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JP6901779B2 - 端切れ条材処理装置及びスリッターライン - Google Patents
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JP6901779B2 - 端切れ条材処理装置及びスリッターライン - Google Patents

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Description

本発明は、母材ロールから繰り出される帯板母材を長手方向に移動させつつ当該長手方向に沿って切断することにより生じる側部端切れ条材を処理する端切れ条材処理装置、及びそのような端切れ条材処理装置を備えたスリッターラインに関する。
従来、スリッターラインに用いられるサイドトリマー装置(端切れ条材処理装置)が提案されている(特許文献1)。スリッターラインでは、帯板材(帯板母材:例えば、鋼材)が、長手方向に移送されながら、スリッターによって複数条に長手方向に連続的に切断されていく。この帯板材の切断により生じる複数の条材のうち両側端に位置する条材のそれぞれは、帯状の切断屑(側部端切れ条材)として、サイドトリマー装置によって除去される。
前記サイドトリマー装置は、スクラップワインダー及びワイヤーの巻取り機構を有しており、帯状の切断屑の先端部に一端が予め固定されたワイヤーが巻取り機構によって巻き取られるようになっている。そして、帯状の切断屑は、巻取り機構によって巻き取られるワイヤーの引っ張りにより、帯板材の移送に合わせて、ガイドされつつスクラップワインダーに向けて移動し、帯状の切断屑の先端部がスクラップワインダーの係止金具に係止された後に、前記ワイヤーが前記巻取り機構において切断される。そして、スクラップワインダーが回転することにより、前記帯板材の移送に合わせて伸びる帯状の前記切断屑(側部端切れ条材)がスクラップワインダーに巻き取られていく。
特開2005−125422号公報
上述したような従来のサイドトリマー装置(端切れ条材処理装置)では、帯状の切断屑(側部端切れ条材)をスクラップワインダーに巻き取るごとに、ワイヤーが無駄になり、また、予め、そのワイヤーの一端を帯状の切断屑の先端に接合させておかなければならず、効率的な処理が阻害される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、無駄な材料を用いることなく、効率的に帯板母材の切断によって生じる側部端切れ条材を除去することのできる端切れ条材処理装置を提供するものである。
本発明に係る端切れ条材処理装置は、母材ロールから繰り出される帯板母材を長手方向に移動させつつ当該長手方向に沿って切断することにより生じる側部端切れ条材を処理する端切れ条材処理装置であって、前記帯板母材の移動とともに伸びる前記側部端切れ条材を巻き取るスクラップワインダーと、前記側部端切れ条材の先端部を前記スクラップワインダーにセットするロボット装置と、を備え、前記スクラップワインダーは、前記側部端切れ条材の先端部がセットされる受け部を有し、前記ロボット装置は、前記側部端切れ条材の先端部を解除可能に摘まむ摘み機構と、前記側部端切れ条材の先端部を摘まんだ状態の前記摘み機構を、前記側部端切れ条材の先端部を前記スクラップワインダーの前記受け部に引き渡すための引き渡し位置に、前記帯板母材の移動に合わせて、移動させる移動機構と、前記引き渡し位置において、前記摘み機構による前記側部端切れ条材の先端部の摘みを解除して、当該側部端切れ条材の先端部を前記スクラップワインダーの前記受け部に引き渡してセットするセット機構と、を有する構成となる。
このような構成により、母材ロールから繰り出される帯板母材の長手方向の切断により生じる側部端切れ条材の先端部がロボット装置の摘み機構により摘ままれる。その側部端切れ条材の先端部を摘まんだ摘み機構は、移動機構によって、前記帯板母材の移動に合わせて、引き渡し位置まで移動される。その引き渡し位置において、ロボット装置のセット機構により、前記摘み機構による摘みが解除された前記側部端切れ条材の先端部が、スクラップワインダーの受け部に引き渡されてセットされる。側部端切れ条材の先端部がスクラップワインダーの受け部にセットされると、前記帯板母材の移動とともに伸びる前記側部端切れ条材がスクラップワインダーによって巻き取られていく。
本発明に係る端切れ条材処理装置において、前記スクラップワインダーは、回転可能な巻取り軸部と、前記巻取り軸部から外方に延びる一又は複数の棒状アームと、を有し、前記一又は複数の棒状アームのうちの少なくとも1つの先端部は、前記受け部として形成された、構成とすることができる。
このような構成によれば、引き渡し位置において、セット機構により、前記摘み機構による摘みが解除された前記側部端切れ条材の先端部が、スクラップワインダーの棒状アームの受け部としての先端部にセットされる。そして、その棒状アームの先端部に先端部がセットされた側部端切れ条材が、スクラップワインダーの回転する巻取り軸部の周りに巻き取られていく。
本発明に係る端切れ条材処理装置において、前記摘み機構は、隙間をもって配置され、前記隙間に挿入される前記側部端切れ条材の先端部を摘まむ摘まみ位置と、その摘みを解除する解除位置との間で移動可能な一対のブロック体と、前記一対のブロック体を、前記摘み位置と、前記解除位置との間で往復動させるブロック往復駆動機構と、を有する構成とすることができる。
このような構成により、解除位置にある一対のブロック体の隙間に側部端切れ条材の先端部が挿入されると、前記一対のブロック体が、ブロック往復駆動機構によって、摘み位置に移動され得る。これにより、側部端切れ条材の先端部が一対のブロック体によって摘ままれる。
本発明に係る端切れ条材処理装置において、前記一対のブロック体が前記側部端切れ条材の先端部を摘まんだ状態で、前記一対のブロック体を所定の角度だけ回動させて、前記側部端切れ条材を前記一対のブロック体に巻き付けさせるブロック回動機構を有する構成とすることができる。
このような構成により、前記側部端切れ条材の先端部を摘まんだ状態の一対のブロック体が、ブロック回動機構により所定の角度だけ回動され、先端部を摘まんだ前記一対のブロック体の周りに前記側部端切れ条材が巻き付けられる。この状態で、摘み機構(一対のブロック体、ブロック往復動機構)は、前記引き渡し位置まで移動され得る。
