以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<全体構成>
まず、本実施形態に係る機器管理システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る機器管理システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る機器管理システム1は、機器管理装置10と、印刷サーバ装置20と、複数の顧客環境Eとを有する。機器管理装置10と、印刷サーバ装置20と、顧客環境Eとは、例えばインターネット等の広域的なネットワークN1を介して通信可能に接続されている。
顧客環境Eは、機器40のユーザである顧客のシステム環境である。顧客環境Eには、1台以上のPC端末30と、1台以上の機器40とが含まれる。すなわち、顧客環境Eには、1台以上のPC端末30と、1台以上の機器40とが設置されている。また、PC端末30と、機器40とは、例えば社内LAN(Local Area Network)等のネットワークN2を介して通信可能に接続されている。
PC端末30は、ユーザが利用するPC(パーソナルコンピュータ)である。PC端末30は、ユーザによる印刷操作に応じて、例えばアプリケーション等により作成された文書データ等を機器40で印刷するための印刷ジョブを作成して、印刷ジョブを印刷サーバ装置20に送信する。なお、PC端末30は、PC(パーソナルコンピュータ)に限られず、例えば、スマートフォンやタブレット端末、ゲーム機器等であっても良い。
機器40は、印刷機能を有する画像形成装置(複合機や印刷装置等)である。機器40は、ユーザによる印刷ジョブの選択及び印刷実行操作に応じて、印刷サーバ装置20に蓄積されている印刷ジョブを取得する。そして、機器40は、取得した印刷ジョブに含まれる印刷データを被印刷媒体に印刷する。なお、機器40は、画像形成装置に限られず、例えば、プロジェクタやテレビ会議装置、電子黒板装置等であっても良い。
なお、以降では、複数の顧客環境Eをそれぞれ区別して表すときは、「顧客環境E1」、「顧客環境E2」等と表す。
機器管理装置10は、顧客環境Eに設置されている機器40を管理する情報処理装置(コンピュータ)である。機器管理装置10は、機器40の利用量(例えば、印刷のカウンタ値等)が含まれる機器情報を、顧客環境Eに設置されている機器40から収集する。そして、機器管理装置10は、顧客環境Eに設置されている機器40のうち、利用量を調整することで物理的に近くに設置されている他の機器40と同日に保守作業を行うことができるように、ユーザに優先的に利用させる機器40を決定する。
また、機器管理装置10は、ユーザに優先的に利用させると決定した機器40(以降では、「優先利用機器40」とも表す。)を印刷サーバ装置20に通知する。
印刷サーバ装置20は、PC端末30から受信した印刷ジョブを蓄積する情報処理装置(コンピュータ)である。印刷サーバ装置20は、PC端末30から印刷ジョブを受信した場合、当該PC端末30のユーザに対して、優先的に利用すべき機器40をレコメンドする。
優先的に利用すべき機器40をユーザにレコメンドすることで、ユーザが当該機器40を用いて、印刷ジョブを実行させる可能性が高くなる。このため、本実施形態に係る機器管理システム1では、例えば、1台又は複数台の優先利用機器40を優先的に利用させることで、物理的に近くに設置されている他の機器40と同日に保守作業を行えるように、優先利用機器40の部品の劣化度合い等を調整することができる。
なお、図1に示す機器管理システム1の全体構成は一例であって、他の構成であっても良い。例えば、機器管理装置10と印刷サーバ装置20とが一体の装置で構成されていても良い。また、例えば、機器管理装置10や印刷サーバ装置20は、複数台の情報処理装置で構成されていても良い。
<処理の概略>
ここで、本実施形態に係る機器管理システム1の処理の概略について、図2を参照しながら説明する。図2は、機器管理システム1の処理の概略の一例を説明する図である。
図2に示す例では、物理的に距離が近い顧客Aの顧客環境E1に設置されている機器40と、顧客Bの顧客環境E2に設置されている機器40とが同日に保守作業を行えるように利用量を調整する場合について説明する。
図2に示すように、顧客環境E1には、機器40−1Aと、機器40−1Bと、機器40−1Cとが設置されており、これらの機器40のうち、機器40−1Bについて1か月後に保守作業が計画されているものとする。また、顧客環境E2には、機器40−2Aと、機器40−2Bと、機器40−2Cとが設置されているものとする。
このとき、まず、機器管理装置10は、上記の機器40のうち、保守作業が計画されている機器40(すなわち、機器40−1BであるB機)を特定する(S1)。すなわち、機器管理装置10は、保守作業日の基準となる機器40を特定する。
次に、機器管理装置10は、保守作業日の基準となる機器40−1Bと保守作業日が同日となるように優先的に利用させる機器40を決定する(S2)。例えば、顧客環境E2の月平均の利用量が「120」であり、機器40−2Fの現在の合計利用量が「350」、かつ、合計利用量が「450」以上となった場合に保守作業の必要になるものとする。この場合、機器40−2Fに利用を集中させることで、機器40−2Fは、約1か月後に保守作業が必要になることが想定される。
したがって、この場合、機器管理装置10は、優先的に利用させる機器40−2F(F機)を決定する。
そして、印刷サーバ装置20は、顧客環境E2に設置されたPC端末30から印刷ジョブを受信した場合、F機を優先的に利用するようにレコメンドする(S3)。F機を優先的に利用するようにレコメンドすることで、ユーザにより機器40−2Fが優先的に利用される。これにより、B機(機器40−1B)の保守作業が行われる1か月後には、F機(機器40−2F)も保守作業が必要になることが想定される。
したがって、例えばカスタマーエンジニア等の保守作業員は、物理的に距離が近い顧客環境E1の機器40−1Bと、顧客環境E2の機器40−2Fとを同日に保守作業を行うことができ、効率的に保守作業を行うことができるようになる。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る機器管理システム1に含まれる機器管理装置10、印刷サーバ装置20、PC端末30及び機器40のハードウェア構成について説明する。
≪機器管理装置10、印刷サーバ装置20及びPC端末30≫
まず、本実施形態に係る機器管理装置10、印刷サーバ装置20及びPC端末30のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る機器管理装置10、印刷サーバ装置20及びPC端末30のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、機器管理装置10、印刷サーバ装置20及びPC端末30は、同様のハードウェア構成を有しているため、以降では、主に、機器管理装置10のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る機器管理装置10は、入力装置11と、表示装置12と、外部I/F13と、通信I/F14とを有する。また、本実施形態に係る機器管理装置10は、ROM(Read Only Memory)15と、RAM(Random Access Memory)16と、CPU(Central Processing Unit)17と、補助記憶装置18とを有する。これら各ハードウェア構成は、バスBにより相互に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、機器管理装置10に各種操作を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばディスプレイ等であり、機器管理装置10による処理結果を表示する。なお、機器管理装置10、印刷サーバ装置20及びPC端末30は、入力装置11及び表示装置12の少なくとも一方を必要なときにバスBに接続して利用しても良い。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。機器管理装置10は、外部I/F13を介して、記録媒体13aの読み取りや書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、例えば、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等が挙げられる。
