以下、本発明の幾つかの実施形態に係る管理システム(以下、適宜、「本システム」と称す。)について説明する。
本システムは、エンジン式発電装置を構成する部品の交換をコンピュータのデータ処理により管理する管理システムである。ここで、該エンジン式発電装置は、1以上のユーザの施設に、夫々1台以上設置されている場合を想定する。本システムは、1台のエンジン式発電装置に対する部品交換の管理も可能であるが、典型的には、1以上のユーザが、複数のエンジン式発電装置を有している場合、複数のユーザが、夫々1台以上エンジン式発電装置を有している場合、つまり、複数のエンジン式発電装置に対して、それらの部品交換の管理を一元的に行う場合に好適な管理システムであり、以下の実施形態では、管理対象のエンジン式発電装置が複数の場合を想定する。
[第1実施形態]
<エンジン式発電装置の概略構成>
最初に、第1実施形態における、本システムの管理対象となるエンジン式発電装置の概略構成について図面を参照して説明する。図1は、エンジン式発電装置100の概略の構成例を模式的に示すブロック図である。
図1に示すように、エンジン式発電装置100は、複数の車両用エンジン101、発電機102、燃料供給部103、インバータ部104、運転制御部105、及び、第1状態計測器106を備えて構成される。更に、後述する排気ガス排出部及び補助電源部(図示せず)を、エンジン式発電装置100の構成要素として、或いは、別体として備えてもよい。本実施形態では、一例として、複数の車両用エンジン101の夫々に、1台ずつ発電機102を配置して、各車両用エンジン101が、対応する1台の発電機102を各別に駆動する構成を想定する。つまり、発電機102は、車両用エンジン101と同数存在する。一例として、車両用エンジン101と発電機102の各台数は、2以上で、各車両用エンジン101の定常運転時の出力特性と、エンジン式発電装置100の発電出力の仕様値との関係で決定されるが、後述する理由より3以上が好ましい。
車両用エンジン101に供給する燃料としては、液体であるガソリン、軽油の他、気体のLPG(液化石油ガス)や、メタンガスを主成分とする天然ガス等であってもよい。尚、本実施形態では、車両用エンジン101は、メタンガスを主燃料とする燃料ガスを使用可能なメタンガスエンジンを想定する。メタンガスエンジンは、車両用のCNGエンジンであってもよく、また、車両用のガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンを、周知の変換部品を用いて、メタンガスエンジン、或いは、ガソリンまたは軽油とメタンガスを切り替えて使用可能なバイフューエルエンジンに改造したものであってもよい。
本実施形態では、車両用エンジン101の運転に必要な周辺装置で予め車両用エンジン101に付属しているものは、車両用エンジン101の一部としてそのまま利用する。当該周辺装置として、例えば、エンジン制御ユニット、エンジンオイル(潤滑油)関連装置、冷却水関連装置、吸気系関連装置、排気系関連装置、等が想定される。
エンジン制御ユニットは、自動車用エンジンに一般的に使用されており、燃料ガスの供給量と供給タイミング(ガソリンエンジンの燃料噴射タイミング及び噴射量に相当)、点火タイミング、スロットルの開度(空気の供給量)、バルブタイミング(吸気バルブと排気バルブの開閉タイミング)、アイドリング回転数等の制御を、自動車用エンジン11の各所に設けられたセンサ(空気の流量センサ、冷却水の温度センサ、排気ガス中の酸素センサ、等)の出力値に基づいて、電子的に行うマイクロコンピュータ等で構成された周知の演算処理装置である。燃料ガスの供給量とスロットルの開度によって、吸入空気量と燃料ガス流量の質量比(空燃比)が決まり、排気ガス中の残留酸素濃度を検出する酸素センサによって、燃料ガスの燃焼度合い(完全燃焼または不完全燃焼)が分かり、理論空燃比に対する当該空燃比の大小が検知できる。尚、アイドリング回転数の制御は、車両用エンジン101の回転軸と発電機102の回転軸の連結が、車両用エンジン101の始動時等に解除されアイドリング状態となる構成の場合に、必要に応じて行われる。
エンジンオイル関連装置は、エンジンオイル(潤滑油)の循環路、当該循環路上に設けられたオイルパン、オイルストレーナ、オイルポンプ、オイルフィルタ等を備えて構成される。冷却水関連装置は、冷却水の循環路(ウォーターギャラリ)、ウォータージャケット、ラジエータ、冷却水ポンプ、温度センサ、リザーバータンク、ラジエータ用ファン等を備えて構成される。エンジンオイル関連装置、及び、冷却水関連装置において、車両用エンジン101毎に設けずに、車両用エンジン101間で共用できるものは、車両用エンジン101から除外して、複数の車両用エンジン101の外部に一括して設けるようにしてもよい。
吸気系関連装置は、インテークマニホールド等を備えて構成され、排気系関連装置は、排気マニホールド等を備えて構成される。エアフィルターは、車両用エンジン101毎に設けずに、必要に応じて、インテークマニホールドの上流側に一括して設けるようにしてもよい。また、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンに設けられている排気ガス中の窒素酸化物等の有害物質を除去する排ガス処理装置は、車両用エンジン101毎に設ける必要はない。尚、メタンガスエンジン用の排ガス処理装置を設ける場合は、後述する排気ガス排出部の一部として設けるか、或いは、エンジン式発電装置100の外部に別途設ける。
発電機102は、回転子と固定子を備えた同期発電機または誘導発電機等の交流発電機を用いて構成される。交流発電機の構造及び形式は、特定の構造及び形式に限定されるものではない。複数の発電機102は、必ずしも、相互に同じ構造及び形式の交流発電機である必要はない。尚、車両用エンジン101の回転軸と、発電機102の回転軸は、直接、或いは、所定の連結機構(例えば、ギア、チェーン、ベルト等)を介して、接続され、車両用エンジン101の軸出力が、発電機102の回転軸に伝達される。
燃料供給部103は、燃料ガスを貯蔵する燃料ガスタンクと、燃料ガスタンクから排出される燃料ガスを所定の圧力に昇圧する圧縮機と、燃料ガスを各車両用エンジン101の燃料ガスの送入口まで配送する配管を備えて構成される。尚、燃料ガスタンク内の燃料ガスが当該所定の圧力に調整されている場合は、圧縮機は不要であり、また、燃料ガスタンク内の燃料ガスが当該所定の圧力より高い場合には、燃料ガスを当該所定の圧力に減圧する減圧機が備えられる。
インバータ部104は、各発電機102が発生する対応する車両用エンジン101の回転数に応じた周波数の1次交流電力を、一旦直流電力に変換した後、所望の周波数、電圧、形式(単相または3相)の2次交流電力に変換する装置であり、発電機102毎に1つずつ設けてもよく、または、1つのインバータ部104が複数の交流電力を入力可能な構成であってもよい。インバータ部104は、発電機102毎に1つずつ設ける場合には、相互に連系して同じ周波数、電圧、位相、形式の2次交流電力を出力するように制御される。インバータ部104は、更に、系統連系に必要なリレー及びスイッチ類を備え、系統連系に必要な制御を行う制御装置を備える。当該制御装置は、後述する運転制御部105または外部からの指令に基づいて、インバータ部104の各部の交流・直流変換及び直流・交流変化の各動作に必要な制御も行う。
運転制御部105は、複数の車両用エンジン101に対して、各別に、運転の開始及び停止を制御するとともに、各車両用エンジン101の仕様及び性能に応じた所定の回転数で運転するように運転制御を行う制御装置である。運転制御部105は、CPU及びMPU等の演算処理装置と半導体メモリ等のメモリ装置を備えて構成され、演算処理装置が所定のプログラムを実行することによって上記制御処理等を行う。
運転制御部105は、個々の車両用エンジン101の運転制御を行うのではなく、当該個々の運転制御は、上述のエンジン制御ユニットが行い、運転制御部105は、各車両用エンジン101のエンジン制御ユニットに対して、運転の開始及び停止を制御するとともに、所定の回転数で運転するための制御値を出力する。一般的な自動車用エンジンのエンジン制御ユニットの場合、回転数の制御は、アクセルペダルの踏み込み量に相当する制御信号を受け取り、スロットルの開度等を調整することで行われるが、本実施形態では、アクセルペダルの踏み込み量に相当する制御信号に代えて、運転制御部105が、所望の回転数に対応する制御値を、各車両用エンジン101のエンジン制御ユニットに対して出力する。
第1状態計測器106は、複数の車両用エンジン101の内の、運転制御部105の運転制御により運転状態にある1台以上の車両用エンジン101の夫々の運転状態を示す1以上の運転状態値を含む第1運転状態データを計測する計測器である。第1運転状態データは、車両用エンジン101毎に計測される。当該1以上の運転状態値は、一例として、車両用エンジン101の出力(軸出力)、回転数(軸回転数)、空燃比、燃料供給量、冷却水温度の内の少なくとも1つである。この場合、計測器は、軸出力計、軸回転数計、空燃比計、燃料ガスの流量センサ、冷却水の温度センサの内の少なくとも何れか1つ、或いは、当該各計測器の2以上の組み合わせであり、第1運転状態データには、当該各計測器により計測された運転状態値の計測データが含まれる。車両用エンジン101の軸出力は、軸トルクと軸回転数の積に所定の係数を乗じて計算できるため、軸出力計は、軸トルク計と軸回転数計で実現できる。軸トルク計は、通常の車両用エンジン101には付属していないので、別途設ける必要があるため、軸出力を運転状態値として使用しない場合は、別途設ける必要はない。軸回転数計、空燃比計(排気ガス中の残留酸素濃度を検出する酸素センサ)、燃料ガスの流量センサ、冷却水の温度センサは、車両用エンジン101の周辺装置の一部として付属している場合は、当該付属している軸回転数計、空燃比計、流量センサ、温度センサを利用して構成できる。但し、メタンガスの水素/炭素比がガソリンや軽油と比較して大きいため、メタンガスエンジンとガソリンエンジンでは、メタンガスエンジンの方が排気ガス中の水素濃度が高くなる。このため、本実施形態の車両用エンジン101であるメタンガスエンジンが、自動車用のガソリンエンジンを改造して作製されている場合は、元のガソリンエンジンに付属していた空燃比計(排気ガス中の残留酸素濃度を検出する酸素センサ)の検出特性が変化する可能性があり、必要に応じて、付属している空燃比計を調整するか、別途メタンガスエンジン用の酸素センサに交換する。
