図1は、本発明の一実施の形態に係るベーパー回収装置のシステム構成、及び本実施の形態に係るベーパー回収装置が適用された給油所についての説明図である。
まず、本実施の形態に係るベーパー回収装置1が適用される給油所10の構成について、図1を基に説明しておく。
給油所10は、その敷地面10Gの地下に、一乃至複数の貯油タンク(貯液タンク)11が埋設された構成になっている。また、敷地面10Gに形成された給油エリアに対応させて、車輌等の補給対象に燃料を補給するための給油機12が設置されている。貯油タンク11と給油機12とは、敷地面10Gの地中を延設された給液管13を介して、連通接続されている。
なお、図示の給油所10では、1つの貯油タンク11と1つの給油機12を設置した構成としたが、1つの貯油タンク11を複数の給油機12で共用することも、また、1つの貯油タンク11と一乃至は複数の給油機12との組み合わせを複数組設けることも可能であり、給油所10自体の構成は図示の構成に限定されるものではない。
図1に戻り、給液管13は、タンク側端部が貯油タンク11内における液相部分Lに連通開口し、給油機側端部が給油機12のポンプ流入側に連通接続され、貯油タンク11に貯留された燃料油液(揮発性液体)が給油機12のポンプ(図示省略)によって汲み上げ可能になっている。
給油機12は、給液管13を介して貯油タンク11に貯留されている燃料油液をポンプにより汲み上げ、給油ホース先端に設けられた給油ノズル(図示省略)を操作することによって、車輌等の補給対象に対する給油作業(燃料供給作業)を行える。この給油作業中、給油機12では、補給対象に対する給油量(燃料供給量)を流量計(図示省略)により計測して出力する。
したがって、貯油タンク11に貯留されている燃料油液の液量は、補給対象への給油機12を用いた給油作業が繰り返される度に、その給油量分だけ減少することになる。
そこで、給油所10における給油作業の邪魔にならない敷地面10Gの適所には、貯油タンク11に油液を補給するための注油口14が、貯油タンク11に対応させて配置されている。注油口14は、敷地面10Gの地中を延設された注油管15を介して、対応する貯油タンク11のタンク内部に連通している。注油口14は、油槽所からハッチ(区画室)に補給油液を積載して移送してきたタンクローリー車から燃料油液の荷卸し補給を受けるため、タンクローリー車に備えられた荷卸しホースの注油口側接続端が着脱自在な構成になっており、荷卸し補給作業時以外は同じく着脱自在な蓋体(図示省略)によって閉塞可能な構成になっている。
タンクローリー車のハッチから燃料油液を荷卸し補給する際は、注油口14は、補給油液が積載された該当ハッチに連通するタンクローリー車の荷卸し口との間を、荷卸しホースによって接続される。そして、タンクローリー車における該当ハッチの底面の液排出口に設けられたハッチ底弁、及び荷卸し口に設けられた荷卸し弁をそれぞれ開弁操作することによって、該当ハッチに積載された燃料油液が貯油タンク11へ荷卸し補給されるようになっている。
したがって、貯油タンク11内に貯留されている燃料油液の液量は、タンクローリー車のハッチから燃料油液の荷卸し補給を受ける度、その荷卸し量分(補給油液量分)ずつ増加することになる。
このように、貯油タンク11の液量は、燃料油液の荷卸し補給作業や補給対象への給油作業の実施によって増減し、貯油タンク11内の液相部分Lと気相部分Gとの境界に係る、タンク内に貯留されている燃料油液の液面高さ位置も、貯留液量に応じて変位する。
そこで、貯油タンク11には、タンク内に貯留されている油液の液面若しくは液量を計測するため、液面センサ(液量センサ)16が設けられている。液面センサ16の計測出力は、給油所事務所等に配置された液量管理装置17に送信され、液量管理装置17によって貯油タンク11の刻々の貯留液量が記録及び表示されて管理される。
加えて、貯油タンク11には、タンク内の温度変化や油液の供給・荷卸し補給等によってタンク内における気相部分Gの雰囲気の圧力が異常に高圧や低圧にならないように、通気管18が設けられている。通気管18は、一側が貯油タンク11内の気相部分Gに連通開口する一方、他側が敷地高所(例えば、地上4メートル)に延び、大気弁19を介して、大気雰囲気中に通気孔として開放開口されている。
大気弁19は、ブリーザーバルブとして、各通気管18の内圧、すなわち貯油タンク11のタンク内における気相部分Gの雰囲気の圧力が大気圧に対して所定値以上の差圧を生じると開弁し、タンク内における気相部分Gの雰囲気の圧力を調整するようになっている。具体的に、タンク内の温度上昇や燃料油液の荷卸し補給による貯留液量増加等によって気相部分Gの雰囲気の圧力が大気圧に対して所定値以上高くなったとき、大気弁19は開弁し、タンク内の気相部分Gの雰囲気が異常に高圧にならないようにその一部を外部に放出する。また、タンク内の温度低下や給油作業の繰り返しによる貯留液量減少等によってタンク内における気相部分Gの雰囲気の圧力が大気圧に対して所定値以上低くなったときも、大気弁19は開弁し、タンク内の気相部分Gの雰囲気の圧力が異常に低圧にならないように外部から給気する。
