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JP6910425B2 - レオロジカルプローブ - Google Patents
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Description

本件開示は、物質のレオロジカル特性を計測するのに用いられその物質内で変位するレオロジカル(流動学的)プローブの分野に関し、その具体的用途は生コンクリートの生産及び処理の分野にある。
レオロジー(流動学)には、流体的挙動を呈する軟質固体流の研究が包含されている。物質のレオロジカル特性の計測は多くの用途で有益たり得、ことによると必須になるのであり、そうした特性が経時変化する場合は特にそうである。
生コンクリートが好例である。生産と使用の合間には、通常、その時期尚早な固化を防ぐため生コンクリートはミキサ(典型的にはミキサ車)内で間断なく混合される。しかしながら、生コンクリートの状態保持における有効性が認められているとはいえ、混合にはやはり限界がある。生コンクリートのレオロジカル特性のうち幾つか、例えば粘度及び降伏応力は、混合しても経時変化する可能性がある。そのため、生コンクリートの監視ひいては調節(例.水の添加、可塑剤の添加)が、満足のいく作業性を最終使用まで保つため必要となりうる。
伝統的には、「スランプ試験」と呼ばれる試験が、生コンクリートを監視する目的で慣例的に用いられてきた。スランプ試験では、コンクリートをミキサから取り出し、それを所与高さの円錐台内に入れ、その円錐台を除去し、そのコンクリートが安定になるまで待ち、そして円錐台の高さに対しそのコンクリートがスランプダウンした(崩れた)距離を計測する。
国際公開第WO2011/042880号パンフレット(A1)
より近年においては、技術進歩により新種の方法及び装置がもたらされ、伝統的なスランプ試験に対する数多くの進歩がそれにより果たされている。特許文献1記載のレオロジカルプローブがそうした技術進歩の一例である。既存のレオロジカルプローブは、ある程度まで満足のいくものだが改善余地が残っている。特に、耐久性、計測精度、コスト及び製造性がプローブ選択時の大きな考察事項を体現しうることを、ご理解頂けよう。他の関連従来技術例を、例えば米国特許出願公開第2012/204625号明細書(A1)、英国特許第1060459号明細書(A)、欧州特許出願公開第0924040号明細書(A1)又は米国特許出願公開第2007/295014号明細書(A1)なる文献に見いだすことができる。
ある態様に従い提供されるレオロジカルプローブは、ベースと、そのベースに対し固定された内側部材と、その内側部材を覆うシェル部材と、を有する。そのシェル部材の近位部に係合造作(例.揺り子)を具備させ、それをベースに備わる対応する係合造作(例.窪み造作)に対し可枢動実装することで、レオロジカル物質内で本レオロジカルプローブが動いたときにシェル部材が枢動しうるようにすることができる。幾つかの実施形態によれば、内側部材をその内側部材に沿った縦空洞を有するものとし、シェル部材にはその内側部材内に延びる固定部材をも具備させ、固定部材の第1端をシェル部材の遠位部、第2端をベースに固定することで、シェル部材の係合造作とベースに備わる対応する係合造作との間の係合を保つことができる。
もう一つの態様に従い提供されるレオロジカルプローブは、ベースと、そのベースに対し固定された内側部材と、その内側部材を覆うシェル部材と、を有する。そのシェル部材に押圧部材を具備させ、それを遠位端にて内側部材と係合させることができる。その押圧部材を、垂直力(法線力)がそこへと伝わる態で内側部材の摺動面に当接係合させることで、本レオロジカルプローブがレオロジカル物質内で動いたときに内側部材の可変形部が変形するようにしつつ、押圧部材を摺動面に対し長手方向及び/又は周方向に可摺動として垂直力以外の力の伝達を排することができる。
ある態様に従い提供されるレオロジカルプローブは、ベースと、そのベースに固定連結され且つそのベースから長手方向遠方に延びており、ベースに近いところにある基部及びベースから離れたところにある先端を順に有し、且つそれら基部・先端間に所在する可変形部を有する内側部材と、その内側部材を覆っており、本プローブのレオロジカル物質内相対運動により生じる抵抗圧力下で枢動軸周り枢動するようベースに可枢動連結された近位部、並びにその抵抗圧力に由来する力を伝えることで可変形部を弾性的に変形させるよう上記先端に連結された遠位部、を有し、且つベースに備わる対応する係合造作と可枢動係合する係合造作が近位部の横方向表裏に所在するシェル部材と、その抵抗圧力を示す値をもたらすべく可変形部に実装された変形センサと、を備える。