本発明に係る端切れ条材処理装置において、前記スクラップワインダーは、回転可能な巻取り軸部と、前記巻取り軸部から外方に延びる一又は複数の棒状アームと、を有し、前記一又は複数の棒状アームのうちの少なくとも1つの先端部には、前記側部端切れ条材の先端部が挿入可能な溝が前記受け部として形成され、前記ロボット装置の前記セット機構は、先端部が前記隙間に挿入された状態で前記一対のブロック体に巻き付けられた前記側部端切れ条材の巻き部分を前記先端部とともに、前記一対のブロック体から押し出して、前記側部端切れ条材の先端部をスクラップワインダーの前記棒状アームの先端部の前記溝に移動させるとともに、前記側部端切れ条材の前記巻き部分を前記棒状アームの先端部に嵌まり込ませる押出し機構を有する、構成とすることができる。
このような構成により、引き渡し位置において、先端部が隙間に挿入された状態で一対のブロック体に巻き付けられた側部端切れ条材の巻き部分が、その先端部とともに、押出し機構により前記一対のブロック体から押し出され、前記側部端切れ条材の先端部がスクラップワインダーの棒状アームの溝に移動されるとともに、前記側部端切れ条材の前記巻き部分が前記棒状アームの先端部に嵌め込まれる。このようにして、側部端切れ条材の先端部がスクラップワインダーの棒状アームの先端部にセットされる。そして、この状態で、側部端切れ条材が、スクラップワインダーの回転する巻取り軸部に巻き取られていく。
本発明に係る端切れ条材処理装置において、前記スクラップワインダーは、前記一又は複数の棒状アームのそれぞれを、前記巻取り軸部から外方に延びる第1姿勢と、前記巻取り軸部から下方に延びる第2姿勢との間で往復動作させる動作機構を有する構成とすることができる。
このような構成により、スクラップワインダーの複数の棒状アームのそれぞれが巻取り軸部から外方に延びる第1姿勢にある状態で前記側部端切れ条材が前記巻取り軸部に巻き付けられた後、動作機構が前記複数の棒状アームのそれぞれを前記巻取り軸部から下方に延びる第2姿勢に動作させると、巻取り軸部に巻き付けられた側部端切れ条材が当該巻取り軸部から前記棒状アームにガイドされつつ下方に滑り落ち得る。これにより、側部端切れ条材の回収が容易になる。
本発明に係る端切れ条材処理装置において、前記摘み機構とともに移動するカメラを有し、前記摘み機構は、前記カメラでの撮影により得られる画像情報に基づいて認識される前記側部端切れ条材の先端部を摘まむようにした構成とすることができ、また、前記移動機構は、前記カメラでの撮影により得られるスクラップワインダーの前記受け部についての画像情報に基づいて認識される前記引き渡し位置に、前記摘み機構を移動させるようにした構成とすることもできる。
また、本発明に係るスリッターラインは、母材ロールから繰り出され、長手方向に移動する帯板母材を複数条に切断するスリッターと、移動する前記帯板母材の前記スリッターでの切断により生じる側部端切れ条材を処理する、前述したいずれかの端切れ条材処理装置と、を備えた構成となる。
このような構成により、母材ロールから繰り出され、長手方向に移動する帯板母材からスリッターでの切断により生じる側部端切れ条材が、端切れ処理装置におけるスクラップワインダーによって巻き取られていく。
本発明に係るスリッターラインにおいて、前記スリッターによる前記帯板母材の切断開始位置は、前記帯板母材の先端から入り込んだ位置であって、前記スリッターを通過した前記帯板母材の切断開始位置または該切断開始位置より上流側の側部所定位置を前記長手方向を横切る方向に切断して、前記側部端切れ条材を生じさせるエッジカッターを有する構成とすることができる。
このような構成により、スリッターが、母材ロールから繰り出される帯板母材を、その先端部から入り込んだ位置である切断開始位置から切断し始めた後、エッジカッターが、その切断開始位置またはその切断開始位置より上流側の側部所定位置にて前記帯板母材を、長手方向を横切る方向に切断する。これにより、側部端切れ条材が、前記帯板母材の先端部から離れて、当該帯板母材の移動とともに伸びていくようになる。
本発明によれば、母材ロールから繰り出される帯板母材の長手方向の切断により生じる側部端切れ条材の先端部がロボット装置(摘み機構、移動機構、セット機構)によって、スクラップワインダーの受け部にセットされるようになるので、無駄な材料を用いることなく、効率的に帯板母材の切断によって生じる側部端切れ条材を除去することのできるようになる。
図1は、本発明の実施の形態に係るスリッターラインの全体的な構成を示すとともにスリッターから側部端切れ条材がスクラップワインダーに至る経路を示す平面図である。 図2は、スリッターラインのスリッター近傍の構成を示すとともにスリッターから側部端切れ条材がスクラップワインダーに至る経路を示す側面図である。 図3は、スリッター含むスリッターラインを帯板母材の移動方向に見た図である。 図4Aは、スリッターにより複数条(五条)の切れ目が入れられた帯板母材(鋼板)を示す図である。 図4Bは、複数条(五条)の切れ目が入れられた帯板母材の両縁端から切り出される側部端切れ条材を示す図である。 図5は、ロボット装置のアーム部先端に固定されたロボットハンドを示す側面図である。 図6は、ロボットハンドの先端部にある一対の摘みブロック(摘み機構)と、押出しブロックとを示す正面図である。 図7Aは、一対の摘みブロックが側部端切れ条材の先端部を摘まんだ状態を示す正面図である。 図7Bは、一対の摘みブロックに側部端切れ条材が巻付いた状態を示す正面図である。 図8は、一対の摘みブロックから側部端切れ条材を押し出す押出し機構(移動機構)を示す側面図である。 図9Aは、分割可能なガイドローラ機を示す正面図である。 図9Bは、分割された状態のガイドローラ機を示す正面図である。 図10は、分割可能なガイドローラ機を有するトラバース機を示す正面図である。 図11は、スクラップワインダーを示す側面図である。 図12は、スクラップワインダーを示す正面図である。 図13Aは、スリッターラインの動作手順(その1)を示すフローチャートである。 図13Bは、スリッターラインの動作手順(その2)を示すフローチャートである。 図13Cは、スリッターラインの動作手順(その3)を示すフローチャートである。 図13Dは、スリッターラインの動作手順(その4)を示すフローチャートである。 図14は、ロボットハンドの摘み機構(ヘッド部)が引き渡し位置にてスクラップワインダーの巻付けアームの先端面に対向した状態を示す側面図である。 図15は、ロボットハンドの摘み機構(ヘッド部)が引き渡し位置にてスクラップワインダーの巻付けアームの先端面に対向した状態を示す底面図である。 図16Aは、ロボットハンドの摘み機構(ヘッド部)が引き渡し位置にてスクラップワインダーの巻付けアームの先端面に対向した状態を拡大して示す側面図である。 図16Bは、ロボットハンドの摘み機構(ヘッド部)が引き渡し位置にてスクラップワインダーの巻付けアームの先端面に対向した状態を拡大して示す底面図である。 