なお、この大気弁19の開弁による放出及び給気に関係し、大気弁19が開弁する際の大気圧に対する差圧の所定値の大きさ(大気圧に対する正圧及び負圧を考慮しない絶対値としての所定値)は、タンク内の気相部分Gの雰囲気の圧力が高圧である場合と低圧である場合とで異なる値であってよい。
次に、上述した構成からなる給油所10に適用された、本実施の形態に係るベーパー回収装置1のシステム構成について、同じく図1に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るベーパー回収装置1は、ベーパー回収部20と、吸着部30と、気体給排部40と、脱着還流部50と、制御部60とを有する。
ベーパー回収部20は、貯油タンク11の燃料蒸気(燃料ベーパー)を含む気相部分Gの雰囲気を、吸着部30に導入する。ベーパー回収部20は、一側が貯油タンク11内の気相部分Gに連通し、他側が吸着部30の吸着塔31に連通したベーパー回収管21を有する。図示の例では、ベーパー回収管21の一側は、貯油タンク11の通気管18と接続され、貯油タンク11内の気相部分Gと通気管18を介して連通している。また、ベーパー回収管21の他側は、吸着部30の吸着塔31と連通している。
その上で、ベーパー回収管21には、吸着塔導入バルブ26が配設されている。吸着塔導入バルブ26は、ベーパー回収管21が連通する貯油タンク11内の気相部分Gと、吸着部30における吸着塔31の導入・還流口33との間を、連通/遮断する。吸着塔導入バルブ26は、例えば電磁作動式若しくは空気圧作動式の開閉弁によって構成され、作動信号の供給/停止に応じて開閉する。吸着塔導入バルブ26は、その開閉に応じて、吸着部30の吸着塔31への、放出ガスとしての燃料蒸気を含む気相部分Gの雰囲気の導入/遮断を制御する。
さらに、ベーパー回収管21の、吸着塔導入バルブ26よりも貯油タンク11側寄りの部分には、ベーパー回収管21が連通する通気管18の内圧、すなわち貯油タンク11内における気相部分Gの雰囲気の圧力を計測するための圧力センサ25が設けられている。
圧力センサ25は、例えば差圧電送機(差圧式圧力計)によって構成され、通気管18の内圧、すなわち貯油貯油タンク11内における気相部分Gの雰囲気の圧力(圧力変化)を、大気圧との差圧で計測する。したがって、圧力センサ25の計測出力によれば、例えば、油液の荷卸し補給によってタンク内に貯留されている油液の液面高さが変位し、タンク内における気相部分Gの雰囲気の圧力が大気圧に対して上昇したような場合は、その差圧出力の変化として現れる。
吸着部30は、ベーパー回収部20を介して導入された燃料蒸気を含む気相部分Gの雰囲気から、燃料蒸気成分を吸着して分離・回収する。吸着部30は、槽内に燃料蒸気成分を吸着するための吸着剤32が充填された吸着塔31を有する。吸着剤32としては、例えば、シリカゲル,ゼオライト,吸着ガスの脱着が可能な活性炭(例えば、メソフェーズ活性炭)等の種々の吸着剤を用いることができる。
吸着塔31には、ベーパー回収部20を介して供給される燃料蒸気を含む気相部分Gの雰囲気を槽内に導入し、又は、槽内の吸着剤32に吸着されて分離・回収された燃料蒸気成分を脱着して貯油タンク11に還流させるための導入・還流口33が形成されている。 また、吸着塔31には、燃料蒸気成分を除去された気体を吸着塔31外に排気するとともに、吸着剤32に吸着された燃料蒸気成分の脱着によって負圧状態になっている吸着塔31の槽内の圧力を脱圧して元に戻す際に脱圧用気体を導入するための排気・給気口34も形成されている。
加えて、図示の例では、吸着塔31には、槽内に充填された吸着剤32による燃料蒸気成分の吸着状況を監視するための吸着状況検知センサ35が設けられている。吸着状況検知センサ35は、例えば、槽内下方の導入・還流口33側から槽内上方の排気・給気口34側にかけて、槽内を分割して形成した領域毎に設けられた複数の温度センサを備える。
吸着状況検知センサ35は、各領域の吸着剤32の吸着状況をその吸着状況に応じて変化する各温度センサの検知出力で検出することによって、吸着塔31の吸着剤32が充填された槽内全体の、燃料蒸気成分の吸着状況を検知できるようになっている。この場合、温度センサとしては、熱電対、測温抵抗体、或いはサーミスタ等が利用される。
