JP6900866B2 - 圧延スケジュール作成装置、圧延スケジュール作成方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
まず、第1の実施形態を説明する。
<熱間圧延設備の概略構成>
図1は、熱間圧延設備の概略構成の一例を示した図である。
図1において、熱間圧延設備は、粗圧延機10と、仕上圧延機20と、ランアウトテーブル30と、と、コイル巻き取り装置40と、を有する。
仕上圧延機20は、複数の圧延スタンド(図1に示す例では7台の圧延スタンドF1〜F7)によりシートバーBを連続的に仕上げ圧延し、ストリップCを形成するためのものである。
タンデム圧延機を構成する各圧延スタンドF1〜F7には、ロードセル21a〜21gと、油圧圧下機構22a〜22gと、ロールベンダ23a〜23gとが設けられている。
ロードセル21a〜21gは、シートバーBが圧延スタンドF1〜F7の上下のワークロールの間を通過して圧延されるときに生じる圧延荷重を測定する。
油圧圧下機構22a〜22gは、圧延スタンドF1〜F7により圧延される際のシートバーBの圧下位置を調整する。
図2は、圧延スタンドF1〜F7に作用する圧延荷重と、ワークロールに付与するロールベンディング力の方向の一例を概念的に示す図である。
また、仕上圧延機20の各圧延スタンドF1〜F7のワークロールに近接する位置には、ワークロールを冷却する不図示の冷却スプレーが設けられている。
コイル巻き取り装置40は、一般にコイラーと称されるものであり、ランアウトテーブル30により冷却されたストリップCを巻き取るためのものである。
本実施形態の圧延スケジュール作成装置300は、このような熱間圧延設備で熱間圧延される被圧延材(シートバーB)の各圧延スタンドF1〜F6の出側板厚と、ロールベンダ23a〜23gで付与するロールベンディング力を、当該被圧延材の圧延前に導出する。
データ格納部301は、熱間圧延設備における操業実績データと設備データを記憶する。ここでは、各種の操業実績データおよび設備データのうち、後述する理想板厚スケジュール取得部303で理想板厚スケジュールを作成する際に使用する操業実績データおよび設備データを記憶する。
操業基準取得部302は、クラウン・形状制御端における制御量の基準値を取得する。前述したように本実施形態では、クラウン・形状制御端はロールベンダ23a〜23gである。したがって、操業基準取得部302は、各圧延スタンドF1〜F7におけるロールベンディング力の基準値を取得する。各圧延スタンドF1〜F7におけるロールベンディング力の基準値は、材料区分(被圧延材の材質)毎の値である。
尚、以下の説明では、各圧延スタンドF1〜F7におけるロールベンディング力の基準値を必要に応じて、ロールベンディング力の基準値または単に基準値と略称する。
理想板厚スケジュール取得部303は、データ格納部301に記憶されている操業実績データおよび設備データと、操業基準取得部302により得られた各圧延スタンドFiにおけるロールベンディング力の基準値とを用いて、各圧延スタンドFiの望ましい出側板厚を示す理想板厚スケジュールh0iを導出する。理想板厚スケジュールh0iは、材料区分(被圧延材の材質)毎に導出される。ここで、添字iは、圧延スタンドを識別するための変数であり、圧延スタンドの総数をnとすると、1〜nの整数となり、上流側の圧延スタンドであるほど、小さな値が与えられる。図1に示す例では、7基の圧延スタンドF1〜F7があるので、圧延スタンドの総数nは7であり、圧延スタンドF1、F2、・・・、F7に対し、1、2、・・・、7が変数iの値としてそれぞれ与えられる。
尚、理想板厚スケジュール取得部303は、理想板厚スケジュールh0iを導出せずに、外部装置で導出された理想板厚スケジュールh0iを取得してもよい。また、理想板厚スケジュールh0iが過去の知見等が得られている場合には、その理想板厚スケジュールh0iを用いてもよい。
モデルパラメータ導出部304は、理想板厚スケジュール取得部303で得られた理想板厚スケジュールh0iを各圧延スタンドFiの出側板厚hiとして、圧延モデルを用いて、基準圧延荷重P0iと、出側板厚hから圧延荷重Pへの影響係数(∂P/∂h)iと、入側板厚Hから圧延荷重Pへの影響係数(∂P/∂H)iとを導出する。
尚、ここで用いる圧延モデルも、例えば、非特許文献1に記載の技術を用いることにより構築することができるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
図5(a)は、被圧延材(シートバーB)を、その板厚方向に沿って切った断面を示す。
図5(a)において、板クラウンCiは板幅方向の中央における板厚hiから、クラウン定義点501における板厚diを減算した値(=hi−di)である。板クラウンCiを板幅方向の中央における板厚hiで割った値(=Ci/hi)が板クラウン比率になる。クラウン定義点501は、板幅方向(x軸方向)の板端側の位置(板幅方向の端部からXmmの位置(Xは0以上の値))である。
尚、ここで用いる圧延モデルも、例えば、非特許文献1に記載の技術を用いることにより構築することができるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
以下の説明では、モデルパラメータ導出部304で導出されるパラメータを総称する場合、必要に応じて、モデルパラメータと称する。
