JP6920166B2 - 容器詰緑茶飲料及びその製造方法並びに容器詰緑茶飲料の光劣化臭の発生抑制方法 - Google Patents
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Description
ここでいう緑茶本来が有する「青さ」とは、緑茶に過剰な火入れをすることなく緑茶本来が有する味覚的及び嗅覚的な「青さ」に加えて、緑茶葉がその色彩として有する「青さ」を意味している。
青さを有する容器詰緑茶飲料は、従来型の火入れが強い緑茶を嗜好する消費者にとってやや「生っぽい」又は「青臭い」と評されることもあり、その水色についても比較的「青い」と認識されることがある。
特に、青さを有する容器詰緑茶飲料は、光線、中でも赤色光〜赤外線の波長領域の光線、その中でもLED(発光ダイオード)を光源とする光線に長時間暴露されると、光劣化して光劣化臭が生じることが分かってきた。
本発明の実施形態の一例に係る容器詰緑茶飲料の製造方法(「本容器詰緑茶飲料の製造方法」と称する)は、少なくとも、(1)緑茶抽出液の糖類濃度を所定範囲に調整して緑茶抽出液(「本緑茶抽出液」とも称する)すなわち緑茶飲料液を得(この工程を「緑茶抽出液調整工程」と称する)、(2)所定範囲のヘーズ値、所定範囲の全光線透過率及び波長610〜700nmの透過率が所定範囲である光透過散乱部と遮光部とを有する容器(「本容器」とも称する)を選択し(この工程を「容器選択工程」と称する)、(3)緑茶抽出液調整工程により得られた本緑茶抽出液を該容器に充填する(この工程を「充填工程」と称する)ことを特徴とする製造方法である。
(3)充填工程は、その性質上、(1)緑茶抽出液調整工程及び(2)容器選択工程に後続して行われる工程である。他方、(1)緑茶抽出液調整工程と(2)容器選択工程は、いずれの工程が先行するものであってもよいし、(1)緑茶抽出液調整工程と(2)容器選択工程の各工程の一部又は全部が同時に行われるものであってもよい。
緑茶抽出液調整工程では、緑茶葉から抽出して得られる緑茶抽出液の糖類濃度を170ppm〜400ppmに調整し、青さを有する本緑茶抽出液すなわち青さを有する緑茶飲料液を得るのが好ましい。
上記緑茶葉は、青さを有する緑茶葉であるのが好ましい。
ここで、「青さを有する緑茶葉」とは、所謂「青製煎茶」すなわち荒茶加工を経て得られた茶葉の加工茶葉であり、且つ緑茶葉を摘採後12時間以内に荒茶加工処理したものであって、緑茶葉を火入する場合に茶葉温度が100℃を超えないよう調整した緑茶葉である。
上記緑茶葉は、水蒸気熱等を茶生葉に加え茶生葉に含まれる酸化酵素を不活性化(殺青)させた後、必要に応じて粗揉、揉捻、中揉及び精揉等によって揉込み、乾燥させる一連の荒茶加工を施し、さらに火入れ加工を施すのが通常である。
上述のように荒茶加工および火入れ加工を施した緑茶葉を、5〜95℃の水で1〜30分間抽出し、抽出液を冷却した後、必要に応じて濾過を行い、さらに必要に応じてビタミンCやpH調整剤などの添加剤を添加して、緑茶抽出液を得るようにすればよい。
緑茶抽出液調整工程では、緑茶抽出液の糖類濃度を170ppm〜400ppmに調整して本容器詰緑茶飲料の糖類濃度を170ppm〜400ppmとすることが好ましく、中でも200ppm以上或いは380ppm以下、その中でも220ppm以上或いは360ppm以下に調整するのがさらに好ましい。
緑茶抽出液の糖類濃度を上記範囲に調整することで、光劣化臭の発生を抑制し、且つ特徴である青さを損なわないなどの効果を得ることができる。
「単糖」とは、一般式C6(H2O)6で表される炭水化物であり、加水分解によりそれ以上簡単な糖にならないものである。本発明でいう単糖は、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)を示すものである。
また、「二糖」とは、一般式C12(H2O)11で表される炭水化物であり、加水分解により単糖を生じるものであり、本発明でいう二糖は、スクロース(蔗糖)、セロビオース、マルトース(麦芽糖)を示すものである。
