JP6900207B2 - プローブ結合担体の製造方法、および、標的物質を検出または分離する方法 - Google Patents
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Description
また、担体上に一次プローブを固定化させる際に、より高い検査感度を得るための工夫がなされてきている(特許文献2−3)。
本発明が解決しようとする課題は、凝集が起こりにくく、分散性に優れるプローブ結合担体を提供することである。
本発明の構成例は以下の通りである。
<3> 前記両親媒性物質が、第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤およびアミン塩型カチオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤である、<1>または<2>に記載の製造方法。
<5> 前記担体表面の官能基1個あたりが占める面積S1Aが、5Å2/官能基以上である、<1>〜<4>のいずれかに記載の製造方法。
<7> 前記磁性粒子の体積平均粒子径が0.1〜20μmである、<1>〜<6>のいずれかに記載の製造方法。
<10> <1>〜<9>のいずれかに記載の製造方法で得られたプローブ結合担体を用いる、標的物質を検出または分離する方法。
特に、本発明によれば、プローブの活性を維持したまま、プローブを担体に結合させることができ、得られるプローブ結合担体を用いることで、診断や検出等の際、特に化学発光免疫測定(CLIA)、化学発光酵素免疫測定(CLEIA)、生物発光酵素免疫測定(BLEIA)や電気化学発光免疫測定(ECLIA)等のイムノアッセイの際に、シグナル/ノイズ(S/N)比の高い結果を得ることができる(診断や検出等を高感度化することができる)。
また、本明細書において、「〜(メタ)アクリレート」とは、「〜アクリレート」および「〜メタクリレート」の双方を包括する概念である。同様の記載は、同様の意味を有する。
本発明に係るプローブ結合担体の製造方法(以下「本方法」ともいう。)は、プローブと官能基を有する担体とを両親媒性物質の存在下で混合し、担体表面にプローブを結合する工程(以下「結合工程」ともいう。)を含む。
本発明に係るプローブ結合担体は、このように、前記複合体が表面に化学結合しているため、該担体を用いた診断や検出等を正確に行うことができ、かつシグナル/ノイズ(S/N)比が高い結果を得ることができる。
該本発明に係るプローブ結合担体の製造方法は特に制限されず、従来公知の方法であってもよいが、本方法によれば、プローブと両親媒性物質との複合体が化学結合された表面を有するプローブ結合担体が容易に得られると考えられるため、本方法であることが好ましい。
本方法は、プローブと官能基を有する担体とを両親媒性物質の存在下で混合することを特徴とする。前記担体とプローブとを結合させる際の系中に両親媒性物質が存在していることで、プローブの凝集が起こりにくく、難溶性プローブを用いた場合でも該プローブの凝集が起こりにくく、また、得られるプローブ結合担体も凝集が起こりにくく、分散性に優れる。
従来の方法では、プローブ、特に難溶性プローブは、担体と結合する際に凝集した状態で結合しやすかった。このようにプローブが凝集した状態で担体に結合していると、プローブ中の反応部位等のプローブの活性部位が凝集体中に埋没し、プローブの有する特性が十分に発揮できず(プローブの活性が低下する)、更に、担体が粒子などの場合には、担体表面に凝集したプローブ存在していることにより、担体粒子自体が凝集する傾向にあった。凝集したプローブ結合担体を用いて診断や検出等を行うと、高ノイズや低シグナルといった問題が発生し、正確な測定を妨げる一因となっていた。
一方、本方法では、プローブの有する特性が十分に発揮される(プローブの活性が維持された)プローブ結合担体を容易に得ることができるため、該担体を用いた診断や検出等の際において、シグナル/ノイズ(S/N)比の高い結果を得ることができる。
濃度が前記下限未満の場合、担体に十分な量のプローブを結合できない、または、プローブの活性が低下した状態でプローブが担体と結合する恐れがあり、このために、得られるプローブ結合担体を用いた診断や検出等の際のシグナルの低下を招く場合がある。濃度が前記上限を超える場合、前記液体の粘度の上昇によるプローブ結合量の低下や、プローブ結合後の両親媒性物質の除去が難しくなる場合がある。特に、プローブが25℃の水に難溶性の抗原(以下「難溶性抗原」ともいう。)である場合、両親媒性物質の濃度が前記下限未満の場合には、抗原の凝集が十分に解消されないまま担体に結合する可能性が高く、分析対象物以外の物質の非特異的結合によりS/N比の低下を引き起こしたり、2次プローブとの反応点が凝集塊中に埋没してしまうことに起因するシグナルの低下が起こる場合がある。
官能基がトシル基の場合には、緩衝液のpHとしては6〜10で緩衝能を有する緩衝液が好ましく、pH7〜9で緩衝能を有する緩衝液がより好ましい。
官能基がカルボキシ基の場合には、緩衝液pHとしては4〜8で緩衝能を有する緩衝液が好ましく、pH5〜7で緩衝能を有する緩衝液がより好ましい。
また、前記液体には、前記担体、プローブおよび水系媒体の他に、従来公知の添加剤が含まれていてもよく、このような添加剤としては、例えば、pH調整剤、塩類、高分子ポリマーなどが挙げられる。
該加熱の際の温度としては、用いる担体やプローブの種類等により適宜選択すればよいが、プローブ活性を保ちつつ、効率よくプローブ結合担体を作製できる等の点から、好ましくは4〜50℃、より好ましくは10〜45℃、特に好ましくは15〜40℃である。
面積S1Bが前記範囲にあると、診断や検出等の際に高いS/N比を発現可能なプローブ結合担体を容易に得ることができる。
面積の割合が斯かる範囲にあると、診断や検出等の際に高いS/N比を発現可能なプローブ結合担体を容易に得ることができる。
