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JP6922764B2 - 基地局装置、制御装置、プログラム - Google Patents
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Description

本発明は、通信技術に関し、特にデータを送信する基地局装置、制御装置、プログラムに関する。
移動体通信システムにおける全ての基地局装置を共通の周波数で運用することがある。1つの端末装置から送信されたパケット信号を複数の基地局装置で受信した場合、各基地局装置の上位に接続された制御局は、複数の基地局装置から送られたパケット信号の中から品質の高いパケットを選択して、ネットワークに伝送する(例えば、特許文献1)。
特開2002−335582号公報
特許文献1に開示された技術では、移動局が送出したパケット信号が複数の基地局装置から制御局に送信されるため、これらのパケット信号によってネットワークのトラヒックが増大してしまうことがある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の基地局装置それぞれにおいて受信された複数の信号に基づいて処理を行う通信システムにおいて、トラヒックの増大を抑制する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の基地局装置は、端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第1品質情報を計算する計算部と、他の基地局装置が端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第2品質情報を取得する取得部と、計算部において計算した第1品質情報と、取得部において取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定する判定部と、判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、端末装置から受信した信号を他の基地局装置に送信する送信部と、を備える。判定部は、取得部が複数の他の基地局装置それぞれから、複数の第2品質情報を取得した場合に、それら複数の第2品質情報の中の最も品質の高い品質情報と、第1品質情報とを比較する。
本発明の別の態様もまた、基地局装置である。この装置は、端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第1品質情報を計算する計算部と、他の基地局装置が端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第2品質情報を取得する取得部と、計算部において計算した第1品質情報と、取得部において取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定する判定部と、判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、端末装置から受信した信号を他の基地局装置に送信する送信部と、を備える。判定部は、第1品質情報と第2品質情報とが同じ品質である場合に、自基地局装置を識別する識別子と、第2品質情報に対応する他の基地局装置を識別する識別子とを比較し、その比較結果に応じて、送信部に端末装置から受信した信号を送信させるか否かを決定する。
本発明のさらに別の態様もまた、基地局装置である。この装置は、一の端末装置から送信された一の発呼情報を受信する無線受信部と、無線受信部で受信した一の発呼情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶した一の発呼情報の品質の程度を示す第1品質情報を計算する計算部と、他の基地局装置が一の端末装置から受信した一の発呼情報の品質の程度を示す第2品質情報を取得する取得部と、計算部において計算した第1品質情報と、取得部において取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定する判定部と、判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、記憶部に記憶した一の発呼情報を記憶部から読み出して他の基地局装置に送信する送信部と、判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、記憶部から一の発呼情報を取得して他の端末装置に対して送信し、判定部において第2品質情報の品質が高いと判定された場合に、他の基地局装置から取得した一の発呼情報を他の端末装置に対して送信する無線送信部と、を備える。
本発明のさらに別の態様もまた、基地局装置である。この装置は、端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第1品質情報を計算する計算部と、計算部において計算した第1品質情報を、マルチキャスト通信により複数の他の基地局装置に通知する通知部と、他の基地局装置が端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第2品質情報を取得する取得部と、計算部において計算した第1品質情報と、取得部において取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定する判定部と、判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、端末装置から受信した信号を他の基地局装置に送信する送信部と、を備える。判定部は、取得部が複数の他の基地局装置それぞれから、複数の第2品質情報を取得した場合に、それら複数の第2品質情報の中の最も品質の高い品質情報と、第1品質情報とを比較する。
本発明のさらに別の態様は、制御装置である。この装置は、複数の基地局装置のそれぞれから、各基地局装置を識別する識別子と、各基地局装置が端末装置から受信した信号の品質の程度を示す品質情報とを取得する取得部と、取得部において取得した品質情報の中で、最も品質の高い品質情報を選択する選択部と、選択部において選択した品質情報に対応する識別子をもつ基地局装置に対して、当該品質情報に対応する信号を送信するように指示を出力する出力部と、を備える。選択部は、最も品質の高い品質情報が複数存在することを検出した場合、それら複数の品質情報それぞれに対応する基地局装置の識別子を用いて、1つの品質情報を選択する
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数の基地局装置それぞれにおいて受信された複数の信号に基づいて処理を行う通信システムにおいて、トラヒックの増大を抑制できる。
実施例1の比較対象となる通信システムの構成を示す図である。 図1の通信システムによる処理の概要を示す図である。 図1の通信システムによる送信処理の概要を示す図である。 実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図4の基地局装置の構成を示す図である。 図5のIPアドレス設定部に記憶されるデータのデータ構造を示す図である。 図5の発呼情報受信バッファ部に記憶されるデータのデータ構造を示す図である。 図5の通信部から送信される品質スコアパケット信号のデータ構造を示す図である。 図4の通信システムによる品質スコアパケット信号の送受信を示す図である。 図5の品質スコア受信バッファ部に記憶されるデータのデータ構造を示す図である。 図5の基地局装置による処理手順を示すフローチャートである。 図5の通信部から送信される発呼情報パケット信号のデータ構造を示す図である。 図4の通信システムによる発呼情報パケット信号の送受信を示す図である。 図5の発呼情報送信バッファ部に記憶されるデータのデータ構造を示す図である。 実施例2の処理の必要性を説明するための図である。 図16(a)−(b)は、品質スコアパケット信号の未達が発生した場合に、品質スコア受信バッファ部に記憶されるデータの一例を示す図である。 実施例2に係る通信システムの構成を示す図である。 図17の制御装置の構成を示す図である。 図17の制御装置のIPアドレス設定部に記憶されるデータのデータ構造を示す図である。 図17の通信システムにおける制御装置への品質スコアパケット信号の送信を示す図である。 図17の制御装置による処理手順を示すフローチャートである。 図17の制御装置から送信される発呼情報配信指示パケット信号のデータ構造を示す図である。
(実施例1)