より具体的には、緑茶抽出液の糖類濃度は、特許第4843118号公報や特許第4843119号公報などに記載されるような公知の方法で調整することができる。例えば、茶葉の乾燥(火入)加工を適宜条件にして調整することができる。茶葉の乾燥(火入)加工を強くすると糖類は分解されて減少する。しかるに、茶葉の乾燥(火入)条件により、糖類濃度を調整することができる。また、糖類を添加して調整することも可能である。緑茶飲料本来の香味バランスが崩れるおそれがあるため、糖を添加することなく、茶抽出液を得るための条件を調整する他、茶抽出液どうしの混合、或いは茶抽出物の添加などによって調整するのが好ましい。
緑茶抽出液調整工程では、上記緑茶抽出液のグリセロ糖脂質量を0.3〜20.0ppmとなるように調整して本容器詰緑茶飲料のグリセロ糖脂質量を0.3〜20.0ppmとすることが好ましく、中でも0.5ppm以上或いは18.0ppm以下、その中でも1.0ppm以上或いは15.0ppm以下に調整することがさらに好ましい。
緑茶抽出液のグリセロ糖脂質量を上記範囲に調整することで、光劣化臭の発生を抑制することができ、さらには緑茶の青みを適度に感じるようにすることができる。
グリセロ糖脂質に含まれる糖鎖を構成する単糖類としては、ガラクトース、グルコース、マンノース、フラクトース、キシロース、アラビノース、フコース、キノボース、ラムノース、スルフォキノボース(Sulfoquinovose)等を挙げることができ、アシル基は、飽和又は不飽和の炭素数6〜24個の直鎖、又は分岐鎖状の脂肪酸残基を挙げることができる。具体的にはリノレン酸、リノール酸、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸などを挙げることができる。
グリセロ糖脂質には、少なくともモノガラクトシルジアシルグリセロール(MGDG)、及びジガラクトシルジアシルグリセロール(DGDG)が含まれる。飲料中において、グリセロ糖脂質は、コロイド分散系として存在していると考えることができる。
緑茶抽出液調整工程では、上記緑茶抽出液の茶葉由来粒子の平均粒子径を1.0μm〜20.0μmに調整して本容器詰緑茶飲料の茶葉由来粒子の平均粒子径を1.0μm〜20.0μmとすることが好ましく、中でも茶葉由来粒子の平均粒子径を15.0μm以下、その中でも10.0μm以下に調整することがさらに好ましい。
緑茶抽出液中の茶葉由来粒子の平均粒子径を上記範囲に調整することで、特徴である青さを有しながら、光劣化臭の発生をさらに抑制することができるなどの効果を得ることができる。
濾過の手段としては、例えば限外濾過、微細濾過、精密濾過、逆浸透膜濾過、電気透析、生物機能性膜などの膜濾過、多孔質媒体を用いた濾滓濾過などを挙げることができる。中でも、生産性と粒子径調整の観点から、シリカ分を多く含んだ濾剤又は珪藻土などの多孔質媒体のどちらか一方又は両方を用いた濾滓濾過によって調整することが好ましい。但し、かかる方法に限定するものではない。
緑茶抽出液調整工程では、上記緑茶抽出液のZ−3−ヘキセノール濃度(ppb)に対する2,5−ジメチルピラジン濃度(ppb)の比率(2,5−ジメチルピラジン/Z−3−ヘキセノール)を13以下に調整して本容器詰緑茶飲料の2,5−ジメチルピラジン/Z−3−ヘキセノールを13以下とするのが好ましく、中でも10以下、その中でも7以下に調整することがさらに好ましい。
このように調整すれば、光劣化臭の発生を抑制することができ、さらには緑茶の青みを適度に感じるようにすることができる。
緑茶抽出液調整工程では、上記緑茶抽出液の総カテキン類濃度を250ppm〜600ppmに調整して本容器詰緑茶飲料の総カテキン類濃度を250ppm〜600ppmとすることが好ましく、中でも300ppm以上或いは550ppm以下、その中でも300ppm以上或いは500ppm以下に調整することがさらに好ましい。
緑茶抽出液の総カテキン類濃度を上記範囲に調整することで、上記本件課題を解決した上で、更に緑茶の渋味を適度に感じるようにすることができる。
緑茶抽出液調整工程では、容器詰緑茶飲料の電子局在カテキン濃度が225ppm〜540ppmとなるように緑茶抽出液を調整することが好ましく、中でも270ppm以上或いは495ppm以下、その中でも270ppm以上或いは450ppm以下に調整することがさらに好ましい。
緑茶抽出液の電子局在カテキン濃度を上記範囲に調整することで、上記本件課題を解決した上で、更に緑茶の渋味を適度に感じるようにすることができる。
