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JP6898709B2 - 蓋体 - Google Patents
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本発明は、蓋体に関する。
従来、バターやマーガリン、ジャム、ヨーグルト等の食品を収容する平面視四角形状の樹脂製容器が知られている。このような容器は、食品が充填される有底の容器本体と、容器本体の開口部の外周部に係脱して当該開口部を開閉可能な有天の蓋体とで構成される(例えば、特許文献1、2参照)。
容器本体および蓋体の係脱構造として、容器本体の外周部のコーナー部分には、外側に向けて突出した容器本体側の係合爪部が成形され、蓋体の内周部のコーナー部分には、内側に向けて突出した蓋体側の係合爪部が成形されることが一般的である。そのような係合爪部は、周方向に沿って所定の長さで設けられる。
蓋体を容器本体から外して開口部を開放する場合、容器本体の長辺側を把持しつつ、蓋体の長辺側を外側から把持し、容器本体ごと内側に力を加える。そうすると、蓋体の長辺側がゆがむと同時に短辺側が外側に広がるように変形し、蓋体のコーナー部分が容器本体のコーナー部分から外側に離間して、蓋体および容器本体の互いの係合爪部の係合が解除される。
特許第5543749号公報 特開2013−52913号公報
近年、環境への配慮等の理由により、容器についても樹脂使用料を削減した薄肉化が進められている。
しかしながら、蓋体が薄肉化されると、その剛性は低くなり、蓋体を容器本体から外す際に、蓋体をゆがませようとして加えた力は、高い柔性のために長辺側のひずみに集中し、短辺側のゆがみが小さくなってしまう。このため、蓋体および容器本体の互いの係合が解除されにくくなってしまい、蓋体が外しにくくなるという課題がある。
本発明の目的は、薄肉化した場合でも、容器本体から容易に外すことができる蓋体を提供することにある。
本発明の蓋体は、開口の辺縁を形成する立上側壁が設けられた容器本体に着脱自在に取り付けられ、前記開口を覆う樹脂製の蓋体であって、前記容器本体への取付時に前記立上側壁の外側に位置する四角枠状の垂下側壁を備え、前記垂下側壁は、四隅に設けられた角部と、前記開口を挟んで対向しかつ外側から把持される側の一対の把持側辺部と、前記開口を挟みかつ前記把持側辺部に対して角度をなして対向する一対の非把持側辺部とを備え、前記角部は、前記容器本体に設けられた本体側係合部と係脱する蓋体側係合部を備え、前記把持側辺部は、前記非把持側辺部よりも厚い厚肉部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、蓋体の把持側辺部が厚肉部を備えているため、把持側辺部の剛性を高くすることができる。このため、蓋体を容器本体から外す動作において蓋体の把持側辺部に力を加えた際、当該把持側辺部のみが変形することを防止できる。これにより、蓋体の非把持側辺部を確実に変形でき、蓋体および容器本体の互いの係合が解除されにくくなってしまうことを防止できるので、薄肉化した場合でも、蓋体を容器本体から容易に外すことができる。
本発明の蓋体において、前記厚肉部は、外側に突出するとともに、前記垂下側壁の周方向に延びる線状に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、厚肉部が周方向に延びる線状に形成されているため、厚肉部の面積を抑えることができる。このため、樹脂使用料の削減を図りながら、蓋体の取り外し性を向上できる。
本発明の蓋体において、前記厚肉部は、互いに平行な複数の線状に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、厚肉部が互いに平行な複数の線状に形成されているため、厚肉部を凹凸形状にすることができる。このため、蓋体の把持側辺部を把持する際に滑りを防止でき、蓋体を確実に把持することができる。
また、厚肉部が凹凸形状を有するため、把持側辺部を触覚によって認識することができる。
本発明の蓋体において、前記厚肉部は、前記垂下側壁の周方向の中央部に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、厚肉部が周方向の中央部に設けられているため、蓋体を把持した際に変形し易い把持側辺部の中央部の剛性を高めることができる。このため、蓋体を外す際に加えた力が蓋体の把持側辺部に集中することを確実に防止でき、蓋体の取り外し性をより向上できる。
本発明の一実施形態に係る容器の全体を示す分解斜視図。 蓋体の側面図。 図2のIII−III断面図。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る容器1の全体を示す分解斜視図である。図2および図3は、蓋体3の側面図および断面図である。
