本出願は、U.S.9,034,045として現在発行されている2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/836,687号の一部継続出願である、2013年8月16日に出願された米国特許出願第13/968,865号の一部継続出願である、2015年9月14日に出願された米国特許出願第14/852,659号の一部継続出願であり、それらの開示は、参照によりそれらの全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。
必要に応じて詳細な実施形態が本明細書に開示されるが、開示された実施形態は単に例であり、以下に記載されるシステム及び方法は、様々な形態で具現化され得ることが理解される。したがって、本明細書に開示される特定の構造的及び機能的詳細は、限定するものと解釈されるのではなく、単に特許請求項の基礎、ならびに適切に詳細説明された事実上いかなる構造及び機能においても、主題を当業者が様々に用いるようにする教示のための代表的な基礎として解釈されるものとする。さらに、本明細書で使用される用語及び語句は、限定するものと解釈されるのではなく、むしろ、概念の分かりやすい説明を提供するものと解釈される。
「1つの(a)」または「1つの(an)」という用語は、本明細書で使用される場合、1つまたは2つ以上と定義される。複数(plurality)という用語は、本明細書で使用される場合、2つまたは3つ以上と定義される。別の(another)という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも2つ目以上として定義される。「含む(including)」及び「有する(having)」という用語は、本明細書で使用される場合、含む(comprising)と定義される(即ち、オープランゲージ)。
本開示のインプラントは、拡張の範囲内で連続した拡張及び退縮を可能にする。本明細書内のインプラントの特定の実施形態の前弯は、特定の患者の解剖学的構造に適合するように特別に変更され得る。加えて、本開示のインプラントは、所望の高さへの椎体の伸延を可能にするが、さらに患者の治療に適応されるとき、折り畳まれて、再度位置付けられ得る。
図1〜3を参照すると、インプラントまたはインプラント100は、例えば、椎骨10、12(図11に示される)などの隣接する関節骨間に位置するとき、隣接する椎骨によって形成される関節を安定化させる働きをする。インプラント100は、図2に例証される折り畳まれた状態または高さ、及び図3に例証される拡張した状態または高さを有する。本開示のインプラント100は、椎間板腔内に差し込まれ得、次いで軸方向に(上下)拡張して板腔における高さ損失を回復し得る。インプラントは、伸延を提供すると同時に最適な高さの回復を達成する。折り畳まれた状態で挿入されるとき、インプラント100は、挿入中の関節腔内の組織への衝突を軽減し、かつ最小の視覚的妨害または遮断プロファイルを形成する。
インプラント100は2つの分離可能な端板110、112を含む。端板110、112の表面114は、体組織に侵入して移植後のインプラント100の移動の可能性を減少させ得る歯または他の突起部116を備え得る。インプラント100は、インプラント100内の骨ねじソケット118を通って患者の体組織内に入る1つ以上の骨ねじ300でさらに固定される。図1〜3に例証される実施形態では、3つの骨ねじに3つのソケット118が提供され、骨ねじ300は、ブロック留め具120によってインプラント100との接合をさらに保持される。骨ねじ300は多軸ねじであり得、ソケット118が対応して成形され、それにより骨ねじ300は、インプラント100に対して最適な角度で体組織内へ挿入され得、それにより最適な足場が得られ得るか、または特定の体組織が回避され得る。
端板110、112は、端板110及び112の相対位置関係を変化させるように操作可能なアクチュエータ150に移動自在に接合可能である。アクチュエータ150は、アクチュエータねじ154を回転可能に支持する枠部152、及び移動自在のキャリッジ156を含む。アクチュエータねじ154が枠部152内で回転すると、キャリッジ156が、アクチュエータねじ154上のねじ山158(図8)とキャリッジ156内の嵌合ねじ山160との協働によって駆動されて、枠部152内で摺動する。図1〜3の実施形態では、端板110及び112は、ポリマー製であり得る部分122、122A、及び金属製であり得る部分124、124Aを含む2つの接合された部分で形成される。示される実施形態では、部分はねじ162によって結合されるが、蟻継ぎ接合、または粘着剤などの、2つの接合された部分122、124または122A及び124Aを組み合わせる他の方法が、潜在的には互いまたは端板接合ねじ162と組み合わせて、使用されてもよい。金属製部分124、124Aは、比較的大きな応力下にあるインプラント100の部分、例えば、体内にインプラント100をしっかりと固定するために留め具が通り得る部分に、より大きな強度を提供することができる。部分122、122A、124、124Aは、ポリマー製または金属製と記載されるが、他の材料が使用されてもよいこと、及び部分が異種材料であり得ることを理解されたい。
図2を参照すると、インプラント100は、扁平化状態にあり、図3に示されるような拡張した状態と比較して低い高さを有することが分かるであろう。装置100の機能は、図2〜3とそれぞれ関連があるが、理解し易くするために特定の要素が削除または誇張された略示図を提示する図9〜10を参照して最も理解され得る。端板110及び112は、キャリッジ156上に配置されたランプ168、168A及び170、170Aを摺動的に受容するようにサイズ決定されるランプチャネル164、164A、及び開放ランプ166、166Aを備える。2つの嵌合チャネル及びランプが、各端板110、112について例証されるが、1つ、または3つ以上のチャネル及びまたはランプのセットが提供されてもよいことを理解されたい。さらに、チャネル164、164Aは、代替的にランプとして形成されてもよい。しかしながら、チャネルは、対向するランプ面を有して、高さの減少を可能にするように動作でき、それにより、例えば、体組織からの圧力が端板110、112を折り畳むには不十分であるときは、アクチュエータねじ154の拡張と反対方向への回転が、端板110、112を一緒に駆動することができる。加えて、少なくとも1つのチャネルは、キャリッジ156と端板110、112との間の接合の維持を促進するように動作することができる。
キャリッジ156は、側方係合手段、この実施形態では、キャリッジ156と係合され、かつ枠部152に形成されるそれぞれのチャネル176を通ることが可能な2つの支持ねじ174により、枠部152によって支持される。アクチュエータねじ154の遠位端172は、キャリッジ156に対してさらなる支持を提供する。アクチュエータねじ154は、枠部152を通り、かつ枠部152内で回転可能に支持される止めねじ178によって支持される。
アクチュエータアクセスポート180は、器具、例えば、六角ドライバ(図示せず)の、アクチュエータねじ154の近位端182との係合に至るための通過を可能にする。アクチュエータねじ154が回されると、遠位端172は、スラストワッシャ184、及び枠部152の端部分に突き当たる。アクチュエータねじ154、キャリッジ156は、ねじ山158及び160の相互作用によってアクチュエータねじに沿って駆動される。キャリッジ156が移動すると、端板110、112は、ランプ168、168A及び170、170Aに沿って移動するように促され、相対的に離れて移動して、インプラント100の高さを増大させる。端板110、112は、枠部152の端部分186に当接することによって、キャリッジ156と一緒に移動することが防止される。所与の配向において、端板110及び112のうちの一方は、立っている患者における配向に対する上端板である。しかしながら、インプラント100は、いくつかの実施形態において、対向する配向のいずれかで移植可能であり得、したがって、上または下という指定は理解し易さのためのみに提供されるものである。端板110、112のうちの一方のみが他方に対して移動可能であり得ることを理解されたい。例えば、一実施形態において、ランプ168A、170Aは提供されなくてもよく、端板112は枠部152に取り付けられてもよい。
図11は、隣接する椎骨10、12間に移植された本開示のインプラント100を例証する。枠部152は、最初に体内に挿入される遠位または先端152A、及び最後に体内に入る近位または終端152Bを画定し、遠位端及び近位端がそれらの間に延在する長手方向軸を画定する。インプラント100は、低侵襲性手段を使用して、例えば小切開を使用して、体内へ、及び椎骨間の位置へと挿入され得、インプラント100は、体組織を通る通路を維持するカニューレまたは他の構造体に通され得る。インプラント100は、前方、前外側、側方、または後外側などの任意のアプローチによって脊柱内へ挿入され得る。椎間板輪の一部分及び髄核は、インプラント100が挿入され得る腔を形成するために取り除かれ得る。インプラント100が、扁平化または減少した高さ構成にあるとき、装置100の挿入または除去の最中、上端板及び下端板の相対的な配向の維持を促進するために蟻継ぎガイド200、202が提供され得る。蟻継ぎガイド200、202は、拡張の最中、及びインプラント100が拡張されるとき、端板110、112をさらに安定化させる。蟻継ぎガイド200、202は、例えばランプ168、168Aの端と共に、さねはぎ構成、または他の摺動嵌合構成の形態を有し得る。
