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JP6899995B2 - 小便器ユニット - Google Patents
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本発明は、トイレ室の壁面に沿って複数の小便器を配設するライニングユニットと、トイレ室の床から離間して小便器と小便器との間を仕切る仕切り板と、を備えた小便器ユニットに関する。
外出先で使用するトイレ室に関する意識調査を行ったところ、全体のおよそ3割の人が小便器と小便器との間を仕切る仕切り板を要望していることが分かった。これは、外出先で使用するトイレ室では、小便器を配設するライニングユニットに対して複数の小便器が横並びに連接されるため、仕切り板が無いことで隣の人の視線が気になり落ち着いて用を足せないことからくる要望である。
また、仕切り板が取り付けられているトイレ室の清掃を行う人からは、仕切り板が床に固定されていると清掃性が悪いため、もっと清掃性の良い形状にして欲しいという要望がある。この二つの要望を満足するためには、床に固定されることなく、且つ、隣の人の視線が気になることのない仕切り板がトイレ室に配設されることが好ましい。(例えば特許文献1参照)
特開平01−275815号公報
特許文献1には、小便器の使用者が近づくとセンサが感知し、仕切り板を伸長させることで目隠し作用を為す、床に固定されていない仕切り板が記載されている。
しかしながら、仕切り板は、トイレ室の使用者が手摺代わりに手をかけることなどがあり、床に固定されていない仕切り板に対して、このような大きなモーメントが下方向にかかると、仕切り板を固定するボルト等の固定具が変形したり、仕切り板の固定箇所が破損したりしてしまうという課題があった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、床に固定されていない仕切り板において、トイレ室の使用者が手摺代わりに仕切り板に手をかけ、大きなモーメントが下方向にかかった際にも、仕切り板を固定するボルト等の固定具が変形したり、仕切り板の固定箇所が破損したりしてしまうことを防止できる小便器ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る小便器ユニットは、トイレ室の壁面に沿って複数の小便器を配設するライニングユニットと、トイレ室の床から離間して複数の小便器の間を仕切る仕切り板と、を備えた小便器ユニットであって、ライニングユニットは、内部に小便器への給水を行う配管を収納するフレームと、小便器とフレームとの間に設けられフレームの正面を覆う前面板と、フレームの上面を覆う上面板と、を有し、仕切り板は、前面板の前方で小便器と小便器との間を仕切る仕切り部と、前面板の後方で固定部材を介して固定具によってフレームに保持される保持部と、を有し、固定部材は、板を折り曲げた形状であり、仕切り板の側面と平行な第一面と、仕切り板の側面と垂直な第二面と、を有し、第一面は保持部に当接し、第二面はフレームに当接することを特徴とする小便器ユニットである。
本発明に係る仕切り板は、トイレ室の床に固定されておらず、ライニングユニットの内部で固定されている。そのため、複数の小便器の間を仕切る仕切り板が有りながらも清掃性が良いトイレ室を提供することができる。
また、ライニングユニットの内部にある仕切り板の保持部は、仕切り板の側面と平行な第一面と、垂直な第二面とを有する固定部材を介してボルト等の固定具によって固定されている。
このとき、第一面が保持部に当接し、ボルト等の固定具によって固定されることによって、固定部材の第一面と、仕切り板の保持部とによる摩擦力が生じる。この摩擦力は、トイレ室の使用者が手摺代わりに仕切り板に手をかけ、大きなモーメントが下方向にかかった際に、それに抗する上方向のモーメントを生じる。そのため、ボルト等の固定具が支える下方向のモーメントを減少させることができる。
また、第二面がフレームに当接することによって、トイレ室の使用者が手摺代わりに仕切り板に手をかけた際に生じる下方向のモーメントを、ボルト等の固定具だけで支えることなく、フレームにも分散することができる。そのため、ボルト等の固定具が支える下方向のモーメントを減少させることができる。
これによって、床に固定されていない仕切り板において、トイレ室の使用者が手摺代わりに仕切り板に手をかけ、大きなモーメントが下方向にかかった際に、仕切り板を固定するボルト等の固定具にかかる下方向のモーメントを十分に減少させることができるため、ボルト等の固定具が変形したり、仕切り板の固定箇所が破損したりしてしまうことを防止できる小便器ユニットを提供することができる。
