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JP6918643B2 - 断熱窓およびカーテンウォール - Google Patents
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JP6918643B2 - 断熱窓およびカーテンウォール - Google Patents

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Description

本発明は、二重窓タイプのカーテンウォールの内窓などに用いられる断熱窓およびカーテンウォールに関する。
従来、アウター側の枠体およびその内側に配置されたアウターガラスを有したアウタースキンと、インナー側の枠体およびその内側に配置されたインナーガラス(パネル)を有したインナースキン(内窓)とを備えたカーテンウォールが知られている(特許文献1参照)。インナーガラスは、その周縁部が枠体に形成された凹溝に挿入されており、枠体との間にガスケット等の気密材が嵌め込まれている。
特開2017−115520号公報
ところで、特許文献1に記載のカーテンウォールでは、パネルは、枠体の凹溝に挿入されて気密材が嵌め込まれることで枠体に支えられている。このため、枠体には、パネルの荷重を受けたり、地震時における層間変形に耐えたりするための剛性が必要とされる。
ここで、アルミ等の金属製縁材を枠体に採用する場合には、樹脂製や木製等の断熱材料によって形成される断熱縁材と比べて前記剛性を確保することが容易であるが、断熱縁材よりも熱伝導率が大きくなってしまう。一方、断熱縁材を枠体に採用する場合には、金属製縁材よりも熱伝導率が小さいので高い断熱性を発揮することができるが、金属製縁材よりも剛性が低いので、パネルの荷重や地震時の層間変形などによって断熱縁材に歪み変形が生じ、断熱縁材に支持されるパネルに影響が及ぶおそれがある。
本発明の目的は、パネルを断熱縁材に対して自立した構造として、断熱縁材の歪み変形等がパネルに影響を及ぼすおそれをなくすことができる断熱窓およびカーテンウォールを提供することにある。
本発明の断熱窓は、パネルと、前記パネルの下部に配置されたパネル下受け部と、前記パネルの上部に配置されたパネル上受け部とを有しており、前記パネル下受け部および前記パネル上受け部は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部を有しており、前記パネル下受け部は、前記パネルの左右一方の縦側面および下面が交わる第一隅部において当該パネルの下面を受ける下片部と、前記第一隅部において前記左右一方の縦側面を受ける側片部とを更に有しており、前記パネル上受け部は、前記パネルの左右他方の縦側面および上面が交わる第二隅部において前記左右他方の縦側面を受ける側片部を更に有しており、前記パネルの周縁部に沿って断熱縁材が配置されていることを特徴とする。
本発明の断熱窓によれば、パネル下受け部およびパネル上受け部の見付け片部によってパネルの面外方向への倒れを抑制することができ、パネル下受け部の下片部によってパネルの第一隅部で鉛直荷重を支えることができ、更に、パネル下受け部の側片部とパネル上受け部の側片部とによってパネルの面内水平方向への転びを抑制することができる。このようにパネル下受け部およびパネル上受け部によってパネルを受ける一方、断熱縁材はパネルの周縁部に沿って配置されるだけであるので、パネルを断熱縁材に対して自立した構造にできる。このため、仮に断熱縁材の剛性が低くパネルの荷重や地震等による層間変形などによって歪み変形等が生じてもパネルに影響が及ぶおそれをなくすことができる。
本発明の断熱窓では、前記パネル下受け部は、前記パネルの前記第一隅部から左右他方の前記縦側面および下面が交わる第三隅部まで延びた下固定部材と、前記第一隅部および前記第三隅部において前記下固定部材をそれぞれ支える左右の下支え部材とによって構成されており、前記下固定部材は、前記パネル下受け部における前記見付け片部、前記下片部および前記側片部を有しており、前記パネル上受け部は、前記パネルの前記第二隅部から左右一方の前記縦側面および上面が交わる第四隅部まで延びた上固定部材と、前記第二隅部および前記第四隅部において前記上固定部材をそれぞれ支える左右の上支え部材とによって構成されており、前記上固定部材は、前記パネル上受け部における前記見付け片部および前記側片部を有していることが好ましい。
このような構成によれば、例えば下固定部材がパネルの下縁部における左右の隅部に別個に装着される場合や、上固定部材がパネルの上縁部における左右の隅部に別個に装着される場合と比べて、部品点数を削減することができる。
