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JP6909562B2 - プレキャスト壁構造 - Google Patents
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Description

本発明は、プレキャスト壁構造に関する。
梁と、当該梁の側面と対向するプレキャスト壁部材との接合構造が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平7−090957号公報 特開平6−136859号公報
特許文献1に開示された技術では、プレキャスト壁部材の上部と梁との接合作業の手間を軽減することができる。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、プレキャスト壁部材と当該プレキャスト壁部材を下側から支持する下側構造部材との接合方法が考慮されていない。したがって、プレキャスト壁部材と下側構造部材との接合作業の手間を低減するためには、さらなる改善の余地がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、下側構造部材及び梁に対するプレキャスト壁部材の接合作業の手間を軽減することを目的とする。
第1態様に係るプレキャスト壁構造は、梁と、前記梁の側面と対向するプレキャスト壁部材と、前記梁及び前記プレキャスト壁部材の何れか一方から突出し、前記梁及び前記プレキャスト壁部材の何れか他方に形成された第一挿入部に挿入される第一連結部材と、前記第一挿入部に充填され、前記梁と前記プレキャスト壁部材とを接合する第一充填材と、前記プレキャスト壁部材の下に配置される下側構造部材と、前記プレキャスト壁部材及び下側構造部材の何れか一方から突出し、前記プレキャスト壁部材及び下側構造部材の何れか他方に形成された第二挿入部に挿入される第二連結部材と、前記第二挿入部に充填され、前記下側構造部材と前記プレキャスト壁部材とを接合する第二充填材と、を備える。
第1態様に係るプレキャスト壁構造によれば、第一連結部材は、梁及びプレキャスト壁部材の何れか一方から突出される。この第一連結部材は、梁及びプレキャスト壁部材の何れか他方に形成された第一挿入部に挿入される。この状態で、第一挿入部に第一充填材を充填することにより、梁とプレキャスト壁部材とが接合される。したがって、例えば、型枠の仮設作業等が低減されるため、梁とプレキャスト壁部材との接合作業の手間が軽減される。
また、第二連結部材は、プレキャスト壁部材及び下側構造部材の何れか一方から突出される。この第二連結部材は、プレキャスト壁部材及び下側構造部材の何れか他方に形成された第二挿入部に挿入される。この状態で、第二挿入部に第二充填材を充填することにより、下側構造部材とプレキャスト壁部材とが接合される。したがって、例えば、型枠の仮設作業等が低減されるため、下側構造部材とプレキャスト壁部材との接合作業の手間が軽減される。
第2態様に係るプレキャスト壁構造は、第1態様に係るプレキャスト壁構造において、前記プレキャスト壁部材の上に配置される上側プレキャスト壁部材と、前記プレキャスト壁部材及び前記上側プレキャスト壁部材の何れか一方から突出し、前記プレキャスト壁部材及び前記上側プレキャスト壁部材の何れか他方に形成された第三挿入部に挿入される第三連結部材と、前記第三挿入部に充填され、前記プレキャスト壁部材と前記上側プレキャスト壁部材とを接合する第三充填材と、を備える。
第2態様に係るプレキャスト壁構造によれば、第三連結部材は、プレキャスト壁部材及び上側プレキャスト壁部材の何れか一方から突出される。この第三連結部材は、プレキャスト壁部材及び上側プレキャスト壁部材の何れか他方に形成された第三挿入部に挿入される。この状態で、第三挿入部に第三充填材を充填することにより、プレキャスト壁部材と上側プレキャスト壁部材とが接合される。したがって、例えば、型枠の仮設作業等が低減されるため、プレキャスト壁部材と上側プレキャスト壁部材との接合作業の手間が軽減される。
第3態様に係るプレキャスト壁構造は、第1態様又は第2態様に係るプレキャスト壁構造において、各々の横幅方向に隣り合う一対の前記プレキャスト壁部材と、一対の前記プレキャスト壁部材の何れか一方から突出し、一対の前記プレキャスト壁部材の何れか他方に形成された第四挿入部に挿入される第四連結部材と、前記第四挿入部に充填され、一対の前記プレキャスト壁部材同士を接合する第四充填材と、を備える。
第3態様に係るプレキャスト壁構造によれば、第四連結部材は、各々の横幅方向に隣り合う一対のプレキャスト壁部材の何れか一方から突出される。この第四連結部材は、一対のプレキャスト壁部材の何れか他方に形成された第四挿入部に挿入される。この状態で、第四挿入部に第四充填材を充填することにより、一対のプレキャスト壁部材同士が接合される。したがって、例えば、型枠の仮設作業等が低減されるため、一対のプレキャスト壁部材同士の接合作業の手間が軽減される。
以上説明したように、本発明に係るプレキャスト壁構造によれば、下側構造部材及び梁に対するプレキャスト壁部材の接合作業の手間を軽減することができる。
一実施形態に係るプレキャスト壁構造が適用されたプレキャスト壁を外側から見た立面図である。 (A)及び(B)は、図1の2−2線断面図である。 (A)及び(B)は、図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 (A)及び(B)は、図1の5−5線断面図である。 (A)及び(B)は、図1の6−6線断面図である。 一実施形態に係るプレキャスト壁構造の変形例を示す図2(B)に相当する断面図である。 一実施形態に係るプレキャスト壁構造の変形例を示す図2(B)に相当する断面図である。 一実施形態に係るプレキャスト壁構造の変形例を示す図3(B)に相当する断面図である。 一実施形態に係るプレキャスト壁構造の変形例を示す図3(B)に相当する断面図である。 一実施形態に係るプレキャスト壁構造の変形例を示す図5(B)に相当する断面図である。 一実施形態に係るプレキャスト壁構造の変形例を示す図5(B)に相当する断面図である。 一実施形態に係るプレキャスト壁構造の変形例を示す図5(B)に相当する断面図である。 一実施形態に係るプレキャスト壁構造の変形例を示す図6(B)に相当する断面図である。 一実施形態に係るプレキャスト壁構造の変形例を示す図6(B)に相当する断面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るプレキャスト壁構造について説明する。