導入・還流口33は、ベーパー回収部20を構成するベーパー回収管21他側と連通接続されているとともに、脱着還流部50を構成する燃料蒸気還流管51の一側とも連通接続されている。そして、導入・還流口33又はその近傍の管路には、吸着塔31の槽内雰囲気の圧力を計測するための圧力センサ36が設けられている。圧力センサ36は、例えば圧力伝送器(絶対圧圧力計)によって構成されている。
これに対し、排気・給気口34には、気体給排部40を構成する給排気管41の一側が連通接続されている。気体給排部40は、吸着部30で燃料蒸気成分が吸着剤32に吸着されて除去された気体を、吸着塔31から大気中に放出する。また、吸着塔31の槽内に充填された吸着剤32から燃料蒸気成分を脱着した際に負圧状態(極低圧状態)になっている吸着塔31の槽内雰囲気の圧力を、大気圧状態若しくはその近傍状態からなる基準状態に脱圧するため、例えば外部大気を吸着塔31の槽内に導入する。
気体給排部40は、一側が吸着部30の吸着塔31に形成された排気・給気口34に連通接続された給排気管41を有する。給排気管41は、他側が敷地高所(例えば、地上4メートル)に延び、大気弁42を介して給排気孔として大気雰囲気に対して開放開口されている。なお、この大気弁42は外部より給排気管41内に雨や埃が入ることを防止するためのものであり、この大気弁42に代えて雨や埃が入ることを防止するカバーを設けるようにしてもよい。
給排気管41の管途中には、大気弁42よりも一側寄り(吸着部30側寄り)に位置させて、給排バルブ43が設けられている。給排バルブ43は、例えば電磁作動式、空気圧作動式、或いはモーター駆動等による流量調整機能を備えた開閉弁によって構成され、作動信号の供給/停止に応じて開閉して、給排気管41の連通/遮断を行うとともに、さらにその作動信号に応じて開弁量を調整して単位時間当たりの通過流量を調整できるようになっている。
なお、図示の例では、吸着部30の吸着塔31からの燃料蒸気成分が除去された気体の大気中への放出、及び外部大気の吸着塔31の槽内への導入を、一の開閉弁からなる給排バルブ43で行う構成としたが、給排気管41を、給気バルブを備えた給気管部と排気バルブを備えた排気管部との並列構成にして行う構成としてもよい。
大気弁42は、給排バルブ43が開弁している給排気管41の連通状態において、ブリーザーバルブとして、給排気管41の内圧が大気圧に対して所定値以上の差圧が生じると開弁し、給排気管41の内圧、すなわち吸着塔31の吸着剤32が充填された槽内の圧力を調整するようになっている。なお、この大気弁42が開弁する場合における大気圧に対する差圧の所定値の大きさ(大気圧に対する正圧及び負圧を考慮しない絶対値としての所定値)は、給排気管41の内圧が大気圧に対して高圧である場合の排気時と低圧である場合の給気時とで異なる値であってよい。
また、前述した通気管18に設けられている大気弁19との関係では、給排気管41の内圧が大気圧に対して高くなって大気弁42が開弁するときの差圧の所定値の大きさは、前述した通気管18に設けられている大気弁19が通気管18の内圧が大気圧に対して高くなって開弁するときの差圧の所定値の大きさよりも、小さく設定されている。
そのため、図示の例では、通気管18の内圧、すなわちこの通気管18が連通する貯油タンク11内における気相部分Gの雰囲気の圧力が上昇する場合は、ベーパー回収部20の吸着塔導入バルブ26が開弁状態になっていれば、大気弁42は大気弁19に先んじて開弁する。この結果、通気管18及び貯油タンク11の気相部分Gの圧力上昇した雰囲気は、通常は、通気管18によってではなく、まず、ベーパー回収部20のベーパー回収管21、吸着部30の吸着塔31、及び気体給排部40の給排気管41を介して、ベーパー回収装置1から圧力開放されるようになっている。
したがって、タンクローリー車から注油口14,注油管15を介して貯油タンク11に燃料油液の荷卸し補給が行われた場合、タンク内の気相部分Gの雰囲気は液面の上昇すなわちタンク内の液量の増大に伴って圧力上昇することになる。このとき、気相部分Gの雰囲気がベーパー回収部20を介して吸着部30の吸着塔31にも導入されているならば、この圧力上昇した燃料蒸気を含む気相部分Gの雰囲気は吸着塔31の槽内に充填された吸着剤32によりその燃料蒸気成分が吸着されて、燃料蒸気成分が除去された気体が気体給排部40の給排気管41を介して給排気孔から大気中に放出され、貯油タンク11内は圧力開放される。
この結果、タンクローリー車から貯油タンク11に対する燃料油液の荷卸し補給時であっても、タンク内が異常な高圧になるような大幅な遅延がなく、貯油タンク11の圧力上昇した燃料蒸気を含む気相部分Gの雰囲気を吸着部30に導入できるならば、通気管18の大気弁19を開弁させることもなく、燃料蒸気成分が除去された気体にして気体給排部40から放出させることができ、燃料蒸気を含んだ気体が通気管18の通気孔から大気中にそのまま放出されてしまうことを抑制できる。