制約式・評価関数設定部305は、モデルパラメータ導出部304で導出されたモデルパラメータ等を用いて制約式および評価関数を設定する。以下に、本実施形態で使用する制約式および評価関数について説明する。
まず、モデル式について説明する。
圧延機による板厚延による板クラウンCi・伸差率εiは、以下の(3)式〜(5)式のモデル式で表現される。
(7)式は、圧延スタンドFiの出側における伸差率εiは、圧延スタンドFiの出側における基準伸差率ε0iと、各圧延スタンドFjの板クラウン・形状制御端の操作に起因して圧延スタンドFiの出側において得られる伸差率の変化量とを加算した値であることを示す。
(10)式の右辺第3項は、最終段の圧延スタンドFnを除く各圧延スタンドFkの出側板厚の変更に起因して圧延スタンドFiの出側において生じる板クラウンの変化量を示す。
(11)式の右辺第3項は、最終段の圧延スタンドFnを除く各圧延スタンドFkの出側板厚の変更に起因して圧延スタンドFiの出側において得られる伸差率の変化量を示す。
次に、制約式について説明する。圧延スタンドのハードウェアによる制約や、操業上の制約から求められる制約条件は、制約条件式(制約式)として表現される。本実施形態では、以下の制約式を用いる。
まず、圧延スタンドFiのクラウン・形状制御端(ロールベンダ)の制御能力に関する制約式は、板クラウン制御量yiの値の範囲として、以下の(16)式のように表現される。
圧延スタンドFiの出側における伸差率εiは、(11)式により得られるものである。
最終段の圧延スタンドFnの出側における板クラウンCnは、(10)式により得られるものである。
また、制約式・評価関数設定部305は、圧延スタンドFiの出側における伸差率εiの上限値εmax,iおよび下限値εmin,iを(17)式に対して設定する。
次に、評価関数について説明する。操業上望ましい板厚スケジュールを表現するための評価関数を定義する。本実施形態では、以下の(20)式の評価関数を用いる。
ここで、上流側であるほど被圧延材の板厚は厚いので、圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkは、上流側の圧延スタンドFkであるほど大きくなる場合が多い。そこで、それぞれの圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkを同じように評価するため、(20)式では、圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkの、理想板厚スケジュールh0kに対する比の絶対値を用いる。尚、前述したように、最終段の圧延スタンドFnの出側板厚は変更できないので、積算する範囲はk=1〜n−1になる。
最適計算部306は、制約式・評価関数設定部305で設定された(16)式と、(17)式と、(18)式または(19)式を満足する範囲で、制約式・評価関数設定部305で設定された(20)式の評価関数Jの値が最小になるときの、圧延スタンドFkにおける板クラウン制御量ykと、圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkを数理計画法による最適化計算を行うことにより導出する。制約式は、線形の等式または不等式で表現され、評価関数は、線形式で表現される。したがって、板クラウン制御量ykと出側板厚の修正量Δhkとを決定変数とした線形計画法により、最適化計算を行うことができる。線形計画法による最適化計算は、公知のソルバーを用いることにより実現することができる。
板厚スケジュール作成部307は、最適計算部306で導出された各圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkを、各圧延スタンドFk(k=1〜n−1)の出側板厚hkとして理想板厚スケジュールh0kに加算したものを板厚スケジュールとする。また、板厚スケジュール作成部307は、最終段の圧延スタンドFnの出側板厚hnとして、製品の板厚を板厚スケジュールに含める。
出力部308は、板厚スケジュール作成部307で作成された板厚スケジュールと、最適計算部306で導出された各圧延スタンドFi(i=1〜n)における板クラウン制御量yiとを含む圧延スケジュールを作成して出力する。
また、出力部308は、最適計算部306で導出された各圧延スタンドFi(i=1〜n)における板クラウン制御量yiと、ロールベンディング力の変更による板クラウンへの影響の程度を示す影響係数とに基づいて、各圧延スタンドF1〜Fnにおけるロールベンディング力を導出し、各圧延スタンドF1〜Fnにおけるロールベンディング力を圧延スケジュールに含めて出力してもよい。
圧延スケジュールの出力の形態としては、例えば、コンピュータディスプレイへの表示を行い、それを参照したオペレータが各圧延スタンドの圧下装置およびロールベンディング力を調整してもよいし、圧延スケジュール作成装置300から直接、各圧延スタンドの圧下装置およびロールベンディング力の制御装置の設定値として、板厚スケジュールおよびロールベンディング力を出力してもよい。
