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JP6901225B2 - 係止具 - Google Patents
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JP6901225B2 - 係止具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、硬貨のような薄い円板状のものを始めとして、球状体のもの、円筒のもの、厚みのある箱体のものを係止具本体の一方側と他方側との何れかから着脱可能に係止することのできる係止具に関するものである。
従来、硬貨は財布、小銭入れ等に一括して収められ、使用の際にポケットやバッグから財布を取り出して硬貨を出し入れしている。 硬貨の数が嵩むと重たくなり携帯に不便であり、また種々の硬貨の中から必要な硬貨を取り出すのに手間が掛かり煩わしい。一方、必要時に小銭が全くないと紙幣のみの支払でつり銭が増え財布の中に硬貨が多く貯まってしまう原因になる。
これらの問題を解決するために、様々な硬貨入れが提供されている。例えば、特許文献1に開示されているように、合成樹脂から成形されたキャッシュカードと同程度のサイズのカード本体に硬貨を嵌め込む底面に透孔を設けた嵌入凹部と、その内側上縁に複数のかかり部とその外側に弾性壁を形成して設けられた横長の透孔を有する硬貨収納カードがある。
また、特許文献2に開示されているように、合成樹脂から成形されたキャッシュカードと同程度のサイズのカード本体を貫通する複数の硬貨収容穴部に、その穴部の一面側と他面側の内周面に複数の係止突起部を構成したカード型硬貨入れがある。
実開昭62−092713号公報 実開平04−136120号公報
しかしながら、特許文献1に記載の硬貨収納カードはそのカードの一面側からしか硬貨を収納・取り出しすることしかできず使い勝手が悪いという問題があった。また、特許文献2には、このような問題に対応して平板のカード本体に複数の硬貨を収納でき、カード本体の表・裏に係わらず硬貨を収納、又は取り出すことができる硬貨収納カードが記載されている。
このような係止具については、薄い円板状のコインを係止するコインホルダーを想定しているが、コインだけで無く、他のもの、例えば、球状体のもの、円筒体のもの、厚みのある箱体のもの等を係止して陳列することを念頭にしたものはない。
本発明は、薄い円板状のものは元より、例えば、球状体のもの、円筒体のもの、厚みのある箱体のものを係止具本体の一方側及び/又は他方側から着脱可能に係止することのできる係止具を得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係る係止具は、被係止物を一方側の開口部及び/又は他方側の開口部から出し入れ可能な貫通孔を備えた係止具本体と、前記貫通孔に嵌め込まれた前記被係止物を保持状態に維持する係止手段とを備えた係止具において、前記貫通孔は、前記被係止物の一方向の平行投影面に合致する内周形状部と、前記一方側と他方側との開口部の各々の前記内周形状部の縁部に、前記開口部の一部を塞いで形成された保持部と、前記被係止物が前記保持部を乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記内周形状部に加えて前記開口部の前記保持部に対向する領域を拡大した拡大内周形状部とを備え、前記係止手段として、前記開口部の各々の前記保持部の位置する領域の貫通孔内壁面に対して前記被係止物の周縁を押さえて係止する係止突起部を備え、前記係止突起部は、前記開口部の内周面の一面側と他面側の各縁辺に前記内周形状部の開口内面の一部を塞いで形成され、前記被係止物がその一端側を前記保持部を乗り越える際に前記貫通孔の領域を塞がない位置に弾性変位し、前記被係止物が保持位置に至った際にその弾性力によって開口部の内向きに前記被係止物の周縁を押さえるものであることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る係止具は、請求項1に記載の係止具本体が板状体であり、前記被係止物が円板状のものであり、前記拡大内周形状部が、前記開口部の保持部を前記被係止物が乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記被係止物の平行投影面である円形の内周形状部に加えて、前記円形の内周形状部に前記開口部の前記保持部に対向する位置より拡大された領域であり、前記係止突起部が、前記開口部の内向に突設された2つの保持爪であることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る係止具は、請求項1