図17Aは、側部端切れ条材の先端部及び巻き部分が、ロボットハンドの摘み機構から押し出されて、スクラップワインダーの巻付けアームの先端部に引き渡されてセットされた状態を拡大して示す側面図である。 図17Bは、側部端切れ条材の先端部及び巻き部分が、ロボットハンドの摘み機構から押し出されて、スクラップワインダーの巻付けアームの先端部に引き渡されてセットされた状態を拡大して示す底面図である。 図18は、スクラップワインダーの巻取り機(巻取り軸部)に側部端切れ条材が巻き取られた状態を拡大して示す側面図である。 図19は、スクラップワインダーの巻取り機(巻取り軸部)に巻き取られた側部端切れ条材がその巻取り機(巻取り軸部)から下方に落ちる状態を拡大して示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明の実施の一形態に係るスリッターラインは、図1、図2及び図3に示すように構成される。図1は、スリッターラインの全体的な構成を示すとともにスリッターから側部端切れ条材がスクラップワインダーに至る経路を示す平面図であり、図2は、スリッターラインのスリッター近傍の構成を示すとともにスリッターから側部端切れ条材がスクラップワインダーに至る経路を示す側面図であり、図3は、スリッターを含むスリッターラインを帯板母材の移動方向に見た図である。なお、図2では、端切れ条材処理装置の構成要素であるロボット装置が省略されている。
図1において、このスリッターライン1000は、ラインの始端部に設置されたアンコイラー11と、ラインの終端部に設置されたリコイラー18とを有し、アンコイラー11とリコイラー18との間に移送路20が敷設されている。アンコイラー11には、帯状の鋼板(帯板母材)がロール状に巻かれてなる母材ロールBRがセットされ、アンコイラー11の回転により母材ロールBRから帯板母材BM(鋼板)が繰り出されて、その帯板母材BMが移送路20上をリコイラー18に向けて移動する。
アンコイラー11とリコイラー18との間の所定位置には、スリッター13が設置されている。スリッター13は、アンコイラー11にセットされた母材ロールBRから繰り出されて移送路20を移動する帯板母材BM(鋼板)を、指示された幅の複数の条材になるように、複数条に切断する。そのスリッター13は、図1とともに、図2及び図3に示すように、移送路20を横切るように伸びる上下に配置された一対のアーバー、上アーバー131及び下アーバー132を備えている。上アーバー131及び下アーバー132のそれぞれの両端部は、それぞれ昇降機能を有する第1支持フレーム133と第2支持フレーム134とによって回転自在に支持されている。第1支持フレーム133と第2支持フレーム134とは、連結バー135によって所定の間隔が維持されるように連結されている。第2支持フレーム134は、連結バー135との結合を解除することが可能であり、その結合が解除された状態で、上アーバー131及び下アーバー132を支持する動作位置(図3における実線部分参照)と、上アーバー131及び下アーバー132から離れる退避位置(図3における二点鎖線部分参照)との間で往復動可能となっている。
上アーバー131には、切出すべき条材の幅に対応するスペーサ(図示略)によって仕切られた状態で複数の上丸刃物136が装着され、下アーバー132にも、同様に、スペーサ(図示略)で仕切られた状態で複数の下丸刃物137が、上丸刃物136に対応するように装着される。この上アーバー131及び下アーバー132に対する上丸刃物136及び下丸刃物137の装着は、連結バー135によって連結された第1支持フレーム133及び第2支持フレーム134の昇降機能によって上アーバー131を上昇位置に配置させ、また、連結バー135による第1支持フレーム133と第2支持フレーム134との連結を解除して、第2支持フレーム134を退避位置(二点鎖線部分参照)に移動させた状態で行われる。そして、上アーバー131及び下アーバー132への上丸刃物136及び下丸刃物137の装着が終了すると、第2支持フレーム134が動作位置に戻され、上丸刃物136が装着された上アーバー131と下丸刃物137が装着された下アーバー132とが第1支持フレーム133と第2支持フレーム134とによって回転自在に支持された状態になる。その後、第1支持フレーム133と第2支持フレーム134とが連結バー135にて連結され、第1支持フレーム133及び第2支持フレーム134の昇降機能によって、上アーバー131が、上丸刃物136と下丸刃物137とによって帯板母材BMが切断できる位置まで下降される。この状態で、回転駆動機構(図示略)によって上アーバー131及び下アーバー132が回転され、スリッター13を通過する帯板母材BMが、複数の上丸刃物136と対応する下丸刃物137とによって長手方向に沿って複数条に切断されていく。
スリッター13の上流側近傍には、特に、図2に示すように、送り込みローラ機12が設置されている。母材ロールBRから繰り出される帯板母材BMは、送りローラ機12を通してスリッター13に供給され、上述したように複数条の条材に切断されていく。
ここで、スリッター13は、移動する帯板母材BMの先端縁から上丸刃物136と下丸刃物137とによる切断を開始するのではなく、後述する制御装置による制御(図13A参照)に従って、図4Aに示すように、先端縁から入り込んだ切断開始位置Pcから切断を開始する。このため、スリッター13によって複数条(例えば、四条)の切れ目が入れられた帯板母材BMは、先端部Tが切り離されていない状態で移送される。例えば、図4Aに示すように、四条の切れ目が入れられることにより、帯板母材BMは、先端部Tが切り離されていない5つの条材LS1、S1、S2、S3、LS2に切断されていく。帯板母材BMの幅方向(長手方向に直交する方向)における切出し寸法取りに余りが生じると、その余りに対応してスリッター13を通した帯板母材BMの長手方向に延びる両側縁端が端切れ条材(側部端切れ条材)Ls1、Ls2として切出されるようになる。
スリッター13の下流側近傍には、移送路20を挟むように一対の横ガイドローラ14a、14bが設けられている。これら一対の横ガイドローラ14a、14bは、スリッター13を通過する帯板母材BMの両側縁端をガイドする。また、これら横ガイドローラ14a、14bは、移動する帯板母材BMの幅に応じてその幅方向に移動可能であり、一対の横ガイドローラ14a、14bの間隔を調整することができる。