本発明におけるトシル基1個あたりが占める面積は、詳細は後述するが、水系媒体中で測定した値である。
前記担体はその表面に官能基を有すれば特に制限されない。前記担体は2種以上を用いてもよいが、通常は1種である。
担体に含まれる官能基は2種以上であってもよい。
前記担体の形状は特に限定されず、粒子状、プレート状、フィルター状、シート状等のいずれでも構わないが、粒子状が好ましい。粒子状の担体としては、有機ポリマーから構成される粒子、無機材料から構成される粒子、または、その両方を含む粒子が挙げられる。これらの中でも、軽量であり、所望の粒子を容易に形成できる等の点から、有機ポリマーを含む有機ポリマー粒子が好ましい。
(i)有機ポリマーを含む連続相やシリカ等の無機材料中に磁性体粒子が分散している粒子
(ii)磁性体粒子または磁性体粒子の2次凝集体をコアとし、有機ポリマーやシリカ等の無機材料をシェルとする粒子
(iii)有機ポリマーやシリカ等の無機材料からなる核粒子と、該核粒子の表面に設けられた磁性体粒子を含む磁性体層(2次凝集体層)とを有する母粒子をコアとし、有機ポリマーを含む層をシェルとする粒子
(iv)粒子の最外層に有機ポリマーを含む層がシェルとして設けられていてもよい、有機ポリマーや無機材料からなる多孔質粒子の孔内に磁性体粒子が分散している粒子
前記核粒子を構成する有機ポリマーとしては、ビニル系ポリマーが好ましく、より好ましくは、架橋ポリスチレン、架橋アクリレート、架橋ポリメチルメタクリレートである。これらポリマーは、カルボキシル基などの官能基が導入されていてもよい。
このような核粒子は、従来公知の方法、例えば、特公昭57−24369号公報、特開昭61−215602号公報、特開昭61−215603号公報、特開昭61−215604号公報に記載の方法によって製造することができる。
これらの中でも、粒径が50nm以下、好ましくは5〜30nmの酸化鉄系の超常磁性微粒子が好ましく、AFe2O4(Aは、Mn、Co、Ni、Mg、Cu、ZnまたはLi0.5Fe0.5等)で表されるフェライト、マグネタイト(Fe3O4)またはγ−Fe2O3を含む超常磁性微粒子がより好ましく、飽和磁化が強く、かつ残留磁化が少ない等の点から、γ−Fe2O3およびFe3O4からなる超常磁性微粒子が特に好ましい。なお、磁性体の粒子径は、電子顕微鏡写真中の無作意に選択した100個の粒子の粒子径の平均値である。
物理的な力をかける方法としては、例えば、乳鉢、自動乳鉢、ボールミル、ブレード加圧式粉体圧縮法、メカノフュージョン法のようなメカノケミカル効果を利用する方法や、ジェットミル、ハイブリダイザーなどの高速気流中での衝撃を利用する方法が挙げられる。効率よくかつ強固に複合化を実施するには、物理吸着力が強いことが望ましい。その方法としては、例えば、撹拌翼付き容器中で撹拌翼の周速度が、好ましくは15m/秒以上、より好ましくは30m/秒以上、さらに好ましくは40〜150m/秒で撹拌することが挙げられる。撹拌翼の周速度が15m/秒より低いと、核粒子の表面に磁性体粒子を十分に吸着させることができない場合がある。なお、撹拌翼の周速度の上限については、特に制限はないが、使用する装置、エネルギー効率等の点から決定すればよい。
前記水酸基としては、担体表面に容易に、効率的にカルボキシ基、トシル基を導入できる等の点から、2,3−ジヒドロキシプロピル基(−CH2CH(OH)CH2(OH))が好ましい。
接触角が前記範囲にあると、診断や検出等の際に高いS/N比を発現可能なプローブ結合担体を容易に得ることができる。接触角が前記範囲の上限を超えると、プローブ結合担体への生体関連物質の非特異吸着が増加する場合がある。
該乾燥塗膜は、50mgの担体粒子を含む0.2mlの水分散液を、アプリケーターを用いてスライドガラス等の平滑な基材に塗布し、湿度40%、気温25℃で24時間乾燥することにより得られる塗膜である。
該乾燥塗膜と水との接触角は、約1μLの水滴(25℃)を乾燥塗膜に滴下し、直ちに該塗膜の水平方向からの画像をカメラで撮影し、水滴の輪郭を円周の一部と仮定して塗膜の水平線との角度から求めることができる。
前記担体が粒子である場合、好ましくは磁性粒子である場合、担体の粒径は、好ましくは0.1〜20μm、より好ましくは0.2〜15μm、特に好ましくは0.3〜10μmである。
粒径が前記範囲にあると、単位体積当たりのプローブの結合量が多い担体を容易に得ることができ、該担体を用いることで、診断や検出等の際における感度が良好になる。粒径が前記範囲の下限を下回る場合、遠心分離などを用いた分離に長時間を要しやすく、水などの洗浄溶媒と粒子との分離が不十分になる傾向にあるため、目的外の分子(例えば、タンパク質や核酸等の生体関連物質)の除去が不十分になり、充分な精製ができない場合がある。一方、粒径が前記範囲の上限を上回ると、比表面積が小さくなり、プローブの結合量が少なくなる結果、感度が低くなる場合がある。
粒径は、詳細は後述するが、細孔電気抵抗法(電気的検知帯法)により求められる。
前記担体表面の官能基1個あたりが占める面積S1A(プローブ結合前の担体表面のトシル基1個あたりが占める面積)は、好ましくは5Å2/官能基以上、より好ましくは10Å2/官能基以上、特に好ましくは20Å2/官能基以上であり、好ましくは80Å2/官能基以下、より好ましくは60Å2/官能基以下、特に好ましくは40Å2/官能基以下である。
また、前記官能基がトシル基である場合、面積S1Aは、好ましくは5Å2/官能基以上、より好ましくは10Å2/官能基以上、特に好ましくは20Å2/官能基以上であり、上限は、前記上限と同程度であり、前記官能基がカルボキシ基である場合、面積S1Aは、好ましくは10Å2/官能基以上、より好ましくは15Å2/官能基以上、特に好ましくは20Å2/官能基以上であり、上限は、前記上限と同程度である。
