JP6922789B2 - エンジンの過給装置 - Google Patents
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Description
EGRガスやブローバイガスに含まれる水分が吸気通路の過給機上流側において結露すると凝縮水が発生し、その凝縮水が吸気と共に過給機内に流入する。
しかし、過給機を強制的に駆動すると燃費が悪化することから、過給機の強制的駆動は最小限に抑制することが望ましい。
特に、グリルシャッターを開放状態のまま走行する場合には、走行風によりエンジンルーム内が冷却されるため、過給機温度と関連付けてグリルシャッターの開度を調節することが望ましい。
また、前記過給機に関連する温度が第1設定温度よりも低く設定された第2設定温度よりも低い時は前記走行風制御弁を閉じ側に制御すると共に、エンジンの運転状態が所定の非過給領域にあるときであっても前記駆動部に前記過給機の強制駆動制御を実行させるため、過給機の温度低下を抑制しながら、過給機の暖機(昇温)を促進して、過給機内での凝縮水の氷結を防止することができる。
この構成によれば、車速が設定車速以上であるときは、前記走行風制御弁の閉じ側への制御を制限することで、過給機の機能確保と車両の走行安定性確保との両立を図ることができる。
また、前記過給機に関連する温度が第2設定温度よりも低い時は、エンジンの運転状態が非過給領域であっても前記バイパス弁を閉作動して前記過給機を強制駆動するため、過給機の暖機(昇温)が促進されるため、冷間時であっても過給機内に凝縮水が氷結することがない。
この構成によれば、過給機を強制駆動することで、過給機の昇温を促進できる。
この構成によれば、過給機の過給状態に関連するパラメータから過給機の温度上昇量を推定し、過給機の冷却性に関連するパラメータから過給機の温度降下量を推定し、過給機に関連する温度を精度よく推定することができる。
図1に示すように、本実施形態のエンジンの過給装置1は、過給機2と、この過給機2を駆動するための電磁クラッチ3と、バイパスバルブ4(ABVという)と、このABV4を開閉可能な駆動装置5と、吸気ポートを開閉可能な吸気バルブ6と、この吸気バルブの開閉タイミングを変更可能なバルブタイミング可変機構(VVTという)7と、パワートレイン・コントロール・モジュール10(PCMという)等を主な構成要素としている。このPCM10にはグリルシャッター8を駆動する駆動モータ9が接続されている。
<エンジンの吸排気システム>
図2に示すように、エンジンの吸排気システムにおいて、30はエンジンの燃焼室を形成する気筒、31は気筒30に吸気バルブ6を介して吸気を導入する吸気通路、32は気筒30から排気バルブ(図示略)を介して排気を排出する排気通路である。
この過給機2は、駆動損失の低減要求が高い内部圧縮式過給機、例えば、2つのロータとこれらロータを収容するケーシングとにより構成されたリショルム式過給機を想定しているが、送風式のルーツ式過給機等であっても良い。
ブローバイガス通路38から吸気通路部31aへのブローバイガス導入部38aは、過給機2よりも上流側且つスロットルバルブ33よりも下流側の上壁部分に設けられている。
このエンジンは、気筒列方向(クランクシャフトの長手方向)が車幅方向になった横置きの前方吸気後方排気エンジンである。排気浄化装置36は、酸化触媒及びパティキュレートフィルタを内蔵している。
図3に示すように、サージタンク39は、エンジン本体の側部を気筒列方向に延び、エンジンの各気筒の吸気ポートに接続されている。吸気マニホールドは、サージタンク39と、このサージタンク39と一体になった吸気導入管部40とを備え、金属製(例えば、アルミ合金製)である。吸気導入管部40はサージタンク39の下方に延びている。
吸気マニホールドは、各気筒の2つの吸気ポートに対応した計8つの分岐吸気通路(図示略)を備えている。各分岐吸気通路がサージタンク39から延び、サージタンク39から延びた分岐吸気通路の周辺部において、エンジン本体に固定されている。
この下流側吸気管55は、気筒列方向に見て全体としてインタークーラ34を最下部に配置したU字状になっている。
内壁温推定部11は、過給機2の温度上昇量と温度低下量とを夫々推定し、これら推定された温度上昇量と温度低下量の差分によって過給機2の内壁温度(過給機に関連する温度)を推定している。温度上昇量は、過給機2の過給状態に関連するパラメータ、具体的には、各センサ23〜27によって夫々検出された吸気量、外気温、過給機2の回転数、過給機2の上流側圧力及び下流側圧力に基づき所定の演算式を用いて演算される。
また、温度低下量は、過給機2の冷却性に関連するパラメータ、具体的には、各センサ28,29によって夫々検出された車速及びグリルシャッター開度に基づき所定の演算式を用いて演算される。
制御部13は、エンジン回転数とエンジン負荷によって過給領域が設定された過給領域マップ(図示略)と、過給領域においてエンジンの運転状態に基づき目標過給圧力が設定された目標過給圧マップ(図示略)とを有している。制御部13は、エンジンの運転状態が過給領域にあるときは、電磁クラッチ3を締結すると共にABV4(バイパス弁)を目標過給圧に応じて開閉する。
尚、図6、図7の図中、Si(i=1,2,・・)は各ステップを示す。
この過給機制御は、エンジンの作動中にPCM10により常時実行される制御で、最初にS1において各種センサ類20〜29から各種信号が読み込まれ、S2において、前述のように内壁温推定部11によりS/C壁温(過給機の機体温度)を推定する演算が実行される。