また、横ガイドローラ14a、14bの下流側近傍には、移送路20を挟むように2つのエッジカッター15a、15bが設けられている。これら2つのエッジカッター15a、15bは、前述したように(図4A参照)、スリッター13を通り複数条(四条)の切れ目が入れられた帯板母材BMの両側端部に位置する端切れ条材(側部端切れ条材)Ls1、Ls2の先端部分、具体的には、切断開始位置Pcまたはそれより上流側の所定位置を幅方向(長手方向を横切る方向)に切断する。これにより、それら側部端切れ条材Ls1、Ls2が、図4Bに示すように、帯板母材BMの先端部Tで接合する複数(3つ)の条材S1、S2、S3から切り離される。また、横ガイドローラ14a、14bと同様に、対向する2つのエッジカッター15a、15bは、帯板母材BMの幅に応じてその幅方向に移動可能であり、対向するエッジカッター15a、15bの間隔を調整することができる。上述したように、複数条の切れ目が入れられた帯板母材BMから切り離される側部端切れ条材Ls1、Ls2は、スリッターライン1000の終端部に位置するリコイラー18まで移動することなく、スリッター13の下流側の移送路20の両脇に設けられた端切れ条材処理装置30(1)、30(2)によって処理される。この端切れ条材処理装置30(1)、30(2)の詳細については、後述する。
リコイラー18の上流側近傍には、出口切断機16及びローラ機17が設置されている。スリッター13によって複数条の切れ目が入れられた帯板母材BMは、前述したように先端部分Tが切り離されていない状態(図4B参照)で、移送される。そして、その先端部分Tが出口切断機16によって切断され、それにより切り離された複数の条材S1、S2、S3がローラ機17によって張力がかけられた状態でリコイラー18に条材ロールSR1、SR2、SR2として巻き取られる。
ここで、前述した端切れ条材処理装置30(1)、30(2)について説明する。なお、2つの端切れ処理装置30(1)、30(2)は同じ構造であるので、一方の端切れ処理装置30(1)について説明する。
端切れ処理装置30(1)は、ロボット装置31、ガイドローラ機32、トラバース機33及びスクラップワインダー(SW)34を備えている。ロボット装置31は、多関節アーム31a(移動機構)と多関節アーム31aの先端部に取り付けられたロボットハンド31bとを有している。基部及び各関節に設けられた駆動機構(モータ等を含む:図示略)により駆動される多関節アーム31a(移動機構)が、ロボットハンド31bを、待機位置P0と、帯板母材BMからスリッター13によって切出される側部端切れ条材Ls1の先端部を摘まむための位置P1と、その側部端切れ条材Ls1の先端部をスクラップワインダー34に引き渡すための位置P2とを通るルートに沿って移動させる。
なお、図2ではロボット装置31は省略されているが、ロボットハンド31bが側部端切れ条材Ls1の先端部を摘まむ際に移送路20と干渉しないように、この図2に示すように、ロボットハンド31bが側部端切れ条材Ls1の先端部を摘まむと見込まれる位置(位置P1:図1参照)に対応する移送路20の部分のテーブル201が、シリンダ21のロッドの進退動によって、移送路面位置と退避位置(図2における二点鎖線部分参照)との間で揺動可能になっている。
ロボットハンド31bは、図5に示すように、支持体311と、ヘッド部312と、モータ313とが、直列に連結している。支持体311は、多関節アーム31aの先端部に取り付けられており、ヘッド部312が、支持体311、ヘッド部312及びモータ313の連結方向に延びる軸を中心にして回転可能となるように、支持体311に結合している。モータ313は、支持体311のヘッド部312との連結側と逆側に固定されており、支持体311内の伝達系(図示略)を介してヘッド部312に結合している。その結果、モータ313の回転動が支持体311内の伝達系を介してヘッド部312に伝達し、支持体311に支持されるヘッド部312が回転する。
ヘッド部312は、図5と共に、図6に示すように、隙間Gを開けて対向する一対の摘みブロック(ブロック体)314a、314bと、それら摘みブロック314a、314bを、隙間Gの狭い摘み位置と、隙間Gの広い解除位置との間で往復動させるアクチュエータ315(ソレノイドバルブ等:ブロック往復動機構)とを、側部端切れ条材Ls1の先端部を摘まむ摘み機構として、備えている。摘みブロック314a、314bが解除位置にあるときにその隙間Gに入れられた側部端切れ条材Ls1の先端部Eは、摘みブロック314a、314bが摘み位置に移動することにより、図7Aに示すように、それら摘みブロック314a、314bに摘まれる。その状態で、モータ313及び支持体311内の伝達系によりヘッド部312(摘みブロック314a、314b)が回動されると、図7Bに示すように、摘みブロック314a、314bの外周に側部端切れ条材Ls1が巻付くようになる(R参照)。摘みブロック314a、314bは、例えば、270度の角度だけ回動される(ブロック回動機構)。更に、この状態で、摘みブロック314a、314bが解除位置に戻ると、それら摘みブロック314a、314bに挟まれていた側部端切れ条材Ls1の先端部E及び摘みブロック314a、314bに巻き付いた巻き部分Rは、摘みブロック314a、314bからそのままの形で抜け出ることが可能となる。
また、ヘッド部312は、図5には表れていないが、図6及び図8に示すように、一対の摘みブロック314a、314bに沿って進退動可能に設けられた押出しブロック316と、アクチュエータ315の外壁に固定され、押出しブロック316を進退動させるエアシリンダ機317とを、押出し機構として備えている。押出しブロック316は、一対の摘みブロック314a、314bの隙間Gに側方から入り込んだ押出しプレート部316aと、押出しプレート部316aと一体となり、摘みブロック314a、314bの外側に突出するブロック部316bとからなっている。エアシリンダ機317は、ブロック部316bと結合しており、ブロック部316bに作用することにより、後退位置(図8の実線部分参照)と進出位置(図8の二点鎖線部分参照)との間で、ブロック部316bとともに摘みブロック314a、314bの隙間G内の押出しプレート部316aを進退動させる。
ヘッド部312において、押出しブロック316(押出しプレート部316a、ブロック部316b)が後退位置にある状態(図8で実線部分参照)で、摘みブロック314a、314bに側部端切れ条材Ls1の先端部Eが摘ままれる(図7B参照)とともに巻き付けられる(図7Bにおける巻き部分R参照)。そして、摘みブロック314a、314bが解除位置になった状態で、進出位置(図8で二点鎖線部分参照)まで進出する押出しブロック316(押出しプレート部316a、ブロック部316b)により、側部端切れ条材Ls1の先端部E及び巻き部分Rがそのままのかたちで摘みブロック314a、314bから押し出される。