本発明の実施例は、基地局装置を介して互いに通信する複数の端末装置が含まれる通信システムに関する。本通信システムは、例えば、業務用無線システムに対応する。また、端末装置から基地局装置に向かう上りリンクの周波数(以下、「上り周波数」という)と、基地局装置から端末装置に向かう下りリンクの周波数(以下、「下り周波数」という)とは異なる。なお、上り周波数は、基地局装置における受信周波数に相当し、下り周波数は、基地局装置における送信周波数に相当する。一方、複数の基地局装置のそれぞれにおける上り周波数は同一であり、複数の基地局装置のそれぞれにおける下り周波数も同一である。以下では、1つの上り周波数と1つの下り周波数との組合せを「チャネル」ということもあるが、上り周波数または下り周波数の一方を「チャネル」ということもある。なお、周波数で規定される「チャネル」だけでなく、時分割多重や拡散符号などの技術を用いた「チャネル」を用いてもよい。また「チャネル」は、無線通信システムで使用される「無線リソース」であるといえる。以下では、本実施例に係る通信システムの比較対象となる通信システムを説明してから、本実施例に係る通信システムを説明する。
図1は、実施例1の比較対象となる通信システム200の構成を示す。通信システム200は、IPネットワーク110、制御装置112、基地局装置114と総称される第1基地局装置114a、第2基地局装置114b、第3基地局装置114c、端末装置116と総称される第1端末装置116a、第2端末装置116b、第3端末装置116c、同期制御用基準装置120と総称される第1同期制御用基準装置120a、第2同期制御用基準装置120b、第3同期制御用基準装置120c、第4同期制御用基準装置120dを含む。ここで、通信システム200に含まれる基地局装置114の数は「3」に限定されず、端末装置116の数は「3」に限定されず、それらより多くてもよく、それらよりも少なくてもよい。
複数の端末装置116、複数の基地局装置114は、前述のごとく、業務用無線システムに対応しており、使用可能な周波数の制限により基地局装置114と端末装置116間の通信は広域で単一周波数により運用される。この方式はサイマルキャストシステムとも呼ばれる。サイマルキャストシステムでは、複数の基地局装置114をまたいでサイマルキャスト通信が実行される。つまり、制御装置112は、各基地局装置114を制御するとともに、1つの基地局装置114が端末装置116からの発呼情報(送信情報)を受信した場合に、複数の基地局装置114に、受信した発呼情報を転送する。
各端末装置116は、1つ以上の基地局装置114を介して、音声通信を実行する。各端末装置116はPTT(Push To Talk)ボタンを備え、PTTボタンが押し下げられた端末装置116はユーザの音声が含まれた発呼情報を基地局装置114に送信する。複数の基地局装置114は、端末装置116からの発呼情報を受信すると、発呼情報をIPパケット化することによってパケット信号を生成し、パケット信号をIPネットワーク110を介して制御装置112に送信する。すなわち、端末装置116が音声通信を実行する場合には、パケット信号にデータ容量が大きい音声データが含まれる。その際、複数の基地局装置114は、発呼情報の品質として、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)、発呼情報のエラー率などを測定し、受信した発呼情報の品質に関する情報(以下、「品質情報」という)もパケット信号に含める。
制御装置112は、複数の基地局装置114からのパケット信号を受信し、各パケット信号に含まれた品質情報をもとに、最高の品質情報を含んだパケット信号の発呼情報を選択する。また、制御装置112は、選択した発呼情報を複数の基地局装置114のそれぞれが送信すべき時刻に関する情報(以下、「送信時刻」という)を生成する。さらに、制御装置112は、送信時刻と発呼情報とが含まれたパケット信号を、IPネットワーク110を介して複数の基地局装置114に送信する。ここで、制御装置112には、第4同期制御用基準装置120dが接続されており、第4同期制御用基準装置120dは、例えば、高精度NTP(Network Time Protocol)サーバ、GPS(Global Positioning System)受信装置である。第4同期制御用基準装置120dは、基準となる時刻(以下、「基準時刻」という)を生成し、制御装置112は、基準時刻をもとに送信時刻を生成する。
複数の基地局装置114は、パケット信号を受信すると、パケット信号から送信時刻と発呼情報とを抽出する。各基地局装置114にも同期制御用基準装置120が接続されており、基地局装置114は、同期制御用基準装置120から取得した基準時刻が送信時刻を経過した場合に、発呼情報を送信する。ここで、第1同期制御用基準装置120aから第4同期制御用基準装置120dは、同期されているので、第1基地局装置114aから第3基地局装置114cは、発呼情報を同一のタイミングで送信する。そのため、通信システム200は、サイマルキャストシステムであるといえる。端末装置116は、基地局装置114からの発呼情報を受信して、音声を再生する。1つの端末装置116を使用するユーザの発話が続く限り、このような処理は定期的に繰り返して続けられる。
図2は、実施例1の比較対象となる通信システム200による処理の概要を示す。第1基地局装置114aから第3基地局装置114cまでの各基地局装置114が、IPネットワーク110経由で制御装置112に送信するパケット信号には、発呼情報と、基地局装置114が端末装置116から発呼情報を受信した発呼情報受信時刻とが含まれる。制御装置112は各基地局装置114から受信したパケット信号をバッファに保存する。制御装置112は、複数のパケット信号内の発呼情報受信時刻の差が一定以内(例えば数ミリsec)である場合に、それらのパケット信号のそれぞれに、同一の発呼情報が含まれていると判定する。制御装置112は、同一の発呼情報であると判定された複数の発呼情報のうち、最も品質の高い発呼情報を選択する。
制御装置112は、選択した発呼情報と、送信時刻とが含まれたパケット信号を生成し、パケット信号をIPネットワーク110経由で第1基地局装置114aから第3基地局装置114cに送信する。この送信時刻は、全ての基地局装置114において送信タイミングを一致させる目的で設定されるので、全ての基地局装置114に対して同じ値とされる。また、送信時刻は、IPネットワーク110の遅延時間を考慮した値とされる。
図3は、実施例1の比較対象となる通信システム200による送信処理の概要を示す。制御装置112は、パケット信号Nからパケット信号N+5を一定間隔で基地局装置114に送信する。基地局装置114は、各バッファに格納した後、パケット信号に含まれた送信時刻を抽出するとともに、同期制御用基準装置120から得られる基準時刻が送信時刻を超えた場合に、発呼情報を送信する。そのため、パケット信号Nからパケット信号N+5のそれぞれに含まれた発呼情報Nから発呼情報N+5が一定間隔で送信される。これにより、制御装置112から各基地局装置114へパケット信号を送信した後、各基地局装置114が同時に発呼情報を送信する。
図1から図3を使用して説明した比較対象となる通信システム200では、複数の基地局装置114で受信された発呼情報が制御装置112へ送信され、制御装置112は複数の基地局装置114からの発呼情報を集計、評価した後に複数の基地局装置114へ配信する。そのため、通信システム200には少なくとも1つの制御装置112が必要となり、通信システム200全体のコストが上がってしまう。また、発呼情報をIPパケット化し複数の基地局装置114および制御装置112で送信、受信を行うので、IPパケットはデータ量の多い音声データ等を含むことになり、IPネットワーク110の負荷が増大してしまう。さらに、IPネットワーク110の設置状態(ベストエフォート/ギャランティ等)やトラヒックの使用状況、またはIPネットワーク110自体の回線速度(帯域幅)が低い場合、発呼情報のパケット信号が正常に送信、受信できなくなるおそれがある。
本実施例では、通信システムにおいて、制御装置112を必要とせず、またIPネットワーク110の回線速度が低い場合あるいはトラヒックが多い場合でも通信システムを運用可能となる手段を設ける。端末装置からの発呼情報を複数の基地局装置が受信した際に、各基地局装置は、発呼情報の品質評価を実行して、品質スコアとして定量的に数値化する。また、各基地局装置は、発呼情報と比べてデータ量の少ない品質スコアを先行してマルチキャスト配信する。さらに、各基地局装置は、受信した品質スコアを集計した後、最も品質スコアが優れている基地局装置のみが発呼情報(音声データ等)をマルチキャスト配信する。
図4は、通信システム100の構成を示す。通信システム100は、IPネットワーク10、基地局装置14と総称される第1基地局装置14a、第2基地局装置14b、第3基地局装置14c、第4基地局装置14d、端末装置16と総称される第1端末装置16a、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、同期制御用基準装置20と総称される第1同期制御用基準装置20a、第2同期制御用基準装置20b、第3同期制御用基準装置20c、第4同期制御用基準装置20dを含む。ここで、通信システム100に含まれる基地局装置14、端末装置16、同期制御用基準装置20の数は「4」に限定されず、それより多くてもよく、それよりも少なくてもよい。
