図8に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る中間体の上面図である。図2は、図1のI−I断面における概略断面図である。図3は、実施形態1に係る前駆体基板の上面図である。図4は、図3のII−II断面における概略断面図である。図5から図8は、実施形態1に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図である。
実施形態1の発光装置の製造方法は、
(1)上面と、上面の反対側に位置する第1下面と、を有する基材と、上面に配置される一対の第1配線と、一対の第1配線とそれぞれ電気的に接続され、上面と第1下面との間に位置する第2配線と、を備える前駆体基板と、第1配線上に載置される発光素子と、を備える中間体を準備する工程と、
(2)基材の第1下面側から基材の一部を除去し基材を薄くし基材の第2下面を形成する工程と、
(3)第2配線と電気的に接続される一対の外部接続電極を第2下面に形成する工程と、を含む。
以上のように構成された実施の形態の発光装置の製造方法によれば、基材の一部を除去し基材を薄くしているので、薄型の発光装置を製造することができる。以下、各工程について詳説する。
(中間体を準備する工程)
図2に示すように、前駆体基板10Aと発光素子20と、を備えた中間体100を準備する。前駆体基板10Aは、基材11と、一対の第1配線12A、12B、一対の第2配線151A、151Bと、を備える。本明細書において、基材11の一部を除去する前の基板を前駆体基板と呼び、基材11の一部を除去した後で外部接続電極を形成する工程の前の基板を除去後基板と呼び、外部接続電極を形成した後で後述する個片化する工程の前の基板を外部接続電極付基板と呼び、後述する個片化する工程の後の基板を個片基板と呼ぶことがある。また、前駆体基板、除去後基板及び/又は個片基板を基板と呼ぶことがある。基材11は、上面111と、上面の反対側に位置する第1下面112と、を有する。一対の第1配線12A、12Bは、基材11の上面111に配置される。一対の第1配線12A、12Bとは、正負電極として機能する2つの電極のことである。このため、個片基板は、正負一対の電極となるよう互いに離間した一対の第1配線12A、12Bを備える。前駆体基板10Aにおいては、一対の第1配線12A、12Bが離間していてもよく、一対の第1配線12A、12Bが繋がっていてもよい。図3に示すように、個片基板になる予定の領域Aにおいて、前駆体基板10Aが、正負一対の電極となるよう互いに離間した一対の第1配線となる部分を備えていればよい。尚、本明細書において、個片基板になる予定の領域Aにおいて、前駆体基板10Aが互いに離間した一対の第1配線となる部分を備えていれば、前駆体基板10Aは一対の第1配線12A、12Bを備えているとする。
Z方向における上面111から第1下面112までの最大厚みT1は、100μm以上500μm以下であることが好ましい。Z方向における上面111から第1下面112までの最大厚みとは、前駆体基板10Aの基材11の最大厚みのことである。基材の強度は、上面111から第1下面112までの厚みを100μm以上にすることで向上する。後述する基材の一部を除去する際に基材を除去する体積は、Z方向における上面111から第1下面112までの厚みを500μm以下にすることで減少する。
第2配線151A、151Bは、一対の第1配線12A、12Bとそれぞれ電気的に接続される。例えば、図2に示すように一対の第2配線の一方の第2配線151Aと、一対の第1配線の一方の第1配線12Aと、が電気的に接続され、一対の第2配線の他方の第2配線151Bと、一対の第1配線の他方の第1配線12Bと、が電気的に接続される。第2配線151A、151Bは、基材の上面111と基材の第1下面112との間に位置する。尚、本明細書において、第2配線151A、151Bとは、基材の上面111と基材の第1下面112との間に位置する配線の部分を指す。第2配線151A、151Bは、基材11の上面111から基材11の第1下面112まで形成されていてもよく、基材11の第1下面112から離間されていてもよい。
図4に示すように、第2配線151A、151Bは、基材11の上面及び第1下面に開口する貫通孔内に形成されていてもよい。例えば、図4に示すように基材11の貫通孔の表面に第2配線151A、151Bが形成され、第2配線に囲まれた領域に充填された充填部材152A、152Bを備えていてもよい。充填部材は、導電性でもよく、絶縁性でもよい。充填部材には、樹脂材料を使用することが好ましい。一般的に硬化前の樹脂材料は、硬化前の金属材料よりも流動性が高いので第2配線内に充填しやすい。このため、充填部材に樹脂材料を使用することで前駆体基板の製造が容易になる。充填しやすい樹脂材料としては、例えばエポキシ樹脂が挙げられる。充填部材として樹脂材料を用いる場合は、充填部材の線膨張係数を下げるために添加部材を含有することが好ましい。このようにすることで、第2配線との線膨張係数の差が小さくなるので、発光素子からの熱によって第2配線と充填部材との間に隙間ができることを抑制できる。添加部材としては、例えば酸化ケイ素が挙げられる。また、充填部材に熱伝導性が高いAg、Cu等の金属材料を使用した場合には、発光装置の放熱性を向上させることができる。
また、個片基板になる予定の領域において、基材の外側面に第2配線が形成されていてもよい。個片基板になる予定の領域における基材の上面形状が長方形の場合には、第2配線は長側面及び/又は短側面に形成されていてもよい。基材が上面に凹部を備える場合には、基材の凹部内に第2配線が形成されていてもよい。尚、第2配線は、基材の貫通孔内、外側面及び/又は凹部に形成されていてもよい。
発光素子20は、第1配線上に配置される。中間体100は、少なくとも1つの発光素子を備えていればよい。図2に示すように中間体100が複数の発光素子を備えていてもよい。図2に示すように、発光素子20は、前駆体基板10Aと対向する載置面と、載置面の反対側に位置する光取り出し面201を備える。発光素子20は少なくとも半導体積層体23を含み、半導体積層体23には素子電極21、22が設けられている。素子電極21、22は発光素子20の同じ側の面に形成されており、発光素子20が前駆体基板10Aにフリップチップ実装されている。これにより、発光素子の素子電極に電気を供給するワイヤが不要になるので発光装置を小型化することができる。発光素子がフリップチップ実装されている場合は、発光素子の素子電極が位置する面である電極形成面203と、反対側の面を光取り出し面201とする。なお、本実施形態では発光素子20は素子基板24を有するが、素子基板24を備えていなくてもよい。発光素子20が前駆体基板10Aにフリップチップ実装されている場合は、発光素子の素子電極21、22が導電性接着部材60を介して第1配線と電気的に接続されている。