図1には、構造物10の外周部に配置される架構(外周架構)12が示されている。架構12は、一対の柱20と、一対の柱20に架設された上下の梁30とを有している。一対の柱20及び上下の梁30は、例えば、鉄筋コンクリート造(RC造)とされており、構造物10の外周部に配置されている。つまり、柱20は、外周柱とされており、梁30は、外周梁とされている。
また、構造物10の外周部には、本実施形態に係るプレキャスト壁構造が適用されたプレキャスト壁40が配置されている。プレキャスト壁40は、構造物10の外壁を構成している。また、プレキャスト壁40は、上下の梁30の外側(室外側)に配置されている。つまり、プレキャスト壁40は、架構12の構面外に配置されている。
プレキャスト壁40は、複数のプレキャスト壁部材42を有している。複数のプレキャスト壁部材42は、プレキャストコンクリートによって、上下方向を長手方向とした板状(短冊状)に形成されている。また、各プレキャスト壁部材42は、鉄筋コンクリート造とされている。これらのプレキャスト壁部材42は、上下方向及び水平方向(横方向)の2方向に配列されており、隣り合うプレキャスト壁部材42同士が互いに接合されている。
以下、梁30及び柱20に対するプレキャスト壁部材42の接合構造、及び隣り合うプレキャスト壁部材42同士の接合構造について説明する。なお、図1には、複数のプレキャスト壁部材42が、上下方向に三段で積み上げられている。そのため、以下では、説明の便宜上、下段、中段、及び上段のプレキャスト壁部材42を、それぞれ下段プレキャスト壁部材42L、中段プレキャスト壁部材42M、及び上段プレキャスト壁部材42Uと区別して説明する場合がある。
(プレキャスト壁部材と梁との接合構造)
先ず、梁30に対する中段プレキャスト壁部材42Mの接合構造について説明する。
図2(A)及び図2(B)に示されるように、中段プレキャスト壁部材42Mは、その上部の一方側(内側)の壁面(内壁面)42Aを、梁30の外側の側面(外側面)30Aに対向させた状態で配置される。この中段プレキャスト壁部材42Mの内部には、複数の壁筋44が埋設されている。また、中段プレキャスト壁部材42Mの上部には、第一連結部材としての連結線材46が設けられている。
連結線材46は、中段プレキャスト壁部材42Mの横幅方向(矢印W方向)に間隔を空けて複数設けられている。各連結線材46は、例えば、U字状に屈曲されたU字状鉄筋とされている。また、各連結線材46は、中段プレキャスト壁部材42Mの上部から梁30側へ突出するように、当該中段プレキャスト壁部材42Mに埋設されている。
一方、梁30の側面30Aには、第一挿入部としての切欠き部32が形成されている。切欠き部32は、梁30の材軸方向に延びるとともに、梁30の側面30A及び上面30Bに亘って形成されている。この切欠き部32には、梁30に埋設されたせん断補強筋34の一部が露出(配置)されている。なお、せん断補強筋34は、第一挿入部側連結部材の一例である。また、梁30には、スラブ14が接合されている。
梁30の切欠き部32には、中段プレキャスト壁部材42Mの連結線材46が挿入される。この連結線材46とせん断補強筋34とは、互いに隣接又は重ねられた状態で配置される。なお、連結線材46は、隣り合うせん断補強筋34(スターラップ)の間に入れば良く、必ずしもせん断補強筋34に重ねなくても良い。
また、梁30の切欠き部32には、第一充填材としてのセメント系充填材36が充填される。セメント系充填材36は、例えば、コンクリート、モルタル、グラウト等とされている。なお、後述するセメント系充填材56等も、セメント系充填材36と同様の構成とされる。
セメント系充填材36は、梁30の上面30B側から切欠き部32に充填される。これにより、中段プレキャスト壁部材42Mの上部と梁30とが、連結線材46、せん断補強筋34、及びセメント系充填材36を介して接合される。
なお、中段プレキャスト壁部材42Mと梁30との隙間は、型枠48等によって密閉される。また、切欠き部32の内壁面には、セメント系充填材36との一体性を高めるコッター38が形成されている。また、コッターは、中段プレキャスト壁部材42Mの壁面42Aに形成しても良い。
(上下方向に隣り合うプレキャスト壁部材同士の接合構造)
次に、下段プレキャスト壁部材42Lと中段プレキャスト壁部材42Mとの接合構造について説明する。
図3(A)及び図3(B)に示されるように、中段プレキャスト壁部材42Mの下には、下段プレキャスト壁部材42Lが配置されている。下段プレキャスト壁部材42Lの上部には、第二連結部材としての連結線材50Lが設けられている。なお、下段プレキャスト壁部材42Lは、下側プレキャスト壁部材の一例である。
連結線材50Lは、下段プレキャスト壁部材42Lの横幅方向に間隔を空けて複数設けられている。各連結線材50Lは、例えば、直線状に延びる棒状鉄筋とされている。また、各連結線材50Lは、下段プレキャスト壁部材42Lの上面42Bから上方へ突出するように、下段プレキャスト壁部材42Lに埋設されている。
