JP6905744B2 - 導電性表面処理粉体填料及び該填料を含有してなる樹脂組成物 - Google Patents
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Description
しかしながら、ITOやIZOなどのインジウム系酸化物は安定した導電性機能を発揮し実績のある原料であるが、レアアースと言われる天然資源であるため資源の枯渇が懸念され長期的に供給できるかという問題を抱えている。また、23℃常温下でのこれらの素材の真比重は、ITO(7.1g/cm3 )、IZO(6.3g/cm3 )、銀粉(5.0〜10.5)、銅粉(5.9)と非常に大きいため、これらを含有した樹脂組成物の比重も大きくなり、その結果、硬度も大きくなり柔軟性、耐衝撃性に支障をきたす場合がある。また、分散性、引張特性が低下するとともに非常に高価であるため汎用的に使うことが制限される。
しかしながら、これらの導電性無機粉体は、白色系で着色性に制約がなく真比重も大きくない特徴があるが、上記の重合体で表面処理したものは導電性レベルが低く、かつ樹脂組成物にした場合、長期的な導電性、帯電防止効果が得られない。
しかしながら、これらの粉体は通常絶縁性であり、これらの粉体を配合して導電性機能を持った樹脂組成物にするには、導電性機能をもった黒色系のカーボンブラックや、インジウム、スズ、銀、銅、亜鉛、アンチモン等の無機金属化合物等の導電性物質を多量に使用して対応せざるを得ない状況にある。また、カルシウム化合物、チタン化合物、マグネシウム化合物、ケイ素化合物等の無機粉体を含んだ樹脂組成物、もしくは、アクリル樹脂バルーン、ポリメタクリレート系樹脂などの樹脂ビーズ、塩ビパウダー等の有機粉体を含んだ樹脂組成物中に、導電性物質を配合しただけでは導電経路を形成させるのに必要なパーコレーション構造をとることができず、十分な導電性を示さないうえ、分散機能に支障をきたしてしまう。
(1) Dio≦4.3
(2) 0.12≦As≦8.4[mg/m2 ]
但し、
Dio:表面処理粉体の真比重[g/cm3]
As :下記式で求められる表面処理粉体の単位比表面積あたりのπ 共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤量
As=Tgx/Sw
Tgx:表面処理粉体1gあたりのπ共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤量[mg/g]
Sw : 表面処理粉体のBET比表面積[m 2/g]
本発明の他の特徴は、表面処理粉体が白色系無機粉体及び白色系有機粉体からなる群より選択される少なくとも1種の粉体(A)の水スラリーと、π共役系導電性ポリマーとポリアニオンからなる表面処理剤(B)を含有する分散液とを混合撹拌してなる導電性表面処理粉体填料である。
本発明の他の特徴は、白色系無機粉体が、カルシウム化合物、チタン化合物、マグネシウム化合物、ケイ素化合物及びアルミ化合物からなる群より選択される少なくとも1 種である導電性表面処理粉体填料である。
本発明の更に他の特徴は、白色系有機粉体が、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂及び木質系粉末からなる群より選択される少なくとも1 種である導電性表面処理粉体填料である。
本発明の更に他の特徴は、π 共役系導電性ポリマーが、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール及びポリフルオレンからなる群から選択される少なくとも1 種である導電性表面処理粉体填料である。
本発明の更に他の特徴は、ポリチオフェンが、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)である導電性表面処理粉体填料である。
本発明の更に他の特徴は、ポリアニオンが、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸及びポリアクリルアミドスルホン酸からなる群より選択される少なくとも1種である導電性表面処理粉体填料である。
本発明の更に他の特徴は、体積抵抗率が10 8Ω・cm以下である導電性表面処理粉体填料である。
本発明の上記導電性表面処理粉体の製造方法の特徴は、白色系無機粉体及び白色系有機粉体からなる群より選択される少なくとも1種の粉体(A)の水スラリーと、π共役系導電性ポリマーとポリアニオンからなる表面処理剤(B)を含有する分散液とを混合撹拌することにより、前記粉体(A)の粒子を表面処理することを特徴とする導電性表面処理粉体填料の製造方法である。
本発明の更に他の特徴は、導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性樹脂組成物である。
本発明の更に他の特徴は、導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性ゴム組成物である。
本発明の更に他の特徴は、導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性フィルム組成物である。
本発明の更に他の特徴は、導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性シーリング組成物である。
本発明の更に他の特徴は、導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性接着剤組成物である。
