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JP6906224B2 - 歯科治療椅子 - Google Patents
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本発明は、椅子に関し、より詳しくは、サポートアーム付きアームレストを備えた歯科治療椅子に関する。
高齢者やハンディキャップのある患者は、下肢筋力が低下していることが多く、歯科、眼科等の医療現場では、診療椅子への乗降途中などで姿勢を変える際に、まわりに身体を支えるものがないため、ふらついたり転倒したりする事故が増えている。
このため、例えば、特許文献1には、歯科用診療椅子への乗降時に体を安定して支えるために、歯科治療椅子のいずれか一方の側方前部に回動可能な手摺部材を設け、患者が歯科治療椅子に乗降する際に、この手摺部材を患者の近くに回動し、患者が歯科治療椅子に座った後に自動的に患者から離れた位置に回動することができる手摺部材を備えた歯科治療椅子が開示されている。
特開2004−73418号公報
特許文献1に開示された歯科治療椅子では、患者は、手摺部材を持てば体を安定して支えることができるが、歯科治療椅子とは別に手摺部材を支持するための支柱を設ける必要があるため、費用がかかり広い設置スペースが必要であった。
一方、歯科治療ユニットには、右側や両側のアームレストが無い機種もあり、退出時にアームレストに掴まって立ち上がることができない場合がある。
さらに、アームレストの無い歯科治療ユニットでは、退出の際に患者が起き上がることが難しかったり、うがいの際に左肘に体重を掛けて姿勢を保持できなかったりするため、ハンディキャップのある患者は、もちろん、一般的に筋力の低下が見られる高齢の患者が、うがい姿勢を保つことや自力での退出が困難な場合がある。
このため、治療椅子には、アームレストを備えることが望ましいが、左右にアームレストを備える歯科用ユニットであっても、椅子シャーシ(コンターシート)に固定されたアームレストが可動しない場合、立位診療や半水平位診療、水平診療のようにバックレストの角度が変わることで、患者のアームレストとして最適な位置を維持できないだけでなく、退出時に患者の衣服にアームレスト先端が引っ掛かり、衣服が破れたり転倒することがあった。
そこで、本発明の目的は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、バックレストの角度にかかわらず、アームレストが最適な位置で高齢の患者やハンディキャップのある患者の肘をサポートし、患者の着座、退出時にアームレストが邪魔にならず、アームレストに設けたサポートアームに掴まって姿勢を保持する歯科治療椅子を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、コンターシート、バックレスト、および、該バックレストに対して所定角度範囲内で回動自在に軸支して患者の肘をサポートするアームレストを備えた歯科治療椅子であって、前記アームレストが、該アームレストの肘受部の反対側に突出してアームレストの長手方向と平行に設けて患者の着座、退出時に掴まって姿勢を保持するサポートアームを有し、前記アームレストを跳ね上げて前記バックレストに対して略平行な位置に回動させた際に前記アームレストの跳ね上げた状態をロックする回動ロック機構が、前記アームレスト内で該アームレストの長手方向と交差する方向に進退可能に付勢されたロックピンと前記バックレストに設けて前記ロックピンと係合するロック受け座とを有していることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明の構成に加えて、前記ロックピンの先端部が、丸く形成されていることを特徴とするものである。
(削除)
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明の構成に加えて、前記ロックピンと前記ロック受け座との係合を解除する回動ロック解除機構、前記バックレストに設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、高齢の患者やハンディキャップのある患者が歯科治療椅子に着座・退出する際に、バックレストを起こした状態でアームレストを跳ね上げてバックレスト略平行な位置まで回動してロックすることによって、患者がアームレストのサポートアームに掴まって座ったり、立ち上がることができるため、高齢の患者やハンディキャップのある患者を安全に歯科治療椅子に案内することができ、事故の発生を防ぐことができる。
本発明の一例に係る歯科治療椅子であってサポートアーム付きアームレストを跳ね上げた際の斜視図。 図1に示す歯科治療椅子の側面図。 本発明の一例に係る歯科治療椅子においてサポートアーム付きアームレストをコンターシートの着座面に対して平行となるようにした際の側面図。 本発明の一例に係る歯科治療椅子において、サポート付アームレストの回動ロック機構と回動ロック解除機構の説明図 本発明の一例に係る歯科治療椅子におけるロック受け座と回動ロック解除機構の配置関係図。 図2に示す歯科治療椅子のX−X断面を上方から見た図。
