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JP6918588B2 - 制御システム - Google Patents
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Description

本発明は、降圧動作を行う第1DC/DCコンバータと、昇圧動作を行う第2DC/DCコンバータとを備える制御システムに関する。
蓄電装置は、温度に依存して端子電圧が変化する特性を備えている。そのため、蓄電装置の端子電圧を安定化させるためには、蓄電装置の温度を管理する必要がある。特許文献1では、DC/DCコンバータから供給される電力により駆動するヒータを備え、ヒータの発熱により蓄電装置の温度を管理している。
特開2016−157647号公報
蓄電装置の温度管理にヒータを使用する場合、ヒータの発熱に伴い蓄電装置の電力が消費される。この場合、蓄電装置の残容量の低下が早まる懸念がある。
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、蓄電装置の昇温に要する蓄電装置の消費電力を低減できる制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために第1の発明は、降圧動作を行う第1DC/DCコンバータと、昇圧動作を行う第2DC/DCコンバータと、前記第1DC/DCコンバータの入力側、前記第2DC/DCコンバータの出力側及び主蓄電装置を接続する主配線と、前記第1DC/DCコンバータの出力側及び前記第2DC/DCコンバータの入力側を接続する副配線と、を備える制御システムである。第1の発明では、前記主配線、前記第1DC/DCコンバータ、前記第2DC/DCコンバータ及び前記副配線を含むループ回路に電流を循環させるべく、前記第1DC/DCコンバータを降圧動作させ、かつ前記第2DC/DCコンバータを昇圧動作させる昇温制御部と、前記昇温制御部の降圧動作及び昇圧動作により前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータのうち少なくとも一方で生成された熱を前記主蓄電装置に伝える熱伝達部と、を備える。
第1,第2DC/DCコンバータで電力変換が行われると、第1,第2DC/DCコンバータにおいて電力の一部が熱エネルギに変換される。そのため、変換された熱エネルギを主蓄電装置の昇温に利用することが考えられる。そこで、第1の発明は、昇温制御部と、熱伝達部とを備えている。昇温制御部の降圧動作及び昇圧動作により、上記ループ回路に電流が流れ、主蓄電装置を昇温するための熱が第1DC/DCコンバータ及び第2DC/DCコンバータで生成される。熱伝達部により、第1DC/DCコンバータ及び第2DC/DCコンバータのうち少なくとも一方で生成された熱を主蓄電装置に伝える。これにより、電力変換で生じた熱を有効利用することができ、蓄電装置の昇温に要する蓄電装置の消費電力を低減できる。
第2の発明では、前記昇温制御部は、前記主蓄電装置の温度とその目標温度との偏差に基づいて、前記主蓄電装置の温度を前記目標温度まで上昇させるために要する前記第1DC/DCコンバータの出力電流指令値である第1出力電流指令値及び前記第2DC/DCコンバータの出力電流指令値である第2出力電流指令値を設定する指令値設定部を有し、前記第1DC/DCコンバータの出力電流を前記第1出力電流指令値に制御し、前記第2DC/DCコンバータの出力電流を前記第2出力電流指令値に制御する。
上記構成では、第1,第2DC/DCコンバータの出力電流が、現在の主蓄電装置の温度から目標温度に昇温するのに必要な温度上昇量に基づいて制御されるため、不要な熱エネルギの増加を防止できる。その結果、主蓄電装置の昇温動作時の消費電力の増加を抑制することができる。
第3の発明では、前記副配線には、副蓄電装置が接続されており、前記主蓄電装置の電圧状態に基づいて、前記昇温制御部により降圧動作及び昇圧動作が行われる場合の電力源として前記主蓄電装置又は前記副蓄電装置のいずれかを選択する選択部を備え、前記指令値設定部は、前記ループ回路に電流を循環させるための電力源を前記選択部により選択された前記主蓄電装置及び前記副蓄電装置のいずれかとなるように、前記第1DC/DCコンバータの出力電圧指令値である第1出力電圧指令値、前記第1出力電流指令値、前記第2DC/DCコンバータの出力電圧指令値である第2出力電圧指令値及び前記第2出力電流指令値を設定し、前記昇温制御部は、前記第1DC/DCコンバータの出力電流を前記第1出力電流指令値に制御してかつ前記第1DC/DCコンバータの出力電圧を前記第1出力電圧指令値に制御し、前記第2DC/DCコンバータの出力電流を前記第2出力電流指令値に制御してかつ前記第2DC/DCコンバータの出力電圧を前記第2出力電圧指令値に制御する。
上記構成では、主蓄電装置の電圧状態に応じて、主蓄電装置と副蓄電装置とのいずれかをループ回路に電流を循環させるための電力源として用いることができる。そのため、例えば、主蓄電装置の端子間電圧が少ない場合、副蓄電装置を電力源とすればよく、昇温動作を安定的に継続させることができる。
第4の発明では、前記指令値設定部は、前記選択部により前記主蓄電装置が選択された場合に、前記第1出力電圧指令値を前記副蓄電装置の端子電圧よりも大きくなるように設定し、かつ前記第2出力電圧指令値を前記主蓄電装置の端子電圧よりも小さくなるように設定する。