に記載の係止具本体が予め定められた厚さの板状体であり、前記被係止物が球状体であり、前記拡大内周形状部が、前記開口部の保持部を前記被係止物が乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記被係止物の平行投影面である円形の内周形状部に加えて、前記円形の内周形状部に前記開口部の前記保持部に対向する位置より拡大された領域であり、前記係止突起部が、前記開口部の内向に突設された2つの保持爪であることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る係止具は、請求項1に記載の係止具本体が予め定められた厚さの板状体であり、前記被係止物が円筒体であり、前記拡大内周形状部が、前記開口部の保持部を前記被係止物が乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記被係止物の平行投影面である矩形の内周形状部に加えて、前記矩形の内周形状部に前記開口部の前記保持部に対向する位置より拡大された領域であり、前記係止突起部が、前記開口部の内向に突設された2つの保持爪であることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明に係る係止具は、請求項1に記載の係止具本体が予め定められた厚さの板状体であり、前記被係止物が箱体であり、前記拡大内周形状部が、前記開口部の保持部を前記被係止物が乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記被係止物の平行投影面である矩形の内周形状部に加えて、前記矩形の内周形状部に前記開口部の前記保持部に対向する位置より拡大された領域であり、前記係止突起部が、前記開口部の内向に突設された2つの保持爪であることを特徴とするものである。
本発明は、薄い円板状のもの、球状体のもの、円筒体のもの、厚みのある箱体のものを係止具本体の一方側及び/又は他方側から着脱可能に係止することのできる係止具を得ることができるという効果がある。
本発明の係止具の一実施例のカード型硬貨収納ケースの斜視図である。 図1の正面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の係止具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は断面図である。 本発明の係止具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は横断面図、c図は縦断面図である。 本発明の係止具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は横断面図、c図は縦断面図である。 本発明の係止具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は横断面図、c図は縦断面図である。
本発明においては、被係止物を一方側の開口部及び/又は他方側の開口部から出し入れ可能な貫通孔を備えた係止具本体と、貫通孔に嵌め込まれた被係止物を保持状態に維持する係止手段とを備えた係止具において、貫通孔は、被係止物の一方向の平行投影面に合致する内周形状部と、一方側と他方側との開口部の各々の内周形状部の縁部に、開口部の一部を塞いで形成された保持部と、被係止物が保持部を乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、内周形状部に加えて開口部の保持部に対向する領域を拡大した拡大内周形状部とを備え、係止手段として、開口部の各々の保持部の位置する領域の貫通孔内壁面に対して被係止物を押圧して係止する係止突起部を備え、係止突起部は、内周形状部の開口内面の一部を塞いで形成され、被係止物がその一端側を保持部を乗り越える際に貫通孔の領域を塞がない位置に弾性変位し、被係止物が保持位置に至った際にその弾性力によって開口部の内向きに被係止物を押圧するものである。これにより、薄い円板状のもの、球状体のもの、円筒体のもの、厚みのある箱体のものを係止具本体の一方側及び/又は他方側から着脱可能に係止することのできる係止具を得ることができる。
本発明の被係止物としては、硬貨のような薄い円板状のもの、ボールのような球状体のもの、缶入りドリンクのような円筒体のもの、厚みのある箱体のもの等を係止具本体の一方側及び/又は他方側から着脱可能に係止する。