通信I/F14は、機器管理装置10をネットワークN1等に接続するためのインタフェースである。機器管理装置10は、通信I/F14を介して、他の装置(例えば、印刷サーバ装置20等)と通信を行うことができる。
ROM15は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM16は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。CPU17は、例えば補助記憶装置18やROM15等からプログラムやデータをRAM16上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
補助記憶装置18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。補助記憶装置18に格納されるプログラムやデータには、本実施形態を実現するプログラムや機器管理装置10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、OS上で動作する各種アプリケーションプログラム等がある。
本実施形態に係る機器管理装置10、印刷サーバ装置20及びPC端末30は、図3に示すハードウェア構成を有することにより、各種処理を実現することができる。
≪機器40≫
次に、本実施形態に係る機器40が画像形成装置である場合のハードウェア構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係る機器40が画像形成装置である場合のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係る機器40は、コントローラ41と、操作パネル42と、外部I/F43と、通信I/F44と、プロッタ45と、スキャナ46とを有する。また、コントローラ41は、CPU51と、RAM52と、ROM53と、NVRAM54と、補助記憶装置55とを有する。
ROM53は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM52は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。NVRAM54は、例えば設定情報等が格納されている不揮発性の半導体メモリである。補助記憶装置55は、例えばHDDやSSD等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。
CPU51は、例えば補助記憶装置55やROM53等からプログラムやデータをRAM52上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
操作パネル42は、ユーザからの入力を受け付ける入力装置と、表示を行う表示装置とを備えている。外部I/F43は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体43a等がある。機器40は、外部I/F43を介して、記録媒体43aの読み取りや書き込みを行うことができる。記録媒体43aには、例えば、ICカードやCD、DVD、SDメモリカード、USBメモリ等が挙げられる。
通信I/F44は、機器40をネットワークN2等に接続するためのインタフェースである。機器40は、通信I/F44を介して、他の装置(例えば、印刷サーバ装置20やPC端末30等)と通信を行うことができる。
プロッタ45は、印刷データを被印刷媒体に印刷するための印刷装置である。被印刷媒体には、紙が挙げられる。ただし、被印刷媒体は、紙に限られず、例えば、布、樹脂等のシート材、プラスチック、銅箔、プリプレグ等であっても良い。
スキャナ46は、原稿を読み取って画像データ(電子データ)を生成するための読取装置である。
本実施形態に係る機器40は、図4に示すハードウェア構成を有することにより、各種処理を実現することができる。
<機能構成>
次に、本実施形態に係る機器管理システム1の機能構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る機器管理システム1の機能構成の一例を示す図である。
≪機器管理装置10≫
図5に示すにように、本実施形態に係る機器管理装置10は、機器管理部101と、決定処理部102と、通知部103とを有する。これら各機能部は、機器管理装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU17に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る機器管理装置10は、機器管理情報記憶部110と、予測モデル情報記憶部120と、保守計画情報記憶部130とを有する。これら各記憶部は、例えば補助記憶装置18を用いて実現可能である。なお、これら各記憶部のうちの少なくとも1つの記憶部が、機器管理装置10とネットワークN1を介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
機器管理部101は、機器40から機器情報を受信して、機器管理情報記憶部110に記憶されている機器管理情報に含まれる合計利用量を更新する。機器情報には、機器40を識別する機番と、機器40の利用量とが含まれる。
決定処理部102は、保守作業日の基準となる機器40を特定した上で、特定した機器40と同日に保守作業が行えるような距離的に近い機器40を優先利用機器40に決定する。ここで、決定処理部102は、基準機器特定部104と、候補機器特定部105と、変更可能機器特定部106と、調整可能機器特定部107と、予測部108と、優先利用機器決定部109とを有する。
基準機器特定部104は、機器管理情報記憶部110や保守計画情報記憶部130を参照して、保守作業日の基準となる機器40を特定する。保守作業日の基準となる機器40としては、保守作業が計画されている機器40と、顧客環境Eに1台のみ設置されている機器40とが挙げられる。顧客環境Eに1台のみ設置されている機器40が保守作業日の基準となるのは、このような機器40は、同一の顧客環境Eに他の機器40が存在しないため、利用量を調整することができないためである。
候補機器特定部105は、機器管理情報記憶部110を参照して、優先利用機器40の候補となる機器40を特定する。すなわち、候補機器特定部105は、保守作業日の基準となる機器40から所定の距離以内に設置されている機器40(保守作業日の基準となる機器40の近くに設置されている機器40)を特定する。
