JP6899786B2 - 弁機構のリーク率の測定方法、及び触媒反応装置 - Google Patents
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Description
[最大漏れ量(許容リーク流量)]=k・[定格弁容量]
k:リーク率
ki=α1・Qc3,i・(△P3)−1/2
Qc3,i:閉止状態での弁機構のリーク流量
α1:モデル定数
なる式で定義されるi番目の弁機構のリーク率kiを、前記触媒層温度Tc3,iを用いた関数として算出する第3の操作と、を含むことを特徴とする弁機構のリーク率の測定方法が提供される。
Qc3,i=a1・(Tf−Tc3,i)
a1:モデル係数
なる式により算出してもよい。
ki=a2Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−T2,i)]
/Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−Tc3,i)]
a2:モデル係数
なる式を用いてリーク率kiを算出してもよい。
Qc3,i=−βi/Ln[(Tc4,i−Tc3,i)/(Tin4−Tin2)]
βi:モデル係数
なる式を用いて算出してもよい。
ki=α1・Qc3,i・(△P3)−1/2
Qc3,i:閉止状態での弁機構のリーク流量
α1:モデル定数
なる式で定義されるi番目の弁機構のリーク率kiを、前記触媒層温度Tc3,iを用いた関数として算出する第3の手段と、を実行させる弁機構リーク率測定装置を備える、ことを特徴とする触媒反応装置が提供される。
k=α1・Qc・(△P)1/2 (2)
α1:モデル定数
ki=α1・Qc3,i・(△P3)1/2 (3)
Qc3,i:閉止状態での弁機構のリーク流量
本発明に係る触媒反応装置では、加熱炉内に複数の触媒反応器が並列に配列されており、かつ、各触媒反応器に弁機構が設けられている。したがって、弁機構は、触媒反応装置内に並列に複数配置されている。本発明の第1の特徴は、これらの触媒反応器の温度分布の変化、具体的には、触媒反応器内に設置される触媒層の温度分布の変化という比較的容易な測定によって、個々の弁機構のリーク率をオンラインで容易に測定可能なことである。
ここで、触媒反応器における抵抗係数ηと、熱貫流率hとの相関について説明する。本発明者は、抵抗係数ηと、熱貫流率hに比例するモデル定数β(具体的な内容は後述する)との間に一意の関係があることを見出した。本発明者は、η/η0とβ/β0の関係を特定の触媒反応装置にて調査した。ここで、触媒層にコーク堆積のない状態を添え字0で表す。この結果、本発明者は、両者の間に図3に示すような関係があることを見出した。図3の横軸、縦軸はいずれも対数軸である。図3に示すように、η/η0とβ/β0との間には正の相関がある。
βi=β0,i・(ηi/η0,i)ai
ai:モデル定数
(1.全体構成)
まず、図1〜図2に基づいて、第1の実施形態に係る触媒反応装置1の全体構成を説明する。触媒反応装置1は、流体切り替え装置110と、ガス予熱装置111と、加熱炉内装置A1と、冷却装置117と、流量調整装置118と、ブロワ119とを備える。
触媒反応器2としては、例えば特許文献1、2に開示されたものを特に制限なく使用することができる。以下、触媒反応器2の具体例を幾つか説明する。なお、以下に説明する例では、触媒反応器2内に触媒層内堆積物除去装置3が組み込まれている。
まず、図4に基づいて、触媒反応器2の第1の例について説明する。第1の例は、特許文献1の第1の実施形態に開示された触媒反応器に相当する。したがって、ここに開示されていないパラメータについては、適宜特許文献1に開示されたパラメータを適用することができる。
反応容器40は、上下両端に開口を有し、これらの開口間に触媒を収納できるものであればどのような形状でもよい。上方の開口は、流入路41に通じており、触媒反応用の原料ガスの反応容器40への流入口に当たるものである。下方の開口は、流出路42に通じており、改質ガスの反応容器40からの流出口に当たるものである。反応容器40は、例えば、円筒状、角型ダクト状などの形状であることができる。以下では、角型ダクト状の反応容器を例に説明する。