具体的には、主蓄電装置を電力源として用いる場合、第4の発明のように、第1,第2DC/DCコンバータの各出力電圧指令値と、主蓄電装置及び副蓄電装置の各端子電圧との関係を定めてやればよい。
第5の発明では、前記指令値設定部は、前記選択部により前記副蓄電装置が選択された場合に、前記第1出力電圧指令値を前記副蓄電装置の端子電圧よりも小さくなるように設定し、かつ前記第2出力電圧指令値を前記主蓄電装置の端子電圧よりも大きくなるように設定する。
具体的には、副蓄電装置を電力源として用いる場合、第5の発明のように、第1,第2DC/DCコンバータの各出力電圧と、主蓄電装置及び副蓄電装置の各端子電圧とを定めてやればよい。
第6の発明では、前記昇温制御部は、前記主蓄電装置の温度とその目標温度との偏差に基づいて、前記主蓄電装置の温度を所定温度まで上昇させるために要する前記第1DC/DCコンバータの出力電流指令値である第1出力電流指令値及び前記第2DC/DCコンバータの出力電流指令値である第2出力電流指令値を設定する指令値設定部を有し、前記第2DC/DCコンバータの出力電流を前記第2出力電流指令値に制御する。
上記構成では、第2出力電流指令値の調整のみで、主蓄電装置の温度を目標温度に近づけることができる。そのため、昇温動作に係る制御を簡素化することができ、制御装置の処理負荷を軽減することができる。
第1実施形態に係る制御システムの構成図。 電源ユニットにおける各部の配置関係を説明する図。 高圧バッテリの放電容量と温度との関係を説明する図。 本実施形態に係るループ回路を説明する図。 制御装置が実施する昇温処理を説明するフローチャート。 温度上昇量ATRと必要電力量NAPとの対応関係を表すグラフ。 第2実施形態に係る昇温処理を説明するフローチャート。 第3実施形態に係る制御装置が実施する処理を説明するフローチャート。 電源ユニット内を流れる電流を説明する図。 第4実施形態に係る制御システムの構成図。 第4実施形態に係る制御装置が実施する処理を説明するフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1実施形態に係る制御システム100の構成図である。制御システム100は、車両に搭載されている。制御システム100が搭載される車両は、例えば、走行動力源として、内燃機関であるエンジンと、走行用のモータとを備えるハイブリット車両である。
制御システム100は、電源ユニット40と、インバータ51と、モータ11と、機器群60と、補機バッテリ61と、を備えている。制御システム100において、給電対象であるインバータ51,機器群60、及び補機バッテリ61には、電源ユニット40から給電される。
電源ユニット40は、高圧バッテリ50と、第1〜第6高圧ラインHL1〜HL6と、第1,第2サブ配線SL1,SL2と、第1DC/DCコンバータ20と、第2DC/DCコンバータ30とを主に備えている。高圧バッテリ50が主蓄電装置に相当する。
高圧バッテリ50は、制御システム100における主電源として機能する。本実施形態では、高圧バッテリ50は、複数のリチウムイオン蓄電池のセルを組み合わせた組電池である。高圧バッテリ50は、例えば、200V〜400Vの第1端子電圧Vb1を生じさせる。また、高圧バッテリ50は、残容量(SOC)を検出する監視ユニットを備えている。
高圧バッテリ50のプラス端子には、第1高圧ラインHL1が接続されており、マイナス端子には、第2高圧ラインHL2が接続されている。また、第1,第2高圧ラインHL1,HL2では、高圧バッテリ50と接続される側と反対側が、インバータ51に接続されている。
第1高圧ラインHL1には、リレー53が設けられている。リレー53が閉状態に制御されることで、高圧バッテリ50とインバータ51とを繋ぐ閉回路が形成され、この閉回路に電流が流れる。これにより、高圧バッテリ50とインバータ51との間の電力伝達が可能とされる。
第1,第2DC/DCコンバータ20,30は、第1〜第6高圧ラインHL1〜HL6を通じて、高圧バッテリ50に接続されている。以下では、第1DC/DCコンバータ20を第1DDC20と記載し、第2DC/DCコンバータ30を第2DDC30と記載する。
第1DDC20は、単方向型の降圧コンバータである。本実施形態において、第1DDC20は、一次側回路と二次側回路とがトランスを介して接続された絶縁型の変換装置である。第1DDC20の第1入力端子Ti1は、第3高圧ラインHL3を通じて第1高圧ラインHL1に接続され、第2入力端子Ti2は、第4高圧ラインHL4を通じて第2高圧ラインHL2に接続されている。また、第1DDC20の第1出力端子To1は、第1サブ配線SL1に接続され、第2出力端子To2は、第2サブ配線SL2に接続されている。本実施形態では、第1,第2入力端子Ti1、Ti2が第1DDC20の入力側に相当し、第1,第2出力端子To1,To2が出力側に相当する。
第1DDC20は、複数の半導体スイッチを備えている。第1入力端子Ti1及び第2入力端子Ti2には、高圧バッテリ50から供給される第1端子電圧Vb1が入力される。各半導体スイッチのオン・オフが切り替えられることで、第1端子電圧Vb1を降圧して、第1出力端子To1及び第2出力端子To2から出力する。これにより、高圧バッテリ50の電力は、第1DDC20を介して機器群60及び補機バッテリ61の少なくとも一方に供給される。
第3高圧ラインHL3は、リレー53よりも高圧バッテリ50側で第1高圧ラインHL1に接続されている。そのため、リレー53が開状態に制御された場合でも、高圧バッテリ50と第1DDC20とを繋ぐ閉回路に電流を流すことができる。