ロボット装置31の多関節アーム31aの先端部には、図5に示すように、3Dカメラ35が、ヘッド部312(摘みブロック314a、314b)の先端部が向く方向が撮影領域になるように、ブラケット36によって取り付けられている。後述するように、3Dカメラ35による撮影画像の情報に基づいて、側部端切れ条材Ls1の先端部が認識され、その認識結果に基づいてヘッド部312(摘みブロック314a、314b)が側部端切れ条材Ls1の先端部を摘まむようにロボット装置31が制御される。また、3Dカメラ35による撮影画像の情報は、後述するように、スクラップワインダー34の巻付けアームの先端部を認識するためにも利用される。
移送路20に沿って配置されるガイドローラ機32は、帯板母材BMから切り出された側部端切れ条材Ls1をスクラップワインダー34に向けて案内する(図1、図2参照)。このガイドローラ機32は、図9Aに示すように、矩形の直交する2辺に対応する下側フレーム321と、前記矩形の直交する他の2辺に対応する上側フレーム322とを有している。下側フレーム321には、縦辺に沿って配置された第1縦ローラ323と下横辺に沿って配置された下横ローラ324とが回転自在に収容されている。上側フレーム322には、縦辺に沿って配置された第2縦ローラ325と上横辺に沿って配置された上横ローラ326とが回転自在に収容されている。第1縦ローラ323、下横ローラ324、第2縦ローラ325及び上横ローラ326で囲まれた空間SPを側部端切れ条材Ls1が通る。これら4つのローラによりガイドされる側部端切れ条材Ls1がスクラップワインダー34に向けて進む。
ガイドローラ機32は、図9Bに示すように、上側フレーム322が、収容する第2縦ローラ325及び上横ローラ326とともに昇降動可能になっている。上側フレーム322の部分を上昇位置に上昇させた状態で、後述するように、ロボット装置31(ロボットハンド31b)が側部端切れ条材Ls1を下側フレーム321と上側フレーム322との間を通すことが可能になる。そして、上側フレーム322を下降させて戻すことにより、図9Aに示すように、側部端切れ条材Ls1が4つのローラ323、324、3225、326にガイドされ得る状態になる。
ガイドローラ機32の下流側に配置されるトラバース機33は、前述したガイドローラ機32を通る側部端切れ条材Ls1を、更にスクラップワインダー34に向けて案内する(図1参照)とともに、後述するように、側部端切れ条材Ls1がスクラップワインダー34に均一に巻き取られるようにするために上下動させる(図2参照)。
このトラバース機33は、図10に示すように、外ケース体331と、外ケース体331内に上下動可能に収容されたガイドローラ機332とを有している。ガイドローラ機332は、前述したガイドローラ機32(図9A、図9B参照)と同様の構造であって、第1縦ローラ335及び下横ローラ336を収容する下側フレーム333と、第2縦ローラ337及び上横ローラ338を収容する上側フレーム334とによって構成され、上フレーム体334が昇降動可能になっている。外ケース体331は、ガイドローラ機332を上下動可能に収容する胴部331aと、胴部331aの底面を閉鎖する底板部331bと、胴部331aの天面を着脱可能に閉鎖する天板部331cとを備えている。外ケース体331の天板部331cを貫通して支持バー333が設けられており、支持バー333の先端にガイドローラ機332の上側フレーム334が固定されている。
支持バー333は、外ケース体331の天板部331cに抜け止めされた状態で上下動自在にその天板部331cを貫通している。支持バー333によって支持されるガイドローラ機332は、駆動機構(図示略)により、支持バー333とともに外ケース体331(胴部341a)内で上下動する。ガイドローラ機332が外ケース体331内で上下動することで、ガイドローラ機332の第1縦ローラ345、下横ローラ336、第2縦ローラ337及び上横ローラ338で囲まれた空間SPを通る側部端切れ条材Ls1がそれら4つのローラによりガイドされつつ、その側部端切れ条材Ls1のスクラップワインダー34に向かう方向が上下動する。
トラバース機33において、外ケース体331の胴部331aから天板部331cを外して、ガイドローラ機332の上側フレーム334を天板部331c及び支持バー333とともに上昇位置に上昇させた状態で、後述するように、ロボット装置31(ロボットハンド31b)が側部端切れ条材Ls1を下側フレーム333と上側フレーム334との間を通すことが可能になる。そして、上側フレーム334を天板部331及び支持バー333とともに下降させて戻すことにより、図10に示すように、側部端切れ条材Ls1がガイドローラ機332の4つのローラ335、336、337、338にガイドされる状態になる。
スクラップワインダー34は、図11及び図12に示すように構成される。
図11及び図12において、スクラップワインダー34は、基台340の上に、移送路20に沿って上流側に延びる(図1参照)ケース体341が、基台340から張り出すように固定されている。ケース体341上にはモータ342及びトルクリミッター(クラッチ)343が設置されるとともに、ケース体341の基台340の張り出し部分の下面から突出するように、巻取り機345が設けられている。巻取り機345は、巻取り軸部346を有しており、モータ342の回転動が、トルクリミッター343及びケース体341の上部から内部にわたって構成される伝達機構344を介して巻取り軸部346に伝達するようになっている。また、巻取り軸部346の先端部には、図11及び図12とともに、後述する図15に示すように、巻取り軸部346から外方に放射状に延びる6つの巻付けアーム、第1巻付けアーム347a、第2巻付けアーム347b、第3巻付けアーム347c、第4巻付けアーム347d、第5巻付けアーム347e、第6巻付けアーム347fが設けられている。巻取り機345は、6つの巻取りアーム347a〜347fのそれぞれを巻付け軸部346から外方に延びる第1姿勢(図11、図12及び図17参照)と、巻取り軸部346から下方に延びる第2姿勢(図11及び図12の破線部分参照)との間で往復動作させる動作機構348を備えている。また、各巻付けアーム347a〜347fの先端面には、外方に向けて開放するスリット状の受け溝349a〜349f(特に、図15参照:受け部)が形成されている。
上述したスリッターライン1000では、移送路20、移送路20に対して設けられたアンコイラー11、リコイラー18及びスリッター13をはじめとした各動作部分(送りローラ機12、エッジカッター15a、15b、出口切断機16、ローラ機17等)、及び端切れ処理装置30(1)、30(2)の動作に必要な制御や処理は、一又は複数の制御装置(図示略)によって行われる。