[容器]
図1において、容器1は、例えばバターやマーガリンなどの食品を収容するものであり、樹脂の射出成型品である。容器1は、上部に開口2Aが形成された有底の容器本体2と、容器本体2に着脱自在に取り付けられ、開口2Aを覆う有天の蓋体3とを備えている。
[容器本体]
容器本体2は、底面部21と、底面部21の周縁から上方に立設された側面部22と、側面部22の上端縁に周方向に連続して設けられ、当該上端縁から外部に向けて水平に延出した第1鍔部23と、第1鍔部23の先端縁から上下方向に立設され、開口2Aの辺縁を形成する略四角枠状の立上側壁24と、立上側壁24の下端縁に周方向に連続して設けられ、当該下端縁から外部に向けて水平に延出した第2鍔部25とを備えている。
側面部22は、平面視にて略長方形枠状とされている。側面部22は、開口2Aを挟んで対向しかつ外側から把持される側の一対の把持側面部としての長辺側面部22Aと、開口2Aを挟みかつ長辺側面部22Aに対して略直角をなして対向する一対の非把持側面部としての短辺側面部22Bとを備えている。
長辺側面部22Aは、内側に窪んだ曲面部22Cを備えている。曲面部22Cは、長辺側面部22Aの周方向の略中央部に設けられ、周方向に沿って内側に凸の湾曲面形状とされている。すなわち、曲面部22Cは、横断面視で周方向に沿って内側に凸状の湾曲形状を有し、当該湾曲形状が長辺側面部22Aの上端から下端(第1鍔部23から底面部21)にかけて形成されている。
立上側壁24は、平面視にて略長方形枠状とされている。この立上側壁24は、四隅に設けられた円弧状の角部としての本体側角部24Aと、開口2Aを挟んで対向しかつ外側から把持される側の一対の本体側長辺部24Bと、開口2Aを挟みかつ本体側長辺部24Bに対して略直角をなして対向する一対の本体側短辺部24Cとを備えている。
本体側角部24Aは、外側に突出するとともに、周方向に所定の長さを有した1条の本体側係合部24Dを備えている。この本体側係合部24Dは、成型により設けられている。
第2鍔部25は、本体側角部24A、本体側長辺部24B、および本体側短辺部24Cにわたって連続して設けられている。このような第2鍔部25は、蓋体3を支持する部位である。図1では、第2鍔部25は、本体側短辺部24Cおよびその両側の本体側角部24Aにかけては大きく延設され、本体側長辺部24Bに対応した位置では蓋体3の厚さ程度に小さく延設されて描かれているが、例えば周方向に沿って略同じ延設長さで形成される場合もある。
[蓋体]
蓋体3は、図2および図3にも示すように、天面部31と、天面部31の周縁から下方に垂設された略四角枠状の側面部32と、側面部32の下端縁に周方向に連続して設けられ、当該下端縁から外部に向けて水平に僅かに延出した第1鍔部33と、第1鍔部33の先端縁から垂下され、容器本体2への取付時に立上側壁24の外側に位置する略四角枠状の垂下側壁34と、垂下側壁34の下端縁に周方向に連続して設けられ、当該下端縁から外部に向けて水平に僅かに延出した第2鍔部35とを備えている。
垂下側壁34は、平面視にて略長方形枠状とされている。この垂下側壁34は、四隅に設けられた円弧状の蓋体側角部34Aと、容器本体2の開口2Aを挟んで対向しかつ外側から把持される側の一対の把持側辺部としての蓋体側長辺部34Bと、開口2Aを挟みかつ蓋体側長辺部34Bに対して略直角をなして対向する一対の非把持側辺部としての蓋体側短辺部34Cとを備えている。
蓋体側角部34Aは、内側に突出するとともに、周方向に所定の長さを有して本体側係合部24Dと係脱する1条の蓋体側係合部34Dを備えている。この蓋体側係合部34Dは、成型により設けられている。
蓋体側長辺部34Bは、蓋体側短辺部34Cよりも厚い厚肉部34Eを備えている。厚肉部34Eは、蓋体側長辺部34Bの周方向の中央部に設けられ、蓋体側長辺部34Bの外側に突出するとともに、蓋体側長辺部34Bの周方向に所定の長さを有して延びる互いに平行な複数の線状に形成されている。厚肉部34Eの周方向の長さは、少なくとも蓋体側長辺部34Bの高さ寸法よりも大きく設定されている。この厚肉部34Eは、射出成型により設けられている。なお、厚肉部34Eは、容器1を成形する際の金型からの離型や、ヒケなどの成形不良がない範囲とする。
第2鍔部35は、蓋体側角部34A、蓋体側長辺部34B、および蓋体側短辺部34Cにわたて連続して設けられている。このような第2鍔部35が容器本体2の第2鍔部25に当接され、蓋体3が支持される。
[蓋体の取り外し]
