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JP6909113B2 - スキンパック梱包体 - Google Patents
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Description

本発明は、物品をフィルムでパック(梱包)したスキンパック梱包体に関する。
台紙と、この台紙に載せた物品と、この物品を覆いつつ台紙の上面に貼りつけたフィルムと、からなるスキンパック包装体が、知られている(例えば、特許文献1(図1〜図4)参照)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図7は従来の技術の基本構造を説明する図であり、(a)は従来のスキンパック包装体の斜視図、(b)は同背面図、(c)は(a)のc−c線断面図、(d)は(c)のd部拡大図である。
図7(a)に示すように、スキンパック包装体100は、台紙101と、物品102と、フィルム103とからなる。
図7(b)に示すように、台紙101に物品102の一辺に沿って延びる長穴104が設けられている。
図7(c)のd部拡大図である図7(d)に示すように、加熱し柔らかくなったフィルム103が下方へ真空引きされると、フィルム103の一部が長穴104に入り込み、断面がU字状になる。このU字部105の先端が脆弱部となる。
図7(a)にて、矢印106に従って、物品102を引き起こすと、U字部105の先端が破断するため、フィルム103を台紙101から引き剥がし、物品102を取り出すことができる。
しかし、図7(d)に示すU字部105は金型で成形しているわけではないため、出来上がり形態は、いわゆる成り行きで決まる。加熱温度の変動、フィルム103の厚さのばらつきなどの変動要因により、U字部105の形態にばらつきが生じ、一定の確率でU字部105の先端が破断できないことがある。
破断できないときには、作業員は図7(c)に示すように、カッターナイフ107でフィルム103を切断しようとする。このとき、カッターナイフ107で物品102に傷をつけることがある。
また、図7(a)にて、長穴104に直交する2つの辺108、109においては、フィルム103に脆弱部がないため、この部分についてはフィルム103の破断に、比較的大きな力を要する。
非力な作業員であれば、2つの辺108、109の下縁をカッターナイフ107で切断しようとする。このとき、カッターナイフ107で物品102に傷をつけることがある。
カッターナイフ107の使用を禁止すると、物品102への傷つきは回避できるが、フィルム103の破断に手間取るため、迅速に物品102を取り出すことができない。結果、生産性が低下する。生産性の低下は好ましくない。
そこで、カッターナイフ107の使用を許容した上で、生産性を高めることが期待される。
特開2017−65728号公報
本発明は、カッターナイフの使用を前提として、フィルムの剥離を容易にし、迅速に且つ容易に物品を取り出すことができる、スキンパック梱包体を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、台紙と、この台紙に載せた物品と、この物品を覆いつつ前記台紙の上面に貼りつけたフィルムと、からなるスキンパック梱包体において、
前記台紙は、4つの辺の少なくとも1つの辺に微細な鋸歯部を有し、
前記物品から離れた部位にて前記台紙の上面に、前記鋸歯部を有する辺とこの辺に平行な辺とを結ぶ切り込み推奨線が記されていると共にこの切り込み推奨線と前記鋸歯部を有する辺との交点を始点とし前記物品に向かって延びる引き剥がし推奨線が記され、
前記フィルムに、前記鋸歯部により形成された擬似的なミシン目が形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のスキンパック梱包体において、
前記フィルムは、前記台紙の4つの辺から各々張り出す張り出し部を有していることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載のスキンパック梱包体において、
前記台紙は、波形紙の上に上ライナーが貼られ、前記波形紙の下に下ライナーが貼られている両面段ボール紙、又は波形紙の上に上ライナーが貼られている片面段ボール紙であり、
少なくとも前記上ライナーに前記鋸歯部が形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載のスキンパック梱包体において、