面積S1Aが前記範囲の下限を下回る場合、担体表面の官能基密度が高いためにプローブが担体表面に多点で結合しやすい傾向にあり、プローブが変性することによるシグナルの低下を招く場合があり、また、プローブ結合担体に過剰な官能基が残存しやすくなり、担体表面がより疎水的になる傾向にあるため、該担体を用いた診断や検出等の際のノイズの増大を招く場合がある。一方、面積S1Aが前記範囲の上限を上回る場合、担体に十分な量のプローブを結合できない傾向にあり、このために、該担体を用いた診断や検出等の際のシグナルの低下を招く場合がある。
官能基を有する担体表面の水(25℃)との接触角は50°以上であることが好ましい。該担体が粒子状である場合には、該担体からなる乾燥塗膜と水(25℃)との接触角が、好ましくは70°以上、より好ましくは90°以上、特に好ましくは105°〜120°である。
接触角が前記範囲にあると、診断や検出等の際に高いS/N比を発現可能なプローブ結合担体を容易に得ることができる。接触角が前記範囲の下限未満であると、得られるプローブ結合担体を用いた診断や検出等の際の感度が低下する場合がある。
また、トシル基を導入する前の担体の接触角が前記範囲にあり、かつ、トシル基を導入した後の担体の接触角がこの範囲にある担体を用いることで、プローブ結合担体への生体関連物質の非特異吸着を抑制することができ、プローブ結合担体を用いた診断や検出等を高感度化することができる。
前記プローブとしては特に制限されず、診断や検出等に用いる物質であればよいが、特異結合性物質であることが好ましく、具体的には、タンパク質または核酸が好ましく、抗原、抗体がより好ましい。
本方法に使用するプローブは、1種類であることが多いが2種以上であってもよく、特に制限されない。
前記抗体としては、ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体のどちらを用いてもかまわない。
前記両親媒性物質としては、1分子中に親水性基と疎水性基とを有する化合物が挙げられ、より具体的には、界面活性剤;一般的にNDSBと呼ばれる非界面活性剤型スルホベタインなどの両イオン性有機低分子;ベンジルアルコールなどの芳香族アルコール;エタノール、イソプロパノールなどの脂肪族一価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどの脂肪族多価アルコール;炭酸エチレンなどのアルキレンカーボネート等の有機溶剤等が挙げられる。これらの中でも、容易にプローブの凝集を抑制でき、水系媒体中で結合工程を行うことができ、担体とプローブとの結合量が多く、より分散性に優れるプローブ結合担体を得ることができる等の点から、界面活性剤が好ましい。
本方法に使用する両親媒性物質は、1種類であることが多いが2種以上であってもよく、特に制限されない。
前記担体がトシル基を有する場合には、前記と同様の理由から、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤がより好ましく、カチオン性界面活性剤が特に好ましく、前記担体がカルボキシ基を有する場合には、前記と同様の理由から、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤がより好ましく、カチオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤が特に好ましい。
前記カチオン性界面活性剤としては特に制限されないが、診断や検出等の際に高いS/N比を発現可能なプローブ結合担体を容易に得ることができる等の点から、第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、アミン塩型カチオン性界面活性剤等が好ましい。該アミン塩型カチオン性界面活性剤は、第1級〜第3級アミン塩型のいずれでもよいが、前記と同様の理由から第3級アミン塩型であることが好ましい。
また、前記カチオン性界面活性剤としては、前記と同様の理由から、炭素数5以上の有機基を有する界面活性剤が好ましく、炭素数5以上の炭化水素基を有する界面活性剤がより好ましく、炭素数8以上の炭化水素基を有する界面活性剤がより好ましく、炭素数5以上の直鎖アルキル基を有する界面活性剤がさらに好ましく、炭素数8以上の直鎖アルキル基を有する界面活性剤が特に好ましく、芳香環(芳香族ヘテロ環を除く)を有さない界面活性剤が好ましい。
R1は、炭素数5以上の有機基を示し、
R2、R3およびR4はそれぞれ独立して有機基を示し、
nは1以上の整数を示し、
Zn-はn価のアニオンを示す。〕
前記アルキル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよい。例えば、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、1−メチルデシル基、ドデシル基、1−メチルウンデシル基、1−エチルデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基が挙げられる。
前記アルケニル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよい。例えば、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基が挙げられる。
前記アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基が挙げられる。
該置換基における炭化水素基としては、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、、炭素数7〜20のアルキルアリール基が好ましい。
また、ヒドロキシアルキル基の水素原子の一部が炭化水素基で置換された基に含まれるヒドロキシアルキル基としては、該ヒドロキシアルキル基と同様の基等が挙げられる。
該置換基における炭化水素基としては、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアルキルアリール基が好ましい。