脱着還流部50は、吸着部30の吸着塔31の槽内に充填された吸着剤32で吸着した燃料蒸気成分を脱着し、貯油タンク11に還流させる。
脱着還流部50は、一側が吸着部30における吸着塔31の導入・還流口33に連通し、他側が貯油タンク11のタンク内における気相部分Gに連通した燃料蒸気還流管51を有する。図示の例では、燃料蒸気還流管51は、その他側が貯油タンク11に直接、連通接続された構成になっているが、他側の接続箇所は、貯油タンク11と弁等を介さずに常時連通している箇所であれば、例えば通気管18であっても構わない。また、脱着した燃料蒸気を還流させるために、他側が連通する貯油タンク11も、同一又は同種の油液が貯留されている別の貯油タンク11であれば、気相部分Gの雰囲気を導入した貯油タンク11と異なっていても構わない。また、一の貯油タンク11に限らず、同一又は同種の油液が貯留されている複数の貯油タンク11とそれぞれ常時連通している構成であってもよい。
脱着還流部50は、図示の例では、この燃料蒸気還流管51に、その一側から他側に向けて順番に、還流バルブ52、真空ポンプ(吸引ポンプ)53、冷却ユニット54を介在配置した構成になっている。
還流バルブ52は、吸着部30における吸着塔31の導入・還流口33と後段の真空ポンプ53及び冷却ユニット54との間で、その開閉に応じて燃料蒸気還流管51を連通/遮断する。還流バルブ52は、例えば電磁作動式若しくは空気圧作動式の開閉弁によって構成され、作動信号の供給/停止に応じて開閉して、真空ポンプ53の吸引側において燃料蒸気還流管51を連通/遮断する。還流バルブ52は、その開閉に応じて、吸着部30における吸着塔31の導入・還流口33を、真空ポンプ53、冷却ユニット54を介して脱着還流部50の他側が連通接続された貯油タンク11側に対して連通/遮断する。
なお、図示の例では、還流バルブ52は、ベーパー回収部20の吸着塔導入バルブ26とは別体構成としたが、ベーパー回収部20の吸着塔導入バルブ26と一体構成にして、吸着/脱着切換バルブとすることも可能である。この場合、吸着/脱着切換バルブは、例えば電磁作動式若しくは空気圧作動式の三方弁によって構成され、作動信号に応じて、吸着部30における吸着塔31の導入・還流口33を、ベーパー回収部20におけるベーパー回収管21の共用管部23、又は還流部50の燃料蒸気還流管51に対して、選択的に連通切り換えできるようになっている。
真空ポンプ53は、吸引ポンプとして、還流バルブ52が開弁して真空ポンプ53の吸引側が吸着塔31の導入・還流口33と連通されている状態において、その駆動により、吸着塔31の吸着剤32が充填された槽内の雰囲気を吸引する。したがって、吸着剤32に燃料蒸気成分が吸着されている状態では、真空ポンプ53の駆動によって、吸着剤32から燃料蒸気成分を脱着させながら、槽内の雰囲気が脱着させられた燃料蒸気成分とともに吸引されることになる。
この吸着剤32から燃料蒸気成分を脱着させるための真空ポンプ53による吸着塔31の槽内の吸引は、気体給排部40の給排バルブ43が閉弁している給排気管41の遮断状態で行われる。これに伴い、槽内の雰囲気は減圧され、負圧状態(極低圧状態)になる。
冷却ユニット54は、真空ポンプ53が吸引した、吸着剤32から脱着させられた脱着燃料蒸気成分を含んだ雰囲気を、冷却して液化する。冷却ユニット54には、その冷却構成として、例えば、冷媒をコンプレッサにより圧縮して冷却する構成、冷却水による冷却を用いた構成等を利用することができる。冷却ユニット54によって液化された脱着燃料蒸気成分、及び液化しきれなかった脱着燃料蒸気成分を含む雰囲気は、燃料蒸気還流管51の他側から貯油タンク11に戻される。
制御部60は、ベーパー回収装置1の制御装置として、上述した圧力センサ25,36、吸着状況検知センサ35といった各種センサの出力や、液量管理装置17からの出力を基にして、吸着塔導入バルブ26,給排バルブ43,還流バルブ52,真空ポンプ53,冷却ユニット54等といった各部の作動を制御し、ベーパー回収装置1の吸着処理、脱着処理、及び脱圧処理の実行制御を行う。制御部60は、例えば、メモリ等の記憶部を含むマイクロコンピュータによって構成されている。
制御部60は、吸着処理の実行制御では、圧力センサ25の検出出力、液面センサ16の検出出力を基にした液量管理装置17の液量増加出力、又は注油口14への荷卸しホースの接続検知等に基づいて、貯油タンク11に対しタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業が開始されたのを検出すると、吸着塔31の槽内に充填された吸着剤32に吸着された燃料蒸気成分の脱着やその後の槽内の脱圧が行われていない場合はすぐに、吸着処理の実行を開始させる。本実施例の場合は、制御部60は、圧力センサ25が計測する貯油タンク11内における気相部分Gの雰囲気の圧力に基づいて、タンクローリー車から貯油タンク11 への燃料油液の荷卸し補給作業に基づく、気相部分Gの雰囲気の圧力の所定圧力上昇を検出することによって、貯油タンク11に対しタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業が開始されたのを検出する。