上記制御装置によって制御されるスリッターライン1000は、図13A〜図13Dに示す手順に従って動作する。
スリッターライン1000の初期状態では、ロボット装置31のロボットハンド31bは待機位置P0(図1参照)にあり、ロボットハンド31bの摘みブロック314a、314bは隙間Gの広い解除位置であって0度の回動位置(図7A参照)にあり、ロボットハンド31bの押出しブロック316は後退位置にある。母材ロールBRから繰り出さる帯板母材BMは、その先端部がスリッター13の直前の位置で待機した状態である。また、ガイドローラ機32は、上側フレーム321が上昇位置にある状態(図9B参照)であり、トラバース機33も、ガイドローラ機332の上側フレーム334が天板部341c及び支持バー333とともに上昇位置にある状態であって、エッジカッター15a、15bが後退した状態にある。更に、移送路20のテーブル201は移送路面位置(図2参照)にあり、スクラップワインダー34の第1巻付けアーム347aが側部端切れ条材Ls1(先端部E及び巻き部分R)の引き渡しが行われる定位置にある。
図13Aにおいて、先端部がスリッター13の直前の位置で待機した状態の帯板母材BMが、定速寸動にて送られてスリッター13内に進入する(S1)。帯板母材BMがスリッター13内に進入すると、スリッター13により帯板母材BMに切断開始位置Pcから複数条の切込みが入れられていく(S2:図4A参照)。スリッター13により複数条の切込みが入れられながら移動する帯板母材BMは、エッジカッター15a、15bにより切断すべき位置まで移動して停止する(S3)。エッジカッター15a、15bは、制御装置からのデータに基づいて帯板母材BMの幅寸法に対応する位置まで移動する(S4)。そして、エッジカッター15a、15bは、図4Bに示すように、帯板母材BMの側部端切れ条材Ls1、Ls2の切断開始位置Pcまたはその切断開始位置pcより上流側の側部所定位置を切断する(S5)。これにより、側部端切れ条材Ls1、Ls2は、先端部Tで接合する複数(3つ)の条材S1、S2、S3から切り離される(図4B参照)。その後、帯板母材BMは、ロボットハンド31b(ロボット装置31)により側部端切れ条材Ls1、Ls2の先端部が摘ままれる位置(図1における位置P1参照)まで、移動して停止する(S6)。ここで、ロボットハンド31bが移送路20と干渉しないように、移送路20のテーブル201が退避位置に下降する(S7:図2における二点鎖線部分参照)。
続いて、図13Bの動作に移行して、待機位置P0にあったロボットハンド31bは、多関節アーム31aの動作により、側部端切れ条材Ls1の先端部を摘まむための位置P1まで移動する。そして、ロボットハンド31bの姿勢を変化させつつ、3Dカメラ35が、側部端切れ条材Ls1の先端部を上から(平面)、及び横から(側面)の2方向から撮影する(S8、S9)。その撮影により得られた画像情報に基づいて、側部端切れ条材Ls1の先端部が認識(検出)される。そして、その認識結果(検出結果)に基づいて、解除位置にある摘みブロック314a、314bの隙間Gに側部端切れ条材Ls1の先端部が側方から入れられるようにロボットハンド31bの位置が微調整される(S10)。このようにして、ロボットハンド31bの摘みブロック314a、314bの隙間Gに側部端切れ条材Ls1の先端部が入った状態で、摘みブロック314a、314bが摘み位置に移動し、図7Aに示すように、側部端切れ条材Ls1の先端部Eが摘みブロック314a、314bによって摘ままれた状態になる(S11)。
この状態で、ロボットハンド31bのヘッド部312が270度回転され、図7Bに示すように、先端部Eが摘みブロック314a、314bによって摘ままれた側部端切れ条材Ls1が、摘みブロック314a、314bに巻き付けられる(S12:図7Bの巻き部分R参照))。その後、ロボットハンド31bは上昇され(S13)、移送路20のテーブル201が上昇して移送路面位置(図2における実線部分参照)に戻される(S14)。
その後、図13Cの動作に移行し、上側フレーム322が上昇位置にある(図9B参照)ガイドローラ機32を側部端切れ条材Ls1が通過するように、その側部端切れ条材Ls1を摘まんだ摘みブロック314a、314bを含むロボットハンド31bが、移送路20上の帯板母材BMの移動に連動して、トラバース機33に向けて移動し、停止する(S15)。そして、上側フレーム322が下降して戻り(図9A参照)、側部端切れ条材Ls1がガイドローラ機32内に収まる(S16)。ロボットハンド31bは、更に、摘みブロック314a、314bが側部端切れ条材Ls1の先端部Eを摘まんだ状態で、ガイドローラ機332の上側フレーム334が天板部331c及び支持バー333とともに上昇した状態にあるトラバース機33を側部端切れ条材Ls1が通過するように、帯板母材BMの移動に連動して、スクラップワインダー34に向けて移動し、停止する(S17)。そして、ガイドローラ機332の上側フレーム334が天板部331c及び支持バー333と共に下降して戻り、側部端切れ条材Ls1がトラバース機33のガイドローラ機332に収まる(S18)。
このとき、スクラップワンダー(SW)34では、第1巻付けアーム347aが、引き渡し位置まで移動されたロボットハンド31bの摘みブロック314a、314bから側部端切れ条材Ls1の先端部E及び巻き部分Rが引き渡されるべき定位置にセットされる(S181)。
ロボットハンド31bは、スクラップワインダー34の定位置にセットされた第1巻付けアーム347aの先端近傍まで移動される(S19)。この状態で、ロボットハンド31bの姿勢を変化させつつ、3Dカメラ35が、第1巻付けアーム347aの先端部を撮影し、その撮影により得られた画像情報に基づいて、第1巻付けアーム347aの先端部が認識(検出)される(S20)。そして、その認識結果(検出結果)に基づいて、図14及び図15に示すように、また、図16A及び図16Bに拡大して示すように、摘みブロック314a、314b(摘み機構)が引き渡し位置に来て、その先端面が、スクラップワンダー34の第1巻付けアーム347aの先端面に対向するようにロボットハンド31bの位置が微調整される(S21:引き渡し位置への移動)。