第1DDC20には、第1DDC20に流れる電流を検出する第1電流センサ21が設けられている。例えば、第1電流センサ21は、第1DDC20の1次側回路に接続されている。制御システム100を構成する制御装置10は、第1電流センサ21により検出された電流と、第1DDC20のトランスの巻数比とに基づいて、第1DDC20から出力される出力電流を推定することができる。以下では、第1DDC20の出力電流を第1出力電流Ic1rと記載する。
第2DDC30は、双方向型の昇降圧コンバータである。本実施形態において、第2DDC30は、一次側回路と二次側回路とがトランスを介して接続された絶縁型の変換装置である。第2DDC30は、複数の半導体スイッチを備え、各半導体スイッチのオン・オフを切り替えることで、入力電圧に対する降圧動作又は昇圧動作を実施する。
第2DDC30の第1端子TAは、第5高圧ラインHL5を通じて第1高圧ラインHL1に接続されている。第2端子TBは、第6高圧ラインHL6を通じて第2高圧ラインHL2に接続されている。第3端子TCは、第1サブ配線SL1を介して第1出力端子To1に接続され、第4端子TDは、第2サブ配線SL2を介して第2出力端子To2に接続されている。
降圧動作について説明すると、第2DDC30は、第1,第2端子TA,TBを通じて供給された第1端子電圧Vb1を降圧して、第3,第4端子TC,TDから出力する。昇圧動作について説明すると、第2DDC30は、第3,第4端子TC,TDを通じて供給された電圧を昇圧して、第1,第2端子TA,TBから出力する。本実施形態では、第3,第4端子TC,TDが、第2DDC30の入力側に相当し、第1,第2端子TA,TBが出力側に相当する。
第5高圧ラインHL5は、リレー53よりもインバータ51側で第1高圧ラインHL1に接続されている。そのため、リレー53が閉状態となることで、高圧バッテリ50と、第1DDC20と、第2DDC30とを含む閉回路に電流を流すことができる。一方、リレー53が開状態となることで高圧バッテリ50と第2DDC30とを含む閉回路が形成されない。
第2DDC30には、第2DDC30を流れる電流を検出する第2電流センサ31が設けられている。例えば、第2電流センサ31は第2DDC30の一次側回路に接続されている。制御装置10は、第2電流センサ31により検出された電流と、第2DDC30のトランスの巻数比とに基づいて、第2DDC30から出力される出力電流を推定することができる。以下では、第2DDC30の出力電流を第2出力電流Ic2rと記載する。
図2は、電源ユニット40における各部の配置関係を説明する図である。電源ユニット40は、筐体41と、ファン42とを更に備えている。図2では、筐体41の内部を表した図である。また、筐体41内の空気の流れを破線の矢印により示している。
筐体41の内部には、高圧バッテリ50と、第1DDC20と、第2DDC30と、ファン42とがこの順序で並んで配置されている。ファン42からの送風は、第1,第2DDC20,30を通過した後、高圧バッテリ50へと流れる。そして、送風は、筐体41の開口43から電源ユニット40の外部へ流れる。このとき、第1,第2DDC20,30で発生した熱は、ファン42からの送風により高圧バッテリ50へ伝わる。そのため、本実施形態では、筐体41、ファン42、開口43が熱伝達部に相当する。
図1に戻り、第1,第2サブ配線SL1,SL2には、各サブ配線SL1,SL2を通じて給電される機器群60と、副蓄電装置に相当する補機バッテリ61とが接続されている。機器群60のプラス端子は、第1サブ配線SL1に接続されている。また、機器群60のマイナス端子は、第2サブ配線SL2に接続されている。機器群60は、例えば、オーディオ機器、ナビゲーション装置、パワースライドドア、パワーバックドア、メータ等である。
補機バッテリ61のプラス端子は第1サブ配線SL1に接続され、マイナス端子は第2サブ配線SL2に接続されている。そのため、第1,第2サブ配線SL1,SL2には、第1,第2DDC20,30の出力電圧V1r,V2r及び補機バッテリ61の端子電圧である第2端子電圧Vb2の少なくともいずれかが印加される。
本実施形態において、補機バッテリ61の蓄電容量は、高圧バッテリ50の蓄電容量よりも小さい。また、補機バッテリ61の第2端子電圧Vb2は、高圧バッテリ50の第1端子電圧Vb1よりも低い。補機バッテリ61の第2端子電圧Vb2は、例えば12Vである。
インバータ51は、高圧バッテリ50から供給される直流電圧を交流電圧に変換してモータ11に供給する。また、平滑コンデンサ52が、第1高圧ラインHL1と第2高圧ラインHL2との間においてインバータ51に並列接続されている。そして、インバータ51の出力側は、モータ11に接続されている。
モータ11は、車両の走行用のモータであり、インバータ51からの交流電圧により駆動する。モータ11は、車両の走行中において車両の運動エネルギを利用して回生発電する機能を有している。また、インバータ51は、交流電流を直流電流に整流する整流機能を備えている。インバータ51は、車両の制動時には、回生発電によってモータ11から出力された交流電流を直流電流に整流する。整流された直流電流が各高圧ラインHL1,HL2を通じて高圧バッテリ50に供給されることにより、高圧バッテリ50が充電される。
制御システム100は、制御装置10を備えている。制御装置10は、ユーザのアクセル操作量に応じてモータ11の駆動に必要な指令トルクを算出する。制御装置10は、モータ11のトルクを指令トルクに制御すべく、インバータ51を制御する。