それ故、過給機2が氷結している場合等に過給機2が破損するのを防止できる。
S4の判定がNoである場合やS5の判定がNoである場合は、非過給領域であって、凝縮水の氷結の虞がないため、S10においてABV4が開弁状態にされ、次にS11において電磁クラッチ3が非締結状態にされ、その後制御はリターンする。
前記制御部13は、過給機2の壁温が第1設定温度T1よりも低い時はグリルシャッター8を閉じ側(全閉)に制御するため、過給機2の温度低下を抑制して、暖機のため過給機2を駆動する頻度を下げて燃費悪化を抑制できる。
また、過給機2の壁温が第2設定温度T2よりも低い時は、エンジンの運転状態が非過給領域であってもABV4を閉作動して過給機2を強制駆動するため、過給機2の暖機(昇温)が促進されるため、冷間時であっても過給機2内に凝縮水が氷結することがない。
前記制御部13は、過給機2の壁温を、過給機2の過給状態に関連するパラメータと、過給機2の冷却性に関連するパラメータとに基づいて推定する。
それ故、過給機2の過給状態に関連するパラメータから過給機の温度上昇量を推定し、過給機2の冷却性に関連するパラメータから過給機2の温度降下量を推定し、過給機2に関連する温度を精度よく推定することができる。
1]図8は、図7の割込み処理の変更形態を示すもので、変更したステップS30〜S34についてのみ説明する。
S31において車速Vが設定車速(例えば、100Km/h)以上か否か判定し、その判定がYesの場合はS33へ移行する。S31の判定がNoの場合はS32において油温が設定油温(例えば、60°C)以上か否か判定し、その判定がYesの場合はS33へ移行し、S32の判定がNoの場合はS34へ移行する。
このように、過給機2の壁温が設定温度T2より低い場合でも、車速Vが設定車速以上であるときは、グリルシャッター8の閉じ側への制御を制限することで、過給機2の機能確保と車両の走行安定性確保との両立を図ることができる。
同様に、過給機の冷却性に関するパラメータが、車速、グリルシャッターの開度である例を説明したが、2つの要素のうち少なくとも1つを用いても良い。また、上記の少なくとも1つと2つの要素以外の要素との組み合わせで温度低下量を推定しても良い。
過給機2に氷結がなければ過給機2の回転数が立ち上がるけれども、過給機2に氷結が存在すると過給機2の回転数が立ち上がらないから、図5の過給機制御と同様の作用効果が得られる。この場合、吸気流により過給機2を強制的に駆動する強制的駆動が実行されることになる。
2 過給機
3 電磁クラッチ
4 ABV
8 グリルシャッター
9 駆動モータ
10 PCM
11 内壁温推定部
13 制御部
20 油温センサ
35 バイパス通路
Claims (5)
- 車両のエンジンルーム内への走行風の導入状態を変更可能な走行風制御弁と、エンジンの吸気通路に設けられた過給機と、この過給機を駆動する駆動部と、前記走行風制御弁と前記駆動部を制御する制御手段であってエンジンの運転状態が所定の過給領域にあるときに前記過給機を駆動し且つ運転状態が非過給領域のときに前記過給機の駆動を停止するように前記駆動部を制御する制御手段とを備えたエンジンの過給装置において、
前記制御手段は、前記過給機に関連する温度が第1設定温度よりも低い時は前記走行風制御弁を閉じ側に制御し、前記過給機に関連する温度が第1設定温度よりも低く設定された第2設定温度よりも低い時は前記走行風制御弁を閉じ側に制御すると共に、エンジンの運転状態が所定の非過給領域にあるときであっても前記駆動部に前記過給機の強制駆動制御を実行させるように構成されたことを特徴とするエンジンの過給装置。 - 前記制御手段は、前記過給機に関連する温度が第2設定温度よりも低い時であっても、車速が設定車速以上であるときは、前記走行風制御弁の閉じ側への制御を制限するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの過給装置。
- 前記駆動部は、前記過給機とエンジンの出力軸との締結状態を制御可能とした電磁クラッチと、前記過給機をバイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路に配設されるバイパス弁とを備え、
前記制御手段は、エンジンの運転状態が過給領域にあるときは前記電磁クラッチを締結すると共に前記バイパス弁を目標過給圧に応じて開閉し、エンジンの運転状態が非過給領域にあるときは前記電磁クラッチを非締結にし且つ前記バイパス弁を開弁するように構成されると共に、
前記過給機に関連する温度が第2設定温度よりも低い時は、エンジンの運転状態が非過給領域であっても前記バイパス弁を閉作動して前記過給機を強制駆動するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの過給装置。 - 前記制御手段は、前記過給機強制駆動時、前記電磁クラッチを締結すると共に、前記バイパス弁を閉弁することを特徴とする請求項3に記載のエンジンの過給装置。
- 前記制御手段は、前記過給機に関連する温度を、前記過給機の過給状態に関連するパラメータと、前記過給機の冷却性に関連するパラメータとに基づいて推定するように構成されたことを特徴とする請求項4に記載のエンジンの過給装置。
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