インプラント100は、図2に示されるような低い高さプロファイルを有するように構成されて挿入され得、それにより、体組織の伸延の程度は、挿入中に減少され得る。さらには、インプラント100が移植部位に向かう通路を開くために使用される限りは、隣接する組織に対する外傷は、最終の高さプロファイルを有するインプラントを挿入するのと比較して軽減される。インプラント100が隣接する椎骨間に位置付けられると、アクチュエータねじが器具によって回転される。器具は、完全に体内に位置し得るか、または、例えば、駆動先端部を一方の端に有しかつハンドルを反対の端に有し、各端の間には体内へ延在する柄が付いて、体の内部から体の外部へ延在し得る。
アクチュエータねじ154が端板110、112を所望の量だけ分離するために回転された後、器具は取り除かれる。この時点で、アクチュエータねじ154は、アクチュエータねじ154の不要な回転を防止するために、例えば機械的ブロックまたは粘着剤を使用して適切な場所に固定され得る。キャリッジ156がアクチュエータねじ154の回転によって摺動可能に移動されると、ランプ166、166A、または端板110、112のうちの少なくとも1つのチャネル164、164Aの傾斜面が、キャリッジ156の少なくとも1つのランプ168、168A、170、または170Aに対して摺動し、端板を枠部の長手方向軸に対して横方向の軸に沿って移動させて、インプラントの高さを増大させる。反対方向へのアクチュエータねじ154の回転は、枠部の長手方向軸に対して横方向の軸に沿った動きを引き起こして、インプラントの高さを減少させる。
アクチュエータねじ154のねじ山158または他の部分と係合可能な、例えばPEEKなどの、ポリマー製差し込み部またはポリマー製四角ナットが、負荷下、特にサイクル負荷下での、高さ損失を防止するために提供され得る。同様に、骨ねじ300が挿入された後、ブロック要素120は、骨ねじ頭302の端にわたって延在するように回転され得、ねじ300が抜けることを防止する。同様の機械的ブロック(図示せず)がアクチュエータねじ154に提供され得る。
図1〜3、5〜8を参照すると、多軸ねじ頭302のためのソケット118は、完全に上端板110または下端板112のうちの1つの中に形成され得るか、または部分的に端板110及び112のそれぞれの中に形成され得、それにより、インプラント100が最終的な高さまで拡張されたとき、ソケット118の内側の大きさは、ねじ頭302を保持するのに適正であるか、または実質的に適正であることが分かるであろう。例えば、図8では、金属製部分124がソケット118の上部分190を形成し、嵌合する金属製部分124Aがソケット118の下部分192を形成する。図面に例証される実施形態では、3つのソケット118が存在し、そのすべてが上部分及び下部分から形成される。しかしながら、より多いまたはより少ないソケット118が存在し得、1つ以上のソケットは完全に上端板または下端板内に形成され得る。
ある実施形態において、本開示のインプラント100は、ねじ込み式アクチュエータねじ154を用いて体に対して並進するアクチュエータを提供する。キャリア152のランプ168、168A及び170、170Aは、端板110、112のチャネル164、164A、及びまたはランプ166と嵌合する。キャリッジ156の線形並進は、端板110、112がインプラント100を体に対してS/I軸に沿って拡張するようにさせる。インプラントを折り畳むときに端板110、112を捕捉する蟻継ぎガイドが存在し得る。
組立部品ねじ162は、異種材料でできた端板を、例えば、PEEKポリマー製部分122、122Aをチタン金属製部分124、124Aに留める。蟻継ぎまたは押圧適合設計は、異なる端板部分を接合するために使用され得る。PEEKブッシングまたはワッシャ184が、インプラント100の拡張の最中の摩擦を最低限にするために、ねじ込み式アクチュエータねじ154と枠部152との間に使用される。支持ねじ174及びチャネル176は協働して側面または側方の安定部を形成し、止めねじ178はキャリッジ156の先または先端を支持する。加えて、キャリッジ156及び枠部152内の協働スロット及び突起部(図示せず)が、さらなる相対誘導及び安定性のために提供され得る。
一実施形態において、3つの骨ねじ300が、隣接する椎体内への固定を提供するために使用され、2つのねじ300がインプラント100を通って一方の椎骨に入り、1つのねじ300がインプラント100を通って他方の椎骨内へ入るが、他の組み合わせが使用されてもよい。骨ねじ300は、所望の角度で挿入を促進する、球状の、もしくは別の様式で湾曲した頭を有し得るか、または、特にねじ300の首部分の直径に応じて、固定された配向でソケット118と嵌合するように提供され得る。カム式のブロック留め具120は、骨ねじ300が挿入された後に抜けることを阻止するために使用され得る。
本開示のインプラントは、特定のインプラント100設計の既定の寸法に従う変位の範囲にわたって連続した拡張及び退縮を可能にする。これが、椎体を所望の高さに伸延するだけでなく、患者にとって治療的に有利である場合には、再度位置付けるためにインプラント100を折り畳む能力を提供する。端板110、112は、前弯を提供するためにそれぞれに対して収束する平面または表面を形成するように成形され得、かつ開口部を備え得、その開口部を通る移植片チャンバ204を形成し、それぞれの開口部間を通って骨が成長し得、移植片チャンバ204内には骨移植材料が置かれ得る。インプラント100は、関節骨を伸延するか、もしくは強制的に離すために使用され得るか、または他の手段、例えば伸延器によって生じる骨の分離を維持するために使用され得る。
インプラント100は、患者に合わせて、及び装置が移植されている期間にわたって、十分な強度、可撓性、弾力性、及び耐久性を有する、当業者には既知の任意の生体適合性材料を使用して作製され得る。例としては、例えばチタン及びクロム合金などの金属、例えばPEEKまたは高分子量ポリエチレン(HMWPE)などのポリマー、ならびにセラミックが挙げられるが、これらに限定されない。他のプラスチック及び金属などの使用され得る多くの他の生体適合性材料、ならびに自家移植片、同種移植片、及び異種移植片材料などの生きている組織または保存された組織を使用した作製が存在する。
インプラントの部分またはすべては、放射線不透過性もしくは放射線透過性であり得るか、またはそのような特性を有する材料が、移植中及び移植後の装置の撮像を向上させるために、インプラントに追加または組み込まれ得る。
例えば、端板110、112の金属製部分124、124Aは、例えばASTM F1537(及びISO5832−12)で指定されるように、チタンまたは、コバルト−クロム−モリブデン合金(Co−Cr−Mo)から製造され得る。滑らかな表面は、ASTM F1580、F1978、F1147、及びC−633(及びISO5832−2)で指定されるように、市販の純粋なチタンをプラズマ噴霧され得る。ポリマー製部分122、122Aは、例えばASTM F648(及びISO5834−2)で指定されるように、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)から製造され得る。一実施形態において、PEEK−OPTIMA(Invibio Ltd Corp、United Kingdomの商標)が、インプラント100の1つ以上のコンポーネントのために使用され得る。例えば、ポリマー製部分122、122Aは、放射線透過性であるPEEK−OPTIMAで形成され得、それにより骨の内方成長が観察され得る。また、好適な可撓性、耐久性、及び生体適合性を有する他のポリマー材料が使用されてもよい。
本発明に従うと、様々なサイズのインプラントが、患者の解剖学的構造に最も適合するように提供され得る。揃ったまたは多様なサイズのコンポーネントが、患者の治療必要性に最も合うように移植手術中に医師によって組み立てられ得、組立部品は、挿入器具を使用して体内に挿入される。本発明のインプラントはまた、全体的に角度のある幾何学、例えば端板110、112の角度のある嵌合配置を備えて、首への適用においては例えば0°〜12°、または0°〜6°の自然な前弯または矯正的な前弯を提供し得るが、他の関節には全く異なる値が有利であり得る。前弯の角度はまた、板110、112のうちの1つまたは両方を相対的に非同一平面を有するように成形することによって形成され得る。拡張したインプラントの高さは、例えば頸椎骨に使用される場合、典型的には、7mm〜12mmの範囲であり得るが、わずか5mmほど、及び16mmもの大きさなど、より大きくても、またはより小さくてもよいが、サイズは、患者、及び本発明のインプラントが移植される関節に依存する。インプラント100は、任意のレベルの脊椎内に移植され得、手、手首、肘、肩、腰、膝、足首、または脚の関節など体の他の関節内にも移植され得る。
本発明に従うと、単一のインプラント100が、衰弱した関節または関節部分に安定性を提供するために使用され得る。代替的に、2つ、3つ、またはそれ以上のインプラント100が、単一の関節レベルで、または複数の関節内に使用され得る。さらには、インプラント100は、他の安定化手段と組み合わされ得る。
加えて、インプラント100は、治療的に有利な期間に、例えば十分な骨の内部成長が起きた後、体内で生物分解される材料を使用して作製され得る。さらに、インプラント100は、有利に、隣接組織に対する有害な機械的影響の可能性を減少させる、滑らかな及びまたは丸みを帯びた外表面を備える。いくつかの実施形態において、インプラント100は、歯を備え、表面を荒くするためにその後ブラスト処理され、それにより、骨の成長のために増強された表面を提供するのに役立つ。
本発明の任意の表面またはコンポーネントは、当業者に既知の方法を使用して、骨成長材料、治癒材料、抗菌材料、または薬材料など、治療的速度で放出され得る治療剤で被覆され得るか、またはそれを含浸され得る。