触媒保持器44は、反応容器40内で触媒層43を触媒層43の下面全体で保持するとともに、通気性を有する。触媒保持器44には、網、パンチングメタル、複数の棒を用いて棒の間に空間を生じるように水平方向に各棒を互いに平行に並べて棒の両端を固定したもの等を用いることができる。図4に示した触媒保持器44は、複数のロッド44aの両端をロッド固定具44bで固定して作製したものの例である。
本発明では、触媒保持器44を昇降させることによってその上の触媒層43を反応容器40内で昇降させる。そのために、反応容器40には触媒保持器44を昇降させる駆動装置49が装備される。駆動装置49には、エアシリンダ、ラックピニオン等の歯車を利用した昇降装置などの、一般的な駆動機構を用いることができる。触媒保持器44は、心棒48を用いて駆動装置49に結合される。駆動装置49を作動させると、保持器44の全体が反応容器40の軸線(反応容器40の中心軸)に沿って移動して、触媒層43の全体をやはり反応容器40の軸線に沿って上下に移動させる。
触媒保持器44の上面全体に触媒を充填して触媒層を形成する。このように形成された触媒層の側面は、反応容器40の内壁面に常に接触し続ける。触媒保持器を上昇させると触媒層には上向きに力が与えられ、触媒層側面では反応容器内壁面からの下向きの摩擦力を生じる。この結果、触媒層内では、壁面近傍の触媒では壁面の拘束が大きいために上方への移動量が触媒保持器の上昇量よりも平均的に小さくなるとともに、この部分での触媒粒子の充填率は上昇する。一方、壁面から遠い、触媒層の中心部では壁面の拘束がより弱いので、触媒層の上方への移動量は比較的大きく、この部分での触媒粒子の充填率の上昇はより小さい。この結果、触媒保持器の上昇中には、壁面近傍から中心にかけて触媒層のせん断変形を生じ、触媒層のいたるところで触媒粒子間の相対変位が発生する。この相対変位によって触媒粒子間の空間が変形するので、この空間に堆積していた副生コーク(すなわち、副生成物)は、破砕され、押し出されて触媒層外に排出されうる。このように、触媒保持器の上昇によって触媒層の平均充填率は上昇する。
流入路41は、流入分岐管101bに連結されている。したがって、流入路41には原料ガスが導入される。図4中の矢印P1は原料ガスの流れを示す(触媒層中で下降流の場合)。流出路42は、流出分岐管102bが連結されている。流出路42には、改質ガスが導入される。その後、改質ガスは、流出分岐管102bを通って冷却装置117に導入される。
触媒層43は、触媒粒子が反応容器40内で触媒保持器44上に充填して積層されることで形成される。触媒粒子は、原料ガスの改質の触媒となるものであり、原料ガスは、触媒粒子に接触した際に改質される。例えば、触媒粒子上で触媒反応が起こることで、原料ガス中の水蒸気とタールガスが改質されて一酸化炭素ガスと水素ガスとコークが生じる。
つぎに、図5〜図7に基づいて、触媒反応器2の第2の例について説明する。第2の例は、特許文献1の第2の実施形態に開示された触媒反応器に相当する。したがって、ここに開示されていないパラメータについては、適宜特許文献1に開示されたパラメータを適用することができる。
反応容器10は、触媒層13と、触媒保持器14と、弁座15と、通気孔16と、弁体17と、心棒18とを収容する円筒形状の部材である。反応容器10の形状を円筒形状とすることで、高温下でも半径方向(長さ方向に垂直な方向)の歪みが生じにくい。もちろん、設計上の便宜等の理由により、反応容器10の形状を他の形状としてもよい。例えば、反応容器10は、水平断面が正多角形となる角筒形状、水平断面が楕円となる楕円筒形状であってもよい。
流入路11は、反応容器10の上端で反応容器10に連結されている。すなわち、反応容器10の上端には通気孔11aが形成されており、この通気孔11aを介して流入路11と反応容器10とが連結されている。流入路11は、流入分岐管101bに連結されており、原料流体供給装置100から発生した原料ガスを反応容器10内に導入する。矢印P1は、原料ガスの流動方向を示す。
