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JP6900247B2 - 洗浄用組成物 - Google Patents
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本発明は洗浄用組成物に関する。
健康で美しい肌を実現するためにも、刺激が少なく、汚れを適切に洗浄できる洗浄料を選定することは勿論だが、洗顔料をはじめとする洗浄料においては、容器からの吐出のし易さといった使いやすさや、起泡力、豊かな泡立ち等にみられる使い心地も求められる。
従来、洗浄料に配合するアニオン系界面活性剤としては、高い洗浄力が期待できる高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩を主成分とした洗浄料が提供されてきたが、皮膚に対する刺激性が課題となっていた。
アニオン系界面活性剤の皮膚に対する刺激性を低減する方法としては、アミノ酸系界面活性剤を選択することが公知である。しかしながら、アミノ酸系界面活性剤は刺激性が低い一方で、起泡力、泡の安定性、泡量が乏しく、更には泡のきめが粗く、化粧品として用いる場合には増粘性が低いという問題があった。
これらの問題を解決するために特許文献1では、脂肪酸アルカリ金属塩と脂肪酸塩基性アミノ酸塩とカチオン化高分子を配合した組成物が開示されている。さらに特許文献2では、N−アシルアスパラギン酸系界面活性剤とカチオン化高分子と種々の界面活性剤を配合した組成物が開示されている。
他方、特許文献3では、アミノ酸系界面活性剤及び脂肪酸石鹸とアシル変性澱粉同士が架橋された架橋物を配合した組成物が開示されている。
確かに特許文献1から3に開示された洗浄料によれば、アミノ酸系界面活性剤を含有する洗浄料が得られる。しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示された洗浄剤組成物ではカチオン化高分子を配合することにより、製剤を吐出した際に糸引きがあり使いやすさに欠けるという問題がある。更に、特許文献3に開示された技術によれば、適度な粘度の組成物が得られるものの、組成物の経時安定性に欠ける問題がある。他方、特許文献1や特許文献3に記載の洗浄料では脂肪酸石鹸を含有しており、皮膚への刺激が十分に抑えられたとは言い難い。
特開2008−179583号公報 特開2005−307019号公報 特開2005−232049号公報
そこで本発明は、脂肪酸石鹸を配合せずとも起泡力、泡の弾力、泡の安定性、泡のきめ、洗浄力、使用性が良好で、組成物の経時安定性に優れるクリーム状洗浄用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは前記従来技術に鑑み、鋭意研究した結果、N−アシルアミノ酸塩、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン化高分子を含有し、更に水溶性高分子を好適に配合することにより、上記目的を達成するに至った。
即ち、本発明によれば下記に掲げるクリーム状洗浄用組成物が提供される。
(1) 次の成分(A)から(D)を含有するクリーム状洗浄用組成物。
(A)N−アシルアミノ酸塩
(B)両性界面活性剤
(C)非イオン性界面活性剤
(D)カチオン化高分子
(2) (A)N−アシルアミノ酸塩が親水性のアミノ酸からなる(1)に記載のクリーム状洗浄用組成物。
(3) (B)両性界面活性剤がカルボン酸塩型であって、炭素数が12のアシル基である(1)から(2)の少なくとも一つに記載のクリーム状洗浄用組成物。
(4) (A)N−アシルアミノ酸塩に対する(B)両性界面活性剤の配合比(B)/(A)が0.3〜0.6である(1)から(3)の少なくとも一つに記載のクリーム状洗浄用組成物。
(5) (A)N−アシルアミノ酸塩に対する(C)非イオン性界面活性剤の配合比(C)/(A)が0.05〜0.4である(1)から(4)の少なくとも一つに記載のクリーム状洗浄用組成物。
(6) (D)カチオン化高分子が塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体及びアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体の中から選ばれる一種または二種である(1)から(5)の少なくとも一つに記載のクリーム状洗浄用組成物。
(7) さらに(E)水溶性高分子を含有する(1)から(6)の少なくとも一つに記載のクリーム状洗浄用組成物。
本発明によれば、脂肪酸石鹸を配合せずとも起泡力、泡の弾力、泡の安定性、泡のきめ、洗浄力、使用性が良好で、組成物の経時安定性に優れるクリーム状洗浄用組成物の提供ができる。
以下、本発明のクリーム状洗浄組成物の詳細について説明する。
本発明のクリーム状洗浄用組成物で用いられる成分(A)はN−アシルアミノ酸塩である。N−アシルアミノ酸塩を構成するアミノ酸は、親水性のアミノ酸である。例えばグリシン、セリン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、システイン、リジン、アルギニン、ヒスチジン等が挙げられるが、好ましくはグリシン、グルタミン酸が選択できる。N−アシルアミノ酸塩を構成する塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、低級アルカノールアミン塩等が挙げられるが、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩が選択できる。
N−アシルアミノ酸塩を構成するアシル基としては、炭素数8から22の飽和脂肪酸が選択できる。