一方、中段プレキャスト壁部材42Mの下面42Cには、第二挿入部としての切欠き部52Mが形成されている。切欠き部52Mは、中段プレキャスト壁部材42Mの横幅方向に延びるとともに、中段プレキャスト壁部材42Mの下面42C及び壁面42Aに亘って形成されている。この切欠き部52Mには、中段プレキャスト壁部材42Mに埋設された連結線材54Mの一部が露出されている。なお、連結線材54Mは、第二挿入部側連結部材の一例である。
また、中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部52Mには、下段プレキャスト壁部材42Lの連結線材50Lが挿入される。この連結線材50Lと連結線材54Mとは、互いに隣接又は重ねられた状態で配置される。
さらに、中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部52Mには、第二充填材としてのセメント系充填材56が充填される。これにより、下段プレキャスト壁部材42Lの上部と中段プレキャスト壁部材42Mの下部とが、連結線材50L,54M及びセメント系充填材56を介して接合される。
なお、下段プレキャスト壁部材42Lと中段プレキャスト壁部材42Mとの隙間は、型枠58等によって密閉される。また、切欠き部52Mの内壁面には、セメント系充填材56との一体性を高めるコッター60が形成されている。また、コッターは、下段プレキャスト壁部材42Lの上面42Bに形成しても良い。
次に、中段プレキャスト壁部材42Mと上段プレキャスト壁部材42Uとの接合構造について説明する。なお、本実施形態では、中段プレキャスト壁部材42Mと上段プレキャスト壁部材42Uとの接合構造は、下段プレキャスト壁部材42Lと中段プレキャスト壁部材42Mとの接合構造と同様である。
図4に示されるように、中段プレキャスト壁部材42Mの上部には、第三連結部材としての連結線材50Mが設けられている。連結線材50Mは、下段プレキャスト壁部材42Lの連結線材50L(図3(A)参照)と同様の構成とされている。また、上段プレキャスト壁部材42Uは、上側プレキャスト壁部材の一例である。
一方、上段プレキャスト壁部材42Uの下部には、第三挿入部としての切欠き部52Uが形成されている。切欠き部52Uは、中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部52Mと同様の構成されている。この切欠き部52Uには、上段プレキャスト壁部材42Uに埋設された連結線材54Uの一部が露出されている。なお、連結線材54Uは、第三挿入部側連結部材の一例である。
また、上段プレキャスト壁部材42Uの切欠き部52Uには、中段プレキャスト壁部材42Mの連結線材50Mが挿入される。この連結線材50Mと連結線材54Uとは、互いに隣接又は重ねられた状態で配置される。
さらに、上段プレキャスト壁部材42Uの切欠き部52Uには、第三充填材としてのセメント系充填材62が充填される。このセメント系充填材62は、上段プレキャスト壁部材42Uの壁面42A側から切欠き部52Uに充填される。これにより、上段プレキャスト壁部材42Uの下部と中段プレキャスト壁部材42Mの上部とが、連結線材50M,54U及びセメント系充填材62を介して接合される。
なお、上段プレキャスト壁部材42Uと中段プレキャスト壁部材42Mとの隙間は、型枠58等によって密閉される。また、切欠き部52Uの内壁面には、セメント系充填材62との一体性を高めるコッター60が形成されている。また、コッターは、中段プレキャスト壁部材42Mの上面42Bに形成しても良い。
(横幅方向に隣り合う一対のプレキャスト壁部材同士の接合構造)
次に、各々の横幅方向(矢印W方向、水平方向)に隣り合う一対の中段プレキャスト壁部材42M同士の接合構造について説明する。なお、各々の横幅方向に隣り合う一対の下段プレキャスト壁部材42L同士の接合構造、及び各々の横幅方向に隣り合う一対の上段プレキャスト壁部材42U同士の接合構は、一対の中段プレキャスト壁部材42M同士の接合構造と同様である。
図5(A)及び図5(B)には、各々の横幅方向に隣り合って配置される一対の中段プレキャスト壁部材42Mが示されている。なお、以下では、説明の便宜上、一対の中段プレキャスト壁部材42Mのうち、一方の中段プレキャスト壁部材42Mを中段プレキャスト壁部材42M1とし、他方の中段プレキャスト壁部材42Mを中段プレキャスト壁部材42M2として説明する場合がある。
一方の中段プレキャスト壁部材42M1の横幅方向の一端部には、第四連結部材としての連結線材70が設けられている。連結線材70は、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の高さ方向に間隔を空けて複数設けられている。各連結線材70は、例えば、直線状に延びる棒状鉄筋とされている。また、各連結線材70は、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部の端面42Tから、他方の中段プレキャスト壁部材42M2側へ突出するように、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部に埋設されている。
他方の中段プレキャスト壁部材42M2の一端部には、第四挿入部としての切欠き部72が形成されている。切欠き部72は、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の高さ方向(上下方向)に延びるとともに、当該中段プレキャスト壁部材42Mの端面42T及び壁面42Aに亘って形成されている。この切欠き部72には、他方の中段プレキャスト壁部材42M2に埋設された連結線材74の一部が露出されている。なお、連結線材74は、第四挿入部側連結部材の一例である。
また、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の切欠き部72には、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の連結線材70が挿入される。この連結線材70と連結線材74とは、互いに隣接又は重ねられた状態で配置される。