本発明の断熱窓では、前記パネル下受け部は、前記パネルの前記第一隅部に装着された左右一方の下固定部材と、前記パネルの左右他方の前記縦側面および下面が交わる第三隅部に装着された左右他方の下固定部材と、左右の前記下固定部材をそれぞれ支える左右の下支え部材とを有しており、左右の前記下固定部材は、前記パネル下受け部における前記見付け片部をそれぞれ有しており、左右一方の前記下固定部材は、前記パネル下受け部における前記下片部および前記側片部を更に有しており、前記パネル上受け部は、前記パネルの前記第二隅部に装着された左右他方の上固定部材と、前記パネルの左右一方の縦側面および上面が交わる第四隅部に装着された左右一方の上固定部材と、左右の前記上固定部材をそれぞれ支える左右の上支え部材とを有しており、左右の前記上固定部材は、前記パネル上受け部における前記見付け片部をそれぞれ有しており、左右他方の前記上固定部材は、前記パネル上受け部における前記側片部を更に有していることが好ましい。
このような構成によれば、上固定部材や下固定部材がパネルの左右の隅部に連続して延びている場合と比べて、パネルに対する装着領域を小さくすることができ、各固定部材からパネルへ熱が伝わり難い構成にすることができる。
本発明の断熱窓では、前記下固定部材の前記見付け片部、前記下片部および前記側片部と前記上固定部材の前記見付け片部および前記側片部とは、接着材によって前記パネルに接着されていることが好ましい。
このような構成によれば、前述したように下固定部材および上固定部材が接着材によってパネルに接着されることで、固定部材がパネルにビス止めされる場合などと比べてパネルとの結合領域を大きくとることができ、パネルへの応力集中を緩和することができる。
本発明の断熱窓では、前記下固定部材は、その前記第一隅部および前記第三隅部に対応した位置からそれぞれ下方に突出した軸部を有しており、前記上固定部材は、その前記第二隅部および前記第四隅部に対応した位置からそれぞれ上方に突出した軸部を有しており、前記下支え部材および前記上支え部材は、前記各軸部が挿入された軸穴部を有しており、前記第二隅部から前記第四隅部に対応した位置における前記各軸穴部の左右方向における寸法は、前記各軸部の径寸法よりも大きく、前記第一隅部に対応した位置にある前記下支え部材の上面は、前記第三隅部に対応した位置にある前記下支え部材の上面よりも高い位置にあることが好ましい。
このような構成によれば、第一隅部に対応した位置にある下支え部材の上面に下固定部材を載置することで、パネルの面内方向において第三隅部が下方に向かうモーメントがパネルに生じるが、下固定部材の側片部によってパネルの左右一方の縦側面を受けると共に上固定部材の側片部によってパネルの左右他方の縦側面を受けることで、パネルをその自重を利用して安定して支えることができる。
また、第二隅部から第四隅部に対応した位置における各軸穴部の左右方向における寸法が各軸部の径寸法よりも大きいので、各軸穴部および各軸部間に左右方向の隙間が形成される。このため、地震等によって上支え部材および下支え部材間に左右方向の位置変化が生じても、パネルに影響が及ぶことを抑制することができる。
本発明のカーテンウォールは、上下の横枠および左右の縦枠と、前記上下の横枠および前記左右の縦枠によって形成された開口に配置された外窓および内窓とを備えており、前記内窓は、前述した本発明の断熱窓によって構成されていることを特徴とする。
本発明のカーテンウォールによれば、前述した本発明の断熱窓の作用効果を発揮可能なカーテンウォールを構成することができる。
本発明のカーテンウォールでは、前記内窓は、前述した本発明の断熱窓によって構成されており、前記パネルの第二隅部に対応した位置にある前記上支え部材、およびパネルの第三隅部に対応した位置にある前記下支え部材には、前記上支え部材および前記下支え部材の各軸穴部を室内側から塞ぐ蓋部材がそれぞれ取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、蓋部材が取り付けられた状態ではパネルをパネル下受け部およびパネル上受け部によって受けることができる一方、蓋部材が取り外された状態では、第二隅部における上固定部材の軸部および第三隅部における下固定部材の軸部が各軸穴部から室内側に移動可能な状態となる。このため、パネルは、第一隅部および第四隅部においてパネル下受け部およびパネル上受け部に受けられた状態のまま室内側に開放移動することができ、外窓および内窓間の点検やメンテナンスなどを簡単に行うことができる。
本発明のカーテンウォールでは、前記内窓は、前述した本発明の断熱窓における左右の上固定部材を有しており、左右の前記上固定部材は連結材によって互いに連結されていることが好ましい。
このような構成によれば、内窓のパネルが点検やメンテナンスなどのために開かれた場合には、左右他方の上固定部材(戸先側の上固定部材)にパネルの面内水平方向の力が加わるが、連結材によって左右一方の上固定部材と連結されているので、パネルの面内水平方向の力を分散して受けることができる。
本発明によれば、パネルを断熱縁材に対して自立した構造として、断熱縁材の歪み変形等がパネルに影響を及ぼすおそれをなくすことができる断熱窓およびカーテンウォールを提供することができる。
