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JP6921135B2 - ターボ圧縮機及びこれを用いた冷凍機 - Google Patents
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JP6921135B2 - ターボ圧縮機及びこれを用いた冷凍機 - Google Patents

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Description

本発明は、ターボ圧縮機及びこれを用いた冷凍機に関する。
ターボ圧縮機は、電動機と、羽根車と、電動機の動力を羽根車に伝達する回転軸と、を有する。ここで、回転軸が2つの別体部品である電動機回転軸と羽根車回転軸とに分かれている場合、これらの回転軸を接続する増速ギヤが設けられ、それぞれの回転軸が軸受によって回転自在に支持された構成としたものが一般的である。この場合、電動機の動力は、増速ギヤを介して羽根車回転軸に伝達される。
一方、このような増速ギヤを用いない構造を有するギヤレスターボ圧縮機もある。ギヤレスターボ圧縮機の場合、一つの回転軸を介して電動機の動力を羽根車に直接伝達する。このような構造により、増速ギヤにおけるギヤ損失がなくなり、圧縮機性能を向上することができるとともに、圧縮機の部品点数を減らし、圧縮機の構造を簡素なものとすることができる。ギヤレスターボ圧縮機は、従来の増速ギヤ付きの圧縮機と比べて、電動機を高い回転数範囲で運転するため、回転軸の騒音や振動が問題となることがある。
特許文献1には、冷凍装置に用いる圧縮機であってモータによって駆動されるものにおいて、圧縮機の羽根車とモータのロータとを連結する軸が、一対の軸受(転がり軸受)により回転自在に支持されている構成が記載されている。
高速回転で運転する回転機械においては、回転軸と軸受の隙間に介在する潤滑油膜によって回転軸を支持するすべり軸受が採用されることが多い。すべり軸受は、回転軸外周面と軸受内周面のくさび状の隙間に、潤滑油が軸回転で引き込まれることで、油膜圧力が発生し、これによって回転軸の荷重を支持するものである。また、同様に回転機械に採用される転がり軸受と比べて、負荷容量が大きい、寿命が長い、運転騒音が小さい、耐衝撃性、吸振性が高い、といった特長を有する。
すべり軸受は、高速運転時に、強制振動や自励振動といった振動現象が問題になることがある。特に、自励振動は、すべり軸受の潤滑油膜の減衰効果によって回転軸が振れ回る現象であり、オイルホイップ、ホイルホワールと呼ばれる。オイルホイップは、危険速度の2倍以上の高い回転数で発生し、一度振動が発生すると減衰せずに発散するため、軸受や圧縮機の損傷を招くおそれがある。このため、強制振動や自励振動が発生する回転数範囲を避けて機械を運転するように設計することが望ましい。
しかしながら、近年、回転機械の大型化、高速化に伴い、運転範囲内で発生する振動現象の抑制が設計上の課題となっている。
このような課題に対しては、回転軸の剛性を高めて固有振動数を大きくする方法、回転軸の軸受支持箇所を増やす方法、あるいは安定性に優れる軸受を採用する方法がある。すべり軸受では、多円弧軸受、ティルティングパッド軸受、浮動ブッシュ軸受といった所謂動圧軸受が軸安定性に優れることが知られている。
特許文献2には、遠心式圧縮機において、主軸と駆動軸をギアボックスに取り付けるための3円弧軸受を備え、この3円弧軸受により回転軸の高速作動の確実性や安定性を効果的に向上させることで、雑音を低減することが記載されている。
特開2008−82622号公報 特表2016−539275号公報
特許文献2に記載の遠心式圧縮機においては、駆動モータとインペラーとの間にギアが設けられている。この文献においては、駆動モータの軸受の配置は、明示されていない。
電動機を両持ち支持する構成を有する圧縮機においては、循環電流による電食の発生が問題となる。これを防止するためには、軸受の絶縁やアースブラシの取り付け等が必要となり、圧縮機構造の複雑化やコストアップが問題となる。