R3およびR4における炭化水素基としては、アルキル基が好ましい。該アルキル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよい。該アルキル基としては、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等が挙げられる。
これらの中でも、ハロゲン原子が好ましく、塩素原子、臭素原子がより好ましく、前記担体がトシル基を有する場合には塩素原子が特に好ましく、前記担体がカルボキシ基を有する場合には臭素原子が特に好ましい。
これら中でも、難溶性プローブの可溶化、プローブの活性維持性、プローブ結合担体の分散維持性に優れる等の点から、臭化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、臭化エチルヘキサデシルジメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウムが好ましい。この中でも、プローブ結合担体の分散性とプローブの活性維持性にバランスよく優れる等の点から、前記担体がトシル基を有する場合には臭化テトラデシルトリメチルアンモニウムが特に好ましく、前記担体がカルボキシ基を有する場合には、塩化セチルピリジニウムが特に好ましい。
前記アニオン性界面活性剤としては、特に制限されないが、診断や検出等の際に高いS/N比を発現可能なプローブ結合担体を容易に得ることができる等の点から、炭素数5以上の有機基を有する界面活性剤が好ましく、炭素数5以上の炭化水素基を有する界面活性剤がより好ましく、炭素数8以上の炭化水素基を有する界面活性剤がより好ましく、炭素数5以上の直鎖アルキル基を有する界面活性剤がさらに好ましく、炭素数8以上の直鎖アルキル基を有する界面活性剤が特に好ましく、硫酸塩である界面活性剤が特に好ましい。
アニオン性界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
スルホサクシネート型アニオン性界面活性剤としては、モノもしくはジアルキル(ラウリル、オクチル、2−エチルヘキシル、ミリスチル、ステアリルなど)スルホコハク酸エステルジもしくはモノナトリウム、および、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)モノもしくはジアルキル(ラウリルオクチル、2−エチルヘキシル、ミリスチル、ステアリルなど)スルホコハク酸エステルジもしくはモノナトリウムなどの炭素数8〜24の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル塩等が挙げられる。
アルキルエーテルサルフェート型アニオン性界面活性剤としては、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテルサルフェートナトリウム塩、および、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜50)テトラデシルエーテルサルフェートナトリウム塩などの炭素数8〜24のアルキル基を有するエーテルサルフェート等が挙げられる。
アルカンスルホネート型アニオン性界面活性剤としては、ドデシルスルホン酸ナトリウムなどの炭素数8〜24のアルキル基を有するスルホン酸塩等が挙げられる。
その他のアニオン性界面活性剤としては、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテル酢酸ナトリウムなどの炭素数8〜24の炭化水素基を有するエーテルカルボン酸またはその塩;(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウム;アルキルベンゼンスルホン酸塩;ラウリルリン酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどの炭素数8〜24の炭化水素基を有するリン酸エステル塩;ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミンなどの脂肪酸塩;ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウムなどのアシル化アミノ酸塩等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、特に制限されないが、診断や検出等の際に高いS/N比を発現可能なプローブ結合担体を容易に得ることができる等の点から、糖由来の構造を有する界面活性剤が好ましく、炭素数5以上の炭化水素基を有する界面活性剤がより好ましく、炭素数5以上の直鎖アルキル基を有する界面活性剤がさらに好ましく、ポリオールであることが好ましく、糖由来の構造を有する界面活性剤が好ましく、チオグリコシド構造を有する界面活性剤がより好ましい。
ノニオン性界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
このようなノニオン性界面活性剤の具体例としては、n−ドデシル−β−D−マルトシド、n−オクチル−β−D−グルコシド、n−ヘプチル−β−D−チオグルコシド、n−オクチル−β−D−チオグルコシドなどのアルキルグルコシド;n−オクタノイル−N−メチルグルカンアミド、n−メナノイル−N−メチルグルカンアミド、n−デカノイル−N−メチルグルカンアミドなどのn−アルカノイル−N−メチルグルカンアミド;β−D−フルクトピラノシル−α−D−グルコピラノシドモノデカノエート、β−D−フルクトピラノシル−α−D−グルコピラノシドモノドデカノエートなどのシュクロースモノアルキレートが挙られる。