また、発光素子20は、電極形成面と、反対側の面が前駆体基板に対向して第1配線上に配置されてもよい。このようにする場合は、電極形成面が光取り出し面となる。発光素子の素子電極に電気を供給するためにはワイヤ等を用いてもよい。
発光素子20が前駆体基板10Aにフリップチップ実装されている場合は、上面視において発光素子20の素子電極21、22と重なる位置に第1配線は凸部121を備えていることが好ましい。導電性接着部材60として溶融性の接着剤を用いた場合に、第1配線の凸部121と発光素子の素子電極21、22を接続する時に、セルフアライメント効果により発光素子と前駆体基板との位置合わせを容易に行うことができる。
中間体100は、発光素子20の素子側面202及び基材の上面111を被覆する第1反射部材30を備えていてもよい。発光素子20の素子側面202が第1反射部材に被覆されることで発光領域と非発光領域とのコントラストが高くなり、「見切り性」の良好な発光装置とすることができる。中間体100が複数の発光素子を備える場合には、複数の発光素子をそれぞれ被覆する第1反射部材30を形成してもよく、図1に示すように、複数の発光素子を一体的に被覆する第1反射部材30を形成してもよい。複数の発光素子を一体的に被覆する第1反射部材30は、複数の発光素子をそれぞれ被覆する第1反射部材30を形成するよりも製造が容易になるため好ましい。
第1反射部材30の材料としては、例えば、母材中に白色顔料を含有させた部材を用いることができる。第1反射部材30の母材としては、樹脂を用いることが好ましく、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、又はこれらの変性樹脂、などを用いることが好ましい。特に、第1反射部材30の母材として、エポキシ樹脂を用いることが好ましい。エポキシ樹脂を用いることでシリコーン樹脂を用いた場合より発光装置の硬度を向上させることができるので好ましい。また、シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂は、耐熱性及び耐光性に優れているので第1反射部材30の母材として用いることが好ましい。
第1反射部材30の白色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、チタン酸バリウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、などのうちの1種を単独で、又はこれらのうちの2種以上を組み合わせて用いることができる。白色顔料の形状は、適宜選択でき、不定形若しくは破砕状でもよいが、流動性の観点からは、球形状であることが好ましい。また、白色顔料の粒径は、例えば、0.1μm以上0.5μm以下程度であることが好ましいが、光反射性や被覆性の効果を高めるためには、白色顔料の粒径は、小さい程好ましい。白色顔料の含有量は、適宜選択できるが、光反射性及び液状時における粘度などの観点から、例えば10wt%以上80wt%以下が好ましく、20wt%以上70wt%以下がより好ましく、30wt%以上60wt%以下が更に好ましい。なお、「wt%」とは、重量パーセントであり、第1反射部材30の全重量に対する当該材料の重量の比率を表す。
中間体100は、発光素子20の光取り出し面201を被覆する透光性部材50を備えていてもよい。発光素子が透光性部材に被覆されることで、発光素子20を外部応力から保護することができる。実施形態1に係る発光装置では、透光性部材50が発光装置の発光面である。透光性部材50は、第1光取り出し面201に接して被覆していてもよく、図2に示すように、第1導光部材40を介して第1光取り出し面を被覆していてもよい。第1導光部材40は発光素子の光取り出し面201と、透光性部材50の間のみに位置して発光素子20と透光性部材50を固定してもよいし、発光素子の光取り出し面201から発光素子の素子側面202まで被覆して発光素子20と透光性部材50を固定してもよい。第1導光部材40は、第1反射部材30よりも発光素子からの光の透過率が高い。このため、第1導光部材が発光素子の側面まで被覆することで、発光素子の素子側面から出射される光が第1導光部材を通して発光装置の外側に取り出しやすくなるので光取り出し効率を高めることができる。
中間体100が透光性部材50を備える場合には、透光性部材の側面は、第1反射部材30に被覆されることが好ましい。このようにすることで、発光領域と非発光領域とのコントラストが高い、「見切り性」の良好な発光装置とすることができる。
透光性部材50は波長変換粒子を含有させてもよい。このようにすることで、発光装置の色調整が容易になる。波長変換粒子は、発光素子20が発する一次光の少なくとも一部を吸収して、一次光とは異なる波長の二次光を発する部材である。透光性部材50に波長変換粒子を含有させることにより、発光素子が発する一次光と、波長変換粒子が発する二次光とが混色された混色光を出力することができる。例えば、発光素子20に青色LEDを、波長変換粒子にYAG等の蛍光体を用いれば、青色LEDの青色光と、この青色光で励起されて蛍光体が発する黄色光とを混合させて得られる白色光を出力する発光装置を構成することができる。また、発光素子20に青色LEDを、波長変換粒子に緑色蛍光体であるβサイアロン系蛍光体と、赤色蛍光体であるマンガン賦活フッ化物系蛍光体を用いて白色光を出力する発光装置を構成してもよい。
波長変換粒子は透光性部材中に均一に分散させてもよいし、透光性部材50の上面よりも発光素子の近傍に波長変換粒子を偏在させてもよい。透光性部材50の上面よりも発光素子の近傍に波長変換粒子を偏在させることで、水分に弱い波長変換粒子を使用しても透光性部材50の母材が保護層の機能を果たすので波長変換粒子の劣化を抑制できる。また、図2に示すように、透光性部材50が波長変換粒子を含有する層51と、波長変換粒子を実質的に含有しない層52と、を備えていてもよい。Z方向において、波長変換粒子を実質的に含有しない層52は、波長変換粒子を含有する層51よりも上側に位置する。このようにすることで、波長変換粒子を実質的に含有しない層52が保護層の機能を果たすので波長変換粒子の劣化を抑制できる。水分に弱い波長変換粒子としては、例えばマンガン賦活フッ化物蛍光体が挙げられる。マンガン賦活フッ化物系蛍光体は、スペクトル線幅の比較的狭い発光が得られ色再現性の観点において好ましい部材である。「波長変換粒子を実質的に含有しない」とは、不可避的に混入する波長変換粒子を排除しないことを意味し、波長変換粒子の含有率が0.05重量%以下であることが好ましい。