以上のように本実施形態では、各圧延スタンドFiの出側における板クラウン制御量yiおよび伸差率εiに関する制約式と、最終段の圧延スタンドFnの出側における板クラウンCnに関する制約式を満足する範囲で、圧延スタンドFkの出側板厚の理想板厚スケジュールh0kからのずれ量を小さくすることを目的とする評価関数Jの値を最小化するときの、各圧延スタンドFiにおける板クラウン制御量yiと、最終段を除く各圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkを導出する。したがって、各圧延スタンドF1〜Fnのクラウン・形状制御端(ロールベンダ)の制御能力が不足する場合に、圧延スタンドF1〜Fn−1の出側板厚の修正を必要最小限にする板厚スケジュールを作成することができる。これにより、ほぼ同一の圧延条件であれば比較的近い板厚スケジュールが得られる。また、同様の材質の被圧延材に対する過去の板厚スケジュールからかけ離れた板厚スケジュールが作成されることを抑制することができる。また、各圧延スタンドF1〜Fn−1の板厚修正量Δhkを一意に決めることができるので、操業に資する板厚スケジュールを作成することができる。よって、ほぼ同一の圧延条件から得られる板厚スケジュールや、過去の経験に基づく板厚スケジュールからかけ離れないような板厚スケジュールを基に適切な板クラウンCiおよび伸差率εiの制御を行うことが可能になる。
[[変形例1]]
本実施形態で説明した最適化計算による解を得られやすくするために、以下のようにしてもよい。
すなわち、制約式としては、最終段の圧延スタンドFnの出側における板クラウンCnに対して、その目標値Caim,nが与えられている場合には(18)式に代えて以下の(21)式を、また、最終段の圧延スタンドFnの出側における板クラウンCnに対して、その許容範囲(上限値Cmax,nおよび下限値Cmin,n)が与えられている場合には、(19)式に代えて(22)式を採用し、評価関数としては、(20)式に代えて、以下の(23)式を採用してもよい。
本変形例では、制約式・評価関数設定部305は、モデルパラメータ導出部304により導出されたモデルパラメータ、圧延スタンドFkの総数n(図1に示す例では7)に加えて、重み係数wδcを設定する。
また、変形例1で説明した最終段の圧延スタンドFnの出側における板クラウンに対する制約条件緩和量δcに代えて、各圧延スタンドF1〜Fnの出側における伸差率(形状)に対する制約条件緩和量δεを用いてもよい。このようにする場合、制約式としては、(17)式に代えて、以下の(24)式を採用し、(18)式または(19)式はそのまま用いる。評価関数としては、(20)式に代えて以下の(25)式を採用する。
また、最終段の圧延スタンドFnの出側における板クラウンに対する制約条件緩和量δcと、各圧延スタンドF1〜Fnの出側における伸差率(形状)に対する制約条件緩和量δεとの双方を用いてもよい。本変形例では、制約式としては、(17)式に代えて、(24)式を採用し、最終段の圧延スタンドFnの出側における板クラウンCnに対して、その目標値Caim,nが与えられている場合には(18)式に代えて(21)式を、また、最終段の圧延スタンドFnの出側における板クラウンCnに対して、その許容範囲(上限値Cmax,nおよび下限値Cmin,n)が与えられている場合には、(19)式に代えて(22)式を採用する。評価関数としては、(20)式に代えて、以下の(26)式を採用する。
また、板クラウンと伸差率(形状)以外の制約条件として、板クラウン制御量yiと出側板厚の修正量Δhkとの少なくとも何れか一方を用いた線形式で表される物理量gに関する制約式として、例えば、以下の(27)式または(28)式の制約式を追加すると共に、(28)式の制約式を追加する場合には、(20)式に代えて、例えば、(29)式を採用してもよい。(27)式、(28)式において、bは、物理量gに対する制約値である。(28)式、(29)式において、δgは、物理量gに対する制約条件緩和量である。物理量gとしては、例えば、(12)式に示す圧延荷重Piが挙げられる。
変形例1〜4に示した(23)式、(25)式、(26)式、(29)式の評価関数Jでは、評価関数Jの値が、制約条件緩和量δc、δε、δgに対し線形で変化する。線形計画法の一般的な性質として、最適解はすべての制約条件を満足する実行可能領域の境界上に存在するため、変形例1〜4に示した評価関数Jでは、制約条件緩和量δc、δε、δgが0(ゼロ)である解が存在すれば、その解が得られやすくなる。
本実施形態では、評価関数Jの値を最小化する最適化問題とする場合を例に挙げて説明した。しかしながら、例えば、評価関数Jの右辺の各項に(−1)を乗算することにより、評価関数Jの値を最大化する最適化問題としてもよい。
本実施形態では、評価関数Jにおいて、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkの絶対値を求める場合を例に挙げて説明した。しかしながら、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkを小さくすることを目的とする評価関数Jを構築していれば、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、(20)式の評価関数Jの第1項の絶対値を二乗に置き換えてもよい(すなわち、|Δhk/h0k|を[Δhk/h0k]2にしてもよい)。この場合には、線形計画法ではなく、例えば、二次計画法により最適化計算を行う。
本実施形態では、被圧延材の形状として伸差率を用いる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、被圧延材の形状は伸差率に限定されない。例えば、(5)式で表される急峻度を用いてもよい。