本開示の装置は、隣接する椎骨が屈曲/伸展、側屈、及び軸回転の最中に支持されるようにする。一実施形態において、インプラント100は、椎間板変性症、初発もしくは反復性の椎間板ヘルニア、脊椎狭窄症、または腰仙椎における脊椎症(LI−SI)を患う骨格的に成熟した患者を治療することにおける脊椎関節形成術に適応される。椎間板変性症は、患者病歴及びレントゲン写真研究によって確認される椎間板の変性を伴う、椎間板起因の背部痛として定義され、脚(神経根)痛を伴う場合と伴わない場合がある。例えば、病変レベルで最大グレード1までの脊椎すべり症を有し得る患者は、有利に治療される。手術位置インプラント100は、前方、前外側、後外側、及び/または側方アプローチによって実施され得る。
典型的な実施形態において、インプラント100は、挿入前は12〜18mmの非扁平高さを有し、有利に、4、8、12、または16度の前弯角で23×32mm、26×38mm、及び26×42mmの横断面で提供され得るが、これらは単に代表的なサイズであり、実質的により小さいまたはより大きいサイズが治療的に有益であり得る。他の実施形態において、インプラント100は、8〜21mmの高さ、ならびに8、15、及び20度の前弯角で25×31、26×34、39×39の接地面積を有し得る。一実施形態において、本開示に従うインプラント100は、MISアプローチ(減少した切開サイズ、体組織をより小さく及び短く切り開く)を使用して挿入されるようにサイズ決定される。
インプラント100は、有利に、例えばロッド及び板など、安定化または固定の他の既知の形態または今後開発される形態と組み合わせて使用されてもよい。
ここで図13〜18を参照すると、インプラント100は、折り畳まれた高さで椎間板腔内へ挿入され、次いでそれを拡張して椎間板腔の高さを回復し得る。インプラント100は、伸延を提供すると同時に最適な矢状バランスを達成する。説明されるように、インプラント100が挿入され得る複数の方法及びアプローチが存在する。図14〜18は、本開示の方法及びアプローチの1つの可能性を例証する。一連の番号付けされたステップが記載されるが、手順に関して多数の他のステップが存在し得ること、及び記載されるステップは本開示のインプラント100の配置において有用なステップを強調するものであることを理解されたい。
ステップ1:アプローチ−脊椎の所望の区域へのアプローチは、外科用メス及び開創器などの手術器具を使用して、例えば、低侵襲技術を使用して実施される。
ステップ2:準備−椎間板準備器具が、椎間板物質を取り除き、椎間板腔を露出するために使用され得、例えば、骨鉗子及び他の好適な器具(図示せず)を使用して、椎間板腔14を生成する。
ステップ3:トライアル−図14に見られるように、インプラント接地面積、高さ、及びくさび角のトライアルを実施して、どのサイズまたは種類のインプラント100が使用されるべきかを示す。拡張可能なトライアル、静的なトライアル、またはそれぞれの組み合わせが使用され得る。図14では、トライアルインプラント320は、トライアル挿入器具400を使用してトライアル適合される。
ステップ4:挿入−移植片材料または他の治療に有益な材料を、選択したインプラント100の移植片チャンバ204内に、それが折り畳まれるとき、または部分的に拡張されるときに充填する。図15に見られるように、インプラント100は、挿入器具410を使用して椎間板腔14内に挿入される。図1に見られるように、器具係合形態206が、枠部152の対辺、または端板124もしくは124Aのうちの1つに提供される。器具アーム412は、器具係合形態206に確実かつ開放可能に係合し、拡張ドライバ414をアクチュエータねじ154と整列させる。
ステップ5:拡張−図16では、インプラント100は、本明細書に記載されるように、拡張ドライバ414を使用してアクチュエータねじ154を回すことによって拡張される。拡張後、追加の骨移植材料が、骨漏斗440を使用して、移植片入口208を通って中央移植片チャンバ204内に充填され得る(図40)。プッシュロッド(図示せず)が、移植片材料を漏斗440に通すために使用され得る。
ステップ6:穴の準備−骨ねじ下穴が、例えば、千枚通し、ドリル、及びまたはタップを使用して準備されて、1つ以上の隣接する椎骨に形成され得る。複数の下穴がまず準備され得るか、または下穴は、各ねじ300の挿入前に1回に1つずつ準備され得る。本明細書内のステップのいずれの最中も、隣接する組織への損傷を回避するために撮像が実行され得る。
ステップ7:ねじ挿入−図17では、骨ねじ300は、骨ねじドライバ416を使用して挿入される。骨ねじドライバ416のアクセスを促進するために、拡張ドライバ414が挿入器具410から離脱され得る。骨ねじ300が挿入された後、それらは、ブロック要素120を使用して、抜けることが阻止され得る。椎体のラギング(lagging)は、骨ねじが係止される前後に実施され得る。蛍光透視または他の撮像が、最終的な配置を確認するために使用され得る。また、撮像は、実施される作業を確認するために本ステップのいずれにおいても使用され得る。さらに、骨ねじ穴の準備及び骨ねじ300の挿入は、拡張の最中のインプラントのしっかりとした固定を促進するために、インプラント100拡張の前に実行され得る。図18では、骨ねじ300によって固定された拡張したインプラント100を、椎骨間に見ることができる。先述の方法は、インプラント100を使用してカスタマイズされた適合を提供し、患者の解剖学的構造への支障を最小限にする。
ここで図19〜32を参照すると、本開示の代替的なインプラント100Bは、図1のインプラント100のアクチュエータねじ154と比較して短いアクチュエータねじ154Bを有する。アクチュエータねじ154Bは、キャリッジ156Bの近位端に係合し、移植片入口208Bを通らない。小型のアクチュエータ枠部212は、ねじ軸受210、ならびに上タブ及び下タブ、それぞれ214、216を含む。端板110B及び112B内の端板スロット218、220は、上タブ及び下タブ214、216を摺動可能に受容する。このように、アクチュエータねじ154Bは、端板110B及び112Bに対して長手方向軸に沿って回転可能に固定され、図19に示される長手方向軸は、遠位端(「D」)と近位端(「P」)との間に延在する。端板110B、112Bは、インプラント100Bの拡張構成を形成するために、つばタブ214、216上を摺動して相互に分離することができる。アクチュエータねじ154Bが、小型のアクチュエータ枠部212内に回転可能に保持され得るため、キャリッジ156Bは、アクチュエータねじ154Bの軸方向変位なしに、アクチュエータねじ154Bとのねじ込み式係合において引きまたは押し操作され得る。これは、例えば、クリップ、または小型のアクチュエータ枠部212もしくは軸受210と、アクチュエータねじ154B、もしくはアクチュエータねじ154Bの端部分を部分的に被覆するブロック要素(図示せず)との他の協働係合によって達成され得る。ある実施形態において、タブ214及び216は、端板スロット218、220と蟻継ぎ接合を形成する。
インプラント100は、本開示の様々な機能を例証する実施形態を示すために、例えば100B、100C、100D、100Eなど、添え字付きで識別され得ることを理解されたい。機能の順列の全可能性を例証及び説明する非実用性を考慮して、論理的である場合には、様々なインプラントの機能は、インプラント間で置き換えられ得ることを理解されたい。したがって、インプラントのすべては、特定の参照が特定の実施形態によって例証される機能に対してなされない限り、インプラント100と総称され得る。
アクチュエータねじ1546Bは、ねじ山160Bでキャリッジ156Bに螺着可能に係合し、それによりねじ154Bの回転がキャリッジ156Bを小型のアクチュエータ枠部212に向かって、またはそこから離れるように移動させる。キャリッジ156Bは、インプラント100に関して記載されるように、対応する端板ランプ164、164A、166、166Aに係合するランプ168、168A及び170、170Aを有する。アクチュエータねじ154Bが回転されると、キャリッジ156は、端板110B、112Bに対して並進する。その結果、キャリッジランプ168、168A及び170、170Aが、端板ランプ164、164A、166、166Aに対して摺動して、端板110B、112Bを相互に分離させる。ある実施形態において、キャリッジ156Bはねじ山160Bではポリマー製であり、締まりばめがアクチュエータねじ154Bとねじ山160Bとの間に形成され、それにより、アクチュエータねじ154Bの不要な回転に抵抗するのに十分な摩擦が生じ、インプラント100Bの高さの結果的な変化を伴う。
枠部152は、端板110B、112Bに沿って延在する枠部支持縁224に摺動可能に突き当たり、キャリッジ支持ねじ174によってキャリッジ156Bに摺動可能に接合される。このように、キャリッジ156Bは、側方に支持され、回転運動を抑制されるが、キャリッジ支持チャネル176及びアクチュエータねじ154Bによって画定される経路に沿って長手方向に移動し得る。加えて、端板110B、112B内のチャネルまたは蟻継ぎガイド200、202は、キャリッジランプ168、168A、170、170Aの嵌合する端部分200A、202Aを受容して、端板110B、112Bをさらに誘導し、安定化させる。