透光性部材50の波長変換粒子を含有する層51は単層でもよく、複数の層でもよい。例えば、図2に示すように透光性部材50が、第1波長変換層51Aと、第1波長変換層51Aを被覆する第2波長変換層51Bと、を備えていてもよい。第2波長変換層51Bは、第1波長変換層51Aを直接被覆してもよく、透光性の別の層を介して第1波長変換層51Aを被覆してもよい。尚、第1波長変換層51Aは、第2波長変換層51Bよりも発光素子20の光取り出し面201から近い位置に配置される。第1波長変換層51Aに含有される波長変換粒子の発光ピーク波長は、第2波長変換層51Bに含有される波長変換粒子の発光ピーク波長よりも短いことが好ましい。このようにすることで、第1発光素子に励起された第1波長変換層51Aからの光によって、第2波長変換層51Bの波長変換粒子を励起することができる。これにより、第2波長変換層51Bの波長変換粒子からの光を増加させることができる。
第1波長変換層51Aに含有される波長変換粒子の発光ピーク波長は、500nm以上570nm以下であり、第2波長変換層51Bに含有される波長変換粒子の発光ピーク波長は、610nm以上750nm以下であることが好ましい。このようにすることで、色再現性の高い発光装置とすることができる。例えば、第1波長変換層51Aに含有される波長変換粒子としてβサイアロン系蛍光体が挙げられ、第2波長変換層51Bに含有される波長変換粒子としてマンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体が挙げられる。第2波長変換層51Bに含有される波長変換粒子としてマンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体を用いる場合には、特に、透光性部材50が、第1波長変換層51Aと、第2波長変換層51Bと、備えることが好ましい。マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体は輝度飽和を起こしやすいが、第2波長変換層51Bと発光素子20との間に第1波長変換層51Aが位置することで第1発光素子からの光が過度にマンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体に照射されることを抑制することができる。これにより、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体の劣化を抑制することができる。
透光性部材は、発光素子が発する一次光の少なくとも一部を吸収して、禁制遷移により二次光を発する第1波長変換粒子と、発光素子が発する一次光の少なくとも一部を吸収して、許容遷移により二次光を発する第2波長変換粒子と、を備えていてもよい。一般的に、禁制遷移により二次光を発する第1波長変換粒子は、許容遷移により二次光を発する第2波長変換粒子より残光時間が長い。このため、透光性部材が第1波長変換粒子と、第2波長変換粒子と、を備えることで、透光性部材が第1波長変換粒子のみを備えている場合よりも残光時間を短くすることができる。例えば、第1波長変換粒子としては、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体(例えばKSiF:Mn)が挙げられ、第2波長変換粒子としては、CASN系蛍光体が挙げられる。透光性部材がCASN系蛍光体と、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体と、を含有することで、透光性部材がマンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体のみを含有する場合よりも残光時間を短くすることができる。また、一般的にマンガン賦活フッ化珪酸カリウムは、CASN系蛍光体よりも半値幅が狭い発光ピークを有するので、色純度が高くなり色再現性が良好となる。このため、透光性部材がCASN系蛍光体と、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体と、を含有することで、透光性部材がCASN系蛍光体のみを含有する場合よりも色再現性が良好となる。
例えば、透光性部材に含まれるマンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体の重量は、CASN系蛍光体の蛍光体の重量の0.5倍以上6倍以下が好ましく、1倍以上5倍以下がより好ましく、2倍以上4倍以下が更に好ましい。マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体の重量が増えることで発光装置の色再現性が良好となる。CASN系蛍光体の蛍光体の重量が増えることで残光時間を短くすることができる。
マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体の平均粒径は、5μm以上30μm以下であることが好ましい。また、CASN系蛍光体の平均粒径は、5μm以上30μm以下であることが好ましい。マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体及び/又はCASN系蛍光体の平均粒径が30μm以下であることにより、発光素子からの光が波長変換粒子に拡散されやすくなるので、発光装置の配光色度ムラを抑制することができる。マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体及び/又はCASN系蛍光体の平均粒径が5μm以上であることにより、発光素子からの光を取り出しやすくなるので発光装置の光取り出し効率が向上する。
CASN系蛍光体と、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体とは、透光性部材の同じ波長変換層に含有されていてもよく、透光性部材が複数の波長変換層を備える場合には、異なる波長変換層に含有されていてもよい。マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体とCASN系蛍光体とが異なる波長変換層に含有されている場合には、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体と、CASN系蛍光体と、で光のピーク波長が短い波長変換粒子が発光素子に近くに位置することが好ましい。このようにすることで、光のピーク波長が短い波長変換粒子からの光によって、光のピーク波長が長い波長変換粒子を励起することができる。例えば、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体の光のピーク波長が631nm付近でCASN系蛍光体の光のピーク波長が650nm付近である場合には、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体が発光素子に近いことが好ましい。