本発明の更に他の特徴は、導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性塗料組成物である。
本発明の更に他の特徴は、導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性プラスチゾル組成物である。
(1) Dio≦4.3
(2) 0.12≦As≦8.4[ mg/m2 ]
但し、
Dio:表面処理粉体の真比重[ g/cm3 ]
As :下記式で求められる表面処理粉体の単位比表面積あたりのπ共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤量
As=Tgx/Sw
Tgx:表面処理粉体1gあたりのπ共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤量[ mg/g]
Sw :表面処理粉体のBET比表面積[ m2 /g]
核となる樹脂は、アクリロニトリル樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂等の樹脂の微粒子で、架橋タイプ、非架橋タイプなどがある。粒子の大きさとしては、BET比表面積Swが1〜10m2 /gであることが好ましい。BET比表面積Swが1m2 /g未満であると、BET比表面積計で測定不可能で、また、上記表面処理剤量が調整しにくくなり、導電性機能が得られにくくなる。また、BET比表面積Swが10m2 /gを超えると、当樹脂バルーンを製造することが困難となり、2次凝集を起こし導電ムラを生じることがある。
[試料の調整方法]
ガラスセルに試料を300mg仕込み、窒素を導通させながら200℃で10分前処理を行った後、常温で冷却して測定試料とする。
[BET比表面積の測定方法]
BET比表面積計(MacsorbHMmodel−1210、マウンテック社製)にて1点法にて測定。
[ 気体容積法による粒子密度( 真比重) 測定方法]
電子天秤で秤量した粉体を乾式自動密度計(アキュピックII1340 10CC(株)島津製作所製)にセットし、ヘリウムガスを用いて粉体の体積をJIS M 8717に準拠して測定し、粉体の秤量値÷粉体の体積値を真比重値とする。
本発明の導電性表面処理粉体填料は、これらの白色系無機粉体及び白色系有機粉体からなる群より選択される少なくとも1種の粉体表面(A)の粒子の表面にπ共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤(B)で表面処理(表面被覆)され、該粉体(A)の粒子の表面に表面処理剤(B)の被覆層を有する導電性表面処理粉体である。また、本発明の導電性表面処理粉体填料は、2種類以上の無機粉体表面や2種類以上の有機粉体表面、あるいは無機粉体と有機粉体の共存するそれぞれの粉体の粒子の表面に、π共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤(B)で表面処理(表面被覆)され、2種類以上の該粉体(A)の粒子の表面に表面処理剤(B)の被覆層を有する導電性表面処理粉体であってもよい。
これらの中ではポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)が導電性機能、耐熱性、白色性、透明性の点で最も好ましい。
本発明では、上記したように、π 共役系導電性ポリマーとポリアニオンとを含有する分散液が最も導電性機能を発揮させるが、導電性ポリマーとポリアニオンを合計した重量に対するポリアニオン量の割合は、通常30〜95重量%である。
また、本発明に差し障りの無い範囲で、ナフテン酸に代表される脂環族カルボン酸、アビエチン酸、ピマル酸、パラストリン酸、ネオアビエチン酸に代表される樹脂酸及びこれらの不均化ロジン、水添ロジン、2量体ロジン、3量体ロジンに代表される変成ロジン、アルキルベンゼンスルホン酸に代表されるスルホン酸を用いてもよい。
上記した一般的な表面処理剤である酸及びその塩は、単独で又は必要に応じ、2種以上組み合わせて用いられる。
Tgx:表面処理粉体1gあたりのπ共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤量[ mg/g]
Sw :表面処理粉体のBET比表面積[ m2 /g] 。
そして、上記Tgxは、200℃〜500℃の表面処理粉体1g当たりの熱減量[mg/g]で求められる。
[熱減量の測定方法]
熱分析装置(ThermoPlusEVOII、リガク社製)を用い、直径5mm、深さ5mmの試料パン(白金製)に表面処理無機粉体30mgを採取し、昇温速度15℃/minで常温から510℃まで昇温させたときの200℃〜500℃の熱減量を測定し、表面処理粉体1g当たりの熱減量(mg/g)を求める。
なお、π共役系導電性ポリマーとポリアニオンの含有する表面処理剤で有機粉体を表面処理した場合、熱減量の測定方法では割合がわからないので、同量の上記表面処理剤で表面処理した無機粉体の熱減量を有機粉体の表面処理剤量とした。また、導電性機能を損なわない範囲で脂肪酸、脂肪酸の誘導体、樹脂酸、樹脂酸の誘導体、スルホン酸等の表面処理剤と併用する場合、π共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤単独で表面処理した導電性粉体を別途作製し、熱減量の差異で併用割合を算出した。