流出路12は、反応容器10の下端で反応容器10に連結されている。すなわち、反応容器10の下端には通気孔12aが形成されており、この通気孔12aを介して流出路12と反応容器10とが連結されている。流出路12は、流出分岐管102bに連結されており、反応容器10内で生成した改質ガスを粉塵回収器6に導入する。矢印P2は、改質ガスの流動方向を示す。
触媒層13は、反応容器10内に設けられる。触媒層13は、触媒粒子が反応容器10内で触媒保持器14上に充填して積層されることで形成される。触媒粒子は、原料ガスの改質の触媒となるものであり、原料ガスは、触媒粒子に接触した際に改質される。例えば、触媒粒子上で触媒反応が起こることで、原料ガス中の水蒸気とタールガスが改質されて一酸化炭素ガスと水素ガスとコークが生じる。
触媒保持器14は、触媒層13を保持する部材であり、触媒層13毎に設けられる。触媒保持器14は、後述する心棒18に固定され、心棒18と一体となって昇降する。
次に、弁座15は、図7に示すように、反応容器10の内壁面に設けられている。弁座15は、反応容器10内の空間を水平方向に仕切る部材である。また、弁座15の中心部分には、弁座15を上下に貫通する通気孔16が形成されている。心棒18は通気孔16を貫通しており、原料ガスは、この通気孔16を通過することができる。すなわち、通気孔16の直径は、心棒18の直径よりも大きい。また、弁座15の下端面には、略円錐形状の切り欠きが形成されている。したがって、弁座15の下端面には凹形状が形成されている。弁座15の材質は触媒保持器14の材質と同様であればよい。
弁体17は、心棒18と一体となって昇降する部材であり、円錐台形形状となっている。弁体17は、心棒18と一体となって昇降することで、通気孔16を開放、または閉止することができる。例えば、弁体17は、図7(b)の実線で示される位置(この位置は後述する開放位置18aに相当する)に存在する場合に、通気孔16を開放する。この場合、原料ガスは、通気孔16を通って触媒層13に到達することができる。一方、弁体17は、図7(b)の二点鎖線で示される位置(この位置は後述する閉止位置18bに相当する)に存在する場合に、通気孔16を閉止する。この場合、弁座15及び弁体17によって流入路11と反応容器10内の触媒層13とが遮断されるので、原料ガスは触媒層13に到達することができない。すなわち、原料ガスの反応容器10への流通が遮断される。弁体17の材質は触媒保持器14の材質と同様であればよい。
心棒18は、反応容器10内を上下に伸びる円柱または円筒形状の部材(すなわち、丸棒または円管)である。心棒18には、触媒保持器14及び弁体17が固定されており、触媒保持器14及び弁体17とともに昇降する。また、心棒18の上端部は、断熱材19を介して駆動装置21に連結されている。心棒18は、駆動装置21によって昇降する。具体的には、心棒18は、図5(b)に示すように、弁体17が通気孔16を開放する開放位置18aと、図5(c)に示すように、弁体17が通気孔16を閉止する閉止位置18bとの間を昇降する。
連結管20は、反応容器10と駆動装置21とを連結する管状部材である。駆動装置21は、心棒18を開放位置18a、閉止位置18b、中間位置18cとの間で昇降させる部材であり、駆動棒21aと、シリンダ22と、ピストン23とを備える。したがって、駆動装置21はいわゆる3ポジション型のエアシリンダを利用した昇降装置となっている。駆動棒21aは、断熱材19を介して心棒18に連結されている。シリンダ22は、ピストン23が収納される部材であり、ピストン23は、シリンダ22内に供給されるガスによってシリンダ22内を昇降する。ピストン23には、駆動棒21aが連結される。駆動棒21aは、ピストン23と連動して昇降する。これにより、駆動装置21は、心棒18を昇降させる。なお、ピストン23がシリンダ22の下端に到達した際に、心棒18は開放位置18aに到達し、ピストン23がシリンダ22の上端に達した際に、心棒18は閉止位置18bに到達する。中間位置では18cでは、シリンダ上下の圧力をバランスさせて開放位置と閉止位置間での所定の停止位置にシリンダを維持する。もちろん、駆動装置21は心棒18を上述した態様で昇降させることができればよいので、駆動機構はエアシリンダに限定されない。例えば、駆動装置21の駆動機構は、ラックピニオン等であってもよい。