以下、図面を参照しながら、本発明の歯科治療椅子に係る好適な実施形態について説明する。
以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
なお、以下の説明では、歯科治療椅子を例に説明するが、本発明は、歯科治療椅子に限定されることはなく、他の用途の椅子にも適用が可能である。
図1は、本発明の一例に係る歯科治療椅子であってサポートアーム付きアームレストを跳ね上げた際の斜視図であり、図2は、その側面図であり、図3は、本発明の一例に係る歯科治療椅子においてサポートアーム付きアームレストをコンターシートの着座面に対して平行となるようにした際の側面図である。
歯科治療椅子1は、コンターシート2、バックレスト3、ヘッドレスト4、レッグレスト5、フットレスト6、基台7、サポートアーム付きアームレスト(以下、単に「アームレスト」ということがある。)100、および、アームレスト200を備えている。
歯科治療用椅子の場合、歯科治療ユニットを構成する、図示しない、例えば、エアータービン、マイクロエンジン、超音波スケーラ、マルチシリンジ等が搭載されているワークテーブルや、スピットン、無影灯装置などが、歯科治療椅子の周辺に設置される。
本実施形態では、サポートアーム付きアームレスト100は、その基部101が回動軸102を介してバックレスト3に対して所定角度の範囲内で回動可能に設けられている。
また、アームレスト200も、その基部201が回動軸202を介してバックレスト3に対して回動可能に設けられている。
なお、サポートアーム付きアームレスト100とアームレスト200とは、歯科治療椅子1の左右反対に設けられていてもよい。
また、サポートアーム付きアームレスト100とアームレスト200とは、初期状態において、コンターシート2の座面と略平行な水平位置を維持できるように構成されている。
アームレスト200の基部201は、アームレスト200に回動自在に設けたリンク用支柱204を介してコンターシート2内に設けた図示しないリンク機構の一部に接続され、アームレスト200の回動軸202も、バックレスト3に設けた図示しないリンク機構の一部に接続されている。
そして、アームレスト200は、バックレスト3を傾けた際にもこのリンク機構によってコンターシート2の座面と略平行な水平位置を保つように構成されている。
同様に、サポートアーム付きアームレスト100も、図示しない連動機構によってアームレスト200に連動し、バックレスト3を傾けた際に水平位置を保つように構成されている。
さらに、サポートアーム付きアームレスト100は、水平状態に維持された状態から、後述するように跳ね上げることが可能に構成されている。
このように、アームレスト100,200は、バックレスト3を傾けた際に自動的に水平位置を維持するように構成されているため、患者は、バックレストの角度にかかわらず、最適な位置で肘をかけることができる。
また、アームレスト100、200には、その基部101,201にそれぞれクッション性のある肘受部103、203が設けられている。
サポートアーム付きアームレスト100の基部101には、患者が肘をかける肘受部103の反対側に突出するように、コの字状のサポートアーム40が、アームレスト100の長手方向と平行になるように設けられている。
図3に示すサポートアーム付きアームレスト100のポジションでは、アームレスト100が水平位置にあるため、サポートアーム40は、アームレスト100の下方に位置しており、サポートアーム40は、患者の診療の妨げとはならない。
また、図1、図2に示す歯科治療椅子1は、着座時または退出時の際のポジションを示し、サポートアーム付きアームレスト100は、跳ね上げた状態となっている。
この状態では、サポートアーム付きアームレスト100は、バックレスト3に対して回動不能にロックされることが望ましい。
なお、サポートアーム40の外周には、衛生面を考慮して、滅菌可能な材料、例えばシリコン樹脂からなる割り筒部材を装着したり、抗菌材料からなるコーティングを施したりすることができる。
また、サポートアーム40の形状は、コの字状のものに限らず、π字状のものやL字状のものなど、患者が掴める部分を有し、アームレスト100の基部101の肘受部103の反対側から突出して固着できるものであれば、他の形状のものであってもよく、単一あるいは複数の部材から構成されていてもよい。
さらに、サポートアーム40は、アームレスト100の基部101の側面に固着され、肘受部103の反対側で基部101から突出するように取り付けられていてもよい。
患者が歯科治療椅子1に着座する際には、バックレスト3を起こすとともに、アームレスト100を跳ね上げることで、アームレスト100が着座の邪魔にならないようにする。