これに対して、電動機を片持ち支持する構成を有する圧縮機においては、電食を考慮しなくてよいため、絶縁処置は不要であり望ましい。
また、油配管からの油漏れを防ぐ観点からは、油配管の本数や継手部を減らすことが望ましい。潤滑油をポンプから圧縮機へ単一の配管で供給し、ケーシング内部で系統を分岐させて各軸受に油供給をする構造をとる場合、電動機を両持ち支持する構造よりも、電動機を片持ち支持することで軸受間隔を短くした方が油供給経路を短くすることができ、構造を簡単にしやすいため望ましい。
しかしながら、電動機を片持ちで支持する構造とした場合、電動機回転子の加振力が大きくなり、回転軸の自励振動が発生する回転数が下がってしまう。特に、羽根車を備えた回転軸を直接電動機で駆動するターボ圧縮機は、従来の増速ギヤを有するターボ圧縮機と比べて、電動機の回転数が高くなり、運転範囲内で軸振動が発生するため、振動対策を行う必要がある。
本発明は、モータ直結構造を有し電動機回転子をすべり軸受で支持するターボ圧縮機において、電動機循環電流による電食を防止して絶縁構造を不要とし、給油経路を簡略化し、回転軸の振動を抑制し、高速回転を可能とすることを目的とする。
本発明のターボ圧縮機は、固定子及び回転子を有する電動機と、羽根車と、回転子と羽根車とを直結する回転軸と、回転子と羽根車との間に配置され潤滑油を介して回転軸を支持する少なくとも二つの軸受と、これらを収容するケーシングと、を備え、回転軸は、略水平方向に配置され、回転子は、回転軸により片持ち支持され、少なくとも二つの軸受は、少なくとも一つが多円弧すべり軸受である。
本発明によれば、モータ直結構造を有し電動機回転子をすべり軸受で支持するターボ圧縮機において、電動機循環電流による電食を防止して絶縁構造を不要とし、給油経路を簡略化し、回転軸の振動を抑制し、高速回転を可能とすることができる。
本発明の一実施形態に係るターボ圧縮機の全体構成を示す概略断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のベアリングハウジング3を分解した状態で多円弧すべり軸受8の側から見た図である。 図1の多円弧すべり軸受8のベアリングハウジング3との接触面を示す図である。 図4のB−B断面図である。 本発明の他の実施形態に係るターボ圧縮機の全体構成を示す概略断面図である。 図6の多円弧すべり軸受68を分解した状態でベアリングハウジング3の側から見た斜視図である。 図7の多円弧すべり軸受68の縦断面図である。 実施形態3に係る真円すべり軸受けのA−A断面図である。 本発明の冷凍機を示す概略構成図である。
(実施形態1)
本発明は、モータ直結型のターボ圧縮機であるギヤレスターボ圧縮機及びこれを用いた冷凍機に関する。ここで、ギヤレスターボ圧縮機の回転軸は、ケーシングの内部で略水平方向に配置され、動圧すべり軸受により支持されている。
ここで、「略水平方向」には、重力の方向に直交する真の水平方向に対し、10度程度傾いた方向も含まれるものとする。これは、ターボ圧縮機の据え付けをする際の設置環境を考慮したものである。もちろん、このような真の水平方向に対する傾きは、小さい方がよく、5度以下が望ましく、3度以下が更に望ましい。いずれにしても、本発明に係る動圧すべり軸受(多円弧すべり軸受)を用いることにより、回転軸の振れ回りを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明のターボ圧縮機の全体構成を示す概略断面図である。
本図に示すように、ターボ圧縮機1は、羽根車5、6と、電動機10と、これらを接続する回転軸7と、回転軸7を支持する多円弧すべり軸受8、9(以下「多円弧軸受」ともいう。)と、を備えている。これらの構成要素は、ケーシングの内部に収容されている。電動機10は、電動機固定子11(固定子)と電動機回転子12(回転子)とを有する。電動機回転子12は、回転軸7を介して、ギヤなしで羽根車5、6に直結されている。羽根車5、6は、電動機10により駆動される。