図19〜32は、本明細書内の様々な代替的な要素の他のものと同様に、本明細書内の他のインプラント実施形態と組み合わされ得る代替的なブロック要素120Bをさらに例証する。要素120Bは、ブロック溝228内に摺動ブロック226を形成し、ブロック226及びブロック溝228が蟻継ぎまたは他の摺動嵌合係合を形成し、ここでブロック226は、ブロック溝228によって画定される経路に沿った動きに限定される。骨ねじ頭302が骨ねじソケット118内に完全に据えられると、ブロック226は、ブロック溝228との係合から骨ねじ頭302の上の位置へと部分的に回転され得、それにより骨ねじ300が骨または体組織との係合から外れる動きを阻止する。示される実施形態においては、2つのブロック要素120Bが例証され、ここでは2つの端部分を有する器具(図示せず)が、隣接する各ブロック226に挿入され得、器具が回転されて、両方のブロックをブロック位置へと移動させる。したがって、ブロック226は一緒に、同じまたは接近した軸の周りを枢動する略同心の弧を形成する。
インプラント100Bは、骨ねじソケット118のうちの1つ以上を通って、端板110B、112B内の開口部によって形成される移植片チャンバ204及びキャリッジ156Bへと入る移植片材料または他の治療用材料の挿入を促進するように構成される。材料が挿入された後、次いで骨ねじ300は、本明細書に別途示されるか記載されるように、ソケット118内へ挿入され、体組織に固定され得る。骨漏斗440(図40)が、材料を移植片チャンバ204内へ促すために使用され得る。代替的に、インプラント100Bが拡張されると、材料は、端板110B、112Bの分離によって形成される端板間隙230内へ挿入され得、これは、小型のアクチュエータ枠部212、ならびに上タブ及び下タブ214、216を通る横断面である図30及び32において最もよく分かるであろう。
本開示の端板は、すべての実施形態において、例えば図19〜32に例証されるように単一材料、または例えば図1〜6に例証されるように複数材料から形成され得ることを理解されたい。したがって、端板110B、112Bは、複数材料、例えば、近位の骨ねじ係合部分はチタン、及び遠位の骨係合部分はUHMWPEから形成され得る。さらに、端板110B、112Bは、体組織に確実に係合し、インプラント100Bの望ましくない移動の可能性を減少させるために歯または他の突起部を備え得る。
図33〜40を参照すると、スペーサインプラント100Cは、上端板及び下端板110C、112Cと蟻継ぎ係合を形成する枠部152Cを含む。このように、端板110C、112Cは、インプラント100Cの拡張の範囲全体にわたってさらに安定化される。図36に見られるように、端板部分124Cの横断面は、端板部分124Cの枠部支持チャネル232が枠部152Cの枠部拡張ガイド234を摺動可能に保持するように成形されることを例証する(図44〜45においても見ることができる)。チャネルが枠部152C内に形成され、かつ拡張が端板部分124Cから形成されるという逆の構成が生成され得ることを理解されたい。例証されるように、同様のチャネル及び拡張部分が、枠部支持チャネル232が下端板部分124C′内に形成されると共に、枠部152Cの対辺にも形成され得る。ある実施形態において、枠部152Cは、枠部支持チャネル232と拡張ガイド234との蟻継ぎ係合面積のすべてまたは部分に沿って伸長領域238を形成することができる。例えば、枠部152Cは、端板110Cの外面近くから端板112Cの外面近くまで延在するために上方向及び下方向に延在することができるか、またはより小さい距離にわたって延在し得る。チャネル232及び拡張ガイド234は、A−Pに対して横方向またはインプラント100Cの長手方向軸として例証される。代替的な実施形態において、チャネル232及びガイド234は、長手方向軸に対して非横方向の角度で配置される。
図35及び37を参照すると、キャリッジ156Cは、1つ以上の移植片チャンバ入口236を含み、インプラント100Cが体内に移植された後に、インプラント100Cの近位端より外側から移植片チャンバ204内へのアクセスを提供する。キャリッジ156Cは、移植片または他の治療用材料の通過を可能にするように特に形成された2つの入口236を含むが、1つまたは3つ以上の入口236が提供され得る。例証される実施形態において、移植片チャンバ入口236は、キャリッジランプ170の一部分内に形成されるが、キャリッジ156Cの他の部分が、同様の様式で成形または開口され得る。骨漏斗440が、材料を移植片チャンバ入口236のうちの1つ以上に通すために使用され得る。
図35に見られるように、アクチュエータねじ154Cは、アクチュエータねじ154Cの滑らかな回転を促進するために提供されるアクチュエータねじ軸受184C及び側方ねじ軸受240を含む。アクチュエータねじ154C内の軸受チャネル242は、キャリッジ156Cのねじガイド246内で側方ねじ軸受240の配向を維持するために提供され得る。ある実施形態において、アクチュエータねじ154Cの不要な回転を防止するために、側方ねじ軸受240とねじガイド246との間に締まりばめが形成される。キャリッジをその動きの範囲の少なくとも一部分にわたってさらに安定化させるために、ねじ山、粘着剤、または締まりばめによって、例えば枠部ピン穴250内で枠部152Cに接続され、かつキャリッジ156C内のピン穴252内で摺動可能に係合可能である安定化支柱、ねじ、またはピン248が提供され得る。代替的に、ピン248はキャリッジ156Cに添着され得、かつ枠部ピン穴152C内で摺動し得る。ある実施形態において、
図35及び38〜39に見られるように、1つ以上の放射線マーカー254は、インプラント100C内、例えば、インプラント100Cの放射線透過性部分、または本明細書内の様々な実施形態の任意の他の放射線透過性部分内に位置する。例えば、放射線マーカーは、ポリマー製の端板部分122、122A内に位置し得るため、その拡張または短縮位置が、撮像を使用して確実に確認され得る。図39に見られるように、放射線マーカー254A、254Bは、インプラント100Cが完全に拡張されるときにのみ、この実施形態では、放射線不透過性であるキャリッジランプ168、168Aの端と整列するように配向される。拡張の程度を示すために、1つ以上の放射線不透過性マーカー254は、端板110、112と一緒に動かず、かつ放射線不透過性であるか、または放射線不透過性マーカー254と同様に構成される枠部152、キャリッジ156、またはインプラント100の任意の他の部分に対して位置し得る。
図40は、本発明のインプラント100、100B、100C、100D、100E(本明細書では、総じて100)と使用可能な骨漏斗440を例証する。出口穴442は、インプラント100内の開口領域、例えば移植片チャンバ204内への開口部に接近して置かれる。骨移植材料、及びまたは例えば骨成長因子、抗菌剤、もしくは他の治療薬などに集められる他の治療剤は、拡幅の入口チャンバ444内に置かれ、次いでドライバ、例えばロッド(図示せず)を使用してパイプ446の下へ押される。移植片チャンバ入口236に対応するようにサイズ決定されたパイプコネクタ448が提供され得る。運ばれた骨移植材料は、インプラント100の内側に入り、ここでそれは、少なくとも1つの椎骨の体組織への接触時にその目的の治療効果を有し得る。
ある実施形態において、キャリッジランプ168、168A、170、170Aは、異なるランプ角及びまたはサイズを有し得、ここで端板ランプ166、166Aは対応するプロファイル及びサイズを有する。例えば、ランプ168、168Aがランプ170、170Aよりも短い場合、拡張はインプラント100の近位側に沿ってより大きい割合で発生し、このように、脊椎の角度配向、例えば前弯が修正され得る。同様に、ランプ170、170Aはランプ168、168Aよりも短くてもよい。代替的に、ランプ168、168Aの一方の辺は、ランプ168、168Aの他方の辺よりも短くてもよく、ランプ170、170Aに沿って対応する差が伴う。このように、脊椎の横向きの配向、例えば脊柱側弯症が修正され得る。
図41〜43は、端板110D、112Dの近位端を枢軸上に置き、矢印“A”によって示される軸方向並進及び矢印“B”によって示される枢動の両方を提供する本開示の代替的なインプラント100Dを例証する。軸方向並進は、インプラント100Cに関して記載されるように、枠部拡張ガイド234及び枠部支持チャネル232と一緒に、枠部152Cを使用して維持される。しかしながら、端板枢軸256は、端板部分122Dと124Dとの間、及び端板部分122D′と124D′との間に形成される。図43は、枠部152Cが取り除かれたインプラント100Dを例証し、端板部分122Dと122D′との間に形成される端板蝶番258を例証する。このように接合されると、端板部分122D及び122D′は、端板蝶番258ならびに端板枢軸256の周りを枢動する。したがって、インプラント部分122D及び122D′の遠位端でのインプラント100Dの高さは一定に保たれる一方、インプラント部分122D及び122D′の近位端は、端板部分124D及び124D′と共に軸方向に並進して、インプラント100Dの高さを増大させる。
インプラント100Dは、折り畳まれた高さで椎間板腔内に挿入され、次いで前弯へと拡張されて、椎間板腔の矢状バランス及び減少した高さを回復し得る。インプラント100Dは、伸延を提供すると同時に最適な矢状バランスを達成する。さらに、インプラント100Dは、折り畳まれた高さでの挿入の最中の体組織への衝突を軽減し、患者の解剖学的構造及び治療必要性に最も適合するように支持端板の前弯の角度を継続して調整する能力を医師に付与する。
端板枢軸256は、端板部分122D及び124Dの嵌合円形部分、ならびに端板部分122D′及び124D′の嵌合円形部分として形成される。一方の端板部分が拡張を形成し、他方が受け具を形成するが、この構成は逆にされ得ることを理解されたい。