また、本発明に係る小便器ユニットにおいて、好ましくは、固定部材は複数設けられ、保持部は、フレームとフレームとの間に設けられ、保持部の両側から固定部材を介して固定具によってフレームに保持される。
この構成によれば、保持部は、保持部の両側にあるフレームに対して、複数ある固定部材によって挟みこまれ、固定具によってフレームに保持される。そのため、使用者が仕切り板にぶつかってしまったときなどに生じる左右方向のモーメントも、ボルト等の固定具だけで支えることなく、フレームに分散することができる。そのため、ボルト等の固定具が支える左右方向のモーメントも減少させることができる。
また、本発明に係る小便器ユニットにおいて、好ましくは、固定部材は、第一面及び第二面に加え、仕切り板の側面と平行な第三面を備え、第三面はフレームに当接する。
この構成によれば、第一面が保持部に当接し、さらに、第三面がフレームに当接し、ボルト等の固定具によって固定されることによって、固定部材の第一面と、仕切り板の保持部と、固定部材の第三面と、フレームとによる摩擦力が生じるため、摩擦力がさらに上昇する。そのため、大きなモーメントが下方向にかかった際に、それに抗する上方向のモーメントが増大するので、仕切り板を固定するボルト等の固定具にかかる下方向のモーメントをさらに減少させることができる。
また、本発明に係る小便器ユニットにおいて、好ましくは、保持部と仕切り部とが異なる高さを有し、仕切り部の上端の方が保持部の上端よりも高く形成され、複数の固定部材は、前面板によって覆われた前方フレームと、上面板によって覆われた上方フレームとに設けられる。
仕切り板を取り付けた際に、隣の人の視線が気にならないような仕切り板の形状として、好ましくは、仕切り板の仕切り部が備える面の上端の高さが人間の目線を遮るように、なるべく高くなっていることが好ましい。このとき、仕切り板の保持部を固定する位置を高くするためにフレームを高くすると、トイレ室の使用者が用を足す際に手荷物等を置く上面板の高さも高くなってしまうためトイレ室の使い勝手が悪くなってしまう。
また、仕切り板の仕切り部がライニングユニットの上面板を分断するような形状にすると、仕切り板が取り付けられていなかった現場に、新たに仕切り板を取り付ける際、上面板を切断するなどの手間がかかるため施工性が悪い。
この構成によれば、保持部と仕切り部とが異なる高さを有しており、保持部の上端よりも仕切り部の上端が高くなっているため、保持部を固定する位置を変えことなく仕切り部が備える面の上端を使用者の目線を遮るような高さにすることができる。
そのため、フレーム及び上面板の高さが従来と変わらないため、トイレ室の使い勝手を損なうことがない。さらに、仕切り板が取り付けられていなかった現場に、新たに仕切り板を取り付ける際にも、上面板を切断するなどの施工を必要としないため施工性が良い。
このとき、仕切り部の面を高くしたことにより仕切り板が大きくなり仕切り板自体の重量も大きくなる。これにより、ボルト等の固定具が支える下方向のモーメントが大きくなってしまう。そこで、複数の固定部材は、保持部の両側にあるフレームの、前面板によって覆われた前方フレームと、上面板によって覆われた上方フレームとに設けられるように構成した。
これによって、大きくなった下方向のモーメントを、さらに多くの箇所でフレームに分散できるようになり、隣の人の視線を気にすることがないように、大型化した床に固定されない仕切り板において、仕切り板を固定するボルト等の固定具が変形したり、仕切り板の固定箇所が破損したりしてしまうことを防止できる小便器ユニットを提供することができる。
本発明の態様によれば、トイレ室の壁面に沿って複数の小便器を配設するライニングユニットと、トイレ室の床から離間して小便器と小便器との間を仕切る仕切り板と、を備えた小便器ユニットにおいて、仕切り板を固定するボルト等の固定具が変形したり、仕切り板の固定箇所が破損したりしてしまうことを防止できる小便器ユニットを提供することができる。
本実施形態に係る小便器ユニットを示す外観図である。 本実施形態に係る小便器の取り付け状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る小便器ユニットの側面図である。 本実施形態に係る小便器ユニットの正面図である。 本実施形態に係る小便器ユニットの前方斜視図である。 本実施形態に係る小便器ユニットの後方斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同一要素または同一機能を有する構成要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る小便器ユニットを示す外観図である。
