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JP6917040B2 - 破骨細胞の形成または活性化抑制剤 - Google Patents
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JP6917040B2 - 破骨細胞の形成または活性化抑制剤 - Google Patents

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Description

本発明は、破骨細胞の形成または活性化抑制剤に関する。詳しくは、歯周病の予防または治療の分野に関する。
歯周病は、歯周病原性細菌によって引き起こされる炎症性疾患であり、炎症の増大と慢性化に伴い、歯を支える骨組織(歯槽骨)が破壊される疾患である。日本における歯周病の患者数は2,000万人を超えると推定される。近年、Quality of Life(生活の質)向上に向けたオーラルケアの重要性が注目されているが、超高齢化社会の到来により、その重要性がさらに高くなることが見込まれる。
従来、歯周病の予防、改善にはその一番の原因である歯周病原性細菌の殺菌、除去を目的とした殺菌剤、抗菌剤が用いられており、また、歯周組織の炎症予防、治療には抗プラーク剤によるプラーク抑制および抗炎症剤が用いられている。歯周病原性細菌を殺菌、除去し、プラークを除去した口腔内環境を維持することで、軽度な歯周病の場合には炎症が改善され、歯周組織は健全な状態に戻ることが知られている。歯周病の治療方法としては外科的治療方法;ペリオクリンやファンギゾンという抗生物質による薬物治療法;チアゾール化合物もしくはその薬学的に許容される塩からなる骨粗鬆症、骨折、歯周病等、種々の骨疾病・障害の治療薬(特許文献1);抗CD14抗体を有効成分として含有する歯周病治療薬(特許文献2);血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因子(VEGF/VPF)に対する抗体を含む製剤からなることを特徴とする歯周病治療薬(特許文献3)等が知られている。
一方、骨の吸収については、骨粗鬆症の問題から研究が進められており、骨形成促進効果を有する剤や骨吸収抑制効果を有する剤が、医薬品や食品成分から見出され利用されている。アミノ酸については多様な生理作用が報告されているが、例えば、骨成長、骨量増加、骨粗鬆症防止のために、アシルアミノ酸を使用する方法が知られている(特許文献4)。内因性のN−長鎖アシルアミノ酸であるオレオイルセリンは、骨吸収を阻害し、骨リモデリングと骨量の調節作用を有することが知られている(非特許文献1)。アシルアミノ酸を歯周病の予防、改善のために使用することも知られている。例えば、N−長鎖アシルアミノ酸を含む歯磨剤であって、N−長鎖アシルアミノ酸が虫歯の発生の主因となっているラクトバチルス属細菌、および歯槽膿漏の発生の主因となっているスタフィロコッカス属細菌に対し顕著な抗菌作用を有することが知られている(特許文献5)。また、N−長鎖アシルアミノ酸塩と水溶性第2リン酸塩を含む歯磨剤であって、炭素原子数8ないし22個の飽和または不飽和のアシル基を有するアミノ酸塩と水溶性第2リン酸塩との併用による歯垢付着防止効果が知られている(特許文献6)。
特開平11−209284号公報 特開平10−114679号公報 特開2002−097157号公報 国際公開第2009/125409号 特公昭第45−24480号公報 特開昭第50−53545号公報
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol.107, No.41, 17710-17715 (2010)
しかしながら、歯周病が進行し、歯槽骨の吸収が引き起こされるレベルに至ると、改善の可能性は低下し、まして歯槽骨の吸収の結果、歯が喪失されてしまった場合には、健全な歯周組織および歯の回復は望めない。歯周病による歯槽骨の吸収は、歯周病原性細菌により進行するために局所的、かつ、骨粗鬆症に比べてより速い速度で進行する。そのため、骨粗鬆症に有効な剤ではなく、歯周病による歯槽骨の吸収に有効な歯槽骨吸収抑制剤が求められている。
本発明の目的は、歯槽骨の吸収抑制剤として有用な破骨細胞の形成または活性化抑制剤、さらには、歯周病を予防または治療するために有効な口腔用組成物を提供することにある。
アミノ酸の骨吸収に関わる研究は少なく、また、口腔内炎症への作用も不明である。そこで、本発明者らは、多様な生理作用が報告されているアミノ酸に着目し、アミノ酸による口腔環境の維持作用の主因として、アミノ酸および関連因子(アミノ酸類)の骨代謝調節への影響を鋭意検討した結果、特定のN−アシル分岐鎖アミノ酸が破骨細胞の形成または活性化を抑制することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下のとおりである。
