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JP6915864B2 - 陶器製加熱調理窯 - Google Patents
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JP6915864B2 - 陶器製加熱調理窯 - Google Patents

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Description

本発明は、持ち運びが可能で卓上等でのオーブン調理を楽しむことができる陶器製加熱調理窯に関する。
従来から、食品の加熱調理器具の一種として、窯の内部に設けられた調理プレートに載置された被調理物を、調理プレートの上方および/または下方に配設された熱源による加熱や、かかる熱源により加熱される窯内部の熱雰囲気および窯の壁面からの赤外線等により、被調理物を全周囲から加熱して調理を行うオーブン等の加熱調理窯が広く用いられている。例えば、特開2002−247946号公報(特許文献1)には、調理プレートの下方に熱源としてのガスバーナを配設した構造が開示されている一方、特開2017−29099号公報(特許文献2)には、調理プレートの上方および下方に熱源としての電気ヒータを配設した構造が開示されている。
しかしながら、かかる従来構造の加熱調理窯では、熱源としてのガスバーナや電気ヒータが設けられていることから、大型化が避けられず、所定の設置場所に固定的に設置して用いる必要があった。それゆえ、食卓や戸外などへ加熱調理窯を持ち運び、任意の場所で気軽にオーブン調理を楽しむことが困難である、という問題を内在していた。
特開2002−247946号公報 特開2017−29099号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、持ち運びが可能で、ガスコンロ等の任意の熱源に載置することにより、気軽にオーブン調理を楽しむことができる、新規な構造の陶器製加熱調理窯を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第一の態様は、熱源上に載置されると共に上方に開口する収容部を有する陶器製の底容器と、前記底容器の前記収容部上に隙間を隔てて着脱自在に載置される陶器製の調理プレートと、前記底容器に載置されて前記収容部の開口を蓋覆する陶器製の蓋体とを含んで構成されており、前記底容器の前記収容部と前記蓋体の間に、前記調理プレートが収容配置される加熱庫が画成されている一方、前記底容器には貫通孔が設けられており、該貫通孔を通じて前記加熱庫内が前記熱源に晒されるようになっており、前記底容器が、外周縁部が上方に傾斜した断面凹形状の円板皿状に構成され、径方向内方に上方に向かって開口する凹状の前記収容部が設けられている一方、前記底容器の前記収容部の複数箇所に前記貫通孔の複数が相互に離隔して貫設されており、該複数の貫通孔が前記収容部の周方向で均等配置されていると共に、前記底容器の径方向中央部分には、前記貫通孔の不形成部によって構成された中央部が形成されている一方、前記中央部と前記底容器の前記外周縁部との間に、前記複数の貫通孔が分散配置されており、前記中央部と前記外周縁部の間には、前記貫通孔の不形成部によって構成されて、該中央部から該外周縁部に向かって延出する12本または24本の放射状支持部が、周方向に均等配置されていると共に、各前記放射状支持部の裏面には径方向に延びる凹状溝が設けられている陶器製加熱調理窯である。
本発明に従う構成とされた陶器製加熱調理窯によれば、陶器製の底容器と調理プレートおよび蓋体からなる構成を備え、底容器が熱源上に載置されることにより底容器に設けられた貫通孔を通じて加熱庫内が直接熱源に晒されるようになっている。これにより、従来構造のように加熱調理窯に備え付けの熱源を必要とすることなく、ガスコンロや炭火、電熱ヒータ等の任意の熱源上に底容器を載置するだけで、オーブン調理を楽しむことが可能となる。特に、底容器と調理プレートおよび蓋体が何れも陶器製とされていることから、加熱された底容器、調理プレート、蓋体から加熱庫内に遠赤外線が高密度に放射され、被調理物の芯まで熱が伝達された美味しいオーブン調理を有利に実現することができる。さらに、底容器と調理プレートおよび蓋体が何れも陶器製とされていることから、陶器の蓄熱性による加熱庫内の均熱化も有利に達成することができる。