なお、緑茶抽出液の電子局在カテキン濃度以外の上記各種成分量は、緑茶抽出液の成分割合が本容器詰緑茶飲料においても維持される一方、緑茶抽出液の電子局在カテキン濃度は、殺菌工程を経ることで変動することになる。よって、電子局在カテキン濃度に関しては、殺菌工程での変動割合を考慮して緑茶抽出液の電子局在カテキン濃度を調整するのが好ましい。
緑茶抽出液調整工程では、上記緑茶抽出液のカフェイン濃度を100ppm〜220ppmに調整して本容器詰緑茶飲料のカフェイン濃度を100ppm〜220ppmとすることが好ましく、中でも110ppm以上或いは210ppm以下、その中でも120ppm以上或いは200ppm以下に調整することがさらに好ましい。
緑茶抽出液のカフェイン濃度を上記範囲調整することで、上記本件課題を解決した上で、更に緑茶の苦味を適度に感じるようにすることができる。
緑茶抽出液調整工程では、上記緑茶抽出液の茶葉由来の可溶性固形分の濃度を0.25%〜0.50%に調整して本容器詰緑茶飲料の当該可溶性固形分の濃度を0.25%〜0.50%とすることが好ましく、中でも0.25%以上或いは0.47%以下、その中でも0.25%以上或いは0.45%以下に調整することがさらに好ましい。
ここで、「茶葉由来の可溶性固形分」とは、緑茶から抽出して得られた可溶性固形分をショ糖換算したときの値をいう。
緑茶抽出液の茶葉由来の可溶性固形を上記範囲に調整することで、上記本件課題を解決した上で、更に緑茶の濃度を適度に感じるようにすることができる。
緑茶抽出液調整工程では、上記緑茶抽出液のpHを、20℃で6.0〜6.5に調整して本容器詰緑茶飲料の当該pHを6.0〜6.5とすることが好ましく、中でも6.4以下、その中でも6.1以上或いは6.3以下に調整するのがさらに好ましい。
緑茶抽出液のpHを上記範囲に調整することで、上記本件課題を解決した上で、更に緑茶の香りを良好とすることができる。
容器選択工程では、本容器詰緑茶飲料の製造方法に好適な本容器、言い換えれば「青さを有する容器詰緑茶飲料」に好適な本容器を選択する工程であり、具体的には、上述のように、所定範囲のヘーズ値、所定範囲の全光線透過率及び波長610〜700nm(代表値としての660nm)の透過率が所定範囲である光透過散乱部と、光透過部と、遮光部とを有する容器を選択する工程である。
他方、「光透過部」とは、光を透過し、容器内部が視認可能な部分を意味し、ヘーズ値が30以下であり、全光線透過率が80%以上の部分であって、波長610〜700nm(代表値としての660nm)での透過率が80%以上の部分である。
「光透過散乱部」とは、光を透過し容器内部が照射されることにより内容物が視認可能となる部分であって、更に所定範囲の波長のみを遮光する部位を意味し、具体的には、ヘーズ値が30以下であり、全光線透過率が80%以上であって、波長610〜700nm(代表値としての660nm)での透過率が70%〜80%の部分である。
容器選択工程で選択する本容器は次のような容器であるのが好ましい。
すなわち、本容器は、所定範囲のヘーズ値、所定範囲の全光線透過率及び波長610〜700nm(代表値としての660nm)での透過率が所定範囲である光透過散乱部と、光透過部と、遮光部とを有する容器であるのが好ましい。
また、上記光透過散乱部は、全光線透過率が80%以上であるのが好ましく、中でも85%以上或いは95%以下であるのがさらに好ましい。
本容器の光透過散乱部が上記範囲のヘーズ値及び全光線透過率を有していれば、容器内部の緑茶飲料の水色を確認できる一方、緑茶飲料の光劣化を抑えることができる。
本容器の光透過散乱部が、波長610〜700nm(代表値としての660nm)での透過率が上記範囲であれば、容器内部の緑茶飲料の水色を確認できる一方、緑茶飲料の光劣化、中でもLEDを光源とする光による光劣化をより抑えることができる。
また、上記凸部若しくは凸条部は、各頂部の角度が120〜170°、中でも160°以下、その中でも130°以上或いは150°以下の頂部の角度を有するものが好ましい。上記凸部若しくは凸条部の斜角および頂部の角度が上記範囲であれば、光透過散乱部のヘーズ値、全光線透過率、波長610〜700nmの透過率を上記範囲に調整することができ、上記本件課題を解決した上で更に緑茶の水色の青さの視認性を向上させることができる。