端板蝶番258は、端板部分122Dと122D′との間に延在する可撓性コネクタ260として形成される。ある実施形態において、端板部分122D及び122D′は、ポリマー材料または他の可撓性材料から単一部品として形作られ、かくして一体成形蝶番を形成する。さらなる実施形態において、バレルもしくは旗蝶番または端板枢軸256と同様の種類の蝶番など、蝶番が、任意の既知の方法によって端板部分122Dと122D′との間に形成される。代替的な実施形態において、端板蝶番258は、枠部152Cと接合して形成される。
端板部分の軸運動及び枢動運動の両方を提供することによって、インプラント100Dは、代替的な支持構造体、具体的には凸状の整合を有する支持構造体の形成を可能にする。これは、例えば前弯などの特定の脊椎の問題を修正するのに有用であり得る。
本開示の代替的なインプラント100Eの横断面である図44〜45を参照すると、アクチュエータねじ154Eが、例証されるように、例えばC−クリップ262を使用して、枠部152Eに回転可能に接合されることが分かるであろう。アクチュエータねじを枠部152Eに回転可能に固定する代替的な方法は、例えば、枠部152Eに対して自由に回転するが、アクチュエータねじ154Eに添着される主止めねじ178(例えば、図6、6Aを参照されたい)を含み得る。代替的な方法は、嵌合部分(図示せず)を枠部152E及びねじ154E上に形成することを含む。
本明細書内にインプラント100Cに関して記載されるように、さらなる安定性が、安定化ピン248、枠部ピン穴250、及びキャリッジ152C内のピン穴の使用によってキャリッジ156Cに提供され得る。
さらなる実施形態において、アクチュエータねじ154E′はアクチュエータねじ154Eより短く、それにより移植片チャンバ204の妨害を軽減する。器具は、ねじガイド246、次いで移植片チャンバ204に通されて、アクチュエータねじ近位端182に係合し得る。さらに移植片材料がねじガイド246に通され、移植片チャンバ204内に置かれる。骨漏斗140は、材料をねじガイド246に通すために使用され得、パイプコネクタは、ねじガイド246の寸法に最も適合するように改変されるか、または取り換えられ得る。
図46は、本出願の実施形態に従う、ガイドピンを含む代替的な拡張可能インプラントを描写する。拡張可能インプラント100は、第1の端板110、第2の端板112、アクチュエータ150を受容するための枠部152、及びアクチュエータねじ154など、先の実施形態において開示される多くの機能を含む。加えて、図46の拡張可能インプラント100は、ガイドピン359、第1及び第2の扁平化可能なクリップ380、382、ならびにブロック機構382などの追加機能を含む。
図46に示されるように、拡張可能インプラントは、上端板または第1の端板110及び下端板または第2の端板112を含む。上端板110は、操作可能に連結された(例えば、留め具によって)第1の部分122A及び第2の部分124Aからなり得る。いくつかの実施形態において、第1の部分122Aは、ポリマー製部分を含む一方、第2の部分124Aは金属製部分を含む。ポリマー製部分及び金属製部分から形成される端板を有することにより、これが有利に、放射線透過性でありかつ強度の高い端板を提供する。下端板112は、操作可能に連結された(例えば、留め具によって)第1の部分122B及び第2の部分124Bからなり得る。いくつかの実施形態において、第1の部分122Bは、ポリマー製部分を含む一方、第2の部分124Bは金属製部分を含む。他の実施形態において、端板110、112は、PEEKなどのポリマー、またはチタンもしくはコバルト−クロムなどの金属のいずれかから形成される単一片から形成され得る。先の実施形態にあるように、上端板110及び下端板112は、骨ねじを受容するための1つ以上の穿孔を含み得る。例えば、図46に示されるように、下端板112は、インプラント100を隣接する骨部材に固定するための骨ねじを受容するための少なくとも1つの穿孔189を含む。
アクチュエータ150を受容するための枠部152は、第1の端板110と第2の端板112との間に位置する。枠部152は、枠部152をアクチュエータ150に固定するために、チャネルを通る側面支持ねじ174を受容するように構成される。加えて、1つ以上のガイドピン359が、枠部152の遠位端または先端に提供される。ガイドピン359は、枠部152内の開口部を通って挿入され、アクチュエータ150の表面に接触する。アクチュエータ150に係合することにより、ガイドピン359は、有利に、アクチュエータ150が使用中に傾けられないようにアクチュエータ150を安定化させる。
アクチュエータ150は、ブリッジ部材199によって上傾斜面168の第2の対に接合される上傾斜面170の第1の対を有する可動キャリッジ156を備える。いくつかの実施形態において、上傾斜面170の第1の対及び上傾斜面168の第2の対は、同じ方向に(例えば、アクチュエータ150の遠位端または先端に向かって)傾斜される。上傾斜面170、168の第1及び第2の対は、キャリッジ156の動きがインプラント100の拡張を引き起こすように、第1の端板110の対応する角度付けされた面または傾斜面に係合するように構成される。いくつかの実施形態において、下傾斜面の第1の対は、上傾斜面170の第1の対から下方向に延在する一方、下傾斜面の第2の対は、上傾斜面の第2の対から下方向に延在する。下傾斜面の第1及び第2の対は、キャリッジ156の動きがインプラント100の拡張を引き起こすように、第2の端板112の対応する角度付けされた面または傾斜面に係合するように構成される。
アクチュエータねじ154は、アクチュエータ150を作動させるために提供され得る。アクチュエータねじ154は、頭部分197及び柄部分198を備える。柄部分198は、アクチュエータ150の対応するねじ山部分に係合するためのねじ山を備える。アクチュエータねじ154の第1の方向への回転運動が、アクチュエータ150の可動キャリッジ156の線形並進を引き起こし、それにより端板110、112の分離及びインプラントの拡張を引き起こす。アクチュエータねじ154の第1の方向とは反対の第2の方向への回転運動が、アクチュエータ150の可動キャリッジ156の反対方向への線形並進を引き起こし、それにより端板110、112の短縮を引き起こす。
アクチュエータねじ154をインプラント100内に保持するために、アクチュエータ枠部212が提供され得る。アクチュエータ枠部は、上タブ部分214及び下タブ部分216、ならびにアクチュエータ150を受容するためのそれらの間の開口部213を備える。上タブ部分214は第1の端板110内のスロットに受容され得る一方、下タブ部分216は第2の端板112内のスロットに受容され得る。アクチュエータ150をアクチュエータ枠部212内に維持するために、第1の扁平クリップ、つまり「C−クリップ」係止機構380が提供されて、アクチュエータ150をアクチュエータ枠部212に固定し得る。C−クリップ380は、アクチュエータ150の一部分、例えば頭部分197の周りに適合するように構成される。いくつかの実施形態において、C−クリップ380は、アクチュエータ頭部分の外周に形成された凹所または溝内に保持される。C−クリップ380は、有利に、それがアクチュエータ枠部212の凹所288(図47A及び47Bに示されるような)にはめられ得るように、扁平化するように構成される。これが有利に、アクチュエータ154をアクチュエータ枠部212内に固定する。
骨ねじが不用意に抜けることを防止するために、ブロック機構390が提供され、C−クリップ382によって取り付けられ得る。ブロック機構390は、アクチュエータねじ154の頭部分197の少なくとも一部分を受容するための開口部392を有する本体391を備える。いくつかの実施形態において、第2の扁平クリップ、つまり「C−クリップ」係止機構382が提供されて、ブロック機構390をアクチュエータねじ154に固定し得る。図47A及び47Bに示されるように、C−クリップ382は、アクチュエータねじ154の頭部分197の周りに適合するように構成される。いくつかの実施形態において、C−クリップ382は、アクチュエータねじ154の頭部分197に形成された凹所または溝内に受容され得る。C−クリップ382は、それがブロック機構390内の凹所289(図47A及び47Bに示される)に達するまで扁平化するように構成され、それによりC−クリップ382をブロック機構390に固定する。
図47A及び47Bは、それぞれ未拡張構成及び拡張構成にある図46のインプラント100を示す。これらの図から、凹所288、289内に保持され、それによりインプラント100のコンポーネントを確実な接合状態に維持する第1のC−クリップ380及び第2のC−クリップ382などの追加の新規機能が明らかとなる。
いくつかの実施形態において、図46のインプラント100は、前方アプローチで使用されるようにサイズ決定及び構成される。いくつかの実施形態において、組み立てられたとき、インプラント100の先端は凸面を備える一方、インプラント100の終端は略平面を備える。先端及び終端は、枠部152のサイドアームによって形成される湾曲アームによって分離され得る。
これより挿入の方法が提供される。患者において切開部を形成し、椎間板腔から組織を取り除いた後、外科医は、前方アプローチによりインプラント100を挿入することができる。インプラント100は、図47Aに示されるように、未拡張構成で挿入され得る。インプラント100が椎間板腔内に挿入されると、インプラント100は、アクチュエータねじ154を回転することまたは作動させること(例えば、ドライバによって)によって拡張され得る。これが、ランプを有するキャリッジ156の並進運動を引き起こし、それによりインプラント100の拡張を引き起こす。いくつかの実施形態において、インプラント100の挿入及び拡張前に、骨移植材料がインプラントの移植片開口部に提供され得る。他の実施形態において、インプラント100は、インプラント100を椎間板腔に挿入した後に骨移植片を受容することができる開口部を含み得る。いくつかの実施形態において、骨移植材料は、インプラント100が椎間板腔内へ挿入された後に、ねじ開口部189(図46に示される)を通って挿入され得る。他の実施形態において、インプラント100は、後側または側方などの異なるアプローチに使用され得る。