本実施形態では、クラウン・形状制御端における制御量がロールベンディング力である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、クラウン・形状制御端における制御量はロールベンディング力に限定されない。例えば、圧延スタンドがペアクロスミルである場合、上下のワークロールとバックアップロールをペアでクロスさせる角度を、クラウン・形状制御端における制御量としてもよい。また、圧延スタンドがワークロールシフト機構を有するミルである場合、上下のワークロールのシフト量を、クラウン・形状制御端における制御量としてもよい。
次に、第2の実施形態を説明する。(13)式に示すように、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正の影響は線形ではない。そこで、本実施形態では、板厚スケジュール作成部307で作成された板厚スケジュールを構成する各圧延スタンドFkの出側板厚を、各圧延スタンドFkの新たな出側板厚hkとして、モデルパラメータの導出と最適化計算の実行と板厚スケジュールの作成と板クラウン制御量yiの導出とを所定の収束条件が満足するまで繰り返し行うことにより、圧延スケジュールの精度をより向上させる。このように本実施形態は、第1の実施形態に対し、繰り返し計算を行うようにした点が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図5に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
次に、ステップS702において、理想板厚スケジュール取得部303は、理想板厚スケジュールh0iを導出する。ステップS702の処理は、第1の実施形態で説明したステップS402と同じである。
次に、第3の実施形態を説明する。第2の実施形態では、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkを小さくすることを目的とする評価関数Jとして、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkそのものを小さくすることを目的とする評価関数を用いる場合を例に挙げて説明した((20)式を参照)。しかしながら、被圧延材を安定して通板させるためには、各圧延スタンドFkの出側板厚を理想板厚スケジュールh0kになるべく近づけるのが好ましい。そこで、本実施形態では、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkを小さくすることを目的とする評価関数Jとして、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkそのものではなく、圧延スタンドFkの出側板厚(=hk+Δhk)の、理想板厚スケジュールh0k(圧延スタンドFkの望ましい出側板厚)からのずれ量を小さくすることを目的とする評価関数を用いる。このように本実施形態と第2の実施形態は、評価関数Jが主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1〜第2の実施形態と同一の部分については、図1〜図7に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
尚、本実施形態でも、第1の実施形態で説明した種々の変形例を採用することができる。例えば、変形例1〜8のように(34)式の評価関数Jを変形することができる。
次に、第4の実施形態について説明する。第2の実施形態では、それぞれの圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkを同じように評価するため、圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkの、理想板厚スケジュールh0kに対する比の絶対値を用いて評価関数Jを表現する場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、理想板厚スケジュールh0kを評価関数Jに含めずに、圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkの、圧延スタンドFkの出側板厚hkに対する比の絶対値を用いて評価関数Jを表現する。第3の実施形態ではなく第2の実施形態を用いる方が良いのは、理想板厚スケジュール取得部303で導出された理想板厚スケジュールが必ずしも安定通板上望ましいとは限らず、理想板厚スケジュールh0kからのずれ量を小さくすることが重視されないケースが存在する為と言える。従って、その様な場合に、評価関数Jの分母に対しても、第2の実施形態で用いた理想板厚スケジュールh0kの代わりに、圧延スタンドFkの出側板厚hkを用いようというのがその意図である。このように本実施形態と第2の実施形態は、評価関数Jの内容の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1、第2の実施形態と同一の部分については、図1〜図7等に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
尚、本実施形態においても、第1、第2の実施形態で説明した変形例を採用することができる。例えば、変形例1〜8のように(35)式の評価関数Jを変形することができる。