もう一つの態様に従い提供されるレオロジカルプローブは、ベースと、そのベースに固定連結され且つそのベースから長手方向遠方に延びており、ベースに近いところにある基部及びベースから離れたところにある先端を順に有し、且つそれら基部・先端間に所在する可変形部を有する内側部材と、その内側部材を覆っており、本プローブのレオロジカル物質内相対運動により生じる抵抗圧力下で枢動軸周り枢動するようベースに可枢動連結された近位部、並びにその抵抗圧力に由来する力を伝えることで可変形部を弾性的に変形させるよう上記先端に連結された遠位部、を有し、且つ自シェル部材の遠位部から長手方向内方に延び上記抵抗力の方向に沿い内側部材の摺動面と当接係合する押圧部材、を有するシェル部材と、その抵抗圧力を示す値をもたらすべく可変形部に実装された変形センサと、を備える。
本件開示を一読することで、本件技術分野に習熟した者(いわゆる当業者)には、本件改善に関連する多くの更なる特徴及びそれらの組合せが明らかになろう。
図面は以下の通りである。
一実施形態に係るミキサ車の例の側立面図である。 一実施形態に係り図1のミキサ車のドラムに実装されているプローブの例の断面図である。 一実施形態に係る図2のプローブの例の断面図である。 図3の線4−4沿いに採取した断面図である。 図4の線5−5沿いに採取した断面図である。 図4の線6−6沿いに採取した断面図である。 図3のエリア7−7の拡大図である。 一実施形態に係る図2のプローブのシェル部材の例の斜視図である。 一実施形態に係る図2のプローブのシェル部材及び内側部材のキャップを示す分解図である。
図1及び図2を参照し、レオロジカルプローブが用いられうる状況の一例を示す。本例では、レオロジカルプローブがミキサ車のロータリドラム内に実装され、そのドラム内で径方向に張り出しているので、ドラムの回転により生コンクリート内で変位し、その生コンクリートから計測可能な抵抗圧力を受けることになる。
図1はミキサ車10の側面図であり、プローブ12がミキサ車10のドラム14内に模式的に示されている。プローブ12を用いることで、生コンクリートの内部で動くことでプローブ12が受ける抵抗に対応する垂直力を計測でき、それを用いドラム14内コンクリートのレオロジカル特性の示数を得ることができる。付加的なセンサを具備させることもでき、それを用いることで、更に、ミキサの速度及び向き、流体流特性、流体温度等の示数を得ることができる。プローブ12でデータを送信することができる。本実施形態ではプローブ12が無線接続経由で受信機16にデータを送信するよう且つ自己給電するよう構成されており、諸実施形態で車両・ロータリドラム間有線又は接触型接続の提供なる課題を避けるにはこうすることが望ましい。ミキサ車ではドラム14の回転軸18が水平線に対し傾斜している。
この例を踏まえ、コンクリートが技術的に調べるべき物質である場合について述べることにするが、ご理解頂けるように、ミキサ車のドラム14以外の容器又は受容体で以てプローブ12を用いることが可能であるし、それがロータリであってもそうでなくてもよいし、レオロジカル特性を呈する他の物質、例えば食品加工業、塗料産業、石油産業等々向けの流体がそこに入っていてもよい。同様のミキサしかミキサ車上に設けられないわけではなく、他種ミキサを用いることが可能である。例えば、ミキサを工業用ミキサ、静止ミキサ、ブレンドシステム、その一例たるハイシアミキサ、インラインミキサ又は攪拌機とすることができる。