[1]N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩を含有する、破骨細胞の形成または活性化抑制剤。
[2]アシル基の炭素数が8〜16である、[1]に記載の抑制剤。
[3]N−アシル分岐鎖アミノ酸がN−アシルバリンである、[1]または[2]に記載の抑制剤。
[4]N−アシルバリンがN−デカノイルバリンまたはN−ラウロイルバリンである、[3]に記載の抑制剤。
[5]歯槽骨の吸収抑制剤である、[1]〜[4]のいずれか一つに記載の抑制剤。
[6]N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩を含有する、歯周病の予防または治療用口腔用組成物。
[7]アシル基の炭素数が8〜16である、[6]に記載の組成物。
[8]N−アシル分岐鎖アミノ酸がN−アシルバリンである、[6]または[7]に記載の組成物。
[9]N−アシルバリンがN−デカノイルバリンまたはN−ラウロイルバリンである、[8]に記載の組成物。
[10]歯磨剤、洗口剤、口腔用軟膏剤、口腔用ゲル剤、口中清涼剤、口腔用パスタまたは含嗽剤である、[6]〜[9]のいずれか一つに記載の組成物。
本発明の破骨細胞の形成または活性化抑制剤は、有効成分であるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩が前駆細胞から破骨細胞への分化を抑制することにより、特に、歯槽骨における骨吸収活性を有意に低減する効果を奏する。
従って、本発明の破骨細胞の形成または活性化抑制剤は、歯槽骨の吸収抑制剤として特に有用である。
また、本発明の歯周病の予防または治療用口腔用組成物は、有効成分であるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩が、歯槽骨における骨吸収活性を有意に低減する作用と界面活性作用とを併せ持つことにより、歯周病の予防または治療を目的としたオーラルケア製品として優れる。
実施例1において、マウス骨髄細胞と骨芽細胞との共存培養系における破骨細胞の分化に及ぼすバリンおよびN−アシルバリンの影響を示すグラフである。グラフの上段は、TRAP染色の結果を示す。 実施例2において、マウス頭頂骨器官培養系における骨吸収活性に及ぼすバリンおよびN−アシルバリンの影響を示すグラフである。 実施例3において、マウス歯槽骨器官培養系における骨吸収活性に及ぼすバリンおよびN−アシルバリンの影響を示すグラフである。 実施例4において、マウス骨髄細胞と骨芽細胞との共存培養系でのTRAP染色の結果を示す。図中、C12はC12−Valを示し、括弧内の数字は濃度(μM)を示す。 実施例4において、マウス骨髄細胞と骨芽細胞との共存培養系における破骨細胞の分化に対するN−アシルアミノ酸の抑制効果を示すグラフである。
(破骨細胞の形成または活性化抑制剤)
本発明の破骨細胞の形成または活性化抑制剤(以下、本明細書において「本発明の剤」ともいう)は、N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩を有効成分として含有する。
本発明において破骨細胞とは、骨再構築過程において骨を破壊(骨吸収)する役割を担っている細胞をいい、数個(例えば5個)ないし数十個(例えば20個)あるいはそれ以上の核をもつ多核巨細胞である。破骨細胞の細胞質は好酸性を示し、酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ活性を有する。細胞が破骨細胞である否かは、酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(TRAP)活性を測定することにより確認することができる。TRAP活性の測定方法は、実施例に記載されている。
本発明において破骨細胞の形成または活性化抑制とは、分化した破骨細胞数の増加を抑制すること、または前駆細胞から破骨細胞への分化を抑制すること、あるいは、分化した破骨細胞の活性化(骨吸収活性の増加)を抑制することをいう。ここで、前駆細胞としては、骨髄由来の単球(monocyte)、マクロファージ(macrohage)等が挙げられる。
本発明の剤に有効成分として含まれるN−アシル分岐鎖アミノ酸は、分岐鎖アミノ酸のアミノ基がアシル基で置換されているものである。ここで、分岐鎖アミノ酸としては、バリン、ロイシンおよびイソロイシンが挙げられ、好ましくは、バリンである。また、分岐鎖アミノ酸は、L−体、D−体、DL−体のいずれであってもよいが、好ましくは、L−体、DL−体であり、さらに好ましくは、L−体である。