本実施形態に係るトイレ室1には、複数の小便器3と、小便器3を配設するためのライニングユニット5と、小便器3と小便器3との間を仕切る仕切り板7とが設けられている。仕切り板7は、トイレ室1の清掃性を損なわないように、トイレ室1の床9から離間してライニングユニット5に取り付けられている。
図2は、本実施形態に係る小便器の取り付け状態を示す斜視図である。
本実施形態において、ライニングユニット5は、小便器3の正面から見て矩形になるように複数のフレーム部材を組み合わせて形成されるフレーム11と、小便器3とフレーム11との間に設けられ、フレーム11の前面を覆う前面板13と、フレーム11の上面を覆う上面板15とから構成されている。なお、フレーム11によって囲まれた内部空間には、小便器3に給水や排水を行う給排水管17などが収納されている。その給排水管17を避けるため、側面視においてフレーム11はL字を上下反転させた形状を有している。以下、説明の便宜上、前面板13によって覆われたフレーム11を前方フレーム11aと称し、上面板15によって覆われたフレーム11を上方フレーム11bと称する。
フレーム11は、トイレ室1の壁面に沿って配置され、トイレ室1の床9にアンカーボルト等(図示せず)で固定されている。小便器3は、前面板13を介してフレーム11にボルト等の固定具で固定される。
図3は、本実施形態に係る小便器ユニットの側面図である。
ライニングユニット5の外部で、小便器3と小便器3との間を仕切る仕切り板7は、ライニングユニット5の内部で、固定部材19を介して固定具であるボルト20によってフレーム11に固定される。以下、説明の便宜上、ライニングユニット5の内部にある仕切り板を保持部7aと称し、ライニングユニット5の外部にある仕切り板を仕切り部7bと称する。なお、固定具は、ボルト20でなくネジであってもよい。
本実施形態に係る仕切り板7において、保持部7aと、仕切り部7bとはそれぞれ異なる高さを有する。具体的には、フレーム11に対して固定される仕切り板7の保持部7aが備える上下方向に延びる面の上端の高さと、使用者と使用者とを仕切る仕切り部7bが備える上下方向に延びる面の上端の高さとが異なっている。
仕切り板7の保持部7a及び仕切り部7bが有する上下方向に延びる面は、本来、仕切り板7の重量を大きくしないために小さいことが好ましい。一方で、トイレ室1の小便器3の使用者が隣の使用者を気にすることなく用を足すために、仕切り部7bが有する面は、使用者の目線を遮る程度の高さを有していることが好ましい。
このとき、仕切り板7の仕切り部7bが有する面の理想とする高さに、仕切り板7の保持部7aが有する面の高さを合わせようとすると、仕切り板7自体の重量が大きくなりすぎるだけでなく、仕切り板7を施工する際に、ライニングユニット5の上面を覆う上面板15を切断するという手間がかかる。
仮に、ライニングユニット5の上面を覆う上面板15を切断せずに仕切り板7を施工できるようにすると、ライニングユニット5を構成するフレーム11を仕切り板7の仕切り部7bが有する面の理想とする高さに合わせて大型化する必要があるため、それに伴って、上面板15が設けられる位置が従来よりも高くなる。
上面板15は、小便器3の使用者が荷物をおくために利用することもあるため、仕切り部7bが有する面の理想とする高さに合わせて高くしてしまうと、トイレ室1の使用者にとって不便になってしまう。
そのため、本実施形態に係る仕切り板7において、保持部7aが備える面の上端の高さよりも、仕切り部7bが備える面の上端の高さの方が高くなるように構成されている。
これによって、「隣の人の視線が気になるから仕切り板が欲しい」という使用者の要望に答えることができ、且つ、上面板15を切断することなく施工できるため、施工性の良い仕切り板7を提供することができる。なお、仕切り板7の重量を小さくするため、トイレ室1の使用者を仕切ることのない保持部7aが有する面は切り欠き構造を有していても良い。
図4は、本実施形態に係る小便器ユニットの正面図である。説明の便宜上、前面板と仕切り板の仕切り部を除いて表している。