本発明の導電性ゴム組成物としては、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR),エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO,GECO)などのゴム材料を使用した組成物があげられる。これらのうち導電性ゴムローラーに用いられるアクリロニトリルブタジエンゴムやエピクロルヒドリンゴムはゴム成分として安定した導電性を得ることができるが、組成物の硬度調整を行う目的で配合されるコロイド炭酸カルシウムが絶縁性であるため導電性が低下傾向にあったり、感圧による印刷ムラが生じる場合がある。本発明のπ共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤で表面処理した導電性表面処理粉体填料を配合することによって、組成物の硬度も低く柔軟性を維持しながら、より高く安定した導電性が得られるゴム組成物となる。また導電性ゴム組成物には、必要に応じ、ステアリン酸亜鉛などの加工助剤、酸化亜鉛などの加硫促進助剤、チアゾール系、チウラム系などの加硫促進剤、プロセスオイル、ポリエステル系、フタル酸系等の可塑剤、希釈剤、カーボンブラック等の充填材を添加することができる。また、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、変成脂肪族ジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート、ステアリルテトラエチルアンモニウムなどの導電性を付与するイオン導電剤を配合されれば、さらに導電性の向上した導電性ゴム組成物を得ることができる。
なお、以下の記載において、各種の特性や物性については、測定値の他に、参考までに◎、○、△、×による4段階の判定結果を示したが、これらは飽く迄も相対的なもので一応の目安を示すに過ぎず、これらに拘束されるものではない。
[ 白色度]
填料10gを100mlポリカップに計量し、さらに可塑剤DINP(ジイソノニルフタレート)10gを計量し、これをクラボウ株式会社製遊星式脱泡撹拌機にて60秒間撹拌した。得られた粉末ペーストを、日本電色株式会社製 カラーメーター ZE−2000にて、白色度を表すL値を測定した。
( 白色度の判定基準)
◎;95以上
○;90以上〜95未満
△;85以上〜90未満
×;85未満
粉末を100MPa(1020kgf/cm2 )の圧力をハンドプレスでかけて成型し、直径10mmの粉体成型物を作製した。得られた成型物をヒューレットパッカード社製 インピーダンス/ゲインフェーズアナライザー 4194A にて体積抵抗率を測定した。
(体積抵抗率の判定基準)
◎;1×103 Ω・cm以上〜1×105 Ω・cm未満
○;1×105 Ω・cm以上〜1×107 Ω・cm未満
△;1×107 Ω・cm以上〜1×108 Ω・cm未満
×;1×108 Ω・cm以上
実施例1
水酸化カルシウムに炭酸ガスを反応させ、BET比表面積7m2 /gに調整した7wt%濃度のコロイド炭酸カルシウム水スラリー2800gを10Lタンクに投入し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液(シグマオルドリッチ社製)200gすなわち導電材成分固形2.4gを投入して30分間金属羽根のついたモーターで撹拌させた。得られた表面処理コロイド炭酸カルシウムスラリーを脱水し、105 ℃×4 時間乾燥させ、粉砕して真比重2.6、BET比表面積6.8m2 /g、処理量12.00mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
BET比表面積7m2 /gに調整した7wt%濃度のアラゴナイト炭酸カルシウム水スラリー2800gを10Lタンクに投入し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液(シグマオルドリッチ社製)200gすなわち導電材成分2.4gを投入して30分間金属羽根のついたモーターで撹拌させた。得られた表面処理アラゴナイト炭酸カルシウムスラリーを脱水し、105℃×4 時間乾燥させ、粉砕して真比重2.8、BET比表面積6.8m2 /g、処理量12.00mg/gの導電性アラゴナイト炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例1でポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を15g(同 固形0.18g)に変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.9m2 /g、処理量0.90mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例1のコロイド炭酸カルシウムにおいて、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を35.1gすなわち導電材成分0.421gに変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.9m2 /g、処理量2.14mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例1でポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を334gすなわち導電材成分4.0gに変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.8m2 /g、処理量20.40mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例1でポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を884gすなわち導電材成分10.6gに変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.5m2 /g、処理量54.00mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例1のコロイド炭酸カルシウムにおいて、ポリピロール−ブロック−ポリ(カプロラクタム)0.5wt%に調製した分散液(シグマオルドリッチ社製)を480gすなわち導電材成分2.4gに変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.8m2 /g、処理量12.00mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例1のコロイド炭酸カルシウムにおいて、ポリ[9,9−ビス−(2−エチルヘキシル)−9Hフルオレン−2、7−ジイル]1.2wt%(THF溶媒、シグマオルドリッチ社製)に調製した分散液を200gすなわち導電材成分2.4gに変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.8m2 /g、処理量12.00mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例1で、コロイド炭酸カルシウムをBET比表面積18m2 /gに調整したタルク粉末(日本タルク(株)製 ナノタルクFG−15)2000gに変更し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を5000gすなわち導電材成分60gに、10Lミキサーをヘンシェルミキサーに変更して110 ℃にて60分間撹拌させ、乾式処理を行った。その後、金属製バケットに移し、110℃で4時間乾燥を行った。得られた粉末を粉砕して真比重2.6、BET比表面積17.8m2 /g、処理量30.00mg/gの導電性タルク填料を作製した。
実施例1で、コロイド炭酸カルシウムをBET比表面積10m2 /gに調整した酸化チタン粉末(堺化学工業(株)製TITONE A−110)2000gに変更し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を2860gすなわち導電材成分34.3gに、10Lミキサーをヘンシェルミキサーに変更して110 ℃にて60分間撹拌させ、乾式処理を行った。その後、金属製バケットに移し、110℃で4時間乾燥を行った。得られた粉末を粉砕して真比重3.9、BET比表面積9.8m2 /g、処理量17.00mgの導電性酸化チタン填料を作製した。
実施例1で、コロイド炭酸カルシウムをBET比表面積3m2 /gに調整したアクリロニトリル樹脂バルーン( 松本油脂製薬工業(株)製 マイクロスフェアーFN−80SDE) 200gに変更し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を86gすなわち導電材成分1.03gに、10Lミキサーをヘンシェルミキサーに変更して110 ℃にて30分間撹拌させ、乾式処理及び乾燥を行った。得られた粉末は粉砕せず真比重0.1、BET比表面積2.8m2 /g、処理量5.00mgの導電性アクリル樹脂バルーン填料を作製した。
実施例1で、コロイド炭酸カルシウムをBET比表面積10m2 /gに調整したポリテトラフルオロエチレン樹脂(テクノケミカル(株)製マイクロディスパース200)2000gに変更し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を2860gすなわち導電材成分34.3gに、10Lミキサーをヘンシェルミキサーに変更して110℃にて60分間撹拌させ、乾式処理を行った。その後、金属製バケットに移し、110℃で4時間乾燥を行った。得られた粉末は粉砕せず真比重2.0、BET比表面積9.8m2 /g、処理量17.00mgの導電性テフロン(登録商標)填料を作製した。
ケイ酸塩を生成させ、さらに硫酸または炭酸ガスで分解して合成させたBET比表面積100m2 /gに調整した7wt%濃度の湿式合成シリカ水スラリー140gに、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液(シグマオルドリッチ社製)140gすなわち導電材成分1.68gを投入して30分間循環撹拌させた。得られたシリカスラリーを脱水し、105 ℃×4 時間乾燥させ、粉砕して真比重1.6、BET比表面積95.0m2 /g、処理量170.00mgの導電性シリカ填料を作製した。
実施例13のシリカにおいて、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を10gすなわち導電材成分0.12gに変更する以外はすべて実施例9と同様の方法で真比重1.6、BET比表面積98.0m2 /g、処理量12.00mg導電性シリカ填料を作製した。
実施例13のシリカにおいて、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を620gすなわち導電材成分7.44gに変更する以外はすべて実施例9と同様の方法で真比重1.6、BET比表面積90.0m2 /g、処理量750.00mg/g導電性シリカ填料を作製した。