ケーシングは、羽根車5、6を収容する羽根車ケーシング2と、多円弧すべり軸受8、9を設置するベアリングハウジング3と、電動機10を収容するモーターケーシング4と、で構成されている。羽根車ケーシング2及びモーターケーシング4は、水平方向に接続され、全体として円筒形状をなしている。電動機固定子11は、モーターケーシング4の内壁に固定されている。
回転軸7は、羽根車ケーシング2及びモーターケーシング4の中心部に配置され、多円弧すべり軸受8、9によって支持されている。多円弧すべり軸受8、9は、ベアリングハウジング3に固定されている。
本図に示すように、電動機10は、回転軸7の片端部に配置されている。そして、回転軸7の電動機10側の端部は、軸受等で支持されていない。言い換えると、電動機回転子12は、多円弧すべり軸受8、9によって片持ち支持されている。更に言い換えると、ターボ圧縮機1は、電動機10(電動機回転子12)が多円弧すべり軸受8、9によって支持されたオーバーハング構造を有している。
ベアリングハウジング3には、給油路13a、13b、13c(潤滑油の供給路)が設けられている。給油路13aには、ターボ圧縮機1の外部の給油配管(図示していない。)が接続され、給油口13から潤滑油が供給されるようになっている。潤滑油は、給油路13a、13b、13cを通って、多円弧すべり軸受8、9に供給される。言い換えると、潤滑油の供給路(給油路13a)は、給油路13b、13cに分岐され、二つの軸受(多円弧すべり軸受8、9)に連通している。
ターボ圧縮機1は、上述のようにオーバーハング構造としたことにより、回転軸7の中央部に軸受を配置できる。このため、ベアリングハウジング3にのみ給油路13a、13b、13cを形成すればよく、圧縮機構造を簡略化することができる。
本発明のターボ圧縮機は、本図に示すように、電動機回転子12が多円弧すべり軸受8、9によって水平方向に片持ち支持されているため、両端部で軸受により支持する機構を有する圧縮機(回転機械)に比べて、回転軸7の固有振動数が小さくなる場合があり、自励振動や共振が発生する回転数が低くなりやすい。また、高速回転時に電動機回転子12に外力が加わった際の感度が高く、共振時の軸振動が大きくなる。
このため、本図に示す多円弧すべり軸受9の内部においては、回転軸7の自励振動や共振を抑制することが課題となる。
図2は、図1のA−A断面図であり、多円弧すべり軸受の詳細な構成を示したものである。
本図に示す多円弧すべり軸受8は、三円弧すべり軸受(以下「三円弧軸受」ともいう。)である。多円弧すべり軸受8の中心部には、回転軸7が挿入されている。回転軸7の中心は、多円弧すべり軸受8の中心(軸受中心)に配置されている。すなわち、回転軸7と多円弧すべり軸受8とは、中心が同じになるように設置されている。回転軸7の直径は、φDである。
多円弧すべり軸受8は、同心円弧面14、偏心円弧面15及び給油溝16を有する。同心円弧面14の半径は、Rである。偏心円弧面15の中心は、同心円弧面14の中心とは異なる。偏心円弧面15の半径は、Rである。給油溝16の曲率半径は、同心円弧面14及び偏心円弧面15の半径よりも小さい。
給油溝16の最も深い部位における偏心円弧面15を外挿した面と同心円弧面14との間の距離は、δである。回転軸7と同心円弧面14との間の距離(隙間)は、δである。δは、同心円弧面14の半径Rと回転軸7の半径(φD/2)との差である。
偏心円弧面15が同心円弧面14に接する部位から給油溝16の最も深い部位までの偏心円弧面15の開き角(中心角)は、回転軸7の中心を基準とした場合、θである。同心円弧面14の開き角(中心角)は、θである。
本図においては、同心円弧面14、偏心円弧面15及び給油溝16を円弧として表しているが、これらの断面形状は、円弧に限定されるものではなく、潤滑油の圧力分布が所望の状態となるような形状であればよい。
回転軸7と多円弧すべり軸受8との隙間は、外部から供給される潤滑油で満たされる。同心円弧面14は、当該隙間の最小部分を決定する。偏心円弧面15は、当該隙間が回転軸7の回転方向に向かって次第に狭まって同心円弧面14につながるように軸受中心から偏心した配置となっている。同心円弧面14及び偏心円弧面15は、それぞれ3つ、同心円弧面14同士及び偏心円弧面15同士で等角度配置になるように形成されている。言い換えると、複数の同心円弧面14は、等角度配置になるように形成され、複数の偏心円弧面15は、等角度配置になるように形成されている。同心円弧面14と偏心円弧面15との間には、潤滑油を供給する給油溝16が形成されている。