さらに、調理プレートが、底容器の収容部上に隙間を隔てて着脱自在に載置されるようになっている。それゆえ、例えば、使用開始当初の予熱段階では、調理プレートが加熱庫内に収容配置されていない状態で、収容部の開口部が蓋体によって蓋覆された底容器を熱源上に載置することができる。これにより、予熱段階での蓋体の加熱を促進でき、加熱庫内に調理プレートを収容配置して調理プレート上の被調理物を加熱調理する際に、蓋体からの放射熱が調理当初より安定して発生されて、加熱庫内の均熱化を一層有利に達成することができる。
また、加熱庫内に調理プレートを収容配置した場合でも、調理プレートと底容器の間には隙間が形成されており、かかる隙間と底容器に設けられた貫通孔を通じて加熱庫内が直接熱源に晒される状態が維持されており、加熱庫内の加熱状態を有利に保持することができる。加えて、調理プレートが熱源上に直接載置される底容器上に隙間を隔てて載置されていることにより、調理プレートの過度の加熱が抑制されており、被調理物の好ましくない焦げ付き等を防止することができる。
本態様によれば、円板皿状に構成された底容器の凹状収容部の複数箇所を貫通して、複数の貫通孔が周方向で均等配置された状態で形成されている。これにより、熱源からの熱を加熱庫内にバランスよく及ぼしつつ底容器の剛性を有利に確保することができて、耐久性の向上も図ることができる。
本態様によれば、底容器の収容部における貫通孔の不形成部によって、中央部および中央部から外周縁部に延びる12本または24本の放射状支持部が形成されている。これにより、底容器の収容部に貫通孔を形成しつつ底容器の強度を一層有利に確保することができる。さらに、12本または24本の放射状支持部が周方向に均等配置されていると共に、各放射状支持部の裏面には径方向に延びる凹状溝が設けられている。これにより、ガスコンロの五徳に設けられた周方向の6か所に均等配置された放射状支持板に対して、底容器を載置する際に、五徳上で底容器を周方向に回転させるだけで、凹状溝に各放射状支持板を速やかに収容配置させて、底容器を五徳上で容易かつ安定して位置決めすることができる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載の陶器製加熱調理窯において、前記底容器の前記中央部と前記外周縁部の径方向中間領域に前記貫通孔の不形成部によって構成された円環状部が前記中央部から離隔して設けられており、前記中央部の裏面側には突起部が突出されていると共に、前記円環状部の裏面側には、前記突起部よりも大きい突出高さで突出する円環突起が突設されているものである。
本態様によれば、貫通孔の不形成部を利用して設けられた中央部とその外周側に設けられた円環状部を利用して、底容器の中央部の裏面側に突出する突起部と、円環突起が設けられている。底容器の中央部に突起部が設けられていることにより、底容器をガスコンロに載置した際に、ガスコンロに設けられた温度検出装置に突起部が当接して温度検出装置を下方に押し下げることができる。これにより、温度検出装置がガスバーナの熱影響を受け難くなり、陶器製の加熱調理窯の底容器や加熱庫内の温度が上がりきらないうちに、温度検出装置による検出温度が異常な高温となってしまうことが防止でき、温度検出装置による検出温度を効果的に適正化できる。
しかも、突起部の周囲に、突起部よりも突出高さが高い円環突起が突設されていることから、卓上に底容器を載置する際には、突起部が卓上に当接することなく安定して底容器を卓上に載置することができる。
本発明の第の態様は、前記第一又は第二の態様に記載の陶器製加熱調理窯において、前記蓋体の前記加熱庫の画成面には、複数の凹溝が形成されているものである。
本態様によれば、蓋体の加熱庫の画成面に、複数の凹溝が形成されていることから、蓋体の加熱庫の画成面の表面積を増大して蓋体の加熱が促進される。
本発明の第の態様は、前記第の態様に記載の陶器製加熱調理窯において、前記複数の凹溝が、前記蓋体の外周縁部の周方向に沿って延びており、該蓋体の径方向で位置を異ならせて配列されているものである。
本態様によれば、蓋体の加熱庫の画成面に、蓋体の外周縁部の周方向に沿って延びる複数の凹溝が形成されていることから、蓋体の加熱庫の画成面の表面積を増大による蓋体の蓄熱性の向上が図られる。特に、蓋体の外周縁部の周方向に沿って延びる凹溝が蓋体の径方向位置を異ならせて複数設けられていることから、底容器と調理プレートの外周縁部間の隙間から上方に流通する加熱空気を複数の凹溝に有利に接触させることができ、蓋体の加熱を一層有利に促進できる。