前記アシル基は、好ましくは、炭素数が8〜16の飽和または不飽和のアシル基である。具体的には、オクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ミリストレイル基、パルミトレイル基等が挙げられる。より好ましくは、炭素数が10〜14の飽和または不飽和のアシル基であり、具体的には、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、ミリストレイル基が挙げられる。さらに好ましくは、炭素数が10〜12の飽和アシル基であり、具体的にはデカノイル基、ラウロイル基が挙げられる。
前記N−アシル分岐鎖アミノ酸としては、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。破骨細胞の形成または活性化抑制作用の観点からは、N−アシルバリンが好ましく、N−デカノイルバリンまたはN−ラウロイルバリンがより好ましい。
また、前記N−アシル分岐鎖アミノ酸は、遊離体のみならず、塩の形態でも使用することができる。塩の形態としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、低級アルコールアミン塩等を挙げることができ、薬理上許容される塩を選択することが好ましい。
薬理上許容される塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等の低級アルコールアミン塩等が挙げられる。
前記N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩は、公知の方法により製造することができる。公知の方法としては、例えば、アミノ酸と脂肪酸ハライドとのショッテンバウマン反応が挙げられる。また、N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩は、市販品を用いることもできる。
本発明の剤は、あらゆる骨における破骨細胞の形成または活性化を抑制するものであってもよいが、歯槽骨における破骨細胞の形成または活性化を抑制するものであることが、歯槽骨の吸収抑制剤として有用であるため、好ましい。
本発明の剤に含まれるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩の含有量は、破骨細胞の形成または活性化抑制作用を奏する限り、特に限定されるものではないが、通常、0.001重量%〜100重量%であり、好ましくは、0.01重量%〜99重量%である。
本発明の剤は、液状、半固形状、固形状のいずれの形態であってもよく、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、ゲル剤、軟膏剤、泥膏(パスタ)剤、硬膏剤、散剤、顆粒剤、錠剤等、種々の剤形で提供することができる。
本発明の剤は、N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩以外に、任意の担体または添加剤を含んでもよい。任意の担体または添加剤としては、N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩の破骨細胞の形成または活性化を抑制する作用を阻害しない限り、特に限定されるものではなく、本発明の剤の剤形に応じて、後述する本発明の歯周病の予防または治療用口腔用組成物で用いられる任意の担体または添加剤から、限定なく選択することができる。
各種剤形の本発明の剤は、一般的な製剤化手段、たとえば第十七改正日本薬局方製剤総則[3]製剤各条に記載された製法に準じて、調製することができる。
本発明の剤の適用対象としては、歯周病に罹患するおそれのある哺乳動物、たとえばヒトの他、サル、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマ等が挙げられる。
本発明の剤の摂取または投与量は、適用対象、年齢、症状等により適宜決定される。本発明の剤の1日あたりの摂取または投与量は、1回で摂取させまたは投与してもよく、数回に分けて摂取させまたは投与してもよい。
本発明の剤は、前駆細胞から破骨細胞への分化を抑制し、特に、歯槽骨における骨吸収活性を良好に低減することができる。
従って、本発明の剤は、歯槽骨の吸収抑制剤として有用である。
(歯周病の予防または治療用口腔用組成物)
本発明はまた、N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩を有効成分として含む、歯周病の予防または治療用口腔用組成物(以下、本明細書において「本発明の組成物」ともいう)を提供する。
本発明の組成物において、有効成分として含まれるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩は、上記した本発明の剤に含まれるものと同様である。