第2波長変換粒子としては、他にもSCASN系蛍光体、SLAN蛍光体(SrLiAl:Eu)等が挙げられる。例えば、透光性部材は、SLAN蛍光体と、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体と、を含有していてもよい。また、透光性部材が赤色蛍光体である第1波長変換粒子及び第2波長変換粒子と、緑色蛍光体であるβサイアロン系蛍光体と、を含有していてもよい。このようにすることで、発光装置の色再現性が良好になる。
(第2下面を形成する工程)
図5に示すように、基材11の第1下面側から基材11の一部を除去する。換言すると、基材の上面111と反対側の面側から基材11の一部を除去する。これにより、Z方向の基材11の厚みを薄くして、基材11の第2下面113を形成する。前駆体基板、除去後基板及び/又は個片基板が備える基材及び第2配線は基材11の一部を除去する前後を問わず、同じ名称を用いて説明する。基材の厚みを薄くすることで薄型の発光装置を製造することができる。基材の第2下面113を形成する際に第2配線の一部を除去してもよく、第2配線の一部を除去しなくてもよい。基材の第2下面113を形成する際に、第2配線の一部を除去することで基材の第2下面から第2配線を露出させやすくなる。例えば、第2配線が基材の上面から第2下面まで形成され、且つ、第2下面より下側には形成されていない場合には、第2配線の一部を除去せずに基材の第2下面から第2配線を露出させてもよい。前駆体基板時に基材の第1下面から第2配線が露出していない場合は、基材の第2下面113を形成することで、基材の第2下面から第2配線を露出するようにする。基材の一部を除去する方法としては、研削、エッチング、切削、ブラスト等の公知の方法を用いることができる。基材の一部を除去する方法として研削を用いることが好ましい。このようにすることで、基材の第2下面113を平坦にしやすくなる。基材の第2下面113が平坦なことで複数の発光装置を製造する場合に、発光装置のバラつきを抑制することができる。
中間体が第2配線に囲まれた領域に充填された充填部材152A、152Bを備えている場合には、基材の第2下面113を形成する際に充填部材152A、152Bの一部を除去してもよい。充填部材として金属材料を用いた場合には、第2配線及び充填部材から発光素子に電気を供給することができる。
Z方向における上面111から第2下面113までの最大厚みT2は、20μm以上60μm以下であることが好ましい。Z方向における上面111から第2下面113までの最大厚みとは、除去後基板10Bの基材11の最大厚みのことである。Z方向における上面111から第2下面113までの厚みが、20μm以上あることで基材の強度が向上する。Z方向における上面111から第2下面113までの厚みが、60μm以下であることで発光装置を薄型化することができる。上面から第2下面までの厚みが、上面から第1下面までの厚みの0.05倍以上0.6倍以下であることが好ましく、0.1倍以上0.5倍以下がより好ましく、0.2倍以上0.4倍以下が更に好ましい。
(一対の外部接続電極を第2下面に形成する工程)
図6に示すように、第2配線151A、151Bと電気的に接続される一対の外部接続電極71、72を第2下面113に形成する。一対の外部接続電極とは、正負電極として機能する2つの電極のことである。このため、個片基板は、正負一対の電極となるよう互いに離間した一対の外部接続電極71、72を備える。個片化前の外部接続電極付基板10Cに形成された一対の外部接続電極は、離間していてもよく、繋がっていてもよい。尚、本明細書において、個片基板になる予定の領域において、外部接続電極付基板10Cが互いに離間した一対の第1配線となる部分を備えていれば、外部接続電極付基板10Cは一対の外部接続電極71、72を備えているとする。
一対の外部接続電極を形成する方法としては、スパッタ、蒸着、原子層堆積(Atomic Layer Deposition;ALD)法、めっき等の公知の方法を用いることができる。一対の外部接続電極を形成する方法としてスパッタを用いることが好ましい。このようにすることで、基材11の第2下面113と外部接続電極71、72と接合強度が向上しやすくなる、これにより、基材の第2下面から外部接続電極が剥がれることを抑制できる。第2配線と電気的に接続される一対の外部接続電極が繋がって短絡しないためにマスク等を用いてもよい。
図7に示すように、一対の第2配線151A、151Bと基材の第2下面113と、を連続して被覆する金属層70を形成してから、図6に示す第2配線151A、151Bと電気的に接続される一対の外部接続電極71、72を第2下面113に形成してもよい。一対の第2配線151A、151B間に位置する金属層70の少なくとも一部を除去することにより、第2配線151A、151Bと電気的に接続される一対の外部接続電極71、72を形成してもよい。金属層70の一部を除去する方法としては、レーザ光の照射、エッチング、ブラスト等の公知の方法を用いることができる。金属層70の一部を除去する方法としてレーザ光の照射を用いることが好ましい。レーザ光の照射することでマスクなどを用いることがなく、金属層のパターニングをすることができる。基材上の金属層にレーザ光を照射すると、レーザアブレーションを生じさせることができる。これにより、金属層70の一部が除去される。レーザ光を照射することにより、金属層がパターニングされることになり、金属層を外部接続電極とすることができる。尚、レーザアブレーションとは、固体の表面に照射されるレーザ光の照射強度がある大きさ(閾値)以上になると、固体の表面が除去される現象のことである。
金属層70の一部を除去する方法としてレーザ光の照射を用いる場合には、レーザ光の波長は、金属層に対する反射率が低い波長、例えば反射率が90%以下である波長を選択することが好ましい。例えば、金属層の最表面がAuである場合には、赤色領域(たとえば640nm)のレーザよりも、緑色領域(例えば550nm)より短い発光波長のレーザを用いることが好ましい。これにより、アブレーションを効率よく発生させ、量産性を高めることができる。
(個片化する工程)