IPネットワーク10は図1のIPネットワーク110と同一である。本実施例ではIP(Internet Protocol)を使用するネットワークを例に説明するが、他のプロトコルを使うネットワークを用いてもよい。端末装置16は図1の端末装置116と同一であり、同期制御用基準装置20は図1の同期制御用基準装置120と同一であり、そのためこれらについては説明を省略する。また、基地局装置14は図1の基地局装置114に対応する。通信システム100は、通信システム200と同様にサイマルキャストシステムであるといえる。通信システム100は、複数の基地局装置14それぞれにおいて受信された複数の信号に基づいて処理を行う通信システムであるといえる。また、通信システム100は、複数の基地局装置14それぞれにおいて受信された複数の信号の品質を比較する通信システムであるともいえる。
図5は、基地局装置14の構成を示す。基地局装置14は、無線受信部30、発呼情報受信バッファ部32、品質スコア計算部34、IPアドレス設定部36、検出部38、制御部40、通信部42、品質スコア受信バッファ部44、発呼情報送信バッファ部46、無線送信部48を含む。
検出部38は、図4の同期制御用基準装置20に接続され、同期制御用基準装置20から基準時刻を順次取得する。IPアドレス設定部36には、基地局装置IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス、品質スコアパケット信号(詳細は後述)と発呼情報パケット信号(詳細は後述)の送信、受信を行うためのマルチキャストアドレスとポート番号が設定される。図6は、IPアドレス設定部36に記憶されるデータのデータ構造を示す。基地局装置IPアドレスには基地局装置14毎に異なるIPアドレスが設定され、品質スコアパケット信号と発呼情報パケット信号の送信、受信を行うためのマルチキャストアドレスとポート番号は、システム間で共通のアドレス、ポート番号が設定される。また、IPアドレス設定部36に記載されている内容は基地局装置14起動時に通信部42に設定される。図5に戻る。
ここでは処理の時系列にしたがって、(1)受信処理、(2)比較処理、(3)無線送信処理の順に説明する。
(1)受信処理
これは、基地局装置14が端末装置16から発呼情報を受信した際の処理である。無線受信部30は、業務用無線システムに対応した受信処理を実行することによって、端末装置16からの信号を受信する。ここで、無線受信部30は、1つの端末装置16からの発呼情報を受信すると、検出部38から基準時刻を発呼情報受信時刻として取得する。発呼情報には音声情報が含まれる。無線受信部30は、発呼情報に発呼情報受信時刻を付加し、一定間隔毎に発呼情報受信バッファ部32に追記する。追記される間隔は、例えば、100msecである。
図7は、発呼情報受信バッファ部32に記憶されるデータのデータ構造を示す。発呼情報受信時刻は、端末装置16からの発呼情報を受信した時刻を示し、データ領域は、端末装置16からの発呼情報を発呼情報データとして含む。つまり、発呼情報受信バッファ部32は、端末装置16から受信した発呼情報と、発呼情報を識別可能な発呼情報受信時刻とを記憶する。この発呼情報受信時刻は第1識別情報とも呼ばれる。発呼情報受信バッファ部32は一定数(例として5)の発呼情報データを格納可能であり、バッファ数が上限に達している状態で新たに発呼情報データを追記する場合に、発呼情報受信時刻が古い発呼情報データを順に削除する。図7において、発呼情報受信時刻が「10:10:32:502」の発呼情報データが新たに追記された場合、発呼情報受信時刻が「10:10:32:002」であるNo.01の発呼情報データが削除される。なお、「10:10:32:502」は、「10時10分32秒502ミリ秒」を表す。すなわち、本実施例における発呼情報受信時刻は、ミリ秒単位の時間精度で記録されたデータである。図5に戻る。
発呼情報受信バッファ部32に発呼情報データが追記された際、発呼情報受信バッファ部32は、追記された発呼情報データについての品質スコアの計算を品質スコア計算部34に指示する。品質スコア計算部34は、計算部とも呼ばれ、指示された発呼情報データの品質スコアを計算(導出)する。つまり、品質スコア計算部34は、端末装置16から受信し、かつ発呼情報受信バッファ部32に記憶された発呼情報の品質の程度を示す品質スコアを計算する。このような自基地局装置14が端末装置16から受信した発呼情報に関する品質スコアは、第1品質情報とも呼ばれる。発呼情報データの品質スコアを計算する方法として、以下の方法を用いることができる。
(A)第1の方法は、RSSIを用いる方法である。この場合、発呼情報データには、無線受信部30で端末装置16からの発呼情報を受信した際のRSSI値を記録しておく。品質スコア計算部34は、品質スコアとしてRSSI値を設定する。この方法の場合、品質スコアの値が大きい程、高品質な発呼情報と判断可能である。なお、RSSI値そのものを品質スコアにしてもよいが、RSSI値を「大」、「中」、「小」などの所定のカテゴリに対応させ、そのカテゴリに対応する数値(「大」=3、「中」=2、「小」=1など)を品質スコアにしてもよい。
(B)第2の方法は、エラーに関する情報を用いる方法である。この場合、発呼情報データには、無線受信部30で端末装置16からの発呼情報を受信した際の無線通信で発生したエラーの多さ(エラー数、エラー率など)を示す数値、またはエラー訂正処理によって訂正されたエラーの多さ(エラー数、エラー率など)を示す数値が示される。品質スコア計算部34は、品質スコアとしてエラーの程度を示す数値を設定する。この方法の場合、品質スコアの値が小さい程、高品質な発呼情報と判断可能である。また、エラーの量を「多い」、「中程度」、「少ない」等の所定のカテゴリに変換し、カテゴリに対応する数値を品質スコアにしてもよい。
(C)第3の方法は、発呼情報データを用いる方法である。品質スコア計算部34は、発呼情報データを信号解析し、音声以外のノイズ成分を検出する。例えば、音声に特有な帯域以外の周波数成分や、時間的な振幅変化が所定値以上の成分をノイズ成分として集計し品質スコアとして設定する。この方法の場合、品質スコアの値が小さい程、高品質な発呼情報と判断可能である。なお、品質スコア計算部34は、音声成分とノイズ成分を両方算出し、それらの比であるSN比を算出し、品質スコアとして設定してもよい。この方法の場合、品質スコアの値が大きい程、高品質な発呼情報と判断可能である。また、パケット信号に画像データや映像データが含まれる場合には、画像データ(映像データ)のノイズ成分を検出し、品質スコアに反映させてもよい。また、音声データのノイズと映像データのノイズを両方検出し、それらを品質スコアに反映させてもよい。
また、品質スコア計算部34は、第1の方法から第3の方法を組み合わせて、品質スコアを設定してもよい。例えば、RSSI値をR、エラーの程度を示す数値をE、ノイズ成分を示す数値をNとして、式(1)に示す演算により総合的なスコアSを算出する。ここで、α、β、γは重み係数であり、α>0、β<0、γ<0である。品質スコア計算部34は、総合スコアSを品質スコアとして設定する。
S=αR+βE+γN 式(1)
この方法の場合、品質スコアの値が大きい程、高品質な発呼情報と判断可能である。
品質スコア計算部34は、品質スコアを計算後、発呼情報データの発呼情報受信時刻と品質スコアを通信部42へ出力する。通信部42は、受けつけた発呼情報受信時刻と品質スコアを品質スコアパケット信号としてパケット化する。図8は、通信部42から送信される品質スコアパケット信号のデータ構造を示す。品質スコアパケット信号には、発呼情報受信時刻と品質スコアが含まれる。図5に戻る。通信部42は、品質スコアパケット信号の宛先として、IPアドレス設定部36に記述されている品質スコアパケット送受信用マルチキャストアドレスを設定してから品質スコアパケット信号を送信する。このような通信部42は通知部ともいえ、通信部42は、発呼情報受信時刻と品質スコアとを他の基地局装置14にマルチキャスト通信により通知を行う。図9は、通信システム100による品質スコアパケット信号の送受信を示す。第1基地局装置14a、第2基地局装置14b、第3基地局装置14c、第4基地局装置14dが端末装置16から発呼情報を受信し、品質スコアパケット信号をマルチキャスト配信する。図5に戻る。
(2)比較処理