さらに、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の切欠き部72には、第四充填材としてのセメント系充填材76が充填される。このセメント系充填材76は、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の壁面42A側から切欠き部72に充填される。これにより、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部と他方の中段プレキャスト壁部材42M2の端部とが、連結線材70,74及びセメント系充填材76を介して接合される。
なお、一対の中段プレキャスト壁部材42M1,42M2の隙間は、型枠78等によって密閉される。また、切欠き部72の内壁面には、セメント系充填材76との一体性を高めるコッター80が形成されている。また、コッターは、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端面42Tに形成しても良い。
(プレキャスト壁部材と柱との接合構造)
次に、柱20に対する中段プレキャスト壁部材42Mの横幅方向の端部の接合構造について説明する。
図6(A)及び図6(B)に示されるように、中段プレキャスト壁部材42Mは、その横幅方向の端面42Tを、柱20の側面20Aと対向させた状態で配置される。この柱20には、第五連結部材としての連結線材22が埋設されている。なお、柱20の側面20Aは、架構12の内周面を形成している。
連結線材22は、柱20の材軸方向(上下方向)に間隔を空けて複数設けられている。各連結線材22は、例えば、直線状に延びる棒状鉄筋とされている。また、各連結線材22は、柱20を横幅方向(矢印W方向)に貫通しており、その両端部が柱20の両側の側面20Aから、中段プレキャスト壁部材42M側へ突出している。
一方、中段プレキャスト壁部材42Mの横幅方向の端部には、第五挿入部としての切欠き部90が形成されている。切欠き部90は、中段プレキャスト壁部材42Mの高さ方向(上下方向)に延びるとともに、中段プレキャスト壁部材42Mの端面42T及び壁面42Aに亘って形成されている。この切欠き部90には、中段プレキャスト壁部材42Mに埋設された連結線材92の一部が露出されている。なお、連結線材92は、第五挿入部側連結部材の一例である。
また、中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部90には、柱20の連結線材22が挿入される。この連結線材22と連結線材92とは、互いに隣接又は重ねられた状態で配置される。
さらに、中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部90には、第五充填材としてのセメント系充填材94が充填される。このセメント系充填材94は、中段プレキャスト壁部材42Mの壁面42A側から切欠き部90に充填される。これにより、中段プレキャスト壁部材42Mの端部と柱20とが、連結線材22,92、及びセメント系充填材94を介して接合される。
なお、中段プレキャスト壁部材42Mと柱20との隙間は、型枠96等によって密閉される。また、切欠き部90の内壁面には、セメント系充填材94との一体性を高めるコッター98が形成されている。また、コッターは、柱20の側面20Aに形成しても良い。
(プレキャスト壁の施工方法)
次に、中段プレキャスト壁部材42Mの施工方法の一例を説明しつつ、本実施形態の効果について説明する。
図2(A)及び図2(B)に示されるように、中段プレキャスト壁部材42Mは、例えば、図示しないクレーン等によって吊り上げられ、梁30の外側に配置される。この中段プレキャスト壁部材42Mは、梁30に向かって横移動(水平移動)される。この際、中段プレキャスト壁部材42Mの壁面42Aから突出する連結線材46が、梁30の切欠き部32に挿入される。この状態で、梁30の切欠き部32にセメント系充填材36を充填することにより、中段プレキャスト壁部材42Mの上部と梁30とが接合される。
したがって、例えば、型枠の仮設作業等が低減されるため、中段プレキャスト壁部材42Mと梁30との接合作業の手間が軽減される。また、梁30の切欠き部32には、梁30の上面30B側からセメント系充填材56を充填することができる。したがって、施工性が向上する。
一方、図3(A)及び図3(B)に示されるように、中段プレキャスト壁部材42Mの下部の切欠き部52Mには、下段プレキャスト壁部材42Lの上面42Bから突出する連結線材50Lが挿入される。この状態で、中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部52Mにセメント系充填材56を充填することにより、中段プレキャスト壁部材42Mと下段プレキャスト壁部材42Lとが接合される。
したがって、例えば、型枠の仮設作業等が低減されるため、中段プレキャスト壁部材42Mと下段プレキャスト壁部材42Lとの接合作業の手間が軽減される。
次に、図4に示されるように、中段プレキャスト壁部材42Mの上には、上段プレキャスト壁部材42Uが配置される。この上段プレキャスト壁部材の下部には、切欠き部52Uが形成されており、この切欠き部52Uには、中段プレキャスト壁部材42Mの壁面42Aから突出する連結線材50Mが挿入される。この状態で、上段プレキャスト壁部材42Uの切欠き部52Uにセメント系充填材62を充填することにより、中段プレキャスト壁部材42Mと上段プレキャスト壁部材42Uとが接合される
したがって、例えば、型枠の仮設作業等が低減されるため、中段プレキャスト壁部材42Mと上段プレキャスト壁部材42Uとの接合作業の手間が軽減される。