本発明の実施形態に係るカーテンウォールを示す縦断面図。 前記実施形態に係るカーテンウォールの要部を示す斜視図。 前記実施形態に係るカーテンウォールの内窓の下部を示す縦断面図。 前記実施形態に係るカーテンウォールの内窓の上部を示す縦断面図。 前記実施形態に係るカーテンウォールにおける内窓のパネルを示す模式図。 前記実施形態に係るカーテンウォールにおける下支え部材および上支え部材を示す内観姿図。 図6に示すVII−VII線断面図。 図6に示すVIII−VIII線断面図。 本発明の変形例に係る内窓のパネルを示す模式図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態に係るカーテンウォール1は、建物の外壁面を構成するものであり、カーテンウォールユニット10が上下左右に並設されることによって構成されている。各カーテンウォールユニット10は、建物にファスナーを介して吊下げ支持されている。
図において、X,Y,Z軸方向は互いに直交する方向であり、X軸方向はカーテンウォール1の左右方向であり、Y軸方向はカーテンウォール1の上下方向であり、Z軸方向はカーテンウォール1の見込み方向である。
カーテンウォールユニット10は、図1〜図4に示すように、上枠12(横枠)、下枠13(横枠)、無目14(中枠)および左右の縦枠15を有した枠体11と、下枠13、無目14および左右の縦枠15によって形成された窓部2に配置されたパネル20,30と、上枠12、無目14および左右の縦枠15によって形成されたスパンドレル部4に配置されたパネル81および耐火ボード82とを備えている。無目14は、二つの枠形材が上下に隣接配置されて構成されている。パネル81は単層のガラスパネルによって構成されている。
パネル20は、複層の矩形状のガラスパネルによって構成されており、この複層のガラスパネル間にはブラインドが配置されている。このパネル20は、周縁部が枠体11にガスケット等を介して保持されることによって外窓21を構成している。
パネル30は、周縁部にスペーサ32が介在された複層の矩形状のガラスパネル33,34によって構成されている。このパネル30は、その下部に配置されたパネル下受け部40(図3,5参照)と、その上部に配置されたパネル上受け部50(図4,5参照)と、その周縁部に沿って配置された木製の断熱縁材71〜73(図2〜図4参照)とによって断熱窓としての内窓31を構成している。
パネル下受け部40は、パネル30の下縁部に沿って延びた金属製の下固定部材41(図2,3,5参照)と、下固定部材41のX軸方向における両端部を支える左右の下支え部材46,47(図6,7参照)とによって構成されている。
下固定部材41は、図3,5に示すように、Z軸方向においてガラスパネル33の室外面に対向した見付け片部42と、Z軸方向においてガラスパネル34の室内面に対向した見付け片部43と、見付け片部42,43の下縁に連続した下片部44とを有して断面略コ字状に形成されている。この下固定部材41は構造接着構法(シリコーン・ストラクチュアル・グレージング、SSG)によってパネル30の下縁部に接着固定されている。具体的には、見付け片部42,43がパネル30の室外面および室内面に構造シリコーンシーラントによって接着されていると共に、下片部44がパネル30の下面に構造シリコーンシーラントによって接着されている。また、下固定部材41には、その左右一方の端縁から上方に立ち上げられた側片部45(図5参照)を有している。この側片部45は、構造シリコーンシーラントによってパネル30の左右一方の縦側面35に接着されている。
前述したようにパネル30の下縁部に接着固定された下固定部材41は、図5に示すように、パネル30の縦側面35および下面が交わる第一隅部30Aにおいて当該パネル30の室外面、室内面、下面および縦側面35を受けており、パネル30の左右他方の縦側面36および下面が交わる第三隅部30Cにおいて当該パネル30の室外面、室内面および下面を受けている。更に、下固定部材41の左右両端部には、下片部44から下方に突出した軸部60がそれぞれ設けられている。
下支え部材46は、第一隅部30Aの下方に配置されており、下支え部材47は第三隅部30Cの下方に配置されている。下支え部材46,47は、建物躯体側に止められたブラケット等にネジ止めされた本体部材61と、本体部材61に取り外し可能にネジ止めされた蓋部材62とによってブロック状に形成されている。下支え部材46,47には、それぞれの上面で開口した軸穴部63,64が形成されている。これら軸穴部63,64は蓋部材62の取り外しによって室内側に開放される構成とされており、開放状態では、軸穴部63,64に挿入された軸部60は室内側に移動可能となる。軸穴部63,64は平面視円形状に形成されており、前述した軸部60がそれぞれ挿入されている。下支え部材46の軸穴部63の径寸法は、軸部60の径寸法とほぼ等しくなっている。下支え部材47の軸穴部64の径寸法は、軸部60の径寸法よりも大きく形成されており、軸部60との間に左右方向(面内水平方向)および面外方向の隙間が形成されている。下支え部材46の上下寸法は下支え部材47の上下寸法よりも大きくされており、下支え部材46の上面は、下支え部材47の上面よりも高い位置にある(図2参照)。下支え部材46には、下固定部材41が載置されている。また、下支え部材47の軸穴部64に挿入された軸部60には、高さ調整ナット65が螺合しており、高さ調整ナット65の回転により下支え部材47に対する第三隅部30Cの高さ位置を調整可能である。