ミキサ車の例に戻り、図2に、実装されているプローブ12の一例を示す。本例ではプローブ12がベース20を有しており、それがドラム14の壁22に固定されている。ミキサ車の場合、例えば、プローブ12をそのミキサ車の壁22に実装することができる。例えば、プローブ12を実装するには、その一部分を取り除くことで壁22に開口を形成し、壁のうち除去された部分に代え受け板24を半田付けし、そしてその受け板24にプローブ12を固定する等すればよいが、他の技術も遜色なく用いることができる。ある実施形態によれば、その受け板24を、それを通りベース20の内部空洞にアクセスすることが可能な開口55(図3参照)を有するものと、することができ、それを保守等の作業に役立てることができる。ある実施形態では、その受け板24の外側にハウジング25が設けられる。ハウジング25には電子部品、例えば電子モジュール34、電源36及び送信機38を収容することができ、その送信機によりプローブ12から受信機16へとデータを送信することができる。有線接続(1本又は複数本のワイヤ)を、プローブとそのハウジングの電子部品との間に、例えば開口55を通し延設することができる。また、プローブ12をドラム14の検査扉に実装することや、ベースに設けられた空洞内に電子部品例えば電池及び送信機を収容することもできる。電子モジュール34には、例えば可換又は再充電電池で以て給電することができる。幾つかの実施形態によれば、電子モジュール34にて様々なアルゴリズムを用いその給電条件ひいては保守を軽減すること、例えば送信機38を送信と送信の狭間でターンオフさせることができる。他の幾つかの実施形態によれば、電池を再充電可能なものとし、1個又は複数個の他電源例えばソーラパネル又は誘導ループと組み合わせることで、保守を更に軽減することができる。
使用中には、そのドラム14が負荷たるコンクリート30を混ぜているのか出そうとしているのかによるが、矢印28で示されている回転方向かその逆方向に、プローブ12がドラム14と共に回転する。どちらの場合にも、コンクリート30は、重力の作用及びそれ自身の有限な粘度故にドラム14の底部へと向かい続ける。そのため、プローブ12は1回転毎にコンクリート30中に浸されその中を移動していく。コンクリート30は、プローブ12の運動とは逆向きの矢印で模式的に示されている抵抗圧力を及ぼす。代替的可能性は多々あるが、プローブ12により、例えばプローブの位置、力(即ちその物質がプローブに及ぼす抵抗圧力)、温度等々のパラメタを直に計測することができる。引き続いて、そのプローブ12によりそれらパラメタを用い速度を特定すること、ひいては速度や力の値等を用いその流体の特性、例えば幾つかの例を挙げるなら粘度、降伏応力、凝集力等々の示数を得ることができる。プローブ12は任意の好適な素材で作成しうるが、ご理解頂けるように、相対的に厳しい環境たる生コンクリートの環境では、生コンクリートに曝せるようリジッドな部品を構成する上で、ステンレス鋼が望ましかろう。
他の実施形態によれば、例えば、容器を固定する一方、プローブを、マニュアルで動かせるものにすること、レール上に設けること又は他の対容器運動手段を有するものとすることができ、その運動手段の使用によりプローブを変位させること及びその速度を随意に制御することができる。
図3に、一実施形態に係るプローブ12の一例の縦断面を示す。ベース20は、ドラム14の壁22に形成された開口内に半田付けしうる板24に、固定されている。本実施形態では、その板への固定が締結具(図示せず)で以て内側から行われている。これに代え、例えば、ベースを壁に外側から固定し、その壁の開口を通し延ばすようにしてもよい。
大まかに述べると、プローブ12は内側部材40を有しており、それがベース20に固定されドラム14へと延びている。内側部材40は、例えば締結又は半田付けにより、ベース20に固定することができる。
内側部材40はベース20から長手方向遠方に延びており、それによりプローブ12に対する長手方向が規定されている。内側部材40は、ベース20に近いところにある基部46及びベース20から離れたところにある先端48を順に有しており、且つそれら基部46・先端48間に所在する可変形部50を有している。
図示の通り、プローブ12はその内部が中空のシェル部材52を有しており、それが、内側部材40を覆うと共に、レオロジカル物質からの抵抗圧力を受け止める役目を担っている。シェル部材52はベース20と可枢動係合する近位部54を有しており、プローブ12のレオロジカル物質内相対運動により生じる抵抗圧力に曝されたときに、図3掲載頁に対し垂直な枢動軸の周りで枢動するので、枢動運動例えば図5に示すそれが生じうる。図示の通り、シェル部材52は先端48と係合する遠位部58を有しており、シェル部材52が受けた抵抗圧力に由来する力がそこから内側部材40へと伝わることで可変形部50が弾性変形する。本実施形態では、図9を参照し後述する通り、この係合が法線方向59(図3掲載頁上では横線)に沿った当接係合とされており、遠位部58が、内側部材40に対し、プローブの長手方向に沿い且つプローブの軸を巡り周方向に摺動自在となっている。実際のところは、後に更に詳述する通り、シェル部材52の遠位部58と内側部材40の先端48との間の係合は、三軸で固定することも、二軸で固定することも、またこの具体的実施形態にてそうであるように、抵抗圧力に由来する垂直力の軸のみで固定することもできる。