次に、図5(A)及び図5(B)に示されるように、各々の横幅方向に隣り合う中段プレキャスト壁部材42M1,42M2は、例えば、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の切欠き部72に、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の連結線材70が挿入される。この状態で、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の切欠き部72にセメント系充填材76を充填することにより、一方の中段プレキャスト壁部材42M1と他方の中段プレキャスト壁部材42M2とが接合される。
したがって、例えば、型枠の仮設作業等が低減されるため、横幅方向に隣り合う中段プレキャスト壁部材42M同士の接合作業の手間が軽減される。
次に、図6(A)及び図6(B)に示されるように、柱20と隣り合う中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部90には、柱20の側面20Aから突出する連結線材22が挿入される。この状態で、中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部90にセメント系充填材94を充填することにより、中段プレキャスト壁部材42Mと柱20とが接合される。
したがって、例えば、型枠の仮設作業等が低減されるため、中段プレキャスト壁部材42Mと柱20との接合作業の手間が軽減される。
以上と同様の手順により、複数の下段プレキャスト壁部材42L、中段プレキャスト壁部材42M、及び上段プレキャスト壁部材42Uを上下方向及び水平方向に配列することにより、プレキャスト壁40が構成される。なお、上記の施工手順は、適宜順番を入れ替えて実施可能である。
ここで、中段プレキャスト壁部材42Mは、梁30の側面30A側に設置される。そのため、上下の梁30間にプレキャスト壁部材を設置する場合と比較して、中段プレキャスト壁部材42Mの設置が容易となる。
また、上下の梁30の間にプレキャスト壁部材を設置する場合、作業者は、見上げた状態で梁30の下面にプレキャスト壁部材の上端部を接合することになる。これに対して本実施形態では、梁30の側面30Aに中段プレキャスト壁部材42Mが接合されるため、作業者は、見上げた状態で梁30と中段プレキャスト壁部材42Mとを接合する必要がない。したがって、施工性が向上する。
さらに、複数の中段プレキャスト壁部材42Mを短冊状に形成することにより、一枚当たりの中段プレキャスト壁部材42Mの重量が小さくなる。したがって、中段プレキャスト壁部材42Mの揚重性及び運搬性が向上する。
しかも、本実施形態では、中段プレキャスト壁部材42Mの上部を梁30に接合するとともに、中段プレキャスト壁部材42Mの下部を下段プレキャスト壁部材42Lの上部に接合する。これにより、中段プレキャスト壁部材42Mの剛性及び耐力が高められる。
また、上下方向に隣り合う下段プレキャスト壁部材42L、中段プレキャスト壁部材42M、及び上段プレキャスト壁部材42Uを接合することにより、これらの下段プレキャスト壁部材42L、中段プレキャスト壁部材42M、及び上段プレキャスト壁部材42Uが連層耐震壁として機能する。
さらに、本実施形態では、各々の横幅方向に隣り合う中段プレキャスト壁部材42M同士が接合される。さらにまたは、中段プレキャスト壁部材42Mと柱20とが接合される。これにより、中段プレキャスト壁部材42Mの剛性及び耐力がさらに高められる。したがって、構造物10の耐震性能が向上する。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
(プレキャスト壁部材と梁との接合構造)
先ず、梁30に対する中段プレキャスト壁部材42Mの接合構造の変形例について説明する。
上記実施形態では、図2(A)に示されるように、中段プレキャスト壁部材42Mの上部から第一連結部材としての連結線材46を突出させるとともに、梁30の側面30Aに第一挿入部としての切欠き部32を形成したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、図7に示される変形例のように、梁30の側面30Aから第一連結部材としての連結線材100を突出させるとともに、中段プレキャスト壁部材42Mに、第一挿入部としての切欠き部102を形成しても良い。
つまり、第一連結部材は、中段プレキャスト壁部材42M及び梁30の何れか一方に設けることができ、第一挿入部は、中段プレキャスト壁部材42M及び梁30の何れか他方に形成することができる。この場合、連結線材50Mが、第一挿入部側連結部材となる。また、切欠き部102には、第一充填材としてのセメント系充填材104が充填される。
また、上記実施形態では、梁110が鉄筋コンクリート造とされるが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、図8に示される変形例では、梁110は、鉄骨造とされている。具体的には、梁110は、H形鋼で形成されている。この梁110は、上下一対のフランジ部110Aと、上下一対のフランジ部110Aを接続するウェブ部110Bとを有している。
上下一対のフランジ部110Aの間には、第一挿入部112が形成されている。この第一挿入部112は、上下一対のフランジ部110Aとウェブ部110Bとで囲まれた空間とされており、梁110の材軸方向に沿って形成されている。
また、梁110のウェブ部110Bには、第一挿入部112内へ突出する複数のスタッド114が設けられている。複数のスタッド114は、上下方向及び梁110の材軸方向に間隔を空けて複数設けられている。また、梁110の第一挿入部112には、中段プレキャスト壁部材42Mの連結線材46が挿入される。この連結線材46とスタッド114とは、互いに隣接又は重ねられた状態で配置される。なお、スタッド114は、第一挿入部側連結部材の一例である。