本発明の組成物は、歯周病の予防または治療を目的として、口腔内に適用されるものである。ここで、歯周病の治療とは、治療のみならず、歯周病の改善および少なくとも進行の抑制をも含む概念である。このような目的のため、本発明の組成物は、例えば口腔用液剤、口腔用ゲル剤、口腔用軟膏剤、口腔用パスタ、口腔用クリーム剤、口腔用錠剤(咀嚼錠、トローチ剤、舌下錠、バッカル錠、付着錠、ガム剤)、歯周ポケット挿入剤、口腔用貼布剤、含嗽剤、口腔用スプレー剤、各種歯磨剤、洗口剤、口中清涼剤(マウスウオッシュ)、義歯安定剤等、液状、乳状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、固形状等の種々の剤形に調製し、適用することができる。本発明の組成物の好ましい剤形は、歯磨剤、洗口剤、口腔用軟膏剤、口腔用ゲル剤、口中清涼剤、口腔用パスタまたは含嗽剤である。
本発明の組成物におけるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩の含有量は、歯周病の病態、予防または治療の達成目標の程度、組成物の剤型等に応じて、適宜設定することができる。通常0.01重量%〜50重量%であり、好ましくは0.05重量%〜20重量%であり、より好ましくは0.1重量%〜10重量%である。
本発明の組成物は、有効成分であるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩以外に、各種薬効成分や、任意の担体または添加剤を含むことができる。かかる薬効成分、担体または添加剤としては、N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩の作用を阻害しない限り、特に限定されるものではなく、組成物の剤型に応じて適宜選択することができる。
各種薬効成分としては、例えば、クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、ヒノキチオール等の抗菌剤;フッ化ナトリウム、フッ化第一錫、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ素化合物;デキストラナーゼ、ムタナーゼ、プロテアーゼ等の歯垢形成抑制剤;トラネキサム酸、ε−アミノカプロン酸等の止血剤;アズレン、アラントイン、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸類等の抗炎症剤;ポリリン酸類等の歯石予防剤;塩化ナトリウム等の歯肉収れん剤;デキストラナーゼ、アミラーゼ等の酵素;トウキ、オウバク、チョウジ、オウゴン、ベニバナ等の植物抽出物;酢酸トコフェロール等の各種ビタミン;グリシン、プロリン、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸類が挙げられる。
担体または添加剤としては、例えば、溶剤、基剤、発泡剤、研磨剤、湿潤剤、界面活性剤、甘味剤、酸味剤、香料、安定化剤、防腐剤、pH調整剤、増粘剤、着色剤、顔料、有機粉体、賦形剤等、食品または医薬品の経口製品に配合可能な成分が挙げられる。
溶剤としては、エタノール、プロパノール、イソプパノール、ブタノール、イソブタノール等の低級アルコール;精製水;生理食塩水;リンゲル液等が挙げられる。
基剤としては、オリーブ油、カカオ脂、ヒマシ油等の植物性油脂;白色ワセリン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素;カルナウバロウ、サラシミツロウ等のロウ;ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール等の脂肪族アルコール;ミリスチン酸、ステアリン酸等の脂肪酸;カラギーナン、キサンタンガム等の多糖類;カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体;ポリオキシエチレングリコール1500、ポリオキシエチレングリコール4000、ポリオキシエチレングリコール6000等のポリオキシエチレングリコール等が挙げられる。
発泡剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム,ラウロイルサルコシンナトリウム等が挙げられる。また、本発明の組成物の有効成分であるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩、ならびに後述する界面活性剤も、発泡剤として作用し得る。
研磨剤としては、第二リン酸カルシウム二水和物および無水物、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、無水ケイ酸、含水ケイ酸、アルミノシリケート、アルミナ、水酸化アルミニウム等が挙げられる。
湿潤剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、1,5−ペンタンジオール、ソルビット、ポリエチレングリコール300等の多価アルコール;ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)等のアミノ酸類のエステル;ポリアスパラギン酸ナトリウム等のアミノ酸ポリマー;ピロリドンカルボン酸およびその塩等が挙げられる。