これは、各基地局装置14が品質スコアパケット送受信用マルチキャストアドレスにて品質スコアパケット信号を受信した際の処理である。通信部42は、品質スコアパケット送受信用マルチキャストアドレスにて品質スコアパケット信号を受信する。通信部42は、取得部であるともいえ、他の基地局装置14が端末装置16から受信した発呼情報の品質の程度を示す品質スコアを取得するとともに、他の基地局装置14が端末装置16から発呼情報を受信した発呼情報受信時刻も取得する。他の基地局装置14が端末装置16から受信した発呼情報に関する品質スコアは第2品質情報とも呼ばれ、発呼情報受信時刻は第2識別情報と呼ばれることもある。
品質スコア受信バッファ部44は、通信部42において受信された品質スコアパケット信号を記憶する。図10は、品質スコア受信バッファ部44に記憶されるデータのデータ構造を示す。パケット受信時刻には他の基地局装置14から送信された品質スコアパケット信号を受信した時刻、送信元基地局装置アドレスには品質スコアパケット信号の送信を行った基地局装置14のIPアドレスが記憶される。また、発呼情報受信時刻および品質スコアには受信した品質スコアパケット信号の内容がそのまま記録される。本実施例において、パケット受信時刻と発呼情報受信時刻は共に、ミリ秒単位までの時間精度で記録されたデータである。なお、品質スコアパケット信号はマルチキャスト配信されるので、自身が配信した品質スコアパケット信号も通信部42にて受信され、品質スコア受信バッファ部44へ保存されるものとする。図5に戻る。
以下では、基地局装置14、特に制御部40の処理を図10と図11とを使用して説明する。なお、このような制御部40は判定部とも呼ばれる。図11は、基地局装置14による処理手順を示すフローチャートである。制御部40は品質スコア受信バッファ部44へ追記された品質スコアの発呼情報受信時刻を確認する(S100)。次に、制御部40は、新規の発呼情報の品質スコアパケット信号が存在するか否かを判定する(S110)。新規の発呼情報の品質スコアパケット信号が存在する場合(S110:Yes)は、S120に進み、存在しない場合(S110:No)は、S100に戻って処理を繰り返す。
なお、新規の発呼情報であるか否かは、品質スコアパケット信号の発呼情報受信時刻により判定される。図10の例の場合、No.04の品質スコアパケット信号の発呼情報受信時刻は「10:10:32:003」であり、No.05の品質スコアパケット信号の発呼情報受信時刻は「10:10:32:103」と100ミリsecの間隔がある。そのため、過去にNo.04までの処理を行っていた場合、制御部40は、No.05から新規の発呼情報であると判定する。すなわち、ある品質スコアパケット信号の発呼情報受信時刻が、過去に処理を行った品質スコアパケット信号の発呼情報受信時刻の最も新しい時刻から第1の所定時間(例えば、10ミリsec)以上経過している場合、当該品質スコアパケット信号は、新規の発呼情報に対応すると判定される。以下の説明において、新規の発呼情報に対応し、最初に受信した品質スコアパケット信号を「第1順位の品質スコアパケット信号」、「第1順位のパケット信号」などと称する。
S120において、制御部40は、第1順位のパケット信号(図10の例の場合、No.05の品質スコアパケット信号)のパケット受信時刻を始点としたタイマTを動作させる。すなわち、新規の発呼情報についての品質スコアパケット信号であると判定した場合、制御部40は、その品質スコアパケット信号の受信時刻を始点としてタイマTを動作させる。タイマTの終了時刻はIPネットワーク10の回線速度等により設定され、本実施例では、例えば50ミリsecとする。S130において、制御部40はタイマTがタイムアウトしていない場合(S130:No)は、タイムアウトまで待機する。タイムアウト後(S130:Yes)、S140に進む。
S140において、制御部40はタイマT稼働中に品質スコア受信バッファ部44へ追記された品質スコアパケット信号内から、同一発呼情報の品質スコアパケット信号を検索する。その後S150に進む。同一発呼情報であることは、第1順位のパケット信号の発呼情報受信時刻と比較対象のパケット信号の発呼情報受信時刻との差が、第1の所定時間未満であるという条件で判定される。図10の例では、No.05のIPアドレス「172.16.0.1」の基地局装置14からNo.08のIPアドレス「172.16.0.3」の基地局装置14からのパケット信号を受信した状態となる。例えば、第1の所定時間を10ミリsecとすると、No.06、No.07、No.08の品質スコアパケット信号の発呼情報受信時刻はそれぞれ「10:10:32:102」「10:10:32:103」「10:10:32:102」である。これらと、No.05の品質スコアパケット信号の発呼情報受信時刻「10:10:32:103」との差が全て10ミリsec未満であるので、制御部40は、No.05〜No.08を全て同一の発呼情報についての品質スコアであると判定する。
S150において、制御部40はS140で検索された品質スコアパケット信号の中から、自基地局装置14が端末装置16から受信した発呼情報に対応する品質スコアを取得する。すなわち、第1品質情報を取得する。具体的には、IPアドレス設定部36に設定されている基地局装置IPアドレスと一致する送信元基地局アドレスをもつ品質スコアパケット信号を特定し、その品質スコアを取得すればよい。例えば、自基地局装置14のIPアドレスが「172.16.0.3」である場合、図10の例では、No.05〜No.08の品質スコアパケット信号の中で、No.08のIPアドレスが「172.16.0.3」であるので、No.08の品質スコア「91」を取得する。
次にS160において、制御部40は、S140で検索された品質スコアパケット信号の中から、他の基地局装置14が端末装置16から受信した発呼情報に対応する品質スコアを取得する。すなわち、第2品質情報を取得する。具体的には、S140で検索された品質スコアパケット信号の中から、S150で特定した品質スコアパケット以外のパケットを特定し、特定したパケットの品質スコアを全て取得する。図10の例では、No.05、No.06、No.07の品質スコアパケット信号が該当し、それらの品質スコア「65」、「61」、「76」を取得する。
次にS170において、制御部40は、S160において取得した品質スコアの中で最も高い値を特定する。すなわち、最も高い値をもつ第2品質情報を特定する。上述の例では、「65」、「61」、「76」のうちの最も高い値(最大値)は「76」となる。S160において取得した品質スコアが1個の場合は、S170の処理を省略することができる。なお、最も高い値をもつ第2品質情報が複数存在する場合は、それらに対応する基地局装置14のIPアドレスの中から、所定条件(第1の所定条件)を満たすIPアドレスを1つ選択し、制御部40の内部のメモリに保存する。本実施例においては、この所定条件として、最も番号が小さいIPアドレスという条件を用いる。例えば、S160において取得した品質スコアが3つ存在し、それらが全て同じ値(例えば「80」)である場合、3つの基地局装置14の中から、最も番号が小さいIPアドレスをもつ基地局装置14を選択する。仮に3つのIPアドレスが、「172.16.0.1」、「172.16.0.2」、「172.16.0.4」であるとすると、「172.16.0.1」が選択される。
次にS180において、制御部40は、S150で取得した第1品質情報と、S170で特定した最も高い第2品質情報とを比較し、第1品質情報の方が高い(大きい)か否かを判定する。上述の例では、第1品質情報は「91」、最も高い第2品質情報は「76」となるため、第1品質情報の方が高いという判定が得られる。制御部制御部第1品質情報の方が高い場合(S180:Yes)は、S210に進む。第1品質情報の方が高くない場合(S180:No)、すなわち、第1品質情報の値が第2品質情報の値以下である場合は、S190に進む。
S190において、制御部40は、第1品質情報の値と最も高い第2品質情報の値が同じか否かを判定する。両者の値が同じである場合(S190:Yes)は、S200に進む。両者の値が異なる場合(S190:No)、すなわち、第1品質情報の値が最も高い第2品質情報の値よりも低い(小さい)場合は、S230に進む。
S200において、制御部40は、自基地局装置14のIPアドレス(第1のIPアドレス)と、最も高い第2品質情報に対応する他の基地局装置14のIPアドレス(第2のIPアドレス)とを比較し、比較対象の2つのIPアドレスが所定条件(第2の所定条件)を満たすか否かを判定する。この所定条件として、本実施例では、第1のIPアドレスが第2のIPアドレスよりも小さい番号(若い番号)であるといった条件を用いる。後述するように、この処理は、第1品質情報と第2品質情報が同じ場合に、基地局装置14を識別する情報に基づいて、1つの基地局装置14を選択する処理に相当する。ここでIPアドレスは、基地局装置14を識別する情報(識別子)といえる。なお、S170において、制御部40の内部のメモリにIPアドレスを保存した場合は、そのIPアドレスを第2のIPアドレスとする。比較対象の2つのIPアドレスが所定条件を満たす場合(S200:Yes)は、S210に進む。比較対象の2つのIPアドレスが所定条件を満たさない場合(S200:No)は、S230に進む。