図8に示すように、ブレードダイシング法やレーザダイシング法などによって、隣接する発光素子間及び/又は発光素子と除去後基板の外側面との間の破線S1に沿って、第1反射部材30及び除去後基板を切断することで発光装置毎に個片化してもよい。このようにすることで、複数の発光装置を製造することができる。個片化された除去後基板を個片基板10Dと呼ぶことがある。
以上、説明したように上述の各工程を行うことにより、図9から図16に示す発光装置1000を製造することができる。
実施形態1に係る発光装置1000は基板10Dと、発光素子20と、を備える。基板10Dは、基材11と、一対の第1配線12A、12Bと、一対の外部接続電極71、72と、一対の第2配線151A、151Bと、を備える。基材11は上面111と、上面の反対側に位置する第2下面113と、を有する。一対の第1配線12A、12Bは基材11の上面111に配置される。一対の外部接続電極71、72は基材11の第2下面113に配置される。発光素子20は、光取り出し面201と、光取り出し面の反対側にある電極形成面203と、光取り出し面と電極形成面との間にある素子側面202と、電極形成面に一対の素子電極21、22を備える。一対の素子電極と第1配線とが対向して、発光素子は第1配線上に配置される。
基材11の最大厚みT3は、電極形成面203から基材の上面111までの最大距離T4の0.3倍以上4倍以下であることが好ましい。また、基材の最大厚みT3は、電極形成面から基材の上面までの最大距離T4の0.4倍以上2倍以下であることがより好ましく、0.5倍以上1倍以下であることがより好ましい。このようにすることで、基材の最大厚みT3を薄くすることができるので発光装置を薄型化することができる。基材11の最大厚みT3とは、Z方向における基材の上面111から第2下面113までの最大厚みのことである。電極形成面203から基材の上面111までの最大距離T4とは、Z方向における電極形成面203から基材の上面111まで距離のことである。換言すると、電極形成面から基材の上面までの最大距離T4とは、Z方向における素子電極及び導電性接着部材の厚みを合計した最大厚みのことである。尚、電極形成面から基材の上面までの最大距離T4における基材の上面とは、上面視において素子電極と重なる基材の上面の部分を指す。例えば、基材が、上面視において発光素子から離間して形成された凹部を備えている場合において、電極形成面から基材の上面までの最大距離T4における基材の上面とは凹部内の上面を指さない。
上述のように発光装置1000は第1反射部材30及び/又は透光性部材50を備えていてもよい。発光装置が第1反射部材30を備えており、第1反射部材30が発光素子の電極形成面203及び基材の上面111を被覆する場合には、発光素子からの光が透過しない程度に電極形成面203から基材の上面111までの最大距離が長いことが好ましい。電極形成面と基材の上面との間には第1反射部材30が位置するので第1反射部材30の厚みを厚くすることで発光素子の光が第1反射部材を透過することを抑制することができる。これにより、発光素子からの光が基材に吸収されることを抑制できるので発光装置の光取り出し効率を向上させることができる。尚、発光素子からの光が透過しないとは、発光素子からの光の50%以上が透過しないことが好ましく、60%以上であることがより好ましく、70%以上であることがよりいっそう好ましい。
基材11のビッカース硬さは、第1反射部材30のビッカース硬さよりも高いことが好ましい。このようにすることで、基材が変形しにくくなるので基材の反りを抑制することができる。ビッカース硬さは硬さを表す尺度の一つである。ビッカース硬さの算出方法は、試験力を加えて圧子(ダイヤモンドでできた剛体)を被試験物に対して押込み、圧子と被試験物との接触面積を測定する。そして、圧子に加えた試験力を接触面積で割ることでビッカース硬さを算出することができる。
図11に示すように、外部接続電極71、72は基材11の側面まで形成されていてもよく、図12に示すように、外部接続電極71、72は基材の側面から離間して形成されていてもよい。外部接続電極が基材の側面まで形成されている場合には、基材の側面と実装基板が対向して実装される側面発光型の発光装置でも外部接続電極71、72から電気を供給しやすくなる。外部接続電極71、72が基材の側面から離間して形成されている場合には、外部接続電極71、72にバリが発生することを抑制できる。また、図13に示すように外部接続電極71、72が基材の1つの側面まで形成されて、基材の3つの側面から離間していてもよい。このようにすることで、外部接続電極が接する基材の側面と実装基板とを対向させて半田等の導電性接合部材を用いて実装される側面発光型の発光装置の場合に、外部接続電極が接していない基材の側面に導電性接合部材が形成されることを抑制することができる。
図14、図15に示すように、第1反射部材30の側面と基材11の側面が面一であることで好ましい。このようにすることで発光装置を小型化することができる。例えば、個片化時に第1反射部材30及び基材を切断することで、第1反射部材の側面と、基材の側面と、を面一にすることができる。尚、本明細書において面一とは5μm程度の変動は許容されるものとする。
<実施形態2>
実施形態2に係る発光装置の製造方法について説明する。実施形態2の発光装置の製造方法は、実施形態1の発光装置の製造方法とは、中間体を準備する工程と、個片化する工程と、が異なる点以外は同様である。
<実施形態2>
(中間体を準備する工程)
実施形態1の発光装置の製造方法では、中間体は、少なくとも1つの発光素子を備えていればよいが、実施形態2の発光装置の製造方法では、複数の発光素子を備える中間体を準備する。
(個片化する工程)
ブレードダイシング法やレーザダイシング法などによって、第1反射部材及び除去後基板を切断する際に1つの発光装置が複数の発光素子を備えるように個片化する。このようにすることで、実施形態2の発光装置2000を製造することができる。
実施形態2に係る発光装置2000は基板10Dと、複数の発光素子と、を備える。図17に示すように、発光装置2000は、第1発光素子20Aと、第2発光素子20Bと、を備える。第1発光素子及び/又は第2発光素子を発光素子と呼ぶことがある。第1発光素子と、第2発光素子の発光ピーク波長は同じでもよく、異なっていてもよい。例えば、第1発光素子と、第2発光素子の発光ピーク波長が同じ場合は、第1発光素子と第2発光素子の発光のピーク波長が430nm以上490nm未満の範囲(青色領域の波長範囲)であってもよい。また、第1発光素子と、第2発光素子の発光ピーク波長が異なる場合は、発光のピーク波長が430nm以上490nm未満の範囲(青色領域の波長範囲)にある第1発光素子と、発光のピーク波長が490nm以上570nm以下の範囲(緑色領域の波長範囲)にある第2発光素子と、であってもよい。このようにすることで発光装置の色再現性を向上させることができる。尚、発光ピーク波長が同じとは±10nm程度の変動は許容されるものとする。