さらにまた、上記凸部若しくは凸条部のピッチ(隣接する頂部間距離)は、上記効果を光透過散乱部において均等に得る観点から、0.5〜4.0mmであるのが好ましく、中でも3.5mm以下、その中でも1.0mm以上或いは3.0mm以下であるのがさらに好ましい。
なお、肩部の上端に連続するキャップ締結部は、光透過散乱部でも遮光部でもない、通常のようにすればよい。
当該遮光部は、例えばポリエチレンテレフタレートやポリスチレン樹脂等からなるラベルに、不透明に印刷を施した色付きラベルを、容器本体、例えば容器本体の胴部に被覆することで形成することができる。
この際、遮光部を形成する色付きラベルは、全光線透過率が平均して80%未満、中でも70%以下、中でも50%以下であるのが好ましい。
なお、「全光線透過率が平均して80%未満であるのが好ましい」とは、当該色付きラベルの一部が透明であったり、色薄くなったりして全光線透過率が高い部分があったとしても、色付きラベルの総面積で均した平均値としての全光線透過率は80%未満であるのが好ましいという意味である。
また、本容器の光透過部は、容器本体の底部の下端部から上方部分、特に底部から胴部の途中部分を光透過部とするのが好ましい。
なお、本発明において、上記色付きラベルの一部分が透明であったり、全光線透過率が80%以上である部位については光透過部に含まれる。
また、本容器の遮光部は、容器本体の胴部の上端部から下方部分、特に肩部の途中部分から下方部分を遮光部とするのが好ましい。
なお、容器本体の胴部における底面から40mm以下、中でも30mm以下、その中でも25mm以下の部分は、光線の影響を受けにくいため遮光部としなくてもよい。但し、遮光部としてもよい。
本容器詰緑茶飲料の製造方法における充填工程では、上記のように調整された緑茶抽出液(「本緑茶抽出液」と称する)を、上記本容器に充填する。
本容器詰緑茶飲料の製造方法によって、上記本容器に上記本緑茶抽出液を充填して密封してなる容器詰緑茶飲料(「本容器詰緑茶飲料」)を製造することができる。
次に、本発明の実施形態の他例として、容器詰緑茶飲料における光劣化臭気を抑制する方法(「本光劣化臭気抑方法」と称する)について説明する。
本発明において、「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と表現する場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」或いは「好ましくはYより小さい」の意も包含する。
また、「X以上」(Xは任意の数字)或いは「Y以下」(Yは任意の数字)と表現した場合、「Xより大きいことが好ましい」或いは「Y未満であることが好ましい」旨の意図も包含する。
(緑茶抽出液A)
摘採から12時間以内に荒茶加工した茶葉(やぶきた種、静岡県産一番茶深蒸し)を回転ドラム型火入機で、茶温が100℃を超えないように設定温度350℃、乾燥時間5分の条件にて乾燥加工(火入加工)を施し、その茶葉(色相区分25、マンセル明度3、マンセル彩度1)12gを90℃の湯480mlで3.5分間抽出した。抽出液を冷却した後、目開50μmのフィルター(ポリプロピレン製)で濾過し、ビタミンCを0.45g添加し、pHが6.3になるよう重曹を添加し、1000mlにメスアップし、緑茶抽出液Aを得た。
摘採から12時間以内に荒茶加工した茶葉(ゆたかみどり種、鹿児島県産一番茶深蒸し、色相区分35、マンセル明度2、マンセル彩度1)20gおよびその茶葉を粉砕した粉末茶(ボールミル粉砕(マキノ社製BM−400)(投入量200kg))1gを30℃の水600mlで6分間抽出した。抽出液を冷却した後、遠心分離機(ウエストファリア社製SA1連続遠心分離機)を用いて流速480L/hr、回転数10000rpm、遠心沈降面積(Σ)1000m2で処理し、ビタミンCを0.45g添加し、pHが6.3になるよう重曹を添加し、1000mlにメスアップし、緑茶抽出液Bを得た。
摘採から12時間以内に荒茶加工した茶葉(やぶきた種、静岡県産二番茶浅蒸し)を回転ドラム型火入機で、茶温が100℃を超えないように設定温度300℃、乾燥時間4分の条件にて乾燥加工(火入加工)を施し、その茶葉(色相区分35、マンセル明度3、マンセル彩度2)8gを80℃の湯320mlで8.5分間抽出した。抽出液を冷却した後、遠心分離機(ウエストファリア社製SA1連続遠心分離機)を用いて流速480L/hr、回転数10000rpm、遠心沈降面積(Σ)1000m2で処理し、ビタミンCを0.45g添加し、pHが6.3になるよう重曹を添加し、1000mlにメスアップし、緑茶抽出液Cを得た。