S210において、制御部40はS150で取得した第1品質情報に対応する発呼情報データを発呼情報受信バッファ部32から取得する。具体的には、第1品質情報の発呼情報受信時刻と同一の発呼情報受信時刻が記録されている発呼情報データを発呼情報受信バッファ部32から取得する。その後S220に進む。図10の例では、第1品質情報は、No.08の品質スコアパケット信号であり、その発呼情報受信時刻は「10:10:32:102」となっている。IPアドレス「172.16.0.3」に設定されている基地局装置14の発呼情報受信バッファ部32に、図7に示すデータが格納されている場合、発呼情報受信時刻が「10:10:32:102」であるNo.02の発呼情報データが特定される。
S220において、制御部40はS210で取得された発呼情報データと、送信時刻とを通信部42へ通知する。送信時刻は、パケット信号の発呼情報受信時刻から第2の所定時間が経過した時刻に設定する。この第2の所定時間は、IPネットワーク10の回線速度等により調整される。例えば、通知されたパケット信号の発呼情報受信時刻の100ミリsec後の時刻が送信時刻に設定される。
通信部42は通知された送信時刻と発呼情報データを発呼情報パケット信号としてパケット化し、IPネットワーク10を介して、他の基地局装置14に送信する。図12は、通信部42から送信される発呼情報パケット信号のデータ構造を示す。図示のごとく、送信時刻と発呼情報データとが含まれる。図5の通信部42は、IPアドレス設定部36に記述されている発呼情報パケット送受信用マルチキャストアドレスへ発呼情報パケット信号を送信する。つまり、送信部でもある通信部42は、制御部40において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、端末装置16から受信した発呼情報が含まれた発呼情報パケット信号を送信する。
図13は、通信システム100による発呼情報パケット信号の送受信を示す。ここでは、IPアドレスが「172.16.0.3」に設定されている第3基地局装置14cが発呼情報パケット送受信用マルチキャストアドレスへ発呼情報パケット信号を送信している。図11に戻る。S220からS230に進む。S230において、制御部40は品質スコア受信バッファ部44に記録されている品質スコアパケット信号のうち、受信してから一定期間(例えば1分以上)が経過したパケット信号については削除する。削除対象の期間については、基地局装置14内のバッファサイズ等により適切な期間へ変更してもよい。S230からはS100に戻り、処理を繰り返す。
上述したように、S170において、最も高い値をもつ第2品質情報が複数存在する場合は、それらに対応する複数の基地局装置14のIPアドレスの中から第1の所定条件を満たすIPアドレスを選択し、S200において、2つのIPアドレスが第2の所定条件を満たすか否かを判定している。本実施例では、第1の所定条件として、最も小さい番号のIPアドレスという条件を用い、第2の所定条件として、第1のIPアドレスが第2のIPアドレスよりも小さい番号であるという条件を用いている。このような処理を行うことにより、第1の品質情報と第2の品質情報が同じ値になる場合であっても、S220において、発呼情報パケット信号を送信する基地局装置14を1つに限定することができ、複数の基地局装置14から発呼情報パケット信号が送信されることを防止することができる。仮に、自基地局装置14および複数の他の基地局装置14の品質スコアが全て同じ値になったとしても、発呼情報パケット信号を送信する基地局装置14を1つに限定することができる。このため、ネットワークのトラヒックを無駄に増やすことなく、効率的に通信システムを動作させることができる。
なお、上述した第1の所定条件および第2の所定条件とは異なる条件を用いてもよい。例えば、第1の所定条件として、最も大きな番号のIPアドレスという条件を用い、第2の所定条件として、第1のIPアドレスが第2のIPアドレスよりも大きい番号であるという条件を用いてもよい。また、IPアドレス以外のネットワークアドレスを用いて同様の処理を行ってもよい。すなわち、第1品質情報と第2品質情報が同じ値の場合に、基地局装置14のネットワークアドレスに基づいて、自基地局装置14が発呼情報パケット信号を送信するか否かを決定してもよい。このような処理をすることにより、第1品質情報の値と、最も高い第2品質情報の値が同じになった場合においても、1つの基地局装置14からのみ発呼情報が送信される。さらに、ネットワークアドレス以外の情報を用いて、同様の処理を行ってもよい。例えば、基地局装置14を一意に識別可能な識別情報(識別子)があれば、それを用いて発呼情報パケット信号を送信する基地局装置14を1つ選択してもよい。例えば、基地局装置14のシリアル番号等を用いてもよい。基地局装置14のIPアドレスやネットワークアドレスは、識別子のうちの1つであるともいえる。図5に戻る。
(3)無線送信処理
これは、各基地局装置14が発呼情報パケット送受信用マルチキャストアドレスにて発呼情報パケット信号を受信した際の処理である。通信部42は、発呼情報パケット送受信用マルチキャストアドレスにて受信した発呼情報パケット信号を発呼情報送信バッファ部46に保存する。図14は、発呼情報送信バッファ部46に記憶されるデータのデータ構造を示す。送信時刻、データ領域には、発呼情報パケット信号の内容がそのまま記録される。なお、発呼情報パケット信号はマルチキャスト配信されるので、自身が配信した発呼情報パケット信号も通信部42にて受信され、発呼情報送信バッファ部46へ保存されてもよい。図5に戻る。
制御部40は、発呼情報送信バッファ部46内の発呼情報パケット信号の送信時刻を監視し、基準時刻が送信時刻を超えた発呼情報パケット信号が存在するかを確認する。基準時刻が送信時刻を超えた発呼情報パケット信号が存在する場合、制御部40は、無線送信部48へ発呼情報パケット信号の発呼情報の送信を指示する。その後、制御部40は発呼情報送信バッファ部46から送信した発呼情報パケット信号を削除する。
上述の基地局装置14は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ハードウエアとソフトウエアの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。また、複数のコンピュータを用いて、分散処理を行うプログラムとしても実現可能である。例えば、複数のコンピュータに、それぞれ異なる機能の処理を実行させ、複数のコンピュータで基地局装置14の機能を実現するように構成してもよい。
本実施例によれば、計算した品質スコアと、他の基地局装置から取得した品質スコアを比較し、計算した品質スコアの品質が高いと判定された場合に発呼情報パケット信号を送信するので、1台の基地局装置のみから発呼情報パケット信号を送信させることができる。また、1台の基地局装置のみから発呼情報パケット信号が送信されるので、IPネットワーク上で送信、受信されるデータ量の多い発呼情報パケット信号の数を削減できる。また、発呼情報パケット信号の数が削減されるので、IPネットワークのトラヒックの増大を抑制できる。すなわち、複数の基地局装置それぞれにおいて受信された複数の信号に基づいて処理を行う通信システムにおいて、ネットワークのトラヒックの増大を抑制できる。また、IPネットワークのトラヒックの増大が抑制されるので、IPネットワークの通信品質が高くなくても比較的安定した状態でシステムを運用できる。また、IPネットワークのトラヒックの増大が抑制されるので、IPネットワークの回線速度が低い場合でも通信システムを運用できる。また、制御装置の設置が不要になるので、通信システムを構築する際のコストを低減できる。
また、発呼情報受信時刻をもとに、計算した品質スコアと、取得した品質スコアとを比較するので、端末装置から送信された同一の発呼情報を特定できる。また、発呼情報受信時刻と品質スコアとを他の基地局装置に通知するので、発呼情報受信時刻と品質スコアとを他の基地局装置において使用させることができる。また、発呼情報受信時刻と品質スコアとを他の基地局装置にマルチキャスト通信により通知するので、処理を効率的に実行できる。また、取得した複数の発呼情報受信時刻のうち、記憶した発呼情報受信時刻との差が所定の範囲にある受信時刻を特定するので、処理を簡易にできる。また、品質スコアとして、受信信号強度、エラーの程度、ノイズのうちの少なくとも1つを使用するので、品質の高低を適切に数値化できる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、基地局装置を介して互いに通信する複数の端末装置が含まれる通信システムに関する。実施例2の構成は実施例1の構成と異なる。