本発明の係止具本体としては、被係止物を一方側の開口部及び/又は他方側の開口部から出し入れ可能な貫通孔を備えるものであればよく、保持される被係止物に応じて種々のものが選択される。例えば、硬貨のように薄い円板状のものを保持する係止具本体としては、硬貨よりも若干厚い薄板状とすることにより、コインホルダーとして利用することができる。尚、貫通孔の開口部は係止具本体の平面上に形成されなくてもよく、曲面や凹凸のある部分に形成されてもよい。結果的に係止具本体としては板状体に限定はされない。
本発明の貫通孔としては、被係止物を一方側の開口部及び/又は他方側の開口部から出し入れ可能な孔であればよい。詳しくは、被係止物の一方向の平行投影面に合致する内周形状部と、一方側と他方側との開口部の各々の内周形状部の縁部に、開口部の一部を塞いで形成された保持部と、被係止物が保持部を乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、内周形状部に加えて開口部の保持部に対向する領域を拡大した拡大内周形状部とを備える。
即ち、貫通孔の内周形状部としては、被係止物の一方向の平行投影面と合致する形状であれば貫通孔内を一方側から他方側に出し入れ可能となる。本発明では、貫通孔の両端の開口部に、内周形状部の縁部の一部を塞いだ保持部を備えているため、被係止物を開口部から貫通孔へ出し入れする場合には、被係止物が保持部を乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように開口部の保持部に対向する領域に拡大した拡大内周形状部を内周形状部に加えて設けたものとする。
尚、拡大内周形状部としては、なるべく小さい領域とすることがしっかりとした保持状態となる。そのため、被係止物の形状に応じて保持部と拡大内周形状部とを工夫することにより、拡大内周形状部を小さくすることができる。例えば、薄い円板状のものでは、被係止物の端縁を保持部の内側に挿入し、その挿入された端部を中心として、被係止物の挿入された反対側の縁部を回動して貫通孔に入れる(図3参照)。この際、貫通孔は開口部の保持部に対向する位置を拡大した拡大内周形状部を内周形状部に加えた長さとすることにより出し入れが可能となる。
また、球状のものでは、どの方向からの平行投影面が全て円形となるため、貫通孔の開口部に保持部で内周形状部の縁部の一部を塞いでいる場合には、球状の被係止物は、保持部を乗り越えて貫通孔に侵入可能なように、保持部の最も高い端部から対向側に球状の被係止物の平行投影面の円形分だけ開口部が拡大されている。即ち、拡大されている開口部から保持部がない円形の開口部の領域を除いた部分が拡大内周形状部となる。尚、この拡大内周形状部は係止具本体の一方側に加えて、他方側の開口部でも保持部に対向する位置についても拡大内周形状部として加えている(図4のa図参照)。
更に、円筒体のものでは、平面投影面が円形の場合と矩形の場合との2通りが考慮される。即ち、貫通孔の内周形状部が円形である場合は、球状と同様に保持部の最も高い端部から平行投影面の円形から保持部がない円形の開口部の領域を除いた部分が拡大内周形状部とすればよい。また、貫通孔の内周形状部が矩形である場合は、円筒体の高さに平行な母線に沿って保持部が形成されている場合と、円筒体の底面に平行な方向に沿って保持部が形成されている場合とで動作が相違する。
即ち、円筒体の高さに平行な母線に沿って保持部が形成されている場合には、保持部の最も高い端部から平行投影面の矩形から保持部がない矩形状の開口部の領域を除いた部分が拡大内周形状部となり、被係止物を保持部に乗り越えさせながら、矩形の開口部から出し入れさせる(図5参照)。この場合、円筒体の被係止物を長手軸を軸心として回動させながら保持部を乗り越えさせるとスムーズに出し入れをすることが可能となる。
また、円筒体の底面に平行な方向に沿って保持部が形成されている場合には、保持部の最も高い端部から平行投影面の矩形から保持部がない矩形状の開口部の矩形領域を除いた部分が拡大内周形状部となり、被係止物を保持部に乗り越えさせながら、矩形の開口部から出し入れさせる(図6参照)。この場合、貫通孔の保持部に対向する位置の内周壁面に円筒状の被係止物の平面部を当接させながら保持部を乗り越えさせるとスムーズに出し入れをすることが可能となる。
また、箱体のものでは、薄い円板状のものと同様に行ってもよいし、箱体の厚さに応じて円筒の底面に平行な方向に沿って保持部が形成されている場合と同様に行ってもよい。即ち、被係止物の端縁を保持部の内側に挿入し、その挿入された端部を中心として、被係止物の挿入された反対側の縁部を回動して貫通孔に入れる。また、被係止物を保持部に乗り越えさせながら、矩形の開口部から出し入れさせる(図7参照)。