さらに、梁110の第一挿入部112には、セメント系充填材116が充填される。このセメント系充填材116は、例えば、梁110の上側のフランジ部110Aと中段プレキャスト壁部材42Mとの間から第一挿入部112に充填される。これにより、中段プレキャスト壁部材42Mの上部と梁110とが、連結線材46、スタッド114、及びセメント系充填材116を介して接合される。
なお、中段プレキャスト壁部材42Mと梁110の下側のフランジ部110Aとの隙間は、型枠118等によって密閉される。
(上下方向に隣り合うプレキャスト壁部材同士の接合構造)
次に、下段プレキャスト壁部材42Lと中段プレキャスト壁部材42Mとの接合構造の変形例について説明する。なお、以下の変形例は、中段プレキャスト壁部材42Mと上段プレキャスト壁部材42Uとの接合構造にも適宜適用可能である。
上記実施形態では、図3(A)に示されるように、下段プレキャスト壁部材42Lの上部から第二連結部材としての連結線材50Lを突出させるとともに、中段プレキャスト壁部材42Mの下部に第二挿入部としての切欠き部52Mを形成したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、中段プレキャスト壁部材42Mの下部から第二連結部材を突出させるとともに、下段プレキャスト壁部材42Lの上部に、第二挿入部を形成しても良い。
つまり、第二連結部材は、下段プレキャスト壁部材42L及び中段プレキャスト壁部材42Mの何れか一方に設けることができ、第二挿入部は、下段プレキャスト壁部材42L及び中段プレキャスト壁部材42Mの何れか他方に形成することができる。
また、中段プレキャスト壁部材42Mと下段プレキャスト壁部材42Lとの接合構造は、上記したものに限らない。例えば、図9に示されるように、下段プレキャスト壁部材42Lの上部からダウエル筋170を突出させるとともに、中段プレキャスト壁部材42Mの下部にダウエル筋172を設けても良い。
なお、ダウエル筋170は、第一連結部材の一例であり、ダウエル筋172は、第一挿入部側連結部材の一例である。また、ダウエル筋170には、下段プレキャスト壁部材42Lとの定着力を高めるためのナットやプレートナット等の定着体を取り付けても良い。また、下段プレキャスト壁部材42Lの上端部にリレージョイントを埋設し、このリレージョイントにダウエル筋を接続することも可能である。このことは、ダウエル筋172についても同様である。
また、図9に示される下段プレキャスト壁部材42Lの壁面42Aには、コッター176が形成されている。さらに、下段プレキャスト壁部材42Lの壁筋44は、縦筋44Aが横筋44Aよりも外側に配置されている。この壁筋44の配筋方法は、下段プレキャスト壁部材42L、上段プレキャスト壁部材42Uについても同様である。
また、例えば、図10に示される変形例では、下段プレキャスト壁部材42Lの上部に、第二連結部材としての連結線材120が設けられている。
連結線材120は、下段プレキャスト壁部材42Lの横幅方向に間隔を空けて複数設けられている。各連結線材120は、例えば、直線状に延びる棒状鉄筋とされている。また、各連結線材120は、下段プレキャスト壁部材42Lの上面42Bから上側(中段プレキャスト壁部材42M側)へ突出するように、下段プレキャスト壁部材42Lの厚み方向の中央部に埋設されている。なお、連結線材120には、定着体122が設けられている。
一方、中段プレキャスト壁部材42Mの下面42Cには、第二挿入部としての挿入孔124が形成されている。挿入孔124は、中段プレキャスト壁部材42Mの横幅方向に間隔を空けて複数形成されている。各挿入孔124は、中段プレキャスト壁部材42Mの下端部に、機械式継手126を埋設することにより形成されている。
ここで、挿入孔124には、下段プレキャスト壁部材42Lの連結線材120が挿入された状態で、セメント系充填材128が充填される。これにより、下段プレキャスト壁部材42Lと中段プレキャスト壁部材42Mとが、連結線材120及びセメント系充填材128を介して接合される。なお、下段プレキャスト壁部材42Lと中段プレキャスト壁部材42Mとの隙間には、型枠130が適宜設けられる。
(水平方向に隣り合うプレキャスト壁部材同士の接合構造)
次に、水平方向に隣り合う中段プレキャスト壁部材42M1,42M2同士の接合構造について説明する。
上記実施形態では、一対の中段プレキャスト壁部材42M1,42M2のうち、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部から第四連結部材としての連結線材70(図5(A)参照)が突出されるが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、図11に示される変形例では、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部、及び他方の中段プレキャスト壁部材42M2の端部に、互いに相手側へ突出する第四連結部材としての連結線材140がそれぞれ設けられている。
また、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部、及び他方の中段プレキャスト壁部材42M2の端部には、第四挿入部としての切欠き部72がそれぞれ形成される。そして、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の連結線材140は、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の切欠き部72に挿入される。これと同様に、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の連結線材140は、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の切欠き部72に挿入される。