変更可能機器特定部106は、候補機器特定部105により特定された機器40のうち、利用変更が可能な機器40を特定する。利用変更が可能な機器40とは、他の機器40に代えてユーザが利用することが可能な機器40のことである。利用変更が可能な機器40に該当しない場合とは、例えば、他の機器40と同一建物であっても異なる階に設置されている場合等である。
調整可能機器特定部107は、変更可能機器特定部106により特定された機器40のうち、利用量の調整が可能な機器40を特定する。利用量の調整が可能な機器40とは、当該機器40に利用を集中させたり、他の機器40に利用を分散させたりして利用量を調整することが可能な機器40のことである。利用量の調整が可能な機器40に該当しない場合とは、例えば、顧客との契約で利用量の調整が禁止されている場合等である。
予測部108は、機器管理情報記憶部110や予測モデル情報記憶部120を参照して、調整可能機器特定部107により特定された機器40や顧客環境Eに1台のみ設置されている機器40の保守が必要となる時期を予測する。
優先利用機器決定部109は、予測部108により予測された保守時期に基づいて、調整可能機器特定部107により特定された機器40の中から優先利用機器40を決定する。
すなわち、例えば、予測された保守時期が、基準機器特定部104により特定された機器40の保守作業日よりも早い場合、優先利用機器決定部109は、ユーザの利用を集中するように、1つの顧客環境E内で1台や数台程度を優先利用機器40に決定する。一方で、例えば、予測された保守時期が、基準機器特定部104により特定された機器40の保守作業日よりも遅い場合、優先利用機器決定部109は、ユーザの利用が分散するように、1つの顧客環境E内で複数台の優先利用機器40を決定する。
通知部103は、決定処理部102により決定された優先利用機器40を示す優先機器情報を印刷サーバ装置20に送信する。
機器管理情報記憶部110は、機器40毎の合計利用量等が含まれる機器管理情報を記憶する。機器管理情報記憶部110に記憶されている機器管理情報の詳細については後述する。
予測モデル情報記憶部120は、機器40の保守が必要となる時期を予測するための予測モデル情報を記憶する。予測モデル情報記憶部120に記憶されている予測モデル情報の詳細については後述する。
保守計画情報記憶部130は、機器40の保守計画を示す保守計画情報を記憶する。保守計画情報記憶部130に記憶されている保守計画情報の詳細については後述する。
≪印刷サーバ装置20≫
図5に示すにように、本実施形態に係る印刷サーバ装置20は、優先利用機器管理部201と、リコメンド部202と、印刷ジョブ管理部203とを有する。これら各機能部は、印刷サーバ装置20にインストールされた1以上のプログラムが、CPU17に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る印刷サーバ装置20は、優先利用機器情報記憶部210と、印刷ジョブ記憶部220とを有する。これら各記憶部は、例えば補助記憶装置18を用いて実現可能である。なお、これら各記憶部のうちの少なくとも1つの記憶部が、印刷サーバ装置20とネットワークN1を介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
優先利用機器管理部201は、機器管理装置10から優先利用機器情報を受信して、優先利用機器情報記憶部210に記憶させる。また、優先利用機器管理部201は、印刷ジョブ管理部203が印刷ジョブを受信した場合、当該印刷ジョブの送信元のPC端末30が設置されている顧客環境Eの優先利用機器40を特定すると共に、当該PC端末30への通知有無を判定する。
リコメンド部202は、優先利用機器管理部201により優先利用機器40を通知すると判定された場合、当該優先利用機器40を示す優先利用機器情報を、印刷ジョブの送信元のPC端末30に送信する。
印刷ジョブ管理部203は、PC端末30から印刷ジョブを受信して、印刷ジョブ記憶部220に記憶させる。また、印刷ジョブ管理部203は、機器40からの要求に応じて、印刷ジョブ記憶部220から印刷ジョブを取得して、要求元の機器40に送信する。
優先利用機器情報記憶部210は、顧客環境Eにおける優先利用機器40を示す優先利用機器情報を記憶する。優先利用機器情報記憶部210に記憶されている優先利用機器情報の詳細については後述する。
印刷ジョブ記憶部220は、PC端末30から受信した印刷ジョブを記憶する。印刷ジョブには、例えば、印刷ジョブを識別するジョブID、印刷操作を行ったユーザを識別するユーザID、及び印刷設定情報等も含まれる。
≪PC端末30≫
図5に示すにように、本実施形態に係るPC端末30は、入力受付部301と、印刷ジョブ作成部302と、表示制御部303とを有する。これら各機能部は、PC端末30にインストールされた1以上のプログラムが、CPU17に実行させる処理により実現される。
入力受付部301は、ユーザによる各種操作を受け付ける。例えば、入力受付部301は、ユーザによる印刷操作を受け付ける。
印刷ジョブ作成部302は、入力受付部301により印刷操作が受け付けられた場合、当該印刷操作が行われた文書データ等の印刷対象データを印刷データに変換して、当該印刷データが含まれる印刷ジョブを作成する。なお、印刷データは、例えば、印刷対象データを、画像形成装置である機器40が解釈可能な形式に変換したデータである。
そして、印刷ジョブ作成部302は、作成した印刷ジョブを印刷サーバ装置20に送信する。
表示制御部303は、各種画面を表示する。例えば、表示制御部303は、印刷サーバ装置20から優先利用機器情報を受信した場合、優先的に利用すべき機器40が表示されるレコメンド画面を表示する。
≪機器40≫
図5に示すにように、本実施形態に係る機器40は、機器情報送信部401と、UI制御部402と、印刷ジョブ取得部403と、印刷ジョブ実行部404とを有する。これら各機能部は、機器40にインストールされた1以上のプログラムが、CPU51に実行させる処理により実現される。
機器情報送信部401は、例えば予め決められた所定の時間に、機器情報を機器管理装置10に送信する。機器情報には、例えば、機器40を識別する機番と、機器40の利用量とが含まれる。
UI制御部402は、ユーザによる各種操作を受け付けると共に、各種画面を表示する。例えば、UI制御部402は、印刷ジョブの選択及び印刷実行操作をユーザが行うための画面を表示する。
印刷ジョブ取得部403は、ユーザにより選択及び印刷実行操作がなされた印刷ジョブを印刷サーバ装置20から取得する。
印刷ジョブ実行部404は、印刷ジョブ取得部403により取得された印刷ジョブを実行して、当該印刷ジョブに含まれる印刷データを被印刷媒体に印刷する。
≪機器管理情報≫
ここで、機器管理情報記憶部110に記憶されている機器管理情報について、図6を参照しながら説明する。図6は、機器管理情報記憶部110に記憶されている機器管理情報の一例を示す図である。
図6に示すように、機器管理情報記憶部110に記憶されている機器管理情報には、顧客IDと、機番と、機種と、合計利用量と、月平均利用量と、設置位置とが含まれる。
顧客IDは、機器40が設置されている顧客環境E(又は顧客)を識別する識別情報である。機番は、機器40を識別する識別情報である。機番としては、例えば、機器40の製造固有番号等が用いられる。