蓋体3を容器本体2から外して開口2Aを開放する場合、蓋体3の対向する蓋体側長辺部34Bを外側から把持し、蓋体3を内側にゆがませて変形させる(図1中の白抜き矢印および2点鎖線参照)。この際、厚肉部34Eが殆ど変形しないため、蓋体3に加えた力は、厚肉部34Eで吸収されず、蓋体側長辺部34Bから蓋体側短辺部34Cに伝えられる。そうすると、蓋体3の蓋体側短辺部34Cが外側に広がるようにゆがみ、蓋体3の蓋体側角部34Aが容器本体2の本体側角部24Aから外側に離間し、蓋体3および容器本体2の互いの係合部24D、34Dの係合が解除される。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、蓋体3の蓋体側長辺部34Bが厚肉部34Eを備えているため、蓋体側長辺部34Bの剛性を高くすることができる。このため、蓋体3を容器本体2から外す動作において蓋体3の蓋体側長辺部34Bに力を加えた際、当該蓋体側長辺部34Bのみが変形することを防止できる。これにより、蓋体3の蓋体側長辺部34Bを確実に変形でき、蓋体3および容器本体2の互いの係合が解除されにくくなってしまうことを防止できるので、薄肉化した場合でも、蓋体3を容器本体2から容易に外すことができる。
また、厚肉部34Eが周方向に延びる線状に形成されているため、厚肉部34Eの面積を抑えることができる。このため、樹脂使用料の削減を図りながら、蓋体3の取り外し性を向上できる。
また、厚肉部34Eが互いに平行な複数の線状に形成されているため、厚肉部34Eを凹凸形状にすることができる。このため、蓋体3の蓋体側長辺部34Bを把持する際に滑りを防止でき、蓋体3を確実に把持することができる。
また、厚肉部34Eが凹凸形状を有するため、蓋体側長辺部34Bを触覚によって認識することができる。
また、厚肉部34Eが周方向の中央部に設けられているため、蓋体3を把持した際に変形し易い蓋体側長辺部34Bの中央部の剛性を高めることができる。このため、蓋体3を外す際に加えた力が蓋体3の蓋体側長辺部34Bに集中することを確実に防止でき、蓋体3の取り外し性をより向上できる。なお、厚肉部34Eは、蓋体側係合部34Dと重ならない範囲に設けることが好ましい。蓋体側係合部34Dに厚肉部34Eが重なると、かえって、蓋体側角部34Aと本体側角部24Aとの係合が解除されにくくなってしまい、蓋体3が外しにくくなる。
[変形例]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変更等は、本発明に含まれる。
例えば、容器本体2は、複数の曲面部22Cを備えてもよい。この場合、曲面部22Cは、長辺側面部22Aの中央部を挟んだ両側に設けられてもよい。また、曲面部22Cは、側面部22に3つ以上設けられてもよいし、なくてもよい。
厚肉部34Eは、1本の線状に形成されてもよいし、線状でなく帯状に形成されてもよい。また、厚肉部34Eは、蓋体側長辺部34Bの周方向に複数並んで設けられてもよいし、蓋体側長辺部34Bの周方向全体に連続して設けられてもよいし、蓋体側長辺部34Bの全面に設けられてもよい。
厚肉部34Eは、シボ加工によって設けてられてもよい。
本体側係合部24Dや蓋体側係合部34Dは、本体側角部24Aや蓋体側角部34Aに複数設けられていてもよい。
側面部22、立上側壁24、垂下側壁34は、平面視で長方形枠状ではなく、正方形枠状であってもよい。また、長方形枠状とされた場合でも、把持される側を短辺側面部22B、本体側短辺部24C、蓋体側短辺部34Cとし、非把持側を長辺側面部22A、本体側長辺部24B、蓋体側長辺部34Bとしてもよい。
本発明は、バターやマーガリン等の食品を収容する容器として好適に利用できる。
1…容器、2…容器本体、2A…開口、3…蓋体、21…底面部、22…側面部、22A…長辺側面部、22B…短辺側面部、22C…曲面部、24…立上側壁、24D…本体側係合部、34…垂下側壁、34A…蓋体側角部(角部)、34B…蓋体側長辺部(把持側辺部)、34C…蓋体側短辺部(非把持側辺部)、34D…蓋体側係合部、34E…厚肉部。

Claims (2)

  1. 開口の辺縁を形成する立上側壁が設けられた容器本体に着脱自在に取り付けられ、前記開口を覆う樹脂製の蓋体であって、
    前記容器本体への取付時に前記立上側壁の外側に位置する四角枠状の垂下側壁を備え、
    前記垂下側壁は、
    四隅に設けられた角部と、
    前記開口を挟んで対向しかつ外側から把持される側の一対の把持側辺部と、
    前記開口を挟みかつ前記把持側辺部に対して角度をなして対向する一対の非把持側辺部とを備え、
    前記角部は、前記容器本体に設けられた本体側係合部と係脱する蓋体側係合部を備え、
    前記把持側辺部は、前記非把持側辺部よりも厚い厚肉部を備え
    前記厚肉部は、外側に突出するとともに、前記垂下側壁の周方向に延びる互いに平行な複数の線状に形成されていることを特徴とする蓋体。
  2. 請求項1に記載の蓋体において、
    前記厚肉部は、前記垂下側壁の周方向の中央部に設けられていることを特徴とする蓋体。
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