仕切り板7は、フレーム11とフレーム11との間に設けられ、固定部材19を介してフレーム11に固定される。これによって、トイレ室1の使用者が仕切り板7にぶつかってしまったときなどに生じる左右方向のモーメントを、仕切り板7の保持部7aを固定するボルト20のみでなくフレーム11にも分散させることができる。
図5及び図6は、本実施形態に係る小便器ユニットの前方斜視図及び後方斜視図である。
本実施形態に係る固定部材19は、仕切り板7が備える面と平行な第一面19a及び第三面19cと、仕切り板7が備える面と垂直な第二面19bと、を有しており、Z型の形状に構成されている。
本実施形態において、Z型の固定部材19は、前面板13と接する前方フレーム11aと、上面板15と接する上方フレーム11bと、に設けられている。つまり、仕切り板7の保持部7aは、このZ型形状の固定部材19を介してフレーム11にボルト20によって左右両側のフレーム11に対して合計四箇所で固定されている。
このとき、固定部材19が有する3つの面である19a、19b及び19cは、仕切り板7の保持部7a及びフレーム11に対して隙間を空けることなくしっかりと当接している。
仕切り板7が備える面と平行な第一面19a及び第三面19cが当接していることによって、仕切り板7自体の重量によって生じる下方向のモーメントに対して、ボルト20のように点のみで固定するだけでなく、フレーム11と、固定部材の第一面19a及び第三面19cと、仕切り板7の保持部の7aの面と、から生じる摩擦力によって面でも固定することができる。
このとき生じる摩擦力は、仕切り板7自体の重量や、トイレ室1の使用者が手摺代わりに仕切り板7に手をかけたことによって生じる下方向のモーメントに対して、それに抗する上方向のモーメントとなる。この上方向のモーメントは、面で接する面積が広ければ広いほど大きな上方向のモーメントとなる。
また、固定部材19が有する仕切り板7が備える面と垂直な第二面19bが、前方フレーム11a及び上方フレーム11bに当接していることによって、ボルト20及び固定部材19が受ける下方向のモーメントを前方フレーム11a及び上方フレーム11bに分散させることができる。
以上のような構成によって、トイレ室1の床9から離間して小便器3と小便器3との間を仕切る仕切り板7において、トイレ室1の使用者が手摺代わりに仕切り板7に手をかけ、仕切り板7自体の重量よりも大きなモーメントが下方向にかかった際にも、仕切り板7を固定するボルト20が変形したり、仕切り板7の固定箇所が破損したりしてしまうことを防止できる。
1・・・トイレ室
3・・・小便器
5・・・ライニングユニット
7・・・仕切り板
7a・・・保持部
7b・・・仕切り部
9・・・床
11・・・フレーム
13・・・前面板
15・・・上面板
17・・・給排水管
19・・・固定部材
19a・・・第一面
19b・・・第二面
19c・・・第三面
20・・・ボルト

Claims (2)

  1. トイレ室の壁面に沿って複数の小便器を配設するライニングユニットと、トイレ室の床から離間して前記複数の小便器の間を仕切る仕切り板と、を備えた小便器ユニットであって、
    前記ライニングユニットは、内部に前記小便器への給水を行う配管を収納するフレームと、前記小便器と前記フレームとの間に設けられ前記フレームの正面を覆う前面板と、前記フレームの上面を覆う上面板と、を有し、
    前記仕切り板は、前記前面板の前方で前記小便器と小便器との間を仕切る仕切り部と、前記前面板の後方で固定部材を介して固定具によって前記フレームに保持される保持部と、を有し
    前記固定部材は、板を折り曲げた形状であり、前記仕切り板の側面と平行な第一面と、前記仕切り板の側面と垂直な第二面と、を有し
    前記第一面は前記保持部に当接し、前記第二面は前記フレームに当接し、
    前記固定部材は複数設けられ、前記保持部は、前記フレームとフレームとの間に設けられ、前記保持部の両側から前記固定部材を介して前記固定具によって前記フレームに保持され、
    前記固定部材は、前記第一面及び前記第二面に加え、前記仕切り板の側面と平行な第三面を備え、前記第三面は前記フレームに当接することを特徴とする小便器ユニット。
  2. 前記保持部と前記仕切り部とが異なる高さを有し、前記仕切り部の上端の方が前記保持部の上端よりも高く形成され、
    複数の前記固定部材は、前記前面板によって覆われた前方フレームと、前記上面板によって覆われた上方フレームとに設けられることを特徴とする請求項に記載の小便器ユニット。
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