発光装置2000は、複数の透光性部材を備えていてもよい。例えば、図17に示すように第1発光素子20Aを被覆する第1透光性部材50Aと、第2発光素子20Bを被覆する第2透光性部材50Bとを、備えていてもよい。第1透光性部材と、第2透光性部材に含まれている波長変換粒子は同じでもよく異なっていてもよい。発光のピーク波長が430nm以上490nm未満の範囲(青色領域の波長範囲)にある第1発光素子と、発光のピーク波長が490nm以上570nm以下の範囲(緑色領域の波長範囲)にある第2発光素子と、を備える場合には、第1透光性部材に赤色蛍光体を含有し、第2透光性部材には波長変換粒子を実質的に含有させなくてもよい。このようにすることで、発光装置の色再現性を向上させることができる。また、第2発光素子からの光は波長変換粒子に遮られないので発光装置の光取り出し効率が向上する。第1透光性部材に含有させる赤色蛍光体としてはマンガン賦活フッ化物系蛍光体等が挙げられる。
図18に示すように、一対の外部接続電極71、72の間に金属材料からなる放熱部73を設けてもよい。発光装置2000が放熱部73を備えることで発光素子からの熱を放熱部から逃がすことができるので発光装置の放熱性が向上する。また、放熱部を介して、第1発光素子20Aと第2発光素子20Bとを電気的に接続してもよい。
<実施形態3>
以下、実施形態3に係る発光装置の製造方法について説明する。
実施形態2の発光装置の製造方法は、実施形態1の発光装置の製造方法とは、中間体を準備する工程と、個片化する工程と、が異なる点以外は同様である。
(中間体を準備する工程)
図19に示すように、前駆体基板10Eと発光素子20と、を備えた中間体101を準備する。発光素子20は少なくとも1つあればよい。図19に示すように中間体101は第1発光素子20Aと、第2発光素子20Bと、を有していてもよい。中間体101は、更に、第1反射部材30と、第2反射部材90と、第1導光部材40と、第2導光部材41と、透光性部材50と、を備えていてもよい。
図19に示す第1反射部材30は、発光素子20から離間し、且つ、上面視において発光素子20を囲んで形成される。基材の上面に凹部を備えるときには、第1反射部材30は凹部内に形成されていてもよい。第2反射部材90は、発光素子20の電極形成面と基材の上面111との間に形成される。発光素子の電極形成面と基材の上面との間に第2反射部材が位置することにより、発光素子からの光が基材に吸収されることを抑制することができる。第2反射部材の材料としては第1反射部材の材料と同様の材料を使用することができる。第2反射部材が母材中に白色顔料を含む場合には、白色顔料が基材の上面側に偏在することが好ましい。このようにすることで発光素子の光が白色顔料によって遮られにくくなり発光装置の光取り出し効率が向上する。
第1導光部材40は、発光素子20の光取り出し面と透光性部材50とを固定する部材である。第2導光部材41は、発光素子の素子側面及び第1反射部材30を直接被覆する。第2導光部材41が発光素子の素子側面及び第1反射部材30を直接被覆することにより、発光素子からの光がX方向及び/又はY方向に広がりやすくすることができる。中間体101が第1発光素子20Aと、第2発光素子20Bと、を有する場合には、第2導光部材が第1発光素子の素子側面202A及び第2発光素子の素子側面202Bを被覆することが好ましい。このようにすることで、第1発光素子20Aからの光と、第2発光素子20Bからの光が第2導光部材41に導光されやすくなる。例えば、第1発光素子及び第2発光素子の発光ピーク波長が同じ場合には、第1発光素子からの光と、第2発光素子からの光が第2導光部材に導光されることで、第1発光素子と第2発光素子の間の輝度ムラを抑制することができる。また、第1発光素子及び第2発光素子の発光ピーク波長が異なる場合には、第1発光素子からの光と、第2発光素子からの光が第2導光部材に導光されることで、発光装置の混色性を向上させることができる。
中間体101が第1発光素子20Aと、第2発光素子20Bと、を有する場合には、透光性部材50は第1発光素子20Aの光取り出し面201Aと、第2発光素子20Bの光取り出し面201Bと、を被覆することが好ましい。このようにすることで、第1発光素子20Aからの光と、第2発光素子20Bからの光が透光性部材50に導光されやすくなる。例えば、第1発光素子及び第2発光素子の発光ピーク波長が同じ場合には、第1発光素子からの光と、第2発光素子からの光が透光性部材に導光されることで、第1発光素子と第2発光素子の間の輝度ムラを抑制することができる。また、第1発光素子及び第2発光素子の発光ピーク波長が異なる場合には、第1発光素子からの光と、第2発光素子からの光が透光性部材に導光されることで、発光装置の混色性を向上させることができる。
(個片化する工程)
ブレードダイシング法やレーザダイシング法などによって、第1反射部材30及び除去後基板を切断して各発光装置を個片化する。第1反射部材30及び除去後基板を切断する際に1つの発光装置が複数の発光素子を備えるように個片化してもよい。このようにすることで、図20、図21に示す実施形態3の発光装置3000を製造することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る発光装置における各構成要素について説明する。
(基板(前駆体基板、除去後基板、個片基板))
基板は、発光素子を載置する部材である。基板は、基材11と、一対の第1配線12A、12B、一対の第2配線151A、151Bと、を備える。
(基材11)
基材11は、樹脂若しくは繊維強化樹脂、セラミックス、ガラスなどの絶縁性部材を用いて構成することができる。樹脂若しくは繊維強化樹脂としては、エポキシ、ガラスエポキシ、ビスマレイミドトリアジン(BT)、ポリイミドなどが挙げられる。また、基材11に酸化チタン等の白色顔料を含有させてもよい。セラミックスとしては、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化ジルコニウム、酸化チタン、窒化チタン、若しくはこれらの混合物などが挙げられる。これらの基材のうち、特に発光素子の線膨張係数に近い物性を有する基材を使用することが好ましい。
(第1配線12A、12B)