摘採から12時間以内に荒茶加工した茶葉(ゆたかみどり種、鹿児島県産一番茶深蒸し)を回転ドラム型火入機で、茶温が100℃を超えないように設定温度280℃、乾燥時間6分の条件にて乾燥加工(火入加工)を施し、その茶葉(色相区分35、マンセル明度3、マンセル彩度1)20gおよびその茶葉を粉砕した粉末茶(ボールミル粉砕(マキノ社製BM−400)(投入量200kg))2gを30℃の水600mlで6分間抽出した。抽出液を冷却した後、遠心分離機(ウエストファリア社製SA1連続遠心分離機)を用いて流速480L/hr、回転数10000rpm、遠心沈降面積(Σ)1000m2で処理し、ビタミンCを0.45g添加し、pHが6.3になるよう重曹を添加し、1000mlにメスアップし、緑茶抽出液Dを得た。
摘採から12時間以内に荒茶加工した茶葉(やぶきた種、鹿児島県産一番茶浅蒸し)を回転ドラム型火入機で、茶温が100℃を超えないように設定温度330℃、乾燥時間5分の条件にて乾燥加工(火入加工)を施し、その茶葉(色相区分27、マンセル明度3、マンセル彩度1)9gを70℃の湯360mlで8分間抽出した。抽出液を冷却した後、目開1μmのフィルター(ポリプロピレン製)で濾過し、ビタミンCを0.45g添加し、pHが6.3になるよう重曹を添加し、1000mlにメスアップし、緑茶抽出液Eを得た。
摘採から12時間以内に荒茶加工した茶葉(やぶきた種、鹿児島県産一番茶浅蒸し)を回転ドラム型火入機で、茶温が100℃を超えないように設定温度330℃、乾燥時間5分の条件にて乾燥加工(火入加工)を施し、その茶葉(色相区分27、マンセル明度3、マンセル彩度1)9gを70℃の湯360mlで8分間抽出した。抽出液を冷却した後、目開1μmのフィルター(ポリプロピレン製)で濾過した。そこに、上記茶葉を粉砕した粉末茶(ボールミル粉砕(マキノ社製BM−400)(投入量200kg))0.3gを添加し、ビタミンCを0.45g添加し、pHが6.3になるよう重曹を添加し、1000mlにメスアップし、緑茶抽出液Fを得た。
(容器1)
ポリエチレンテレフタレート製であって、底部、胴部、該胴部の上端部が窄まってなる肩部(容器本体の周囲面積の8.5%)、肩部の上端に連続する首部、該首部に形成されたキャップ締結部及び開口部を有する透明な六面パネルボトル容器本体(525ml容量、胴径65mm、ハイト225mm、六面パネルボトル)と、白色キャップ(全光線透過率7.0%)とを備えた容器であって、前記肩部が光透過散乱部であり、前記胴部の外周には、胴部上端から底部の20mm上方位置まで(容器本体の周囲面積の81%に相当)を覆うように色付きラベル(ポリエチレンテレフタレート、色相区分35、マンセル明度6、マンセル彩度10)を被覆して、容器本体の周囲面積の81%が遮光部であり、残りの胴部及び首部が透過部である容器を採用した。
上記遮光部は、全光線透過率の平均値が33.5%、波長660nmの透過率の平均値が0.7%、波長610〜700nmの透過率の平均の最大値が1.0%、最小値が0.6%であった。
上記透過部は、全光線透過率の平均値が89.9%、波長660nmの透過率の平均値が89.2%、波長610〜700nmの透過率の平均の最大値が89.3%、最小値が89.1%であった。
容器1の光透過散乱部の凸条部形状を変更した(断面三角山状、斜角7°、頂部角度166°)(光透過散乱部ヘーズ値14.9、全光線透過率92.0%、波長610nm〜700nmの透過率の最大値が77.0%、最小値が76.6%、波長660nmの透過率が76.7%)以外、上記容器1と同様の容器2を選択した。
容器1の光透過散乱部の凸条部形状を変更した(断面三角山状、斜角30°、頂部角度120°)(光透過散乱部のヘーズ値23.0、全光線透過率89.7%、波長610nm〜700nmの透過率の最大値が72.3%、最小値が71.9%、波長660nmの透過率が72.0%)以外、上記容器1と同様の容器3を選択した。
容器1の光透過散乱部の凸条部形状を変更した(断面三角山状、斜角4°、頂部角度172°)(光透過散乱部のヘーズ値13.2、全光線透過率90.0%、波長610nm〜700nmの透過率の最大値が84.2%、最小値が83.5%、波長660nmの透過率が83.8%)以外、上記容器1と同様の容器4を選択した。