また、制御装置10は、第1,第2DDC20,30を動作させるべく、半導体スイッチの1スイッチング周期におけるオン期間を定めるデューティ指令値を設定する。デューティ指令値のうち、第1DDC20の半導体スイッチを動作させるものを第1デューティ指令値Duty1とし、第2DDC30の半導体スイッチを動作させるものを第2デューティ指令値とする。
制御装置10は、第1出力電流Ic1rを第1出力電流指令値Ic1*に制御すべく、第1デューティ指令値Duty1を設定する。また、第2出力電流Ic2rを第2出力電流指令値Ic2*に制御すべく、第2デューティ指令値Duty2を設定する。
なお、本実施形態では、インバータ51及び第1,第2DDC20,30の半導体スイッチを駆動させる制御装置10を一つの装置として説明するが、これに限定されない。例えば、インバータ51を制御する制御装置と、第1,第2DDC20,30の半導体スイッチを駆動させる制御装置とを別々に備える構成としてもよい。
制御システム100は、第1電圧センサ54と、第2電圧センサ55と、温度センサ56とを備えている。第1電圧センサ54は、高圧バッテリ50のプラス端子とマイナス端子とに並列接続されており、第1端子電圧Vb1を検出する。第2電圧センサ55は、補機バッテリ61のプラス端子とマイナス端子とに並列接続されており、第2端子電圧Vb2を検出する。温度センサ56は、高圧バッテリ50の温度を電池温度Tbatとして検出する。
次に、本実施形態の原理を説明する。図3は、高圧バッテリ50の第1端子電圧Vb1と電池温度Tbatとの関係を説明する図である。図3では、横軸を電池温度Tbatとし、縦軸を第1端子電圧Vb1とするグラフである。
高圧バッテリ50は、第1端子電圧Vb1が電池温度Tbatに依存する電圧特性を備えている。この電圧特性は、電池温度Tbatが低下するほど、第1端子電圧Vb1が低下する特性となる。そのため、第1端子電圧Vb1を安定化させるためには、高圧バッテリ50を基準温度(例えば、0度)以上で管理する必要がある。しかし、高圧バッテリ50を電力源とするヒータを用いて高圧バッテリ50を昇温する場合、ヒータの消費電力により、高圧バッテリ50の残容量の低下を早めることが懸念される。
ここで、第1,第2DDC20,30は、電力変換時において損失が生じ、電力の一部が熱エネルギとなる。そのため、この熱エネルギを高圧バッテリ50の昇温に利用することが考えられる。このとき、第1,第2DDC20,30が放熱する熱エネルギ量を制御することができれば、熱エネルギ量を制御しない場合と比べて、昇温処理に要する消費電力を低減することができる。
そこで、制御装置10は、第1DDC20と第2DDC20,30との間で電流が循環するループ回路を形成し、このループ回路上で駆動する第1,第2DDC20,30からの発熱により高圧バッテリ50を昇温させる昇温処理を行う。図4は、本実施形態に係るループ回路を説明する図である。図4では、便宜上、電源ユニット40の一部構成を省略している。
図4では、第1,第3,第5高圧ラインHL1,HL3,HL5と、第1DDC20と、第1サブ配線SL1と、第2DDC30とを繋ぐ電流経路により、ループ回路が形成される。このループ回路において、第1DDC20は、高圧バッテリ50からの第1端子電圧Vb1を降圧して第1サブ配線SL1に出力する。また、第2DDC30は、第1DDC20からの出力電圧V1rを昇圧して第5高圧ラインHL5に出力する。そのため、ループ回路に電流が継続して流れる。第1,第3,第5高圧ラインHL1,HL3,HL5が主配線に相当し、第1サブ配線SL1が副配線に相当する。
また、制御装置10は、電池温度Tbatに応じて、第1DDC20の第1出力電流Ic1r、及び第2DDC30の第2出力電流Ic2rを制御することで、第1,第2DDC20,30から放出される熱エネルギ(発熱量)を制御する。そのため、ループ回路に流れる電流量を制御しない場合と比べて、昇温処理に要する消費電力が低減され、高圧バッテリ50の残容量SOCの低下を抑制することができる。
次に、図5を用いて、制御装置10が実施する昇温処理を説明する。図5に示す処理は、制御装置10により所定周期で繰り返し実施される。
ステップS11では、高圧バッテリ50の温度である電池温度Tbatを取得する。ステップS12では、電池温度Tbatに基づいて、昇温処理の実施条件が成立しているか判定する。例えば、電池温度Tbatが基準温度Tref未満であれば、昇温処理の実施条件が成立していると判定する。
昇温処理の実施条件が成立していないと判定すると、ステップS14に進む。ステップS14では、高圧バッテリ50から第1,第2DDC20,30を介して補機バッテリ61及び機器群60に給電する給電処理を実施する。この給電処理では、第1DDC20、及び第2DDC30を降圧動作させて補機バッテリ61及び機器群60に給電する。
昇温処理の実施条件が成立していると判定すると、ステップS13に進む。ステップS13〜S18では、第1,第2DDC20,30の発熱により高圧バッテリ50を昇温する昇温処理を実施する。ステップS13〜S18が昇温制御部に相当する。
ステップS13では、ステップS11で取得した電池温度Tbatに基づいて、電池温度Tbatを目標温度Ttagに昇温させるのに必要な温度上昇量ATRを算出する。本実施形態において、目標温度Ttagは基準温度Trefに設定されている。ステップS11で取得した電池温度Tbatを目標温度Ttagから減算することで温度上昇量ATRを算出する。このため、電池温度Tbatが基準温度Trefである場合は、温度上昇量ATRが0となる。