次に、実施例を説明する。
<実施例1>
まず、第3の実施形態で説明した手法において、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正を行わないものとして、各圧延スタンドF1〜F7における急峻度とロールベンダに対する設定値(WRベンダ設定値)を比較例1として導出した。ただし、ここでは、以下の(36)式に示すように、(34)式の右辺に、第1の実施形態の変形例1に示した(23)式の右辺第2項「Wδcδc」を加算したものを評価関数Jとして用いる。この場合、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正量Δhkを0(ゼロ)とするので、(34)式の評価関数Jの第1項の値は0(ゼロ)になる(すなわち、J=wδcδcになる)。
図8(a)に示すように、各圧延スタンドFkの出側板厚の修正を行わないと、下流側の圧延スタンドF6、F7において、形状の制約範囲を満たさない。
図9は、このような比較例2についての、各圧延スタンドF1〜F7における急峻度とロールベンダに対する設定値(WRベンダ設定値)を示す図である。
図10は、このような発明例についての、各圧延スタンドF1〜F7における急峻度とロールベンダに対する設定値(WRベンダ設定値)を示す図である。
図11(a)は、比較例2の手法で求めた結果として、変更前圧下率、変更後圧下率、および圧下修正率の一例を示す図である。図11(b)は、発明例の手法で求めた結果として、変更前圧下率、変更後圧下率、および圧下修正率の一例を示す図である。圧下修正率は、変更前圧下率に対する、変更後圧下率から変更前圧下率を減算した値の比を百分率で表したものである。
本実施例では、第1の実施形態の変形例5で説明したように、制約条件緩和量δc、δε、δgを一次で評価する場合と二次で評価する場合とを比較し、制約条件緩和量δc、δε、δgを二次で評価する場合の効果を検証した。ここでは、その一例として、最終段の圧延スタンドFnの出側における板クラウンCnに対する制約式の制約条件緩和量δcについて評価した。尚、本実施例では、実施例1とは異なる鋼種の被圧延材を圧延する場合についてシミュレーションを行った。
尚、図12(a)、図12(b)、図12(c)内において、グラフの傍らに示す数値は、それぞれ、板クラウン(実線1203)、急峻度(実線1213)、ロールベンダに対する設定値(WRベンダ設定値、実線1223)の値(●の値)を示す。
尚、図13(a)、図13(b)、図13(c)内において、グラフの傍らに示す数値は、それぞれ、板クラウン(実線1303)、急峻度(実線1313)、ロールベンダに対する設定値(WRベンダ設定値、実線1323)の値を示す。
また、図13(c)に示すように、圧延スタンドF3、F4間のロールベンダに対する設定値(WRベンダ設定値)の差は、52[t/c](=|(−78)−(−26)|)となる等、相互に隣接する圧延スタンド間のロールベンダに対する設定値(WRベンダ設定値)の差は、図12(c)に示したものよりも抑えられており、過去の操業経験に照らしても問題ない程度になっている。
したがって、図13に示す結果では、図12に示す結果に対し、板クラウンCn、伸差率εi、およびロールベンダに対する設定値のバランスを改善することができ、望ましい設定が得られることが分かる。
以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び前記プログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
以下に、請求項と実施形態との関係を示す。尚、本発明は、変形例において説明したように、以下の関係に限定されるものではない。
制約式設定手段は、例えば、制約式・評価関数設定部305、602を用いることにより実現される。第1の制約式は、例えば、(18)式、(19)式、(21)式、または(22)式により実現される。第2の制約式は、例えば、(17)式、または(24)式により実現される。第3の制約式は、例えば、(16)式により実現される。第4の制約式は、例えば、(27)式、または(28)式により実現される。尚、制約式に緩和量を規定してもしなくてもよいことは、第1の実施形態の変形例1等に記載した通りである。また、形状が伸差率に限定されないことは、第1の実施形態の変形例8に記載した通りである。
評価関数設定手段は、例えば、制約式・評価関数設定部305、602を用いることにより実現される。
最適計算手段は、例えば、最適計算部306を用いることにより実現される。
板厚スケジュール作成手段は、例えば、板厚スケジュール作成部307、603を用いることにより実現される。
収束判定手段は、例えば、収束判定部604を用いることにより実現される。
請求項2は、第1の実施形態の変形例1〜5に対応し、請求項3は、第1の実施形態の変形例5に対応する。第2〜第4の実施形態においても、第1の実施形態の変形例1〜5を適用することができることは、第2〜第4の実施形態の後の変形例で説明した通りである。
請求項4は、第1の実施形態に対応し、請求項4に記載の評価関数は、例えば、第1の実施形態の評価関数J((20)式)に対応する。
請求項5は、第2の実施形態に対応し、請求項5に記載の評価関数は、例えば、第2の実施形態の評価関数J((20)式)に対応する。