つぎに、弁機構4のリーク率の測定方法を説明する。リーク率の測定方法は、第1〜第3の操作で構成される。リーク率の測定方法は、原料ガスを改質ガスに改質する通常の(正規の)操業中の任意のタイミングで行われれば良い。
第1の操作では、全ての弁機構4を開放状態とするとともに、流体切り替え装置110を操作して非反応性ガスを流入集合管101に供給する。これにより、全ての触媒反応器2に非反応性ガスを通過させる。この際の流入温度が第1の流入温度Tin1となるようにガス予熱装置111を調整する。同時に、流入集合管101の流量QTおよび各々の触媒反応器2の触媒層温度計115にて測定された触媒層温度T1,iを記録する(添え字iは触媒反応器の番号、添え字1は第1の操作時、後述する添え字2は第2の操作時を示す。添え字3は第3の操作時を示す。添え字の意味は以下同様である。)。ここで、本操作に要する時間を節約するために、流入温度Tin1は、正規の触媒反応操業時の炉温条件で実現される流入温度、または、この温度に近い温度であることが好ましい。流入温度Tin1は、初期温度である。
第2の操作では、ガス予熱装置111を調整して、流入温度を上記の第1の流入温度Tin1とは異なる第2の流入温度Tin2(所定の流入温度)に設定する。このときの各々の触媒反応器2の触媒層温度計115にて計測された触媒層温度T2,iを記録する。流入温度Tin2は、流入温度Tin1より高くても低くてもどちらでもよいが、少なくとも炉温Tfと十分な差異(すなわち、後述するリーク率が算出できる程度の差異。例えば10℃程度)が与えられていることが好ましい。本実施形態においては、Tin1がTfから十分異なる場合には、Tin2は、Tin1と同じ温度であってもよい。
第3の操作は、測定操作と、リーク率算出操作とに区分される。測定操作では、以下の操作を行う。
測定操作では、n台の弁機構4のうち、所定のnc台の触媒反応器2に対応する弁機構4を閉止状態とした後(ここでは仮に、i=1〜ncを閉止、nc+1〜nを開放したものとする)、触媒反応装置1が定常状態となるまで操業条件を維持する。ここで、定常状態とは、少なくとも、全ての触媒反応器2内の触媒層温度が一定となり、かつ、流入集合管101内のガス圧と流出集合管102内のガス圧との差圧が一定となる状態を意味する。
次に、リーク率の算出操作について説明する。第1の実施形態に係る触媒反応装置1では、弁機構4前後での圧力変化は、弁機構4の前後での絶対圧力に比べて十分に小さく、温度変化も比較的小さい。上記数式(1)におけるDは、設計上、固定値であり、ζopは、数値解析等によって、容易に求めることのできる固定値である。さらに、流量QTを一定とし、固定値化できるものをモデル定数にまとめると、上記数式(1)は、次の式に簡略化できる。
k=α1・Qc・(△P)1/2 (2)
α1:モデル定数
ki=α1・Qc3,i・(△P3)1/2 (3)
Qc3,i:閉止状態での弁機構iのリーク流量
func():()内を独立変数とした関数
q’’=hL(Tf−T) (5)
ρCpQc3,idT/dx=hL(Tf−T) (6)
h:熱貫流率(W/(m2・K))
L:配管の周長(m)
ρ:非反応性ガスの密度(kg/m3)
Cp:非反応性ガスの比熱(J/(kg・K))
Qc3,i:触媒反応器iにおける非反応性ガスのリーク流量(m3/s)
ただし、T=Tin2(x=0)、T=Tc3,i(x=Xi)
Qc3,i=a1・(Tf−Tc3,i) (7’)
a1:モデル係数
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、上記の第2〜第3の操作が第1の実施形態と異なる。これ以外の点は第1の実施形態と同様である。そこで、第2〜第3の操作について説明する。