機種は、機器40の型番等である。合計利用量は、機器40の利用量の合計である。利用としては、例えば、印刷のカウンタ値等が用いられる。なお、利用量には、印刷のカウンタ値以外にも、例えば、機器40の稼働時間等が用いられても良いし、ステープル回数や両面印刷回数、カラー印刷回数等が用いられても良い。また、例えば、機器40がプロジェクタである場合には、利用量として、投影時間等が用いられても良い。
月平均利用量は、機器40の月間の平均利用量である。なお、同一の顧客環境Eに設置されている機器40の月平均利用量の合計が、当該顧客環境Eにおける月平均利用量となる。
設置位置は、機器40が設置されている顧客環境Eを示す位置(例えば、緯度及び経度等)である。なお、設置位置は、機器40が設置されている顧客環境Eを示す位置の代わりに、例えば、当該機器40を示す位置(例えば、緯度及び経度等)であっても良い。また、設置位置には、例えば、高度や設置階数等が含まれていても良い。
このように、機器管理情報記憶部110には、機器40毎に、当該機器40の合計利用量や当該機器40が設置されている顧客環境Eの位置等が含まれる機器管理情報が記憶されている。
≪予測モデル情報≫
次に、予測モデル情報記憶部120に記憶されている予測モデル情報について、図7を参照しながら説明する。図7は、予測モデル情報記憶部120に記憶されている予測モデル情報の一例を示す図である。
図7に示すように、予測モデル情報記憶部120に記憶されている予測モデル情報には、機種と、保守条件と、予測故障と、保守内容とが含まれる。
機種は、機器40の型番等である。保守条件は、機器40の保守が必要となる条件である。予測故障は、保守条件を満たした場合に予測される故障内容である。保守内容は、保守条件を満たした場合に保守作業として行うべき内容である。
例えば、機種「S001」の機器40は、合計利用量が「450」以上となった場合に、センサ異常の故障が発生すると予測される。また、このとき、保守員は、保守作業として、センサ交換を行えば良いことが予測される。
このように、予測モデル情報記憶部120には、機種毎に、保守条件と、保守条件を満たした場合に予測される故障内容等とが含まれる予測モデル情報が記憶されている。
≪保守計画情報≫
次に、保守計画情報記憶部130に記憶されている保守計画情報について、図8を参照しながら説明する。図8は、保守計画情報記憶部130に記憶されている保守計画情報の一例を示す図である。
図8に示すように、保守計画情報記憶部130に記憶されている保守計画情報には、機番と、保守計画日とが含まれる。
機番は、機器40を識別する識別情報である。保守計画日は、機器40の保守作業が計画されている年月日である。保守計画日は、例えば、保守員により決められても良いし、顧客からの要請によって決められても良い。また、例えば、保守が必要と予測された場合に、保守計画日が決められても良い。
このように、保守計画情報記憶部130には、保守が計画されている機器40の機番毎に、保守作業が行われている予定日が含まれる保守計画情報が記憶されている。
≪優先利用機器情報≫
次に、優先利用機器情報記憶部210に記憶されている優先利用機器情報について、図9を参照しながら説明する。図9は、優先利用機器情報記憶部210に記憶されている優先利用機器情報の一例を示す図である。
図9に示すように、優先利用機器情報記憶部210に記憶されている優先利用機器情報には、顧客IDと、優先利用機番とが含まれる。
顧客IDは、機器40が設置されている顧客環境E(又は顧客)を識別する識別情報である。優先利用機番は、顧客環境Eに設置されている機器40のうち、ユーザに優先的に利用させる機器40(すなわち、優先利用機器40)の機番である。
例えば、顧客ID「A001」の顧客環境Eでは、機番「X001」の機器40が優先利用機器40である。また、例えば、顧客ID「A002」の顧客環境Eでは、機番「X004」の機器40と、機番「A006」の機器40とが優先利用機器40である。
このように、優先利用機器情報記憶部210には、優先利用機器40が存在する顧客環境E毎に、当該優先利用機器40の機番が含まれる優先利用機器情報が記憶されている。
<処理の詳細>
次に、本実施形態に係る機器管理システム1の処理の詳細について説明する。
≪機器情報の送信から優先利用機器の更新までの処理≫
以降では、機器40が機器情報を送信してから、印刷サーバ装置20が優先利用機器情報記憶部210に記憶されている優先利用機器情報を更新するまでの処理について、図10を参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係る機器管理システムにおける機器情報の送信から優先利用機器の更新までの処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、機器40の機器情報送信部401は、例えば予め決められた所定の時間に、機器情報を機器管理装置10に送信する(ステップS101)。機器情報には、機器40を識別する機番と、機器40の利用量とが含まれる。
機器管理装置10の機器管理部101は、機器情報を受信すると、機器管理情報記憶部110に記憶されている機器管理情報に含まれる合計利用量を更新する(ステップS102)。すなわち、機器管理部101は、機器管理情報記憶部110に記憶されている機器管理情報のうち、受信した機器情報に含まれる機番の機器管理情報における合計利用量を、当該機器情報に含まれる利用量で更新する。これにより、各機器40の合計利用量が更新される。
次に、機器管理装置10の決定処理部102は、保守作業日の基準となる機器40を特定した上で、特定した機器40と同日に保守作業が行えるような距離的に近い機器40を優先利用機器40に決定する(ステップS103)。本ステップの詳細については後述する。
次に、機器管理装置10の通知部103は、上記のステップS103で決定処理部102により決定された優先利用機器40を示す優先機器情報を印刷サーバ装置20に送信する(ステップS104)。優先機器情報には、例えば、優先利用機器40が設置されている顧客環境Eを示す顧客IDと、当該優先利用機器40を示す機番とが含まれる。
次に、印刷サーバ装置20の優先利用機器管理部201は、優先利用機器情報を受信すると、当該優先利用機器情報を優先利用機器情報記憶部210に記憶させる(ステップS105)。なお、優先利用機器管理部201は、受信した優先利用機器情報に含まれる顧客IDと同一の顧客IDの優先利用機器情報が優先利用機器情報記憶部210に記憶されている場合、優先利用機器情報記憶部210に記憶されている優先利用機器情報を上書きすれば良い。
これにより、ユーザに優先的に利用させる機器40に関する情報(優先利用機器情報)が印刷サーバ装置20で管理される。
≪印刷操作の受け付けから印刷ジョブの実行までの処理≫
次に、以降では、PC端末30が印刷操作を受け付けてから、機器40が印刷ジョブを実行するまでの処理について、図11を参照しながら説明する。図11は、本実施形態に係る機器管理システムにおける印刷操作の受け付けから印刷ジョブの実行までの処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、PC端末30の入力受付部301は、ユーザによる印刷操作を受け付ける(ステップS201)。ユーザは、例えば、PC端末30に搭載されているアプリケーション等において、文書データや画像データ等を印刷するためのアイコン等を押下することで、印刷操作を行うことができる。