請求項6は、第3の実施形態に対応し、請求項6に記載の評価関数は、例えば、第3の実施形態の評価関数J((34)式)に対応する。
請求項7は、第4の実施形態に対応し、請求項7に記載の評価関数は、例えば、第4の実施形態の評価関数J((35)式)に対応する。
尚、(34)式または(35)式を(20)式の代わりに用いて第1の実施形態のようにしてもよい(収束計算を行わなくてもよい)ことは、第4の実施形態の説明の後の変形例で説明した通りである。
請求項9は、第1の実施形態の変形例4に対応し、第4の制約式は、例えば、(27)式により実現される。請求項10も、第1の実施形態の変形例4に対応し、第4の制約式は、例えば、(28)式により実現され、評価関数は、例えば、(29)式により実現される。請求項11は、第1の実施形態の変形例5に対応する。 請求項12に記載の第1の項は、例えば、(10)式の右辺第1項により実現され、第2の項は、例えば、(10)式の右辺第2項により実現され、第3の項は、例えば、(10)式の右辺第3項により実現される。第4の項は、例えば、(11)式の右辺第1項により実現され、第5の項は、例えば、(11)式の右辺第2項により実現され、第6の項は、例えば、(11)式の右辺第3項により実現される。
Claims (14)
- タンデム圧延機を構成する複数の圧延スタンドにおける板クラウン・形状制御端の操作によって変更される前記圧延スタンドの出側における板クラウンの量である板クラウン制御量と、前記圧延スタンドにおける出側板厚とを含む圧延スケジュールを作成する圧延スケジュール作成装置であって、
最終段の前記圧延スタンドの出側における板クラウンの許容範囲または目標値を規定する第1の制約式と、前記圧延スタンドの出側における被圧延材の形状の許容範囲を前記複数の圧延スタンドのそれぞれについて規定する第2の制約式と、前記板クラウン制御量の許容範囲を前記複数の圧延スタンドのそれぞれについて規定する第3の制約式を含む制約式を設定する制約式設定手段と、
前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量を小さくすることを目的とする評価関数を設定する評価関数設定手段と、
前記制約式を満足する範囲で、前記評価関数の値が最小または最大になるときの、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量と、前記複数の圧延スタンドにおける前記板クラウン制御量を数理計画法による最適化計算を行うことにより導出する最適計算手段と、
前記最適計算手段により導出された、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量と、前記理想板厚とに基づいて、前記圧延スタンドにおける出側板厚を板厚スケジュールとして作成する板厚スケジュール作成手段と、を有することを特徴とする圧延スケジュール作成装置。 - 前記第1の制約式と前記第2の制約式の少なくとも何れか一方の制約式には、当該制約式に対して規定される前記許容範囲に対する緩和量が更に規定され、
前記評価関数は、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量と、前記緩和量と、それらのバランスをとるための重み係数とを含む関数であることを特徴とする請求項1に記載の圧延スケジュール作成装置。 - 前記評価関数は、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量と、前記緩和量の二乗の項と、それらのバランスをとるための重み係数とを含む関数であることを特徴とする請求項2に記載の圧延スケジュール作成装置。
- 前記評価関数は、前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量を、当該圧延スタンドの出側の理想板厚で割る除算を行った値の絶対値または二乗の、前記最終段の圧延スタンドを除く前記複数の圧延スタンドについての総和を求める項を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の圧延スケジュール作成装置。
- 前記最適化計算の結果が収束したか否かを判定する収束判定手段を更に有し、
前記収束判定手段により前記最適化計算の結果が収束したと判定されるまで、少なくとも、前記収束していないと判定された前記最適化計算により導出された前記圧延スタンドの出側板厚の修正量で修正された前記圧延スタンドの最新の出側板厚を、前記制約式および前記評価関数に再設定することと、前記再設定された前記評価関数を用いて前記最適化計算を行うことと、前記最適化計算により導出された前記圧延スタンドの出側板厚の修正量で前記圧延スタンドの出側板厚を修正して最新の出側板厚とすることと、を繰り返す収束計算を行うスケジュール作成装置であって、
前記収束計算の1回目の計算に於いては、前記最適化計算により導出される、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の修正量として、前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量が導出され、且つ、前記評価関数は、前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量を、当該圧延スタンドの出側の理想板厚で割る除算を行った値の絶対値または二乗の、前記最終段の圧延スタンドを除く前記複数の圧延スタンドについての総和を求める項を含み、