吸着処理では、還流バルブ52が閉弁状態に、給排バルブ43が開弁状態にそれぞれなっている下で、制御部60は、当該荷卸し補給作業が行われる貯油タンク11に係る吸着塔導入バルブ26を開弁し、貯油タンク11内の圧力上昇した、燃料蒸気を含む気相部分Gの雰囲気を吸着部30に導入することによって、槽内に充填された吸着剤32によりその燃料蒸気成分を吸着し、燃料蒸気成分が除去された気体にしてから、給排気管41の給排気孔から放出する。
これにより、タンクローリー車から貯油タンク11に対する燃料油液の荷卸し補給に伴って貯油タンク11の内部の圧力が上昇する場合であっても、吸着塔31の槽内に充填された吸着剤32の脱着やその後の槽内の脱圧が既に済んでいる場合は、制御部60は、すぐに貯油タンク11に対応する吸着塔導入バルブ26を開弁して、貯油タンク11からの放出気体(気相部分Gの雰囲気)に含まれる燃料蒸気成分の吸着処理を開始できるので、燃料蒸気を含んだ気体が通気管18の通気孔から大気中にそのまま放出されてしまうことを抑制できる。
また、制御部60は、脱着処理及び脱圧処理の実行制御では、注油口14に接続された荷卸しホースの取り外し、液量管理装置17の出力、又は図示せぬ荷卸し完了釦の操作入力等に基づいて、タンクローリー車から貯油タンク11に対する燃料油液の荷卸し補給が完了したのを検出すると、ベーパー回収部20の吸着塔導入バルブ26並びに気体給排部40の給排バルブ43を閉弁するとともに、脱着還流部50の還流バルブ52を開弁する一方、脱着還流部50の真空ポンプ53及び冷却ユニット54を起動して、吸着塔31の槽内の脱着処理を開始させる。
これにより、吸着塔31の吸着剤32が充填された槽内の雰囲気は、真空ポンプ53によって負圧状態(極低圧状態)に吸引され、吸着剤32に吸着されている燃料蒸気成分の脱着が行われる。その際、吸引された脱着燃料蒸気成分を含んだ吸着塔31の槽内の雰囲気は、冷却ユニット54に供給され、脱着燃料蒸気成分の液化がはかられる。そして、冷却ユニット54によって液化された脱着燃料蒸気成分、及び液化しきれなかった脱着燃料蒸気成分を含む雰囲気は、燃料蒸気還流管51の他側から貯油タンク11に戻される。
そして、制御部60は、このようにして例えば設定時間の脱着処理が終了すると脱着還流部50の真空ポンプ53及び冷却ユニット54を停止させ、気体給排部40の給排バルブ43を開弁して、吸着塔31の槽内へ、気体給排部40の給排気管41を介して、脱圧用気体として、燃料蒸気が含まれていない大気を外部から導入し、吸着塔31の槽内の脱圧処理を開始させる。その際には、気体給排部40の大気弁42は、給排バルブ43の開弁によって吸着塔31の槽内の、脱着処理終了時の負圧状態(極低圧状態)が作用するようになり、大気圧と給排気管41の内圧、すなわち脱着された吸着塔31の槽内の圧力との圧力差によって開弁する。
その後、制御部60は、このようにして例えば設定時間の脱圧処理が終了すると、脱着処理で開弁状態にした脱着還流部50の還流バルブ52を閉弁し、脱着処理で閉弁状態にしたベーパー回収部20の吸着塔導入バルブ26を開弁して、ベーパー回収装置1を吸着処理に対応できる状態に戻す。
本実施の形態に係るベーパー回収装置1では、制御部60は、このように吸着処理、脱着処理、脱圧処理それぞれの実行制御部として機能するのに加えて、特に吸着処理の実行監視装置70の監視制御部72として、タンクローリー車からの油液の荷卸し補給作業時の吸着処理の実行が確実に行われていることを監視制御する構成になっている。
図2は、本実施例のベーパー回収装置に設けられた、荷卸し補給作業の実行監視・保障のための実行監視装置の機能構成図である。
実行監視装置70は、荷卸し補給作業検知器71と、監視制御部72と、実行記憶部73と、カレンダー部74と、時計部75と、異常報知器76とを有する構成になっている。
荷卸し補給作業検知器71は、ベーパー回収装置1において吸着処理の実行制御部として機能する制御部60が吸着処理の実行を開始させるための、タンクローリー車から貯油タンク11への燃料油液の荷卸し補給作業の実行又は実行開始を検知する。本実施例の場合は、吸着処理の実行制御部として機能する制御部60が、貯油タンク11内における気相部分Gの所定圧力上昇を検出することによって、貯油タンク11に対しタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業が開始されたのを検出しているため、荷卸し補給作業検知器71には、その際、貯油タンク11内における気相部分Gの雰囲気の圧力を計測する圧力センサ25を使用する。