このようなN−アシルアミノ酸塩として具体的には、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、N−パーム核油脂肪酸アシルグリシンアンモニウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイルアラニンナトリウム、N−ステアロイルアラニンナトリウム、N−ミリストイルアスパラギン酸トリエタノールアミン等が選択できる。本発明のクリーム状洗浄用組成物には、これら(A)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
本発明で用いられるN−アシルアミノ酸塩の配合量は、泡立ちの早さや泡の安定性といった点から10.5〜11.4質量%が好ましい。
本発明のクリーム状洗浄用組成物で用いられる成分(B)は両性界面活性剤である。両性界面活性剤を構成するアシル基の炭素数が12のカルボン酸型両性界面活性剤である。これら(B)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
本発明で用いられる両性界面活性剤の配合量は、泡立ちの早さや泡の安定性といった点から3.5〜5.4質量%が好ましい。
本発明で用いられる(A)N−アシルアミノ酸塩に対する(B)両性界面活性剤の配合比(B)/(A)は、泡立ちの早さや泡の弾力を保つためにも、0.3〜0.6であることが好ましい。
このような両性界面活性剤として具体的には、N−ラウロイル−N‘−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。
本発明のクリーム状洗浄用組成物で用いられる成分(C)は非イオン性界面活性剤であり、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物が好ましい。これら(C)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
具体的なソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン等が挙げられる。
具体的なソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。なお、酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、2から100であることが好ましい。
本発明で用いられる非イオン性界面活性剤の配合量は、泡立ちの早さや泡の安定性といった点から1.2〜2.4質量%が好ましい。
本発明で用いられる(A)N−アシルアミノ酸塩に対する(C)非イオン性界面活性剤の配合比(C)/(A)は、泡立ちの早さや泡の弾力を保つためにも、0.05〜0.4であることが好ましく、0.11〜0.23であることがより好ましい。
本発明のクリーム状洗浄用組成物で用いられる成分(D)はカチオン化高分子である。具体的なカチオン化高分子としては、泡立ちの早さを阻害しない点から、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、及びアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体が挙げられる。
本発明のクリーム状洗浄用組成物で用いられる(D)のカチオン化高分子の配合量は、糸引きを抑えながらも泡の弾力を保つといった観点から、0.01〜0.1質量%であることが好ましい。
本発明のクリーム状洗浄用組成物で用いられる成分(E)は水溶性高分子である。一般には水に溶解する際、分子のまわりに多くの水を包含したヒドロゲルを形成して、粘度を著しく増大させるものである。例えば、アルギン酸、カラギーナン、寒天、グアーガム、クインスシード、コンニャクマンナン、タマリンドガム、タラガム、デキストリン、デンプン、ローカストビーンガム、アラビアガム、ガッティガム、カラヤガム、トラガカントガム、アラビノガラクタン、マルメロ、ゼラチン、キトサン、ヒアルロン酸、カードラン、キサンタンガム、ジェランガム、シクロデキストリン、デンプンリン酸エステル、デンプングルコール酸ナトリウム、カチオン化グアーガム、カルボキシメチル・ヒドロキシプロピル化グアーガム、ヒドロキシプロピル化グアーガム等が挙げられる。
本発明では(E)の水溶性高分子として、粘度がpHや塩等に影響されにくい点から、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸が好ましく、キサンタンガムの配合量としては0.3〜3質量%、ヒドロキシエチルセルロースの配合量としては0.1〜5質量%がより好ましい。中でもヒドロキシプロピルデンプンリン酸の配合量を2.5〜5質量%として配合することが最も好ましい。
本発明のクリーム状洗浄用組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で通常の化粧料に配合される任意成分、すなわち、乳化助剤、油剤、アルコール類、粉体、皮膜形成剤、界面活性剤、樹脂、紫外線吸収剤、保湿剤、美白剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、抽出エキス、香料等を配合することができる。
以下に実施例を挙げてさらに詳細な本発明の説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ、限定を受けないことは言うまでもない。なお、配合量は全て質量%である。
実施例1〜7、比較例1〜8
以下の表1及び表2に示す配合割合で各成分を用い、均一に混合することで各クリーム状洗浄用組成物を調製した。各クリーム状洗浄用組成物の泡立ちの早さ、泡の弾力、泡の安定性、泡のきめ、洗浄力、使用性、組成物の安定性(40℃、3ヶ月)を確認した。結果を表1及び表2に併記する。
(1)泡立ちの早さの評価