変形センサ60は、使用中に抵抗圧力を示す値をもたらすべく可変形部50に実装されている。幾つかの実施形態では、変形センサ60に1個又は複数個の歪みゲージ62が含まれる。図5及び図8.5に最もよく表されているように、シェル部材52は係合造作を有しており、ベース20に備わる対応する造作にそれが可枢動係合しているので、シェル部材52を枢動軸56周りで枢動させることが可能である。図示の通り、プローブ12がドラム14内で動作しているときには、それら係合造作の働きで、シェル部材52の遠位部58を双方向矢印Aの如く左右に微動させることができる。この具体的実施形態では、シェル部材52の係合造作に、そのシェル部材52の近位部54の横方向表裏から張り出す2本の揺り子64が含まれている。ベース20に備わる対応する係合造作は窪み66である。図示の通り、それら2本の揺り子64は、ベース20に備わる対応する窪み66に収まっている。
図4に最もよく表されているように、ベース20の窪み66は、シェル部材52の近位部54に備わる2本の揺り子64を受け入れうるよう配置されている。おわかりの通り、内側部材40の基部46はシェル部材52に備わる2本の揺り子64の間、またベース20に備わる対応する窪み造作66の間に所在している。
図示の通り、2本の揺り子64(雄造作)がシェル部材52の近位部54に設けられ、窪み66(雌造作)がベース20に設けられている。とはいえ、これに代わる諸実施形態によれば、2本の揺り子64(雄造作)をベース20に設ける一方で窪み造作66(雌造作)をシェル部材52の近位部54から張り出させることもできる。
この具体的実施形態では、先の図3に示すように、内側部材40が縦空洞68を有しており、それがベース20から離れる方向に延びている。図示の通り、シェル部材52には固定部材70が併設されており、それが内側部材40の縦空洞68内に収まっている。図示の通り、固定部材70は、シェル部材52の遠位部58に相対固定された第1端72aを有する一方、固定部材70内に張力が常在することが可能で且つ揺り子64が窪み66としっかり係合され続ける態でベース20内に固定受容された、第2端72bを有している。より具体的には、本実施形態では、第2端72bをベース20と一体なものにするため、それを受け部材61と係合させ、その受け部材自体を内側部材40内にしっかり収め、その内側部材自体をベース20にしっかりと固定してある。更に具体的には、第2端72bのヘッドを受け部材の受け止め面と係合させる一方、その受け部材61に形成されている開口を通して固定部材70のステム(茎)を第1端72aまで延ばし、その点にてそれをシェル部材のキャップ部材とネジ係合させている。本実施形態では、受け部材61が更に、内側部材40の軸から外れたところにあり長手方向に延びるワイヤ開口を有している。このワイヤ開口69を用い、1本又は複数本のワイヤ71を、受け部材61を通じて変形センサ60とベース20内の中空空洞73との間に通すことができる。そうしたワイヤ71を更に板開口55内に通し、例えば、ハウジング25内のプローブ構成電子部品に接続することができる。本実施形態では、固定部材70がロッド74の形態で提供されている。これに代わる実施形態によれば、固定部材70を、例えばシェル部材52の遠位部58とベース20との間に張られたケーブルの形態で、提供することができる。
ご理解頂けるように、固定部材70を用いることで、ベース20に対しシェル部材52を固定しつつ、シェル部材52の枢動軸56周り枢動を可能にすることができる。これを果たすには、固定部材70を好適に選択し、引っ張り応力の機能レベルを蓄積するのに適する一方、シェル部材52を満足に枢動運動させうる程度には横方向に可枢動又は弾性可撓な態とすればよい。