本発明の係止手段としては、開口部の各々の前記保持部の位置する領域の貫通孔内壁面に対して被係止物を押圧して係止する係止突起部を備える。この係止突起部は、内周形状部の開口内面の一部を塞いで形成され、被係止物がその一端側を保持部を乗り越える際に貫通孔の領域を塞がない位置に弾性変位し、被係止物が保持位置に至った際にその弾性力によって開口部の内向きに被係止物を押圧するものであればよく、好ましくは、プラスチック等の弾性部材で被係止物を押し付けた際に被係止物で当接した部分が広がるように構成されたものが採用される。
また、例えば球状体のもの、円筒のもの、箱体のような厚みのある被係止物を係止する係止具本体は、それ自体もある程度の厚みが必要となる。この場合、係止具本体を一面側部と他面側部及びその中間部から構成される三層構造とし、一面側部と他面側部には柔軟性とゴム弾性を保持した合成樹脂を素材として薄い平板状にして使用し、中間部には軽量・安価で成形容易な合成樹脂や木材などの素材を必要に応じた厚みに成形して使用することができる。
この様に係止具本体を三層構造とした場合には、上記ゴム弾性等のある合成樹脂を薄い平板状にして使用する一面側部と他面側部には、被係止物の一方向の平行投影面に合致する内周形状部と保持部及び係止手段を形成する。また、中間部に使用する上記素材には、一面側部と他面側部に形成したのと同様な被係止物の内周形状部に拡大内周形状部を付加して形成する。そして、これらの一面側部と他面側部の間に中間部を入れて貼り合わせた三層構造の係止具本体にすることでも厚みのある被係止物を係止することができる。
図1は本発明の係止具の一実施例のカード型硬貨収納ケースの斜視図である。図2は図1の正面図である。図3は図1のA−A断面図である。本実施例の係止具は、カード型硬貨収納ケースであり、図1の通り、合成樹脂により板状に成形されたカード本体と、カード本体の一面側から他面側に貫通して形成された複数の硬貨収納穴部と、硬貨収納穴部の内周面の一面側と他面側の各縁辺に、内周面の内向に突設された保持爪を有する2つの係止突起部と、内周面の内方向に延設されて硬貨収納穴部の穴径の一部を塞ぐ1つの保持部とを有し、一面側と他面側の縁辺に形成されている係止突起部と保持部が、倒置した位置関係にある。
即ち、係止具本体としてのカード本体1には種々の硬貨を嵌入するための複数の貫通孔である硬貨収容穴部5が形成されている。この硬貨収容穴部5の内周面6には収容された硬貨を拘持するための係止突起部8と保持部14とが形成されている。カード本体1は、合成樹脂を原料として成形されている。カード本体1は平坦な表面の一面側3及び裏面の他面側4から成る扁平な薄板状であり、キャッシュカードと同一、又はそれに等しいサイズの形状に成形されている。
また、カード本体1の厚みは、収納する硬貨の厚みに多少の厚みを加えて成形されている。この多少の厚みとは、硬貨を拘持するための係止突起部8と、保持部14の厚みを意味する。例えば、500円硬貨と100円硬貨を収納するカード本体1の場合は、500円硬貨の厚みがカード本体1の厚みの基準となる。この厚みに後述する係止突起部8と保持部14の厚みを加えることで最終的なカード本体1の厚みが決められる。
このようにカード本体1の厚みは、収納する硬貨の組合せの中で1番厚い硬貨を基準にして、それに係止突起部8と保持部14の厚みを加えて決められている。また、カード本体1に形成されている複数の硬貨収容穴部5も収納する硬貨の組合せによりその穴数や硬貨の位置が適宜決められている。
硬貨収容穴部5は、カード本体1の一面側3から他面側4に貫通して形成されている。硬貨収容穴部5は、硬貨の嵌入・抜脱が円滑にできるように、尚且つ嵌入・収納した硬貨が容易に脱落しないように、収納する硬貨の円周のサイズに合わせて穴径が設定されている。カード本体1に形成される硬貨収容穴部5の数は、硬貨の種類の組合せにより異なるが、上段と下段の2列で構成され、いずれか一方の段の硬貨収容穴部5が3個で、他方の段は2個の合計で5個の場合と、上段と下段のいずれもが3個の合計で6個(図示せず)の場合がある。
500円硬貨と100円硬貨の組合せと50円硬貨と10円硬貨の組合せの場合は、硬貨収容穴部5の数は5個となり、各カード1枚で900円分と90円分の硬貨が収納できる。また、5円硬貨と1円硬貨の組合せの場合は、硬貨収容穴部5の数は6個となり、カード1枚で10円分の硬貨が収納できる。従って、上記カード3枚で合計1000円分の硬貨を収納できる。また、500円から1円の各種計6個の硬貨を1枚のカードに収納することもできる。
この硬貨収容穴部5には、収納した硬貨を拘持するための手段として係止突起部8と、保持部14が形成されている。係止突起部8と保持部14は、カード本体1に形成された硬貨収容穴部5の内周面6の一面側3と他面側4の双方の縁辺7に形成されている。