第1状態計測器106は、一例として、軸トルク計、軸回転数計、空燃比計、燃料ガスの流量センサ、及び、冷却水の温度センサを備えて構成され、各計測器が、運転中の各車両用エンジン101の出力、回転数、空燃比、燃料供給量、冷却水温度を夫々、連続的に計測する。第1状態計測器106は、更に、演算処理部を備え、各計測器の計測値を、所定の単位期間(例えば、1時間)毎に集計して、各計測値の平均値、最大値、最小値の3種類の統計値を、第1運転状態データとして算出し、運転中の各車両用エンジン101の当該第1運転状態データを、上記単位期間毎に後述する本システム10のデータ受信部12に向けて送信するように構成されている。尚、当該第1運転状態データには、エンジン式発電装置100と車両用エンジン101を識別可能な識別コードと、送信日時が付されている。また、上記単位期間の間を通じて、運転停止中であった車両用エンジン101については、上記3種類の統計値を算出せず、第1運転状態データに、運転停止中であった旨を示す運転状態値が付加される。更に、上記単位期間の途中で、運転を停止または再開した車両用エンジン101については、運転中であった一部の期間の上記3種類の統計値に加えて、途中で運転を停止または再開した旨を示す運転状態値と、当該日時データが付加される。一例として、運転中であった一部の期間の上記3種類の統計値の算出には、運転停止直前の一定期間と運転再開直後の一定期間における出力、回転数、空燃比、燃料供給量、冷却水温度の計測値は、定常運転時の値と異なる可能性があるため、考慮しないようにする。当該各一定期間は、車両用エンジン101の違いに拘わらず一定であってもよく、また、車両用エンジン101の種類毎に予め設定されていてもよい。
別の形態として、第1状態計測器106は、上記3種類の統計値に代えて、生の計測値、或いは、より短い期間(例えば、1〜10分)毎の平均値を、第1運転状態データとして、本システム10のデータ受信部12に向けて、定期的に(例えば、1時間毎に)送信するようにしてもよい。更に、別の形態として、第1状態計測器106は、演算処理部を備え、上述の各計測器により計測された計測データ(例えば、上記3種類の統計値)に基づいて、所定の単位期間(例えば、1時間)毎に、車両用エンジン101が故障状態または故障となる可能性の高い準故障状態であるか、または、正常状態であるかを判断し、当該演算処理部の判定結果を、上記1以上の運転状態値としてもよい。更に、別の形態として、第1状態計測器106が、全て、車両用エンジン101の周辺装置の一部として付属している計測器で構成されている場合で、該周辺装置の一部として付属しているエンジン制御ユニットを、第1状態計測器106が備える演算処理部と見做し、エンジン制御ユニットが、当該各計測器により計測された計測データに基づいて、独自に車両用エンジン101が故障状態または故障となる可能性の高い準故障状態であるか、または、正常状態であるかを判断し、当該エンジン制御ユニットの判定結果を、上記1以上の運転状態値としてもよい。
排気ガス排出部は、例えば、各車両用エンジン101の排気マニホールドの排出口に接続し、各車両用エンジン101から排出される排気ガスを纏めて、エンジン式発電装置100の外部に排出する多岐配管を備えて構成される。尚、排気ガス中に含まれる未燃炭化水素及び二酸化炭素等の温室効果ガスを除去する排ガス処理装置、及び、窒素酸化物等の有害物質を除去する排ガス処理装置を、必要に応じて、上記多岐配管の下流側に、排気ガス排出部の一部として、或いは、エンジン式発電装置100とは別体として、設けてもよい。更に、必要に応じて、排気音を軽減する消音装置を、例えば、上記多岐配管の下流側に、排気ガス排出部の一部として、或いは、エンジン式発電装置100とは別体として、設けてもよい。
補助電源部は、エンジン式発電装置100において使用する電気装置に必要な電力を供給する電源で、蓄電池(2次電池)を備えて構成される。当該蓄電池の充電には、外部の商用電源から供給される交流電力またはエンジン式発電装置100が発電する交流電力が直流電力に変換されて利用される。蓄電池としては、鉛電池、リチウムイオン電池等、周知の蓄電池が利用可能である。上記電気装置には、車両用エンジン101に装着されているエンジン制御ユニット、点火プラグ、電磁弁、ポンプ類等、発電機102が外部から励磁用電力の供給を受ける必要がある場合の当該発電機102、燃料供給部103に電磁弁、ポンプ類等が設けられている場合の当該電磁弁、ポンプ類等、インバータ部104、及び、運転制御部105が想定される。
エンジン式発電装置100の概略構成について説明したが、エンジン式発電装置100を構成する車両用エンジン101、発電機102等の各構成要素については、既存の装置を使用して実現されるため、詳細な説明は省略する。
<本システムの概略構成>
次に、第1実施形態における、本システム10の概略構成について図面を参照して説明する。図2は、本システム10の概略の構成例を模式的に示すブロック図である。本システム10は、図2に示すように、データベース部11、データ受信部12、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、及び、第1通知部15を備えて構成される。
データベース部11は、大容量のデータを不揮発的に記録可能な記録装置、例えば、ハードディスクドライブ等の磁気記憶装置や、ソリッドステートドライブ等の不揮発性半導体記憶装置と、当該記憶装置へのデータの書き込み、読み出し、検索等のデータ処理を制御する制御装置を備えて構成される。当該制御装置は、例えば、CPU(中央演算処理装置)及びMPU(マイクロプロセッシング装置)等の演算処理装置と半導体メモリ等のメモリ装置を備えて構成され、演算処理装置が所定のプログラムを実行することによって上記データ処理の制御動作を行う。
データベース部11は、管理対象の複数のエンジン式発電装置100の全てにつき、エンジン式発電装置100毎のユーザ及び設置場所に関する第1装置情報を、エンジン式発電装置100別に格納し、第1状態計測器106が計測した上述の第1運転状態データと、複数の車両用エンジン101の仕様または型式を含むエンジン情報を、エンジン式発電装置100及び車両用エンジン101別に格納する。更に、データベース部11は、車両用エンジン101の交換を含むエンジン関連作業を行う1以上の第1業者が保有する予備の車両用エンジンの台数とその仕様または型式を含む第1予備エンジン情報と、第1業者の所在地を含む第1業者情報を、第1業者別に格納する。ここで、情報またはデータを、エンジン式発電装置100別、車両用エンジン101別、第1業者別、或いは、ユーザ別等に格納するとは、当該情報またはデータが、エンジン式発電装置100別、車両用エンジン101別、第1業者別、或いは、ユーザ別等に検索可能に、所定のデータベース構造または形式で、データベース部11を構成する記憶装置内に記憶されていることを意味する。後述の第2実施形態で説明する第2業者別についても同様である。
データ受信部12は、インターネット等のデータ通信回線網300を介して、各エンジン式発電装置100の第1状態計測器106から、車両用エンジン101別の第1運転状態データを後述する所定のタイミングで受け取り、データベース部11に格納するように構成されている。データ受信部12と第1状態計測器106の双方が、データ通信回線網300を介した通信用の周知の通信インターフェースを備えている。第1運転状態データのデータベース部11内への書き込みは、データベース部11の制御装置を用いて実施される。
要交換エンジン検出部13は、第1運転状態データに基づいて、所定のデータ演算処理により、複数のエンジン式発電装置100の中に、故障状態または準故障状態の車両用エンジン101である要交換エンジンが含まれていることを検出し、検出した要交換エンジンを特定するように構成されている。
第1業者選定部14は、要交換エンジン検出部13が、何れかのエンジン式発電装置100において要交換エンジンを検出した場合に、検出された要交換エンジンを搭載するエンジン式発電装置100のエンジン情報及び第1装置情報と、第1業者情報に基づいて、所定のデータ演算処理により、検出された要交換エンジンを、第1業者が保有する予備の車両用エンジンに交換する第1業者を選定するように構成されている。
第1通知部15は、主として、第1業者選定部14が選定した第1業者の使用する第1コンピュータ端末301に対して、要交換エンジン検出部13が検出した要交換エンジンの交換に必要な情報を、インターネット等のデータ通信回線網300を介して、通知または提供するように構成されている。要交換エンジンの交換に必要な情報としては、例えば、要交換エンジンを搭載するエンジン式発電装置100のユーザの名称、連絡先、及び、設置場所の住所等の第1装置情報、及び、要交換エンジンの仕様または型式を含むエンジン情報が含まれる。要交換エンジンの交換に必要な情報として、上記以外に、要交換エンジンの累積運転時間等の運転履歴情報、要交換エンジンの第1運転状態データ等を含んでいてもよい。
第1通知部15は、一例として、要交換エンジンの交換に必要な情報を含む、定型の電子メールのメッセージ文を自動作成し、当該メッセージ文を、選定した第1業者の指定されたメールアドレスに、データ通信回線網300を介して、送信するように構成されている。第1通知部15は、データ通信回線網300を介した通信用の通信インターフェースを備えている。尚、当該通信インターフェースは、データ受信部12と共用する構成としてもよい。
データ受信部12、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、及び、第1通知部15は、データベース部11の制御装置と同様に、例えば、CPU及びMPU等の演算処理装置と半導体メモリ等のメモリ装置を備えて構成され、演算処理装置が所定のプログラムを実行することによって各部の上述したデータ処理を行う。データ受信部12、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、第1通知部15、及び、データベース部11の制御装置の一部または全部は、共通の演算処理装置及びメモリ装置で構成されていてもよい。本システム10は、一例として、データベース部11とデータ受信部12をインターネットからのアクセスが可能なWEBサーバ機能とデータベースサーバ機能を備えたサーバコンピュータで構成し、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、及び、第1通知部15を、インターネットとの接続機能を有するパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータで構成することができる。