実施例1で、コロイド炭酸カルシウムをBET比表面積5m2 /gに調整した酸化チタン粉末(堺化学工業(株)製 R−38L)2000gに変更し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を1430gすなわち導電材成分17.2gに、10Lミキサーをヘンシェルミキサーに変更して110℃にて30分間撹拌させ、乾式処理及び乾燥を行った。得られた粉末を粉砕して真比重4.3、BET比表面積4.8m2 /g、処理量9.00mg/gの導電性酸化チタン粉体を作製した。
実施例1でポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.06wt%とポリスチレンスルホン酸1.14wt%の混合割合で調製した分散液を200g(同固形2.4g)に変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.8m2 /g、処理量12.00mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム粉体を作製した。
実施例1のコロイド炭酸カルシウムにおいて、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を12.6gすなわち導電材成分0.15gに変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.9m2 /g、処理量0.77mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例1のコロイド炭酸カルシウムにおいて、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を1000g(同 固形12.0g)に変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.9m2 /g、処理量60.00mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例1のコロイド炭酸カルシウムにおいて、BET比表面積10に調整した酸化亜鉛(ハクスイテック(株)製 1級)2000gに変更し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を2860gすなわち導電材成分34.32gに、10Lミキサーをヘンシェルミキサーに変更して110℃にて30分間撹拌させ、乾式処理及び乾燥を行った。得られた粉末は粉砕せず真比重5.6、BET比表面積9.8m2 /g、処理量17.20mg/gの導電性酸化亜鉛填料を作製した。
実施例1のコロイド炭酸カルシウムにおいて、BET比表面積5に調整した硫酸バリウム(堺化学工業(株)製沈降性硫酸バリウム110)2000gに変更し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を1430gすなわち導電材成分17.16gに、10Lミキサーをヘンシェルミキサーに変更して110℃にて60分間撹拌させ、乾式処理を行った。その後、金属製バケットに移し、110℃で4時間乾燥を行った。得られた粉末は粉砕せず真比重4.6、BET比表面積4.8m2 /g、処理量8.58mg/gの導電性硫酸バリウム填料を作製した。
実施例1で、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を牛脂脂肪酸ナトリウム水溶液1.2%の200gすなわち導電材成分0、牛脂脂肪酸ナトリウム固形成分2.4gに変更する以外は、すべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積9.8m2 /g、処理量12.24mg/gのコロイド炭酸カルシウム填料を作製した。
実施例13のシリカにおいて、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を9gすなわち導電材成分0.108gに変更する以外はすべて実施例6と同様の方法で真比重1.6、BET比表面積98.0m2 /g、処理量11.00mg/gの導電性シリカ填料を作製した。
実施例13のシリカにおいて、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を630gすなわち導電材成分7.56gに変更する以外はすべて実施例6と同様の方法で真比重1.6、BET比表面積90.0m2 /g、処理量770.00mg/gの導電性シリカ填料を作製した。
実施例13のシリカにおいて、BET比表面積100に調整した7wt%濃度の湿式合成シリカ水スラリーに、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.5wt%とポリスチレンスルホン酸0.7wt%の混合割合で調製した分散液を投入せず、無処理状態に変更する以外はすべて実施例9と同様の方法で真比重1.6、BET比表面積98.0m2 /g、無処理のシリカ填料を作製した。
実施例1のコロイド炭酸カルシウムにおいて、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)1.2wt%とポリスチレンスルホン酸0wt%の混合割合で調製した分散液を200g(同固形2.4g)に変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.8m2 /g、処理量12.00mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム粉体を作製した。