図48は、本出願の実施形態に従う、主に金属で形成された端板を含む代替的な拡張可能インプラントを描写する。拡張可能インプラント100は、第1の端板110、第2の端板112、アクチュエータ150を受容するための枠部152、及びアクチュエータねじ154など、先の実施形態において開示される多くの機能を含む。拡張可能インプラントはまた、先の実施形態に関して説明されるように、ガイドピン359及び扁平C−クリップ380、382を含む。
図48に示されるように、第1の端板110は、金属から形成された単一片部材である。同様に、第2の端板112は、金属から形成された単一片部材である。いくつかの実施形態において、第1及び第2の端板110、112は、図48に示されるように完全に金属から形成される。他の実施形態において、第1及び第2の端板110、112は、主に金属から形成されるが、微量の他の材料を有してもよい。有利に、主にまたは完全に金属から形成される端板を提供することにより、これが増大された強度を有するインプラントを生成する。
いくつかの実施形態において、図48の拡張可能インプラント100は、前方から移植されるようにサイズ決定及び構成される。他の実施形態において、拡張可能インプラント100は、後側または側方から挿入され得る。
図50A及び50Bは、本出願の実施形態に従う、ブロック機構を捕捉する代替的な手段を有する代替的な拡張可能インプラントの未拡張構成及び拡張構成を例証する。拡張可能インプラント100は、第1の端板110、第2の端板112、アクチュエータ150を受容するための枠部152、及びアクチュエータねじ154など、先の実施形態と同様の多くの機能を含む。しかしながら、現在の実施形態におけるインプラント100は、C−リングによってアクチュエータねじ154に取り付けられるのではない全く異なるブロック機構390を有する。むしろ、ブロック機構390は、アクチュエータねじ154とアクチュエータ板212との間に捕捉される。ブロック機構390は、アクチュエータ板212に形成された凹所、溝、または走路に適合することができる拡張部分394を含む。アクチュエータねじ154が回転され線形に並進されると、ブロック機構390の拡張部分394がアクチュエータ板212の走路に係合し、それによりブロック機構390を組立部品内に確実に捕捉するように、アクチュエータねじ154がブロック機構390に押し込まれる。他の実施形態において、本明細書で説明される係合機構に加えて、扁平C−リングが、ブロック機構390をアクチュエータねじ154上に保持するために任意に提供され得る。
図51は、いくつかの実施形態に従う代替的なインプラントの分解組立図である。インプラント500は、上端板510及び対向する下端板512などの先の実施形態と同様の機能を共有する。枠部552は、上端板510と下端板512との間に位置する。1つ以上のランプを有する可動アクチュエータ550は、枠部552の本体内に位置する。アクチュエータ550は、1つ以上の支持ねじ574によって枠部552に操作可能に接合され得る。ねじ込み式アクチュエータねじ554は、アクチュエータ550を通って延在することができる。アクチュエータねじ554の回転は、アクチュエータ550の線形並進を引き起こし得、それにより上端板510及び下端板512を拡張させ、互いから離れて分離させる。次いで、1つ以上の固定または骨部材が、上端板510及び下端板512のそれぞれを通って受容され得、それによりインプラント500を隣接する骨部材に固定する。1つ以上のブロック要素520は、骨部材の不用意な抜けのリスクを減少させるために提供され得る。
本実施形態において、上端板510は、部分開口部513a、515a、及び517aを含むように構成される。図53Aに示されるように、部分開口部513a、515a、及び517aのそれぞれは、下端板512内の部分開口部513b、515b、517bと整列及び対応して、第1の開口部513、第2の開口部515、及び第3の開口部517を形成する。これらの開口部513、515、517のそれぞれは、骨ねじを受容するための少なくとも1つのソケット518と関連付けられる。図51に示される実施形態において、第1のソケット518は部分開口部513aと関連付けられ、第2のソケット518は部分開口部515aと関連付けられる。これらのソケットのそれぞれは、上方に角度付けされた骨ねじをその中に受容するように設計される。図51に示されるように、上端板510が移動すると、部分開口部513a、515a、及び517aも、それらが上端板510の部分であるかのように、同じ割合で同様に移動する。いくつかの実施形態において、上端板510は、金属(例えば、チタン)などの単一材料から形成され得る。
加えて、上端板510は、インプラント500の各側面に上側方の器具切欠き519aを含むように構成される。上側方の器具切欠き519aは、下端板512内の下側方の器具切欠き519bと整列及び対応し、それにより器具切欠き519を形成する。器具切欠き519は、インプラント500を手術部位に送達するための挿入器具によって把持されることが可能である。いくつかの実施形態において、挿入器具以外の他の器具が使用されて、切欠き519を把持し得る。
本実施形態において、下端板512は、部分開口部513b、515b、及び517bを含むように構成される。上に説明されるように、図53Aに示されるように、部分開口部513b、515b、及び517bのそれぞれは、上端板510内の部分開口部513a、515a、517aと整列及び対応して、第1の開口部513、第2の開口部515、及び第3の開口部517を形成する。これらの開口部513、515、517のそれぞれは、骨ねじをその中に受容するための少なくとも1つのソケット518と関連付けられる。図51に示される実施形態において、第3のソケット518は、部分開口部517bと関連付けられる。ソケットは、下方に角度付けされた骨ねじをその中に受容するように設計される。図51に示されるように、下端板512が移動すると、部分開口部513b、515b、及び517bも、それらが下端板512の部分であるかのように、同じ割合で同様に移動する。いくつかの実施形態において、下端板512は、金属(例えば、チタン)などの単一材料から形成され得る。
加えて、下端板512は、インプラント500の各側面に下側方の器具切欠き519bを含むように構成される。上に説明されるように、下側方の器具切欠き519bは、上端板512内の上側方の器具切欠き519aと整列及び対応し、それにより器具切欠き519を形成する。器具切欠き519は、インプラント500を手術部位に送達するための挿入器具によって把持されることが可能である。いくつかの実施形態において、挿入器具以外の他の器具が使用されて、切欠き519を把持し得る。当業者は、いくつかの実施形態において、上端板が下端板と交換されることを理解する。例えば、外科医は、椎間板腔内で任意の構成にあるインプラントを使用してもよいため、下端板(図52に示される)が上で見られ得、上端板(図52に示される)が下で見られ得る。
図52は、図51のインプラントの上面図である。この図面から、インプラント500が有利に、移植片材料を受容するための一対の移植片窓504を含むことが分かる。一対の移植片窓504を提供することにより、これが有利に、骨の癒合を促進する能力を増大させる。移植片窓504のそれぞれは、中央軸からオフセットされ、それによりインプラントのより広い面積において癒合を提供する。
図53A及び53Bは、未拡張構成にある図51のインプラントの異なる図面である。図53Aは、未拡張状態にあるインプラント500の正面または前方図であり、図53Bは、未拡張状態にあるインプラント500の側面図である。
図53Aに示されるように、インプラント500の前方に第1の開口部513、第2の開口部515、及び第3の開口部517を見ることができる。開口部513、515、517のそれぞれは、骨ねじを受容するためのソケット518と対応し、第1及び第2の開口部513、515が上向きの骨ねじを受容するためのソケットに対応し、第3の開口部517が下向きの骨ねじを受容するためのソケットに対応する。
第1の開口部513及び第2の開口部515内にあるのは、挿入器具610(図55に示される)または挿入器具710(図64に示される)などの挿入器具の部分を受容するための挿入器具開口部536である。いくつかの実施形態において、挿入器具開口部536は、可動アクチュエータ550によって形成される穴である。いくつかの実施形態において、挿入器具開口部536は、多機能開口部であり得、そのため、それらは1つ以上の器具を受容すると同時に、移植片材料をインプラント内へ提供するための開口部を提供することができる。有利に、挿入器具は、1つ以上の拡張部分、プロング、または先端部を挿入器具開口部536内へ挿入し、それによりインプラント500を把持してそれを所望の手術部位に送達することができる。有利に、挿入器具開口部536は、中央軸とインプラント500の側縁との間にそれぞれ位置し、それにより細い挿入器具がインプラント500内に挿入されることを可能にする。細い挿入器具を提供することにより、これが、接触されると危険な状態にある大動脈または大静脈などの組織を移動させる必要性を減少させる。これらの挿入器具開口部536は、側方切欠き519に加えて提供され得、それによりインプラント500を掴んで手術部位内に挿入する複数の手段を提供する。