本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れか1つの態様に記載の陶器製加熱調理窯において、前記調理プレートの底面には、脚部が突設されており、該脚部の高さに対応する前記隙間を隔てて、前記底容器の前記収容部上に前記調理プレートが載置されるようになっているものである。
本態様によれば、調理プレートの底面に脚部が突設されていることから、調理プレートを底容器の収容部上に載置するだけで、それらの間に所定の隙間を安定して確保することができ、調理プレートの底容器への組み付けを容易かつ安定して為すことができる。
本発明の陶器製加熱調理窯によれば、陶器製の底容器と調理プレートおよび蓋体からなりかつ加熱庫内が直接熱源に晒されることから、従来構造の如き備え付けの熱源を必要とせず任意の熱源上に底容器を載置するだけで、オーブン調理を楽しめる。特に、底容器と調理プレートおよび蓋体が何れも陶器製とされていることから、加熱されたこれらの部材から加熱庫内に遠赤外線が高密度に放射されて被調理物の芯まで熱が伝達された美味しいオーブン調理を実現できると共に、陶器の蓄熱性による加熱庫内の均熱化も達成できる。加えて、調理プレートが、底容器の収容部上に隙間を隔てて着脱自在に載置されることから、例えば予熱段階では調理プレートを加熱庫内に収容配置しないことで、予熱段階での蓋体の加熱を促進できる。一方、加熱庫内に調理プレートを収容配置して調理プレート上の被調理物を加熱調理する際には、蓋体からの放射熱が調理当初より安定して発生されて、加熱庫内の均熱化を一層有利に達成できる。また、加熱庫内に調理プレートを収容配置した場合でも、調理プレートと底容器の間に形成された隙間と底容器に設けられた貫通孔を通じて加熱庫内が直接熱源に晒される状態が維持されて、加熱庫内の加熱状態を有利に保持できる。さらに、調理プレートと底容器の間に形成された隙間により、調理プレートの過度の加熱が抑制されており、被調理物の好ましくない焦げ付き等を防止できる。
本発明の一実施形態としての陶器製加熱調理窯の分解斜視図。 図1に示す陶器製加熱調理窯の組立時の正面図。 図2に示す陶器製加熱調理窯の平面図。 図3におけるIVーIV断面図。 図1に示す蓋体の底面図。 図1に示す調理プレートの底面図。 図1に示す底容器の平面図。 図1に示す底容器の底面図。 本実施形態の陶器製加熱調理窯の使用形態を示す拡大断面図(オーブン調理)。 本実施形態の陶器製加熱調理窯の使用形態を示す拡大断面図(予熱段階)。 本実施形態の蓋体の他の態様を示す平面図であって、図3に相当する図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜10には、本発明の一実施形態としての陶器製加熱調理窯10が示されている。陶器製加熱調理窯10は、上方に開口する収容部12を有する陶器製の底容器14と、底容器14の収容部12上に着脱自在に載置される陶器製の調理プレート16と、底容器14の収容部12上に載置されて収容部12の開口たる上方開口部18を蓋覆する陶器製の蓋体20と、を含んで構成されている。なお、以下の説明において、上方とは、図1,2,4中の上方、下方とは、図1,2,4中の下方を言い、また前方とは、図3中の下方、後方とは、図3中の上方を言うものとする。
底容器14は、図1,4,7に示されているように、外周縁部22が上方に傾斜した全体として断面凹形状を有する略円板皿状に構成されていると共に、かかる底容器14の径方向内方には、上方に向かって開口する略凹状の収容部12が設けられている。より詳細には、底容器14は、略円板状とされた底壁部24と、底壁部24の外周縁部から全周に亘って上方斜め外方に向かって延びる周壁部26を有して構成されている。さらに、周壁部26の開口周縁部28には、外方に向かって底壁部24に対して平行に延び出す略円環状のフランジ状部30が形成されている。
また、底容器14には、図7に示されているように、底容器14の収容部12を構成する底壁部24の複数箇所において、複数(本実施形態では36個)の厚さ方向に貫通形成された貫通孔32が、相互に離隔して形成されると共に底壁部24の周方向で均等配置されている。より詳細には、底容器14の径方向中央部分である底壁部24の中央部分には、貫通孔32が形成されていない不形成部によって構成された中央部34が形成されている一方、中央部34と底容器14の外周縁部22との間には、複数の貫通孔32が分散配置されている。そして、中央部34と外周縁部22の間には、貫通孔32が形成されていない不形成部によって、中央部34から外周縁部22に向かって延出する12本の略矩形平板状の放射状支持部36が構成されている。かかる放射状支持部36は、周方向に対して均等配置されていることから、底容器14の収容部12に貫通孔32を形成しつつ底容器14の強度を有利に確保することができる。さらに、各放射状支持部36の裏面には、図8に示されているように、径方向に延びると共に下方に向かって開口する凹状溝38が設けられている。なお、放射状支持部36と凹状溝38はいずれも、外周縁部22側よりも中央部34側の方が狭幅とされている。