専門評価者10名に表1及び表2のクリーム状洗浄用組成物を実際に使用してもらい、泡立ちの早さについて、下記基準に基づいて以下の3段階評価基準で官能評価し、評点の平均値を求めた。算出した平均値に基づき、下記の判定基準により泡立ちの早さについて評価した。
<3段階評定基準>
評定3:泡立ちが極めて早い。
評定2:泡立ちが早い。
評定1:泡立ちが遅い。
<泡立ちの早さの評価基準>
◎:専門評価者10名の平均点が2.5点以上。
○:専門評価者10名の平均点が1.5点以上、2.5点未満。
×:専門評価者10名の平均点が1.5点未満。
(2)泡の弾力の評価
専門評価者10名に表1及び表2のクリーム状洗浄用組成物を実際に使用してもらい、泡の弾力について、下記基準に基づいて以下の3段階評価基準で官能評価し、評点の平均値を求めた。算出した平均値に基づき、下記の判定基準により泡の弾力について評価した。
<3段階評定基準>
評定3:泡に良好な弾力がある。
評定2:泡に弾力がある。
評定1:泡に弾力がない。
<泡の弾力の評価基準>
◎:専門評価者10名の平均点が2.5点以上。
○:専門評価者10名の平均点が1.5点以上、2.5点未満。
×:専門評価者10名の平均点が1.5点未満。
(3)泡の安定性の評価
専門評価者10名に表1及び表2のクリーム状洗浄用組成物を実際に使用してもらい、泡の安定性について、下記基準に基づいて以下の3段階評価基準で官能評価し、評点の平均値を求めた。算出した平均値に基づき、下記の判定基準により泡の安定性について評価した。
<3段階評定基準>
評定3:泡の安定性が良好。
評定2:泡の安定性がある。
評定1:泡が崩壊しやすい。
<泡の安定性の評価基準>
◎:専門評価者10名の平均点が2.5点以上。
○:専門評価者10名の平均点が1.5点以上、2.5点未満。
×:専門評価者10名の平均点が1.5点未満。
(4)泡のきめの評価
専門評価者10名に表1及び表2のクリーム状洗浄用組成物を実際に使用してもらい、泡のきめについて、下記基準に基づいて以下の3段階評価基準で官能評価し、評点の平均値を求めた。算出した平均値に基づき、下記の判定基準により泡のきめについて評価した。
<3段階評定基準>
評定3:泡のきめが極めて細かい。
評定2:泡のきめが細かい。
評定1:泡が粗い。
<泡の安定性の評価基準>
◎:専門評価者10名の平均点が2.5点以上。
○:専門評価者10名の平均点が1.5点以上、2.5点未満。
×:専門評価者10名の平均点が1.5点未満。
(5)洗浄力の評価
専門評価者10名に表1及び表2のクリーム状洗浄用組成物を実際に使用してもらい、洗浄力について、下記基準に基づいて以下の3段階評価基準で官能評価し、評点の平均値を求めた。算出した平均値に基づき、下記の判定基準により洗浄力について評価した。
<3段階評定基準>
評定3:優れた洗浄力を有している。
評定2:十分な洗浄力がある。
評定1:洗浄力に乏しい。
<洗浄力の評価基準>
◎:専門評価者10名の平均点が2.5点以上。
○:専門評価者10名の平均点が1.5点以上、2.5点未満。
×:専門評価者10名の平均点が1.5点未満。
(6)使用性の評価
専門評価者10名に表1及び表2のクリーム状洗浄用組成物を実際に使用してもらい、容器から吐出する際の糸引きの有無を評価した。
<使用性の評価基準>
◎:容器から吐出する際に糸引きがなかった。
×:容器から吐出する際に糸引きがあった。
(7)高温安定性の評価
表1及び表2のクリーム状洗浄用組成物を無色透明な容器に入れ、40℃3ヶ月保存し、分離や変色の状態を目視により評価した。
<高温安定性の評価基準>
◎:分離や変色が全く認められない。
○:分離や変色がわずかに認められる。
×:分離や変色が明らかに認められる
Figure 0006900247
Figure 0006900247
表1及び表2において明らかなように、本発明の実施例1から7のクリーム状洗浄用組成物は比較例1から8の組成物と比較していずれも起泡力、泡の弾力、泡の安定性、泡のきめ、洗浄力、使用性が良好で、且つ組成物の経時安定性に優れることがわかる。
(処方例)
Figure 0006900247
本発明によれば、脂肪酸石鹸を配合せずとも起泡力、泡の弾力、泡の安定性、泡のきめ、洗浄力、使用性がよく、且つ組成物の経時安定性に優れるクリーム状洗浄用組成物の提供ができる。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)から(D)を含有するクリーム状洗浄用組成物であって、
    (A)N−アシルアミノ酸塩
    (B)ラウロアンホ酢酸ナトリウム
    (C)ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物
    (D)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体及びアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体
    ここで、(A)N−アシルアミノ酸塩に対する(B)ラウロアンホ酢酸ナトリウムの配合比(B)/(A)が0.3〜0.6であり;
    (A)N−アシルアミノ酸塩に対する(C)ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物の配合比(C)/(A)が0.05〜0.4であり;および
    前記(D)の成分の配合量が0.01〜0.1質量%である、
    前記クリーム状洗浄用組成物。
  2. (A)N−アシルアミノ酸塩が親水性のアミノ酸からなる請求項1に記載のクリーム状洗浄用組成物。
  3. さらに(E)水溶性高分子を含有する請求項1又は2に記載のクリーム状洗浄組成物。
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