次に、PC端末30の印刷ジョブ作成部302は、印刷ジョブを作成する(ステップS202)。すなわち、印刷ジョブ作成部302は、印刷操作が行われた文書データ等の印刷対象データを印刷データに変換して、当該印刷データが含まれる印刷ジョブを作成する。なお、印刷ジョブには、印刷データ以外にも、例えば、印刷ジョブを識別するジョブID、印刷操作を行ったユーザを識別するユーザID、及び印刷設定情報等も含まれる。
次に、PC端末30の印刷ジョブ作成部302は、上記のステップS202で作成した印刷ジョブを印刷サーバ装置20に送信する(ステップS203)。
印刷サーバ装置20の印刷ジョブ管理部203は、PC端末30から印刷ジョブを受信すると、当該印刷ジョブを印刷ジョブ記憶部220に記憶させる(ステップS204)。これにより、印刷ジョブが印刷サーバ装置20に蓄積される。
次に、印刷サーバ装置20の優先利用機器管理部201は、当該印刷ジョブの送信元のPC端末30が設置されている顧客環境Eの優先利用機器40を特定すると共に、当該PC端末30への通知有無を判定する(ステップS205)。本ステップの詳細については後述する。
印刷サーバ装置20のリコメンド部202は、優先利用機器管理部201により優先利用機器40を通知すると判定された場合、特定された優先利用機器40を示す優先利用機器情報を当該PC端末30に送信する(ステップS206)。
PC端末30の表示制御部303は、優先利用機器情報を受信すると、例えば図12に示すようなレコメンド画面G100を表示する(ステップS207)。
図12に示すレコメンド画面G100は、優先的に利用すべき機器40をユーザにレコメンドするための画面である。図12に示すレコメンド画面G100には、印刷サーバ装置20から受信した優先利用機器情報の機番が表示される優先利用機器表示欄G101が含まれる。図12に示すレコメンド画面G100により、ユーザに対して、優先利用機器表示欄G101に表示されている機器40をレコメンドすることができ、当該機器40の利用を促すことができる。
なお、図12に示すレコメンド画面G100の優先利用機器表示欄G101では、優先利用機器40の機番が表示されているが、これに限られず、例えば、機器名等が表示されても良い。また、例えば、優先利用機器40がフロア内のどのあたりに設置されているかを示す案内を表示しても良い。
ここで、実際に印刷を行う場合、ユーザは、機器40の前まで移動した上で、印刷ジョブの選択及び印刷実行操作を行う。以降では、ユーザが優先利用機器40の前まで移動した上で、印刷ジョブの選択及び印刷実行操作を行ったものとして説明を続ける。
機器40のUI制御部402は、印刷ジョブの選択及び印刷実行操作を受け付ける(ステップS208)。ユーザは、例えば、印刷ジョブの一覧の中から所望の印刷ジョブを選択した上で、印刷ジョブを実行させるためのアイコン等を押下することで、印刷ジョブの選択及び印刷実行操作を行うことができる。
なお、ユーザは、例えば図12に示すレコメンド画面G100の優先利用機器表示欄G101に表示された機番の機器40(すなわち、優先利用機器40)以外の機器40で印刷ジョブの選択及び印刷実行操作が行われても良い。すなわち、ユーザは、レコメンドされた優先利用機器40を必ずしも利用する必要ない。
ただし、例えば、レコメンドされた優先利用機器40以外の機器40をユーザが利用することができないようにしても良い。また、例えば、レコメンドされた優先利用機器40をユーザが利用することで、印刷代金が安くなるようにしても良い。
次に、機器40の印刷ジョブ取得部403は、ユーザにより選択及び印刷実行操作がなされた印刷ジョブの取得要求を印刷サーバ装置20に送信する(ステップS209)。印刷ジョブの取得要求には、例えば、ユーザにより選択及び印刷実行操作が行われた印刷ジョブのジョブIDが含まれる。
印刷サーバ装置20の印刷ジョブ管理部203は、印刷ジョブの取得要求を受信すると、当該取得要求に含まれるジョブIDの印刷ジョブを印刷ジョブ記憶部220から取得する(ステップS210)。そして、印刷ジョブ管理部203は、取得した印刷ジョブを機器40に返信する。
機器40の印刷ジョブ実行部404は、印刷サーバ装置20から返信された印刷ジョブを実行して、当該印刷ジョブに含まれる印刷データを被印刷媒体に印刷する(ステップS211)。これにより、印刷データが被印刷媒体に印刷される。
≪優先利用機器40を決定する処理≫
ここで、図10のステップS103の処理(優先利用機器40を決定する処理)の詳細について、図13を参照しながら説明する。図13は、優先利用機器40を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、基準機器特定部104は、保守計画情報記憶部130に保守計画情報が存在するか否かを判定する(ステップS301)。すなわち、基準機器特定部104は、保守作業が計画されている機器40があるか否かを判定する。
ステップS301において、保守計画情報が存在しないと判定された場合、決定処理部102は、ステップS312に進む。
一方で、ステップS301において、保守計画情報が存在すると判定された場合、基準機器特定部104は、保守計画情報記憶部130に記憶されている保守計画情報のうち、1件の保守計画情報を取得する(ステップS302)。保守計画情報を取得することは、当該保守計画情報に含まれる機番の機器40を、保守作業日の基準となる機器40と特定することを意味する。
次に、候補機器特定部105は、機器管理情報記憶部110を参照して、基準機器特定部104が取得した保守計画情報に含まれる機番が示す機器40(保守作業日の基準となる機器40)から所定の距離以内にある他の機器40を特定する(ステップS303)。すなわち、候補機器特定部105は、機器管理情報記憶部110に記憶されている機器管理情報のうち、保守作業日の基準となる機器40の設置位置との距離が所定の距離以内である機器管理情報に含まれる機番が示す機器40を特定する。このように特定された機器40が、優先利用機器40の候補となる機器40である。
なお、所定の距離以内とは、保守作業員が同日に保守作業を行うことが可能な距離以内のことであり、例えば、1km以内や10km以内等が挙げられる。ただし、距離に限られず、例えば、同一市内や同一区域内等であっても良いし、移動時間が1時間以内等の所定の時間以内であっても良い。
次に、候補機器特定部105は、上記のステップS303で機器40(すなわち、優先利用機器40の候補となる機器40)が特定されたか否かを判定する(ステップS304)。なお、上記のステップS303で機器40が特定されない場合とは、保守作業日の基準となる機器40と同日に保守作業を行うことが可能な距離以内に他の機器40が存在しない場合である。
ステップS304において、優先利用機器40の候補となる機器40が特定されたと判定されなかった場合、決定処理部102は、ステップS310に進む。
一方で、ステップS304において、優先利用機器40の候補となる機器40が特定されたと判定された場合、変更可能機器特定部106は、候補機器特定部105により特定された機器40のうち、利用変更が可能な機器40を特定する(ステップS305)。本ステップの詳細については後述する。
次に、変更可能機器特定部106は、上記のステップS305で機器40(すなわち、利用変更が可能な機器40)が特定されたか否かを判定する(ステップS306)。なお、上記のステップS305で機器40が特定されない場合とは、優先利用機器40の候補となる機器40の中に、利用変更が可能な機器40が存在しない場合である。
ステップS306において、利用変更が可能な機器40が特定されたと判定されなかった場合、決定処理部102は、ステップS310に進む。