なお、吸着処理の実行制御部として機能する制御部60が、吸着処理の実行を開始させるための、タンクローリー車から貯油タンク11 への燃料油液の荷卸し補給作業の実行又は実行開始を、圧力センサ25の代わりに、液量管理装置17の液量増加出力、又は注油口14への荷卸しホースの接続検知等で検出している場合には、その液量管理装置17、又は注油口14に設けられた荷卸しホースの接続検知センサ等を、荷卸し補給作業検知器71として使用可能である。
このように、本実施例では、荷卸し補給作業検知器71として、吸着処理の実行を開始させるために荷卸し補給作業の実行又は実行開始を検知する検知器自身を荷卸し補給作業検知器71として採用することによって、吸着処理の実行を開始させるための検知器自身の故障だけではなく、吸着処理の実行開始の検出で用いられる検知器の検知対象の異常状態(検知器自身に故障がなくとも、検知器が荷卸し補給作業の実行又は実行開始を検知しない異常状態)等も含めて、タンクローリー車からの油液の荷卸し補給作業時に吸着処理が実行されない異常状態を、検出できることを可能にしている。
監視制御部72は、荷卸し補給作業検知器71としての圧力センサ25により計測される気相部分Gの雰囲気の所定の圧力変化に基づき、タンクローリー車から燃料油液の荷卸し補給作業が実行又は実行開始されたことを検知する。
そして、監視制御部72は、タンクローリー車から貯油タンク11 へ燃料油液の荷卸し補給作業が実行又は実行開始されたことを検知すると、まず、荷卸し補給作業の実行履歴の履歴生成手段77として、カレンダー部74及び時計部75から現在の日付や時刻を取得し、これら日付や時刻を基に今回n回目の荷卸し補給作業の履歴情報Rnを作成して実行記憶部73に保存する。これにより、実行記憶部73には、荷卸し補給作業が実行される度に、荷卸し補給作業の履歴情報R1,R2,…,Rnが蓄積されることになる。
続いて、監視制御部72は、履歴生成手段77として今回n回目の荷卸し補給作業の履歴情報Rnを作成して実行記憶部73に保存すると、今度は実行時期推定手段78として、今回n回目の荷卸し補給作業から次回n+1回目の荷卸し補給作業までの許容時間間隔T、又は次回n+1回目の荷卸し補給作業の実行期限日時Dを、次回の荷卸し補給作業の実行時期TDとして推定する。
この次回の荷卸し補給作業の実行時期T又はDの推定は、実行時期推定手段78により次に述べるようにして行われる。
例えば、実行時期推定手段78は、履歴生成手段77によって今回n回目の荷卸し補給作業の履歴情報Rnが生成される度に、まず今回n回目の荷卸し補給作業の履歴情報Rnの日時と実行記憶部73に記憶されている前回n−1回目の荷卸し補給作業の履歴情報Rn−1の日時とから両者間の差分dR(n〜n−1)を計算し、この差分dR(n〜n−1)を今回n回目の荷卸し補給作業の履歴情報Rnに対応付けて、実行記憶部73に保存する。
そして、本実施例では、実行時期推定手段78は、実行記憶部73に記憶蓄積されている今回n回目までの所定回数x分(xは1以上の予め設定された整数)の荷卸し補給作業それぞれに対応する差分dR(n−x〜n−x+1),…,dR(n〜n−1)の平均値dRavを算出し、この算出した平均値dRavに安全率sをかけて、今回n回目の荷卸し補給作業から次回n+1回目の荷卸し補給作業までの許容時間間隔Tを算出し、必要に応じて今回n回目の荷卸し補給作業の履歴情報Rnの日時にこの算出した許容時間間隔Tを加えた次回n+1回目の荷卸し補給作業の実行期限日時Dをさらに算出する。
このようにして、実行時期推定手段78は、今回n回目の荷卸し補給作業から次回n+1回目の荷卸し補給作業までの許容時間間隔T、又は次回n+1回目の荷卸し補給作業の実行期限日時Dを、次回の荷卸し補給作業の実行時期TDとして推定する。
その際、安全率sについては、複数の安全率s1,s2,…,smが予め準備され、実行時期推定手段78は、その給油所10及び貯油タンク11の荷卸し補給作業を受ける傾向を分析して反映させたものを選択できるようになっている。
例えば、その給油所10及び貯油タンク11が荷卸し補給作業を受ける傾向として、*毎日早朝に、タンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給を受ける、*平日は毎日、タンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給を受けるが、休日はタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給を受けない、*2〜3日に1回、タンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給を受ける、等の特徴がある。