図15は、実施例2の処理の必要性を説明するための図である。実施例1では、品質スコアパケット信号が各基地局装置14においてマルチキャスト方式にて配信、受信されている。マルチキャスト方式の場合、トランスポートプロトコルにはUDP(User Datagram Protocol)が一般的に使用される。UDPはコネクションレスプロトコルであるので、基地局装置14からマルチキャスト配信された品質スコアパケット信号が通信システム100内の全ての基地局装置14で正常に受信されることを保証しない。
図15では、第1基地局装置14a、第2基地局装置14b、第3基地局装置14c、第4基地局装置14dが端末装置16から発呼情報を受信し、品質スコアパケット信号をマルチキャスト配信している。しかしながら、第1基地局装置14aから配信された品質スコアパケット信号が第4基地局装置14dで受信されていない。その際、第4基地局装置14d以外の3つの基地局装置14の品質スコア受信バッファ部44には、第1基地局装置14a、第2基地局装置14b、第3基地局装置14c、第4基地局装置14dからの品質スコアパケット信号が含まれている。一方、第4基地局装置14dの品質スコア受信バッファ部44には、第1基地局装置14aからの品質スコアパケット信号が含まれていない。
このような状況における第1基地局装置14a、第4基地局装置14dの品質スコア受信バッファ部44の一例が図16(a)−(b)のように示される。図16(a)−(b)は、品質スコア受信バッファ部44に記憶されるデータのデータ構造を示す。図16(a)は、第1基地局装置14aの品質スコア受信バッファ部44に対応し、図16(b)は、第4基地局装置14dの品質スコア受信バッファ部44に対応する。図16において、第1基地局装置14aのIPアドレスは「172.16.0.1」、第4基地局装置14dの基地局装置IPアドレスは「172.16.0.4」である。前述の図11のフローチャートの処理において、第1基地局装置14aでは品質スコア90であるNo.01の品質スコアパケット信号が第1品質情報となり、No.03の品質スコアパケット信号が第2品質情報となる。この場合、第1品質情報の方が高いため、第1基地局装置14aからは第1品質情報(No.01の品質スコアパケット信号)に対応する発呼情報データを含む発呼情報パケット信号が他の基地局装置14に送信される。一方、第4基地局装置14dでは品質スコア75であるNo.02の品質スコアパケット信号が第1品質情報となり、No.01の品質スコアパケット信号が第2品質情報となる。第4基地局装置14dにおいても、第1品質情報の方が高いため、第1品質情報(No.02の品質スコアパケット信号)に対応する発呼情報データを含む発呼情報パケット信号が他の基地局装置14に送信される。
その結果、同一の発呼情報が2つの基地局装置14から配信されるので、発呼情報パケット信号を受信した各基地局装置14はどちらを送信してよいのか解らない。このため、どちらも送信されない、あるいは同じ発呼情報が2回送信されてしまう、といった問題が発生する可能性がある。2つの基地局装置14が同一の発呼情報を送信した場合、各々の基地局装置14は最初に受信したデータのみ無線送信部48から送信する方法も考えられるが、処理が複雑になったり、基地局装置14間で異なるデータを送信することにより電波干渉が発生したりするおそれもある。
図17は、通信システム100の構成を示す。通信システム100は、図4の構成に制御装置12が追加される。制御装置12は、基地局決定装置とも称される。図18は、制御装置12の構成を示す。制御装置12は、検出部58、通信部62、品質スコア受信バッファ部64、制御部60を含む。検出部58は、基地局装置14における検出部38と同様な動作を行う。制御装置12は、IPネットワーク10を介して複数の基地局装置14に接続される。複数の基地局装置14は、端末装置16からの発呼情報を受信すると、品質スコアパケット信号を制御装置12へ送信する。複数の基地局装置14のうちの1つにおけるIPアドレス設定部36に記憶されるデータのデータ構造は、図19のように示される。図6における品質スコアパケット信号の送信、受信を行うためのマルチキャストアドレスとポート番号の代わりに、制御装置12のIPアドレスが記憶される。制御装置12のIPアドレスは、品質スコアパケット信号の宛先として設定される。
図20は、通信システム100における制御装置12へ品質スコアパケット信号が送信される様子を示す図である。複数の基地局装置14は、図19に示された制御装置12のIPアドレスを設定することによって、TCP(Transmission Control Protocol)を使用して、品質スコアパケット信号を制御装置12に送信する。このように、制御装置12への接続にはトランスポートプロトコルとしてTCPが使用される。TCPはコネクション型プロトコルであるので、基地局装置14が送信した品質スコアパケット信号が制御装置12に確実に受信可能になる。
以下では、制御装置12の処理を図21のフローチャートを使用して説明する。図21は、制御装置12による処理手順を示すフローチャートである。前述のごとく、制御装置12は品質スコア受信バッファ部64を備え、S300からS340までのステップを実行する。S300からS340までの処理は、それぞれ図11のS100からS140までと同様である。ここで、制御装置12の通信部62は、複数の基地局装置14のそれぞれから、各基地局装置14を識別する識別情報(識別子)と、発呼情報受信時刻と、品質スコアとを取得する。識別子として、品質スコアパケット信号の送信を行った基地局装置14のIPアドレスを用いてもよい。制御装置12の品質スコア受信バッファ部64には、基地局装置14の品質スコア受信バッファ部44と同様な形式でデータが記憶される。
制御装置12の制御部60は、S350において、発呼情報受信時刻が対応した品質スコアの中で、最も品質の高い(良い)品質スコアパケット信号を特定する。すなわち、同一の発呼情報の見なせる1つ以上の品質スコアパケット信号の中から、最も品質の高い品質スコアパケット信号を特定する。さらに制御部60は、特定した品質スコアパケット信号を送信した基地局装置14の識別子を取得する。ここで、最も品質の高い品質スコアパケット信号が複数存在する場合、所定のルールに基づいて、1つの識別子を選択して取得する。例えば、識別子としてIPアドレスを用い、IPアドレスがより小さい番号を優先させて、1つのIPアドレスを取得すればよい。
次にS360において、通信部62は、S350で取得された識別子をもつ基地局装置14に対して発呼情報配信指示パケット信号を送信する。つまり、通信部62は、特定した品質スコアに対応する識別子をもつ1つの基地局装置14に対して、当該品質スコアに対応する発呼情報を送信するように指示を出力する。
図22は、制御装置12から送信される発呼情報配信指示パケット信号のデータ構造を示す。送信時刻は、パケット信号の発呼情報受信時刻から第3の所定時間が経過した時刻に設定する。この第3の所定時間は、IPネットワーク10の回線速度等により調整される。例えば、第3の所定時間として150ミリsecが使用される。なお、発呼情報配信指示パケット信号の送信についてもトランスポートプロトコルとしてTCPが使用される。図21に戻る。S400の処理は、動作主体は異なるが、図11のS230と同様であり、制御部60が品質スコア受信バッファ部64から不要な品質スコアパケット信号を削除する。例えば、受信してから一定期間(例えば10分以上)が経過したパケット信号を削除すればよい。S400から、S300へ戻り、処理を繰り返す。
図17において、制御装置12から発呼情報配信指示パケット信号を受信した基地局装置14は、発呼情報配信指示パケット信号を発呼情報配信指示パケット受信バッファ部(図示せず)へ保存する。基地局装置14の制御部40は、発呼情報配信指示パケット信号内の送信時刻と発呼情報受信時刻を取得する。制御部40は、発呼情報受信バッファ部32を参照し、発呼情報配信指示パケット信号内の発呼情報受信時刻と同時刻の発呼情報データを特定する。制御部40は、発呼情報配信指示パケット信号内の送信時刻と、特定された発呼情報データとを通信部42へ通知する。その後、制御部40は発呼情報配信指示パケット受信バッファ部から送信した発呼情報配信指示パケット信号を削除する。
通信部42は通知された送信時刻と発呼情報データを発呼情報パケット信号としてパケット化する(作成する)。発呼情報パケット信号の構成は図12と同様である。通信部42はIPアドレス設定部36に記述されている発呼情報パケット送受信用マルチキャストアドレスへ、作成した発呼情報パケット信号を送信する。これに続く処理は、実施例1と同様であり、発呼情報パケット信号を発呼情報パケット送受信用マルチキャストアドレスで受信した各基地局装置14は、指定された送信時刻に発呼情報を送信する。通信システム100の運用については、実施例1の方式で運用した際にIPネットワーク10にてUDP配信の問題が発生した場合、制御装置12を別途追加して実施例2を使用する方式としてもよい。