<データベースの登録及び更新>
次に、データベース部11に格納される上記各種情報及びデータの登録と更新の仕方、及び、そのタイミングについて簡単に説明する。
エンジン式発電装置100毎のユーザ及び設置場所に関する第1装置情報は、或る1台のエンジン式発電装置100が、新規に、本システム10の管理対象になった時点で、本システム10の運用者の担当者(運用担当者)が、本システム10を構成するハードウェアに付属のユーザインターフェース(キーボード、マウス、表示装置等)を操作して、当該エンジン式発電装置100に新たな発電装置識別コードを付与し、ユーザ識別コードとともに、当該エンジン式発電装置100の設置場所の住所、建物の名称または号数、階数、部屋番号等を、第1装置情報として、データベース部11に格納して登録する。ユーザ識別コードは、当該エンジン式発電装置100が既存のユーザである場合は、当該ユーザの既存のユーザ識別コードが使用され、新規ユーザである場合は、新規にユーザ識別コードを付与して、当該ユーザの属性情報(個人の場合は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス等。法人の場合は、名称、担当部署、住所、担当者名、連絡先の電話番号及びメールアドレス等)とともに別途ユーザ登録を行った上で、当該新規のユーザ識別コードが使用される。第1装置情報に含まれる登録項目として、上記以外に、エンジン式発電装置100の設置或いは要交換エンジンの交換を行った第1業者の業者識別コードを追加してもよい。
第1装置情報の更新は、登録時と同様に、運用担当者の本システム10のマニュアル操作により、第1装置情報に含まれる登録項目の一部が変更になった時点で、当該変更箇所を、登録済みの項目に上書きして、更に、第1装置情報に含まれる登録項目(例えば、新たな第1業者の業者識別コード)が追加になった場合には、当該項目を新たに追加して、更新処理を行う。
車両用エンジン101のエンジン情報は、当該車両用エンジン101を搭載したエンジン式発電装置100の第1装置情報を上記要領で登録する際に、運用担当者が、同じ要領で、複数の車両用エンジン101の夫々に対して、新たなエンジン識別コードを付与し、搭載するエンジン式発電装置100の発電装置識別コードとともに、各車両用エンジン101のメーカ名、中古・新品の区別、燃料種別(本実施形態では、メタンガスまたはバイオガス)、型式、エンジンの形態(メタンガス専用エンジン、ガソリンまたはディーゼルエンジンからの転用、バイフューエルエンジン)の区別、排気量、最大出力、定常運転時の標準出力、標準回転数、標準空燃比、標準燃料供給量、標準冷却水温度、等の車両用エンジン101の属性、特性、仕様値を、データベース部11に格納して登録する。尚、エンジン式発電装置100の設置を第1業者が担当した場合には、当該第1業者が、運用担当者に代わって、上記エンジン情報の登録を、当該第1業者の使用する第1コンピュータ端末301から、データ通信回線網300を介して、データベース部11にアクセスして、行ってもよい。
エンジン情報の更新は、エンジン式発電装置100の発電が開始された後、複数の車両用エンジン101の一部(例えば、1台)が、故障状態または準故障状態(要交換エンジン)となり、予備の車両用エンジン101と交換する必要が生じ、当該交換を行った第1業者(エンジン情報の登録を第1業者が行った場合の当該第1業者と同じとは限らない。)が、当該第1業者の使用する第1コンピュータ端末301から、データ通信回線網300を介してデータベース部11にアクセスして、交換により取り外した車両用エンジン101のエンジン情報を削除し、交換により新たに導入された車両用エンジン101のエンジン情報を追加登録することにより行われる。或いは、交換により取り外した車両用エンジン101のエンジン情報を削除せずに、当該エンジン情報の内の発電装置識別コードとエンジン識別コード以外の情報を、交換により新たに導入された車両用エンジン101の情報と置換するようにしてもよい。
第1運転状態データは、管理対象の複数のエンジン式発電装置100の各第1状態計測器106から、搭載している複数の車両用エンジン101の台数分が、上記所定の単位期間(例えば、1時間)毎に、データ通信回線網300を介して、データ受信部12に向けて送信され、データ受信部12は、各第1状態計測器106から当該台数分の第1運転状態データを受信すると、当該台数分の第1運転状態データをデータベース部11に格納して登録する。上述したように、各第1運転状態データには、エンジン式発電装置100と車両用エンジン101を識別可能な識別コードと、送信日時が付されている。
第1運転状態データは、管理対象のエンジン式発電装置100の全数分の全ての車両用エンジン101の台数分の所定時間分(例えば、1〜3日分、1〜3週間分、または、1〜3か月分)が保存され、新たな第1運転状態データが追加されると、当該所定時間より古い第1運転状態データは削除される。
第1業者情報は、或る第1業者が、新規に、本システム10の管理対象になった時点で、本システム10の運用担当者が、本システム10を構成するハードウェアに付属のユーザインターフェースを操作して、当該第1業者に新たな業者識別コードを付与し、当該業者識別コードとともに、当該第1業者の属性情報(名称、担当部署、住所、担当者名、連絡先の電話番号及びメールアドレス等)を、第1業者情報として、データベース部11に格納して登録する。第1業者情報の更新は、登録時と同様に、運用担当者の本システム10のマニュアル操作により、第1業者情報に含まれる登録項目の一部が変更になった時点で、当該変更箇所を、登録済みの項目に上書きして、更新処理を行う。
第1予備エンジン情報は、各第1業者が、夫々が保有する予備の車両用エンジンの夫々に対して、新たな予備エンジン識別コードを付与し、当該予備の車両用エンジンを保有する第1業者の業者識別コードとともに、各予備の車両用エンジンのメーカ名、中古・新品の区別、燃料種別(本実施形態では、メタンガスまたはバイオガス)、型式、エンジンの形態(メタンガス専用エンジン、ガソリンまたはディーゼルエンジンからの転用、バイフューエルエンジン)の区別、排気量、最大出力、定常運転時の標準出力、標準回転数、標準空燃比、標準燃料供給量、標準冷却水温度、等の車両用エンジン101の属性、特性、仕様値を、各第1業者の使用する第1コンピュータ端末301から、データ通信回線網300を介してデータベース部11にアクセスして、登録する。当該登録は、予備の車両用エンジンが、新たに保有された時点、または、要交換エンジンの交換に提供可能になった時点で速やかに行われるのが好ましい。
第1予備エンジン情報の更新は、第1業者が、保有する予備の車両用エンジンを、要交換エンジンとの交換に使用した等の理由により、非保有状態になった時点で、登録時と同じ要領で、当該非保有状態の予備の車両用エンジンの登録を削除することにより行われる。ここで、当該交換を行った第1業者は、交換した予備の車両用エンジンを、交換により新たに導入された車両用エンジン101として、そのエンジン情報を追加登録することになるが、当該車両用エンジン101のエンジン情報の発電装置識別コードとエンジン識別コード以外の情報は、第1予備エンジン情報の第1業者の業者識別コードと予備エンジン識別コード以外の情報を利用できる。
<要交換エンジン検出処理/第1業者選定処理>
次に、本システム10の要交換エンジン検出部13と第1業者選定部14と第1通知部15の基本的な動作について図面を参照して説明する。図3は、要交換エンジン検出部13の要交換エンジン検出処理の手順の一例を示すフローチャートである。図4は、第1業者選定部14の第1業者選定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
先ず、要交換エンジン検出部13による要交換エンジン検出処理について、図3を参照して説明する。要交換エンジン検出処理が開始すると、エンジン式発電装置100と車両用エンジン101を示す変数mとnを夫々、1に初期化する(ステップ#11)。ここで、変数m(=1〜M、Mはエンジン式発電装置100の総数)とエンジン式発電装置100の発電装置識別コードの対応関係、及び、m番目のエンジン式発電装置100における変数n(=1〜N(m)、N(m)はm番目のエンジン式発電装置100で使用される車両用エンジン101の総数)と車両用エンジン101のエンジン識別コードの対応関係は、予めテーブル化され所定の記憶領域に保存されているか、各変数が、各識別コードの一部に組み込まれているようにする。これにより、変数mとnにより、エンジン式発電装置100と車両用エンジン101が一意に特定される。尚、変数mとnは、要交換エンジン検出処理の説明を簡単化するためのもので、要交換エンジン検出処理におけるエンジン式発電装置100と車両用エンジン101の特定は、変数mとnを用いる方法に限定されない。
次に、現時点で特定されている変数mとnに対応するエンジン式発電装置100と車両用エンジン101のエンジン情報と第1運転状態データを、データベース部11から読み出して、一時的に所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する(ステップ#12)。
次に、読み出した第1運転状態データの車両用エンジン101の出力、回転数、空燃比、燃料供給量、冷却水温度の各計測値の何れか1つの平均値、最大値、最小値の3種類の統計値について、直近の単位期間(例えば、1時間)の平均値が、それより前の複数の単位期間の平均値の何れか1つまたは全てに対して、所定の基準変化率(例えば、±20%〜30%)を超える変動(上昇または低下)があった場合、または、直近の上記単位期間の最大値と最小値の幅(=最大値−最小値)が、それより前の複数の単位期間の最大値と最小値の幅の何れか1つまたは全てに対して、所定の基準増加率(例えば、+20%〜30%)を超える増加があった場合、または、その両方があった場合に、当該車両用エンジン101が、故障状態または準故障状態の要交換エンジンであると判定する(ステップ#13)。或いは、ステップ#13の判定処理において、出力、回転数、空燃比、燃料供給量、冷却水温度の各計測値の何れについても、上記判定基準では、要交換エンジンであると判定されないが、基準変化率と基準増加率を僅かに緩和すると、出力、回転数、空燃比、燃料供給量、冷却水温度の各計測値の2以上について、要交換エンジンであると判定される場合には、当該車両用エンジン101を、故障状態または準故障状態の要交換エンジンであると判定してもよい。或いは、ステップ#13の判定処理において、出力、回転数、空燃比、燃料供給量、冷却水温度の各計測値の何れか1つの平均値、最大値、最小値の内の少なくとも1種類の統計値について、直近の所定数の単位期間(例えば、1時間)に亘って、予め設定した正常範囲(例えば、上記標準出力、標準回転数、標準空燃比、標準燃料供給量、標準冷却水温度に対して上記所定の基準変化率の範囲)を連続して逸脱した場合に、当該車両用エンジン11が、故障状態または準故障状態の故障状態エンジンであると判定してもよい。更に、故障状態エンジンであるか否かの判定は、上記例示した判定方法に限定されるものではない。