図2に示すように、一面側3の縁辺7aには2つの係止突起部8a、8bが形成されており、この2つの係止突起部8a、8bが硬貨収納穴部5の中心Oを基点にY字の二股に分かれた先Y1とY2に位置し、保持部14aが、Y字の支軸の基部Xに位置するようにして硬貨収納穴部5の内周面6の周方向にY字状に離間して形成されている。従って、内周面6の縁辺7aに設けた2つの係止突起部8a(Y1)と8b(Y2)の2点と硬貨収納穴部5の中心Oを結んで作られる中心角が、同じ縁辺7aに設けた保持部14aの位置する基部Xと各係止突起部8aの位置するY1及び8bの位置するY2のいずれかの2点と硬貨収納穴部5の中心Oを結んで作られる中心角よりも小さくなるように形成されている。
また、2つの係止突起部8a、8bと保持部14aとが内周面6の周方向に均等に離間して形成されていても良い。このように2つの係止突起部8a、8bは、保持部14aを2等分する硬貨収容穴部5の直径軸Hを基軸として左右対称に形成されている。これは、他面側4の縁辺7bに形成されている係止突起部8c、8dと保持部14bについても同様である。
また、この左右対称に形成された係止突起部8に隣接して係止突起部16を形成しても良い。この場合、付加される係止突起部16は、係止突起部8と比較して小さいものとなる。そして、同じ縁辺7に形成されている保持部14から、遠い距離に係止突起部8が形成され、近い距離に係止突起部16が形成される。このように形成することで係止突起部16を増加しても硬貨を硬貨収容穴部5に抵抗なく嵌入でき、またより安定的に硬貨を硬貨収容穴部5に保持できる。
この係止突起部16を付加した場合も、図2に示すように一面側3の縁辺7aに隣接する大・小1組の係止突起部8a、16aと他の大・小1組の係止突起部8b、16bを、保持部14aから係止突起部8a、8bを遠い距離に位置し、保持部14aを2等分する硬貨収容穴部5の直径軸Hを基軸として左右対称に形成されている。これは、他面側4の縁辺7bに形成されている係止突起部8c、16cと係止突起部8d、16dについても保持部14bとの関係において同様である。
この係止突起部8と16は、硬貨収容穴部5の内周面6の周壁の一部から開口してカード本体1のボディ2に内周面6の周壁に沿ってフック状の長溝10を削成して形成した舌片状の薄壁11と、その先端部12に内周面6の内向きに突起した保持爪9から構成されている。これらの長溝10の深さと薄壁11の長さは、係止突起部の大・小に関連して係止突起部8のほうが係止突起部16に比較して多少深く、また長くなっているが、何れもフック状の長溝10を削成して舌片状の薄壁11とすることで、係止突起部8及び16に可撓性を持たせると共に耐久性を維持できるように形成されている。
また、内周面6の内向きに突起した保持爪9についても、係止突起部8のほうが係止突起部16に比較して多少大きいが、何れも舌片状の薄壁11の先端部12を離れて基部13に向かうにつれて縮閉するR曲線状の傾斜面となって次第に縮小していくように形成されており、基部13の付近で消滅している。この可撓性を有する舌片状の薄壁11と内周面6の内向きに突起した保持爪9により硬貨収容穴部5への硬貨の嵌脱を容易にし、且つ硬貨を硬貨収容穴部5に拘持し保持することを可能にしている。
保持部14は、硬貨収容穴部5の内周面6の縁辺7から内方向に延設されて該硬貨収納穴部5の穴径の一部を塞ぐように形成されている。この内周面6の内方向に延設された保持部14の外縁15は、その形状を直線としてもよいが、好ましくは円弧とするのがよい。この保持部14のサイズは、大きすぎると硬貨の出し入れが困難となる。一方、小さすぎると硬貨が簡単に外れるといった問題が生じ、更には使用者が硬貨を嵌め込む方向の見分けが困難となり、使い勝っての悪いものとなる。従って、大きすぎず、しかし容易に視認でき、且つ硬貨を硬貨収容穴部5に安定的に保持できる程度の大きさが要求される。
このことから、保持部14の外縁15が円弧の形状となる場合には、硬貨収納穴部5の内周面6の縁辺7の円周上の2点を結んで形成される保持部の弧が半円より小さくなる劣弧として形成される。この保持部14が硬貨収納穴部5に嵌入された硬貨の一部を押止して硬貨を硬貨収納穴部5に保持する。これらの硬貨収容穴部5の内周面6の各縁辺7に左右対称に形成された係止突起部8、そして保持部14は、一面側3と他面側4では上下左右が反転した位置に形成されている。
図3に示すように、例えば一面側3の係止突起部8a、16aが硬貨収容穴部5の左上半円部に形成されているなら、他面側4の係止突起部8c、16cはその右下半円部に形成されており、一面側3の保持部14aが硬貨収容穴部5の右上半円部に形成されているなら、他面側4の保持部14bはその左下半円部に形成されているというように互いに倒置した位置関係にある。
このように、係止突起部8b、16bと8d、16dについても同様に、倒置した位置関係を有して形成されている。これにより、カード本体1の一面側3、又は他面側4のいずれの側からも自由に硬貨17を押し込んで収納し、押し出して使用することが可能となる。