上述の制御装置12は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ハードウエアとソフトウエアの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。また、複数のコンピュータを用いて、分散処理を行うプログラムとしても実現可能である。例えば、複数のコンピュータに、それぞれ異なる機能の処理を実行させ、複数のコンピュータで制御装置12の機能を実現するように構成してもよい。
本実施例によれば、複数の基地局装置のそれぞれから受信した品質スコアをもとに、最も品質の高い品質情報を送信した基地局装置に対して、発呼情報パケット信号を送信するように指示するので、1台の基地局装置のみから発呼情報パケット信号を送信させることができる。また、1台の基地局装置のみから発呼情報パケット信号が送信されるので、IPネットワーク上で送信、受信されるデータ量の多い発呼情報パケット信号の数を削減できる。また、発呼情報パケット信号の数が削減されるので、IPネットワークのトラヒックの増大を抑制できる。すなわち、複数の基地局装置それぞれにおいて受信された複数の信号に基づいて処理を行う通信システムにおいて、ネットワークのトラヒックの増大を抑制できる。また、複数の基地局装置のそれぞれからTCPにより品質スコアを受信するので、品質スコアの伝送を保証できる。また、通信の一部をTCPにするので、品質スコアパケット信号が正常に受信できなくなる事態を回避できる。また、複数の基地局装置のそれぞれからの発呼情報受信時刻も取得し、取得した発呼情報受信時刻が対応した品質スコアの中で、最も品質の高い品質スコアを判定するので、同一の発呼情報に対する品質スコアを比較できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例1、2においては、1種類の品質スコアを用いて比較処理を行っているが、複数種類の品質スコアを用いて比較処理を行ってもよい。例えば、品質スコアを計算する第1の方法〜第3の方法に従って、3種類の品質スコアを計算し、3種類の品質スコアに優先順位を付ける。この優先順位は、例えば、第1の方法(RSSIを用いる方法)が最も高く、第2の方法(エラーに関する情報を用いる方法)が2番目に高く、第3の方法(発呼情報データを用いる方法)が最も低いように設定する。そして、基地局装置14においてS170、S180の処理を行う際に、優先順位に従って、複数種類の品質スコアを比較する。最初に優先順位の最も高い第1の方法による品質スコアを比較し、自基地局装置14の品質スコア(第1優先の第1品質情報)が、他の基地局装置14の品質スコア(第1優先の第2品質情報)よりも高い場合は、比較処理を終了する。第1優先の第1品質情報と第1優先の第2品質情報が同じ値の場合は、優先順位が2番目の品質スコアを用いて、比較処理を行う。第2優先の第1品質情報が、第2優先の第2品質情報よりも高い場合は、比較処理を終了する。第2優先の第1品質情報が、第2優先の第2品質情報と同じ値の場合は、以下同様に、第3優先の品質スコアを用いて、比較処理を行う。制御装置12においてS350の比較処理を行う際に、同様に複数種類の品質スコアを用いてもよい。
実施例1、2によれば、S170、S180、S350等における処理において、比較対象の複数の品質スコアが同じ値の場合、基地局装置14を識別する情報を用いて、1つの品質スコアを選択しているが、他の方法を用いてもよい。例えば、過去の所定期間において、それぞれの基地局装置14がS220の発呼情報パケット信号を送信した回数を集計する。このような集計情報は、それぞれの基地局装置14で集計してもよいし、1つの基地局装置14が集計し、その基地局装置14が他の基地局装置14に配信してもよい。そして、過去に発呼情報パケット信号を送信した回数に基づいて、複数の同じ値の品質スコアの中から、1つの品質スコアを選択する。例えば、過去に発呼情報パケット信号を送信した回数が多い基地局装置14の品質スコアを優先的に選択する。あるいは逆に、過去に発呼情報パケット信号を送信した回数が少ない基地局装置14の品質スコアを優先的に選択してもよい。
実施例1、2において、発呼情報パケット信号にさらに品質スコアを含めてもよい。図15を用いて説明したように、実施例1において一時的なネットワーク障害等により、品質スコアパケット信号の未達が発生した場合、同一の発呼情報に対して複数の発呼情報パケット信号が送信される可能性がある。基地局装置14が、送信時刻の差が所定値以内の複数の発呼情報パケット信号を受信した場合、それらに含まれる品質スコアを比較し、最も品質の高い発呼情報パケット信号を1つ特定し、それに対応する発呼情報のみを無線送信することにより、電波干渉が発生する可能性を低減できる。
実施例1、2によれば、通信システム100として、業務用無線システムが使用されている。しかしながらこれに限らず例えば、業務用無線システム以外の携帯電話等の無線通信システムが使用されてもよい。本変形例によれば、システムの自由度を向上できる。
実施例1、2においては、通信システム100において音声通信がなされ、発呼情報には音声データが含まれている。しかしながら音声通信に限らず、テキストデータ、画像データ、映像データ、その他の種別のデータを交換するデータ通信を行う通信システムであってもよい。
実施例1、2においては、IPネットワーク10を用いる通信システムを例にして説明している。しかしながらこれに限らず例えば、IPネットワーク10に限らず、他のプロトコルを用いるネットワークを用いてもよい。本変形例によれば、システムの自由度を向上できる。
実施例1において、基地局装置14は品質スコアパケット信号および発呼情報パケット信号をマルチキャスト配信しているが、これに限らず、他の基地局装置14それぞれに対してユニキャスト配信してもよい。この際に、自基地局装置14の品質スコアは、自基地局装置14宛てには送信せず、品質スコア受信バッファ部44とは異なる記憶領域に記憶しておけばよい。本変形例によれば、システムの自由度を向上できる。
本実施例1、2において、各基地局装置14において受信した発呼情報が比較対象であるかを判定するための識別情報として発呼情報受信時刻を使用している。しかしながらこれに限らず例えば、発呼情報の送信時刻あるいはシーケンス番号が使用されてもよい。その際、端末装置16は、送信時刻あるいはシーケンス番号を発呼情報に含める。本変形例によれば、システムの自由度を向上できる。
10 IPネットワーク、 12 制御装置、14 基地局装置、 16 端末装置、 20 同期制御用基準装置、 30 無線受信部、 32 発呼情報受信バッファ部、 34 品質スコア計算部、 36 IPアドレス設定部、 38 検出部、 40 制御部、 42 通信部、 44 品質スコア受信バッファ部、 46 発呼情報送信バッファ部、 48 無線送信部、 58 検出部、 60 制御部、 62 通信部、 64 品質スコア受信バッファ部、 100 通信システム。

Claims (10)

  1. 端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第1品質情報を計算する計算部と、
    他の基地局装置が前記端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第2品質情報を取得する取得部と、
    前記計算部において計算した第1品質情報と、前記取得部において取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定する判定部と、
    前記判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記端末装置から受信した信号を他の基地局装置に送信する送信部と、
    を備え
    前記判定部は、前記取得部が複数の他の基地局装置それぞれから、複数の第2品質情報を取得した場合に、それら複数の第2品質情報の中の最も品質の高い品質情報と、第1品質情報とを比較することを特徴とする基地局装置。
  2. 端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第1品質情報を計算する計算部と、
    他の基地局装置が前記端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第2品質情報を取得する取得部と、
    前記計算部において計算した第1品質情報と、前記取得部において取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定する判定部と、