ここで、「等角度配置」とは、円周方向に等しい角度で配置されていることをいう。よって、同心円弧面14は、多円弧すべり軸受8の内壁面において、回転軸7の回転方向に等しい角度で配置されている、ということができる。偏心円弧面15についても、同心円弧面14と同様に、多円弧すべり軸受8の内壁面において、回転軸7の回転方向に等しい角度で配置されている。
なお、多円弧すべり軸受9も、多円弧すべり軸受8と同様に、その内壁面に同心円弧面、偏心円弧面及び給油溝を有する。
本図に示すような軸受の構成により、回転軸7の外周面に一様でない隙間の分布が形成される。回転軸7の回転に伴い、当該隙間の回転軸7の回転方向に圧力分布が生じる。この圧力分布は、本図に示すような三円弧軸受の場合、回転軸7の回転方向に三つのピーク(極大値)を有する。このピークが等角に分布するため、回転軸7は、潤滑油を介して三つの方向から支持されることになり、回転軸7の振動が抑制される。これにより、ターボ圧縮機の回転数を高くしても、安定した運転とすることができ、騒音の発生も抑制することができる。
なお、本図においては、三円弧軸受を示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、四つ以上の円弧形状を有する多円弧軸受においても同様の効果を得ることができる。
図3は、図1のベアリングハウジング3を分解した状態で多円弧すべり軸受8の側から見た図である。
図3に示すように、ベアリングハウジング3の端面32には、潤滑油を供給する給油溝34が形成されている。給油溝34は、端面32に円弧状に設けられている。潤滑油は、ベアリングハウジング3の反対側の端部に設けられた給油口13から供給され、給油路13a、13bを通って給油溝34に入り、多円弧すべり軸受8(図1)に供給されるように構成されている。給油溝34は、円弧状であり、給油路13bの側と反対の端部が潤滑油の行き止まりとなる。
また、ベアリングハウジング3は、フランジ部31を有する。フランジ部31は、図1に示す羽根車ケーシング2とモーターケーシング4との間に挟まれ、固定されている。
ベアリングハウジング3は、フランジ部31及び端面32を貫通する貫通孔33を有する。貫通孔33には、回転軸が挿入される。
図4は、図1の多円弧すべり軸受8のベアリングハウジング3との接触面を示す図である。
図4に示すように、多円弧すべり軸受8には、3つの給油路42が等角に設けられている。これらの3つの給油路42には、図3の給油溝34から潤滑油が供給される。また、多円弧すべり軸受8は、貫通孔41を有する。貫通孔41には、回転軸が挿入される。
図5は、図4のB−B断面図である。
図5に示すように、給油路42は、多円弧すべり軸受8の内部で給油路43に接続されている。給油路43は、製作工程の観点から、多円弧すべり軸受8の外周面から中心部に向かって穴あけをすることが望ましい。このため、給油路43を形成した後、多円弧すべり軸受8の外周部に残る給油路43は、溶接等により封じられ、封止部44が形成される。
このような構成により、多円弧すべり軸受8の回転軸側に潤滑油が供給される。
(実施形態2)
図6は、本発明の他の実施形態に係るターボ圧縮機の全体構成を示す概略断面図である。
本図において図1と異なる点は、軸受部分が小径部を有する多円弧すべり軸受68、69で構成されている点である。この小径部は、ベアリングハウジング3の内部に挿入されている。ベアリングハウジング3は、給油路13bに接続された給油路13d、13eを有している。ベアリングハウジング3の給油路13dは多円弧すべり軸受68の小径部に、ベアリングハウジング3の給油路13eは多円弧すべり軸受69の小径部に潤滑油を供給するように構成されている。
図7は、図6の多円弧すべり軸受68を分解した状態でベアリングハウジング3の側から見た斜視図である。
