JP6920176B2 - 駅ホームの補強構造及び駅ホームの補強方法 - Google Patents
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Description
そのような盛土式の駅ホームの石積壁は、大規模地震時の外力によって、積み石崩落やすべり崩壊などを起こして崩れてしまうことが懸念されている。
こうした組積式の石積壁を補強するのに、石積壁の前面に伸縮性を有する補強ネットを固定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
石積ブロックが積み重ねられた石積壁が駅ホームの両側にその駅ホームの延在方向に沿って延設されている駅ホームを補強する駅ホームの補強構造であって、
前記石積壁の延設方向に沿う所定間隔毎に、その石積壁における複数の前記石積ブロックを上下に貫通して配設された複数の芯材と、
前記石積壁の所定高さ位置で、その石積壁の延設方向に沿って並んでいる複数の前記石積ブロックに亘って添接され、その複数の石積ブロックに対してそれぞれ固着されている添接部材と、
前記駅ホームの両側の前記石積壁に配設されている前記添接部材の間隔を保持するように、前記添接部材を前記駅ホームに繋ぎ止めている支持部材と、
を備えるようにした。
つまり、この駅ホームの補強構造であれば、例えば大規模地震が発生した場合でも、ホーム両側の石積壁で盛土を支えた状態を維持することができるので、駅ホームが損壊するのを防ぐことができる。
前記支持部材は、前記駅ホームの延在方向と直交する向きに配設されており、
前記支持部材の両端部が、前記駅ホームの両側の前記石積壁に配設されている前記添接部材に連結されているようにする。
前記芯材は、その下端部を前記駅ホームの中央側に向けて傾斜した姿勢で複数の前記石積ブロックを上下に貫通しているようにする。
傾斜した姿勢に配設された芯材の引抜抵抗力が土圧に対して好適に抗することができれば、駅ホームの両側の石積壁が盛土を支えている状態を好適に維持することができる。
前記石積壁の外面には、前記石積ブロックが積まれた段毎に前記石積壁の延設方向に沿って並んでいる複数の石積ブロックに亘って添接された長尺押さえ部材が固設されているようにする。
石積ブロックが積み重ねられた既設の石積壁が駅ホームの延在方向に沿って延設されており、その石積壁が盛土を支えている駅ホームを補強する駅ホームの補強方法であって、
前記石積壁の延設方向に沿う所定間隔毎に、その石積壁における複数の前記石積ブロックを上下に貫通する複数の芯材を配設する工程と、
前記石積壁の所定高さ位置で、その石積壁の延設方向に沿って並んでいる複数の前記石積ブロックに亘って添接部材を添接し、その添接板に対し複数の石積ブロックをそれぞれ固着する工程と、
前記石積壁が前記盛土を支えている状態を維持するように、前記石積壁に配設されている前記添接部材を前記盛土の安定な部位に繋ぎ止める工程と、
を備えるようにした。
ここでの駅ホームは、石積壁2のあるホーム両側に列車が発着する島式の駅ホームであり、駅ホームの石積壁2は、その外面が鉛直面を成すように複数の石積ブロック1が積まれて形成されている。
本実施形態の駅ホームの補強構造100は、例えば、図1(a)(b)に示すように、石積壁2の延設方向に沿う所定間隔毎に、その石積壁2における複数の石積ブロック1を上下に貫通して配設された複数の芯材10と、石積壁2の所定高さ位置で、その石積壁2の延設方向に沿って並んでいる複数の石積ブロック1に亘って添接され、その複数の石積ブロック1に対してそれぞれ固着されている添接部材20と、駅ホームの両側の石積壁2に配設されている添接部材20の間隔を保持するように、添接部材20を駅ホームに繋ぎ止めている支持部材30等を備えている。
この石積壁2における最上段の石積ブロック1は、「笠石」と称されるものであり、駅ホームから軌道側に張り出す態様で積まれている。
本実施形態では、石積壁2の延設方向に沿う石積ブロック1一つ置きの間隔で芯材10を配設している。
この芯材10は、石積壁2(石積ブロック1)に形成した貫通孔に挿入されて配設されたものでも、その貫通孔を形成しつつ石積壁2(石積ブロック1)に螺入するように配設されたものでもよい。