本実施形態では、シェル部材52と内側部材40の基部46とが、共に、概ね円筒状の断面形状を有している。内側部材40の基部46は変形部50よりも硬い(この場合は厚い)。シェル部材52の内径と基部46の外径とに挟まれ、精密に制御された寸法を有する環状ギャップが設けられており、シェル部材52に対しコンクリートが及ぼす力の振幅が所与しきい値を超えたときに、変形部50の弾性変形により、基部46が変形部50と出会うエリア内でシェル部材52の内法が基部46の外法に当接するに至り、その変形部の更なる変形が防がれる態となっている。これにより、余分な力が発生したとき変形部の変形が塑性変形段階に達することを、回避することができる(例.衝撃の最中や未混合生コンクリート等の不均一生コンクリート中での動作時)。
次に、図6及び図7を参照する。より具体的には、図6に、シェル部材52の近位部54に備わる2本の揺り子64が、枢動軸56周り枢動運動のため、ベース20に備わる2個の窪み造作66と可枢動係合されている様子を示す。図4Dに最もよく表されているように、シェル部材52を所与程度まで枢動可能とすべく、間隙76がシェル部材52の近位部54の縁78とベース20との間に設けられている。
間隙76を設けるため、本実施形態では、第1長L1に亘り縁78から長手方向遠方に延びるよう揺り子64が設計される一方、第2長L2に亘りベース20の面65内に入り込むよう窪み66が設計されており、その第2長L2が第1長L1より小さくなっている。
ベース20には、面65から張り出し所与距離Dに亘りシェル部材52を取り巻くネック67を、設けることができる。ネック67・シェル部材52間の間隙を封止素材80で以て満たすことができる。封止素材80を用いることで、間隙76を介しシェル部材52の近位部54と内側部材40との間にレオロジカル物質が入ることを、防ぐことができる。封止素材としては、生コンクリートに対し抵抗力のあるものを選択することも、十分に可撓でありシェル部材52の枢動運動に対し何ら障害を定めないものを選択することもできる。
注記すべきことに、本実施形態では、ネック67の上面が横方向(プローブ・生コンクリート間相対運動の方向でありプローブ長の長手方向に対し垂直)に延びており、また封止素材80の上面も横方向に延びネックの上面との連続体を形成している。この構成については、生コンクリートとの摩擦に対する封止素材80の露出を抑え耐摩耗性を高められることが、判明している。
封止80は、シーリングガンを用い封止剤を付け、付けた後にそれを固化させる、という形態で設けることができる。とはいえ、封止剤がシーリングガンにより押し込まれ間隙76が塞がるのを防ぐため、第1封止リング82を用いるのがよい。本実施形態では、第1封止リング82がシェル部材52の近位部54の縁78を巡り設けられ、ベース20に当接している。本実施形態では、この第1封止リング82が、この具体的構成にて適切であると判明済のXリングとされている。図示の通り、第1封止リング82の大きさ及び形状は、間隙76内に封止剤が入ることを防げるように定められている。
更に、本実施形態では、内側部材40の基部46とシェル部材52の近位部54との間に第2封止リング84が設けられている。本実施形態では第2封止リング84即ち内部封止リングがOリングとされている。
幾つかの実施形態では、シェル部材52の近位部54に、その近位部54を巡る第1環状窪み86が設けられる。同様に、ベース20、より具体的にはそのネックの内表面には、ベース20を巡りシェル部材52の近位部54に内方対向する第2環状窪み88が、設けられる。本例では、封止80を構成する封止素材向けのアンカポイントをそれら第1及び第2環状窪み86及び88により提供することができ、それを手助けにしてシェル部材52の近位部54の位置を保つことができる。これに代わる実施形態によれば、そうしたアンカを例えば1個だけ設けること、或いは全く設けないようにすることができる。
図8に、一実施形態に係るシェル部材52の近位部54の斜視外観を示す。図示の通り、シェル部材52は円筒壁90を有しており、それにより定まる環状縁78から2本の揺り子64が張り出している。看取しうる通り、それら2本の揺り子64は、環状縁78のうち径方向逆側の部分に設けられている。また、第1環状窪み86も示されている。
本例では、内側部材40の基部46がベース20に熔接されている。これに代え、内側部材40の基部46を、ネジ式係合を介しベース20に固定してもよい。本例における固定部材70はボルトであり、内側部材40の基部46にあるボルトヘッド窪み96にぴったり収まるボルトヘッド94を有している。