前記台紙には、上下に貫通する通気孔が複数設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、スキンパック梱包体に、切り込み推奨線及び引き剥がし推奨線が付されている。加えて、フィルムには、台紙の鋸歯部により、擬似的なミシン目が入っている。
作業員は、カッターナイフで、切り込み推奨線に沿ってフィルムを切断する。次に、引き剥がし推奨線に従ってフィルムを引っ張る。フィルムは擬似的なミシン目の部位が破断する。この擬似的なミシン目とカッターナイフによる切断線とにより、フィルムは台紙から引き剥がされ、容易に物品が取り出される。
切り込み推奨線は、物品から離れた部位に記されているため、カッターナイフで物品が傷つく心配はない。
よって、本発明によれば、カッターナイフの使用を前提として、フィルムの剥離を容易にし、迅速に且つ容易に物品を取り出すことができる、スキンパック梱包体が提供される。
請求項2に係る発明では、フィルムは、台紙の4つの辺から各々張り出す張り出し部を有している。
張り出し部は、台紙から数ミリ張り出した狭幅張り出し部と、台紙から数十ミリ張り出した広幅張り出し部とを含む。
仮に、台紙に物品を載せ、フィルムを真空引きして、台紙に貼り付けた後に、台紙から張り出した狭幅張り出し部及び/又は広幅張り出し部を、台紙の辺に沿ってカッターナイフで切除するトリミングを実施すると、スキンパック梱包体の外観性は向上する。
しかし、フイルムを切断する際に、物品を傷つける心配があると共にトリミング工数が嵩む。
この点、請求項2では、張り出し部をスキンパック梱包体に残すようにした。狭幅張り出し部及び/又は広幅張り出し部を切除しないため、トリミングが不要であり、トリミング工数が発生しないと共に物品が傷む心配もない。
請求項3に係る発明では、台紙は段ボール紙である。
段ボール紙は、クッション性に富み、物品を良好に保護する作用を発揮する。その上で、汎用の段ボール紙を使うことができるため、スキンパック梱包体を安価に製造することができる。
請求項4に係る発明では、台紙に、通気孔が複数設けられている。
通気孔を設けなくとも、台紙にフィルムを真空引きして貼り付けることは可能である。しかし、フィルムを所定の形態で台紙に貼り付けるまでの作業時間が長くなる。
この点、請求項4では台紙に通気孔が設けられているので、フィルムを所定の形態で台紙に貼り付けるまでの作業時間が大幅に短くなり、生産性が向上する。
本発明に係るスキンパック梱包体の分解図である。 台紙としての両面段ボール紙の構造図である。 スキンパック法を説明する図である。 鋸歯部の作用を説明する図である。 スキンパック梱包体を開梱する手順を説明する図である。 各種の形態のスキンパック梱包体を説明する図である。 従来の技術の基本構造を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1に示すように、スキンパック梱包体10は、台紙20と、この台紙20に載せられる物品40と、物品40を覆いつつ台紙20の上面21に貼り付くフィルム50とからなる。
台紙20の構成要素は、紙(再生紙を含む。)を原則とするが、紙に似せた樹脂板であってもよく、狭義の紙に限定されるものではない。
フィルム50は、台紙20側の面に感熱接着剤が塗布されている。感熱接着剤は、所定温度(例えば120℃)で軟化し、冷やされると固まって接着性を発揮する。
台紙20は、4つの辺22、23、24、25のうち、この例では、2つの辺22、24に微細な鋸歯部26を有する。鋸歯部26の形状は図2で詳しく説明する。
そして、台紙20の上面21に、鋸歯部26を有する辺22とこの辺22に平行な辺24とを結ぶ、切り込み推奨線27が印刷等により記されている。
また、台紙20の上面21には、切り込み推奨線27と鋸歯部26を有する辺22との交点を始点28とし物品40(図4(a)に示すように台紙20の所定位置におかれた物品40)に向かって延びる、引き剥がし推奨線29が印刷等により記されている。
推奨線27、29は、矢印が好ましいが、単なる線でもよい。または、黒△や白△を連続させた線であってもよい。
このような推奨線27、29は、印刷の他、シール貼り付け、スタンプ、筆書き、塗装によってもよく、要は、作業員が眼で確認できる線であれば、線の形態や印の付け方は格別に限定されない。
好ましくは、切り込み推奨線27に沿って丸数字1を記し、引き剥がし推奨線29に沿って丸数字2を記す。丸数字1、2により作業の手順が明らかになる。
さらには、台紙20には、図面表裏方向に貫通する複数の通気孔31を設ける。
台紙20は、いわゆる板紙で差し支えないが、好ましくは段ボール紙とする。
段ボール紙には、両面段ボール紙と片面段ボール紙とが広く実用に供されている。両面段ボール紙の構造を図2に基づいて説明する。