両性界面活性剤としては、特に限定されないが、具体的には、アミドアルキルベタイン系、スルホベタイン系、カルボキシベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系などのベタイン型;アルキルアミノ酢酸系、アルキルアミノプロピオン酸系、アルキル・ジメチルアミノ酢酸系、アルキルアミノジプロピオン酸系などのアミノ酸型やアミノ脂肪酸型;コール酸アミドアルキル・ジメチルアンモニオプロパンスルホン酸型;アルキルアミドタウリン塩型;アルキルアミドプロピルアミンオキシド型;レシチン型などの界面活性剤が挙げられる。
両性界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
なお、以上の両性界面活性剤は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、塩酸塩、酢酸塩などの塩であってもよい。
本方法は、さらにブロッキング工程を有していてもよい。ブロッキング工程は、前記結合工程後の担体表面に疎水性の高い官能基、例えば、トシル基が残存する場合に、該基の担体表面の残存量を減少させる工程(例:トシル基の遊離)であることが好ましい。該ブロッキング工程は、通常、前記結合工程の後に行う。
例えば前記結合工程の後に残存するトシル基は、疎水性が高いために、生体関連物質の非特異吸着の要因となる傾向にあり、トシル基が残存したプローブ結合担体を診断や検出等の際に用いると、ノイズの増大を招く傾向にあるため、前記結合工程において、トシル基を有する担体を用いる場合には、結合工程で得られた担体表面のトシル基を遊離すること、特に化学的にトシル基を遊離することが好ましい。
前記ブロッキング工程としては、得られるプローブ結合担体の非特異吸着性をより抑制できる等の点から、ブロッキング剤をトシル基などの官能基と反応させる方法が好ましい。
該加熱の際の温度としては、用いる担体やブロッキング剤等の種類などにより適宜選択すればよいが、効率よく所望のプローブ結合担体を作製できる等の点から、好ましくは4〜50℃、より好ましくは20〜45℃、特に好ましくは35〜40℃である。
前記親水性官能基としては、水酸基、カルボキシ基、スルホン酸基、リン酸基、糖を含む基、双性イオンを含む基、ポリエチレングリコールを含む基等が挙げられる。
ブロッキング剤として機能する生体高分子としては、BSA(ウシ血清アルブミン)、カゼイン、ゼラチンが挙げられ、非特異吸着を特に抑制できる等の点からBSAが好ましい。
ブロッキング剤として機能する合成ポリマーとしては、ポリオキシエチレン等の親水ポリマーを側鎖に有するビニルモノマーの共重合体、ポリオキシエチレン等の親水性ポリマーと他ポリマーのブロック共重合体、末端に官能基を有するポリオキシエチレン等の親水性ポリマーなどが公知である。特に、特開2008−170417号公報に示されるポリオキシエチレンの片末端にポリアミンを有する構造の合成ポリマーは、担体表面への非特異吸着抑制のみならず、抗体等プローブの配向を整列させ反応性を向上させる効果も見られることから、本発明の目的に好適に使用できる。このようなブロッキング剤としてJSRライフサイエンス(株)製ブロックマスターCE510やCE210が挙げられる。
前記ブロッキング工程で得られた担体表面の官能基1個あたりが占める面積S2は、好ましくは15Å2/官能基以上である。
このような面積を有するプローブ結合担体は、プローブ活性が高く、該担体を用いる診断や検出等の際において、非特異吸着をより低減できる。
また、面積S2は、非特異吸着を少なくし、プローブ活性を高める等の点で、好ましくは30Å2/官能基以上、より好ましくは40Å2/官能基以上、特に好ましくは45Å2/官能基以上である。
なお、トシル基などの官能基は、プローブ結合担体表面に存在していなくてもよい。
面積の割合が斯かる範囲にあるプローブ結合担体は、タンパク質や核酸等の生体関連物質などの非特異吸着を十分に抑制できるだけトシル基が低減されており、該担体を用いることで、診断や検出の際に、特にCLIA、CLEIA等のイムノアッセイにおいて優れた低ノイズ、高いS/N比を達成できる。
面積の割合が前記範囲の下限未満の場合、生体関連物質の非特異吸着が増大する傾向にあり、面積の割合が前記範囲の上限を超える場合、十分な量のプローブが結合したプローブ結合担体が得られない傾向にあり、該担体を用いた診断や検出等において高いシグナルが得られない場合がある。
前記本方法で得られるプローブ結合担体および本発明に係るプローブ結合担体は、被検体の診断や検出に、特にCLIA、CLEIA等のイムノアッセイに好適に用いることができる。具体的には、生化学分野での化合物担体用粒子および診断薬用の化学結合担体用粒子等のアフィニティー担体として用いることができ、好ましくは免疫診断や核酸検出に用いられ、特に、抗原または抗体等のプローブを結合させた免疫検査用のプローブ結合粒子として用いることができる。
前記生体関連物質とは、生体に関するすべての物質をいうが、例えば、生体に含まれる物質、生体に含まれる物質から誘導された物質、生体内で利用可能な物質が挙げられる。前記生体関連物質としては特に限定されないが、例えば、タンパク質(例:酵素、抗体、アプタマー、受容体)、ペプチド(例:グルタチオン)、核酸(例:DNA、RNA)、糖質、脂質、およびその他の細胞または物質(例:血小板、赤血球、白血球等の各種血球細胞を含む各種血液由来物質、各種浮遊細胞)が挙げられる。
本発明における、標的物質を検出または分離する方法は、前記プローブ結合担体を用いる。
該方法では、前記プローブ結合担体を用いるため、特出する高感度で被検出物質を検出することができる。
前記両親媒性物質は、本方法において、前記効果を奏するだけではなく、プローブ、特にタンパク質や核酸の水系媒体中での凝集や沈殿を抑制し、活性を維持し、分散性を安定化させる役割を果たす。
従って、該両親媒性物質は、プローブ、特にタンパク質または核酸の安定化剤、特に、水系媒体中でのタンパク質または核酸の安定化剤であるともいえる。