ステップS15では、算出した温度上昇量ATRに基づいて、電池温度Tbatを温度上昇量ATRだけ上昇させるのに必要な電力量を示す必要電力量NAP[Wh]を算出する。図6は、一例としての温度上昇量ATRと必要電力量NAPとの対応関係を表すグラフである。図6のグラフでは、横軸を温度上昇量ATRとし、縦軸を必要電力量NAPとしている。温度上昇量ATRが大きくなるほど、高圧バッテリ50を昇温するのに必要な熱エネルギが増加するため、必要電力量NAPが大きくなる。なお、温度上昇量ATRと、必要電力量NAPとの関係は、熱が空気を介して伝わる際の熱伝達効率や、高圧バッテリ50の材質等を考慮して定めることが望ましい。
例えば、図6に示すマップ情報を制御装置10の記憶部としてのメモリに記録しておき、記録されているマップ情報に基づいて温度上昇量ATRに応じた必要電力量NAPを算出すればよい。
ステップS16では、ステップS15で算出した必要電力量NAPを第1DDC20と第2DDC30とにそれぞれ振り分ける。以降、第1DDC20に振り分けられた必要電力量を第1振り分け量NA1とし、第2DDC30に振り分けられた必要電力量を第2振り分け量NA2とする。なお、第1振り分け量NA1と第2振り分け量NA2とを異なる値にすることができる。例えば、第1DDC20と第2DDC30との定格電流の大小に応じて異ならせることができる。具体的には、第1DDC20の定格電流が第2DDC30の定格電流よりも小さい場合、第1振り分け量NA1を第2振り分け量NA2よりも小さくできる。
ステップS17では、ステップS16で算出した第1,第2振り分け量NA1,NA2に応じて、第1,第2DDC20,30の第1,第2出力電流指令値Ic1*,Ic2*を設定する。具体的には、第1振り分け量NA1が大きいほど、第1出力電流指令値Ic1*を大きく設定し、第2振り分け量NA2が大きいほど、第2出力電流指令値Ic2*を大きく設定する。例えば、第1,第2振り分け量NA1,NA2と、第1,第2出力電流指令値Ic1*,Ic2*との関係を定めるマップ情報を制御装置10の記憶部としてのメモリに記録しておく。そして、記録されているマップ情報に基づいて第1,第2振り分け量NA1,NA2に応じた第1,第2出力電流指令値Ic2*を算出すればよい。ステップS17が指令値設定部に相当する。
ステップS18では、ステップS17で設定した第1,第2出力電流指令値Ic1*,Ic2*に応じて、第1DDC20の第1デューティ指令値Duty1、及び第2DDC30の第2デューティ指令値Duty2を設定する。ステップS18において第1デューティ指令値Duty1が設定されることにより、第1DDC20は、第1,第2入力端子Ti1,Ti2から第1,第2出力端子To1,To2の向きで降圧動作を実施する。また、ステップS18において第2デューティ指令値Duty2が設定されることにより、第2DDC30は、第3,第4端子TC,TDから第1,第2端子TA,TBの向きで昇圧動作を実施する。
そのため、第1,第2DDC20,30からの発熱により、高圧バッテリ50が目標温度Ttagまで昇温される。ステップS18の処理を終了すると、図5の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
制御装置10は、第1DDC20を降圧動作させ、第2DDC30を昇圧動作させることで、第1DDC20と、第2DDC30との間で電流が循環するループ回路を形成する。そして、温度上昇量ATRに基づいて、第1,第2DDC20,30の出力電流を調整することで、第1,第2DDC20,30の発熱量を制御する。これにより、第1,第2DDC20,30の電力変換で生じた熱を有効利用することができ、高圧バッテリ50における自機の昇温に要する消費電力を低減できる。
・制御装置10は、電池温度Tbatを目標温度に近づけるための温度上昇量ATRに基づいて、第1,第2DDC20,30の各出力電流Ic1r,Ic2rを制御する。そのため、不要な熱エネルギの増加を防止できる。その結果、高圧バッテリ50の昇温処理時の消費電力の増加を抑制することができる。
(第2実施形態)
この第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。なお、同一の符号を付した箇所は、第1実施形態と同一の内容を示すため、その説明は繰り返さない。
本実施形態では、第1DDC20の定格電流が第2DDC30の定格電流よりも小さい。このため、第1振り分け量NA1を第2振り分け量NA2よりも小さくしている。また、制御装置10は、定格電流の小さい第1DDC20の出力電流Ic1rを変化させず、定格電流の大きい第2DDC30の出力電流Ic2rを制御することで、必要電力量NAPの調整を行っている。
図7を用いて、制御装置10が実施する昇温処理を説明する。図7に示す処理は、制御装置10により所定周期で繰り返し実施される。
ステップS19では、第1振り分け量NA1を予め定められた固定値に設定する。また、ステップS19では、ステップS13で算出した温度上昇量ATRに基づいて、第2振り分け量NA2を設定する。具体的には、温度上昇量ATRが大きいほど(目標温度Ttagに対して電池温度Tbatが低いほど)、第2振り分け量NA2を大きく設定する。
ステップS20では、第1振り分け量NA1に応じて第1出力電流指令値Ic1*を設定する。また、第2振り分け量NA2に応じて第2出力電流指令値Ic2*を設定する。ステップS20の処理の後、ステップS18に進む。