下記表1に示すように、上記緑茶抽出液Aと上記緑茶抽出液Bを50質量%、50質量%の割合で混合して、UHT殺菌機で135℃30秒間(F0=12)の条件で殺菌し、35℃で冷却した後、無菌条件下で上記容器1に充填して、プラスチックキャップ(NCフラップ、白色)を日本クロジャー社規定トルクにて巻き締め、容器詰緑茶飲料を製造した。
上記緑茶抽出液Aと上記緑茶抽出液Bの混合比率を下記表1に示すように変更した以外、実施例1と同様に、容器詰緑茶飲料を製造した。
上記容器1を下記表1に示すように変更した以外、実施例1と同様に、容器詰緑茶飲料を製造した。
上記容器1を下記表1に示すように変更した以外、実施例2と同様に、容器詰緑茶飲料を製造した。
上記容器1を下記表1に示すように変更した以外、実施例3と同様に、容器詰緑茶飲料を製造した。
上記緑茶抽出液Cと上記緑茶抽出液Dの混合比率を下記表1に示すように変更した以外、実施例1と同様に、容器詰緑茶飲料を製造した。
下記表1に示すように、上記緑茶抽出液Bと上記緑茶抽出液Eを5質量%、95質量%の割合で混合して、上記容器1に充填した以外、実施例1と同様に容器詰緑茶飲料を製造した。
下記表1に示すように、上記緑茶抽出液Aと上記緑茶抽出液Eを15質量%、85質量%の割合で混合して、上記容器1に充填した以外、実施例1と同様に容器詰緑茶飲料を製造した。
下記表2に示すように、緑茶抽出液を変更した以外、実施例1と同様に、容器詰緑茶飲料を製造した。
上記緑茶抽出液Aと上記緑茶抽出液Bの混合比率を下記表2に示すように変更した以外、実施例1と同様に、容器詰緑茶飲料を製造した。
上記緑茶抽出液Aと上記緑茶抽出液Bの混合比率を下記表2に示すようにすると共に、上記容器1を下記表2に示すように容器4に変更した以外、実施例1と同様に、容器詰緑茶飲料を製造した。
製造した実施例1〜15及び比較例1〜5の容器詰緑茶飲料の各物性値を測定してから、表5及び表6に記載の光暴露条件下で保存した後、パネラーによる官能評価を行った。
容器の光透過散乱部における全光線透過率およびヘーズ値は、「ヘーズメーターHM−150型(株式会社村上色彩技術研究所製)」を用い、CIE標準光源D65にて測定した。波長660nmの透過率は「紫外可視分光光度計UV−1800(島津製作所)」を用いて測定した。
糖類濃度は、HPLC糖分析装置(Dionex社製)を以下の条件で操作し、検量線法により定量して、グルコース及びフルクトースの合計濃度としての単糖濃度(ppm)、スクロース、セロビオース及びマルトースの合計濃度としての二糖濃度(ppm)を求め、これらの合計濃度としての糖類濃度(ppm)を求めた。
カラム:Dionex社製Carbopack PA1 φ4.6×250mm
カラム温度:30℃
移動相:A相 200mM NaOH
:B相 1000mM SodiumAcetate
:C相 超純水
流速:1.0ml/min
注入量:25μL
検出:Dionex社製ED50金電極
サンプルをHClにて酸性とした後、酢酸エチルにて液−液分配を行った。このうち酢酸エチル層をODS固相抽出カートリッジ(Waters社 セップパックプラス C18)に吸着させ、水−エタノール混合溶媒にて、エタノール濃度を順次変化させながら分画・溶出した。これらのうち、ODS分画の100%エタノール画分を、逆相クロマトグラフィーに供し、グリセロ糖脂質の定量分析を行った。
逆相カラム:WAKOPAK Ultra C18−3(WAKO社、長さ150mm)
サンプル注入量:10μl
流量:0.43ml/min
検出:210nm
溶離液:95%メタノール
温度:40℃
「レーザ回折式粒度分布測定装置SALD−2300(島津製作所製)」を用いて測定される体積基準粒度分布から体積平均粒子径(MV)を求めた。
総カテキン(EGC、EGCg、EC、ECg、GC、GCg、C、Cg)濃度、カフェイン濃度は、高速液体クロマトグラム(HPLC)を以下の条件で操作し、検量線法により定量して測定した。
カラム:waters社製 Xbridge shield RP18 φ3.5×150mm
カラム温度:40℃
移動相:A相 水
:B相 アセトニトリル
:C相 1%リン酸