第1配線は、基材の上面に配置され、発光素子と電気的に接続される。第1配線は、銅、鉄、ニッケル、タングステン、クロム、アルミニウム、銀、金、チタン、パラジウム、ロジウム、又はこれらの合金で形成することができる。これらの金属又は合金の単層でも多層でもよい。特に、放熱性の観点においては銅又は銅合金が好ましい。また、第1配線の表層には、溶融性の導電性接着部材の濡れ性及び/若しくは光反射性などの観点から、銀、白金、アルミニウム、ロジウム、金若しくはこれらの合金などの層が設けられていてもよい。
(第2配線151A、151B)
第2配線は、一対の第1配線とそれぞれ電気的に接続され、基材の上面と基材の第1下面との間に位置する。第2配線は、第1配線と同様の導電性部材を用いることができる。
(発光素子20(第1発光素子、第2発光素子))
発光素子は、電圧を印加することで自ら発光する半導体素子であり、窒化物半導体等から構成される既知の半導体素子を適用できる。発光素子としては、例えばLEDチップが挙げられる。発光素子は、少なくとも半導体層を備え、多くの場合に素子基板をさらに備える。発光素子は、素子電極を有する。素子電極は、金、銀、錫、白金、ロジウム、チタン、アルミニウム、タングステン、パラジウム、ニッケル又はこれらの合金で構成することができる。半導体材料としては、窒化物半導体を用いることが好ましい。窒化物半導体は、主として一般式InAlGa1−x−yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)で表される。このほか、InAlGaAs系半導体、InAlGaP系半導体、硫化亜鉛、セレン化亜鉛、炭化珪素などを用いることもできる。発光素子の素子基板は、主として半導体積層体を構成する半導体の結晶を成長可能な結晶成長用基板であるが、結晶成長用基板から分離した半導体素子構造に接合させる接合用基板であってもよい。素子基板が透光性を有することで、フリップチップ実装を採用しやすく、また光の取り出し効率を高めやすい。素子基板の母材としては、サファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、シリコン、炭化珪素、ガリウム砒素、ガリウム燐、インジウム燐、硫化亜鉛、酸化亜鉛、セレン化亜鉛、ダイヤモンドなどが挙げられる。なかでも、サファイアが好ましい。素子基板の厚さは、適宜選択でき、例えば0.02mm以上1mm以下であり、素子基板の強度及び/若しくは発光装置の厚さの観点において、0.05mm以上0.3mm以下であることが好ましい。
(第1反射部材30)
第1反射部材は、発光素子20の素子側面202及び基材の上面111を被覆し、「見切り性」の良好な発光装置とする部材である。発光素子の発光ピーク波長における第1反射部材の光反射率は、70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、90%以上であることがよりいっそう好ましい。例えば、第1反射部材は、樹脂に白色顔料を含有させた部材を用いることができる。
(透光性部材50)
透光性部材は発光素子の光取り出し面を被覆し、発光素子を保護する透光性の部材である。透光性部材の材料として、例えば、樹脂を用いることができる。透光性部材に用いることができる樹脂としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、又はこれらの変性樹脂が挙げられる。透光性部材の材料として、エポキシ樹脂を用いることでシリコーン樹脂を用いた場合より発光装置の硬度を向上させることができるので好ましい。また、シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂は、耐熱性及び耐光性に優れているので好ましい。透光性部材は、波長変換粒子及び/又は拡散粒子を含有していてもよい。
(波長変換粒子)
波長変換粒子は、発光素子が発する一次光の少なくとも一部を吸収して、一次光とは異なる波長の二次光を発する。波長変換粒子は、以下に示す具体例のうちの1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。透光性部材が複数の波長変換層を備える場合には、各波長変換層に含有される波長変換粒子は同じでもよく、異なっていてもよい。
緑色発光する波長変換粒子としては、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えばY(Al,Ga)12:Ce)、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えばLu(Al,Ga)12:Ce)、テルビウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えばTb(Al,Ga)12:Ce)系蛍光体、シリケート系蛍光体(例えば(Ba,Sr)SiO:Eu)、クロロシリケート系蛍光体(例えばCaMg(SiOCl:Eu)、βサイアロン系蛍光体(例えばSi6−zAl8−z:Eu(0<z<4.2))、SGS系蛍光体(例えばSrGa:Eu)、アルカリ土類アルミネート系蛍光体(例えば(Ba,Sr,Ca)MgAl1016+x:Eu,Mn(但し、0≦X≦1))などが挙げられる。黄色発光の波長変換粒子としては、αサイアロン系蛍光体(例えばM(Si,Al)12(O,N)16(但し、0<z≦2であり、MはLi、Mg、Ca、Y、及びLaとCeを除くランタニド元素)などが挙げられる。このほか、上記緑色発光する波長変換粒子の中には黄色発光の波長変換粒子もある。また例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体は、Yの一部をGdで置換することで発光ピーク波長を長波長側にシフトさせることができ、黄色発光が可能である。また、これらの中には、橙色発光が可能な波長変換粒子もある。赤色発光する波長変換粒子としては、窒素含有アルミノ珪酸カルシウム(CASN又はSCASN)系蛍光体(例えば(Sr,Ca)AlSiN:Eu)、SLAN蛍光体(SrLiAl:Eu)などが挙げられる。このほか、マンガン賦活フッ化物系蛍光体(一般式(I)A[M1−aMn]で表される蛍光体である(但し、上記一般式(I)中、Aは、K、Li、Na、Rb、Cs及びNHからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、Mは、第4族元素及び第14族元素からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、aは0<a<0.2を満たす))が挙げられる。このマンガン賦活フッ化物系蛍光体の代表例としては、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体(例えばKSiF:Mn)がある。
(拡散粒子)