本実施形態によれば、ステップS13で算出された温度上昇量ATRが0に近づくほど、第2出力電流指令値Ic2*が小さく設定される。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
・制御装置10は、第2出力電流指令値Ic2*の調整のみで、高圧バッテリ50の温度を目標温度Ttagに近づける。そのため、昇温動作に係る制御を簡素化することができ、制御装置10の処理負荷を軽減することができる。また、定格電流が小さい第1DDC20の第1出力電流Ic1rを一定とし、定格電流が大きい第2DDC30の出力電流Ic2rを制御することで、高圧バッテリ50の急な温度変化等により、第1DDC20に要求される第1出力電流Ic1rが定格電流を超えてしまうのを防止することができる。
(第3実施形態)
この第3実施形態では、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。なお、同一の符号を付した箇所は、第1実施形態と同一の内容を示すため、その説明は繰り返さない。
高圧バッテリ50を昇温処理での電力源として用いる場合、高圧バッテリ50の残容量SOCが低いと、昇温処理を安定的に継続できない場合も想定される。特に、高圧バッテリ50の残容量SOCが予め定められた過放電状態を示す残容量付近である場合、昇温処理により高圧バッテリ50の残容量SOCが過放電状態となるおそれがある。この場合、高圧バッテリ50を劣化させるため望ましくない。
そこで、本実施形態では、制御装置10は、高圧バッテリ50の残容量SOCに応じて、昇温処理の電力源を高圧バッテリ50と補機バッテリ61とのいずれかに切り替える構成としている。
図8は、第2実施形態に係る制御装置10が実施する処理を説明するフローチャートである。図8に示す処理は、制御装置10により所定周期で繰り返し実施される。
ステップS17による第1,第2出力電流指令値Ic1*,Ic2*の設定後、ステップS30に進む。ステップS30では、高圧バッテリ50の残容量SOCを取得する。本実施形態では、高圧バッテリ50が備える電池監視ユニットから残容量SOCを取得する。
ステップS31では、ステップS30で取得した残容量SOCに基づいて、高圧バッテリ50と補機バッテリ61とのいずれを昇温処理での電力源とするかを選択する。本実施形態では、残容量SOCをバッテリ閾値Thbと比較することで、電力源の選択を行う。具体的には、残容量SOCがバッテリ閾値Thb以上である場合に、高圧バッテリ50を電力源として選択し、残容量SOCがバッテリ閾値Thb未満である場合に、補機バッテリ61を電力源として使用する。バッテリ閾値Thbは、高圧バッテリ50が過放電である場合の残容量を示す値である。ステップS31が選択部に相当する。
高圧バッテリ50を電力源として選択した場合、ステップS32に進む。ステップS32では、ループ回路を循環する電流の電力源が高圧バッテリ50となり、補機バッテリ61がループ回路を循環する電流の電力源とならないように、第1DDC20と第2DDC30との各出力を設定する。具体的には、第1DDC20の出力電圧の指令値である第1出力電圧指令値V1*と、昇圧動作時における第2DDC30の出力電圧の指令値である第2出力電圧指令値V2*とを設定する。本実施形態では、第1出力電圧指令値V1*を第2端子電圧Vb2より大きな値に設定し、第2出力電圧指令値V2*を第1端子電圧Vb1より小さな値に設定する。
補機バッテリ61を電力源として選択した場合、ステップS33に進む。ステップS33では、ループ回路を循環する電流の電力源が補機バッテリ61となり、高圧バッテリ50がループ回路を循環する電流の電力源とならないように、第1,第2出力電圧指令値V1*,V2*を設定する。本実施形態では、第1出力電圧指令値V1*を第2端子電圧Vb2より小さな値に設定し、第2出力電圧指令値V2*を第1端子電圧Vb1より大きな値に設定する。
ステップS34では、ステップS17で設定した第1,第2出力電流指令値Ic1*,Ic2*と、ステップS32又はステップS33で設定した第1,第2出力電圧指令値V1*,V2*とに基づいて、第1,第2デューティ指令値Duty1,Duty2を設定する。具体的には、第1DDC20の出力電力が、第1出力電流指令値Ic1*と第1出力電圧指令値V1*との乗算値となるように、第1デューティ指令値Duty1を設定する。また、第2DDC30の出力電力が、第2出力電流指令値Ic2*と第2出力電圧指令値V2*との乗算値となるように、第2デューティ指令値Duty2を設定する。
例えば、第1出力電流指令値Ic1*と、第1出力電圧指令値V1*と、第1デューティ指令値Duty1との関係を定めるマップ情報を制御装置10の記憶部としてのメモリに記録しておく。また、第2出力電流指令値Ic2*と、第2出力電圧指令値V2*と、第2デューティ指令値Duty2との関係を定めるマップ情報を制御装置10の記憶部としてのメモリに記録しておく。そして、記録されている各マップ情報に基づいて第1,第2出力電流指令値Ic1*,Ic2*と、第1,第2出力電圧指令値V1*,V2*とに応じた第1,第2デューティ指令値Duty1,Duty2を取得すればよい。
図9は、昇温処理において、電源ユニット40内を流れる電流を説明する図である。図9(a)は、高圧バッテリ50を電力源とする場合のループ回路を示している。ステップS32で設定した第1出力電圧指令値V1*により、第1DDC20の第1出力電圧V1rが補機バッテリ61の第2端子電圧Vb2よりも大きくなる。そのため、第1サブ配線SL1には、補機バッテリ61からの電流が流れない。