そこで、安全率については、実行時期推定手段78は、平均値dRavに安全率sをかける前に、差分dR(n−x〜n−x+1),…,dR(n〜n−1)の傾向(例えば、タンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給を受けるのが何日間間隔か、荷卸し補給を受ける間隔dRが短縮傾向か延長傾向か、等)、この差分dR(n−x〜n−x+1),…,dR(n〜n−1)それぞれの算出に用いられた荷卸し補給作業の履歴情報Rn−x,…,Rnそれぞれの傾向(例えば、休日でも荷卸し補給を受けているか否か、荷卸し補給を受ける時刻は例えば毎回早朝のように略一定化か不規則化か、等)、今回n回目の補給回数(すなわち、実行記憶部73に蓄積されている補給作業の履歴情報Rの個数)を基に、その分析結果に対応した安全率sをテーブルから選択するようになっている。
具体的には、例えば荷卸し補給作業を毎日受ける場合の安全率sに対して荷卸し補給作業を2〜3日に1回受ける場合の安全率sが高くなるように、例えば休日も荷卸し補給を受けている場合の安全率sに対して休日は荷卸し補給を受けていない場合の安全率sが高くなるように、例えば実行記憶部73に蓄積されている補給作業の履歴情報Rの個数が少ない程安全率sが高くなるように、適当な安全率sを選択するようになっている。
なお、今回n回目の荷卸し補給作業から次回n+1回目の荷卸し補給作業までの許容時間間隔Tの推定方法については、上述した推定方法に限られるものではなく、例えば、差分dRの値範囲に応じて分けた発生頻度を算出し、発生頻度が最も高い差分dRの値範囲の最大値を、許容時間間隔Tとすることも可能である。
監視制御部72は、実行時期推定手段78として次回の荷卸し補給作業の実行時期TDを推定すると、今度は異常判定手段79として、カレンダー部74及び時計部75の計時出力、荷卸し補給作業検知器71からの次回n+1回目の荷卸し補給作業の検知出力に基づいて、吸着処理の実行制御部としての制御部60がタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業が開始されたのを検出するために使用されている圧力センサ25自身の故障状態や、その圧力センサ25の検知対象である貯油タンク11内の気相部分Gの雰囲気の異常状態が生じているか否かを判定する。
この場合、異常判定手段79は、実行時期推定手段78として次回の荷卸し補給作業の実行時期TD(今回n回目の荷卸し補給作業から次回n+1回目の荷卸し補給作業までの許容時間間隔T、又は次回n+1回目の荷卸し補給作業の実行期限日時D)に関して、この次回の荷卸し補給作業の実行時期TDを経過しても、荷卸し補給作業検知器71からの次回n+1回目の荷卸し補給作業の検知出力が供給されない場合は、圧力センサ25自身の故障状態、又は貯油タンク11内の気相部分Gの雰囲気の異常状態が生じたものと判定する。
ここで、貯油タンク11内の気相部分Gの雰囲気の異常状態とは、圧力センサ25自身に故障がなくとも通気管18 や大気弁19に生じた漏れ箇所によって、吸着処理の実行制御部としての制御部60が荷卸し補給作業の開始を検出できるまで、貯油タンク11内の気相部分Gの雰囲気の圧力が上昇しない状況を指す。
そして、異常判定手段79は、これらいずれかの異常状態を判定すると、異常報知器76を作動させて、異常状態の発生を報知する構成になっている。
図3は、本実施例のベーパー回収装置で、上述のように構成された実行監視装置によって実行される荷卸し補給作業の監視制御のフローチャートである。
ステップS10:吸着処理の実行監視装置70は、ベーパー回収装置1が起動された時には、監視制御部72に次回の荷卸し補給作業の実行時期TDを初期設定する。この場合、実行記憶部73には、未だ荷卸し補給作業の履歴情報Rが蓄積されていないので、予め設定されている実行時期TDは、安全率sを十分に高くした実行期限日時Dに基づいた実行時期TDになっている。
ステップS20:実行監視装置70の監視制御部72は、今回n回目の荷卸し補給作業から次回n+1回目の荷卸し補給作業までの荷卸し補給作業の実行間隔tを計時開始する。なお、ベーパー回収装置1が起動された時の場合は、n=0である。
ステップS30:実行監視装置70の監視制御部72は、荷卸し補給作業検知器71からタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業の実行検知が供給されたか否かを監視する。
ステップS40:実行監視装置70の監視制御部72は、ステップS20で計時開始した荷卸し補給作業の実行間隔tがステップS10若しくは後述のステップS34で設定された次回の荷卸し補給作業の実行時期TDを経過した否かを監視する。