実施例1のコロイド炭酸カルシウムにおいて、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)0wt%とポリスチレンスルホン酸1.2wt%の混合割合で調製した分散液を200g(同固形2.4g)に変更する以外はすべて実施例1と同様の方法で真比重2.6、BET比表面積6.8m2 /g、処理量12.00mg/gの導電性コロイド炭酸カルシウム粉体を作製した。
[ 導電性ゴム組成物]
実施例1〜17、及び比較例1〜10で得られた填料を、以下に示す配合及び表2に示す配合で60℃温度条件にてオープンロール(関西ロール(株)製)を用いて練りこみコンパウンドを作製した。
(配合)
エピクロルヒドリンゴム ダイソー EPION-301 100重量部
実施例1〜17、比較例1〜10の填料 変量*
加硫剤 細井化学 イオウ粉末 2重量部
加硫促進剤 大内新興化学 ノクセラーM 1重量部
加硫促進助剤 大内新興化学 ノクセラーTET 1重量部
ステアリン酸 花王 ステアリン酸さくら 1重量部
亜鉛華 ハクスイテック 酸化亜鉛2種 5重量部
*填料の粒子径に応じてコンパウンドにするのに適正な配合量に調整した。
[白色度、硬直値、破断伸び率、体積抵抗率]
日本電色株式会社製カラーメーターZE−2000にて、組成物の色彩値を測定し、L値を白色度の測定値とした。また、硬度計(アスカー(株)製タイプC )にて1000g荷重後の硬度値を測定した。また、ダンベル3号で打ち抜き、JIS K 6253に準拠した引張試験(引張速度200mm/min.)を行い、破断伸び率を測定した。
また、得られたコンパウンドを幅120mm、長さ100mm、厚さ2mmのゴムシート状の大きさにして、23℃×50%湿度条件に3時間静置させ、Agilent 社製レジストメーター4339Bにて組成物の体積抵抗率を測定した。
◎;90以上
○;85以上〜90未満
△;80以上〜85未満
×;80未満
(硬度値の判定基準)
◎;40以上〜50未満
○;30以上〜40未満
△;20以上〜30未満
×;20未満、70以上
( 破断伸び率の判定基準)
◎;300%以上
○;200%以上〜300%未満
△;100%以上〜200%未満
×;100%未満
(体積抵抗率の判定基準)
◎;1×103 Ω・cm以上〜1×105 Ω・cm未満
○;1×105 Ω・cm以上〜1×107 Ω・cm未満
△;1×107 Ω・cm以上〜1×1010Ω・cm未満
×;1×1010Ω・cm以上
[ 導電性フィルム組成物]
実施例1〜17、及び比較例1〜10で得られた填料を以下に示す配合で白色ポリエチレン樹脂フィルムを作製した。
(配合)
ポリエチレン樹脂 日本ポリペンコ 100重量部
実施例1〜10、12、16、17、比較例1〜5、9、10の填料 50重量部
実施例11の填料 5重量部
実施例13〜15、比較例6〜8の填料 6重量部
ポリエチレン樹脂に填料をヘンシェルミキサーに投入し、30分分散、撹拌させたのちに、混練押出し機(ラボプラストミル2D25W型;東洋精機(株)製)を用いて130℃で造粒しペレットにした。得られたペレットを110℃1時間乾燥させた後、このペレットをフィルム押出し機(ラボプラストミルD2025型;東洋精機(株)製)を用いてT型ダイからフィルム状に押し出して、30℃の冷却ドラムで冷却固化し無延伸フィルムを得た。そして、テンター延伸機で無延伸フィルムを押出し方向に3.3倍延伸し、さらに120℃に加熱して横手方向に3倍延伸して厚さ180μmのフィルム組成物を得た。
[白色度、分散性、体積抵抗率、反射率、引張特性]
白色度;フィルムを日本電色株式会社製カラーメーターZE−2000にて白色度を測定し、白色度を示すL値を測定した。
分散性;フィルム300mm×300mm中における凝集物、粗大粒子によるフィッシュアイの数によって分散性評価を行った。
体積抵抗率;厚さ180μm、幅150mm×長さ100mmのフィルムを、23℃×50%湿度条件に3時間以静置させ、Agilent社製レジストメーター4339Bにて体積抵抗率を測定した。
反射率;紫外可視分光光度計(UV3101PC 島津製作所製 )を用い、硫酸バリウム白板を100%とした時の反射率0.30〜0.80μmの波長範囲を測定し、0.45μmの反射率を代表値とした。
引張特性;JIS Z 1702 ポリエチレンフィルムの引張特性に準拠し、500mm/min.の速度で引っ張った場合の破壊強度、破断伸び率を測定した。
◎;90以上
○;85以上〜90未満
△;80以上〜85未満
×;80未満
(分散性の判定基準)
◎;凝集物、粗大粒子が0個
○;凝集物、粗大粒子が1個又は2個
△;凝集物、粗大粒子が3個又は4個
×;凝集物、粗大粒子が5個以上
(体積抵抗率の判定基準)
◎;1×104 Ω・cm以上〜1×106 Ω・cm未満
○;1×106 Ω・cm以上〜1×108 Ω・cm未満
△;1×108 Ω・cm以上〜1×1010Ω・cm未満
×;1×1010Ω・cm以上
(反射率の判定基準)
◎;96%以上
○;93%以上〜96%未満
△;90%以上〜93%未満
×;90%未満
(引張特性の判定基準)
(1)破断強度
◎;40MPa以上
○;30MPa以上40MPa未満
△;20MPa以上30MPa未満
×;20MPa未満
(2)破断伸び率
◎;350%以上
○;250%以上350%未満
△;150%以上250%未満
×;150%未満
[ 導電性シーリング材組成物]