一方で、ステップS306において、利用変更が可能な機器40が特定されたと判定された場合、調整可能機器特定部107は、変更可能機器特定部106により特定された機器40のうち、利用量の調整が可能な機器40を特定する(ステップS307)。
利用量の調整が可能な機器40とは、上述したように、当該機器40に利用を集中させたり、他の機器40に利用を分散させたりして利用量を調整することが可能な機器40のことである。
利用量の調整が可能な機器40に該当しない場合とは、例えば、顧客との契約で利用量の調整が禁止されている場合等である。また、例えば、利用量の調整が可能な機器40が所定の台数以上である場合には、所定の台数未満となるまで、これらの機器40のうち、ランダムに選んだ機器40等を利用量の調整が不可能な機器40としても良い。これは、保守員が1日で保守可能な機器40の台数には上限があるためである。
次に、調整可能機器特定部107は、上記のステップS307で機器40(すなわち、利用量の調整が可能な機器40)が特定されたか否かを判定する(ステップS308)。なお、上記のステップS307で機器40が特定されない場合とは、利用変更が可能な機器40の中に、利用量の調整が可能な機器40が存在しない場合である。
ステップS308において、利用量の調整が可能な機器40が特定されたと判定されなかった場合、決定処理部102は、ステップS310に進む。
一方で、ステップS308において、利用量の調整が可能な機器40が特定されたと判定された場合、優先利用機器決定部109は、利用量の調整が可能な機器40のうち、優先利用機器40を決定する(ステップS309)。なお、本ステップの詳細については後述する。
次に、基準機器特定部104は、次の保守計画情報が保守計画情報記憶部130に存在するか否かを判定する(ステップS310)。
ステップS310において、次の保守計画情報が存在すると判定された場合、基準機器特定部104は、保守計画情報記憶部130に記憶されている保守計画情報のうち、当該次の1件の保守計画情報を取得する(ステップS311)。そして、決定処理部102は、ステップS303に戻る。これにより、保守作業が計画されている全ての機器40に対して、ステップS303〜ステップS309が実行される。
一方で、ステップS310において、次の保守計画情報が存在しないと判定された場合、基準機器特定部104は、機器管理情報記憶部110を参照して、1台の機器40のみを利用している顧客が存在するか否かを判定する(ステップS312)。すなわち、基準機器特定部104は、1台の機器40のみが設置されている顧客環境Eが存在するか否かを判定する。
なお、基準機器特定部104は、1つの顧客IDに対して1つの機番のみが関連付けられている機器管理情報が機器管理情報記憶部110に記憶されているか否かを判定することで、1台の機器40のみを利用している顧客が存在するか否か判定すれば良い。
ステップS312において、1台の機器40のみを利用している顧客が存在しないと判定された場合、決定処理部102は、処理を終了させる。
一方で、ステップS312において、1台の機器40のみを利用している顧客が存在すると判定された場合、予測部108は、機器管理情報記憶部110及び予測モデル情報記憶部120を参照して、当該機器40の保守が必要となる時期を予測する(ステップS313)。すなわち、予測部108は、当該機器40の合計利用量及び月平均利用量と、当該機器40の機種に対応する予測モデル情報とに基づいて、当該予測モデル情報に含まれる保守条件を満たすこととなる時期(保守作業日)を予測する。顧客環境Eに1台のみ設置されている機器40であって、保守作業日が予測された機器40が、保守作業日の基準となる機器40である。
次に、候補機器特定部105は、機器管理情報記憶部110を参照して、予測部108が保守作業日を予測した機器40(保守作業日の基準となる機器40)から所定の距離以内にある他の機器40を特定する(ステップS314)。すなわち、候補機器特定部105は、機器管理情報記憶部110に記憶されている機器管理情報のうち、保守作業日の基準となる機器40の設置位置との距離が所定の距離以内である機器管理情報に含まれる機番が示す機器40を特定する。このように特定された機器40が、優先利用機器40の候補となる機器40である。
次に、候補機器特定部105は、上記のステップS314で機器40(すなわち、優先利用機器40の候補となる機器40)が特定されたか否かを判定する(ステップS315)。
ステップS315において、優先利用機器40の候補となる機器40が特定されたと判定されなかった場合、決定処理部102は、ステップS321に進む。
一方で、ステップS315において、優先利用機器40の候補となる機器40が特定されたと判定された場合、変更可能機器特定部106は、候補機器特定部105により特定された機器40のうち、利用変更が可能な機器40を特定する(ステップS316)。本ステップの詳細については後述する。
次に、変更可能機器特定部106は、上記のステップS316で機器40(すなわち、利用変更が可能な機器40)が特定されたか否かを判定する(ステップS317)。
ステップS317において、利用変更が可能な機器40が特定されたと判定されなかった場合、決定処理部102は、ステップS321に進む。
一方で、ステップS317において、利用変更が可能な機器40が特定されたと判定された場合、調整可能機器特定部107は、変更可能機器特定部106により特定された機器40のうち、利用量の調整が可能な機器40を特定する(ステップS318)。
次に、調整可能機器特定部107は、上記のステップS318で機器40(すなわち、利用量の調整が可能な機器40)が特定されたか否かを判定する(ステップS319)。
ステップS319において、利用量の調整が可能な機器40が特定されたと判定されなかった場合、決定処理部102は、ステップS321に進む。
一方で、ステップS319において、利用量の調整が可能な機器40が特定されたと判定された場合、優先利用機器決定部109は、利用量の調整が可能な機器40のうち、優先利用機器40を決定する(ステップS320)。なお、本ステップの詳細については後述する。
次に、基準機器特定部104は、1台の機器40のみを利用している次の顧客が存在するか否かを判定する(ステップS321)。
ステップS320において、1台の機器40のみを利用している次の顧客が存在しないと判定された場合、決定処理部102は、処理を終了させる。
一方で、ステップS321において、1台の機器40のみを利用している次の顧客が存在すると判定された場合、予測部108は、機器管理情報記憶部110及び予測モデル情報記憶部120を参照して、当該次の顧客の機器40の保守が必要となる時期を予測する(ステップS322)。そして、決定処理部102は、ステップS314に戻る。これにより、顧客環境Eに1台のみ設置されている全ての機器40に対して、ステップS314〜ステップS320が実行される。
以上により、保守作業が計画されている機器40や顧客環境Eに1台のみ設置されている機器40を、保守作業日の基準となる機器40として、当該機器40から所定の距離以内に存在する優先利用機器40を決定することができる。これにより、保守作業日の基準となる機器40と同日に保守作業が行えるように優先利用機器40の合計利用量が調整され、保守作業員は、これらの機器40の保守作業を同日に行うことができるようになる。すなわち、保守作業員は、効率的に保守作業を行うことができるようになる。
≪利用変更が可能な機器40を特定する処理≫