これによって、患者は、サポートアーム40を掴むことで安全に着座できる。
アームレスト100が回動軸102に対して回動するのを防止する回動ロック機構については、後述する。
患者が歯科治療椅子1に着座した後は、アームレスト100の回動ロック機構を解除し、跳ね上げてあったアームレスト100をコンターシート2の座面とほぼ平行になる水平位置、すなわち、初期状態にまで戻す。
アームレスト100の回動ロック機構を解除するための構成については、後述する。
さらに、ヘッドレスト4を上下動させてヘッドレスト4を患者の頭部にフィットさせ、次いで、歯科治療椅子1全体を上昇させ、あるいは、歯科治療椅子1のバックレスト3を任意の位置に寝かせ、コンターシート2をチルトさせたりすることで、患者を診療しやすい位置に移動させる。
次に、アームレスト100の回動ロック機構と回動ロック解除機構について説明する。
図4は、本発明の一例に係る歯科治療椅子において、サポートアーム付アームレストの回動ロック機構と回動ロック解除機構を説明するための図である。
図4(A)は、サポートアーム付きアームレスト100がバックレスト3に対して回動不能にロックされた状態を示し、図4(B)は、サポートアーム付きアームレスト100のロックの解除動作を行った際の状態を示している。
また、図5は、本発明の一例に係る歯科治療椅子において、ロック受け座と回動ロック解除機構の配置関係を示す図であり、図6は、本発明の一例に係る歯科治療椅子において、図2に示す椅子のX−X断面を上方から見た図である。
本実施形態では、サポートアーム付きアームレスト100の回動ロック機構は、サポートアーム付きアームレスト100の基部101に設けたロックピン10と、バックレスト3に設けたロック受け座20とから構成されている。
図4(A)に示すように、ロックピン10は、軸部11、先端部12、および、軸部11と先端部12との間に設けた鍔部13を有している。
アームレスト100の基部101には、アームレスト100の長手方向と直交する方向にバックレスト3側に開口する開口部110とこの開口部110に連通する摺動孔111が設けられている。
ロックピン10は、鍔部13が開口部110内に位置し、ロックピン10の先端部12と反対側の一端が摺動孔111に位置するように開口部110内に配置される。
開口部110の底部とロックピン10の鍔部13との間には、バネ部材14が配設され、ロックピン10を開口部110の開口側、すなわち、バックレスト3の方向に付勢している。
開口部110の開口側には、ネジが切られ、ロックピン10の先端部12を挿通可能な孔を有するネジ部材15によって閉じられている。
このため、ロックピン10は、アームレスト100内でアームレスト100の長手方向と交差する方向に進退可能に保持され、バネ部材14によって先端部12が基部101から突出する方向に、適度な力で常時付勢されている。
ロックピン10の先端部12は、鍔部13がネジ部材15に当接するまで、バックレスト3側に突出可能となっている。
アームレスト100の回動軸102は、バックレスト3内に設けた軸受部120によって回動可能に軸支されている。
回動軸102は、バックレスト3の側面のフレーム300に設けた貫通孔302から突出し、回動軸102の先端にアームレスト100の基部101が固着されている。
バックレスト3のフレーム300には、アームレスト100の回動軸102と同心軸上に、回動軸102を挿通可能な貫通孔21を有する円盤状のロック受け座20が設けられている。
また、ロック受け座20には、アームレスト100をバックレスト3と略平行な位置に回動された際に、ロックピン10の先端部12と係合する係合孔22が設けられている。
アームレスト100が、図3に示す水平位置にあるときは、図6に示すように、ロックピン10は、バネ部材14によってロック受け座20側に付勢されるが、ロックピン10の先端部12は、ロック受け座20の側面Sに当接した状態に維持される。
そして、アームレスト100を跳ね上げてバックレスト3と略平行な位置にまで回動すると、ロックピン10は、ロック受け座20の側面Sを摺動しつつ、ロック受け座20の係合孔22に係合する。
回動軸102を中心に回動可能であったアームレスト100は、ロックピン10の先端部12とロック受け座20の係合孔22との係合によって、回動が阻止される。
なお、ロックピン10の先端部12は、ロック受け座20の係合孔22とスムーズに係合するように先端が丸く形成されている。
アームレスト100を跳ね上げた状態から水平状態に戻すためには、ロックピン10の先端部12とロック受け座20の係合孔22との係合を解除する必要がある。
このため、本実施形態では、図4、図5で示すように、ロック解除ボタン31、操作ロッド32、リンク部材35、ロック解除ピン38を含む回動ロック解除機構を備えている。