第2の操作では、ガス予熱装置111を調整して、流入温度を上記の第1の流入温度Tin1とは異なる第2の流入温度Tin2に設定する。ついで、触媒反応装置1が定常状態となるまで待機する。この間、炉温Tfは一定に保持する。そして、触媒反応装置1が定常状態となった後、触媒層温度T2,iを記録する。さらに、差圧△P2(すなわち、流入集合管102内のガス圧と流出集合管103内のガス圧との差)を測定する。
第3の操作のうち、リーク率の算出操作が第1の実施形態と異なる。そこで、リーク率の算出操作について説明する。第1の実施形態で示した数式(7)をガス流量Q2,i(この場合、ガス流量Q2,iは、開放状態におけるガス流量を意味する)に適用すると、以下の数式(8)が得られる。
Qc3,i/Q2,i=Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−T2,i)]
/Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−Tc3,i)] (9)
=a2Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−T2,i)]
/Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−Tc3,i)] (10)
a2:モデル定数
a2=(△P2/△P3)1/2 (11)
ki=Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−T2,i)]
/Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−Tc3,i)]
*(△P2/△P3)1/2 (10’)
第3の実施形態では、第3の操作が上述した第1の実施形態と異なる。これ以外の点は第1の実施形態と同様である。そこで、以下、第3の操作について説明する。
第3の操作では、流入温度Tinを流入温度Tin1、Tin2のいずれとも異なる流入温度Tin4(なお、ここでは説明の便宜上添字に4を使用する)に設定し、触媒反応装置1が定常状態となるまで待機する。そして、この時の触媒反応器iの触媒層温度Tc4,iを記録し、以下の数式(12)に基づいて、リーク流量Qc3,iを算出する。その後は、第1の実施形態と同様にリーク率kiを算出する。
Qc3,i=func(Tc4,i−Tc3,i) (12)
測定操作では、まず、第1の実施形態と同様の操作を行うことで、定常状態における上記差圧△P3、炉温Tf、閉止状態とした弁機構4に対応する触媒反応器2の触媒層温度Tc3、iを記録する。
リーク率の算出操作では、測定操作によって得られた測定データを用いて、各触媒反応器2でのリーク流量Qc3,iを以下の手順で算出する。まず、触媒反応器iにおいて、以下の数式(13)によって定義されるモデル定数βiを導入する。各パラメータの単位を考慮すると、モデル定数βiは、流量と同等の単位(m3/s)を有する。
βi=hLXi/(ρCp) (13)
h:熱貫流率(W/(m2・K))
L:配管の周長(m)
ρ:ガスの密度(kg/m3)
Cp:ガスの比熱(J/(kg・K))
Xi:流入管から触媒反応器間の配管の長さ(m)、具体的には、流入集合管101内の流入温度計測点から触媒反応器iの触媒層温度計測点までの距離
Ti=Tf−(Tf−Tin)exp[−hLXi/(ρCpQc3,i)] (14)
Xi:触媒反応器iにおける触媒層温度計測点のx座標
但し、T=Tin(x=0)
T=Ti(x=Xi)
Ti=Tf−(Tf−Tin)exp[−βi/Qc3,i)] (15)
Tc3,i=Tf−(Tf−Tin2)exp[−βi/Qc3,i)] (15−1)
Tc4,i=Tf−(Tf−Tin4)exp[−βi/Qc3,i)] (15−2)
Qc3,i=−βi/Ln[(Tc4,i−Tc3,i)/(Tin4−Tin2)] (16)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、リーク率の算出操作が第3の実施形態とは異なる。これ以外の点は第3の実施形態と同様である。そこで、ここでは、リーク率の算出操作について説明する。
ηi=△P/Qi 2 (17)
βi=β0,i・(ηi/η0,i)ai (18)