開口部513、515、517、及び/または挿入器具開口部536を収容するために、ブロック留め具520は、その中に形成される1つ以上の切り抜き部分523を含み得る。例えば、図53Aに示されるように、下方ブロック留め具520は、2つの切り抜きを有し得、それにより第1の開口部513及び挿入器具開口部536を一方に、ならびに第3の開口部517を他方に収容する。同様に、上方ブロック留め具520も2つの切り抜きを有する。
図54A及び54Bは、拡張構成にある図51のインプラントの異なる図面である。図54Aは、拡張状態にあるインプラント500の正面または前方図であり、図54Bは、拡張状態にあるインプラント500の側面図である。
図54Aに示されるように、上端板510は、下端板512から離れて分離するように構成される。端板が分離すると、開口部513、515、517は、上端板内の部分開口部513a、515a、517aが下端板内の部分開口部513b、515b、517bから遠ざかるように分かれる。加えて、上方ブロック留め具520は、下方ブロック留め具520から離れて分離する。
図55は、いくつかの実施形態に従うインプラント用の挿入器具であり、図56は、挿入器具の分解組立図である。挿入器具610は有利に、細くあるように構成され、それにより軟組織退縮の必要性を減少させる。これは、手術中に大動脈または大静脈が障害物になり得る前方腰椎体間癒合手術において特に有用である。細い挿入器具610を提供することにより、これが有利に、これらの組織に接触するリスクを減少させ、及び/または軟組織退縮の必要性を減少させる。加えて、いくつかの実施形態において、挿入器具610は、追加の器具(tool)または器具(instrument)がそこを通って挿入され得るように完全にカニューレ処置される。例えば、インプラント500のアクチュエータねじ554を作動させるための駆動器具が、挿入器具610を通って挿入され得る。
挿入器具610は、ハンドル620、アクチュエータノブ630、外側スリーブ650、及び内側プランジャまたは開創器スリーブ660(図56に示される)を備える。外側スリーブ650は、挿入器具開口部662内への挿入が可能である一対のインサータ先端部652、654に取り付けられるように構成される。開創器スリーブ660は、一対のインサータ先端部652、654内への挿入が可能である一対の係合ピン672、674に取り付けられるように構成される。係合ピン672、674は、一対のインサータ先端部652、654(図58に示されるような)内へ挿入され、これが、インサータ先端部652、654を拡張させ、かつインプラント600の挿入器具開口部662内に保持されるようにし、それにより挿入器具610を低侵襲様式でインプラント500に固定する。挿入器具610がインプラント500に固定されたまま、次いでインプラント500は、外科手術が実施され得るように手術部位に安全に送達され得る。
挿入器具610は、開創器スリーブ660を受容するための外側スリーブ650を備える。外側スリーブ650は、1つ以上の窓662が中に形成される柄を備える。窓650は、有利に、水が通って流れる開口部として機能し、それにより外側スリーブ650を洗浄し易くする。
外側スリーブ650の柄は、近位部分及び遠位部分を備える。柄の近位部分で、外側スリーブ650は、アクチュエータノブ630及びハンドル620に接合される。ハンドル620は、ピン627及び止めねじ629によって開創器スリーブ660に接合され得る。アクチュエータノブ630の回転は、外側スリーブ650内での開創器スリーブ660の並進を生じさせる。開創器スリーブ660が並進すると、これが、係合ピン672、674をインサータ先端部652、654内へさらに遠位に延在させ、それによりインサータ先端部652、654を拡張させる。これが、挿入器具610を退縮構成から係合構成へ変換し、それによりインプラント500は、挿入器具610へ確実に保持される。
柄の遠位部分で、外側スリーブ650は、板部分656に接合され、板部分656からは一対のインサータ先端部652、654が延在する。有利に、板部分656は、挿入器具610をインプラント500に対して着実に位置付けるのに役立つ。一対のインサータ先端部652、654は、インプラント500内に形成される挿入器具開口部536内に挿入されるように構成される。図57に示されるように、インサータ先端部652、654のそれぞれは、そこを通って形成される少なくとも1つのスリットを含む。スリットは、有利に、係合ピン672、674がそこに受容されたときに、インサータ先端部652、654の拡張を可能にする。一対のインサータ先端部652は、未拡張構成にあり、それらは、インプラント500内に形成された挿入器具開口部536内に受容されることが可能である。インサータ先端部652が挿入器具開口部536内に置かれると、インサータ先端部652は、係合ピン672、674をそこを通して挿入することによって拡張され得、それにより挿入器具610をインプラント500に固定させる。次いでインプラントは、外科手術のための手術部位へ送達され得る。
図56に示されるように、内側または開創器スリーブ660は、外側スリーブ650の柄内に受容される。開創器スリーブ660は、近位部分及び遠位部分を有する柄を備える。柄の近位部分は、ねじ込み式ブロック640に取り付けられる。ねじ込み式ブロック640は、アクチュエータノブ630の内側ねじ山に係合する外側ねじ山を提供するように設計される。これが有利に、外側スリーブ650がアクチュエータノブ630に取り付けられ、かつアクチュエータノブ630がねじ込み式ブロック640により開創器スリーブ660に取り付けられるようにする組立部品を提供する。故に、アクチュエータノブ630の回転が、外側スリーブ650内での開創器スリーブ660の線形並進を引き起こす。保持スリーブ649は、ねじ込み式ブロック640を開創器スリーブ660上に保持するためにねじ込み式ブロック640の近位に位置し得る。
いくつかの実施形態において、開創器スリーブ660の遠位部分は、アクチュエータ先端部670に取り付けられ、アクチュエータ先端部670からは一対の係合ピン672、674が延在する。いくつかの実施形態において、係合ピン672、674は、インサータ先端部652、654内へ延在することが可能である弾丸形状部分を有し得る。弾丸形状部分を提供することにより、これが、係合ピン672、674が、インサータ先端部652、654の拡張を引き起こすことなく、インサータ先端部652、654内へ部分的に挿入されることを可能にする。いくつかの実施形態において、係合ピン672、674がインサータ先端部652、654内へ十分先まで挿入されたとき(例えば、弾丸形状部分の頂点がインサータ先端部の壁に接触するときなど)にのみ、インサータ先端部652、654の拡張は発生し、それにより挿入器具610をインプラント500に固定する。
図57は、インプラントが退縮構成または位置にある状態の図55の挿入器具のクローズアップ図である。退縮位置では、内側開創器スリーブ660の係合ピン672、674は、インサータ先端部652、654の拡張を引き起こすためにまだインサータ先端部652、654内へ十分に遠位に挿入されていない。インサータ先端部652、654が未拡張であるため、挿入器具610は、インプラント500内の挿入器具開口部538(図53A)内への挿入が容易に可能である。そこに挿入されると、挿入器具610は、伸長構成または位置に変換され得、それによりインサータ先端部652、654は拡張し、インプラント500に確実に係合する。
図58は、インプラントが係合位置にある状態の図55の挿入器具のクローズアップ図である。挿入器具を退縮位置から係合位置へ変換するために、アクチュエータノブ630(図55に示される)が回転される。係合位置では、内側開創器スリーブ660の係合ピン672、674は、インサータ先端部652、654内へさらに遠位に挿入されており、それによりインサータ先端部652、654の拡張を引き起こす。インサータ先端部652、654が拡張されているため、挿入器具610は、インプラント500に固定され、かくしてインプラントを手術部位へ送達することが可能である。
図59は、インプラントが係合位置にある状態の図55の挿入器具の上面図である。この図面から、外側スリーブ650の板部分656が、どのようにしてインプラント500の前方表面に隣接して位置し、かつそれに当接するかが分かる。この図面から、さらに、インサータ先端部652、654がインプラント500に侵入する場所が分かる。図59に示されるように、インサータ先端部652、654は、インプラントの前方部分を通って延在し、かつ移植片開口部504まで延在することができる。
図60は、インプラントに取り付けられた図55の挿入器具の上面斜視図であり、図61は、インプラントから取り外された図55の挿入器具の上面斜視図である。これらの図面から、挿入器具610のインサータ先端部652、654が、どのようにしてインプラント500内へ挿入可能であるかが分かる。
図62は、インプラントが退縮位置にある状態の図55の挿入器具のクローズアップ横断面図であり、図63は、係合位置にあるクローズアップ図を示す。この図面から、退縮位置にある場合でさえも、係合ピン672、674の少なくとも一部分が、どのようにしてインサータ先端部652、654内に存在し得、それにより、もしあるとしても最小限のインサータ先端部652、654の拡張を引き起こすことが分かる。図に示されるように、係合ピン672、674の遠位部分は弾丸形状である。また、この図面から、開創器スリーブ660が、どのようにしてアクチュエータ先端部670にねじ込み式接合面673を介して取り付けられ、アクチュエータ先端部670がそこから延在する係合ピン672、674を有することが分かる。