また、各切欠き部72には、中段プレキャスト壁部材42M1,42M2の壁面42A側からセメント系充填材142が充填される。これにより、一対の中段プレキャスト壁部材42M1,42M2同士が接合される。
また、例えば、図12に示されるように、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部からダウエル筋180を突出させるとともに、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の端部からダウエル筋182を突出させても良い。
なお、ダウエル筋180は、第四連結部材の一例であり、ダウエル筋182は、第四挿入部側連結部材の一例である。また、ダウエル筋180には、ナットやプレートナット等の定着体を取り付けても良い。また、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部にリレージョイントを埋設し、このリレージョイントにダウエル筋を接続することも可能である。このことは、ダウエル筋182についても同様である。
また、例えば、図13に示されるように、他方の中段プレキャスト壁部材42M2の端部から第四連結部材としての連結線材150を突出させるとともに、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部に、第四挿入部としての挿入孔152を形成することも可能である。
挿入孔152は、例えば、一方の中段プレキャスト壁部材42M1の端部に機械式継手154を埋設することにより形成される。この挿入孔152には、連結線材150が挿入された状態で、セメント系充填材156が充填される。これにより、一対の中段プレキャスト壁部材42M1,42M2同士が接合される。なお、連結線材150には、定着体151が設けられている。
(プレキャスト壁部材と柱との接合構造)
次に、柱20に対する中段プレキャスト壁部材42Mの接合構造の変形例について説明する。
上記実施形態では、図6(A)に示されるように、柱20の側面20Aから第五連結部材としての連結線材22を突出させるとともに、中段プレキャスト壁部材42Mに第五挿入部としての切欠き部90を形成したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、中段プレキャスト壁部材42Mの横幅方向の端部から、第五連結部材を突出させるとともに、柱20の側面20Aに第五挿入部を形成しても良い。
つまり、第五連結部材は、柱20及び中段プレキャスト壁部材42Mの何れか一方に設けることができ、第五挿入部は、柱20及び中段プレキャスト壁部材42Mの何れか他方に形成することができる。
また、中段プレキャスト壁部材42Mと柱20との接合構造は、上記したものに限らない。例えば、図14に示される変形例では、中段プレキャスト壁部材42Mの横幅方向の端部が、柱20に対して架構12の構面の面外方向(矢印G方向)一方側(外側)に配置されている。この中段プレキャスト壁部材42Mの端部の壁面42Aは、柱20の側面20Bと対向される。なお、柱20の側面20Bは、架構12の構面の面外方向一方側(外側)を向く面とされる。
柱20には、第五連結部材としての連結線材160が埋設されている。複数の連結線材160は、柱20の材軸方向(上下方向)に間隔を空けて複数設けられている。各連結線材160は、例えば、U字状に屈曲されたU字状鉄筋とされている。この連結線材160は、柱20の側面20Bから突出している。
中段プレキャスト壁部材42Mの端部には、第五挿入部としての切欠き部162が形成されている。この切欠き部162には、中段プレキャスト壁部材42Mに埋設された連結線材163の一部が露出されている。なお、連結線材163は、第五挿入部側連結部材の一例である。
また、中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部162には、柱20の連結線材160が挿入される。そして、この連結線材160と連結線材163とは、互いに隣接又は重ねられた状態で配置される。
さらに、中段プレキャスト壁部材42Mの切欠き部162には、セメント系充填材164が充填される。これにより、中段プレキャスト壁部材42Mの端部と柱20とが、連結線材160,163、及びセメント系充填材164を介して接合される。
なお、柱20の側面20Bには、コッター166が形成され、柱20の両側の側面20Aには、ノロ止め用の突出部(ノロ止め部)168がそれぞれ形成される。なお、柱20の側面には、鋼製のノロ止め部を設けても良い。また、ノロ止め部は、適宜省略可能である。
ここで、図6(B)に示される構成では、柱20の両側に中段プレキャスト壁部材42Mとの目地部(型枠96)がそれぞれ形成される。これに対して図13に示される変形例では、各々の横幅方向に隣り合う一対の中段プレキャスト壁部材42Mの端部同士が、柱20の外側で互いに接合される。そのため、構造物10の外部に露出する目地部(型枠96)が、1つとなる。したがって、意匠性が向上する。
また、例えば、図15に示されるように、中段プレキャスト壁部材42Mの端部からダウエル筋190を突出させても良い。
なお、ダウエル筋190は、第五挿入部側連結部材の一例である。また、ダウエル筋190には、ナットやプレートナット等の定着体を取り付けても良い。また、中段プレキャスト壁部材42Mの端部にリレージョイントを埋設し、このリレージョイントにダウエル筋を接続することも可能である。
(その他の変形例)
上記実施形態では、各々の横幅方向に隣り合う一対の中段プレキャスト壁部材42M1,42M2を接合したが、一対の中段プレキャスト壁部材42M1,42M2は接合しなくても良い。また、上記実施形態では、柱20に対して中段プレキャスト壁部材42Mを接合したが、中段プレキャスト壁部材42Mは、柱20に接合しなくても良い。
また、上記実施形態では、中段プレキャスト壁部材42Mの下部を、下側構造部材としての下段プレキャスト壁部材42Lの上部に接合したが、上記実施形態はこれに限らない。下側構造部材としては、例えば、中段プレキャスト壁部材42Mの下に配置されるスラブや基礎等であっても良い。