パネル上受け部50は、パネル30の上縁部に沿って延びた金属製の上固定部材51(図4,5参照)と、上固定部材51のX軸方向における両端部を支える左右の上支え部材56,57(図6,8参照)とによって構成されている。
上固定部材51は、図4,5に示すように、Z軸方向においてガラスパネル33の室外面に対向した見付け片部52と、Z軸方向においてガラスパネル34の室内面に対向した見付け片部53と、見付け片部52,53の下縁に連続した上片部54とを有して断面略コ字状に形成されている。この上固定部材51は構造接着工法によってパネル30の上縁部に接着固定されている。具体的には、見付け片部52,53がパネル30の室外面および室内面に構造シリコーンシーラントによって接着されていると共に、上片部54がパネル30の上面に構造シリコーンシーラントによって接着されている。また、上固定部材51には、その左右他方の端縁から下方に垂下した側片部55(図5参照)を有している。この側片部55は、構造シリコーンシーラントによってパネル30の左右他方の縦側面36に接着されている。
前述したようにパネル30の上縁部に接着固定された上固定部材51は、図5に示すように、パネル30の縦側面36および上面が交わる第二隅部30Bにおいて当該パネル30の室外面、室内面、上面および縦側面36を受けており、パネル30の縦側面35および上面が交わる第四隅部30Dにおいて当該パネル30の室外面、室内面および上面を受けている。第二隅部30Bは第一隅部30Aに対して対角線上に位置している。更に、上固定部材51の左右両端部には、上片部54から上方に突出した軸部60がそれぞれ設けられている。
上支え部材56は、第四隅部30Dの上方に配置されており、上支え部材57は第二隅部30Bの上方に配置されている。上支え部材56,57は、前述した下支え部材47と概略同様にそれぞれ構成されているが、軸穴部64に代えて平面視矩形状の軸穴部66を有している。各軸穴部66の左右寸法は各軸部60の径寸法よりも大きくされており、軸穴部66と軸部60との間に左右方向の隙間が形成されている。なお、上支え部材56の軸穴部66と軸部60との間にはスペーサ67(図8参照)が設置されている。
断熱縁材71は、パネル30の下縁部に沿って配置された下縁材であり、断熱縁材72は、パネル30の上縁部に沿って配置された上縁材であり、断熱縁材73は、パネル30の左右の縦縁部に沿って配置された縦縁材である。これらの断熱縁材71〜73は、室外縁材75と、室内縁材76とによってそれぞれ構成されている。
室外縁材75は、枠体11にネジ止めされており、パネル30の室外面に当接する気密材が装着されている。上下の室内縁材76は、上固定部材51および下固定部材41にブラケットを介して取り付けられていると共に構造シリコーンシーラントによってパネル30の室内面に接着されている。左右の室内縁材76は構造シリコーンシーラントによってパネル30の室内面に接着されている。
[本実施形態の効果]
(1)前記実施形態では、内窓31におけるパネル下受け部40の見付け片部42,43およびパネル上受け部50の見付け片部52,53によってパネル30の面外方向への倒れを抑制することができ、パネル下受け部40の下片部44によってパネル30の第一隅部30Aで鉛直荷重を支えることができ、更に、パネル下受け部40の側片部45とパネル上受け部50の側片部55とによってパネル30の面内水平方向への転びを抑制することができる。このようにパネル下受け部40およびパネル上受け部50によってパネル30を受ける一方、断熱縁材71〜73はパネル30の周縁部に沿って配置されるだけであるので、パネル30を断熱縁材71〜73に対して自立した構造にできる。このため、仮に断熱縁材71〜73の剛性が低くパネル30の荷重や地震等による層間変形などによって歪み変形等が生じてもパネル30に影響が及ぶおそれをなくすことができる。
(2)下固定部材41が、パネル30の第一隅部30Aから第三隅部30Cまで延びており、上固定部材51がパネル30の第二隅部30Bから第四隅部30Dまで延びているので、例えばパネル30の第一隅部30Aおよび第三隅部30Cに下固定部材が別個に装着される場合や、パネル30の第二隅部30Bおよび第四隅部30Dに上固定部材が別個に装着される場合と比べて、部品点数を削減することができる。