前記収束計算の2回目以降の計算に於いては、前記最適化計算により導出される、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の修正量として、前記圧延スタンドの出側板厚の、前回の収束計算において修正された前記圧延スタンドの最新の出側板厚からの修正量が導出され、且つ、前記評価関数は、前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量に代えて、前記圧延スタンドの出側板厚の、前回の収束計算において修正された前記圧延スタンドの最新の出側板厚からの修正量を、当該圧延スタンドの出側の理想板厚で割る除算を行った値の絶対値または二乗の、前記最終段の圧延スタンドを除く前記複数の圧延スタンドについての総和を求める項を含むことを特徴とする請求項4に記載の圧延スケジュール作成装置。 - 前記最適化計算の結果が収束したか否かを判定する収束判定手段を更に有し、
前記収束判定手段により前記最適化計算の結果が収束したと判定されるまで、少なくとも、前記収束していないと判定された前記最適化計算により導出された前記圧延スタンドの出側板厚の修正量で修正された前記圧延スタンドの最新の出側板厚を、前記制約式および前記評価関数に再設定することと、前記再設定された前記評価関数を用いて前記最適化計算を行うことと、前記最適化計算により導出された前記圧延スタンドの出側板厚の修正量で前記圧延スタンドの出側板厚を修正して最新の出側板厚とすることと、を繰り返す収束計算を行うスケジュール作成装置であって、
前記収束計算の1回目の計算に於いては、前記最適化計算により導出される、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の修正量として、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量が導出され、且つ、前記評価関数は、前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量を、当該圧延スタンドの出側の理想板厚で割る除算を行った値の絶対値または二乗の、前記最終段の圧延スタンドを除く前記複数の圧延スタンドについての総和を求める項を含み、
前記収束計算の2回目以降の計算に於いては、前記最適化計算により導出される、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の修正量として、前回の収束計算において修正された前記圧延スタンドの最新の出側板厚からの修正量で修正された場合における、当該前回の収束計算において修正された当該圧延スタンドの最新の出側板厚の、理想板厚からの修正量が導出され、且つ、前記評価関数は、前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量に代えて、前回の収束計算において修正された前記圧延スタンドの最新の出側板厚からの修正量で修正された場合における、当該前回の収束計算において修正された当該圧延スタンドの最新の出側板厚の、理想板厚からの修正量を、当該圧延スタンドの出側の理想板厚で割る除算を行った値の絶対値または二乗の、前記最終段の圧延スタンドを除く前記複数の圧延スタンドについての総和を求める項を含むことを特徴とする請求項4に記載の圧延スケジュール作成装置。 - 前記最適化計算の結果が収束したか否かを判定する収束判定手段を更に有し、
前記収束判定手段により前記最適化計算の結果が収束したと判定されるまで、少なくとも、前記収束していないと判定された前記最適化計算により導出された前記圧延スタンドの出側板厚の修正量で修正された前記圧延スタンドの最新の出側板厚を、前記制約式および前記評価関数に再設定することと、前記再設定された前記評価関数を用いて前記最適化計算を行うことと、前記最適化計算により導出された前記圧延スタンドの出側板厚の修正量で前記圧延スタンドの出側板厚を修正して最新の出側板厚とすることと、を繰り返す収束計算を行うスケジュール作成装置であって、
前記収束計算の1回目の計算に於いては、前記最適化計算により導出される、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の修正量として、前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量が導出され、且つ、前記評価関数は、前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量を、当該圧延スタンドの出側の理想板厚で割る除算を行った値の絶対値または二乗の、前記最終段の圧延スタンドを除く前記複数の圧延スタンドについての総和を求める項を含み、
前記収束計算の2回目以降の計算に於いては、前記最適化計算により導出される、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の修正量として、前記圧延スタンドの出側板厚の、前回の収束計算において修正された前記圧延スタンドの最新の出側板厚からの修正量が導出され、且つ、前記評価関数は、前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量を、当該圧延スタンドの出側の理想板厚で割る除算に代えて、前記圧延スタンドの出側板厚の、前回の収束計算において修正された前記圧延スタンドの最新の出側板厚からの修正量を、前記前回の収束計算において修正された当該圧延スタンドの最新の出側板厚で割る除算を行った値の絶対値または二乗の、前記最終段の圧延スタンドを除く前記複数の圧延スタンドについての総和を求める項を含むことを特徴とする請求項4に記載の圧延スケジュール作成装置。 - 前記形状は、伸差率または急峻度であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の圧延スケジュール作成装置。