次に硬貨17の嵌脱について説明する。硬貨17をカード本体1に納めるには、各硬貨17のサイズにあった硬貨収容穴部5を選び硬貨を嵌め込む側の硬貨収容穴部5の内周面6の縁辺7に形成されている保持部14が上になる様に硬貨を硬貨収容穴部5へ斜めに滑り込ませる。図3に示す通り、硬貨収容穴部5とそこに収容される硬貨17とは、硬貨収容穴部5が硬貨の大きさよりも若干拡大された拡大内周形状部を備える。即ち、硬貨の一端を保持部14を乗り越えて斜めに滑り込ませた場合に、硬貨の厚みに由来する分だけ保持部14の対向位置を広げた拡大内周形状部を含む硬貨収容穴部5((硬貨の直径の二乗+硬貨の厚さの二乗の平方根))を備えるため、硬貨17を嵌め込むことができる。
尚、被係止物が硬貨17のように薄い物が対象で、係止具本体が柔軟性とゴム弾性を保持し耐屈曲疲労性及び亀裂伝播抵抗に優れている、例えばエラストマーのような合成樹脂のみでカード本体1のように扁平で薄板状に形成されている場合には、硬貨収容穴部5、即ち貫通孔に拡大内周形状部を備えていなくても被係止物の嵌脱を行うことができる。
このことで硬貨は、傾斜してその周縁が保持部14と同じ縁辺7に形成されている係止突起部8の保持爪9の上に乗る状態で置かれる。硬貨17のその部分を押すと、保持爪9は硬貨の周縁に押されて半径方向外向きに撓み、硬貨17は硬貨収容穴部5に嵌り込む。硬貨が硬貨収容穴部5に嵌り込むと撓んだ係止突起部8の保持爪9は元の位置に戻り、その保持爪9で硬貨収容穴部5に嵌り込んだ硬貨の周縁を押さえる。そして、保持部14が上になる様に硬貨17を硬貨収容穴部5へ斜めに滑り込ませた硬貨17のその部分は保持部14により押止・保持される。
このようにして押し込まれた硬貨17は、一面側3の係止突起部8と保持部14と、他面側4の逆の位置にある係止突起部8と保持部14により硬貨収容穴部5に嵌入・収納される。一方、硬貨17を取り出すには、硬貨17が収納されている硬貨収納穴部5の保持部14の下方にあたる硬貨17の一部分を押すことで硬貨収容穴部5に収納されている硬貨を容易に取り出すことができる。
これは、硬貨17の保持部14の下方にあたる部分を押すことで、反対側の係止突起部8の保持爪9が硬貨17の周縁に押されて硬貨収納穴部5の半径方向外向きに撓み、硬貨17の周縁に掛かっていた保持爪9の押さえを開放するからである。このようにして、硬貨17の一部分を押すだけで、硬貨収容穴部5に嵌入・収納されている硬貨17を硬貨収容穴部5から容易に抜脱することができる。また、係止突起部16を付加して大・小1組の係止突起部8、16とすることで、上記と同様な作用効果が得られ、しかもより安定的に硬貨を硬貨収容穴部5に収納・保持できる。
図4は本発明の係止具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は断面図である。図5は本発明の係止具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は横断面図、c図は縦断面図である。図6は本発明の係止具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は横断面図、c図は縦断面図である。図7は本発明の係止具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は正面図、b図は横断面図、c図は縦断面図である。
本発明では、実施例1での薄い円板状のものだけで無く、他の形状のものでも係止具本体の対向する2面の開口部42aから着脱可能に係止する係止具を作成した。図4に示す通り、球状の被係止物45を保持するための係止具40は、対向する2面を備えた平板状の係止具本体41を備え、対向する2面を貫通した貫通孔42の各々の開口部42aの一面側の開口部42aは、開口面の一部を塞ぐように保持部42bが貫通孔42の内周形状部の縁部に形成されている。この場合には、球状の被係止物45は、保持部42bを乗り越えて貫通孔42に侵入可能なように、保持部42bの最も高い端部から対向側に球状の被係止物45の平行投影面の円形分だけ開口部42aが拡大されている。即ち、拡大されている開口部42aから保持部42bがない円形の開口部42aの領域を除いた部分が拡大内周形状部42cとなる。