また、該安定化剤中の両親媒性物質の量は、該安定化剤が、前記水系媒体中に溶解または分散している場合、前記結合工程の欄に記載の濃度と同様の濃度が挙げられる。
該安定化剤中に含まれる両親媒性物質は、1種でもよく2種以上でもよい。
各粒子の粒径は、Multisizer4e(Beckman Coulter社製)で測定した。電解液(Beckman Coulter社製ISOTON II)100mLに、0.1質量%Tween 20水溶液に分散させた1質量%の磁性粒子を、濃度センサが4〜10%の値を示すまで投入し、粒子50,000個の粒子の粒径を測定し、その平均値を算出することで、体積平均粒子径を測定した。
水1mLに分散させた磁性粒子(A)100mgをマイクロチューブに採取し、エチレンジアミンを100μL加え、40℃で15時間反応した。反応後、マイクロチューブを磁気スタンドに立て上清を回収した。上清20μLをイオンクロマトグラフィー(装置:DIONEX社製ICS2000、カラム:AS18、検出:電気伝導度、流速:1.0mL/分、測定時間:30分、溶離液:50mM 水酸化カリウム水溶液)で分析し、保持時間23分程度に現れるピークの面積を求めた。別途、p−トルエンスルホン酸ナトリウムをイオンクロマトグラフィーで分析することで得られた検量線から、磁性粒子(A)100mgあたりの表面トシル基量を算出した。
カルボキシ基の定量は、「表面荷電量」として電導度滴定法により、磁性粒子の表面に存在する酸を測定することで行った。測定法が記載された文献「J.Electroanal.Chem.,Vol.37,P.161,(1972)」を参照し、Metrohm社製の794 Basic Titrinoを用いて定量した。
磁性粒子表面の官能基1個あたりが占める面積は、以下の式で求められる。
磁性粒子表面の官能基1個あたりが占める面積=磁性粒子の表面積/表面官能基の個数
具体的には以下の式で求められる。
磁性粒子表面の官能基1個あたりが占める面積[Å2/官能基]=1/(1.004×磁性粒子比重[g/cm3]×粒径[μm]×官能基量[mmol/g])
磁性粒子粉末30mgを、示差熱熱重量同時測定装置((株)日立ハイテクサイエンス製STA7300)に入れ、昇温速度:10℃/分、リミット温度:500℃、ホールド時間:20分、サンプリング時間:1.0秒、ガス種:窒素、ガス流量:200mL/分の条件で測定し、磁性粒子に含まれる酸化鉄と樹脂の質量%をそれぞれ求めた。酸化鉄比重を5.2[g/cm3]、樹脂比重を1.1[g/cm3]とし、前記得られたそれぞれの質量%の値から、磁性粒子の比重を算出した。
0.1質量%Tween20水溶液を用い、磁性粒子を0.01質量%含む試験液を調製した。この試験液よく分散させた後、光路長1cmの角型光学セルに入れ、分光光度計(日本分光(株)製、V−750型)にセットし、セルホルダー横であって、分光光度計が発する光の光路から外れる位置に磁性粒子を引きつけることが可能な位置に表面磁束密度2900ガウスのネオジム磁石を置いた時を0秒として、550nmにおける吸光度が初期の10%に減衰するまでの時間(秒)を測定し、この時間を磁気分離時間とした。
リコンビナントHIV抗原結合磁性粒子の分散度合いを、以下の基準に基づき判断した。
○:ベース粒子の磁気分離時間と比較して、80%以上の磁気分離時間である
△:ベース粒子の磁気分離時間と比較して、50%以上80%未満の磁気分離時間である
×:ベース粒子の磁気分離時間と比較して、50%未満の磁気分離時間である
BCA Protein Assay Kit(Thermo Fisher Scientific社製)を用い、磁性粒子に結合した抗原の定量を行った。まず、リコンビナントHIV抗原0μg、5μg、10μgまたは15μgが溶解したMES緩衝液((2−(4−モルホリノ)エタンスルホン酸:(株)同仁化学研究所製)、0.1mol/L、pH5.0)50μLをそれぞれマイクロチューブに分注し、前記キット中の試薬Aと試薬Bとを50/1(v/v)で混合して作製したworking reagent 0.5mLを各マイクロチューブに添加した。37℃で60分インキュベートした後、マイクロチューブを磁気スタンドに立て上清を回収し、OD562の測定を行い、検量線を作成した。
続いて、リコンビナントHIV抗原結合磁性粒子1mgをマイクロチューブに採取し、50μLのMES緩衝液(0.1mol/L、pH5.0)に分散させた。そこに、Working reagent 0.5mLを添加し、37℃で60分インキュベートした後、マイクロチューブを磁気スタンドに立て上清を回収し、OD562の測定を行った。検量線から抗体結合量を算出した。
白色96ウェルプレート(corning社製)のウェル1およびウェル2に、TBS−T緩衝液(137mmol/L塩化ナトリウム、2.7mmol/L塩化カリウム、25mmol/Lトリスヒドロキシメチルアミノメタン塩酸塩(以下「Tris−HCl」ともいう。)、0.1質量%Tween20、pH7.4)50μLに分散したリコンビナントHIV抗原結合磁性粒子15μgをそれぞれ添加した。
次に、ノイズ測定用として、BSA/TBS緩衝液(1質量%BSA、137mmol/L塩化ナトリウム、2.7mmol/L塩化カリウム、25mmol/L Tris−HCl、pH7.4)10μLをウェル1に添加した。
また、シグナル測定用として、BSA/TBS緩衝液(1質量%のBSAを含む)10μLに溶解した抗リコンビナントHIV抗体10μgをウェル2に添加し、37℃で10分間反応させた。その後、粒子を磁石で集磁し上清除去を行い、96wellプレート用ウォッシャー(テカンジャパン(株)製、Hydro Flex)を用い、TBS−T緩衝液で粒子を洗浄した。この集磁−洗浄操作を計5回行った。次に、アルカリフォスファターゼを標識したリコンビナントHIV抗原を50μL添加し、37℃で10分間反応させた。反応後、前記と同様に96wellプレート用ウォッシャーを用いて集磁−洗浄操作を計5回行った。