尚、上記基準変化率と基準増加率は、車両用エンジン101の出力、回転数、空燃比、燃料供給量、冷却水温度毎に、決定されるが、相互に同じであっても異なっていてもよい。また、上記基準変化率と基準増加率は、車両用エンジン101の違いに拘わらず一定であってもよく、また、車両用エンジン101の種類毎に予め設定されていてもよい。
上記要交換エンジンの判定処理(ステップ#13)において、要交換エンジンであると判定された場合(YES分岐)は、後述する第1業者選定処理(ステップ#20)を行った後に、判定処理を行った車両用エンジン101が、最後の車両用エンジン(n=N(m))であるか否かを判定する(ステップ#14)。上記要交換エンジンの判定処理(ステップ#13)において、要交換エンジンであると判定されなかった場合(NO分岐)は、第1業者選定処理(ステップ#20)を行わずに、ステップ#14の判定に移行する。ステップ#14の判定において、最後の車両用エンジンでなかった場合(NO分岐)は、変数nを1だけ増加して(ステップ#15)、同じエンジン式発電装置100の次の車両用エンジン101に移行して、ステップ#12〜#14の処理を繰り返し、最後の車両用エンジンであった場合(YES分岐)は、判定処理を行ったエンジン式発電装置100が、最後のエンジン式発電装置(m=M)であるか否かを判定する(ステップ#16)。
ステップ#16の判定において、最後のエンジン式発電装置でなかった場合(NO分岐)は、変数mを1だけ増加し、変数nを1に初期化して(ステップ#17)、次のエンジン式発電装置100の最初の車両用エンジン101に移行して、ステップ#12〜#15の処理を繰り返し、最後のエンジン式発電装置であった場合(YES分岐)は、要交換エンジン検出処理を終了する。
1回の要交換エンジン検出処理が終了すると、前回の要交換エンジン検出処理の開始から、上記単位期間(例えば、1時間)の経過後に、また、上記単位期間が既に経過していれば、直ぐに、次の要交換エンジン検出処理を開始する。
次に、要交換エンジン検出処理のステップ#13の判定処理において、要交換エンジンであると判定された場合(YES分岐)に、第1業者選定部14が行う第1業者選定処理(ステップ#20:図3参照)について、図4を参照して説明する。第1業者選定処理が開始すると、第1業者を示す変数kを1に初期化し、変数A(k)と変数B(k)を夫々、0に初期化する(ステップ#21)。ここで、変数k(=1〜K、Kは第1業者の総数)と第1業者の業者識別コードの対応関係は、予めテーブル化され所定の記憶領域に保存されているか、変数kが、業者識別コードの一部に組み込まれているようにする。変数A(k)と変数B(k)は、夫々、後述する2種類の判定処理の結果を示す2値変数で、K個ずつ存在する。これにより、変数kにより、第1業者が一意に特定される。尚、変数kは、第1業者選定処理の説明を簡単化するためのもので、第1業者選定処理における第1業者の特定は、変数kを用いる方法に限定されない。また、後述する2種類の判定結果を一時的に保存する方法として、変数A(k)と変数B(k)を用いる方法に限定されない。
次に、現時点で保留中の要交換エンジン検出処理の現時点で特定されている変数mに対応するエンジン式発電装置100の第1装置情報を、データベース部11から読み出して、一時的に所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する(ステップ#22)。尚、現時点で保留中の要交換エンジン検出処理の直前のステップ#12で読み出したエンジン情報は、後の処理で使用するので、ワークエリアにそのまま維持する。
次に、現時点で特定されている変数kに対応する第1業者の第1業者情報と、当該第1業者の第1予備エンジン情報を、データベース部11から読み出して、一時的に所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する(ステップ#23)。
次に、読み出した第1業者情報と第1装置情報に基づいて、変数kに対応する第1業者が、要交換エンジンの検出されたエンジン式発電装置100の設置場所から、所定の範囲内に存在する第1業者であるか否かの判定(第1の第1業者判定)を行う(ステップ#24)。ここで、所定の範囲内の判定基準として、例えば、同じ都道府県内または隣接する都道府県内である、或いは、自動車で移動する場合に所定の時間内(例えば、2〜4時間以内)にある等を使用する。ここで、変数kに対応する第1業者が、上記所定の範囲内に存在する場合は(YES分岐)、変数A(k)を1に設定し(ステップ#25)、存在しない場合は、変数A(k)が0のまま維持され、次ステップ(ステップ#26)に直接移行する。
次に、読み出したエンジン情報と第1予備エンジン情報に基づいて、変数kに対応する第1業者が、要交換エンジンと交換可能な予備の車両用エンジンを保有しているか否かの判定(第2の第1業者判定)を行う(ステップ#26)。ここで、交換可能か否かの判定基準として、要交換エンジンと予備の車両用エンジンが全く同じ型式のエンジンである必要はないが、予備の車両用エンジンの最大出力は、要交換エンジンの正常時の最大出力の一定の範囲内にあることが好ましく、更に、燃料種別も同じであることが好ましい。本実施形態では、メタンガスエンジンを想定しているので、予備の車両用エンジンもメタンガスエンジンが好ましいが、交換現場で、例えば、ガソリンエンジンをメタンガスエンジンに改造してもよい。ここで、変数kに対応する第1業者が、要交換エンジンと交換可能な予備の車両用エンジンを保有している場合は(YES分岐)、変数B(k)を1に設定し(ステップ#27)、存在しない場合は、次ステップ(ステップ#28)に直接移行する。
次に、判定対象の第1業者が、最後の第1業者(k=K)であるか否かを判定する(ステップ#28)。ステップ#28の判定において、最後の第1業者でなかった場合(NO分岐)は、変数kを1だけ増加して、変数A(k)と変数B(k)を夫々、0に初期化し(ステップ#29)、次の第1業者に移行して、ステップ#23〜#28の処理を繰り返し、最後の第1業者であった場合(YES分岐)は、次ステップ(ステップ#30)に直接移行する。尚、ステップ#21及び#29における変数A(k)と変数B(k)の初期化を、ステップ#24及び#26の各NO分岐の後に行うようにしてもよい。
次に、上記第1及び第2の第1業者判定の結果を示す変数A(k)と変数B(k)に基づいて、変数A(k)と変数B(k)の両方が1である第1業者を選別する(ステップ#30)。選別された第1業者の数が1の場合は(分岐「1」)、当該1つの第1業者を、ステップ#20の第1業者選定処理で選定される第1業者として決定する(ステップ#31)。
選別された第1業者の数が2以上の場合は(分岐「2以上」)、当該2以上の第1業者の中から1つの第1業者を、以下の要領で選択し、ステップ#20の第1業者選定処理で選定される第1業者として決定する(ステップ#32)。2以上の第1業者の中から1つの第1業者を選択する方法としては、特定の選択方法に限定されるものではないが、一例として、予備の車両用エンジンの型式が要交換エンジンと同じ第1業者を優先的に選択する、予備の車両用エンジンの燃料種別が要交換エンジンと同じ第1業者を優先的に選択する、要交換エンジンの検出されたエンジン式発電装置100の設置を行った第1業者を優先的に選択する、過去に同エンジン式発電装置100に対して要交換エンジンの交換を行った第1業者を優先的に選択する、同エンジン式発電装置100の設置場所に近い第1業者を優先的に選択する、等の選択基準の何れか1つ、または、2以上を組み合わせて使用するのが好ましい(第1業者の選択方法1)。
選別された第1業者の数が0の場合は(分岐「0」)、変数A(k)と変数B(k)の何れか一方が1の第1業者の中から1つまたは2つの第1業者を、以下の要領で選択し、ステップ#20の第1業者選定処理で選定される第1業者として決定する(ステップ#33)。先ず、変数B(k)が1の第1業者が1つの場合は、当該第1業者の住所が、検出されたエンジン式発電装置100の設置場所から、上記第1の第1業者判定の判定基準の所定の範囲内から一定距離内の周辺域である場合には、当該第1業者を1つ選択する。しかし、当該第1業者の住所が、上記周辺域の外側の場合は、当該第1業者を、予備の車両用エンジンを提供するだけの第1業者として選択し、要交換エンジンの交換のみを行う第1業者を、変数A(k)が1の第1業者の中から、以下の要領で、1つ選択する。例えば、要交換エンジンの検出されたエンジン式発電装置100の設置を行った第1業者を優先的に選択する、過去に同エンジン式発電装置100に対して要交換エンジンの交換を行った第1業者を優先的に選択する、同エンジン式発電装置100の設置場所に近い第1業者を優先的に選択する、等の選択基準の何れか1つ、または、2以上を組み合わせて使用する(第1業者の選択方法2)。尚、要交換エンジンの交換のみを行う第1業者の選択方法は、上記方法に限定されるものではない。また、本実施形態では、変数A(k)が1の第1業者は、必ず1以上存在するように、上記第1の第1業者判定の判定基準が設定されている。
次に、変数B(k)が1の第1業者の数が2以上の場合は、当該2以上の第1業者の中から、住所が、検出されたエンジン式発電装置100の設置場所から、上記第1の第1業者判定の判定基準の所定の範囲内から一定距離内の周辺域である第1業者を選別する。ここで、複数の第1業者が選別された場合には、例えば、上記第1業者の選択方法1を使用して、1つの第1業者を選択する。また、当該周辺域内から第1業者が選別されない場合は、予備の車両用エンジンを提供するだけの第1業者を1つ、例えば、予備の車両用エンジンの型式が要交換エンジンと同じ第1業者を優先的に選択する、予備の車両用エンジンの燃料種別が要交換エンジンと同じ第1業者を優先的に選択する、等の選択基準の何れか1つ、または、2以上を組み合わせて使用して(第1業者の選択方法3)、選択する。そして、要交換エンジンの交換のみを行う第1業者を1つ、例えば、上記第1業者の選択方法2を使用して選択する。