図2(a)に示すように、台紙20としての両面段ボール紙は、芯材となる波形紙32と、波形紙32の上に貼られた上ライナー33と、波形紙32の下に貼られた下ライナー34とからなる。
片面段ボールは、波形紙32と、波形紙32の上に貼られた上ライナー33とからなる。
図2(a)のb部拡大図である図2(b)に示すように、上ライナー33の辺22には、鋸歯部26が形成されている。鋸歯部26は、山26aと谷26bが交互に連続している。山26aは頂部が丸まっている。そのため、作業者が指を掛けても、指が痛くなることはない。
鋸歯部26は、鋸歯のついたローラー金型を辺22に押し当てることで容易に形成されるため、鋸歯部26の形成費用は軽微である。
なお、鋸歯部26は、上ライナー33及び下ライナー34に設けることが望ましい。しかし、上ライナー33の辺22には必須であるが、下ライナー34に設けるか否かは任意である。
次に、スキンパック法を図3に基づいて説明する。
図3(a)に示すように、スキンパック装置60は、例えば、上下に貫通するバキューム孔61を複数個有するテーブル62と、このテーブル62の下面を覆うバキュームダクト63と、このバキュームダクト63に接続した真空ポンプ64と、テーブル62の上方に配置されるヒーター65とを備えている。真空ポンプ64は排気ブロアーでもよく、バキュームダクト63内を大気圧以下の低圧にすることができれる機器であればよい。
作業員66は、テーブル62に台紙20を載せる。この台紙20の所定位置に物品40を載せる。並行して、ヒーター65でフィルム50を所定の温度に加熱する。このフィルム50は、芯に巻かれている巻きフィルムが好適である。
作業員66のボタン操作で、真空ポンプ64が真空引きを始める。並行して、加熱されたフィルム50を下降する。
図3(b)に示すように、フィルム50と台紙20との間の空気が真空ポンプ64で排出される。結果、フィルム50は、物品40を囲いつつ台紙20の上面に貼り付く。
このときの鋸歯部26の作用を、図4に基づいて説明する。
図4(a)に示すように、台紙20の4辺22、23、24、25からフィルム50が張り出しており、この張り出し部51も真空引きされる。
すると、図4(a)のb部拡大斜視図である、図4(b)に示すように、フィルム50は鋸歯部26の特に、山26aに押し当てられる。
図4(b)のc−c線断面図である、図4(c)に示すように、加熱され柔らかくなっているフィルム50に窪み52が断続的に形成される。この窪み52が一直線上に並んで擬似的なミシン目に見える。以下、擬似的なミシン目を、疑似ミシン目(図5(a)、符号53)と呼ぶことにする。
図4(a)において、フィルム50が台紙20に貼り付いた後に、作業員66は、辺24に沿った切断線55にカッターナイフを走らせることにより、巻きフィルムからフィルム50を分離する。
想像線で示す切断線55は、台紙20を傷つけないように、台紙20から距離t(このtは数ミリ)離れている。
切断線55から作業員66側が、得られたスキンパック梱包体10となる。このスキンパック梱包体10は、台紙20の4つの辺22、23、24、25から張り出す張り出し部51を有している。
4つの張り出し部51のうち、切断線55側の張り出し部51は張り出し代tが数ミリの狭幅張り出し部51aとなり、残る3つの張り出し部51は張り出し代Tが数十ミリの広幅張り出し部51bとなる。
得られたスキンパック梱包体10を、開梱する手順を図5に基づいて説明する。
図5(a)に示すように、切り込み推奨線27に沿ってカッターナイフ54で、フィルム50を切断する。切断線は疑似ミシン目53で止まっている。
すなわち、切り込み推奨線27の長さは、台紙20の幅に合致している。柔らかいフィルム50が丈夫な台紙20に載っているため、フィルム50の切断は容易である。
仮に、広幅張り出し部51bを切断しようとすると、フィルム50が柔らかいため、切断は難しい。適当な台を差し入れる必要があり、手間が掛かる。本発明では、その必要がない。
図5(b)に示すように、引き剥がし推奨線29に従って、フィルム50に指56を掛け、引くと、フィルム50が疑似ミシン目53に沿って簡単に切断される。
なお、疑似ミシン目53は、少なくても1本あれば十分であるが、複数本であってもよい。
次に、図4(a)で説明したスキンパック梱包体10とは、異なる形態のスキンパック梱包体10を、図6に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、スキンパック梱包体10は、台紙20の4つの辺22、23、24、25から各々広幅張り出し部51bを張り出したものであってもよい。