拡散粒子としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛などが挙げられる。拡散粒子は、これらのうちの1種を単独で、又はこれらのうちの2種以上を組み合わせて用いることができる。特に、熱膨張係数の小さい酸化珪素が好ましい。また、拡散粒子として、ナノ粒子を用いることで、発光素子が発する光の散乱を増大させ、波長変換粒子の使用量を低減することもできる。なお、ナノ粒子とは、粒径が1nm以上100nm以下の粒子とする。また、本明細書における「粒径」は、例えば、D50で定義される。
(第1導光部材40)
第1導光部材は、発光素子と透光性部材を固定し、発光素子からの光を透光性部材に導光する部材である。第1導光部材の母材は、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、又はこれらの変性樹脂が挙げられる。第1導光部材の材料として、エポキシ樹脂を用いることでシリコーン樹脂を用いた場合より発光装置の硬度を向上させることができるので好ましい。また、シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂は、耐熱性及び耐光性に優れているので好ましい。第1導光部材は、上述の透光性部材と同様の波長変換粒子及び/又は拡散粒子を含有していてもよい。
(第2反射部材90)
第2反射部材は、発光素子の電極形成面と基材の上面との間に形成され、発光素子からの光が基材に吸収されることを抑制する部材である。第2反射部材は、上述の第1反射部材と同様の材料を用いることができる。
(第2導光部材41)
第2導光部材は、発光素子の素子側面及び第1反射部材30を直接被覆しており、発光素子からの光がX方向及び/又はY方向に広がりやすくする部材である。第2導光部材は、上述の第1導光部材と同様の材料を用いることができる。尚、第2導光部材は、上述の透光性部材と同様の波長変換粒子及び/又は拡散粒子を含有していてもよい。
(導電性接着部材60)
導電性接着部材とは、発光素子の素子電極と第1配線とを電気的に接続する部材である。導電性接着部材としては、金、銀、銅などのバンプ、銀、金、銅、プラチナ、アルミニウム、パラジウムなどの金属粉末と樹脂バインダを含む金属ペースト、錫−ビスマス系、錫−銅系、錫−銀系、金−錫系などの半田、低融点金属などのろう材のうちのいずれか1つを用いることができる。
本発明の一実施形態に係る発光装置は、液晶ディスプレイのバックライト装置、各種照明器具、大型ディスプレイ、広告や行き先案内等の各種表示装置、プロジェクタ装置、さらには、デジタルビデオカメラ、ファクシミリ、コピー機、スキャナ等における画像読取装置などに利用することができる。
1000、2000、3000 発光装置
100、101 中間体
10A、10E 前駆体基板
10B 除去後基板
10C 外部接続電極付基板
10D 個片基板
11 基材
12A、12B 第1配線
151A、151B 第2配線
152A、152B 充填部材
20 発光素子
30 第1反射部材
40 第1導光部材
41 第2導光部材
50 透光性部材
90 第2反射部材
70 金属層
71、72 外部接続電極

Claims (8)

  1. 基材、複数対の第1配線および複数対の第2配線を含む前駆体基板と、
    前記複数対の第1配線上にそれぞれ載置される複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の側面の少なくとも一部にそれぞれ接する複数の導光部材と、
    前記複数の発光素子の上方にそれぞれ位置する複数の透光性部材と、
    前記複数の導光部材を介して前記複数の発光素子を一体的に被覆する反射部材と
    を有する中間体を準備する工程であって、
    前記基材は、上面および前記上面の反対側に位置する第1下面を有し、
    前記複数対の第1配線は、前記基材の前記上面に配置されており、
    前記複数対の第2配線は、前記基材の前記上面と前記第1下面との間に位置し、かつ前記複数対の第1配線に電気的に接続されており、
    前記反射部材は、前記基材の前記上面と、前記複数の発光素子の下面と、前記複数の導光部材と、前記複数の透光性部材の側面と、に接している、中間体を準備する工程と、
    前記基材の第1下面側から前記基材の一部を研削により除去し前記基材を薄くし基材の第2下面を形成する工程と、
    前記複数対の第2配線と電気的に接続される複数対の外部接続電極を前記第2下面に形成する工程と、
    を含み、
    前記基材の上面から前記第2下面までの最大厚みが、20μm以上60μm以下であり、
    前記基材のビッカース硬さは、前記反射部材のビッカース硬さよりも高い、発光装置の製造方法。
  2. 前記複数の透光性部材のそれぞれは、
    波長変換粒子を実質的に含有しない第1層と、
    前記第1層と前記複数の発光素子との間に位置し、波長変換粒子を含有する第2層と
    を含む請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記複数対の外部接続電極を前記第2下面に形成する工程において、前記複数対の外部接続電極をスパッタにより形成する請求項1または2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 前記複数対の外部接続電極を前記第2下面に形成する工程において、前記第2配線と前記基材とを連続して被覆する金属層を形成した後、前記金属層の一部を除去し前記外部接続電極を形成する請求項1からのいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  5. 前記金属層の一部を除去する際に、レーザ光を照射して前記金属層の一部を除去する請求項に記載の発光装置の製造方法。
  6. 前記第2下面を形成する工程において、前記第2配線の一部を除去する請求項1からのいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  7. 前記上面から前記第2下面までの厚さは、前記上面から前記第1下面までの厚さの0.05倍以上0.6倍以下である請求項1からのいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  8. 前記上面から前記第1下面までの最大厚みは、100μm以上500μm以下である請求項1からのいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
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