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリン脂肪酸エステル等)、プロピレングリコール・ペンタエリストール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン性界面活性剤;アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等のアニオン性界面活性剤;アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモニウム塩、脂肪酸アシルアルギニンエステル等のカチオン性界面活性剤;酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン、レシチン等両性の界面活性剤が挙げられる。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、p−メトキシシンナミックアルデヒド、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、ソーマチン、ブドウ糖、果糖、ショ糖、乳糖、水飴等が挙げられる。
酸味剤としては、アジピン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、クエン酸、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、コハク酸、酢酸、酒石酸、乳酸、酪酸、氷酢酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸等の有機酸類、及び、クエン酸塩、リンゴ酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩等の有機酸塩類が挙げられる。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油等の精油、l−メントール、カルボン、オイゲノール、アネトールの他、食品添加物として添加可能な、オレンジ、レモン、グレープフルーツ等のシトラス系香料、アップル、バナナ、グレープ、ピーチ、ストロベリー、パイナップル等のフルーツ系香料、ペッパー、シンナモン、ナツメグ、クローブ等のスパイス系香料、バニラ、コーヒー、ココア、ヘーゼルナッツ等のナッツ系香料、紅茶、緑茶等の茶系香料、リナロール、シトロネロール等のフローラル系の各種香料が挙げられる。
安定化剤としては、エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム等のキレート剤;ビタミンC、ビタミンE、亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール等の酸化防止剤;アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン等の分散剤;β−シクロデキストリン等の包接剤等が挙げられる。
防腐剤としては、ブチルパラペン、エチルパラペン等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
pH調整剤としては、塩酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グリシン、グルコン酸、リン酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、コハク酸、酢酸、酢酸ナトリウム等が挙げられる。
増粘剤としては、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の粘稠剤;カルボキシメチルセルロース、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ビーガム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール等の粘結剤等が挙げられる。
着色剤としては、食用青色1号、食用黄色4号、食用赤色2号等のタール色素、銅クロロフィリンナトリウム等が挙げられる。
顔料としては、酸化亜鉛、酸化チタン等が挙げられる。
有機粉体としては、ラウロイルリジン、ウンデシノイルグリシン等が挙げられる。
賦形剤としては、ヒドロキシアパタイト、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、タルク、乳糖等が挙げられる。
上記薬効成分、担体または添加剤の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で、通常各種剤形の口腔用組成物において用いられる量とすることができる。