図6(b)は比較例であり、疑似ミシン目53を有さないスキンパック梱包体110では、切断線111に沿ってフィルム112の全幅を切断する必要がある。広幅張り出し部112bの切断が容易でない。図6(a)であれば、その心配はない。
次に、図4(a)で説明したスキンパック梱包体10に、更に切断工程を付与する例を、図6(c)に示す。
図6(c)に示すように、広幅張り出し部51bを切除する。
得られたスキンパック梱包体10は、台紙20の4つの辺22、23、24、25から各々狭幅張り出し部51aを張り出したものとなる。
図6(d)は比較例であり、狭幅張り出し部51aを残さないで、フィルム112を台紙113と同じ大きさになるように、広幅張り出し部112b及び狭幅張り出し部112aを切除する。作業員の手でカッターナイフ(図5、符号54)を走らせると、カッターナイフは、ある程度蛇行する。結果、スキンパック梱包体110に、へこみ疵115、116などができ、製品品質が低下する。図6(c)であれば、その心配はない。
また、図6(a)に示すスキンパック梱包体10は、外観性が若干低下するものの、広幅張り出し部51bを切除するトリミング工程が不要であるため、スキンパック工数を下げることができる。図4(a)に示すスキンパック梱包体10も同様である。
一方、図6(c)に示すスキンパック梱包体10は、広幅張り出し部51bを切除するトリミング工程が必要であるものの、外観性が向上する。
よって、スキンパック梱包体10の最終姿を、図6(a)にするか、図6(c)にするか、又は図4(a)にするかは、要求に応じて適宜選択すればよい。
次に、図1の台紙20に設けた通気孔31の作用を説明する。
通気孔31を設けていなくとも、スキンパックは可能である。すなわち、図3(b)において、A部及びB部を介して台紙20とフィルム50との間の空気が真空ポンプ64で真空引きされる。しかし、台紙20を貫通する真空引きが期待できないため、時間が掛かる。
対して、通気孔(図1、符号31)を設けておくと、台紙20を貫通しての真空引きが盛んになり、短時間でのスキンパックが行われる。
よって、台紙20に通気孔31を設けることが推奨される。
台紙20は、板紙、段ボール紙、その他の紙や樹脂シートが採用できる。
ただし、物品40が、精密部品や高精度で加工した材料である場合は、衝撃を吸収する機能を有する段ボール紙が好適である。
本発明は、台紙に物品を載せ、フィルムで物品を覆いつつこのフィルムを台紙の上面に貼り付ける形態のスキンパック梱包体に好適である。
10…スキンパック梱包体、20…台紙(段ボール紙)、21…台紙の上面、22〜25…台紙の辺、26…鋸歯部、27…切り込み推奨線、28…始点、29…引き剥がし推奨線、31…通気孔、32…波形紙、33…上ライナー、34…下ライナー、40…物品、50…フィルム、51…張り出し部、51a…狭幅張り出し部、51b…広幅張り出し部、53…擬似的なミシン目(疑似ミシン目)。

Claims (4)

  1. 台紙と、この台紙に載せた物品と、この物品を覆いつつ前記台紙の上面に貼りつけたフィルムと、からなるスキンパック梱包体において、
    前記台紙は、4つの辺の少なくとも1つの辺に微細な鋸歯部を有し、
    前記物品から離れた部位にて前記台紙の上面に、前記鋸歯部を有する辺とこの辺に平行な辺とを結ぶ切り込み推奨線が記されていると共にこの切り込み推奨線と前記鋸歯部を有する辺との交点を始点とし前記物品に向かって延びる引き剥がし推奨線が記され、
    前記フィルムに、前記鋸歯部により形成された擬似的なミシン目が形成されていることを特徴とするスキンパック梱包体。
  2. 請求項1記載のスキンパック梱包体において、
    前記フィルムは、前記台紙の4つの辺から各々張り出す張り出し部を有していることを特徴とするスキンパック梱包体。
  3. 請求項1又は請求項2記載のスキンパック梱包体において、
    前記台紙は、波形紙の上に上ライナーが貼られ、前記波形紙の下に下ライナーが貼られている両面段ボール紙、又は波形紙の上に上ライナーが貼られている片面段ボール紙であり、
    少なくとも前記上ライナーに前記鋸歯部が形成されていることを特徴とするスキンパック梱包体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載のスキンパック梱包体において、
    前記台紙には、上下に貫通する通気孔が複数設けられていることを特徴とするスキンパック梱包体。
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