(3)下固定部材41および上固定部材51が接着材である構造シリコーンシーラントによってパネル30に接着されることで、ビス止めされる場合などと比べてパネル30との結合領域を大きくとることができ、パネル30への応力集中を緩和することができる。
(4)第一隅部30Aに対応した位置にある下支え部材46の上面に下固定部材41を載置することで、パネル30の面内方向において第三隅部30Cが下方に向かうモーメントがパネル30に生じるが、下固定部材41の側片部45によってパネル30の縦側面35を受けると共に上固定部材51の側片部55によってパネル30の縦側面36を受けることで、パネル30をその自重を利用して安定して支えることができる。
また、第二隅部30Bから第四隅部30Dに対応した位置における各軸穴部64,66の左右方向における寸法が各軸部60の径寸法よりも大きいので、各軸穴部64,66および各軸部60間に左右方向の隙間が形成される。このため、地震等によって上支え部材56,57および下支え部材46,47間に左右方向の位置変化が生じても、パネル30に影響が及ぶことを抑制することができる。
(5)第二隅部30Bに対応した位置における上支え部材57の蓋部材62と、第三隅部30Cに対応した位置における下支え部材47の蓋部材62とを取り外すことで、第二隅部30Bにおける上固定部材51の軸部60および第三隅部30Cにおける下固定部材41の軸部60が軸穴部64,66から室内側に抜け出して移動可能な状態となる。このため、第一隅部30Aおよび第四隅部30Dがあるパネル30の吊元側で上下の軸部60を下支え部材46および上支え部材56に支えた状態でパネル30を室内側に開放移動することができる。このように内窓31のパネル30が内開き可能であるので、外窓21および内窓31間の点検やメンテナンスなどを簡単に行うことができる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、下固定部材41および上固定部材51がパネル30の左右両端部に亘って連続して形成されているが、下固定部材41および上固定部材51の一方または双方がパネル30の左右両端部に別個に装着された下固定部材や上固定部材を備えていてもよい。
例えば図9に示すように、パネル下受け部40は、下固定部材41に代えて、パネル30の第一隅部30Aに装着された左右一方の下固定部材91と、第三隅部30Cに装着された左右他方の下固定部材92とを備えており、パネル上受け部50は、上固定部材51に代えて、パネル30の第二隅部30Bに装着された左右他方の上固定部材93と、第四隅部30Dに装着された左右一方の上固定部材94とを備えていてもよい。下固定部材91,92は互いに同様に形成されており、パネル30の室外面および室内面を受ける一対の見付け片部95と、パネル30の下面を受ける下片部96と、パネル30の縦側面35,36を受ける側片部107とを有しており、これら各片部は構造シリコーンシーラントによってパネル30に接着されている。また、上固定部材93,94は互いに同様に形成されており、パネル30の室外面および室内面を受ける一対の見付け片部105と、パネル30の上面を受ける上片部106と、パネル30の縦側面35,36を受ける側片部107とを有しており、これら各片部は構造シリコーンシーラントによってパネル30に接着されている。更に、上固定部材93,94の上片部106同士は、連結材100(テンション材)によって連結されている。なお、第三隅部30Cにある下固定部材92では側片部97の構成が省略されてもよく、第四隅部30Dにある上固定部材94では側片部107の構成が省略されていてもよい。
このような構成によれば、下固定部材41や上固定部材51と比べて、パネル30に対する装着領域を小さくすることができ、各固定部材からパネル30へ熱が伝わり難い構成にすることができる。
また、内窓31のパネル30が点検やメンテナンスなどのために開かれた場合には、戸先側の上固定部材93にパネル30の面内水平方向の力が加わるが、連結材100によって吊元側の上固定部材94と連結されているので、パネル30の面内水平方向の力を分散して受けることができる。なお、連結材100がなくてもパネル30の開き状態で当該パネル30を支持可能な構成である場合には、連結材100の構成を省略してもよい。
前記実施形態では、下固定部材41,91,92や上固定部材51,93,94は構造シリコーンシーラントによってパネル30に接着されているが、ビス止め等によってパネル30に固定されていてもよい。
前記実施形態では、パネル30の鉛直荷重を支える下支え部材46の上面は下支え部材47の上面よりも高い位置にあるが、下支え部材46にスペーサなどを配置して高さ調整が可能である場合には、下支え部材47と同じまたは低い高さ位置であってもよい。
前記実施形態では、断熱縁材71〜73は木製であるが、金属製縁材よりも断熱性が高い断熱材料であればよく、樹脂製等であってもよい。