シェル部材52は、固定部材70の第1端72aが固定されるキャップ98を有している。本例では、固定部材70の第1端72aが外面ネジを有し、シェル部材52のキャップ98が内面ネジ付きの孔100を有しているので、ボルトヘッド94の回動により第1端72aをキャップ98にネジ固定することができる。本実施形態では、キャップ98が、シェル部材52を構成する中空円筒管の遠位端に、内側から熔接されている。その熔接の位置を、生コンクリートに対するその露出が制限されるようなそれとすることで、耐摩耗性に貢献することができる。
先に提示した通り、シェル部材52が生コンクリート内で動いたときそのシェル部材52に対する生コンクリートの抵抗圧力によりもたらされる垂直力が伝わる態で、シェル部材52が内側部材40の先端に対し実装されている。これは、例えば、シェル部材52の先端と内側部材40の先端との間に堅固な連結を形成すること(例.熔接)により果たすことができる。とはいえ、図示実施形態では、長手方向及び周方向沿い摺動係合を介した、内側部材40の先端へのシェル部材52の実装を果たすことが望まれる。実際、看取しうるように、シェル部材52は、自シェル部材52の遠位部例えばキャップ98から長手方向内方に延びる押圧部材102を有している。押圧部材102は、内摺動面104を有する円筒壁の内側に可摺動収容されている。押圧部材102は、抵抗力の方向、即ち本例ではx軸に沿い動いたときにその円筒壁に当接し、内側部材40の変形部を変形させるよう、動作させることができる。他方で、その可摺動係合により長手方向力(例.z軸)の伝達が妨げられる;そうしなければ、その力が伝達されてしまい、恐らくは、x軸力の振幅に対し比例的に、変形部の変形直線性が歪むことになろう。従って、この可摺動係合によって、変形センサ60による読みの精度を改善することができる。本実施形態では、内側部材40の摺動面104が長手方向に、即ち本例ではz軸沿いに延びているので、押圧部材102を摺動面104に沿い長手方向に摺動させることができる。この構成により、長手方向即ちz軸に沿ったいずれかの向きに沿いシェル部材52に力が加わったときの、内側部材40の可変形部50の変形を減らすことが可能となる。
図9に、一実施形態に係るシェル部材52及び内側部材40のキャップ98の一例の分解構成を示す。本例に示されているように、内側部材40の摺動面104は周方向に延び内方に面している。おわかりの通り、押圧部材102は環状突起106の形態で設けられ、押圧部材102を巡り周方向に張り出し外方に面している。内側部材40は対応する雌部を有しており、その雌部は中空円筒なる形状を有している。互いに実装すると、図3に示した通り、環状突起106が内側部材40の長軸周りで回転方向に可摺動となり、また中空円筒部内で長手方向に可摺動となるが、法線方向59にはしっかり力を伝達することができる。この構成により、z軸周りトルクがシェル部材52に加わったときの内側部材40の可変形部50の変形を、減らすことが可能となる。
おわかりの通り、上述の図示例は専ら例示を狙いとするものである。例えば、引っ張り部材を用いシェル部材をベースに対し保持するのに代え、例えばネジを用い揺り子を保持することも、揺り子を過ぎる枢動ピンを用いることもできる。技術的範囲は後掲の特許請求の範囲により示される。

Claims (16)

  1. ベースと、
    上記ベースに固定連結され且つそのベースから長手方向遠方に延びる内側部材であり、上記ベースに近いところにある基部及びそのベースから離れたところにある先端を順に有し、且つそれら基部・先端間に所在する可変形部を有する内側部材と、
    上記内側部材を覆うシェル部材であり、使用中に本プローブのレオロジカル物質内相対運動により生じる抵抗圧力下で枢動軸周り枢動するよう上記ベースに可枢動連結された近位部、並びにその抵抗圧力に由来する力を伝えることで上記可変形部を変形させるよう上記先端と係合された遠位部、を有するシェル部材であり、上記ベースに備わる対応する係合造作と可枢動係合する係合造作を近位部の横方向表裏に備え、上記シェル部材及びベースのうち一方の係合造作に、上記横方向表裏から張り出し且つ当該シェル部材及びベースのうち当該一方から長手方向遠方へと張り出す揺り子が含まれ、上記シェル部及びベースのうち他方の係合造作に、それら揺り子を受け止めうるよう工夫された窪みが含まれるシェル部材と