ステップS32で設定した第2出力電圧指令値V2*により、第2DDC30の第2出力電圧V2rが高圧バッテリ50の第1端子電圧Vb1よりも小さくなる。そのため、第2DDC30の出力電流は、高圧バッテリ50のプラス端子側には流れ込まず、第1DDC20の入力側に流れ込む。また、第1,第3高圧ラインHL1,HL3を介して第1DDC20の入力側に高圧バッテリ50からの電流が流れ込む。
図9(b)は、補機バッテリ61を電力源とする場合のループ回路を示している。ステップS33で設定した第1出力電圧指令値V1*により、第1DDC20の第1出力電圧V1rが補機バッテリ61の第2端子電圧Vb2よりも小さくなる。そのため、第1DDC20の出力電流は、補機バッテリ61に流れ込まず、昇圧動作時における第2DDC30の入力側に流れ込む。また、第1サブ配線SL1を介して第2DDC30の入力側には、補機バッテリ61からの電流が流れ込む。
ステップS33で設定した第2出力電圧指令値V2*により、第2DDC30の第2出力電圧V2rが高圧バッテリ50の第1端子電圧Vb1よりも大きくなる。そのため、第1,第3高圧ラインHL1,HL3を介して、高圧バッテリ50からの電流が第1DDC20の入力側に流れ込まない。また、第1,第3,第5高圧ラインHL1,HL3,HL5を介して、第2DDC30からの出力電流が第1DDC20の入力側に流れ込む。
そのため、第1,第2DDC20,30からの発熱により、高圧バッテリ50が目標温度Ttagまで昇温される。図8に戻り、ステップS34の処理を終了すると、図8に示す処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
・制御装置10は、高圧バッテリ50の残容量SOCに応じて、高圧バッテリ50と補機バッテリ61とのいずれかを昇温処理時の電力源として選択する。そのため、高圧バッテリ50と補機バッテリ61とのいずれかを選択して昇温動作を継続することができる。また、高圧バッテリ50の残容量SOCが少ない場合は、補機バッテリ61をループ回路に電流を流すための電力源とすることで、過放電に伴う高圧バッテリ50の劣化を防止することができる。
(第3実施形態の変形例)
高圧バッテリ50の残容量SOCに代えて、高圧バッテリ50の第1端子電圧Vb1を用いて、高圧バッテリ50と補機バッテリ61とのいずれかを昇温処理時の電力源として選択してもよい。この場合、第1端子電圧Vb1が予め定められた電圧閾値以上である場合に、高圧バッテリ50を昇温処理時の電力源として選択する。また、第1端子電圧Vb1が電圧閾値未満である場合に、補機バッテリ61を昇温処理時の電力源として選択する。
高圧バッテリ50と補機バッテリ61との双方の端子電圧Vb1,Vb2を用いて、高圧バッテリ50と補機バッテリ61とのいずれかを電力源として選択してもよい。
制御装置10が、補機バッテリ61の残容量SOCを取得できる場合、高圧バッテリ50と補機バッテリ61との両残容量SOCを用いて、高圧バッテリ50と補機バッテリ61とのいずれかを電力源として選択するものであってもよい。この場合、例えば、ステップS31において、残容量SOCの高い方を、昇温処理における電力源とすればよい。
(第4実施形態)
この第4実施形態では、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。なお、同一の符号を付した箇所は、第1実施形態と同一の内容を示すため、その説明は繰り返さない。
第4実施形態では、制御装置10は、昇温処理時において、予め定められた必要電力量NAPに基づいて、第1,第2出力電流Ic1r,Ic2rを制御する。
図10は、第4実施形態に係る制御システム100を示す。電源ユニット40は、ヒータ70を備えている。ヒータ70は高圧バッテリ50の近くに配置されている。ヒータ70は、第1サブ配線SL1に接続されている。そのため、第1サブ配線SL1を介して高圧バッテリ50からの電力がヒータ70に給電される。本実施形態では、制御システム100は温度センサ56を備えていない。
次に、第4実施形態において、制御装置10が実施する昇温処理を、図11を用いて説明する。図11に示す処理は、制御装置10により所定周期で繰り返し実施される。
ステップS40において、第1,第2DDC20,30に対して予め定められた第1,第2振り分け量NA1,NA2を取得する。そして、ステップS41では、ステップS40で取得した第1,第2振り分け量NA1,NA2に基づいて、第1,第2DDC20,30の第1,第2出力電流指令値Ic1*,Ic2*を設定する。また、ステップS41では、第1,第2DDC20,30による昇温処理の時間を示す昇温時間を設定する。
ステップS18では、ステップS41で設定した第1,第2振り分け量NA1,NA2に基づいて、第1,第2デューティ指令値Duty1,Duty2を設定する。
ステップS18の処理の後、ステップS42に進む。ステップS42では、ステップS41で設定した昇温時間の経過をカウントする。ステップS43では、ステップS41で計時するカウント時間と、昇温時間として定められた時間とを比較する。カウント時間が昇温時間を経過していなければ、図11の処理を一旦終了する。
一方、ステップS43において、カウント時間が、昇温時間を経過していれば、ステップS44に進む。ステップS44では、高圧バッテリ50を昇温させるために、ヒータ70の動作を開始させる。本実施形態では、ヒータ70を所定時間だけ動作させるオープン制御を実施する。