β0,i:βiの初期値
ai:モデル定数(ai≧0)
実施例1では、7本の触媒反応器2を有する(すなわち、N=7の)触媒反応装置1を準備した。そして、原料ガスとしてタールを含有したコークス炉ガスを各触媒反応器iに供給し、加熱炉温度を約800℃に維持した正規の操業条件で改質操業を行った。その後、供給ガスを非反応性ガスである窒素ガスに切り替え、窒素ガスを40Nm3/hの流量で各触媒反応器2に供給するとともに、炉温Tfを780℃に設定した(第1の操作)。
実施例2では、第2の実施形態に記載されたリーク率の算出操作により3番目、4番目の触媒反応器2のリーク率kiを算出した。具体的には、以下に示す操作以外は実施例1と同様の処理を行った。第2の操作では、流量温度Tin2の目標値を790℃に設定し、触媒反応装置1が定常状態となるまで待機した。また、触媒反応装置1が定常状態となった後、3番目および4番目の触媒反応器2(i=3、4)の触媒層温度T2,iを記録した。測定操作では、3番目および4番目の触媒反応器2に対応する弁機構4を閉止状態とし、触媒反応装置1が定常状態となるまで待機した。触媒反応装置1が定常状態となった後、触媒層温度Tc3,iを記録した。表3に触媒層温度T2,i、Tc3,i、流入温度Tin2、炉温Tfを示す。以上の操作を行っている間、流入集合管内のガス圧と流出集合管内のガス圧との差圧(つまり、差圧△P2、△P3)は、流入圧力計113および流出圧力計116の検出精度の範囲内で一定であり、29Paであった。
実施例3では、第3の実施形態に記載されたリーク率の算出操作により3番目、4番目の触媒反応器2のリーク率kiを算出した。具体的には、以下に示す操作以外は実施例1と同様の処理を行った。
2 触媒反応器
3 触媒層内堆積物除去装置
4 弁機構
10、40 反応容器
11、41 流入路
12、42 流出路
13、43 触媒層
14、44 触媒保持器
15 弁座
16 通気孔
17 弁体
18、48 心棒
21、49 駆動装置
101 流入集合管
102 流出集合管
110 流体切り替え装置
111 ガス予熱装置
112 流量計
113 流入圧力計
114 流入温度計
115 触媒層温度計
116 流出圧力計
Claims (6)
- 触媒反応装置内に並列に複数配置された弁機構のリーク率を測定する弁機構のリーク率の測定方法であって、
前記触媒反応装置は、
並列にn台配置され、原料流体を固定床である触媒層で処理する触媒反応器、全ての前記触媒反応器に流体を供給するための集合管である流入集合管、前記触媒反応器毎に設けられ、前記触媒反応器内に流体を流通させる開放状態、および前記触媒反応器への流体の流通を遮断する閉止状態のいずれかに互いに独立して設定可能な前記弁機構、全ての前記触媒反応器から流出する流体を集めて下流に流出させるための集合管である流出集合管、全ての前記触媒反応器の触媒層内にそれぞれ設けられ、触媒層温度Tiを計測する触媒層温度計、および前記流入集合管の流体温度である流入温度を計測する流入温度計を備え、炉温調整可能な加熱炉内に配置される加熱炉内装置と、
前記流入集合管に供給する流体を予熱する流体予熱装置と、
前記流入集合管に供給する流体を原料流体と非反応性流体との間で切り替えるための流体切り替え装置と、
前記流入集合管を通過する流量を測定する流量計と、
前記流入集合管と前記流出集合管との間の差圧を測定する差圧計測装置と、を備え、
前記リーク率の測定方法は、
全ての前記弁機構を開放状態として前記流入集合管に非反応性流体が通過するように前記流体切り替え装置を設定する第1の操作と、
前記流入温度計が所定の流入温度を示すように前記流体予熱装置を調整する第2の操作と、
前記n台中の所定のnc台の触媒反応器に対応する前記弁機構を閉止状態とした後、定常状態となるまで操業状態を維持し、前記定常状態における前記差圧△P3、および前記nc台の触媒反応器の触媒層温度Tc3,iを記録し、
ki=α1・Qc3,i・(△P3)−1/2
Qc3,i:閉止状態での弁機構のリーク流量
α1:モデル定数