次に、変数B(k)が1の第1業者の数が0の場合は、要交換エンジンと交換可能な予備の車両用エンジンを保有する第1業者がいないので、要交換エンジンの交換のみを行う第1業者を、変数A(k)が1の第1業者の中から、例えば、上記第1業者の選択方法2を使用して1つ選択する。尚、変数A(k)が1の第1業者の数が1の場合には、当該第1業者が自動的に選択される。この場合、選択された第1業者には、登録されている第1業者以外から、要交換エンジンと交換可能な予備の車両用エンジンを手配することが要求される。
以上、ステップ#31〜#33の何れかを経て、要交換エンジンの交換を行う第1業者が決定され、以下の出力処理(ステップ#34〜#36)を行い、1つの要交換エンジンに対する第1業者選定処理(ステップ#20)が終了し、要交換エンジン検出処理のステップ#14に戻る。
ステップ#31〜#33の何れかが終了すると、ステップ#13で検出された要交換エンジンのエンジン識別コードと、ステップ#31〜#33の何れかで決定された当該要交換エンジンの交換を行う第1業者の業者識別コードが、第1通知部15に送信される(ステップ#34)。第1通知部15は、先ず、要交換エンジンが検出され、当該要交換エンジンの交換を行う第1業者が選択されたことを、本システム10の運用担当者に通知するために、当該運用担当者の使用するコンピュータ端末等に電子メールを送信する、所定の表示出力装置に表示する等の出力処理を行う(ステップ#35)。更に、第1通知部15は、当該要交換エンジンと、選択された第1業者が当該交換を行う際に必要な情報(例えば、当該要交換エンジンに係るエンジン情報の一部または全部、第1装置情報の一部または全部、ユーザの属性情報の一部または全部)を、当該第1業者の使用する第1コンピュータ端末301等に電子メールを送信する出力処理を行う(ステップ#36)。ステップ#36では、要交換エンジンが検出され第1業者に交換を依頼する旨と、交換に必要な情報にアクセスするための情報(URL等)だけを電子メールで送信し、交換に必要な情報は、当該第1業者が、当該URL等で指定される情報源にアクセスして入手するようにしてもよい。尚、第1通知部15は、ステップ#35とステップ#36の何れか一方の出力処理だけを行ってもよい。第1通知部15がステップ#36の出力処理を行わない場合は、ステップ#35の出力処理で、要交換エンジンが検出され、当該要交換エンジンの交換を行う第1業者が選択されたことの通知を受けた本システム10の運用担当者が、当該通知の内容に基づいて、ステップ#36の出力処理と同様の処理を、例えば、自己の使用するコンピュータ端末から行うようにしてもよく、また、電話連絡などを併用してもよい。
要交換エンジンは、第1業者によって予備の車両用エンジンと交換されるまでの期間は、通常は運転が停止され、当該要交換エンジンが駆動する発電機102も発電を停止している状態となっている。従って、要交換エンジンの交換が遅れると、当該発電停止期間が長期化し、その間に、後続の要交換エンジン検出処理によって、別の車両用エンジン101が要交換エンジンとして検出される可能性もある。従って、2台以上の車両用エンジン101が同時期に運転を停止する可能性もあるため、上述のように、車両用エンジン101の台数は3以上が好ましい。
[第2実施形態]
次に、本システムの第2実施形態について、図面を参照して説明する。
<エンジン式発電装置の概略構成>
最初に、第2実施形態における、本システムの管理対象となるエンジン式発電装置の概略構成について図面を参照して説明する。図5は、エンジン式発電装置200の概略の構成例を模式的に示すブロック図である。
図5に示すように、エンジン式発電装置200は、複数の車両用エンジン101、発電機102、燃料供給部203、インバータ部104、運転制御部105、第1状態計測器106、及び、第2状態計測器206を備えて構成される。車両用エンジン101、発電機102、インバータ部104、運転制御部105、及び、第1状態計測器106は、第1実施形態のエンジン式発電装置100のものと同じであるので、重複する説明は割愛する。更に、第1実施形態で説明した排気ガス排出部及び補助電源部(図示せず)を、エンジン式発電装置200の構成要素として、或いは、別体として備えてもよい。尚、本実施形態においても、第1実施形態と同様、車両用エンジン101は、メタンガスを主燃料とする燃料ガスを使用可能なメタンガスエンジンを想定する。しかし、本実施形態では、燃料ガスとして、メタンガスを主成分とするバイオガスの使用を想定する。当該バイオガスは、主成分のメタンガス以外に、二酸化炭素とバイオガス由来の成分を含む。
燃料供給部203は、第1実施形態のエンジン式発電装置100の燃料供給部103と同様に、燃料ガスを貯蔵する燃料ガスタンクと、燃料ガスタンクから排出される燃料ガスを所定の圧力に昇圧する圧縮機と、燃料ガスを各車両用エンジン101の燃料ガスの送入口まで配送する配管を備え、更に、燃料ガス中に含まれる二酸化炭素をメタンガスに対して選択的に除去するCO2除去装置207を備える。尚、燃料ガスタンク内の燃料ガスが当該所定の圧力に調整されている場合は、圧縮機は不要であり、また、燃料ガスタンク内の燃料ガスが当該所定の圧力より高い場合には、燃料ガスを当該所定の圧力に減圧する減圧機が備えられる。また、本実施形態では、バイオガスに含まれる硫化水素、シロキサン等のバイオガス由来の成分は、既存の脱硫装置及びシロキサン除去装置等を用いて予め除去され、燃料ガスタンクに貯蔵される場合を想定する。
CO2除去装置207は、一例として、二酸化炭素と選択的に反応する周知のキャリア物質を例えばゲル膜中に添加して形成される促進輸送膜を備えて構成され、燃料ガスを促進輸送膜の供給側処理室に供給し、促進輸送膜の透過側処理室からメタンガスに対して二酸化炭素を選択的に透過させて分離する。二酸化炭素の分離除去された燃料ガスは、促進輸送膜の供給側処理室から取り出される。CO2除去装置207は、燃料ガスタンクと圧縮機の間、または、圧縮機の下流側に設置される。
第2状態計測器206は、CO2除去装置207の運転状態を示す1以上の運転状態値を含む第2運転状態データを計測する計測器である。当該1以上の運転状態値は、一例として、CO2除去装置207の供給側処理室に供給される燃料ガスの流量、温度、圧力、メタンガス濃度、二酸化炭素濃度、相対湿度の内の少なくとも何れか1つを含む処理前データと、CO2除去装置207の供給側処理室から排出される二酸化炭素濃度の低下した燃料ガスの流量、温度、圧力、メタンガス濃度、二酸化炭素濃度、相対湿度の内の上記処理前データに対応する少なくとも何れか1つを含む処理後データで構成される。この場合、計測器は、流量計、温度計、圧力計、メタンガス濃度計、二酸化炭素濃度計、相対湿度計、或いは、当該各計測器の組み合わせであり、第2運転状態データには、当該各計測器により計測された運転状態値の計測データが含まれる。尚、処理後データとして、CO2除去装置207の透過側処理室から排出される二酸化炭素濃度の上昇した燃料ガスの流量、温度、圧力、メタンガス濃度、二酸化炭素濃度、相対湿度の内の上記処理前データに対応する少なくとも何れか1つを使用してもよい。
各計測器は、上記処理前データと処理後データの各運転状態値を、連続的に計測する。第2状態計測器206は、更に、第1状態計測器106と同様に、演算処理部を備え、各計測器の計測値を、所定の単位期間(例えば、1時間)毎に集計して、各計測値の平均値、最大値、最小値の3種類の統計値を、第2運転状態データとして算出し、当該第2運転状態データを、上記単位期間毎に後述する本システム20のデータ受信部22に向けて送信するように構成されている。尚、当該第2運転状態データには、エンジン式発電装置200を識別可能な識別コードと、送信日時が付されている。
別の形態として、第2状態計測器206は、上記3種類の統計値に代えて、生の計測値、或いは、より短い期間(例えば、1〜10分)毎の平均値を、第2運転状態データとして、本システム20のデータ受信部22に向けて、定期的に(例えば、1時間毎に)送信するようにしてもよい。更に、別の形態として、第2状態計測器206は、演算処理部を備え、上述の各計測器により計測された処理前データと処理後データ(例えば、上記3種類の統計値)に基づいて、所定の単位期間(例えば、1時間)毎に、CO2除去装置207が故障状態または故障となる可能性の高い準故障状態であるか、または、正常状態であるかを判断し、当該演算処理部の判定結果を、上記1以上の運転状態値としてもよい。
<本システムの概略構成>
次に、第2実施形態における、本システム20の概略構成について図面を参照して説明する。図6は、本システム20の概略の構成例を模式的に示すブロック図である。本システム20は、図6に示すように、データベース部21、データ受信部22、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、第1通知部15、CO2除去異常検出部23、第2業者選定部24、及び、第2通知部25を備えて構成される。要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、及び、第1通知部15は、第1実施形態で既に説明したものと同じであるので、重複する説明は割愛する。
データベース部21と第1実施形態で説明したデータベース部11は、データベース部21に格納される情報及びデータが、データベース部11に格納される第1装置情報、第1運転状態データ、エンジン情報、第1予備エンジン情報、及び、第1業者情報に加えて、更に、後述する情報及びデータを含む点で相違するだけで、具体的な装置構成は、データベース部11と同じである。よって、データベース部21は、管理対象の複数のエンジン式発電装置200の全てにつき、データベース部11に格納される上記情報及びデータに加えて、エンジン式発電装置200に搭載されているCO2除去装置207の仕様を含む第2装置情報と、上記第2運転状態データを、エンジン式発電装置200別に格納し、更に、CO2除去装置207の修理または交換を含むCO2除去装置関連作業を行う1以上の第2業者の所在地を含む第2業者情報を、当該第2業者別に格納するように構成されている。