前記実施形態では、パネル30は複層のガラスパネル33,34を備えているが、パネル30において断熱性が要求されない場合には、単層のガラスパネルを備えていてもよい。この場合、下固定部材41、91,92や上固定部材51,93,94は、一対の見付け片部を有さずに、パネル30の室外面および室内面のうちの片側を受ける見付け片部だけを有して構造シリコーンシーラントによってパネル30に接着してもよい。
前記実施形態では、カーテンウォールユニット10が並設されたユニット方式のカーテンウォール1を説明したが、ノックダウン式のカーテンウォールであってもよい。また、断熱窓である内窓31としてカーテンウォール1に適用したが、この断熱窓自体を各種の窓としてもよい。
1…カーテンウォール、100…連結材、11…枠体、12…上枠、13…下枠、14…無目、15…縦枠、2…窓部、21…外窓、20,30,81…パネル、30A…第一隅部、30B…第二隅部、30C…第三隅部、30D…第四隅部、31…内窓、33,34…ガラスパネル、35,36…縦側面、40…パネル下受け部、41,91,92…下固定部材、42,43,52,53,95,105…見付け片部、44,96…下片部、45,55,97,107…側片部、46,47…下支え部材、50…パネル上受け部、51,93,94…上固定部材、56,57…上支え部材、60…軸部、61…本体部材、62…蓋部材、63,64,66…軸穴部、71〜73…断熱縁材。

Claims (8)

  1. パネルと、前記パネルの下部に配置されたパネル下受け部と、前記パネルの上部に配置されたパネル上受け部とを有しており、
    前記パネル下受け部および前記パネル上受け部は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部を有しており、
    前記パネル下受け部は、前記パネルの左右一方の縦側面および下面が交わる第一隅部において当該パネルの下面を受ける下片部と、前記第一隅部において前記左右一方の縦側面を受ける側片部とを更に有しており、
    前記パネル上受け部は、前記パネルの左右他方の縦側面および上面が交わる第二隅部において前記左右他方の縦側面を受ける側片部を更に有しており、
    前記パネルの周縁部に沿って断熱縁材が配置されており、
    前記断熱縁材は、前記パネル上受け部および前記パネル下受け部に対して別部材として、当該パネル上受け部および当該パネル下受け部に対して室内側および室外側のうちの少なくとも一方に配置されている
    ことを特徴とする断熱窓。
  2. パネルと、前記パネルの下部に配置されたパネル下受け部と、前記パネルの上部に配置されたパネル上受け部とを有しており、
    前記パネルの周縁部に沿って断熱縁材が配置されており、
    前記パネル下受け部は、前記パネルの前記第一隅部から左右他方の前記縦側面および下面が交わる第三隅部まで延びた下固定部材と、前記第一隅部および前記第三隅部において前記下固定部材をそれぞれ支える左右の下支え部材とによって構成されており、
    前記下固定部材は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部と、前記パネルの左右一方の縦側面および下面が交わる第一隅部において当該パネルの下面を受ける下片部と、前記第一隅部において前記左右一方の縦側面を受ける側片部とを有しており、
    前記パネル上受け部は、前記パネルの前記第二隅部から左右一方の前記縦側面および上面が交わる第四隅部まで延びた上固定部材と、前記第二隅部および前記第四隅部において前記上固定部材をそれぞれ支える左右の上支え部材とによって構成されており、
    前記上固定部材は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部と、前記パネルの左右他方の縦側面および上面が交わる第二隅部において前記左右他方の縦側面を受ける側片部とを有しており、
    前記下固定部材の前記見付け片部、前記下片部および前記側片部と前記上固定部材の前記見付け片部および前記側片部とは、接着材によって前記パネルに接着されている
    ことを特徴とする断熱窓。
  3. パネルと、前記パネルの下部に配置されたパネル下受け部と、前記パネルの上部に配置されたパネル上受け部とを有しており、
    前記パネルの周縁部に沿って断熱縁材が配置されており、
    前記パネル下受け部は、前記パネルの前記第一隅部に装着された左右一方の下固定部材と、前記パネルの左右他方の前記縦側面および下面が交わる第三隅部に装着された左右他方の下固定部材と、左右の前記下固定部材をそれぞれ支える左右の下支え部材とを有しており、
    左右の前記下固定部材は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部をそれぞれ有しており、
    左右一方の前記下固定部材は、前記パネルの左右一方の縦側面および下面が交わる第一隅部において当該パネルの下面を受ける下片部と、前記第一隅部において前記左右一方の縦側面を受ける側片部とを更に有しており、