特に、この添接部材20は、最上段の複数の石積ブロック1に対してそれぞれアンカー21で固着されている。つまり、石積壁2の最上段の複数の石積ブロック1は全て添接部材20に固着されている。
特に、支持部材30は、駅ホームの延在方向と直交する向きに配設されており、その両端部が駅ホームの両側の石積壁2に配設されている添接部材20に連結されている。
この支持部材30は、対を成す添接部材20が互いの距離を一定に維持するように支持しており、その添接部材20の間隔が変わらないように保持している。また換言すれば、支持部材30は、石積壁2に配設されている添接部材20を駅ホームに繋ぎ止めるようにして、石積壁2が盛土3を支えている状態を維持している。
なお、ここでは添接部材20及び支持部材30を設置した後に盛土3を埋め戻し、その盛土3を覆うアスファルト舗装面4をホーム上面に形成している。
つまり、実施形態1の駅ホームの補強構造100を既存の駅ホームに構築すれば、例えば大規模地震が発生した場合でも、ホーム両側の石積壁2が崩壊することはなく、駅ホームが損壊してしまうことはない。
このように、本実施形態の駅ホームの補強構造100であれば、駅ホームが損壊するのを防ぐことができる。
それによって工期の短縮を図ることができ、工費を低減することが可能になる。
このような駅ホームの補強構造100であっても、駅ホームが損壊するのを防ぐことができる。
次に、本発明に係る駅ホームの補強構造及び駅ホームの補強方法の実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
傾斜した姿勢に配設された芯材10の引抜抵抗力が土圧に対して好適に抗することができれば、石積壁2が崩壊することはなく、駅ホームが損壊してしまうことはない。
このような駅ホームの補強構造100であっても、駅ホームが損壊するのを防ぐことができる。
次に、本発明に係る駅ホームの補強構造及び駅ホームの補強方法の実施形態3について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
この第1の支持部材31は、駅ホームの延在方向と直交する向きに配設されており、添接部材20に対し垂直に連結されている。
なお、第2の支持部材32は、錘部材であることに限らず、盛土3に打ち込まれた杭部材であってもよい。
つまり、実施形態3の駅ホームの補強構造100であっても、駅ホームが損壊するのを防ぐことができる。
それによって工期の短縮を図ることができ、工費を低減することが可能になる。
次に、本発明に係る駅ホームの補強構造及び駅ホームの補強方法の実施形態4について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
ここでの支持部材30は、例えば、鋼棒であり、下端部をホーム中央側の盛土3の領域に向けて傾斜した姿勢で設置され、その上端部が添接部材20に結合されている。
石積壁2に配設されている添接部材20を駅ホームに繋ぎ止めている支持部材30の引抜抵抗力が土圧に対して好適に抗することができれば、駅ホームの両側の石積壁2が盛土3を支えている状態を維持し易くなる。
つまり、実施形態4の駅ホームの補強構造100であっても、駅ホームが損壊するのを防ぐことができる。
次に、本発明に係る駅ホームの補強構造及び駅ホームの補強方法の実施形態5について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、下から5段目に相当する最上段の石積ブロック1には添接部材20が固設されているので、下から4段目までの石積ブロック1に長尺押さえ部材40を固設するようにした。
この長尺押さえ部材40は、石積壁2の石積ブロック1がはらみ出すのを防ぐ機能を有しており、加えて複数の石積ブロック1からなる石積壁2を強固に一体化する機能を有している。
なお、長尺押さえ部材40は、石積壁2の最上段の石積ブロック1(笠石)が駅ホームから軌道側に張り出している部分よりも軌道側に出ないサイズのものを採用している。
