JP6905901B2 - 管ガイド - Google Patents
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Description
特許文献2のような管ガイドを用いる場合、仕上がりのばらつきは小さいものの、筒部と配管との間から雨水や結露水が屋内側へ浸入し得る。特に、配管を通す筒部が屋外側へ向かって上へ傾けられていると、一旦、雨水が筒部内に入り込んだ場合、屋内側へ流れやすい。浸入の程度によっては、壁材などが腐食するおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、結露水や雨水が屋内側へ浸入するのを防止できる管ガイドを提供することを目的とする。
前記配管を通す挿通孔を有して、前記壁に固定される取付部材と、
前記取付部材から屋外側へ突出され、かつ内部が前記挿通孔と連通して前記配管を通す筒部とを備え、
前記筒部の内周面の底部には堰止部が突設され、
前記筒部の内周面における前記堰止部より屋外側の部分の底部には、水抜き穴が形成されていることを特徴とする。
これによって、結露水や雨水などの浸入水を、筒部と取付部材の境で堰き止めることができ、前記浸入水が、挿通孔ひいては挿通孔より屋内側へ流れ込むのを防止できる。
当該管ガイドによれば、結露水や雨水などの浸入水が筒部内に入り込んだとしても、段差において確実に堰き止めることができる。取付部材における挿通孔の周辺部分を、堰止部として用いることができ、別途、専用の堰止部を設ける必要がなく、構造を簡素化できる。
これによって、筒部の内周面と挿通孔の内周面との間に環状の段差が形成される。この段差が前記堰止部となり、結露水や雨水などの浸入水を堰き止めることができる。また、取付部材の一部を堰止部として用いることができ、構造を簡素化できる。
前記水抜き穴が前記堰止部に達していることが、より好ましい。
これによって、堰止部で堰き止められた浸入水を水抜き穴から確実に排出でき、堰止部の辺りに液溜まりができるのを確実に防止できる。
これによって、壁内において、配管を屋外側へ向かって上へ傾くように斜めに通すことができる。したがって、前記貫通穴から屋外に出した配管を、上方の給湯器などへ向けて曲げる際の曲げ度合を緩和できる。或いは、床下などから立ち上げた配管を前記貫通穴へ向けて曲げる際の曲げ度合を緩和できる。
前記筒部が、前記取付部材から屋外側へ向かって斜め上へ突出されている場合、筒部内に入った浸入水は屋内側へ向かって流れ下るために、堰止部及び水抜き穴を設けることが特に有効である。すなわち、流れ下って来た浸入水を堰止部によって確実に堰き止め、水抜き穴から排出できる。
前記管シール部材が、前記筒部に嵌め込まれる環状の装着部と、前記装着部から屋外側へ突出された筒状部とを含み、前記筒状部の先端の筒口部の内径が、前記配管の外径より小径であることが好ましい。
これによって、筒口部が配管の外周面に密着される。したがって、雨水や結露水などが、管シール部材と配管との間から管ガイド内に入り込むのを防止できる。万が一、入り込んだとしても、該浸入水を堰止部によって確実に堰き止めて水抜き穴から排出できる。
<第1実施形態>
図1は、建物の外壁1(壁)を示したものである。外壁1は、構造用合板などの壁板材10(壁本体)やサイディング12(外装材)を含む。壁板材10とサイディング12の間には、通気層15が形成されている。外壁1には貫通穴19が形成されている。貫通穴19は、壁板材10の穴部分19aと、サイディング12の穴部分19bを含む。
図示は省略するが、配管2の屋内側(図1において右側)の端部は、浴室、厨房などの給湯設備に接続されている。配管2は、前記給湯設備から床下などを外壁1まで延び、壁板材10に沿って立上り、貫通穴19を通ることで外壁1を貫通し、屋外に引き出されている。
配管2における貫通穴部分19bから屋外への出口部分は、上方へ鈍角に曲げられることで、曲がり部分2cとなっている。
図1において二点鎖線にて示すように、配管2の屋外側(図1において左側)の端部は、屋外の給湯器6に接続されている。給湯器6は、貫通穴19より高所におけるサイディング12の屋外側面に配置されている。
図2及び図3に示すように、管ガイド3は、管ガイド部材20と、管シール部材30を備えている。管ガイド部材20は、取付部材21と、筒部22を一体に有している。管ガイド部材20の材質は、好ましくはアルミ、鉄などの金属であるが、これに限られず、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの樹脂であってもよい。