流速:0.5ml/min
注入量:5μL
検出:waters社製UV検出器 UV230nm
サンプル10mlずつバイアル瓶に取り、NaClを3g加えた。また、内部標準液として0.1%シクロヘキサノールを5μl添加した。香気成分の抽出は固層マイクロ抽出(SPME)法を用いGC/MSにて以下の条件で分析を行った。
分析条件:SPME:DVB/Carboxen/PDMS
抽出:60℃、30分
GC/MS:Agilent5973N
カラム:DB−WAX(0.25mmI.D.×60m×0.25μm)
流速:1.0ml/分
オーブン:35℃(3分)〜5℃/分〜240℃(5分)
注入口:240℃、スプリットレスモード
シクロヘキサノールはm/z82、Z−3−ヘキセノールはm/z82、2,5−ジメチルピラジンはm/z108を用いて算出した。
茶葉由来可溶性固形分濃度は、茶葉のみ抽出した抽出液を液量が1Lになる割合に希釈し、アタゴ社製 示差濃度計 DD-7で測定した。
pHは、堀場社製 pHメーター「F-24」を使用して測定した。
表5及び表6に記載の条件で光暴露した実施例1〜15及び比較例1〜5について、下記に記載の通りに官能評価を行った。
まず、茶飲料の製造に従事する10人のパネラーを選出し、パネラーには、事前にコントロール1〜4を飲用してもらい、且つ、パネラー間でコントロール間の差についてディスカッションを行ってもらうことで、光劣化臭について、各コントロールとの比較基準について共通認識を持つようにした。
上記緑茶抽出液BをUHT殺菌機で135℃30秒間(F0=12)の条件で殺菌し、35℃で冷却した後、無菌条件下で、光透過散乱部及び遮光部を有さず、且つ飲料液を十分に視認できるPETボトル(東洋製罐社製、525ml容量、光透過部のヘーズ値2.3、全光線透過率89.9%、波長610〜700nmの透過率の最大89.1%、最小88.5%、波長660nmの透過率88.7%)に充填し、プラスチックキャップ(NCフラップ、白色)を日本クロジャー社規定トルクにて巻き締め、下記に記載の各条件下で保管し、コントロール1〜4を製造した。
冷暗所にて1週間保管し、光に暴露されていないものをコントロール1とし、赤色LED(3500ルクス)に2日間暴露させ、わずかな光劣化臭は感じるものの飲用に問題がない程度のものをコントロール2とし、赤色LED(3500ルクス)に4日間暴露させ、光劣化臭を感じ、飲用にやや問題があるものをコントロール3とした。
また、赤色LED(3500ルクス)に1週間暴露させ、光劣化臭が発生したものをコントロール4とし、下記の評価基準にて光劣化臭の有無を評価した。
◎:冷暗所保管のコントロール1と同様に、劣化臭は発生しておらず、良好。光劣化臭抑制という課題を解決している。
○:コントロール2と同程度のわずかな光劣化臭が発生していたが、飲用には問題ない。光劣化臭抑制という課題を解決している。
△:コントロール3と同程度の光劣化臭が発生しており飲用にやや問題あり。本件課題を解決していない。
×:コントロール4と同程度の光劣化臭が発生しており飲用が困難である、問題あり。本件課題を解決していない。
茶飲料の製造に従事する10人のパネラーを選出し、パネラーには、事前にコントロール5〜8を飲用してもらい、且つ、パネラー間でコントロール間の差についてディスカッションを行ってもらうことで、香りについて、各コントロールとの比較基準について共通認識を持つようにした。
上記実施例1と同様のPETボトルに上記緑茶抽出液Aと上記緑茶抽出液Bを50質量%、50質量%の割合で混合して、UHT殺菌機で135℃30秒間(F0=12)の条件で殺菌し、35℃で冷却した後、無菌条件下で充填したものをコントロール5とした(2,5−ジメチルピラジン/Z−3−ヘキセノール:5.4)。
上記実施例1と同様のPETボトルに上記緑茶抽出液Aと上記緑茶抽出液Bを70質量%、30質量%の割合で混合して、UHT殺菌機で135℃30秒間(F0=12)の条件で殺菌し、35℃で冷却した後、無菌条件下で充填したものをコントロール6とした(2,5−ジメチルピラジン/Z−3−ヘキセノール:8.5)。
上記実施例1と同様のPETボトルに上記緑茶抽出液Aと上記緑茶抽出液Bを90質量%、10質量%の割合で混合して、UHT殺菌機で135℃30秒間(F0=12)の条件で殺菌し、35℃で冷却した後、無菌条件下で充填したものをコントロール7とした(2,5−ジメチルピラジン/Z−3−ヘキセノール:12.3)。