実施例1〜17、及び比較例1〜10で得られた填料を以下に示す配合及び表4に示す配合で変成シリコーンシーリング材を作製した。
(配合)
変成シリコーンポリマー (株)カネカ MSポリマーS−203 100重量部
アマイドワックス 伊藤製油(株) ASA−T−1800 変量*
実施例1〜17、比較例1〜10の填料 変量*
重質炭酸カルシウム 丸尾カルシウム スーパーS 変量*
可塑剤 (株)ジェイプラス DINP 60重量部
脱水剤 信越化学工業 KBM−1003 6重量部
錫触媒 日東化成 ネオスタンU−220H 2重量部
接着付与剤 信越化学工業 KBM−603 2重量部
* アマイドワックス、填料、及び重質炭酸カルシウムは、種類に応じて適宜変量を行った。
[粘度、白色度、引張特性、体積抵抗率]
粘度;得られたシーラントをカートリッジから突出させて100ml PPカップに充填し、B型粘度計((株)トキメック製) ローターNo.7を用いて1rpm粘度と10rpm粘度を測定した。併せて、作業性の目安となるTI値(1rpm粘度/10rpm粘度)を測定した。
白色度;得られたシーラントを日本電色株式会社製カラーメーターZE−2000にて白色度を測定し、白色度を示すL値を測定した。
引張特性;得られたシーラントを厚み2mm、幅20mm、長さ100mmのシート状に充填して23℃×14日+35℃×14日間養生し、3号ダンベルに打ち抜き、JIS K 6253に準拠して引張特性を測定した。
体積抵抗率;得られたシーラントを、厚さ2mm、幅120mm×長さ100mmのシート状に充填し、23℃×14日+35℃×14日間養生し23℃×50%湿度条件に3時間以静置させ、Agilent社製レジストメーター4339Bにて組成物の体積抵抗率を測定した。
(粘度の判定基準)
◎;1rpm粘度値/10rpm 粘度値=6.5以上
○;同 6.0以上〜6.5未満
△;同 5.0以上〜6.0未満
×;同 5.0未満
(白色度の判定基準)
◎;90以上
○;85以上〜90未満
△;80以上〜85未満
×;80未満
(引張特性の判定基準)
(1)50%引張応力(標線間距離20mmを30mmまで引っ張った時の応力)
◎;0.15N/mm2 未満
○;0.15N/mm2 以上0.25N/mm2 未満
△;0.25N/mm2 以上0.35N/mm2 未満
×;0.35N/mm2 以上
(2)破断伸び率
◎;400%以上
○;350%以上400%未満
△;300%以上350%未満
×;300%未満
(体積抵抗率の判定基準)
◎;1×104 Ω・cm以上〜1×106 Ω・cm未満
○;1×106 Ω・cm以上〜1×108 Ω・cm未満
△;1×108 Ω・cm以上〜1×1010Ω・cm未満
×;1×1010Ω・cm以上
[ 導電性プラスチゾル組成物の作製]
実施例1〜17、及び比較例1〜10で得られた填料を以下に示す配合及び表5に示す配合で塩化ビニル樹脂系プラスチゾルを作製した。
[配合]
塩ビペーストレジンPCH−22 (株)カネカ 250重量部
ポリアミド (株)ヘンケル 15重量部
DINP (株)ジェイプラス 250重量部
ターペン 37重量部
生石灰 和光純薬(株)製 15重量部
実施例1〜17、比較例1〜10の填料 変量*
重質炭酸カルシウムスーパーS(丸尾カルシウム(株)製) 変量
ディスパロン#309 変量
*填料は、種類や粒子径によって粘性付与効果が異なるため、表5に示すように変量した。
なお、上記混練条件「a−b−c」は、aは公転条件、bは自転条件を示し、cは時間を示しc×10秒を意味する。
[粘度、白色度、耐スリップ性、分散性、体積抵抗率]
粘度;得られたプラスチゾルを100mlのPPカップに充填し、BH型粘度計((株)トキメック製)ローターNo.7を用いて2rpm粘度と20rpm粘度を測定した。併せて、作業性の目安となるTI値(2rpm粘度/20rpm粘度)を測定した。
白色度;得られたプラスチゾルを日本電色株式会社製カラーメーターZE−2000にて白色度を測定し、白色度を示すL値を測定した。
耐スリップ性;得られたプラスチゾルを100mlのPPカップに詰め、23℃にて3日静置後、130mm×60mmの被着体に12mm半円ビードに100mmの長さで塗布後、23℃にて垂直放置し30分後のゾルの滑り落ちた距離を定規にて測定した。
分散性;下記の方法で測定した。
5L万能混合攪拌機(ダルトン社製)にそれぞれの配合剤と圧密条件を行った填料を投入し3分間混練し、いったん蓋を開け壁面に付着している配合剤を掻き落とした後、再度真空雰囲気下で10分混練する。混練後のゾルを遊星式脱泡混練機(クラボウ株式会社製/KK−500)にて、混練条件5−5−18で脱泡し、分散性測定用の塩ビゾルを作製した。
分散性測定用の塩ビゾルをガラス板に縦5cm以上、横5cm以上、厚み1mm以内となるようにヘラで薄く塗り広げて分散性の測定を行った。
体積抵抗率;得られたプラスチゾルを、厚さ2mm、幅120mm×長さ100mmのシート状に充填し、23℃×50%湿度条件に3時間以静置させ、Agilent 社製 レジストメーター4339Bにて組成物の体積抵抗率を測定した。
2rpm粘度/20rpm粘度のTi値に応じて以下の基準にて判定を行った。
◎:6.0以上
○:5.5以上6.0未満
△:5.0以上5.5未満
×:5.0未満
(白色度の判定基準)
◎:90以上
○:85以上90未満
△:80以上85未満
×:80未満
(耐スリップ性の判定基準)
○:0mm
△:0mmを超え10mm未満
×:10mm以上
(分散性の判定基準)