- 前記制約式は、前記板クラウンおよび前記形状とは異なる物理量であって、前記板クラウン制御量と、前記圧延スタンドの出側板厚の変更量との少なくとも何れか一方に基づいて導出される物理量の許容範囲を規定する第4の制約式を更に有することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の圧延スケジュール作成装置。
- 前記第4の制約式には、当該第4の制約式に対して規定される前記許容範囲に対する緩和量が更に規定され、
前記評価関数は、前記複数の圧延スタンドのうち、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量と、前記第4の制約式に対して規定される前記緩和量と、それらのバランスをとるための重み係数とを含む関数であることを特徴とする請求項9に記載の圧延スケジュール作成装置。 - 前記評価関数は、前記複数の圧延スタンドのうち、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量と、前記第4の制約式に対して規定される前記緩和量の二乗の項と、それらのバランスをとるための重み係数とを含む関数であることを特徴とする請求項10に記載の圧延スケジュール作成装置。
- 前記圧延スタンドの出側における板クラウンを導出する式は、当該圧延スタンドにおける基準の板クラウンを示す第1の項と、当該圧延スタンドおよび当該圧延スタンド以外の前記複数の圧延スタンドにおける前記板クラウン・形状制御端の操作に起因して当該圧延スタンドの出側において生じる板クラウンの、前記複数の圧延スタンドのそれぞれについての積算値を求める第2の項と、当該圧延スタンドおよび当該圧延スタンド以外の前記複数の圧延スタンドの出側板厚の変更に起因して当該圧延スタンドの出側において生じる板クラウンの、前記複数の圧延スタンドのうち最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドのそれぞれについての積算値を求める第3の項と、を含み、
前記圧延スタンドの出側における形状を導出する式は、当該圧延スタンドにおける基準の前記形状を示す第4の項と、当該圧延スタンドおよび当該圧延スタンド以外の前記複数の圧延スタンドにおける前記板クラウン・形状制御端の操作に起因して当該圧延スタンドの出側において得られる前記形状の、前記複数の圧延スタンドのそれぞれについての積算値を求める第5の項と、当該圧延スタンドおよび当該圧延スタンド以外の前記複数の圧延スタンドの出側板厚の変更に起因して当該圧延スタンドの出側において得られる前記形状の、前記複数の圧延スタンドのうち最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドのそれぞれについての積算値を求める第6の項と、を含むことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の圧延スケジュール作成装置。 - タンデム圧延機を構成する複数の圧延スタンドにおける板クラウン・形状制御端の操作によって変更される前記圧延スタンドの出側における板クラウンの量である板クラウン制御量と、前記圧延スタンドにおける出側板厚とを含む圧延スケジュールを作成する圧延スケジュール作成方法であって、
最終段の前記圧延スタンドの出側における板クラウンの許容範囲または目標値を規定する第1の制約式と、前記圧延スタンドの出側における被圧延材の形状の許容範囲を前記複数の圧延スタンドのそれぞれについて規定する第2の制約式と、前記板クラウン制御量の許容範囲を前記複数の圧延スタンドのそれぞれについて規定する第3の制約式を含む制約式を設定する制約式設定工程と、
前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量を小さくすることを目的とする評価関数を設定する評価関数設定工程と、
前記制約式を満足する範囲で、前記評価関数の値が最小または最大になるときの、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量と、前記複数の圧延スタンドにおける前記板クラウン制御量を数理計画法による最適化計算を行うことにより導出する最適計算工程と、
前記最適計算工程により導出された、前記最終段の圧延スタンドを除く前記圧延スタンドの出側板厚の、理想板厚からの修正量と、前記理想板厚とに基づいて、前記圧延スタンドの出側板厚を板厚スケジュールとして作成する板厚スケジュール作成工程と、を有することを特徴とする圧延スケジュール作成方法。 - 請求項1〜12の何れか1項に記載の圧延スケジュール作成装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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