    前記パネル上受け部は、前記パネルの前記第二隅部に装着された左右他方の上固定部材と、前記パネルの左右一方の縦側面および上面が交わる第四隅部に装着された左右一方の上固定部材と、左右の前記上固定部材をそれぞれ支える左右の上支え部材とを有しており、
    左右の前記上固定部材は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部をそれぞれ有しており、
    左右他方の前記上固定部材は、前記パネルの左右他方の縦側面および上面が交わる第二隅部において前記左右他方の縦側面を受ける側片部を更に有しており、
    前記下固定部材の前記見付け片部、前記下片部および前記側片部と前記上固定部材の前記見付け片部および前記側片部とは、接着材によって前記パネルに接着されている
    ことを特徴とする断熱窓。
  4. パネルと、前記パネルの下部に配置されたパネル下受け部と、前記パネルの上部に配置されたパネル上受け部とを有しており、
    前記パネルの周縁部に沿って断熱縁材が配置されており、
    前記パネル下受け部は、前記パネルの前記第一隅部から左右他方の前記縦側面および下面が交わる第三隅部まで延びた下固定部材と、前記第一隅部および前記第三隅部において前記下固定部材をそれぞれ支える左右の下支え部材とによって構成されており、
    前記下固定部材は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部と、前記パネルの左右一方の縦側面および下面が交わる第一隅部において当該パネルの下面を受ける下片部と、前記第一隅部において前記左右一方の縦側面を受ける側片部とを有しており、
    前記パネル上受け部は、前記パネルの前記第二隅部から左右一方の前記縦側面および上面が交わる第四隅部まで延びた上固定部材と、前記第二隅部および前記第四隅部において前記上固定部材をそれぞれ支える左右の上支え部材とによって構成されており、
    前記上固定部材は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部と、前記パネルの左右他方の縦側面および上面が交わる第二隅部において前記左右他方の縦側面を受ける側片部とを有しており、
    前記下固定部材は、その前記第一隅部および前記第三隅部に対応した位置からそれぞれ下方に突出した軸部を有しており、
    前記上固定部材は、その前記第二隅部および前記第四隅部に対応した位置からそれぞれ上方に突出した軸部を有しており、
    前記下支え部材および前記上支え部材は、前記各軸部が挿入された軸穴部を有しており、
    前記第二隅部から前記第四隅部に対応した位置における前記各軸穴部の左右方向における寸法は、前記各軸部の径寸法よりも大きく、
    前記第一隅部に対応した位置にある前記下支え部材の上面は、前記第三隅部に対応した位置にある前記下支え部材の上面よりも高い位置にある
    ことを特徴とする断熱窓。
  5. パネルと、前記パネルの下部に配置されたパネル下受け部と、前記パネルの上部に配置されたパネル上受け部とを有しており、
    前記パネルの周縁部に沿って断熱縁材が配置されており、
    前記パネル下受け部は、前記パネルの前記第一隅部に装着された左右一方の下固定部材と、前記パネルの左右他方の前記縦側面および下面が交わる第三隅部に装着された左右他方の下固定部材と、左右の前記下固定部材をそれぞれ支える左右の下支え部材とを有しており、
    左右の前記下固定部材は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部をそれぞれ有しており、
    左右一方の前記下固定部材は、前記パネルの左右一方の縦側面および下面が交わる第一隅部において当該パネルの下面を受ける下片部と、前記第一隅部において前記左右一方の縦側面を受ける側片部とを更に有しており、
    前記パネル上受け部は、前記パネルの前記第二隅部に装着された左右他方の上固定部材と、前記パネルの左右一方の縦側面および上面が交わる第四隅部に装着された左右一方の上固定部材と、左右の前記上固定部材をそれぞれ支える左右の上支え部材とを有しており、
    左右の前記上固定部材は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部をそれぞれ有しており、
    左右他方の前記上固定部材は、前記パネルの左右他方の縦側面および上面が交わる第二隅部において前記左右他方の縦側面を受ける側片部を更に有しており、
    前記下固定部材は、その前記第一隅部および前記第三隅部に対応した位置からそれぞれ下方に突出した軸部を有しており、
    前記上固定部材は、その前記第二隅部および前記第四隅部に対応した位置からそれぞれ上方に突出した軸部を有しており、
    前記下支え部材および前記上支え部材は、前記各軸部が挿入された軸穴部を有しており、