ガラス板上に塗られた塩ビゾル表面の5cm四方あたりの0.5mm以上の粒の個数をカウントした。
○:0.5mm以上の粒が0個
△:0.5mm以上の粒が1個又は2個
×:0.5mm以上の粒が3個以上
(体積抵抗率の判定基準)
◎;1×104 Ω・cm以上〜1×106 Ω・cm未満
○;1×106 Ω・cm以上〜1×108 Ω・cm未満
△;1×108 Ω・cm以上〜1×1010Ω・cm未満
×;1×1010Ω・cm以上
したがって、本発明の導電性表面処理粉体填料は、導電性機能を付与させるだけでなく、本来の粉体の特徴である白色度が高いことから着色性に優れ、透明性を可能にし、黒色系以外の導電性樹脂組成物を得ることができる。
また、他のインジウム、スズ、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、アンチモン等の無機金属化合物を含んだ金属粉体に比べて分散性に優れており、真比重も小さいことから、比較的少ない添加量でも導電性効果が得られ、かつ粉体本来がもつ補強機能、導電性ポリマーがもつ高伸長等の柔軟性機能、軽量化機能を有する樹脂組成物を得ることができる。
Claims (16)
- 白色系無機粉体及び白色系有機粉体からなる群より選択される少なくとも1 種の粉体(A)の粒子の表面にπ 共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤(B)の被覆層を有する表面処理粉体であって、下記式(1)及び(2)を満足することを特徴とする導電性表面処理粉体填料。
(1) Dio≦4.3
(2) 0.12≦As≦8.4[mg/m2]
但し、
Dio:表面処理粉体の真比重[g/cm3]
As :下記式で求められる表面処理粉体の単位比表面積あたりのπ共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤量
As=Tgx/Sw
Tgx:表面処理粉体1gあたりのπ共役系導電性ポリマーとポリアニオンを含有する表面処理剤量[mg/g]
Sw :表面処理粉体のBET比表面積[m 2/g] - 表面処理粉体が白色系無機粉体及び白色系有機粉体からなる群より選択される少なくとも1 種の粉体(A)の水スラリーと、π共役系導電性ポリマーとポリアニオンからなる表面処理剤(B)を含有する分散液とを混合撹拌してなることを特徴とする請求項1記載の導電性表面処理粉体填料。
- 白色系無機粉体が、カルシウム化合物、チタン化合物、マグネシウム化合物、ケイ素化合物及びアルミ化合物からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1又は2記載の導電性表面処理粉体填料。
- 白色系有機粉体が、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂及び木質系粉末からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項に 記載の導電性表面処理粉体填料。
- π共役系導電性ポリマーが、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール及びポリフルオレンからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料。
- ポリチオフェンが、ポリ( 3 , 4 − エチレンジオキシチオフェン) である請求項5記載の導電性表面処理粉体填料。
- ポリアニオンが、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸及びポリアクリルアミドスルホン酸からなる群より選択される少なくとも1 種である請求項1〜6のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料。
- 体積抵抗率が108Ω・cm以下である請求項1〜7のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料。
- 白色系無機粉体及び白色系有機粉体からなる群より選択される少なくとも1種の粉体(A)の水スラリーと、π共役系導電性ポリマーとポリアニオンからなる表面処理剤(B)を含有する分散液とを混合撹拌することにより、前記粉体(A)の粒子を表面処理することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料の製造方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性樹脂組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性ゴム組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性フィルム組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性シーリング材組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性接着剤組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性塗料組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性表面処理粉体填料を含有してなる導電性プラスチゾル組成物。
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