データ受信部22は、インターネット等のデータ通信回線網300を介して、各エンジン式発電装置200の第1状態計測器106から、車両用エンジン101別の第1運転状態データを第1実施形態で説明した要領で受け取り、データベース部21に格納する第1実施形態で説明した機能に加えて、データ通信回線網300を介して、各エンジン式発電装置200の第2状態計測器206から、エンジン式発電装置200別の第2運転状態データを後述する所定のタイミングで受け取り、データベース部21に格納するように構成されている。データ受信部22と第1状態計測器106と第2状態計測器206が、データ通信回線網300を介した通信用の周知の通信インターフェースを備えている。第1状態計測器106と第2状態計測器206は同じ通信インターフェースを共用する構成でもよい。第1運転状態データ及び第2運転状態データのデータベース部21内への書き込みは、データベース部21の制御装置を用いて実施される。
CO2除去異常検出部23は、第2運転状態データに基づいて、所定のデータ演算処理により、複数のエンジン式発電装置200の中に、故障状態または準故障状態のCO2除去装置207である不良CO2除去装置が含まれていることを検出し、検出した不良CO2除去装置を搭載するエンジン式発電装置200を特定するように構成されている。
第2業者選定部24は、CO2除去異常検出部23が何れかのエンジン式発電装置200において不良CO2除去装置を検出した場合に、検出された不良CO2除去装置を搭載するエンジン式発電装置200の第1装置情報及び第2装置情報と、第2業者情報に基づいて、所定のデータ演算処理により、検出された不良CO2除去装置に対して、第2業者が保有する予備のCO2除去装置との交換、修理を含むCO2除去装置関連作業を行う第2業者を選定するように構成されている。
第2通知部25は、主として、第2業者選定部24が選定した第2業者の使用する第2コンピュータ端末302に対して、第2業者選定部24が検出した不良CO2除去装置の交換または修理に必要な情報を、インターネット等のデータ通信回線網300を介して、通知または提供するように構成されている。不良CO2除去装置の交換または修理に必要な情報としては、例えば、不良CO2除去装置を搭載するエンジン式発電装置200のユーザの名称、連絡先、及び、設置場所の住所等の第1装置情報、及び、不良CO2除去装置の仕様を含む第2装置情報が含まれる。不良CO2除去装置の交換または修理に必要な情報として、上記以外に、不良CO2除去装置の累積運転時間等の運転履歴情報、不良CO2除去装置の第2運転状態データ等を含んでいてもよい。
第2通知部25は、一例として、不良CO2除去装置の交換または修理に必要な情報を含む、定型の電子メールのメッセージ文を自動作成し、当該メッセージ文を、選定した第2業者の指定されたメールアドレスに、データ通信回線網300を介して、送信するように構成されている。第2通知部25は、データ通信回線網300を介した通信用の通信インターフェースを備えている。尚、当該通信インターフェースは、第1通知部15及びデータ受信部22の少なくとも何れか一方と共用する構成としてもよい。また、第1通知部15と第2通知部25を統合して、1つの通知部として構成してもよい。
データ受信部22、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、第1通知部15、CO2除去異常検出部23、第2業者選定部24、及び、第2通知部25は、データベース部11,21の制御装置と同様に、例えば、CPU及びMPU等の演算処理装置と半導体メモリ等のメモリ装置を備えて構成され、演算処理装置が所定のプログラムを実行することによって各部の上述したデータ処理を行う。データ受信部22、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、第1通知部15、CO2除去異常検出部23、第2業者選定部24、第2通知部25、及び、データベース部21の制御装置の一部または全部は、共通の演算処理装置及びメモリ装置で構成されていてもよい。本システム20は、一例として、データベース部21とデータ受信部22をインターネットからのアクセスが可能なWEBサーバ機能とデータベースサーバ機能を備えたサーバコンピュータで構成し、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、第1通知部15、CO2除去異常検出部23、第2業者選定部24、及び、第2通知部25を、インターネットとの接続機能を有するパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータで構成することができる。
<データベースの登録及び更新>
次に、データベース部21に格納される上記各種情報及びデータの登録と更新の仕方、及び、そのタイミングについて簡単に説明する。尚、第1実施形態で説明したデータベース部11に格納される第1装置情報、第1運転状態データ、エンジン情報、第1予備エンジン情報、及び、第1業者情報については、既に第1実施形態で説明したので、重複する説明は割愛する。
CO2除去装置207の第2装置情報は、当該CO2除去装置207を搭載したエンジン式発電装置200の第1装置情報を第1実施形態で説明した要領で登録する際に、運用担当者が、同じ要領で、当該CO2除去装置207に対して、新たな除去装置識別コードを付与し、搭載するエンジン式発電装置100の発電装置識別コードとともに、CO2除去装置207のメーカ名、CO2除去装置207のCO2除去方式(例えば、促進輸送膜を使用した膜分離式等)、仕様値(膜分離式の場合は、促進輸送膜の膜性能に関する仕様値、促進輸送膜の構造及び寸法、処理能力に関する仕様値、等)、修理履歴等を、データベース部21に格納して登録する。尚、エンジン式発電装置200の設置を後述する第2業者が担当した場合には、当該第2業者が、運用担当者に代わって、上記第2装置情報の登録を、当該第2業者の使用する第2コンピュータ端末302から、データ通信回線網300を介して、データベース部21にアクセスして、行ってもよい。
第2装置情報の更新は、エンジン式発電装置200の発電が開始された後、CO2除去装置207が、故障状態または準故障状態(不良CO2除去装置)となり、予備のCO2除去装置と交換するか、修理する必要が生じ、当該交換等を行った第2業者(第2装置情報の登録を第2業者が行った場合の当該第2業者と同じとは限らない。)が、当該第2業者の使用する第2コンピュータ端末302から、データ通信回線網300を介してデータベース部21にアクセスして、不良CO2除去装置を交換した場合は、交換により取り外した不良CO2除去装置の第2装置情報を削除し、交換により新たに導入されたCO2除去装置207の第2装置情報を追加登録することにより行われる。或いは、交換により取り外した不良CO2除去装置の第2装置情報を削除せずに、当該第2装置情報の内の発電装置識別コードとエンジン識別コード以外の情報を、交換により新たに導入されたCO2除去装置207の情報と置換するようにしてもよい。一方、不良CO2除去装置を修理した場合は、第2装置情報の更新は、不良CO2除去装置の第2装置情報の内の修理履歴に関する情報を書き換えることにより行われる。
第2運転状態データは、管理対象の複数のエンジン式発電装置200の各第2状態計測器206から、上記所定の単位期間(例えば、1時間)毎に、データ通信回線網300を介して、データ受信部22に向けて送信され、データ受信部22は、各第2状態計測器206から当該第2運転状態データを受信すると、データベース部21に格納して登録する。上述したように、各第2運転状態データには、エンジン式発電装置200を識別可能な発電装置識別コードと、送信日時が付されている。
第2運転状態データは、管理対象のエンジン式発電装置200の全数分の所定時間分(例えば、1〜3日分、1〜3週間分、または、1〜3か月分)が保存され、新たな第2運転状態データが追加されると、当該所定時間より古い第2運転状態データは削除される。
第2業者情報は、或る第2業者が新規に本システム20の管理対象になった時点で、本システム20の運用担当者が、本システム20を構成するハードウェアに付属のユーザインターフェースを操作して、当該第2業者に新たな業者識別コードを付与し、当該業者識別コードとともに、当該第2業者の属性情報(名称、担当部署、住所、担当者名、連絡先の電話番号及びメールアドレス等)を、第2業者情報として、データベース部21に格納して登録する。第2業者情報の更新は、登録時と同様に、運用担当者の本システム20のマニュアル操作により、第2業者情報に含まれる登録項目の一部が変更になった時点で、当該変更箇所を、登録済みの項目に上書きして、更新処理を行う。
尚、本実施形態では、第2業者情報には、各第2業者が保有する予備のCO2除去装置の台数を含む第1予備CO2除去装置情報が含まれている。よって、新たに登録される第2業者情報には、当該第2業者が保有する予備のCO2除去装置に関する第1予備CO2除去装置情報も同時に登録される。
第1予備CO2除去装置情報は、各第2業者が、夫々が保有する予備のCO2除去装置の夫々に対して、新たな予備除去装置識別コードを付与し、当該予備のCO2除去装置を保有する第2業者の業者識別コードとともに、各予備のCO2除去装置のメーカ名、CO2除去装置207のCO2除去方式(例えば、促進輸送膜を使用した膜分離式等)、仕様値(膜分離式の場合は、促進輸送膜の膜性能に関する仕様値、促進輸送膜の構造及び寸法、処理能力に関する仕様値、等)、修理履歴等を、各第2業者の使用する第2コンピュータ端末302から、データ通信回線網300を介してデータベース部21にアクセスして、登録する。当該登録は、予備のCO2除去装置が、新たに保有された時点、または、不良CO2除去装置の交換に提供可能になった時点で速やかに行われるのが好ましい。
第1予備CO2除去装置情報の更新は、第2業者が、保有する予備のCO2除去装置を、不良CO2除去装置との交換に使用した等の理由により、非保有状態になった時点で、登録時と同じ要領で、当該非保有状態の予備の不良CO2除去装置の登録を削除することにより行われる。ここで、当該交換を行った第2業者は、交換した予備の不良CO2除去装置を、交換により新たに導入されたCO2除去装置207として、その第2装置情報を追加登録することになるが、当該CO2除去装置207の第2装置情報の発電装置識別コード以外の情報は、第1予備CO2除去装置情報の第2業者の業者識別コードと予備除去装置識別コード以外の情報を利用できる。