各種剤形の本発明の組成物は、通常の製剤化手段、たとえば、第十七改正日本薬局方製剤総則[3]製剤各条に記載された製法に準じて、調製することができる。
たとえば、歯磨剤等のペースト状の組成物は、有効成分であるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩と、賦形剤、基剤等の担体または添加剤とを混合し、水を加えて混練して調製することができる。
また、洗口剤、口中清涼剤、含嗽剤等の液状の組成物は、有効成分であるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩を、必要に応じて各種添加剤とともに水、エタノール等の適切な溶剤に溶解し、または乳化もしくは懸濁し、必要に応じてろ過して調製することができる。
口腔用ゲル剤は、有効成分であるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩を、増粘剤等の添加剤とともに水等の溶剤に加えて混合し、加熱して溶解させた後、冷却して調製することができる。
口腔用軟膏剤および口腔用パスタは、油脂性基剤を加温して融解し、有効成分であるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩を加え、混和して溶解または分散させ、均質になるまで練り合わせる、または、水溶性基剤を加温して融解し、有効成分であるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩を加え、均質になるまで練り合わせることにより、調製することができる。
本発明の組成物の適用対象としては、哺乳動物(例えば、ヒト、サル、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマ等)が挙げられる。
本発明の組成物は、適用対象動物の種類、年齢、症状の重症度、予防または治療の達成目標の程度、組成物の剤形などに応じて、適用量および適用回数を適宜設定することができる。
本発明の組成物は、ヒト成人の場合、通常1日に1〜10回程度、好ましくは1日に1〜5回口腔内に適用することができる。
本発明の組成物は、有効成分として含有されるN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩の、上記した歯槽骨における骨吸収活性低減作用により、歯周病を予防しまたは治療する効果に優れる。
また、N−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩が本来有する界面活性作用により、オーラルケア製品としても優れる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の実施範囲はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
バリン(Val)に対するアシル基付加が、破骨細胞の形成、分化等に及ぼす影響を明らかにするため、Val、N−オクタノイルバリン(C8−Val)、N−デカノイルバリン(C10−Val)およびN−ラウロイルバリン(C12−Val)を用い、骨髄細胞および骨芽細胞共存培養系における破骨細胞の分化、ならびに頭頂骨器官培養系における骨吸収活性に対する作用を比較検討した。さらに、歯周病のEx vivo評価系である歯槽骨器官培養を実施し、歯周病を想定した炎症性骨吸収活性に及ぼすVal類の作用を比較検討した。
また、比較例としてN−オレオイルセリン(O−Ser)を用いて、骨髄細胞および骨芽細胞共存培養系における破骨細胞の形成、分化に対する作用を、N−アシルバリンの作用と比較検討した。
(試薬)
アミノ酸(ValおよびSer)は東京化成工業株式会社製を使用した。N−アシルアミノ酸は、下記参考例の通り合成したものを使用した。
使用した試薬および培地は、フナコシ株式会社、シグマ−アルドリッチ社およびコスモ・バイオ株式会社の各社より購入した。
マウスは、日本エスエルシー株式会社より購入して使用した。
[参考例1]C10−Valの合成
50mLビーカーにバリン(29.29g、250.02mmol)、水78.6g、アセトン36.3gを加え溶解させた。氷冷下、27重量%水酸化ナトリウムを加え、pHを12に調整した。この溶液にpH12を保持するように、カプリノイルクロリド(46.42g、243.42mmol)と25重量%水酸化ナトリウムを70分間かけて同時に滴下し、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物に75重量%硫酸を加え、pHを1.3に低下させ結晶を析出させて、ろ取し、水、ヘキサンで洗浄し、終夜減圧乾燥した。
[参考例2]C12−Valの合成