次に、図13のステップS305及びステップS316(利用変更が可能な機器40を特定する処理)の詳細について、図14を参照しながら説明する。図14は、利用変更が可能な機器40を特定する処理の一例を示すフローチャートである。
変更可能機器特定部106は、候補機器特定部105により特定された機器40のうち、1台の機器40の機番を取得する(ステップS401)。
次に、変更可能機器特定部106は、機器管理情報記憶部110を参照して、取得した機番の機器40を利用する顧客は他の機器40も利用するか否かを判定する(ステップS402)。すなわち、変更可能機器特定部106は、取得した機番の機器40以外の機器40が、同一の顧客環境Eに設置されているか否かを判定する。
これを判定するには、変更可能機器特定部106は、まず、機器管理情報記憶部110を参照して、取得した機番と関連付けられている顧客IDを特定する。次に、変更可能機器特定部106は、特定した顧客IDと、取得した機番とは異なる機番とが含まれる機器管理情報が機器管理情報記憶部110に記憶されているか否かを判定すれば良い。
ステップS402において、取得した機番の機器40を利用する顧客は他の機器40を利用しないと判定した場合、変更可能機器特定部106は、ステップS405に進む。
一方で、ステップS402において、取得した機番の機器40を利用する顧客は他の機器40も利用すると判定した場合、変更可能機器特定部106は、機器管理情報記憶部110を参照して、当該機番の機器40と、当該顧客が利用する他の機器40との平均距離が予め決められた閾値以下であるか否かを判定する(ステップS403)。
ステップS403において、当該機番の機器40と、当該顧客が利用する他の機器40との平均距離が閾値以下でないと判定された場合、変更可能機器特定部106は、ステップS405に進む。
一方で、ステップS403において、当該機番の機器40と、当該顧客が利用する他の機器40との平均距離が閾値以下であると判定された場合、変更可能機器特定部106は、当該機番の機器40を「利用変更が可能な機器40」と特定する(ステップS404)。
当該機番の機器40と、当該顧客が利用する他の機器40との平均距離が閾値以下である場合とは、例えば、当該機番の機器40と、当該他の機器40とが同一フロア内に設置されているような場合等である。
一方で、当該機番の機器40と、当該顧客が利用する他の機器40との平均距離が閾値以下でない場合とは、例えば、当該機番の機器40と、当該他の機器40とが同一建物内であるものの他の階に設置されているような場合等である。又は、当該機番の機器40と、当該他の機器40とが同一フロア内であるものの離れた場所に設置されているような場合等である。
ステップS402において、取得した機番の機器40を利用する顧客は他の機器40を利用しないと判定した場合、変更可能機器特定部106は、当該機番の機器40を「利用変更が不可能な機器40」と特定する(ステップS405)。同様に、ステップS403において、当該機番の機器40と、当該顧客が利用する他の機器40との平均距離が閾値以下でないと判定された場合、変更可能機器特定部106は、当該機番の機器40を「利用変更が不可能な機器40」と特定する。
ステップS404又はステップS405に続いて、変更可能機器特定部106は、候補機器特定部105により特定された機器40のうち、次の機器40があるか否かを判定する(ステップS406)。すなわち、変更可能機器特定部106は、候補機器特定部105により特定された機器40のうち、未だ機番を取得していない機器40があるか否かを判定する。
ステップS406において、次の機器40がないと判定された場合、変更可能機器特定部106は、処理を終了させる。
一方で、ステップS406において、次の機器40があると判定された場合、変更可能機器特定部106は、候補機器特定部105により特定された機器40のうち、次の機器40の機番を取得する(ステップS407)。そして、変更可能機器特定部106は、ステップS402に戻る。これにより、候補機器特定部105により特定された全ての機器40に対して、ステップS402〜ステップS405が実行される。すなわち、優先利用機器40の候補となる全ての機器40の中から、利用変更が可能な機器40が特定される。
≪利用量の調整が可能な機器40のうち、優先利用機器40を決定する処理≫
次に、図13のステップS309及びステップS320の処理(利用量の調整が可能な機器40のうち、優先利用機器40を決定する処理)の詳細について、図15を参照しながら説明する。図15は、利用量の調整が可能な機器40のうち、優先利用機器40を決定する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図15では、保守作業日の基準となる機器40(保守作業が計画されている機器40、又は顧客環境Eに1台のみ設置されており、保守作業日が予測された機器40)を「基準機器40」と表す。
まず、優先利用機器決定部109は、利用量の調整が可能な機器40のうち、1台の機器40の機番を取得する(ステップS501)。
次に、予測部108は、機器管理情報記憶部110及び予測モデル情報記憶部120を参照して、当該機器40の保守が必要となる時期を予測する(ステップS502)。すなわち、予測部108は、当該機器40の合計利用量及び月平均利用量と、当該機器40の機種に対応する予測モデル情報とに基づいて、当該予測モデル情報に含まれる保守条件を満たすこととなる時期(保守作業日)を予測する。
次に、優先利用機器決定部109は、予測部108により予測された保守作業日と、基準機器40の保守作業日との関係(予測された保守作業日が、基準機器40の保守作業日よりも早いか、遅いか、又は同日であるか)を判定する(ステップS503)。
ステップS503において、予測された保守作業日が、基準機器40の保守作業日よりも早いと判定された場合、優先利用機器決定部109は、取得した機番の機器40を、「利用を集中させる機器40」と決定する(ステップS504)。すなわち、優先利用機器決定部109は、当該機器40に利用を集中させることで、保守作業日が早くなるように利用量を調整すると決定する。
ステップS503において、予測された保守作業日が、基準機器40の保守作業日よりも遅いと判定された場合、優先利用機器決定部109は、取得した機番の機器40を、「利用を分散させる機器40」と決定する(ステップS505)。すなわち、優先利用機器決定部109は、当該機器40の利用を分散させることで、保守作業日が遅くなるように利用量を調整すると決定する。
ステップS503において、予測された保守作業日が、基準機器40の保守作業日と同日と判定された場合、優先利用機器決定部109は、取得した機番の機器40を、「利用量を調整しない機器40」と決定する(ステップS506)。すなわち、優先利用機器決定部109は、当該機器40の利用量の調整は行わないと決定する。
ステップS504、ステップS505又はステップS506に続いて、優先利用機器決定部109は、利用量の調整が可能な機器40のうち、次の機器40があるか否かを判定する(ステップS507)。すなわち、優先利用機器決定部109は、利用量の調整が可能な機器40のうち、未だ機番を取得していない機器40があるか否かを判定する。
ステップS507において、次の機器40があると判定された場合、優先利用機器決定部109は、利用量の調整が可能な機器40のうち、次の機器40の機番を取得する(ステップS508)。そして、優先利用機器決定部109は、ステップS502に戻る。これにより、利用量の調整が可能な全ての機器40に対して、ステップS502〜ステップS506が実行される。すなわち、利用量の調整が可能な全ての機器40に対して、利用を集中させるか、分散させるか、又は利用量の調整を行わないかのいずれかが決定される。