    前記判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記端末装置から受信した信号を他の基地局装置に送信する送信部と、
    を備え
    前記判定部は、第1品質情報と第2品質情報とが同じ品質である場合に、自基地局装置を識別する識別子と、第2品質情報に対応する他の基地局装置を識別する識別子とを比較し、その比較結果に応じて、前記送信部に前記端末装置から受信した信号を送信させるか否かを決定することを特徴とする基地局装置。
  3. 一の端末装置から送信された一の発呼情報を受信する無線受信部と、
    前記無線受信部で受信した前記一の発呼情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶した前記一の発呼情報の品質の程度を示す第1品質情報を計算する計算部と、
    他の基地局装置が前記一の端末装置から受信した前記一の発呼情報の品質の程度を示す第2品質情報を取得する取得部と、
    前記計算部において計算した第1品質情報と、前記取得部において取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定する判定部と、
    前記判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記記憶部に記憶した前記一の発呼情報を前記記憶部から読み出して他の基地局装置に送信する送信部と、
    前記判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記記憶部から前記一の発呼情報を取得して他の端末装置に対して送信し、前記判定部において第2品質情報の品質が高いと判定された場合に、他の基地局装置から取得した前記一の発呼情報を他の端末装置に対して送信する無線送信部と、
    を備えることを特徴とする基地局装置。
  4. 端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第1品質情報を計算する計算部と、
    前記計算部において計算した第1品質情報を、マルチキャスト通信により複数の他の基地局装置に通知する通知部と、
    他の基地局装置が前記端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第2品質情報を取得する取得部と、
    前記計算部において計算した第1品質情報と、前記取得部において取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定する判定部と、
    前記判定部において第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記端末装置から受信した信号を他の基地局装置に送信する送信部と、
    を備え
    前記判定部は、前記取得部が複数の他の基地局装置それぞれから、複数の第2品質情報を取得した場合に、それら複数の第2品質情報の中の最も品質の高い品質情報と、第1品質情報とを比較することを特徴とする基地局装置。
  5. 複数の基地局装置のそれぞれから、各基地局装置を識別する識別子と、各基地局装置が端末装置から受信した信号の品質の程度を示す品質情報とを取得する取得部と、
    前記取得部において取得した品質情報の中で、最も品質の高い品質情報を選択する選択部と、
    前記選択部において選択した品質情報に対応する識別子をもつ基地局装置に対して、当該品質情報に対応する信号を送信するように指示を出力する出力部と、
    を備え
    前記選択部は、最も品質の高い品質情報が複数存在することを検出した場合、それら複数の品質情報それぞれに対応する基地局装置の識別子を用いて、1つの品質情報を選択することを特徴とする制御装置。
  6. 基地局装置が備えるコンピュータに、
    端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第1品質情報を計算するステップと、
    他の基地局装置が前記端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第2品質情報を取得するステップと、
    計算した第1品質情報と、取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定するステップと、
    第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記端末装置から受信した信号を他の基地局装置に送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記判定するステップは、前記取得するステップが複数の他の基地局装置それぞれから、複数の第2品質情報を取得した場合に、それら複数の第2品質情報の中の最も品質の高い品質情報と、第1品質情報とを比較することを特徴とするプログラム。
  7. 基地局装置が備えるコンピュータに、
    端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第1品質情報を計算するステップと、
    他の基地局装置が前記端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第2品質情報を取得するステップと、
    計算した第1品質情報と、取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定するステップと、
    第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記端末装置から受信した信号を他の基地局装置に送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記判定するステップは、第1品質情報と第2品質情報とが同じ品質である場合に、自基地局装置を識別する識別子と、第2品質情報に対応する他の基地局装置を識別する識別子とを比較し、その比較結果に応じて、前記送信するステップを実行するか否かを決定することを特徴とするプログラム。
  8. 基地局装置が備えるコンピュータに、
    一の端末装置から送信された一の発呼情報を受信するステップと、
    受信した前記一の発呼情報を記憶するステップと、
    記憶した前記一の発呼情報の品質の程度を示す第1品質情報を計算するステップと、
    他の基地局装置が前記一の端末装置から受信した前記一の発呼情報の品質の程度を示す第2品質情報を取得するステップと、
    計算した第1品質情報と、取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記記憶した前記一の発呼情報を他の基地局装置に送信するステップと、
    前記判定ステップで第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記記憶した前記一の発呼情報を他の端末装置に対して送信し、前記判定ステップで第2品質情報の品質が高いと判定された場合に、他の基地局装置から取得した前記一の発呼情報を他の端末装置に対して送信するステップとを実行させるためのプログラム。
  9. 基地局装置が備えるコンピュータに、
    端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第1品質情報を計算するステップと、
    計算した第1品質情報を、マルチキャスト通信により複数の他の基地局装置に通知するステップと、
    他の基地局装置が前記端末装置から受信した信号の品質の程度を示す第2品質情報を取得するステップと、
    計算した第1品質情報と、取得した第2品質情報とを比較し、どちらの品質が高いかを判定するステップと、
    第1品質情報の品質が高いと判定された場合に、前記端末装置から受信した信号を、マルチキャスト通信により複数の他の基地局装置に送信するステップとを実行させるためのプログラム。
  10. 複数の基地局装置それぞれから、各基地局装置を識別する識別子と、各基地局装置が端末装置から受信した信号の品質の程度を示す品質情報とを取得するステップと、
    取得した品質情報の中で、最も品質の高い品質情報を選択するステップと、
    選択した品質情報に対応する識別子をもつ基地局装置に対して、当該品質情報に対応する信号を送信するように指示を出力するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記選択するステップは、最も品質の高い品質情報が複数存在することを検出した場合、それら複数の品質情報それぞれに対応する基地局装置の識別子を用いて、1つの品質情報を選択することを特徴とするプログラム
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