上記実施例1と同様のPETボトルに上記緑茶抽出液AをUHT殺菌機で135℃30秒間(F0=12)の条件で殺菌し、35℃で冷却した後、無菌条件下で充填したものをコントロール8とした(2,5−ジメチルピラジン/Z−3−ヘキセノール:14.7)。
なお、上記コントロール5〜8については製造後に冷暗所で1週間保管したものを官能評価に使用した。
◎:コントロール5と同程度以上の十分な青い香りを感じる。
○:コントロール6と同程度の青い香りを感じる。
△:コントロール7と同程度のわずかな青い香りを感じる。
×:コントロール8と同様に、青い香りを感じない。
総合評価は、「光劣化臭の評価」において「◎」又は「○」の評価であって、且つ「香りの評価」において「◎」、「○」又は「△」であったサンプルであれば、本発明の課題を解決していると判断し、下記の評価とした。
(総合評価)
○:本発明の課題を解決している。
×:本発明の課題を解決していない。
Claims (9)
- 青さを有する緑茶抽出液を容器に充填してなる容器詰緑茶飲料の製造方法であって、
緑茶抽出液の糖類濃度を170ppm〜400ppmに調整し(この工程を「緑茶抽出液調整工程」と称する)、
遮光部と光透過散乱部とを有する容器であって、該光透過散乱部のヘーズ値が30以下であり且つ全光線透過率が80%以上であって、該光透過散乱部の波長610〜700nmの透過率が70〜80%である容器を選択し(この工程を「容器選択工程」と称する)、
前記緑茶抽出液調整工程により得られた緑茶抽出液を、前記容器選択工程で選択した容器に充填することを特徴とする、容器詰緑茶飲料の製造方法。 - 前記緑茶抽出液調整工程では、緑茶抽出液のグリセロ糖脂質量を0.3ppm〜20.0ppmに調整することを特徴とする、請求項1に記載の容器詰緑茶飲料の製造方法。
- 前記緑茶抽出液調整工程では、緑茶抽出液の茶葉由来粒子の平均粒子径を1.0μm〜20.0μmに調整することを特徴とする、請求項1又は2に記載の容器詰緑茶飲料の製造方法。
- 前記容器選択工程で選択する容器における光透過散乱部は、凸部若しくは凸条部が連続して並設されてなる構成を備えていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の容器詰緑茶飲料の製造方法。
- 前記凸部若しくは凸条部は5〜30°の斜角を有することを特徴とする請求項4に記載の容器詰緑茶飲料の製造方法。
- 前記凸部若しくは凸条部は各頂部の角度が120〜170°であることを特徴とする請求項4又は5に記載の容器詰緑茶飲料の製造方法。
- 前記緑茶抽出液調整工程では、緑茶抽出液のZ−3−ヘキセノール濃度(ppb)に対する2,5−ジメチルピラジン濃度(ppb)の比率(2,5−ジメチルピラジン/Z−3−ヘキセノール)を13以下に調整することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の容器詰緑茶飲料の製造方法。
- 青さを有する緑茶抽出液を容器に充填してなる容器詰緑茶飲料の光劣化臭の発生抑制方法であって、
緑茶抽出液の糖類濃度を170ppm〜400ppmに調整し(この工程を「緑茶抽出液調整工程」と称する)、
遮光部と光透過散乱部とを有する容器であって、該光透過散乱部のヘーズ値が30以下であり且つ全光線透過率が80%以上であって、該光透過散乱部の波長610〜700nmの透過率が70〜80%である容器を選択し(この工程を「容器選択工程」と称する)、
前記緑茶抽出液調整工程により得られた緑茶抽出液を、前記容器選択工程で選択した容器に充填することを特徴とする、容器詰緑茶飲料の光劣化臭の発生抑制方法。 - 青さを有する緑茶抽出液を容器に充填してなる容器詰緑茶飲料であって、
緑茶抽出液の糖類濃度が170ppm〜400ppmであり、
緑茶抽出液が充填された容器が、遮光部と光透過散乱部とを有する容器であって、該光透過散乱部のヘーズ値が30以下であり且つ全光線透過率が80%以上であって、該光透過散乱部の波長610〜700nmの透過率が70〜80%であることを特徴とする、容器詰緑茶飲料。
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