    前記第二隅部から前記第四隅部に対応した位置における前記各軸穴部の左右方向における寸法は、前記各軸部の径寸法よりも大きく、
    前記第一隅部に対応した位置にある前記下支え部材の上面は、前記第三隅部に対応した位置にある前記下支え部材の上面よりも高い位置にある
    ことを特徴とする断熱窓。
  6. 上下の横枠および左右の縦枠と、前記上下の横枠および前記左右の縦枠によって形成された開口に配置された外窓および内窓とを備えており、
    前記内窓は、
    パネルと、前記パネルの下部に配置されたパネル下受け部と、前記パネルの上部に配置されたパネル上受け部とを有しており、
    前記パネル下受け部および前記パネル上受け部は、前記パネルの面外方向において前記パネルを受ける見付け片部を有しており、
    前記パネル下受け部は、前記パネルの左右一方の縦側面および下面が交わる第一隅部において当該パネルの下面を受ける下片部と、前記第一隅部において前記左右一方の縦側面を受ける側片部とを更に有しており、
    前記パネル上受け部は、前記パネルの左右他方の縦側面および上面が交わる第二隅部において前記左右他方の縦側面を受ける側片部を更に有しており、
    前記パネルの周縁部に沿って断熱縁材が配置される断熱窓によって構成されている
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  7. 請求項6に記載のカーテンウォールにおいて、
    前記内窓を構成する断熱窓においては、
    前記パネル下受け部が、前記パネルの前記第一隅部から左右他方の前記縦側面および下面が交わる第三隅部まで延びた下固定部材と、前記第一隅部および前記第三隅部において前記下固定部材をそれぞれ支える左右の下支え部材とによって構成されており、
    前記下固定部材が、前記パネル下受け部における前記見付け片部、前記下片部および前記側片部を有しており、
    前記パネル上受け部が、前記パネルの前記第二隅部から左右一方の前記縦側面および上面が交わる第四隅部まで延びた上固定部材と、前記第二隅部および前記第四隅部において前記上固定部材をそれぞれ支える左右の上支え部材とによって構成されており、
    前記上固定部材が、前記パネル上受け部における前記見付け片部および前記側片部を有しており、
    または、
    前記内窓を構成する断熱窓においては、
    前記パネル下受け部が、前記パネルの前記第一隅部に装着された左右一方の下固定部材と、前記パネルの左右他方の前記縦側面および下面が交わる第三隅部に装着された左右他方の下固定部材と、左右の前記下固定部材をそれぞれ支える左右の下支え部材とを有しており、
    左右の前記下固定部材が、前記パネル下受け部における前記見付け片部をそれぞれ有しており、
    左右一方の前記下固定部材が、前記パネル下受け部における前記下片部および前記側片部を更に有しており、
    前記パネル上受け部が、前記パネルの前記第二隅部に装着された左右他方の上固定部材と、前記パネルの左右一方の縦側面および上面が交わる第四隅部に装着された左右一方の上固定部材と、左右の前記上固定部材をそれぞれ支える左右の上支え部材とを有しており、
    左右の前記上固定部材が、前記パネル上受け部における前記見付け片部をそれぞれ有しており、
    左右他方の前記上固定部材が、前記パネル上受け部における前記側片部を更に有しており、
    前記内窓においては、
    前記下固定部材が、その前記第一隅部および前記第三隅部に対応した位置からそれぞれ下方に突出した軸部を有しており、
    前記上固定部材が、その前記第二隅部および前記第四隅部に対応した位置からそれぞれ上方に突出した軸部を有しており、
    前記下支え部材および前記上支え部材が、前記各軸部が挿入された軸穴部を有しており、
    前記第二隅部から前記第四隅部に対応した位置における前記各軸穴部の左右方向における寸法が、前記各軸部の径寸法よりも大きく、
    前記第一隅部に対応した位置にある前記下支え部材の上面が、前記第三隅部に対応した位置にある前記下支え部材の上面よりも高い位置にあり、
    前記内窓においては、前記第二隅部に対応した位置にある前記上支え部材、および前記第三隅部に対応した位置にある前記下支え部材には、前記上支え部材および前記下支え部材の前記各軸穴部を室内側から塞ぐ蓋部材がそれぞれ取り付けられている
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  8. 請求項7に記載のカーテンウォールにおいて、
    前記内窓は、左右の前記上固定部材を有しており、
    左右の前記上固定部材は連結材によって互いに連結されている
    ことを特徴とするカーテンウォール。
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