つまり、実施形態5の駅ホームの補強構造100であっても、駅ホームが損壊するのを防ぐことができる。
本実施形態では、下から3段目までの石積ブロック1の外面にアンカー41を用いて長尺押さえ部材40を固設し、下から4段目の石積ブロック1と最上段の石積ブロック1(笠石)との間の顎状部分にアンカー21を用いて添接部材20を固設した。
このような駅ホームの補強構造100であっても、複数の石積ブロック1からなる石積壁2を強固に一体化することができ、駅ホームが損壊するのを防ぐことができる。
片面ホームを補強する場合、例えば、石積壁2における複数の石積ブロック1を上下に貫通する複数の芯材10を配設した後、ホーム上面側の盛土3の一部を掘り起こして、最上段の複数の石積ブロック1に亘る長さの添接部材20を石積壁2に固設し、その石積壁2が盛土3を支えている状態を維持するように、石積壁2に配設されている添接部材20を駅ホームの盛土3の安定した部位に繋ぎ止めるために第1の支持部材31及び第2の支持部材32を設置することで、図5(a)(b)に示した駅ホームの補強構造100を構築することができる。
2 石積壁
3 盛土
4 アスファルト舗装面
10 芯材
20 添接部材
21 アンカー
30 支持部材
31 第1の支持部材
32 第2の支持部材
40 長尺押さえ部材
41 アンカー
100 駅ホームの補強構造
Claims (5)
- 石積ブロックが積み重ねられた石積壁が駅ホームの両側にその駅ホームの延在方向に沿って延設されている駅ホームを補強する駅ホームの補強構造であって、
前記石積壁の延設方向に沿う所定間隔毎に、その石積壁における複数の前記石積ブロックを上下に貫通して配設された複数の芯材と、
前記石積壁の所定高さ位置で、その石積壁の延設方向に沿って並んでいる複数の前記石積ブロックに亘って添接され、その複数の石積ブロックに対してそれぞれ固着されている添接部材と、
前記駅ホームの両側の前記石積壁に配設されている前記添接部材の間隔を保持するように、前記添接部材を前記駅ホームに繋ぎ止めている支持部材と、
を備えたことを特徴とする駅ホームの補強構造。 - 前記支持部材は、前記駅ホームの延在方向と直交する向きに配設されており、
前記支持部材の両端部が、前記駅ホームの両側の前記石積壁に配設されている前記添接部材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の駅ホームの補強構造。 - 前記芯材は、その下端部を前記駅ホームの中央側に向けて傾斜した姿勢で複数の前記石積ブロックを上下に貫通していることを特徴とする請求項1又は2に記載の駅ホームの補強構造。
- 前記石積壁の外面には、前記石積ブロックが積まれた段毎に前記石積壁の延設方向に沿って並んでいる複数の石積ブロックに亘って添接された長尺押さえ部材が固設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の駅ホームの補強構造。
- 石積ブロックが積み重ねられた既設の石積壁が駅ホームの延在方向に沿って延設されており、その石積壁が盛土を支えている駅ホームを補強する駅ホームの補強方法であって、
前記石積壁の延設方向に沿う所定間隔毎に、その石積壁における複数の前記石積ブロックを上下に貫通する複数の芯材を配設する工程と、
前記石積壁の所定高さ位置で、その石積壁の延設方向に沿って並んでいる複数の前記石積ブロックに亘って添接部材を添接し、その添接板に対し複数の石積ブロックをそれぞれ固着する工程と、
前記石積壁が前記盛土を支えている状態を維持するように、前記石積壁に配設されている前記添接部材を前記盛土の安定な部位に繋ぎ止める工程と、
を備えたことを特徴とする駅ホームの補強方法。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP2017218676A JP6920176B2 (ja) | 2017-11-14 | 2017-11-14 | 駅ホームの補強構造及び駅ホームの補強方法 |
Publications (2)
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