50mLビーカーにバリン(29.30g、250.11mmol)、水78.6g、アセトン36.3gを加え溶解させた。氷冷下、25重量%水酸化ナトリウムを加え、pHを12に調整した。この溶液にpH12を保持するように、ラウロイルクロリド(53.25g、241.42mmol)と25重量%水酸化ナトリウムを45分間かけて同時に滴下し、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物に75重量%硫酸を加え、pHを2.01に低下させ結晶を析出させて、ろ取し、水、ヘキサンで洗浄し、終夜減圧乾燥した。
また、鎖長の異なるアシル基を有するN−アシルバリンは、該当する炭素鎖長の酸クロリドを用い、同様の反応を行うことで容易に合成可能である。
[参考例3]O−Serの合成
50mLビーカーにセリン(2.13g、20.27mmol)、水12.9g、イソプロパノール 3.7gを加え、溶解させた。氷冷下、25重量%水酸化ナトリウムを加え、pHを10に調整した。この溶液にpH10を保持するように、オレオイルクロリド(5.54g、18.41mmol)と25重量%水酸化ナトリウムを30分間かけて同時に滴下し、室温で2.5時間撹拌した。反応混合物に75重量%硫酸を加え、pHを1.48に低下させ結晶を析出させて、ろ取し、室温にて終夜減圧乾燥した。得られた結晶を酢酸エチルから再結晶し、目的物を得た。
(統計学的解析)
得られたデータは平均値±標準誤差で表し、スチューデントのt検定を用いて、有意差検定を行った。
[実施例1]破骨細胞形成実験1
(1)ddyマウス(雄、6週齢)より骨髄細胞を常法により採取し、骨髄細胞を2×10個/well及び初代骨芽細胞を1×10個/wellの細胞濃度で播種し、終濃度2ng/mLのインターロイキン−1(IL−1)を含む10(v/v)%ウシ胎仔血清(FBS)/フェノールレッド(PR)(−)α改変イーグル最小必須培地(αMEM)を用いて、5%CO−95%Air気相下、37℃にて7日間共存培養した。この培養系に、バリンおよびN−アシルバリン各150μMをIL−1と共に添加した。
なお、IL−1およびバリン類の双方を添加せずに培養した場合を対照とした。
(2)破骨細胞検定染色 (TRAP染色)
培養後、細胞をTRAP染色キット(コスモ・バイオ株式会社製)を用いて染色後、室温で乾燥し、破骨細胞のマーカー酵素である酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(TRAP)を検出した。3核以上のTRAP陽性多核細胞を破骨細胞として計測し、破骨細胞形成数として評価した。
(3)結果
染色した細胞の顕微鏡観察(「倒立型顕微鏡 CKX41」、オリンパス株式会社製、倍率=40倍)像と、破骨細胞形成数の評価結果を図1に示した。
図1に示されるように、IL−1添加により、破骨細胞の分化が誘導される(p<0.001で有意)。150μMのValの添加により、IL−1誘導性の破骨細胞の分化が抑制される傾向が見られた。150μMのC8−Val添加群で有意(p<0.01)な抑制が認められ、C10−ValおよびC12−Valの各添加群では、コントロールレベルまで破骨細胞の分化が抑制された(p<0.001)。
[実施例2]マウス頭頂骨器官培養系を用いた骨吸収活性実験
(1)ddy系仔マウス(哺乳5日齢)より頭頂骨を採取し、BGJb培地(ペニシリン(50mg/L)およびストレプトマイシン(100mg/L)含有)にて37℃で24時間培養した。その後、前記培地にIL−1(2ng/mL)を添加した培地および、IL−1と共にバリンおよびN−アシルバリンのそれぞれを0.2mM〜1mM添加した培地に交換して、培養を継続した。6日間培養後、培養上清中のカルシウム濃度を、o-Cresolphthalein Complexone(OCPC)法により測定した。測定結果から、培養液のみで培養した場合(対照)のカルシウム濃度を差引いたカルシウム濃度の上昇分(ΔCa)を頭頂骨から遊出したカルシウムと判定し、骨吸収活性の指標とした。
(2)結果
培養上清中に遊出したカルシウムを指標とした骨吸収活性についての評価結果を、図2に示した。
図2に示されるように、IL−1により、骨吸収活性の有意な(p<0.001)上昇が認められるが、Val添加群では骨吸収活性に対する抑制作用は見られず、C8−Val添加群では軽度の抑制作用が見られた(p<0.05)。また、C10−ValおよびC12−Val添加群において、IL−1により惹起される骨吸収活性が濃度依存的に抑制された。C10−Val添加群では、0.75mM以上の濃度で顕著に抑制され(p<0.001)、C12−Val添加群では、0.2mMの濃度で有意に抑制され(p<0.05)、0.3mM以上の濃度で顕著に抑制された(P<0.001)。
[実施例3]マウス歯槽骨器官培養系を用いた骨吸収活性実験
(1)特許第4662043号公報等に記載の公知の手法に従い、歯槽骨器官培養におけるリポポリサッカライド(LPS)誘導性骨吸収活性に及ぼすバリンおよびN−アシルバリンの影響を検討した。