その後、ウェル1およびウェル2それぞれに、発光基質(富士レビオ(株)製クラスIIIシリーズ ルミパルス基質液)を50μL添加した。発光基質添加から5分間、25℃で反応させた後に、発光強度を化学発光測定機(ARVO X5、PerkinElmer社製)を用いてノイズおよびシグナルの発光強度を測定した。
1.1 核粒子の作製
75質量%ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキサイド溶液((株)日油製、「パーロイル355−75(S)」、以下「パーロイル」という。)2質量部を1質量%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液20質量部と混合し、超音波分散機にて微細乳化した。これを粒径0.77μmのポリスチレン粒子13質量部および水41質量部の入ったリアクターに入れ、25℃で12時間撹拌した。別の容器でメチルメタクリレート(以下「MMA」という。)95質量部およびトリメチロールプロパントリメタクリレート(以下「TMP」という。)5質量部を0.1質量%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液400質量部中で乳化させた後、得られた乳化液を前記リアクターに入れ、40℃で2時間撹拌した後、75℃に昇温して8時間重合した。室温まで冷却後、遠心分離により粒子のみを取り出して水洗し、乾燥、粉砕し、核粒子を得た。得られた核粒子の粒径は1.5μmであった。
油性磁性流体(商品名:「EXPシリーズ」、(株)フェローテック製)にアセトンを加えて粒子を析出沈殿させた後、これを乾燥することにより、疎水化処理された表面を有するフェライト系の超常磁性微粒子を得た。超常磁性微粒子の平均一次粒子径は、0.02μmであった。
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5質量%水溶液333質量部を1Lセパラブルフラスコに投入し、次いで、前記母粒子(13.3質量部)を投入し、ホモジナイザーで分散した後、60℃に加熱した。別の容器に入れたドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5質量%水溶液100質量部に、MMA18質量部、TMP2質量部およびパーロイル0.4質量部を分散させたプレエマルションを、60℃にコントロールした前記1Lセパラブルフラスコに2時間かけて滴下し、60℃に保持したまま更に1時間撹拌することで、母粒子表面に第1ポリマー層を形成した。
得られたグリシジル基を有する磁性粒子(1.0質量部)に、1質量%硫酸水溶液10質量部を加え、超音波を5分間照射して粒子を分散させ、次いで、60℃で5時間撹拌した。続いて、得られた液から磁性粒子を磁気分離により単離し、純水に分散させ磁気分離して洗浄する操作を5回繰り返すことによりOH基含有磁性粒子を得た。
前記OH含有磁性粒子(1.0質量部)をアセトニトリルで3回洗浄した後、10質量部のアセトニトリルに分散させ、そこに、0.02質量部のパラトルエンスルホニルクロライド(和光純薬工業(株)製)と0.03質量部のトリブチルアミンとを加え、25℃で4時間撹拌した(トシル基の導入)。反応終了後、磁気により得られた粒子を分離し、アセトニトリルで3回、続いて蒸留水で4回洗浄した。以上により、トシル基含有磁性粒子(磁性粒子(A))を調製した。この粒子の粒径は3.0μm、表面トシル基量は76μmol/g、磁性粒子表面のトシル基1個あたりが占める面積は、32(Å2/トシル基)であった。また、プローブ結合前のベース粒子としての磁気分離時間は58秒であった。
前記OH含有磁性粒子(1.0質量部)を1,3−ジオキソランで3回洗浄した後、10質量部の1,3−ジオキソランに分散させ、そこに、1質量部の無水コハク酸と0.15質量部のトリエチルアミンとを溶解した溶液を加え、25℃で4時間撹拌した(カルボキシ基の導入)。反応終了後、磁気により得られた粒子を分離し、1,3−ジオキソランで3回、続いて蒸留水で4回洗浄した。以上により、カルボキシ基含有磁性粒子(磁性粒子(B))を調製した。この粒子の粒径は3.0μm、カルボキシ基量は10μmol/g、磁性粒子表面のカルボキシ基1個あたりが占める面積は、25(Å2/カルボキシ基)であった。また、プローブ結合前のベース粒子としての磁気分離時間は58秒であった。
合成例1で得られた磁性粒子(A)5mgを、2mLマイクロチューブに採取し、磁気スタンドを用いて上清を除去した。そこに、0.1質量%テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミドを含有したHEPES緩衝液(100mmol/L 2−[4−(2−Hydroxyethyl)−1−piperazinyl]ethanesulfonic acid((株)同仁化学研究所製)、pH7.5)を0.5mL加えて分散させ、磁気スタンドを用いて上清を除去した(洗浄工程)。再度、0.5mLの該緩衝液を加えて粒子を洗浄した後に、0.488mLの該緩衝液を加えて粒子を分散させた。続いて、リコンビナントHIV抗原(Fapon社製)を50μg(12μL)添加した後に、室温で18時間反応させた。反応終了後、磁気スタンドを用いて上清を回収し、粒子ペレットをTBS−T緩衝液0.5mLに分散させ、超音波照射機(シャープ(株)製:UT−206S)を用いて5分間処理した。その後、TBS−T緩衝液0.5mLを用いて粒子を3回洗浄した。以上により、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(A−1)を作製した。
使用する界面活性剤の種類を表1に記載の界面活性剤に変更した以外は、実施例1と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(A−2〜A−10)を作製した。