図7において、多円弧すべり軸受68は、フランジ部68a及び小径部68bを含む。フランジ部68a及び小径部68bはともに、貫通孔71を有する。貫通孔71には、回転軸が挿入される。小径部68bの外周部には、給油溝72を設けられている。フランジ部68aには、ボルト穴73が設けられている。
図8は、図7の多円弧すべり軸受68の縦断面図である。
図8に示すように、給油溝72は、貫通孔71に通じる給油路81に接続されている。図6に示すベアリングハウジング3の給油路13dを介して供給された潤滑油は、給油溝72及び給油路81を介して貫通孔71に供給される。
(実施形態3)
実施形態1および2は、二つの軸受を有し、その両方が多円弧すべり軸受であったが、これに制限されず、一方が真円すべり軸受であってもよい。図9に真円すべり軸受の一例を示す。この真円すべり軸受は、図1において符号8、9で示す二つの軸受のいずれか一方に設けられ、その他方が多円弧すべり軸受(例えば三円弧軸受)である。
少なくともいずれか一方を多円弧すべり軸受とすることで回転軸の振れ回り抑制効果を得られる。
また、多円弧すべり軸受は回転軸が正転する場合に、潤滑油の圧力分布を正しく形成できる。一方で圧縮機急停止時に冷媒ガスの逆流により回転軸が一時的に逆回転し、多円弧すべり軸受の上記効果を十分に得られない場合がある。このような場合において、荷重が大きいモータ側軸受の焼き付きが懸念され、その防止が必要である。本実施形態では、いずれか一方を真円すべり軸受とすることで、上記懸念を抑制できる。さらに好ましくは、モータ側の軸受のみを真円すべり軸受とすることで逆回転時の焼き付きを効果的に防止できる。一方の軸受は多円弧すべり軸受であるため、回転軸の振れ回り抑制の効果も得られる。
図9において、真円すべり軸受は、同心円弧面114、給油溝116を有する。同心円弧面114の半径は、R11である。給油溝116は、回転軸7の外面と同心円弧面114との隙間に相当する。回転軸7と同心円弧面114との間の距離(隙間)は、δ11である。回転軸7の半径(φD/2)は、実施形態1、2の回転軸7のそれと同じである。隙間δ11は、回転軸7が軸受内の定位置に不動ではなく回転しながら変位するため、同心円弧面114の位置によって異なる。
実施形態3において、真円すべり軸受の同心円弧面の中心と、多円弧すべり軸受の同心円弧面の中心とは、同じ直線上にあることが好ましい。
実施形態3において、真円すべり軸受の同心円弧面114の半径は、多円弧すべり軸受の同心円弧面14の半径あるいは偏心円弧面の半径よりも大きい。しかし、これに制限されず、真円すべり軸受の同心円弧面114の半径が多円弧すべり軸受の同心円弧面14の半径または偏心円弧面の半径と同じに構成されていてもよい。
実施形態3において、真円すべり軸受に対する給油溝および給油路は、実施形態1および2と同じでもよく、異なる経路でもよく、それらの数が増減してもよい。
(別実施形態)
(1)少なくとも一つの軸受において、その厚み方向(回転軸の軸と平行な方向)に直列に、真円すべり軸受と多円弧すべり軸受とが配置されていてもよい。この場合に、一種類の軸受のみで構成された軸受の厚みよりも、2種類の軸受が直列に配置された軸受の厚みの方が厚いことが好ましい。
(2)実施形態1および2において、2つの多円弧すべり軸受の同心円弧面の中心は、同じ直線上にあることが好ましい。
(3)実施形態1から3において、二つの軸受を回転子と羽根車との略中間に配置させているが、これに限定されず、回転子の近位(羽根車の遠位)または回転子の遠位(または羽根車の近位)に配置してもよい。
(4)実施形態1から3において、二つの軸受の一例を挙げたが、軸受が三つ以上であってもよい。ただし軸受けが少ない方が給油路、給油溝などをより簡単な構造にし易い。
図10は、本発明の冷凍機(冷凍サイクル)を示す概略構成図である。