ここで、ステップS30、S40の監視は、荷卸し補給作業検知器71からタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業の実行検知が供給されるまで、又は次回の荷卸し補給作業の実行時期TDを経過するまで繰り返される。
ステップS32:実行監視装置70の監視制御部72は、荷卸し補給作業の実行間隔tが次回の荷卸し補給作業の実行時期TDを経過する前に、ステップS30で、荷卸し補給作業検知器71からタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業の実行検知が供給されると、今回n回目の荷卸し補給作業の履歴情報Rnを作成して実行記憶部73に保存する。
ステップS34:実行監視装置70の監視制御部72は、実行記憶部73に保存蓄積されている今回n回目までの荷卸し補給作業の履歴情報R1〜Rnを基にして、次回n+1回目の荷卸し補給作業の実行時期TDを推定し、次回の荷卸し補給作業の実行時期TDとして更新設定する。
ステップS36:実行監視装置70の監視制御部72は、今回n回目のタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業が終了したか否かを判定する。この判定は、ベーパー回収装置1の吸着処理、脱着処理、脱圧処理それぞれの実行制御部として機能し、実行監視装置70の監視制御部72としても機能する制御部60により、圧力センサ25の検出出力、液面センサ16の検出出力を基にした液量管理装置17の液量増加出力、又は注油口14への荷卸しホースの接続検知等に基づいて検知可能である。
そして、ステップS36で、今回n回目のタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業が終了したことが判別された場合は、ステップS20に戻り、前述したステップS20以下の処理が繰り返される。
なお、本実施例では、このステップS36により、荷卸し補給作業の実行間隔tの計時が、燃料油液の荷卸し補給作業が終了したときから厳密にリセットスタートされる構成になっているが、ステップS34で更新設定される次回の荷卸し補給作業の実行時期TDを荷卸し補給作業の実行時間を考慮したものにすれば、ステップS36の処理は省略可能である。
ステップS42:これらステップS32〜S36の処理に対して、実行監視装置70の監視制御部72は、荷卸し補給作業検知器71からタンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業の実行検知が供給されないまま、ステップS40で、次回の荷卸し補給作業の実行時期TDを経過したことが判定された場合は、荷卸し補給作業検知器71に含まれる圧力センサ25自身の故障状態や、その圧力センサ25の検知対象である貯油タンク11内の気相部分Gの雰囲気に異常状態が生じたことを判別して、異常報知器76を作動させる。
上述したように、本実施例のベーパー回収装置1によれば、吸着処理の実行を開始させるための圧力センサ25自身の故障だけではなく、吸着処理の実行開始の検出で用いられる圧力センサ25の検知対象(圧力センサ25自身に故障がなくとも、圧力センサ25が計測する貯油タンク11内の気相部分Gの雰囲気の圧力)の異常状態も含めて、タンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業時に吸着処理が実行されない異常状態を検出できる。これにより、給油所10の係員等は、通気管18 や大気弁19に生じた漏れ箇所によって、吸着処理の実行制御部としての制御部60が荷卸し補給作業の開始を検出できる値まで、貯油タンク11内の気相部分Gの雰囲気の圧力が上昇しない状況も、異常報知器76の作動によって認識できるようになる。そして、貯油タンク11への燃料油液の荷卸し補給作業時に、貯油タンク11内の気相部Gの気体に含まれる燃料油液のベーパーの吸着処理が行われていないのが見過ごされたまま、ベーパー回収装置1が使用継続されてしまい、ベーパーの回収効果が低下するのを防止できる。
なお、本発明に係るベーパー回収装置は、上述した実施例のベーパー回収装置1に限定されるものではなく、例えば、その実行監視装置70を、複数のベーパー回収装置1に対して共用させて、複数のベーパー回収装置1それぞれの、タンクローリー車からの燃料油液の荷卸し補給作業時に吸着処理が行われない異常状態を集中的に監視することもできる。
上記実施例では、吸着処理の実行を開始させるために荷卸し補給作業の実行又は実行開始を検知する検知器により荷卸し補給作業の実行又は実行開始を検知し、それに基づき荷卸しの実行推定時期を算出していたが、これに限らず、例えば脱着処理に基づき、荷卸しの実行推定時期を算出してもよいのはもちろんである。