なる式で定義されるi番目の弁機構のリーク率kiを、前記触媒層温度Tc3,iを用いた関数として算出する第3の操作と、を含むことを特徴とする弁機構のリーク率の測定方法。 - 前記加熱炉内装置は、更に、前記加熱炉の炉温を計測する炉温温度計を備え、
前記第3の操作では、
更に、前記加熱炉の炉温Tfを記録し、
前記閉止状態での弁機構のリーク流量Qc3,iを、
Qc3,i=a1・(Tf−Tc3,i)
a1:モデル係数
なる式により算出することを特徴とする、請求項1に記載の弁機構のリーク率の測定方法。 - 前記加熱炉内装置は、更に、前記加熱炉の炉温を計測する炉温温度計を備え、
前記第2の操作では、
前記所定の流入温度である流入温度Tin2を記録すると共に、
i番目の前記触媒反応器の前記触媒層温度Tiが定常状態となるまで操業状態を維持し、定常状態での前記触媒層温度Tiを触媒層温度T2,iとして記録し、
前記第3の操作では、
更に、前記加熱炉の炉温Tfを記録し、
ki=a2Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−T2,i)]
/Ln[(Tf−Tin2)/(Tf−Tc3,i)]
a2:モデル係数
なる式を用いてリーク率kiを算出することを特徴とする、請求項1に記載の弁機構のリーク率の測定方法。 - 前記第2の操作では、
前記所定の流入温度である流入温度Tin2を記録すると共に、
前記第3の操作では、
前記流入温度計が前記流入温度Tin2とは異なる流入温度Tin4示すように前記流体予熱装置を調整し、前記触媒層温度Tiが定常状態となるまで操業状態を維持し、定常状態での前記触媒層温度Tiを触媒層温度Tc4,iとして記録し、
前記閉止状態での弁機構のリーク流量Qc3,iを、
Qc3,i=−βi/Ln[(Tc4,i−Tc3,i)/(Tin4−Tin2)]
βi:モデル係数
なる式を用いて算出することを特徴とする、請求項1に記載の弁機構のリーク率の測定方法。 - 前記原料流体は炭化水素を含むことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の弁機構のリーク率の測定方法。
- 並列に複数配置された弁機構のリーク率を測定する触媒反応装置であって、
並列にn台配置され、原料流体を固定床である触媒層で処理する触媒反応器、全ての前記触媒反応器に流体を供給するための集合管である流入集合管、前記触媒反応器毎に設けられ、前記触媒反応器内に流体を流通させる開放状態、および前記触媒反応器への流体の流通を遮断する閉止状態のいずれかに互いに独立して設定可能な前記弁機構、全ての前記触媒反応器から流出する流体を集めて下流に流出させるための集合管である流出集合管、全ての前記触媒反応器の触媒層内にそれぞれ設けられ、触媒層温度Tiを計測する触媒層温度計、および前記流入集合管の流体温度である流入温度を計測する流入温度計を備え、炉温調整可能な加熱炉内に配置される加熱炉内装置と、
前記流入集合管に供給する流体を予熱する流体予熱装置と、
前記流入集合管に供給する流体を原料流体と非反応性流体との間で切り替えるための流体切り替え装置と、
前記流入集合管を通過する流量を測定する流量計と、
前記流入集合管と前記流出集合管との間の差圧を測定する差圧計測装置と、を備え、
更に、
全ての前記弁機構を開放状態として前記流入集合管に非反応性流体が通過するように前記流体切り替え装置を設定する第1の手段と、
前記流入温度計が所定の流入温度を示すように前記流体予熱装置を調整する第2の手段と、
前記n台中の所定のnc台の触媒反応器に対応する前記弁機構を閉止状態とした後、定常状態となるまで操業状態を維持し、前記定常状態における前記差圧△P3、および前記nc台の触媒反応器の触媒層温度Tc3,iを記録し、
ki=α1・Qc3,i・(△P3)−1/2
Qc3,i:閉止状態での弁機構のリーク流量
α1:モデル定数
なる式で定義されるi番目の弁機構のリーク率kiを、前記触媒層温度Tc3,iを用いた関数として算出する第3の手段と、を実行させる弁機構リーク率測定装置を備える、ことを特徴とする触媒反応装置。
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