図10に示す冷凍機90は、ターボ圧縮機1、凝縮器92、減圧装置91(膨張弁)、蒸発器93及びこれらを接続する冷媒配管95を備えている。ターボ圧縮機1は、低温低圧の冷媒ガスを圧縮して高温高圧の冷媒ガスを吐出し、凝縮器92に送る。凝縮器92に送られた冷媒ガスは、凝縮器92内を流れる冷却水と熱交換をして冷却され凝縮し、冷媒液となる。そして、冷媒液は、減圧装置91を通過して減圧され、蒸発器93に送られる。蒸発器93に送られた冷媒液は、蒸発器93内を流れる冷水と熱交換をして加熱され蒸発し、冷媒蒸気となり、ターボ圧縮機1に送られる。凝縮器92で冷媒ガスから熱を奪った冷却水は、冷却塔(図示していない。)等に送られ、大気中に放熱する。蒸発器93で蒸発する冷媒液との熱交換により冷却された冷水は、ビルの空調等に利用される。
1:ターボ圧縮機
2:羽根車ケーシング
3:ベアリングハウジング
4:モーターケーシング
5、6:羽根車
7:回転軸
8、9:多円弧すべり軸受
10:電動機
11:電動機固定子
12:電動機回転子
13:給油口
13a、13b、13c、13d、13e:給油路
14、114:同心円弧面
15:偏心円弧面
16:給油溝
31:フランジ部
32:端面
33:貫通孔
34:給油溝
41:貫通孔
42、43:給油路
44:封止部
68、69:多円弧すべり軸受
68a:フランジ部
68b:小径部
71:貫通孔
72:給油溝
73:ボルト穴
81:給油路
90:冷凍機
91:減圧装置
92:凝縮器
93:蒸発器
95:冷媒配管

Claims (8)

  1. モータ直結構造を有し電動機の回転子をすべり軸受で支持するターボ圧縮機であって、
    固定子及び回転子を有する電動機と、
    羽根車と、
    前記回転子と前記羽根車とを直結する回転軸と、
    前記回転子と前記羽根車との間に配置され潤滑油を介して前記回転軸を支持する少なくとも二つの軸受と、
    これらを収容するケーシングと、を備え、
    前記回転軸は、略水平方向に配置され、
    前記回転子は、前記回転軸により片持ち支持され、
    前記少なくとも二つの軸受は、少なくとも一つが多円弧すべり軸受である、ターボ圧縮機。
  2. 前記多円弧すべり軸受は、同心円弧面と、偏心円弧面と、前記潤滑油が供給される給油溝と、を有する、請求項1記載のターボ圧縮機。
  3. 前記多円弧すべり軸受は、前記同心円弧面及び前記偏心円弧面を複数有し、
    複数の前記同心円弧面は、等角度配置になるように形成され、
    複数の前記偏心円弧面は、等角度配置になるように形成されている、請求項2記載のターボ圧縮機。
  4. 前記多円弧すべり軸受は、三円弧すべり軸受である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のターボ圧縮機。
  5. 前記ケーシングは、一つの給油口と、前記潤滑油の供給路と、を有し、
    前記供給路は、分岐され、前記二つの軸受に連通している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のターボ圧縮機。
  6. 前記ケーシングは、羽根車ケーシングと、モーターケーシングと、これらの間に配置されたベアリングハウジングと、を含み、
    前記ベアリングハウジングは、一つの給油口と、前記潤滑油の供給路と、を有し、
    前記供給路は、分岐され、前記二つの軸受に連通している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のターボ圧縮機。
  7. 前記少なくとも二つの軸受は、少なくとも一つが真円すべり軸受である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のターボ圧縮機。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のターボ圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器と、これらを接続する冷媒配管と、を備えた、冷凍機。
JP2019005681A 2018-03-23 2019-01-17 ターボ圧縮機及びこれを用いた冷凍機 Active JP6921135B2 (ja)

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