加えて、底容器14には、図7に示されているように、底容器14の中央部34と外周縁部22の径方向中間領域において、貫通孔32が形成されていない不形成部によって構成された略円環平板状の円環状部40が中央部34から径方向に離隔した位置に設けられている。また、図8〜9に示されているように、底容器14の中央部34の裏面側には下方に向かって略円錐台状の突起部42が突出高さ寸法:hで突設されていると共に、底容器14の円環状部40の裏面側には、突起部42と同じかそれよりも大きい突出高さ寸法:H(H≧h)で突出して略矩形断面形状で周方向に延びる円環突起44が設けられている。これにより、図2に示されているように、陶器製加熱調理窯10を後述するガスコンロ72から外して食卓等の平面上に載置しても、突起部42が食卓等に当接することなく、円環突起44により安定して載置することができる。さらに円環突起44の外径寸法は五徳78の放射状支持板80の径方向内方への突出端面81によって画成される円環状の内周縁部の内径寸法よりもわずかに小さくされている。これにより、円環突起44を五徳78の内周縁部に挿し入れるだけで、突起部42のガスバーナ82の検出部88に対する位置決めが容易になし得るようになっている。なお、円環突起44は、凹状溝38によって周方向に分断されて設けられている。さらに、底容器14には、図7に示されているように、貫通孔32が形成されていない不形成部によって、円環状部40の径方向外方において円環状部40と同じく中央部34を中心とし円環状部40よりも大径かつ細幅とされた環状部45が構成されている。
調理プレート16は、図1,4,6に示されているように、外周縁部46が斜め上方に向かって屈曲された略円板平皿状に構成されており、かかる調理プレート16上に被調理物が容易かつ安定して載置できるようになっている。また、調理プレート16の底面48には、外周縁部46よりも径方向やや内方側において周方向に等間隔に離隔して4つの略四角柱状の脚部50が突設されている。そして、かかる調理プレート16は、脚部50の突出高さ寸法:Tに対応する隙間52を隔てて、底容器14の収容部12を構成する底壁部24上に載置されるようになっている。それゆえ、調理プレート16と底容器14の底壁部24の間に所定の隙間52を安定して確保することができると共に、調理プレート16を底容器14に対して容易かつ安定して組み付けることができる。なお、図4では、理解を容易とするため、被調理物として後述するピザ70を仮想線で記載している。
蓋体20は、図1,4に示されているように、全体として略球殻形状を有しており、蓋体20の上面54の径方向中央部分には、上方に向かって突出する略筒状の取っ手56が設けられている。また、図3に示されているように、蓋体20の上面54に設けられた取っ手56の後方側(図3中、上方側)には、略円形断面形状で貫設された圧抜き穴58が形成されている。一方、蓋体20の裏面60には、図4〜5に示されているように、下方に向かって開口する複数(本実施形態ではおよそ20本)の凹状の凹溝62が形成されている。かかる複数の凹溝62はいずれも、蓋体20の外周縁部64の周方向に沿って延びていると共に、蓋体20の径方向で位置を異ならせて配列されている。本実施形態では、複数の凹溝62は、底面視で蓋体20の裏面60の中央部を中心とする同心円状に設けられている。また、図4に示されているように、凹溝62は略三角断面形状とされており、蓋体20の裏面60に対して垂直に延びる垂直面66と円弧状に延びる傾斜面68から構成されている。