本実施例の係止手段としての係止突起部43は、係止具40の保持部42bと同じ面側の貫通孔42の中心に対して対向位置に2つ形成されており、球状の被係止物45が保持部42bを乗り越えさせる際に拡大内周形状部42cを含む貫通孔42の領域を塞がない位置に弾性変位し、球状の被係止物45が保持位置に至った際にその弾性力によって開口部42aの内向きに被係止物45を押圧する。これにより、球状の被係止物45を両面から着脱自在に係止することができる。尚、本実施例の係止具40では、他面側にも開口部42aを備え、保持部42bと、拡大内周形状部42cと、係止突起部43とが貫通孔42の中心点に対して点対称の位置に形成されている。
次に、円筒状の被係止物55を保持するための係止具50は、図5に示す通り、対向する2面を備えた平板状の係止具本体51を備え、対向する2面を貫通した矩形状の内周形状部を有する貫通孔52が形成されている。この貫通孔52の2つの開口部52aの各々には貫通孔52の対向位置に保持部52bで矩形状の内周形状部の長辺縁部を塞いでいる。円筒状の被係止物55が保持部52bを乗り越えられるように、貫通孔52の開口部52aの保持部52bの対向辺を保持部52bの高さ分だけ拡大した拡大内周形状部52cが形成されている。
本実施例の係止手段としての係止突起部53は、係止具50の保持部52bと同じ面側の貫通孔52の中心に対して対向位置に2つ形成されており、円筒状の被係止物55が保持部52bを乗り越えさせる際に拡大内周形状部52cを含む貫通孔52の領域を塞がない位置に弾性変位し、円筒状の被係止物55が保持位置に至った際にその弾性力によって開口部52aの内向きに被係止物55を押圧することにより、円筒状の被係止物55を両面から着脱自在に係止することができる。尚、本実施例の係止具では、係止具50の対向する2面の貫通孔52の対向位置に保持部52bと係止突起部53とが形成されている。このため、保持部52bを下方に係止具本体51を設置すると、対向する保持部52bの間に被係止物55が自身の自重で収まることとなる。
また、円筒状の被係止物65を保持するための別の係止具60では、図6に示す通り、対向する2面を備えた平板状の係止具本体61を備え、対向する2面を貫通した矩形状の内周形状部を有する貫通孔62が形成されている。この貫通孔62の2つの開口部62aの各々には貫通孔62の対向位置に保持部62bで矩形状の内周形状部の短辺縁部の両側部を塞いでいる。円筒状の被係止物65が保持部62bを乗り越えられるように、貫通孔62の開口部62aの保持部62bの対向辺を保持部62bの高さ分だけ拡大した拡大内周形状部62cが形成されている。
本実施例の係止手段としての係止突起部63は、係止具60の保持部62bと同じ面側の貫通孔62の中心に対して対向位置に2つ形成されており、円筒状の被係止物65が保持部62bを乗り越えさせる際に拡大内周形状部62cを含む貫通孔62の領域を塞がない位置に弾性変位し、円筒状の被係止物65が保持位置に至った際にその弾性力によって開口部62aの内向きに被係止物65を押圧することにより、円筒状の被係止物65を両面から着脱自在に係止することができる。尚、本実施例の係止具では、係止具60の対向する2面の貫通孔62の対向位置に保持部62bと係止突起部63とが形成されている。このため、保持部62bを下方に係止具本体61を設置すると、対向する保持部62bの間に被係止物65が自身の自重で収まることとなる。
更に、箱状の被係止物75を保持するための別の係止具70では、図6に示した掛止具とほぼ同等の構成としている。図7に示す通り、対向する2面を備えた平板状の係止具本体71を備え、対向する2面を貫通した矩形状の内周形状部を有する貫通孔72が形成されている。この貫通孔72の2つの開口部72aの各々には貫通孔72の対向位置に保持部72bで矩形状の内周形状部の短辺縁部の両側部を塞いでいる。箱状の被係止物75が保持部72bを乗り越えられるように、貫通孔72の開口部72aの保持部72bの対向辺を保持部72bの高さ分だけ拡大した拡大内周形状部72cが形成されている。
本実施例の係止手段としての係止突起部73は、係止具70の保持部72bと同じ面側の貫通孔72の中心に対して対向位置に2つ形成されており、箱状の被係止物75が保持部72bを乗り越えさせる際に拡大内周形状部72cを含む貫通孔72の領域を塞がない位置に弾性変位し、箱状の被係止物75が保持位置に至った際にその弾性力によって開口部72aの内向きに被係止物75を押圧することにより、箱状の被係止物75を両面から着脱自在に係止することができる。尚、本実施例の係止具では、係止具70の対向する2面の貫通孔72の対向位置に保持部72bと係止突起部73とが形成されている。このため、保持部72bを下方に係止具本体71を設置すると、対向する保持部72bの間に被係止物75が自身の自重で収まることとなる。