<不良CO2除去装置検出処理/第2業者選定処理>
次に、本システム20のCO2除去異常検出部23と第2業者選定部24と第2通知部25の基本的な動作について図面を参照して説明する。要交換エンジン検出部13と第1業者選定部14と第1通知部15の基本的な動作については、第1実施形態で既に説明した通りであるので、重複する説明は割愛する。図7は、CO2除去異常検出部23の不良CO2除去装置検出処理の手順の一例を示すフローチャートである。図8は、第2業者選定部24の第2業者選定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
先ず、CO2除去異常検出部23による不良CO2除去装置検出処理について、図7を参照して説明する。不良CO2除去装置検出処理が開始すると、エンジン式発電装置200を示す変数mを1に初期化する(ステップ#41)。ここで、変数m(=1〜M、Mはエンジン式発電装置200の総数)とエンジン式発電装置100の発電装置識別コードの対応関係は、予めテーブル化され所定の記憶領域に保存されているか、各変数が、各識別コードの一部に組み込まれているようにする。これにより、変数mにより、エンジン式発電装置100が一意に特定される。尚、変数mは、不良CO2除去装置検出処理の説明を簡単化するためのもので、不良CO2除去装置検出処理におけるエンジン式発電装置200の特定は、変数mを用いる方法に限定されない。
次に、現時点で特定されている変数mに対応するエンジン式発電装置200のCO2除去装置207の第2装置情報と第2運転状態データを、データベース部21から読み出して、一時的に所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する(ステップ#42)。
次に、読み出した第2運転状態データのCO2除去装置207の上記処理前データと処理後データの各計測値の何れか1つの平均値、最大値、最小値の3種類の統計値について、直近の単位期間(例えば、1時間)の平均値が、それより前の複数の単位期間の平均値の何れか1つまたは全てに対して、所定の基準変化率(例えば、±20%〜30%)を超える変動(上昇または低下)があった場合、または、直近の上記単位期間の最大値と最小値の幅(=最大値−最小値)が、それより前の複数の単位期間の最大値と最小値の幅の何れか1つまたは全てに対して、所定の基準増加率(例えば、+20%〜30%)を超える増加があった場合、または、その両方があった場合に、当該CO2除去装置207が、故障状態または準故障状態の不良CO2除去装置であると判定する(ステップ#43)。尚、不良CO2除去装置の判定は、計測値の種類に応じて、例えば、メタンガス濃度または二酸化炭素濃度の場合、処理前データと処理後データの差分、または、当該差分の処理前データまたは処理後データに対する比率を算出し、直近の単位期間(例えば、1時間)の平均値の上記差分または比率が、それより前の複数の単位期間の平均値の何れか1つまたは全てに対して、所定の基準変化率(例えば、±20%〜30%)を超える変動(上昇または低下)があった場合、または、直近の上記単位期間の最大値と最小値の幅(=最大値−最小値)の上記差分または比率が、それより前の複数の単位期間の最大値と最小値の幅の何れか1つまたは全てに対して、所定の基準増加率(例えば、+20%〜30%)を超える増加があった場合、または、その両方があった場合に、当該CO2除去装置207が、故障状態または準故障状態の不良CO2除去装置であると判定するようにしてもよい。
尚、上記基準変化率と基準増加率は、CO2除去装置207の上記運転状態値毎に、決定されるが、相互に同じであっても異なっていてもよい。また、上記基準変化率と基準増加率は、CO2除去装置207の違いに拘わらず一定であってもよく、また、CO2除去装置207の種類毎に予め設定されていてもよい。
上記不良CO2除去装置の判定処理(ステップ#43)において、不良CO2除去装置であると判定された場合(YES分岐)は、後述する第2業者選定処理(ステップ#50)を行った後に、判定処理を行ったエンジン式発電装置200が、最後のエンジン式発電装置200(m=M)であるか否かを判定する(ステップ#44)。上記不良CO2除去装置の判定処理(ステップ#43)において、不良CO2除去装置であると判定されなかった場合(NO分岐)は、第2業者選定処理(ステップ#50)を行なわずに、ステップ#44の判定に移行する。
ステップ#44の判定において、最後のエンジン式発電装置でなかった場合(NO分岐)は、変数mを1だけ増加して(ステップ#45)、次のエンジン式発電装置200に移行して、ステップ#22〜#44の処理を繰り返し、最後のエンジン式発電装置であった場合(YES分岐)は、不良CO2除去装置検出処理を終了する。
1回の不良CO2除去装置検出処理が終了すると、前回の不良CO2除去装置検出処理の開始から、上記単位期間(例えば、1時間)の経過後に、また、上記単位期間が既に経過していれば、直ぐに、次の不良CO2除去装置検出処理を開始する。
次に、不良CO2除去装置検出処理のステップ#43の判定処理において、不良CO2除去装置であると判定された場合(YES分岐)に行われる第2業者選定処理(ステップ#50:図7参照)について、図8を参照して説明する。第2業者選定処理が開始すると、第2業者を示す変数jを1に初期化し、変数C(j)と変数D(j)を夫々、0に初期化する(ステップ#51)。ここで、変数j(=1〜J、Jは第2業者の総数)と第2業者の業者識別コードの対応関係は、予めテーブル化され所定の記憶領域に保存されているか、変数jが、業者識別コードの一部に組み込まれているようにする。変数C(j)と変数D(j)は、夫々、後述する2種類の判定処理の結果を示す2値変数で、J個ずつ存在する。これにより、変数jにより、第2業者が一意に特定される。尚、変数jは、第2業者選定処理の説明を簡単化するためのもので、第2業者選定処理における第2業者の特定は、変数jを用いる方法に限定されない。また、後述する2種類の判定結果を一時的に保存する方法として、変数C(j)と変数D(j)を用いる方法に限定されない。
次に、現時点で保留中の不良CO2除去装置検出処理の現時点で特定されている変数mに対応するエンジン式発電装置200の第1装置情報を、データベース部21から読み出して、一時的に所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する(ステップ#52)。尚、現時点で保留中の不良CO2除去装置検出処理の直前のステップ#42で読み出したCO2除去装置207の第2装置情報は、後の処理で使用するので、ワークエリアにそのまま維持する。
次に、現時点で特定されている変数jに対応する第2業者の第2業者情報を、データベース部21から読み出して、一時的に所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する(ステップ#53)。本実施形態では、当該第2業者情報には、第1予備CO2除去装置情報が含まれる。
次に、読み出した第2業者情報と第1装置情報に基づいて、変数jに対応する第2業者が、不良CO2除去装置の検出されたエンジン式発電装置200の設置場所から、所定の範囲内に存在する第2業者であるか否かの判定(第1の第2業者判定)を行う(ステップ#54)。ここで、所定の範囲内の判定基準として、例えば、同じ都道府県内または隣接する都道府県内である、或いは、自動車で移動する場合に所定の時間内(例えば、2〜4時間以内)にある等を使用する。ここで、変数jに対応する第2業者が、上記所定の範囲内に存在する場合は(YES分岐)、変数C(j)を1に設定し(ステップ#55)、存在しない場合は、変数C(j)が0のまま維持され、次ステップ(ステップ#56)に直接移行する。
次に、第2装置情報と第1予備CO2除去装置情報に基づいて、変数jに対応する第2業者が、不良CO2除去装置と交換可能な予備のCO2除去装置を保有しているか否かの判定(第2の第2業者判定)を行う(ステップ#56)。ここで、交換可能か否かの判定基準は、CO2除去装置207を一式交換する場合と、促進輸送膜を使用した膜分離式のCO2除去装置207において、促進輸送膜のみを交換する場合で、判定基準が異なる。CO2除去装置207を一式交換する場合は、CO2除去装置207のCO2除去性能、及び、設置に要する面積及び容積等の寸法条件が、不良CO2除去装置と予備のCO2除去装置の間で、概ね共通していることが好ましい。一方、促進輸送膜のみを交換する場合は、促進輸送膜の膜性能が不良CO2除去装置と予備のCO2除去装置の間で概ね等しく、且つ、促進輸送膜の構造及び寸法が、不良CO2除去装置と予備のCO2除去装置の間で同じであることが好ましい。ここで、変数jに対応する第2業者が、不良CO2除去装置と交換可能な予備のCO2除去装置(促進輸送膜を使用した膜分離式のCO2除去装置の場合は、予備の促進輸送膜も可)を保有している場合は(YES分岐)、変数D(j)を1に設定し(ステップ#57)、存在しない場合は、次ステップ(ステップ#58)に直接移行する。
次に、判定対象の第2業者が、最後の第2業者(j=J)であるか否かを判定する(ステップ#58)。ステップ#58の判定において、最後の第2業者でなかった場合(NO分岐)は、変数jを1だけ増加して、変数C(j)と変数D(j)を夫々、0に初期化し(ステップ#59)、次の第2業者に移行して、ステップ#53〜#58の処理を繰り返し、最後の第2業者であった場合(YES分岐)は、次ステップ(ステップ#60)に直接移行する。尚、ステップ#51及び#59における変数C(j)と変数D(j)の初期化を、ステップ#54及び#56の各NO分岐の後に行うようにしてもよい。
次に、上記第1及び第2の第2業者判定の結果を示す変数C(j)と変数D(j)に基づいて、変数C(j)と変数D(j)の両方が1である第2業者を選別する(ステップ#60)。選別された第2業者の数が1の場合は(分岐「1」)、当該1つの第2業者を、ステップ#50の第2業者選定処理で選定される第2業者として決定する(ステップ#61)。