管ガイド部材20の取付部材21及び筒部22は、鋳造や射出成形によって一体成形されるが、これに限られず、別々に成形した後、溶接や溶着によって接合してもよい。
挿通孔21cが、穴部分19aと連通されている。
穴部分19aを経た配管2が、挿通孔21cに通されている。
なお、取付部材21における屋外側面(図2において左側面)と、挿通孔21cの内周面とで作る角部についても、R面取りしてもよい。
筒部22は、円筒状に形成され、取付部材21から屋外側へ突出されている。しかも、筒部22は、屋外側へ向かって斜め上へ突出されている。水平面に対する筒部22の中心軸線L22の好適な角度α22は、配管2の外壁貫通方向や給湯器6の位置などにも依るが、例えばα22=5°〜60°程度である。
筒部22の先端面(屋外側の面)は、鉛直に向けられている。筒部22の側面視形状は、平行四辺形になっている。
筒部22の内径は、挿通孔21cの内径より大きい。このため、筒部22の内周面と挿通孔21cの内周面との間に環状の段差21dが形成されている。段差21dは、取付部材21における挿通孔21cの周辺部分によって構成されている。
環状の段差21dの周方向の下側部分が、堰止部23となっている。言い換えると、筒部22の内周面における挿通孔21cとの連通端の底部に、堰止部23が突設されている。
図2に示すように、筒部22における先端面(図2において左端面)と内周面とで作る角部には、R面取り部22eが形成されている。これによって、配管2自体の外周面や断熱材が傷むのが防止されている。
図2に示すように、管シール部材30は、環状の装着部31と、筒状部32を含み、全体として概略筒状になっている。装着部31は、側面視で平行四辺形の斜筒状になっている。装着部31の中心軸線は、筒部22の中心軸線L22と同軸になるように傾斜されている。
装着部31の内周面には、1又は複数(図では2つ)の環状のシール突起31cが設けられている。
筒口部32bの内径φ32bは、自然状態においては、配管2の外径φ2より小さい(φ32b<φ2)。自然状態とは、筒状部32に拡径力などの力が働いていない状態を言う。
図示は省略するが、貫通穴部分19bの内周面と管シール部材30との間には、コーキング材やシーリング材などの封止材が充填されている。
外壁1の壁板材10を構築後、管ガイド部材20を壁板材10に設置する。詳しくは、管ガイド部材20を壁板材10の屋外側面に宛がうとともに、挿通孔21cを貫通穴部分19aと位置合わせする。そして、粘着テープ4及びビス5によって、管ガイド部材20を壁板材10に固定する。このとき、粘着テープ4は、四角形の取付部材21の各辺に沿って真っ直ぐに貼ればよい。したがって、取付部材21を仮に円形状とした場合と比べて、粘着テープ4の貼り付け作業を容易化できる。また、粘着テープ4によって、管ガイド部材20と壁板材10との間の止水性を確保できる。
筒部22及び筒状部32を屋外側へ向かって上向きに傾斜させておくことで、管ガイド3内における配管2を屋外側へ向かって上へ傾くように斜めに通すことができる。
更に、筒状部32の傾きを筒部22の傾きよりも急(α32>α22)にすることよって、配管2を、管ガイド3の内部において更に上向きに曲げたうえで、屋外側に引き出すことができる。
配管2を筒状部32の筒口部32bに通すと、筒口部32bが、弾性的に拡径変形されて配管2の外周面に密着される。これによって、管シール部材30と配管2との間を液密にシールできる。
サイディング12の屋外側面に給湯器6を設置した後、これに配管2を接続する。すなわち、管ガイド3から屋外に引き出した配管2を上方へ曲げて、給湯器6へ向けて延ばす。管ガイド3、ひいてはその内部の配管2が、屋外側へ向かって上へ傾けられているため、管ガイド3から引き出された後の配管2の曲がり部2cの曲げ度合(曲率又は曲げ角度)を緩和できる。しかも、α32>α22とすることよって、配管2が、管ガイド3の内部において更に上向きに曲げられているため、曲がり部2cの曲げ度合を一層緩和できる。
なお、施工手順は、適宜改変できる。
万が一、管ガイド3内に雨水や結露水などが入り込んだとしても、その浸入水を堰止部23において確実に堰き止めることができる。これによって、浸入水が、挿通孔21cから貫通穴部分19aに入り込んで壁板材10に浸み込むのを防止できる。
堰止部23で堰き止められた浸入水は、水抜き穴24から排出できる。これによって、堰止部23の辺りに水溜りができるのを防止でき、その水が堰止部23から溢れて壁板材10などに浸み込むのを確実に防止できる。