図64は、いくつかの実施形態に従う代替的な挿入器具であり、図65は、挿入器具の分解組立図である。挿入器具710は、先の挿入器具610と同様の機能を有するが、インプラント500内へ挿入するための単一のオフセットインサータ先端部752のみを含む。いくつかの実施形態において、挿入器具710は、挿入器具610よりもさらに細いプロファイルのものであり得、それにより軟組織退縮の必要性を減少させる。本実施形態において、挿入器具710は、ドライバまたは他の器具を受容するためのオフセットチャネル753を含む。他の実施形態において、挿入器具710は、1つ以上の追加の器具(tool)または器具(instrument)がそこに挿入されることを可能にするために完全にカニューレ処置される。例えば、いくつかの実施形態において、駆動器具が、インプラント500のアクチュエータねじ554を作動させるために、カニューレ処置された挿入器具710を通って挿入され得る。
挿入器具710は、外側スリーブ750、内側プランジャまたは開創器スリーブ760、アクチュエータノブ730、及びハンドル720を備える。挿入器具710は、挿入器具610と同様の様式で組み立てられる。いくつかの実施形態において、外側スリーブ750は、近位部分及び遠位部分を有する柄を備える。近位部分では、アクチュエータノブ730が外側スリーブ750に取り付けられ、その外側スリーブ750がハンドル720に接合される。遠位部分では、遠位板756が取り付けられ、そこから単一のオフセットインサータ先端部752のみが提供される。インサータ先端部752は、それが拡張することを可能にする少なくとも1つのスリットを含む。
外側スリーブ750は、その中に開創器スリーブ760を受容することが可能である。開創器スリーブ760は、近位部分及び遠位部分を有する柄を備える。近位部分では、ねじ込み式ブロック740が開創器スリーブ760に取り付けられる。ねじ込み式ブロック760は、アクチュエータノブ730の内側ねじ山と係合する外側ねじ山を含み、そのアクチュエータノブ730は外側スリーブ750に接合される。保持スリーブ749は、ねじ込み式ブロック740を開創器スリーブ760上に保持するためにねじ込み式ブロック740の近位に位置し得る。遠位部分では、オフセット係合ピン772が、柄から延在する(図68及び69に示されるように)。係合ピン772は、インサータ先端部752を通って延在することが可能であり、それによりインサータ先端部752の拡張を引き起こして、挿入器具710をインプラント500に固定する。
図66は、退縮位置にある図64の挿入器具のクローズアップ図であり、図67は、係合位置にある挿入器具のクローズアップ図である。退縮位置では、係合ピン772は、インサータ先端部752内に受容されるが、それはインサータ先端部752がもしあるとしてもごくわずかの拡張を有する程度までのみである。係合位置では、係合ピン772は、インサータ先端部752内にさらに遠位に挿入され、それによりインサータ先端部752の拡張を引き起こす。退縮位置では、挿入器具710は、インプラント500の挿入器具開口部536のうちの1つに挿入されることが可能である。挿入器具710が開口部536を通って挿入されると、挿入器具710は係合位置へと変換され得、それによりインサータ先端部752が拡張されて、挿入器具710をインプラント500に固定する。
図68は、退縮位置にある図64の挿入器具のクローズアップ横断面図であり、図69は、係合位置にある挿入器具のクローズアップ横断面図である。これらの図面から、単独の係合ピン772が、どのようにして開創器スリーブ760本体の遠位端から延在し得るかが分かる。退縮位置及び係合位置の両方において、挿入器具710は、そのコンポーネントのすべてを含め、インプラントを通って延在する中央長手方向軸からオフセットされ、それにより有利に、軟組織接触をさらに回避するのに役立つ。
ここで図70〜74を見ると、インプラント500と類似したインプラント800、及びそのサブコンポーネントが示される。インプラント800は、上端板810及び対向する下端板812、ならびに上端板810と下端板812との間に位置する枠部852などの本明細書に記載の先の実施形態と同様の機能を共有する。1つ以上のランプを有する可動アクチュエータ850は、枠部852の本体内に位置する。アクチュエータ850は、1つ以上の支持ねじ874で枠部852に操作可能に接合される。部分的にねじ込み式のアクチュエータねじ854は、アクチュエータ850内の開口部852を通って延在する。アクチュエータねじ854を第1の方向に回転させることによって、アクチュエータ850は線形並進し、それにより上端板810及び下端板812を拡張させ、互いから離れて分離させる。アクチュエータねじ854を第1の方向と反対の第2の方向に回転させることによって、アクチュエータ850を反対方向に線形並進させ、それにより上端板810及び下端板812を短縮させ、互いに向かって移動させる。1つ以上の固定または骨部材(図示せず)は、インプラント800を隣接する椎骨に固定するために、上端板810及び下端板812のそれぞれを通って位置付け可能である。1つ以上のブロック要素820は、骨部材の不用意な抜けのリスクを減少させるために提供され得る。
この実施形態において、アクチュエータねじ854は摩擦スリーブ860も含む。摩擦スリーブ860は、組み立てられたインプラント800の、それが拡張または短縮されているときの適合及び摩擦の一貫性を向上させる。摩擦スリーブ860はまた、例えば、アクチュエータねじ854が使用者によって意図的に回転されていないとき(例えば、隣接する椎骨間の圧縮力下で)、アクチュエータねじ854の不要な回転を防止する。故に、摩擦スリーブ860は、安全機構として機能して、インプラント800の望ましくない短縮または拡張を防止し得る。
摩擦スリーブ860は、アクチュエータねじ854の溝856の上に適合する。例えば、摩擦スリーブ860は、スナップフィット型係合でアクチュエータねじ854に付着し得る。溝856は、アクチュエータねじ854の一部分の周り、またはアクチュエータねじ854の全周囲に延在し得る。摩擦スリーブ860は、リングまたは部分リングの形状にあり得る。図73及び74で最もよく分かるように、摩擦スリーブ860は、アクチュエータねじ854と係合するように構成される略c形状の本体を有し得る。c形状の本体は、摩擦スリーブ860が溝856の周りに置かれ、所望の場合アクチュエータねじ854から取り除かれることを可能にするために、摩擦スリーブ860の2つの端の間に間隙を含み得る。
アクチュエータねじ854は、駆動器具、例えば、ねじドライバの六角頭を受容するように構成される凹所を有する第1の端から、アクチュエータ850内の開口部852に受容されるように構成される第2の端まで延在し得る。アクチュエータねじ854は、ねじ山部分857及び非ねじ山部分858を有し得る。例えば、非ねじ山部分858は、ドライバ凹所を有する第1の端の近位に位置し得る。溝856は、ねじ山部分857と非ねじ山部分858との間に位置し得る。溝856は、摩擦スリーブ860の外面がアクチュエータねじ854の非ねじ山部分858と実質的に同一平面であるような深さを有し得る。摩擦スリーブ860はまた、例えば、摩擦スリーブ860の内面に沿って延在する1つ以上の突出部862を含み得る。突出部862は、アクチュエータねじ854の溝856の対応する凹所内に受容されるようにサイズ決定及び寸法設定され得る。突出部862は、アクチュエータねじ854の溝856の対応する側壁に係合する角度付けされた側壁を有し得る。摩擦スリーブ860は、アクチュエータねじ854及び/またはアクチュエータ850の材料よりも高い摩擦係数を有する材料からなり得る。例えば、摩擦スリーブ860は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの生体適合性プラスチックからなり得る一方、アクチュエータねじ854及びアクチュエータ850は、チタンまたはチタン合金などの生体適合性金属からなり得る。
アクチュエータねじ854は摩擦スリーブ860と一緒に、アクチュエータ850の貫通穴または開口部852の内側に適合する。開口部852は、アクチュエータ850の長さ全体またはその一部分を通って延在し得る。摩擦スリーブ860は、アクチュエータねじ854の外径及びアクチュエータ850の貫通穴または開口部852の内径に干渉するように寸法設定される。アクチュエータねじ854の不要な回転を防止するために、この干渉により、アクチュエータねじ854とアクチュエータ850との間に摩擦を生じさせる。加えて、干渉及び摩擦が、組み立てられたインプラント800のアクチュエータねじ854の感触の一貫性を向上させる。
いくつかの実施形態において、上記のインプラント及び関連器具は、他の手術システム及びインプラントと共に使用され得る。例えば、インプラントのいずれかは、手術用ねじ、ロッド、及び板と共に使用され得、かつそれらから恩恵を受け得る。加えて、いくつかの実施形態において、インプラントは、1つのレベルに挿入され得、異なるインプラント(例えば、癒合または補綴)が別の脊椎レベルに挿入され得る。
本明細書内で引用されるすべての参考文献は、参照によりそれらの全体が明示的に組み込まれる。本発明には多くの異なる機能が存在し、これらの機能は一緒または別個に使用され得ることが企図される。反する記載が上になされない限り、添付の図面のすべては正確な縮尺ではないことに留意されたい。したがって、本発明は、機能の任意の特定の組み合わせまたは本発明の特定の用途に制限されるものではない。さらに、本発明に関係する当業者には、本発明の趣旨及び範囲内の変形及び修正が着想され得ることを理解されたい。したがって、本発明の範囲及び趣旨内である本明細書に明記される開示から当業者によって容易に達成可能なすべての功利的な修正は、本発明のさらなる実施形態として含まれるものとする。