その後、図13Dの動作に移行し、スクラップワインダー34の第1巻付けアーム347aの先端面に対向した一対の摘みブロック314a、314bは、摘み位置から解除位置に開く(S22:図17B参照)。これにより、側部端切れ条材Ls1の先端部Eが摘みブロック314a、314bによる摘みから解放される。この状態で、エアシリンダ機317の動作により、押出しブロック316(押出しプレート部316a、ブロック部316b)が進出位置に進出する(S23)。これにより、摘みブロック314a、314bの隙間Gにある側部端切れ条材Ls1の先端部Eが押出しブロック316の押出しプレート部316aにより押し出されて、第1巻付けアーム347aの受け溝349a(受け部)に入り込むとともに、摘みブロック314a、314bに巻かれていた側部端切れ条材Ls1の巻き部分Rが押出しブロックのブロック部316bに押し出されて、第1巻付けアーム347aの外周(受け部)に嵌まり込む(図17A及び図17B参照)。
その後、エアシリンダ機317の動作により、押出しブロック316(押出しプレート部316a、ブロック部316b)は、後退位置に戻る(S24:図8参照)。そして、ロボットハンド31bは、スクラップワンダー34から離れて退避位置P0(図1参照)に戻る(S251)。
一方、スクラップワインダー34では、巻取り機345が動作し、移送路20上の帯板母材BMの移動に連動して、巻取り軸部346が、微速にて回転を開始する(S25)。その後、巻取り軸部346が3回転して、スリッター13との間の側部端切れ条材Ls1の張力がある程度保たれ(S26)、その状態で、側部端切れ条材Ls1が無くなるまで定速にて巻取り軸部346が回転する(S27)。この巻取り軸部346の回転により、第1巻付けアーム347aの先端部に先端部がセットされた側部端切れ条材Ls1は、図18に示すように、回転する巻取り軸部346に巻き取られる。
制御装置では、スクラップワインダー34の巻取り機345(巻取り軸部346)による側部端切れ条材Ls1の巻取り動作が終了であるか否かが判定される(S28)。この巻取り動作が終了であるか否かの判定は、例えば、巻取り機345(巻取り軸部346)に巻き取られた側部端切れ条材Ls1の量、制御装置に入力される終了指示の有無等に基づいて行うことができる。巻取り動作が終了でないと判定されると(S28でNO)、スリッターライン1000は、前述した初期状態に復帰される(S29)。
その後、前述したのと同様の手順(図13A〜図13D参照)に従って、順次アンコイラー11に装着される母材ロールBRの帯板母材(鋼材)BMから切り出される側部端切れ条材Ls1がスクラップワインダー34によって巻き取られる。その際、スクラップワンダー(SW)34では、引き渡し位置まで移動されたロボットハンド31bの摘みブロック314a、314bから側部端切れ条材Ls1の先端部E及び巻き部分Rが引き渡されるべき定位置にセットされる巻付けアームが、第2巻付けアーム347b、第3巻付けアーム347c、・・・と順次切換えられる(S181)。そして、各巻付けアーム347b、347c、・・・の先端部(受け部)にその先端部がセットされた側部端切れ条材Ls1が巻き取り軸部346の回転により順次巻き取られる。
そして、スクラップワインダー34の巻取り機345(巻取り軸部346)による側部端切れ条材Ls1の巻取り動作が終了であると判定されると(S28でYES)、スクラップワインダー34では、動作機構348が、全ての巻取りアーム347a〜347fを、図19に示すように、下方に延びる姿勢(第2姿勢)に動作させる(S30)。これにより、図19の二点鎖線で示すように、巻取り軸部346に巻き取られた側部端切れ条材Ls1が全ての巻取りアーム347a〜347fにガイドされつつ下方に滑り落ちる。例えば、巻取り機345の下方に回収バットを置いておけば、巻取り軸部346から滑り落ちる側部端切れ条材Ls1をその回収バットに回収することができる。
上述したようなスリッターライン1000に設けられた端切れ処理装置30(1)(30(2))によれば、母材ロールBRから繰り出される帯板母材BMのスリッター13による長手方向の切断により生じる側部端切れ条材Ls1の先端部がロボット装置31(摘みブロック314a、314b、アクチュエータ315、多関節アーム31a,押出しブロック316、エアシリンダ機等)によって、スクラップワインダー34の巻付けアーム347a〜374の先端部にセットされるようになるので、無駄な材料を用いることなく、効率的に帯板母材BMの切断によって生じる側部端切れ条材Ls1を、スクラップワインダー34に巻き取って、除去することができる。
また、スクラップワインダー34の複数の巻付けアーム347a〜347fのそれぞれに受け溝349a〜349f(受け部)が設けられて、各巻付けアーム347a〜347fに側部端切れ条材Ls1の先端部を連続的にセットすることができるので、複数の母材ロールBRからの帯板母材BMから切り出される複数の側部端切れ条材Ls1を順次スクラップワインダー34の巻取り軸部346に巻き付けることができる。このため、側部端切れ条材Ls1を効率的に除去、回収することができる。なお、複数の巻付けアーム347a〜347fの全てではなく、一又は複数の巻付けアームの先端部に受け溝(受け部)を設けるものであってもよい。
更に、側部端切れ条材Ls1の先端部をロボット装置31のロボットヘッド31b(ヘッド部312)における一対の摘みブロック314a、314bで摘まんだ状態で、その側部端切れ条材Ls1を摘まみブロック314a、314bに巻き付けるようにしている。このため、多関節アーム31aによって移動するロボットハンド31bは、移送路20上を移動する帯状母材BMから切り出される側部端切れ条材Ls1の先端部を確実に保持してスクラップワインダー34まで移動させることができる。そして、一対の摘みブロック314a、314bを解除位置にして開いた状態で、側部端切れ条材Ls1の先端部Eと巻き部分Rとを押出しブロック316により押し出して、スクラップワインダー34の1つの巻付けアーム347a(〜347f)の先端部(その外周及び受け溝349a(〜349f))にセットするようにしているので、側部端切れ条材Ls1の先端部を容易にかつ、確実に、スクラップワインダー34の巻付けアーム347a(〜347f)の先端部にセットすることができる。従って、側部端切れ条材Ls1を確実に巻取り軸部346(巻取り機345)に巻き取ることができる。
上述したスリッターライン1000では、移送路20の両側にそれぞれ端切れ処理装置30(1)、30(2)が設置されたものであったが、これに限定されず、帯板母材BMの片側部端からだけ端切れ条材が切出される場合、それに対応して、移送路20の一方側にだけ端切れ処理装置30を設置することもできる。
端切れ処理装置30(1)、30(2)は、スリッターライン1000に設置されるものであったが、板状母材BMから側部端切れ条材Ls1が切出されるレベラーラインにも適用することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、これらを本発明の範囲から除外するものではない。