歯槽骨にLPSを添加すると、炎症性の歯槽骨破壊が発症する。具体的には、特許第4662043号公報に記載された方法に従ってマウスから歯槽骨を採取して器官培養し、Toll様受容体4(TLR4)リガンドであるLPSにより惹起される歯槽骨破壊(歯槽骨の炎症性骨吸収)に対するバリンおよびN−アシルバリンの抑制作用を、LPSとともにバリン類を添加し、骨吸収活性に対する作用を比較検討して解析した。LPSの濃度は1μg/mL、バリン類の濃度はそれぞれ0.5mMとした。骨吸収活性は、実施例2と同様に、培養上清中のカルシウム濃度の測定結果から算出したカルシウム濃度の上昇分(ΔCa)を、歯槽骨から遊出したカルシウムとして評価した。
(2)結果
評価結果を図3に示した。
図3に示されるように、Val添加群ではLPSにより惹起された歯槽骨の炎症性骨吸収が抑制される傾向が見られ、C8−Val添加群では軽度な抑制作用が見られた(p<0.01)。C10−ValおよびC12−Val添加群では、それぞれより顕著な抑制作用が認められた(p<0.001)。
(実施例1〜3に関する考察)
IL−1誘導性の骨吸収活性化に対するバリンおよびN−アシルバリンの作用を検討した結果、C10−ValおよびC12−Valに強い抑制作用が観察され、N−アシルバリンが骨吸収の抑制作用を有する可能性が示唆された。
また、歯周病原性細菌の内毒素であるLPSを用いた歯周病のEx vivo 評価系である歯槽骨器官培養において、C10−ValとC12−ValがLPS による炎症性骨吸収を阻害することが明らかとなり、歯周病に対するN−アシルバリンの改善作用が示唆された。
本試験系により、C10−ValおよびC12−Valが、骨吸収因子による骨の破壊に対し、有効な治療効果を有する可能性が示された。
[実施例4] 破骨細胞形成実験2
(1)実施例1と同様の手順で、骨髄細胞とマウス骨芽細胞の共存培養系において、N−アシルバリンおよび、比較例としてオレオイルセリンをそれぞれ5μM〜300μMの各濃度で培地に添加し、培養後、破骨細胞の検出、計測を行った。
N−アシルバリンとしてはC12−Valを用い、共存培養系における破骨細胞分化に対する抑制作用を比較検討した。
(2)結果
TRAP染色した細胞の顕微鏡による観察像を図4に示した。
図4に示されるように、IL−1刺激によりTRAP陽性の多核破骨細胞形成が誘導された。C12−ValおよびO−Ser添加群の双方において、多核破骨細胞数の減少が濃度依存的に認められたが、C12−Val添加群では150μM、O−Ser添加群では300μMの濃度で破骨細胞分化が完全に抑制されることが認められた。前記破骨細胞分化の抑制は、破骨細胞の形態学的な縮小を伴っていた。
また、破骨細胞形成数の計測結果を図5に示した。
図5に示される結果からも同様に、C12−Val添加群では150μMの濃度で破骨細胞の分化が完全に抑制され(p<0.001)、O−Ser添加群では300μMの濃度で破骨細胞の分化が完全に抑制された(p<0.001)。
以上の結果より、破骨細胞の分化に対し、C12−Valは、非特許文献1に記載されたオレオイルセリンよりもが強い抑制作用を有することが示唆された。
(実施例4に関する考察)
IL−1誘導性の骨吸収活性に対するN−アシルアミノ酸類の作用を検討した結果、C12−Valにおいて強度な破骨細胞の分化抑制が観察され、効果的な骨吸収抑制作用を有する可能性が示唆された。本試験により、C12−Valは骨吸収因子による骨の破壊を改善する効果を有する可能性が示唆された。
本発明により、破骨細胞の形成もしくは分化を有効に抑制し得る破骨細胞の形成または活性化抑制剤を提供することができる。本発明の破骨細胞の形成または活性化抑制剤は、特に、歯槽骨における骨吸収活性を有意に低減する効果を奏する。
また、本発明により、歯周病の予防または改善を目的としたオーラルケア製品として優れる歯周病の予防または治療用口腔用組成物を提供することができる。

Claims (4)

  1. 炭素数が8〜16の飽和または不飽和のアシル基を有するN−アシル分岐鎖アミノ酸またはその塩を含有する、破骨細胞の形成または活性化抑制剤。
  2. 炭素数が8〜16の飽和または不飽和のアシル基を有するN−アシル分岐鎖アミノ酸が、炭素数が8〜16の飽和または不飽和のアシル基を有するN−アシルバリンである、請求項1に記載の抑制剤。
  3. 炭素数が8〜16の飽和または不飽和のアシル基を有するN−アシルバリンが、N−デカノイルバリンまたはN−ラウロイルバリンである、請求項2に記載の抑制剤。
  4. 歯槽骨の吸収抑制剤である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の抑制剤。
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