ステップS507において、次の機器40がないと判定された場合、優先利用機器決定部109は、上記のステップS504〜ステップS506における決定に応じて、利用量の調整が可能な機器40のうち、優先利用機器40を決定する(ステップS509)。これにより、優先利用機器40が決定される。
例えば、利用量の調整が可能な機器40のうち、ある顧客環境Eの機器40が「利用を集中させる機器40」と決定された場合、当該機器40を優先利用機器40と決定する。このとき、ある顧客環境Eの複数台の機器40が「利用を集中させる機器40」と決定された場合には、当該顧客環境Eにおける月平均利用量に応じて、例えば、複数台の機器40を優先利用機器40と決定して、これらの機器40に利用を集中させるようにしても良い。
また、例えば、利用量の調整が可能な機器40のうち、ある顧客環境Eにおける複数台の機器40が「利用を分散させる機器40」と決定された場合、これらの機器40(又は、これらの機器40のうちの複数台の機器40)を優先利用機器40と決定する。
なお、利用量の調整が可能な機器40のうち、ある顧客環境Eの機器40が「利用量を調整しない機器40」と決定された場合、当該顧客環境Eでは優先利用機器40を決定しないようにすることが好ましい。これにより、「利用量を調整しない機器40」と決定された機器40を、基準機器40と同日に保守作業を行うことができるようになるためである。
≪優先利用機器40を特定及び通知有無を判定する処理≫
次に、図11のステップS205の処理(優先利用機器40を特定及び通知有無を判定する処理)の詳細について、図16を参照しながら説明する。図16は、優先利用機器40を特定及び通知有無を判定する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、優先利用機器管理部201は、優先利用機器情報記憶部210を参照して、印刷ジョブ管理部203が受信した印刷ジョブの送信元のPC端末30が設置されている顧客環境Eに優先利用機器40が存在するか否かを判定する(ステップS601)。すなわち、優先利用機器管理部201は、印刷ジョブの送信元のPC端末30が設置されている顧客環境Eを示す顧客IDが含まれる優先利用機器情報が優先利用機器情報記憶部210に記憶されているか否かを判定する。
ステップS601において、印刷ジョブの送信元のPC端末30が設置されている顧客環境Eに優先利用機器40が存在しないと判定された場合、優先利用機器管理部201は、ステップS605に進む。
一方で、ステップS601において、印刷ジョブの送信元のPC端末30が設置されている顧客環境Eに優先利用機器40が存在すると判定された場合、優先利用機器管理部201は、当該PC端末30に優先利用機器40を通知するか否かを判定する(ステップS602)。
ここで、当該PC端末30に優先利用機器40を通知しないと判定する場合には、例えば、当該PC端末30と優先利用機器40が同一の顧客環境E内で、所定の距離以上離れている場合等が挙げられる。具体的には、同一の顧客環境Eであるものの、例えば、PC端末30はある営業所に設置されている一方で、優先利用機器40は営業所から遠く離れた支店に設置されているような場合等である。
なお、優先利用機器管理部201は、例えば、当該PC端末30と、優先利用機器40とがそれぞれ属するネットワークドメインが異なる場合には、当該PC端末30に優先利用機器40を通知しないと判定しても良い。
ステップS602において、PC端末30に優先利用機器40を通知しないと判定された場合、優先利用機器管理部201は、ステップS605に進む。
一方で、ステップS602において、PC端末30に優先利用機器40を通知すると判定された場合、優先利用機器管理部201は、該当の優先利用機器情報を優先利用機器情報記憶部210から取得する(ステップS603)。すなわち、優先利用機器管理部201は、印刷ジョブの送信元のPC端末30が設置されている顧客環境Eを示す顧客IDの優先利用機器情報を優先利用機器情報記憶部210から取得する。これにより、PC端末30に通知する優先利用機器40が特定される。
次に、優先利用機器管理部201は、優先利用機器40をPC端末30に通知するとの判定結果をリコメンド部202に出力する(ステップS604)。これにより、リコメンド部202により、上記のステップS603で取得された優先利用機器情報がPC端末30に送信される。
ステップS601において、印刷ジョブの送信元のPC端末30が設置されている顧客環境Eに優先利用機器40が存在しないと判定された場合、優先利用機器管理部201は、優先利用機器40をPC端末30に通知しないとの判定結果をリコメンド部202に出力する(ステップS605)。同様に、ステップS602において、PC端末30に優先利用機器40を通知しないと判定された場合、優先利用機器管理部201は、優先利用機器40をPC端末30に通知しないとの判定結果をリコメンド部202に出力する。これにより、当該PC端末30には、優先利用機器40が通知されない。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る機器管理システム1は、ある顧客環境Eに設置され、既に保守作業が計画されている機器40等に対して、距離的に近くにある他の顧客環境Eに設置されている機器40の保守作業日が同日となるように、ユーザの利用量を調整する。これにより、保守作業員は、既に保守作業が計画されている機器40等と、距離的に近くにある機器40との保守作業を同日に行うことができ、効率的に保守作業を行うことができるようになる。
上記の実施形態では、機器40を主に画像形成装置として説明したが、前述の通り、機器40には、例えばプロジェクタ、電子黒板、会議端末等のコミュニケーションデバイス、カメラ、マイクといった画像・音声・動画・文書等の電子データを利用する製品や、工作機械や加工装置、製造装置といった物品を生成させる、又は、物品の材質や形状を変化させる装置が含まれても良い。
また、機器40が印刷以外の処理・動作を実行可能である場合、機器40に対する要求を受信する印刷サーバ装置20は、必ずしも印刷サーバ装置という名称ではなく、要求受信装置、或いは要求を仲介する仲介装置と呼ばれるものであっても良い。印刷サーバ装置20が要求受信装置や仲介装置である場合、印刷ジョブ管理部203は端末から機器40に対する要求を受信する要求受信部、印刷ジョブ記憶部220は機器40に対する要求を記憶する要求記憶部、としてそれぞれ機能させても良い。
また、上記の実施形態では、印刷ジョブの優先利用機器を機器40のうち印刷を実行できる機器から選択していたが、これに限らず、例えば、印刷ジョブを受けたとき、プロジェクタ(投影)やモニタ、電子黒板(表示)といった他の処理を実行することで代替可能な機器を選択しても良い。このような機器を選択した場合、印刷サーバ装置20(要求受信装置や仲介装置等)が、印刷ジョブを別の装置が実行可能な形式に変換するように構成すると良い。
なお、基準機器特定部104は、特許請求の範囲の特定部の一例である。優先利用機器決定部109は、特許請求の範囲の決定部の一例である。リコメンド部202は、特許請求の範囲の通知部の一例である。
本発明は、具体的に開示された上記の各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更、組み合わせが可能である。