    上記抵抗圧力を示す値をもたらすべく上記可変形部に実装された変形センサと
    を備えるレオロジカルプローブ。
  2. 請求項のレオロジカルプローブであって、上記内側部材が、上記ベースから離れる方向に延びる縦空洞を有し、上記シェル部材が、上記内側部材の縦空洞内に収まり自シェル部材を上記ベースに固定する固定部材を有し、その固定部材が、上記シェル部材の遠位部に相対固定された第1端並びに上記ベースに相対固定された第2端を有し、その固定部材により上記窪みに対する上記揺り子の係合が保たれるレオロジカルプローブ。
  3. 請求項のレオロジカルプローブであって、上記固定部材が、その第2端にヘッド、第2端にネジ状先端を有するロッドであり、そのネジ状先端が上記シェル部材の遠位部とネジ係合されたレオロジカルプローブ。
  4. 請求項のレオロジカルプローブであって、上記ベースが内部空洞を有し、上記ヘッドがその内部空洞内に所在するレオロジカルプローブ。
  5. 請求項1のレオロジカルプローブであって、上記ベースが、上記シェル部材の一部分の周りに張り出すネックを有し、それらネック・シェル部材間の間隙が封止素材で満たされたレオロジカルプローブ。
  6. 請求項のレオロジカルプローブであって、上記シェル部材の下縁を巡り封止リングが設けられており、上記封止素材で満たされるエリアがその封止リングにより制限されるレオロジカルプローブ。
  7. 請求項のレオロジカルプローブであって、上記ネックが、横方向に延びる上表面を有し、上記封止素材が、横方向に延び上記ネックの上表面との連続体を形成する上表面を有するレオロジカルプローブ。
  8. 請求項1のレオロジカルプローブであって、上記内側部材の基部が、上記シェル部材の係合造作と、上記内側部材の対応する係合造作と、の間に所在するレオロジカルプローブ。
  9. 請求項1のレオロジカルプローブであって、上記シェル部材が、自シェル部材の遠位部から長手方向内方に延びる押圧部材を有し、その押圧部材が、上記抵抗力の方向に沿い上記内側部材の摺動面と当接係合するレオロジカルプローブ。
  10. 請求項のレオロジカルプローブであって、上記内側部材の摺動面が長手方向に延びており、上記押圧部材がその摺動面に沿い長手方向に可摺動なレオロジカルプローブ。
  11. 請求項のレオロジカルプローブであって、上記内側部材の摺動面が周方向に延びており、上記押圧部材がその摺動面に対し回転方向に可摺動なレオロジカルプローブ。
  12. 請求項11のレオロジカルプローブであって、上記摺動面が長手方向及び周方向に延びて円筒壁を形成しており、上記押圧部材が、その摺動面に向かい横方向外方に張り出し上記円筒壁に対し同心状となる環状突起を有するレオロジカルプローブ。
  13. ベースと、
    上記ベースに固定連結され且つそのベースから長手方向遠方に延びる内側部材であり、上記ベースに近いところにある基部及びそのベースから離れたところにある先端を順に有し、且つそれら基部・先端間に所在する可変形部を有する内側部材と、
    上記内側部材を覆うシェル部材であり、本プローブのレオロジカル物質内相対運動により生じる抵抗圧力下で枢動軸周り枢動するよう上記ベースに可枢動連結された近位部、並びにその抵抗圧力に由来する力を伝えることで上記可変形部を変形させるよう上記先端と係合された遠位部、を有するシェル部材であり、自シェル部材の遠位部から長手方向内方に延び上記抵抗力の方向に沿い上記内側部材の摺動面と当接係合する押圧部材、を有するシェル部材と、
    上記抵抗圧力を示す値をもたらすべく上記可変形部に実装された変形センサと、
    を備えるレオロジカルプローブ。
  14. 請求項13のレオロジカルプローブであって、上記内側部材の摺動面が長手方向に延びており、上記押圧部材がその摺動面に沿い長手方向に可摺動なレオロジカルプローブ。
  15. 請求項13のレオロジカルプローブであって、上記内側部材の摺動面が周方向に延びており、上記押圧部材がその摺動面に対し回転方向に可摺動なレオロジカルプローブ。
  16. 請求項13のレオロジカルプローブであって、上記摺動面が長手方向及び周方向に延びて円筒壁を形成しており、上記押圧部材が、その摺動面に向かい横方向外方に張り出し上記円筒壁に対し同心状となる環状突起を有するレオロジカルプローブ。
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