本発明に係る端切れ処理装置は、無駄な材料を用いることなく、効率的に帯板母材の切断によって生じる側部端切れ条材を除去することができるという効果を有し、母材ロールから繰り出される帯板母材を長手方向に移動させつつ当該長手方向に沿って切断することにより生じる側部端切れ条材を処理する端切れ条材処理装置として有用である。
11 アンコイラー
12 送りローラ機
13 スリッター
14a、14b 横ガイドローラ
15a、15b エッジカッター
16 出口切断機
17 ローラ機
18 リコイラー
20 移送路
21 シリンダ
30(1)、30(2) 端切れ処理装置
31 ロボット装置
31a 多関節アーム
31b ロボットハンド
32 ガイドローラ機
33 トラバース機
34 スクラップワインダー
131 上アーバー
132 下アーバー
133 第1支持フレーム
134 第2支持フレーム
135 連結バー
136 上丸刃物
137 下丸刃物
311 支持体
312 ヘッド部
313 モータ
314a、314b 摘みブロック
315 アクチュエータ
316 押出しブロック
316a 押出しプレート部
316b ブロック部
317 エアシリンダ機
321 下側フレーム
322 上側フレーム
323 第1縦ローラ
324 下横ローラ
325 第2縦ローラ
326 上横ローラ
331 外ケース体
332 ガイドローラ機
333 下側フレーム
334 上側フレーム
335 第1縦ローラ
336 下横ローラ
337 第2縦ローラ
338 上横ローラ
340 基台
341 ケース体
342 モータ
343 トルクリミッター
345 巻取り機
346 巻取り軸部
347a 第1巻付けアーム、347b 第2巻付けアーム、347c 第3巻付けアーム、347d 第4巻付けアーム、347e 第5巻付けアーム 347f 第4巻付けアーム
348 動作機構
349a〜349f 受け溝

Claims (10)

  1. 母材ロールから繰り出される帯板母材を長手方向に移動させつつ当該長手方向に沿って切断することにより生じる側部端切れ条材を処理する端切れ条材処理装置であって、
    前記帯板母材の移動とともに伸びる前記側部端切れ条材を巻き取るスクラップワインダーと、
    前記側部端切れ条材の先端部を前記スクラップワインダーにセットするロボット装置と、を備え、
    前記スクラップワインダーは、
    前記側部端切れ条材の先端部がセットされる受け部を有し、
    前記ロボット装置は、
    前記側部端切れ条材の先端部を解除可能に摘まむ摘み機構と、
    前記側部端切れ条材の先端部を摘まんだ状態の前記摘み機構を、前記側部端切れ条材の先端部を前記スクラップワインダーの前記受け部に引き渡すための引き渡し位置に、前記帯板母材の移動に合わせて、移動させる移動機構と、
    前記引き渡し位置において、前記摘み機構による前記側部端切れ条材の先端部の摘みを解除して、当該側部端切れ条材の先端部を前記スクラップワインダーの前記受け部に引き渡してセットするセット機構と、を有する端切れ条材処理装置。
  2. 前記スクラップワインダーは、
    回転可能な巻取り軸部と、
    前記巻取り軸部から外方に延びる一又は複数の棒状アームと、を有し、
    前記一又は複数の棒状アームのうちの少なくとも1つの先端部は、前記受け部として形成された、請求項1記載の端切れ条材処理装置。
  3. 前記摘み機構は、
    隙間をもって配置され、前記隙間に挿入される前記側部端切れ条材の先端部を摘まむ摘まみ位置と、その摘みを解除する解除位置との間で移動可能な一対のブロック体と、
    前記一対のブロック体を、前記摘み位置と、前記解除位置との間で往復動させるブロック往復駆動機構と、を有する請求項1または2記載の端切れ条材処理装置。
  4. 前記一対のブロック体が前記側部端切れ条材の先端部を摘まんだ状態で、前記一対のブロック体を所定の角度だけ回動させて、前記側部端切れ条材を前記一対のブロック体に巻き付けさせるブロック回動機構を有する請求項3記載の端切れ条材処理装置。
  5. 記スクラップワインダーは、
    回転可能な巻取り軸部と、
    前記巻取り軸部から外方に延びる一又は複数の棒状アームと、を有し、
    前記一又は複数の棒状アームのうちの少なくとも1つの先端部には、前記側部端切れ条材の先端部が挿入可能な溝が前記受け部として形成され、
    前記ロボット装置の前記セット機構は、
    先端部が前記隙間に挿入された状態で前記一対のブロック体に巻き付けられた前記側部端切れ条材の巻き部分を前記先端部とともに、前記一対のブロック体から押し出して、前記側部端切れ条材の先端部をスクラップワインダーの前記棒状アームの先端部の前記溝に移動させるとともに、前記側部端切れ条材の前記巻き部分を前記棒状アームの先端部に嵌まり込ませる押出し機構を有する、請求項4記載の端切れ条材処理装置。
  6. 前記スクラップワインダーは、
    前記一又は複数の棒状アームのそれぞれを、前記巻取り軸部から外方に延びる第1姿勢と、前記巻取り軸部から下方に延びる第2姿勢との間で往復動作させる動作機構を有する請求項2または5記載の端切れ条愛処理装置。
  7. 前記摘み機構とともに移動するカメラを有し、
    前記摘み機構は、前記カメラでの撮影により得られる画像情報に基づいて認識される前記側部端切れ条材の先端部を摘まむようにした、請求項1乃至6のいずれかに記載の端切れ条材処理装置。
  8. 前記移動機構は、前記カメラでの撮影により得られるスクラップワインダーの前記受け部についての画像情報に基づいて認識される前記引き渡し位置に、前記摘み機構を移動させるようにした、請求項7記載の端切れ条材処理装置。
  9. 母材ロールから繰り出され、長手方向に移動する帯板母材を複数条に切断するスリッターと、移動する前記帯板母材の前記スリッターでの切断により生じる側部端切れ条材を処理する、請求項1乃至8のいずれかに記載の端切れ条材処理装置と、を備えたスリッターライン。
  10. 前記スリッターによる前記帯板母材の切断開始位置は、前記帯板母材の先端から入り込んだ位置であって、
    前記スリッターを通過した前記帯板母材の切断開始位置または該切断開始位置より上流側の側部所定位置を前記長手方向を横切る方向に切断して、前記側部端切れ条材を生じさせるエッジカッターを有する請求項9記載のスリッターライン。
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