本実施形態では、第1,第2DDC20,30からの発熱により高圧バッテリ50の温度が上昇している。そのため、ヒータ70により高圧バッテリ50の温度を目標温度Ttagにまで昇温するのに要する時間を、昇温処理を実施しない場合と比べて短くすることができる。その結果、ヒータ70を動作する時間を短くすることができ、ヒータ70の消費電力を低減することができる。
(その他の実施形態)
電源ユニット40を、高圧バッテリ50を除く、第1〜第6高圧ラインHL1〜HL6と、第1,第2サブ配線SL1,SL2と、第1DDC20と、第2DDC30とで構成してもよい。この場合、電源ユニット40は、高圧バッテリ50に接続されることで、高圧バッテリ50からの電力が供給される。
上述した、第1〜第4実施形態において、第1DDC20の発熱のみを高圧バッテリ50の昇温に利用してもよい。
高圧バッテリ50と補機バッテリ61とのいずれかを電力源とすることに代えて、高圧バッテリ50と補機バッテリ61との両者を電力源としてもよい。この場合、第1出力電圧指令値V1*を第2端子電圧Vb2より小さな値に設定し、第2出力電圧指令値V2*を第1端子電圧Vb1より小さな値に設定すればよい。
上述した第1〜第3実施形態において、制御システム100は、ヒータを備える構成としてもよい。この場合においても、第1,第2DDC20,30の昇温処理により、高圧バッテリ50を昇温させているため、高圧バッテリ50を目標温度Ttagまで昇温するのに要するヒータ70の消費電力を低減することができる。
熱伝達部は、第1,第2DDC20,30のうち少なくとも一方で生成された熱を高圧バッテリ50に伝えるものであればよい。例えば、第1,第2DDC20,30と、高圧バッテリ50との間に熱伝達部としての部材を介在させる。そして、第1,第2DDC20,30から部材に伝達する熱により、高圧バッテリ50を昇温する。
10…制御装置、20…第1DC/DCコンバータ、30…第2DC/DCコンバータ、41…筐体、42…ファン、43…開口、50…高圧バッテリ、100…制御システム。

Claims (3)

  1. 降圧動作を行う第1DC/DCコンバータ(20)と、
    昇圧動作を行う第2DC/DCコンバータ(30)と、
    前記第1DC/DCコンバータの入力側、前記第2DC/DCコンバータの出力側及び主蓄電装置(50)を接続する主配線(HL1,HL3,HL5)と、
    前記第1DC/DCコンバータの出力側及び前記第2DC/DCコンバータの入力側を接続する副配線(SL1)と、を備える制御システム(100)において、
    前記主配線、前記第1DC/DCコンバータ、前記第2DC/DCコンバータ及び前記副配線を含むループ回路に電流を循環させるべく、前記第1DC/DCコンバータを降圧動作させ、かつ前記第2DC/DCコンバータを昇圧動作させる昇温制御部(10)と、
    前記昇温制御部の降圧動作及び昇圧動作により前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータのうち少なくとも一方で生成された熱を前記主蓄電装置に伝える熱伝達部(41,42,43)と、を備え
    前記昇温制御部は、
    前記主蓄電装置の温度とその目標温度との偏差に基づいて、前記主蓄電装置の温度を前記目標温度まで上昇させるために要する前記第1DC/DCコンバータの出力電流指令値である第1出力電流指令値、及び前記第2DC/DCコンバータの出力電流指令値である第2出力電流指令値を設定する指令値設定部を有し、
    前記第1DC/DCコンバータの出力電流を前記第1出力電流指令値に制御し、前記第2DC/DCコンバータの出力電流を前記第2出力電流指令値に制御し、
    前記副配線には、副蓄電装置(61)が接続されており、
    前記主蓄電装置の電圧状態に基づいて、前記昇温制御部により降圧動作及び昇圧動作が行われる場合の電力源として前記主蓄電装置又は前記副蓄電装置のいずれかを選択する選択部を備え、
    前記指令値設定部は、前記ループ回路に電流を循環させるための電力源を前記選択部により選択された前記主蓄電装置及び前記副蓄電装置のいずれかとなるように、前記第1DC/DCコンバータの出力電圧指令値である第1出力電圧指令値、前記第1出力電流指令値、前記第2DC/DCコンバータの出力電圧指令値である第2出力電圧指令値及び前記第2出力電流指令値を設定し、
    前記昇温制御部は、前記第1DC/DCコンバータの出力電流を前記第1出力電流指令値に制御し、かつ前記第1DC/DCコンバータの出力電圧を前記第1出力電圧指令値に制御し、前記第2DC/DCコンバータの出力電流を前記第2出力電流指令値に制御し、かつ前記第2DC/DCコンバータの出力電圧を前記第2出力電圧指令値に制御する制御システム。
  2. 前記指令値設定部は、前記選択部により前記主蓄電装置が選択された場合に、前記第1出力電圧指令値を前記副蓄電装置の端子電圧よりも大きくなるように設定し、かつ前記第2出力電圧指令値を前記主蓄電装置の端子電圧よりも小さくなるように設定する請求項に記載の制御システム。
  3. 前記指令値設定部は、前記選択部により前記副蓄電装置が選択された場合に、前記第1出力電圧指令値を前記副蓄電装置の端子電圧よりも小さくなるように設定し、かつ前記第2出力電圧指令値を前記主蓄電装置の端子電圧よりも大きくなるように設定する請求項又はに記載の制御システム。
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