このような本実施形態に従う構造の陶器製加熱調理窯10は、図9に示されているように、蓋体20の外周縁部64が収容部12の上方開口部18に当接することにより収容部12が蓋体20によって蓋覆された底容器14が、熱源であるガスコンロ72上に載置されている。かかる状態において、底容器14の収容部12と蓋体20の間に加熱庫74が画成されており、加熱庫74には調理プレート16が収容部12上に隙間52を隔てて収容配置されている。そして、底容器14には貫通孔32が設けられていることから、かかる貫通孔32を通じて加熱庫74内がガスコンロ72の炎76に晒されてオーブン調理が可能となっている。ここで、貫通孔32は底容器14の底壁部24において複数が周方向で均等配置された状態で形成されていることから、熱源からの熱を加熱庫74内にバランスよく及ぼしつつ底容器14の底壁部24の剛性を有利に確保することができかつ耐久性の向上も図ることができる。なお、熱源としては、本実施形態で例示のガスコンロ72以外に、炭火や電熱ヒータ等の任意の熱源が使用可能である。加えて、かかる加熱庫74を画成する画成面である蓋体20の裏面60には、複数の凹溝62が形成されている。また、理解を容易とするために、図9〜10では、炎76を仮想線で記載している。
オーブン調理を行う際には通常、先ず調理を行う前に加熱庫74が予熱される。かかる予熱段階では、図10に示されているように、調理プレート16を加熱庫74内に収容配置せずに、収容部12の上方開口部18が蓋体20によって蓋覆された底容器14を、熱源であるガスコンロ72の五徳78上に載置した状態で行われる。かかる五徳78には、図示しない周方向の6か所に均等配置された側面視で略逆L字状の放射状支持板80が設けられている。底容器14の底壁部24には中央部34から外周縁部22に向かって延出する12本の放射状支持部36が周方向に対して均等配置されており、各放射状支持部36の裏面には下方に向かって開口する凹状溝38が設けられている。それゆえ、底容器14を五徳78上に載置する際に、五徳78上で底容器14を周方向に少し回転させるだけで、底容器14の12本の放射状支持部36の裏面に設けられた凹状溝38のいずれかに五徳78の放射状支持板80の上端部を速やかに収容配置でき、底容器14を五徳78上で容易かつ安定して位置決めすることができる。また、この結果として、底容器14の12本の円環状部40の裏面に設けられた円環突起44が五徳78を構成する放射状支持板80の突出端部の内周側に収容配置できることから、底容器14を五徳78上でより一層安定して位置決めすることができる。
図9に示されているように、熱源であるガスコンロ72のガスバーナ82は、五徳78の内側に配されている。そして、そのようなガスバーナ82の中央部には、収容穴84が設けられており、この収容穴84内に、温度検出装置としての温度センサ86が、上下方向に移動可能な状態で収容されている。温度センサ86は、先端面が検出部88とされており、この検出部88において被検出物に当接することで被検出物の温度を検出する公知の構造を有している。また、収容穴84内には、圧縮コイルスプリング90が収容されている。そして、温度センサ86が、収容穴84内で圧縮コイルスプリング90の上端面に係合し、かつ検出部88を五徳78を構成する放射状支持板80の上端部よりも上側に突出させた状態(図9に仮想線線で示す)で、配置されている。これによって、陶器製加熱調理窯10の底容器14がガスコンロ72の五徳78上に載置されたときに、温度センサ86の検出部88が、圧縮コイルスプリング90の付勢力に基づいて、底容器14の底壁部24の中央部34の裏面に圧接するようになっている。なお、図示されてはいないものの、ガスコンロ72には、温度センサ86による検出温度に基づいてガスバーナ82の炎76の火力を調節するコントローラが内蔵されている。
本実施形態の陶器製加熱調理窯10においては、底容器14の底壁部24の中央部34の裏面に、下方に向かって略円錐台状の突起部42が突設されている。かかる突起部42の突出端面(下面)が、円形の平坦面からなる押圧面92とされている。それゆえ、陶器製加熱調理窯10の底容器14がガスコンロ72の五徳78上に載置された際には、突起部42の押圧面92の全面が温度センサ86の検出部88に当接するにより、ガスバーナ82の炎76で加熱された陶器製加熱調理窯10の温度が、温度センサ86で検出されるようになっている。また、陶器製加熱調理窯10の底容器14がガスコンロ72の五徳78上に載置された際には、突起部42が、温度センサ86を、圧縮コイルスプリング90の付勢力に抗して、底容器14の裏面よりも下方に押し下げる。そして、温度センサ86の検出部88が、突起部42の裏面からの突出高さ寸法:hに応じた分だけ、底容器14の裏面から離間させられる。このとき、温度センサ86の検出部88は、比較的高温となるガスバーナ82の炎76の上方側から、それよりも低温のガスバーナ82の炎口側に配置される。これにより、温度センサ86の検出部88がガスバーナ82の熱の影響を受け難くなり、陶器製加熱調理窯10の底容器14や加熱庫74内の温度が上がりきらないうちに、検出部88による検出温度が異常な高温となってしまうことが防止でき、検出部88による検出温度を効果的に適正化できる。