尚、被係止物については、薄い円板状のもの、球状体のもの、円筒のもの、厚みのある箱体のものを係止することを実施例で例示したが、他の形状の被係止物についても、これら薄い円板状のもの、球状体のもの、円筒のもの、厚みのある箱体のものを組み合わせて構成してもよい。例えば、ボトル状の被係止物では、円筒体の上平板部に小さい円筒体を合わせた形状であるため、円筒形の係止具の貫通孔の内周形状部をボトル状とすることにより、同様の形態を採用することが可能となる。
本発明の係止具は、一方側と他方側との何れかから着脱可能に係止することができるため、複数の被係止物を保持して携帯したり、陳列することができる。
1…カード本体、 2…ボディ、
3…一面側、 4…他面側、
5…硬貨収納穴部、 6…内周面、
7…縁辺、 8…係止突起部(大)、
9…保持爪、 10…長溝、
11…薄壁、 12…先端部、
13…基部、 14…保持部、
15…外縁、 16…係止突起部(小)、
17…硬貨、
40 、50 、60 、70 …係止具、
41 、51 、61 、71 …係止具本体、
42 、52 、62 、72 …貫通孔、
42a、52a、62a、72a…開口部、
42b、52b、62b、72b…保持部、
42c、52c、62c、72c…拡大内周形状部、
43 、53 、63 、73 …係止突起部、
45 、55 、65 、75 …被係止物、

Claims (5)

  1. 被係止物を一方側の開口部及び/又は他方側の開口部から出し入れ可能な貫通孔を備えた係止具本体と、前記貫通孔に嵌め込まれた前記被係止物を保持状態に維持する係止手段とを備えた係止具において、
    前記貫通孔は、前記被係止物の一方向の平行投影面に合致する内周形状部と、前記一方側と他方側との開口部の各々の前記内周形状部の縁部に、前記開口部の一部を塞いで形成された保持部と、前記被係止物が前記保持部を乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記内周形状部に加えて前記開口部の前記保持部に対向する領域を拡大した拡大内周形状部とを備え、前記係止手段として、前記開口部の各々の前記保持部の位置する領域の貫通孔内壁面に対して前記被係止物の周縁を押さえて係止する係止突起部を備え、前記係止突起部は、前記開口部の内周面の一面側と他面側の各縁辺に前記内周形状部の開口内面の一部を塞いで形成され、前記被係止物がその一端側を前記保持部を乗り越える際に前記貫通孔の領域を塞がない位置に弾性変位し、前記被係止物が保持位置に至った際にその弾性力によって開口部の内向きに前記被係止物の周縁を押さえるものであることを特徴とする係止具。
  2. 前記係止具本体が板状体であり、前記被係止物が円板状のものであり、前記拡大内周形状部が、前記開口部の保持部を前記被係止物が乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記被係止物の平行投影面である円形の内周形状部に加えて、前記円形の内周形状部に前記開口部の前記保持部に対向する位置より拡大された領域であり、前記係止突起部が、前記開口部の内向に突設された2つの保持爪であることを特徴とする請求項1に記載の係止具。
  3. 前記係止具本体が予め定められた厚さの板状体であり、前記被係止物が球状体であり、前記拡大内周形状部が、前記開口部の保持部を前記被係止物が乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記被係止物の平行投影面である円形の内周形状部に加えて、前記円形の内周形状部に前記開口部の前記保持部に対向する位置より拡大された領域であり、前記係止突起部が、前記開口部の内向に突設された2つの保持爪であることを特徴とする請求項1に記載の係止具。
  4. 前記係止具本体が予め定められた厚さの板状体であり、前記被係止物が円筒体であり、前記拡大内周形状部が、前記開口部の保持部を前記被係止物が乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記被係止物の平行投影面である矩形の内周形状部に加えて、前記矩形の内周形状部に前記開口部の前記保持部に対向する位置より拡大された領域であり、前記係止突起部が、前記開口部の内向に突設された2つの保持爪であることを特徴とする請求項1に記載の係止具。
  5. 前記係止具本体が予め定められた厚さの板状体であり、前記被係止物が箱体であり、前記拡大内周形状部が、前記開口部の保持部を前記被係止物が乗り越えて貫通孔内に嵌合可能なように、前記被係止物の平行投影面である矩形の内周形状部に加えて、前記矩形の内周形状部に前記開口部の前記保持部に対向する位置より拡大された領域であり、前記係止突起部が、前記開口部の内向に突設された2つの保持爪であることを特徴とする請求項1に記載の係止具。
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