しかも、水抜き穴24が堰止部23まで達しているため、水溜りができるのを確実に防止でき、確実に排水できる。
特に、管ガイド3は屋内側へ向かっては下向きに傾斜されているために、浸入水が屋内側へ向かって流れようとするが、堰止部23及び水抜き穴24を設けることによって、壁板材10などへの浸入水の流れ込みを確実に防止できる。
この結果、壁板材10の腐食を防止できる。
取付部材21の一部を堰止部23として用いることで、管ガイド3の構造を簡素化できる。
管ガイド部材20及び管シール部材30の形状は適宜変更可能である。
<第2実施形態>
図5〜図7は、本発明の第2実施形態を示したものである。図5及び図6に示すように、第2実施形態の管ガイド3Bにおいては、管ガイド部材20の筒部22の環状の屋外側端面が、軸線L22に対して直交することで、周方向の下側へ向かうにしたがって屋外側(図5において左側)へ突出している。筒部22の側面視形状は、台形状になっている。
図7に示すように、管シール部材30の装着部31は、直筒形状(環状)になっている。図5に示すように、該装着部31が、筒部22と同一軸線上に配置されるように傾斜されて、筒部22の外周に嵌め込まれている。
例えば、筒部22が、取付部材21に対して直交し、筒部22の中心軸線L22が、水平(α22=0°)に向けられていてもよい。これに合わせて、管シール部材30の中心軸線が、水平に向けられていてもよい。この場合、配管2が、管ガイド内を水平に挿通される。
さらには、管ガイドが、屋外側へ向かって下方へ傾けられていてもよい。
堰止部は、筒部22の内周面の周方向の少なくとも底部に設けられていればよく、筒部22の内周面の上側部や側方部には設けられていなくてもよい。
堰止部が、取付部材21とは別途に設けられていてもよい。堰止部が、取付部材21よりも屋外側における筒部22の内周面の底部から突設されていてもよい。
複数の堰止部が、筒部22の軸線方向に間隔を置いて設けられていてもよい。
筒部22の先端部が、サイディング12の貫通穴部分19bに挿通されて屋外に突出されていてもよい。該突出部分に管シール部材30を装着するようにしてもよい。
或いは、管シール部材30の全体がサイディング12よりも屋内側に引っ込んでいてもよい。
取付部材21の形状は、長方形(四角形)に限られず、三角形、五角形、六角形、その他の多角形であってもよい。
管ガイド部材20と管シール部材30が一体に連なっていてもよい。
管シール部材30が省略されていてもよい。
2 配管
3,3B 管ガイド
19 貫通穴
21 取付部材
21c 挿通孔
21d 段差
22 筒部
23 堰止部
24 水抜き穴
30 管シール部材
31 装着部
32 筒状部
32b 筒口部
Claims (5)
- 建物の壁を貫通する配管をガイドする管ガイドであって、
前記壁に沿う屋内側面及び屋外側面と、前記屋内側面から前記屋外側面へ貫通して前記配管を通す挿通孔を有して、前記壁に固定される取付部材と、
前記取付部材の前記屋外側面から屋外側へ突出され、かつ内部が前記挿通孔と連通して前記配管を通す筒部とを備え、
前記取付部材における前記挿通孔と前記屋外側面との角部の下端部が、前記筒部の内周面の前記挿通孔との連通端の下端部より上に配置され、前記取付部材における前記挿通孔の周辺部分の前記連通端の下端部から前記角部の下端部までの段差が、前記筒部の内周面の底部から上へ前記壁に沿って突設された堰止部を構成しており、
前記筒部の内周面における前記堰止部より屋外側の部分の底部には、水抜き穴が形成されていることを特徴とする管ガイド。 - 前記挿通孔の内径が、前記筒部の内径より小さいことを特徴とする請求項1に記載の管ガイド。
- 前記水抜き穴が、前記堰止部に達していることを特徴とする請求項1又は2に記載の管ガイド。
- 前記筒部が、前記取付部材から屋外側へ向かって斜め上へ突出されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の管ガイド。
- 筒状の軟質材からなる管シール部材を更に備え、
前記管シール部材が、前記筒部に嵌め込まれる環状の装着部と、前記装着部から屋外側へ突出された筒状部とを含み、前記筒状部の先端の筒口部の内径が、前記配管の外径より小径であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の管ガイド。
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