なお、表中の「CHAPSO」は、(株)同仁化学研究所製の3−[(3−Cholamidopropyl)dimethylammonio]−2−hydroxypropanesulfonateである。
合成例2で得られた磁性粒子(B)5mgを、2mLマイクロチューブに採取し、磁気スタンドを用いて上清を除去した。そこに、0.1質量%テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミドを含有したMES緩衝液(100mmol/L、pH5.0)を0.5mL加えて分散させ、磁気スタンドを用いて上清を除去した(洗浄工程)。再度、0.5mLの該緩衝液を加えて粒子を洗浄した後に、0.483mLの該緩衝液を加えて粒子を分散させた。続いて、リコンビナントHIV抗原(Fapon社製)を50μg(12μL)添加した後に、0.1質量%EDC(N−ジメチルアミノプロピル−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩:(株)同仁化学研究所製)水溶液を5μL添加し、室温で1時間反応させた。反応終了後、磁気スタンドを用いて上清を回収し、粒子ペレットをTBS−T緩衝液0.5mLに分散させ、超音波照射機(シャープ(株)製:UT−206S)を用いて5分間処理した。その後、TBS−T緩衝液0.5mLを用いて粒子を3回洗浄した。以上により、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(B−1)を作製した。
使用する界面活性剤の種類を表1に記載の界面活性剤に変更した以外は、実施例11と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(B−2〜B−10)を作製した。
界面活性剤を使用しなかった以外は、実施例1と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(A−11)を作製した。
界面活性剤の代わりに0.5mol/L硫酸アンモニウム(和光純薬工業(株)製)を使用した以外は、実施例1と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(A−12)を作製した。
界面活性剤の代わりに1.0mol/L硫酸アンモニウムを使用した以外は、実施例1と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(A−13)を作製した。
界面活性剤の代わりに1.0mol/L尿素(和光純薬工業(株)製)を使用した以外は、実施例1と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(A−14)を作製した。
界面活性剤の代わりに2.0mol/L尿素を使用した以外は、実施例1と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(A−15)を作製した。
反応時に界面活性剤を使用せず、0.1質量%EDC水溶液の添加量を25μLに変更した以外は、実施例11と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(B−11)を作製した。
界面活性剤を使用せず、EDC水溶液の濃度を1質量%に変更し、EDC水溶液の添加量を25μLに変更した以外は、実施例11と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(B−12)を作製した。
界面活性剤の代わりに1.0mol/L尿素を使用した以外は、実施例11と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(B−13)を作製した。
界面活性剤の代わりに4.0mol/L尿素を使用した以外は、実施例11と同様の手法にて、リコンビナントHIV抗原を結合させた磁性粒子(B−14)を作製した。
Claims (10)
- プローブとトシル基を有する担体とを両親媒性物質の存在下で混合し、担体表面にプローブを結合する工程を含む、プローブ結合担体の製造方法。
- 前記両親媒性物質がカチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤またはノニオン性界面活性剤である、請求項1に記載の製造方法。
- 前記両親媒性物質が、第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤およびアミン塩型カチオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤である、請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記担体の、担体の表面積/担体表面のトシル基の個数で算出される値が、5Å2/トシル基以上である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の製造方法。
- 前記担体の、担体の表面積/担体表面のトシル基の個数で算出される値が、40Å2/トシル基以下である、請求項1〜4のいずれか1つに記載の製造方法。
- 前記担体が磁性粒子である、請求項1〜5のいずれか1つに記載の製造方法。
- 前記磁性粒子の体積平均粒子径が0.1〜20μmである、請求項6に記載の製造方法。
- 前記プローブが25℃の水に難溶である、請求項1〜7のいずれか1つに記載の製造方法。
- 前記プローブ結合担体が体外診断薬用または生体関連物質検出用である、請求項1〜8のいずれか1つに記載の製造方法。
- 請求項1〜9のいずれか1つに記載の製造方法で得られたプローブ結合担体を用いる、標的物質を検出または分離する方法。
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