ロック解除ボタン31は、バックレスト3の上部のフレーム300に形成された凹状の収納部301に収納され、収納部301の底部に設けた貫通孔を貫通した操作ロッド32の一方の端部が、ロック解除ボタン31に固着されている。
ロック解除ボタン31と操作ロッド32との固着には、ネジなどの周知の手段を用いることができる。
ロック解除ボタン31と収納部301の底面との間には、操作ロッド32の周囲にバネ部材34が配設され、バネ部材34は、ロック解除ボタン31を上方に向けて付勢している。
一方、操作ロッド32の中間部に鍔部33が設けられ、この鍔部33が、収納部301のフレーム300に当接することによって、ロック解除ボタン31と操作ロッド32が、収納部301から離脱するのを防止している。
操作ロッド32の他方の端部は、L字状のリンク部材35の一方の辺に当接している。
リンク部材35は、軸部材36を中心に回動可能に設けられ、リンク部材35の他方の辺の先端部には、図5で示すように割り溝が設けられ、この割り溝内で、ロック解除ピン38の一端がピン37によって軸支されている。
フレーム300の側面には、ロック受け座20の係合孔22と対向する位置に貫通孔303が設けられ、ロック解除ピン38の他端が貫通孔303内に位置するように配置されている。
なお、ピン37を挿通するための割り溝に設けた孔は、ロック解除ピン38をスムーズに動かすために長孔にしておくことが好ましい。
アームレスト100を跳ね上げてロックされた状態(図2で示す状態)から水平状態(図3に示す状態)に戻すためには、ロック解除ボタン31を押しながらアームレスト100を水平位置に向けて回動させることによって可能になる。
ロック解除ボタン31をバネ部材34の付勢力に抗して押すと、図4(B)に示すように、操作ロッド32が押し下げられ、リンク部材35が、軸部材36を中心に時計回り方向に回転する。
これにより、ロック解除ピン38は、アームレスト100側、すなわち、ロック受け座20の係合孔22側に押し出される。
そして、係合孔22内に位置するロックピン10が、バネ部材14の付勢力に抗して係合孔22から離脱する。
この状態で、アームレスト100を水平位置に向けて回動させることが可能になる。
上記の実施形態では、右側のアームレスト100にサポートアーム40を設ける構成としたが、左側のアームレスト200にサポートアーム40を設けてもよい。
また、アームレスト100のロック機構として、患者がアームレスト100のサポートアーム40を把持して着座または退出する際にロックピン10に作用する力を少なくするために、ロックピン10とロック受け座20をアームレスト100の回動軸102から遠い離れた位置に設けてもよい。
1・・・歯科治療椅子
2・・・コンターシート
3・・・バックレスト
4・・・ヘッドレスト
5・・・レッグレスト
6・・・フットレスト
7・・・基台
10・・・ロックピン
11・・・軸部
12・・・先端部
13・・・鍔部
14・・・バネ部材
15・・・ネジ部材
20・・・ロック受け座
21・・・貫通孔
22・・・係合孔
30・・・ロックピン
31・・・ロック解除ボタン
32・・・操作ロッド
33・・・鍔部
34・・・バネ部材
35・・・リンク部材
36・・・軸部材
37・・・ピン
38・・・ロック解除ピン
40・・・サポートアーム
100・・・サポートアーム付きアームレスト
101・・・基部
102・・・回動軸
103・・・肘受部
110・・・開口部
111・・・摺動孔
120・・・軸受部
200・・・アームレスト
201・・・基部
202・・・回動軸
203・・・肘受部
204・・・リンク用支柱
300・・・フレーム
301・・・収納部
302・・・貫通孔
303・・・貫通孔

Claims (3)

  1. コンターシート、バックレスト、および、該バックレストに対して所定角度範囲内で回動自在に軸支して患者の肘をサポートするアームレストを備えた歯科治療椅子であって、
    前記アームレストが、該アームレストの肘受部の反対側に突出してアームレストの長手方向と平行に設けて患者の着座、退出時に掴まって姿勢を保持するサポートアームを有し、
    前記アームレストを跳ね上げて前記バックレストに対して略平行な位置に回動させた際に前記アームレストの跳ね上げた状態をロックする回動ロック機構が、前記アームレスト内で該アームレストの長手方向と交差する方向に進退可能に付勢されたロックピンと前記バックレストに設けて前記ロックピンと係合するロック受け座とを有していることを特徴とする歯科治療椅子。
  2. 前記ロックピンの先端部が、丸く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯科治療椅子。
  3. 前記ロックピンと前記ロック受け座との係合を解除する回動ロック解除機構、前記バックレストに設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯科治療椅子。
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