また、上記実施形態では、プレキャスト壁部材42を上下方向及び水平方向に複数配列したが、上下方向に一枚のプレキャスト壁部材42を設置しても良いし、水平方向に一枚のプレキャスト壁部材42を設置しても良い。
また、上記実施形態では、プレキャスト壁部材42を短冊状に形成したが、プレキャスト壁部材42の形状は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、第一連結部材としての連結線材46を用いたが、上記実施形態はこれに限らない。第一連結部材としては、例えば、ダウエル筋や、PC鋼棒、アンカー部材等の連結部材を適宜用いることができる。また、第一連結部材は、複数の鉄筋等をリレージョイント等で連結することにより形成しても良い。これと同様に、第二連結部材〜第五連結部材、及び第一挿入部側連結部材〜第五挿入部側連結部材についても、PC鋼棒やアンカー部材等の連結部材を適宜用いることができる。また、コッター38等は、適宜省略可能である。
また、上記実施形態では、第一充填材としてのセメント系充填材36を用いたが、第一充填材は、例えば、接着剤等であっても良い。これと同様に、第二充填材〜第五充填材についても、接着剤等を用いることができる。
また、上記実施形態では、第一挿入部が切欠き部32とされるが、上記実施形態はこれに限らない。第一挿入部は、第一連結部材が挿入可能で、かつ、第一充填材が充填可能であれば良く、例えば、孔や凹部等であっても良い。これと同様に、第二挿入部〜第五挿入部についても、例えば、孔や凹部等であっても良い。
また、上記実施形態では、プレキャスト壁40が外壁とされるが、上記実施形態はこれに限らない。本実施形態に係るプレキャスト壁構造は、構造物10の内壁を構成するプレキャスト壁にも適用可能である。
また、柱20や梁30は、RC造に限らず、鉄骨鉄筋コンクリート造や鉄骨造であっても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
30 梁
30A 側面
32 切欠き部(第一挿入部)
36 セメント系充填材(第一充填材)
42 プレキャスト壁部材
42U 上段プレキャスト壁部材(上側プレキャスト壁部材、プレキャスト壁部材)
42M 中段プレキャスト壁部材(プレキャスト壁部材)
42L 下段プレキャスト壁部材(下側構造部材、プレキャスト壁部材)
46 連結線材(第一連結部材)
50L 連結線材(第二連結部材)
50M 連結線材(第三連結部材)
52M 切欠き部(第二挿入部)
52U 切欠き部(第三挿入部)
56 セメント系充填材(第二充填材)
62 セメント系充填材(第三充填材)
70 連結線材(第四連結部材)
72 切欠き部(第四挿入部)
76 セメント系充填材(第四充填材)
100 連結線材(第一連結部材)
102 切欠き部(第一挿入部)
104 セメント系充填材(第一充填材)
110 梁
112 第一挿入部
116 セメント系充填材(第一充填材)
120 連結線材(第二連結部材)
124 挿入孔(第二挿入部)
128 セメント系充填材(第二充填材)
140 連結線材(第四連結部材)
142 セメント系充填材(第四充填材)
150 連結線材(第四連結部材)
152 挿入孔(第四挿入部)
156 セメント系充填材(第四充填材)
170 ダウエル筋(第一連結部材)
180 ダウエル筋(第四連結部材)
190 ダウエル筋(第五連結部材)

Claims (5)

  1. 梁と、
    前記梁の側面と対向するプレキャスト壁部材と、
    前記梁及び前記プレキャスト壁部材の何れか一方から突出し、前記梁及び前記プレキャスト壁部材の何れか他方に形成された第一挿入部に挿入される第一連結部材と、
    前記第一挿入部に充填され、前記梁に前記プレキャスト壁部材を固定する第一充填材と、
    前記プレキャスト壁部材の下に配置される下側構造部材と、
    前記プレキャスト壁部材及び前記下側構造部材の何れか一方から突出し、前記プレキャスト壁部材及び前記下側構造部材の何れか他方に形成された第二挿入部に挿入される第二連結部材と、
    前記第二挿入部に充填され、前記下側構造部材に前記プレキャスト壁部材を固定する第二充填材と、
    を備えるプレキャスト壁構造。
  2. 前記プレキャスト壁部材の上に配置される上側プレキャスト壁部材と、
    前記プレキャスト壁部材及び前記上側プレキャスト壁部材の何れか一方から突出し、前記プレキャスト壁部材及び前記上側プレキャスト壁部材の何れか他方に形成された第三挿入部に挿入される第三連結部材と、
    前記第三挿入部に充填され、前記プレキャスト壁部材と前記上側プレキャスト壁部材とを接合する第三充填材と、
    を備える請求項1に記載のプレキャスト壁構造。
  3. 各々の横幅方向に隣り合う一対の前記プレキャスト壁部材と、
    一対の前記プレキャスト壁部材の何れか一方から突出し、一対の前記プレキャスト壁部材の何れか他方に形成された第四挿入部に挿入される第四連結部材と、
    前記第四挿入部に充填され、一対の前記プレキャスト壁部材同士を接合する第四充填材と、
    を備える請求項1又は請求項2に記載のプレキャスト壁構造。
  4. 前記下側構造部材は、前記プレキャスト壁部材の下に配置され、前記プレキャスト壁部材が固定される下側プレキャスト壁部材とされる、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のプレキャスト壁構造。
  5. 前記プレキャスト壁部材は、外壁を形成する、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のプレキャスト壁構造。
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