このようにして、予熱段階では、図10に示されているように、調理プレート16を加熱庫74内に収容配置せずに、収容部12の上方開口部18が蓋体20によって蓋覆された底容器14が、熱源であるガスコンロ72の五徳78上に載置した状態で加熱されるようになっている。予熱段階では調理プレート16が加熱庫74内に収容配置されていないことから、ガスコンロ72と蓋体20の間に遮蔽物が存在せず、蓋体20の加熱を促進することができる。しかも、蓋体20の加熱庫74の画成面である裏面60には、蓋体20の外周縁部64の周方向に沿って延びる複数の凹溝62が形成されていることから、加熱庫74の画成面である裏面60の表面積を増大することができ、蓋体20の蓄熱性の向上が図られている。
次に、図9に示されているように、蓋体20を十分に加熱した後、加熱庫74内に被調理物であるピザ70を載置した調理プレート16を収容配置した状態で引き続き陶器製加熱調理窯10をガスコンロ72を用いて加熱することにより、調理プレート16上のピザ70を加熱調理することが可能となっている。かかる加熱調理する際に、蓋体20の加熱庫74の画成面である裏面60が予熱されていることから、蓋体20の裏面60からの放射熱が加熱調理の当初より安定して発生されて、加熱庫74内の均熱化が有利に達成されている。また、加熱調理する際には加熱庫74内に調理プレート16が収容配置されているものの、調理プレート16と底容器14間には隙間52が形成されている。これにより、隙間52と底容器14に設けられた貫通孔32を通じて加熱庫74内が直接ガスコンロ72の炎76に晒されていることから加熱庫74内の加熱状態を有利に保持することができると共に、調理プレート16の過度の加熱が抑制されて被調理物であるピザ70の好ましくない焦げ付き等を防止できる。なお、調理プレート16は予熱されていないものの、蓋体20よりもガスコンロ72に近く直接ガスコンロ72の炎76に晒されることから、速やかに予熱された蓋体20と均熱化されるようになっている。
さらに、複数の凹溝62が蓋体20の裏面60の中央部を中心とする同心円状に設けられている。それゆえ、底容器14の外周縁部22と調理プレート16の外周縁部46間の隙間から上方斜め内方に向かって流通する加熱された空気を、かかる空気の流通方向に対して直交する複数の凹溝62に有利に接触させることができ、蓋体20の加熱を有利に促進できる。すなわち、図4,9に示すように、かかる加熱された空気は、凹溝62を構成する円弧状の傾斜面68に沿って凹溝62内に浸入して対向する垂直面66にぶつかって後に、凹溝62に沿って広がることから、蓋体20の加熱を有利に促進できるのである。
加えて、図9に示されているように、調理プレート16の外周縁部46が、径方向で対向位置する底容器14の外周縁部22よりも急勾配に傾斜している。これにより、調理プレート16の外周縁部46と底容器14の外周縁部22間の隙間を大きく確保できることから、加熱された空気がかかる隙間を通って調理プレート16上方に流通し易くなる。また、底容器14の外周縁部22に対する蓋体20の外周縁部64の当接位置は、径方向(図9中、左右方向)で調理プレート16の外周縁部46よりも外側で、かつ軸方向(図9中、上下方向)で調理プレート16の外周縁部46よりも高くされている。これにより、径方向および軸方向に対して加熱庫74を広く確保することができる。
このような本発明に従う構成とされた陶器製加熱調理窯10によれば、従来構造のように加熱調理窯に備え付けの熱源を必要とすることなく、ガスコンロ72や炭火、電熱ヒータ等の任意の熱源上に底容器14を載置するだけで、オーブン調理を楽しむことが可能となる。しかも、底容器14と調理プレート16および蓋体20が何れも陶器製とされていることから、これらが加熱されることにより加熱庫74内に遠赤外線が高密度に放射される。それゆえ、ピザ70の芯まで熱が伝達された美味しいオーブン調理を有利に実現できるのである。さらに、底容器14と調理プレート16および蓋体20が何れも陶器製とされていることから、陶器の蓄熱性による加熱庫74内の均熱化も有利に達成できる。
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、上記実施形態では、底容器14を構成する底壁部24において、貫通孔32が形成されていない不形成部によって、12本の放射状支持部36が形成されていたが、24本の放射状支持部36が形成されていてもよい。これにより、底容器14を五徳78上に載置する際に、より少ない回転量で、底容器14の24本の放射状支持部36の裏面に設けられた凹状溝38のいずれかに五徳78の放射状支持板80の上端部を速やかに収容配置することができる。
また、上記実施形態では、蓋体20の裏面60に設けられた凹溝62は蓋体20の裏面60の中央部を中心とする同心円状に設けられていたが、かかる形状には限定されない。例えば、ジグザグ形状や波形状や放射形状やグリッド形状など任意の形状で設けることができる。さらに、凹溝62の断面形状についても、上記実施形態で例示の三角断面形状に限定されず、矩形断面形状や半円断面形状等の任意の断面形状で設けることができる。
加えて、本実施形態の陶器製加熱調理窯10の被調理物は、ピザ70に限定されるものではなく、中まで火が通るのに時間が掛かるローストチキンやローストビーフなどや、パンなどであってもよい。
上述の実施形態では、蓋体20に圧抜き孔58が1つ設けられていたが、図11に示すように2つまたは3つあるいは4つ、さらにそれ以上の複数の圧抜き孔58(図11では4つ)が蓋体20の周方向で均等配置されるようにしてもよい。これにより、加熱庫74内の一層の均熱化を図ることができる。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:陶器製加熱調理窯、12:収容部、14:底容器、16:調理プレート、18:上方開口部(開口)、20:蓋体、22:外周縁部、32:貫通孔、34:中央部、36:放射状支持部、38:凹状溝、40:円環状部、42:突起部、44:円環突起、48:底面、50:脚部、52:隙間、60:裏面(画成面)、62:凹溝、64:外周縁部、72:ガスコンロ (熱源) 、74:加熱庫

Claims (5)

  1. 熱源上に載置されると共に上方に開口する収容部を有する陶器製の底容器と、
    前記底容器の前記収容部上に隙間を隔てて着脱自在に載置される陶器製の調理プレートと、
    前記底容器に載置されて前記収容部の開口を蓋覆する陶器製の蓋体とを含んで構成されており、
    前記底容器の前記収容部と前記蓋体の間に、前記調理プレートが収容配置される加熱庫が画成されている一方、
    前記底容器には貫通孔が設けられており、該貫通孔を通じて前記加熱庫内が前記熱源に晒されるようになっており、
    前記底容器が、外周縁部が上方に傾斜した断面凹形状の円板皿状に構成され、径方向内方に上方に向かって開口する凹状の前記収容部が設けられている一方、
    前記底容器の前記収容部の複数箇所に前記貫通孔の複数が相互に離隔して貫設されており、該複数の貫通孔が前記収容部の周方向で均等配置されていると共に、
    前記底容器の径方向中央部分には、前記貫通孔の不形成部によって構成された中央部が形成されている一方、前記中央部と前記底容器の前記外周縁部との間に、前記複数の貫通孔が分散配置されており、前記中央部と前記外周縁部の間には、前記貫通孔の不形成部によって構成されて、該中央部から該外周縁部に向かって延出する12本または24本の放射状支持部が、周方向に均等配置されていると共に、各前記放射状支持部の裏面には径方向に延びる凹状溝が設けられている
    ことを特徴とする陶器製加熱調理窯。
  2. 前記底容器の前記中央部と前記外周縁部の径方向中間領域に前記貫通孔の不形成部によって構成された円環状部が前記中央部から離隔して設けられており、
    前記中央部の裏面側には突起部が突出されていると共に、前記円環状部の裏面側には、前記突起部よりも大きい突出高さで突出する円環突起が突設されている請求項に記載の陶器製加熱調理窯。
  3. 前記蓋体の前記加熱庫の画成面には、複数の凹溝が形成されている請求項1又は2に記載の陶器製加熱調理窯。
  4. 前記複数の凹溝が、前記蓋体の外周縁部の周方向に沿って延びており、該蓋体の径方向で位置を異ならせて配列されている請求項に記載の陶器製加熱調理窯。
  5. 前記調理プレートの底面には、脚部が突設されており、該脚部の高さに対応する前記隙間を隔てて、前記底容器の前記収容部上に前記調理プレートが載置されるようになっている請求項1〜の何れか1項に記載の陶器製加熱調理窯。
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