選別された第2業者の数が2以上の場合は(分岐「2以上」)、当該2以上の第2業者の中から1つの第2業者を、以下の要領で選択し、ステップ#50の第2業者選定処理で選定される第2業者として決定する(ステップ#62)。2以上の第2業者の中から1つの第2業者を選択する方法としては、特定の選択方法に限定されるものではないが、一例として、予備のCO2除去装置のCO2除去方式が不良CO2除去装置と同じ第2業者を優先的に選択する、予備のCO2除去装置のCO2除去性能が不良CO2除去装置の正常時と同じ第2業者を優先的に選択する、予備のCO2除去装置の設置に要する面積及び容積等の寸法条件が不良CO2除去装置と概ね同じ第2業者を優先的に選択する、CO2除去装置207が促進輸送膜を使用した膜分離式である場合は、予備のCO2除去装置の促進輸送膜の膜性能が不良CO2除去装置と概ね同じ第2業者を優先的に選択する、予備のCO2除去装置の促進輸送膜の構造及び寸法が不良CO2除去装置と同じ第2業者を優先的に選択する、不良CO2除去装置の検出されたエンジン式発電装置200の設置を行った第2業者を優先的に選択する、過去に同エンジン式発電装置200に対して不良CO2除去装置の交換を行った第2業者を優先的に選択する、同エンジン式発電装置200の設置場所に近い第2業者を優先的に選択する、等の選択基準の何れか1つ、または、2以上を組み合わせて使用するのが好ましい(第2業者の選択方法1)。
選別された第2業者の数が0の場合は(分岐「0」)、変数C(j)と変数D(j)の何れか一方が1の第2業者の中から1つまたは2つの第2業者を、以下の要領で選択し、ステップ#50の第2業者選定処理で選定される第2業者として決定する(ステップ#63)。先ず、変数D(j)が1の第2業者が1つの場合は、当該第2業者の住所が、検出されたエンジン式発電装置200の設置場所から、上記第1の第2業者判定の判定基準の所定の範囲内から一定距離内の周辺域である場合には、当該第2業者を1つ選択する。しかし、当該第2業者の住所が、上記周辺域の外側の場合は、当該第2業者を、予備のCO2除去装置を提供するだけの第2業者として選択し、不良CO2除去装置の交換または修理のみを行う第2業者を、変数C(j)が1の第2業者の中から、以下の要領で、1つ選択する。例えば、不良CO2除去装置の検出されたエンジン式発電装置200の設置を行った第2業者を優先的に選択する、過去に同エンジン式発電装置200に対して不良CO2除去装置の交換または修理を行った第2業者を優先的に選択する、同エンジン式発電装置200の設置場所に近い第2業者を優先的に選択する、等の選択基準の何れか1つ、または、2以上を組み合わせて使用する(第2業者の選択方法2)。尚、不良CO2除去装置の交換または修理のみを行う第2業者の選択方法は、上記方法に限定されるものではない。また、本実施形態では、変数C(j)が1の第2業者は、必ず1以上存在するように、上記第1の第2業者判定の判定基準が設定されている。
次に、変数D(j)が1の第2業者の数が2以上の場合は、当該2以上の第2業者の中から、住所が、検出されたエンジン式発電装置200の設置場所から、上記第1の第2業者判定の判定基準の所定の範囲内から一定距離内の周辺域である第2業者を選別する。ここで、複数の第2業者が選別された場合には、例えば、上記第2業者の選択方法1を使用して、1つの第2業者を選択する。また、当該周辺域内から第2業者が選別されない場合は、予備のCO2除去装置を提供するだけの第2業者として、例えば、上記第2の第2業者判定の判定基準をより多くまたはより良く満足する第2業者を1つ、優先的に選択する。そして、不良CO2除去装置の交換または修理のみを行う第2業者を1つ、例えば、上記第1業者の選択方法2を使用して選択する。
次に、変数D(j)が1の第2業者の数が0の場合は、不良CO2除去装置と交換可能な予備のCO2除去装置を保有する第2業者がいないので、不良CO2除去装置の交換または修理のみを行う第2業者を、変数C(j)が1の第2業者の中から、例えば、上記第2業者の選択方法2を使用して1つ選択する。尚、変数C(j)が1の第1業者の数が1の場合には、当該第2業者が自動的に選択される。この場合、不良CO2除去装置の交換が必要な場合は、選択された第2業者には、登録されている第2業者以外から、不良CO2除去装置と交換可能な予備のCO2除去装置を手配することが要求される。
以上、ステップ#61〜#63の何れかを経て、不良CO2除去装置の交換または修理を行う第2業者が決定され、以下の出力処理(ステップ#64〜#66)を行い、1つの不良CO2除去装置に対する第2業者選定処理(ステップ#50)が終了し、不良CO2除去装置検出処理のステップ#44に戻る。
ステップ#61〜#63の何れかが終了すると、ステップ#43で検出された不良CO2除去装置の除去装置識別コードと、ステップ#61〜#63の何れかで決定された当該不良CO2除去装置の交換または修理を行う第2業者の業者識別コードが、第2通知部25に送信される(ステップ#64)。第2通知部25は、先ず、不良CO2除去装置が検出され、当該不良CO2除去装置の交換または修理を行う第2業者が選択されたことを、本システム20の運用担当者に通知するために、当該運用担当者の使用するコンピュータ端末等に電子メールを送信する、所定の表示出力装置に表示する等の出力処理を行う(ステップ#65)。更に、第2通知部25は、当該不良CO2除去装置と、選択された第2業者が当該交換または修理を行う際に必要な情報(例えば、当該不良CO2除去装置に係る第2装置情報の一部または全部、第1装置情報の一部または全部、ユーザの属性情報の一部または全部)を、当該第2業者の使用する第2コンピュータ端末302等に電子メールを送信する出力処理を行う(ステップ#66)。ステップ#66では、不良CO2除去装置が検出され第2業者に交換または修理を依頼する旨と、交換または修理に必要な情報にアクセスするための情報(URL等)だけを電子メールで送信し、交換または修理に必要な情報は、当該第2業者が、当該URL等で指定される情報源にアクセスして入手するようにしてもよい。尚、第2通知部25は、ステップ#65とステップ#66の何れか一方の出力処理だけを行ってもよい。第2通知部25がステップ#66の出力処理を行わない場合は、ステップ#65の出力処理で、不良CO2除去装置が検出され、当該不良CO2除去装置の交換または修理を行う第2業者が選択されたことの通知を受けた本システム20の運用担当者が、当該通知の内容に基づいて、ステップ#66の出力処理と同様の処理を、例えば、自己の使用するコンピュータ端末から行うようにしてもよく、また、電話連絡などを併用してもよい。
[第3実施形態]
次に、本システムの第3実施形態について、図面を参照して説明する。第3実施形態における、本システムの管理対象となるエンジン式発電装置は、上記第1及び第2実施形態で説明したエンジン式発電装置100,200の何れかである。
<本システムの概略構成>
次に、第3実施形態における、本システム30の概略構成について図面を参照して説明する。図9は、本システム30の概略の構成例を模式的に示すブロック図である。本システム30は、図9に示すように、上記第1または第2実施形態の本システム10,20に構成に対して、更に、運転休止制御部36を備えて構成される。尚、図9では、一例として、説明の簡単のため、上記第1実施形態の本システム10に対して、運転休止制御部36が追加されている構成例を示している。従って、以下の説明では、本システム30の管理対象となるエンジン式発電装置は、上記第1実施形態で説明したエンジン式発電装置100を想定する。本実施形態では、エンジン式発電装置100の運転制御部105は、後述する運転休止制御部36によるエンジン選択処理において、運転休止制御部36との間で、インターネット等のデータ通信回線網300を介して、データの送受信を行うため、運転制御部105と運転休止制御部36の双方が、データ通信回線網300を介した通信用の周知の通信インターフェースを備えている。尚、運転休止制御部36の備える当該通信インターフェースは、データ受信部12または第1通知部15と共用する構成としてもよい。また、運転制御部105の備える当該通信インターフェースは、第1状態計測器106と共用する構成としてもよい。エンジン式発電装置100の基本的な構成、並びに、データベース部11、データ受信部12、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、及び、第1通知部15は、第1実施形態で既に説明したものと同じであるので、重複する説明は割愛する。
運転休止制御部36は、管理対象の複数のエンジン式発電装置100の夫々に対して、データベース部11に格納される後述するエンジン情報と第1運転状態データに基づいて、運転中の複数の車両用エンジン101の一部の中から、運転を一時的に休止させる要休止エンジンを選択し、休止中の複数の車両用エンジン101の一部の中から、運転を再開させる要再開エンジンを選択するエンジン選択処理を、順次実行するように構成されている。運転休止制御部36は、データ受信部12、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、第1通知部15、及び、データベース部11の制御装置と同様に、例えば、CPU及びMPU等の演算処理装置と半導体メモリ等のメモリ装置を備えて構成され、演算処理装置が所定のプログラムを実行することによって上記エンジン選択処理を行う。運転休止制御部36は、要交換エンジン検出部13、第1業者選定部14、及び、第1通知部15とともに、インターネットとの接続機能を有するパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータで構成することができる。
<データベースの登録及び更新>
本実施形態では、管理対象の複数のエンジン式発電装置100の全てにつき、データベース部11に格納される各車両用エンジン101のエンジン情報が、車両に搭載するために製造された新品エンジンか車両に搭載されていた中古エンジンかの区別を示す情報と、車両用エンジン101が中古エンジンである場合は、車両に搭載されていた期間の累積走行距離に関する情報を、更に有し、データベース部11に格納される各車両用エンジン101の第1運転状態データが、車両用エンジン101のエンジン式発電装置100に搭載されてからの累積運転時間または当該累積運転時間を計算可能な情報と、運転中か停止中かの区別を示すまたは当該区別を判定可能な情報と、直近の運転開始日時を、更に有する。
尚、上記のエンジン情報に新たに追加される項目である、新品エンジンか中古エンジンかの区別を示す情報と、中古エンジンである場合の累積走行距離に関する情報は、上記第1実施形態で説明したエンジン情報の登録時に、他の項目と同じ要領で、本システム30の運用担当者またはエンジン式発電装置100の設置を担当した第1業者によって登録される。また、当該項目の更新は、要交換エンジンを予備の車両用エンジン101と交換した際に、当該交換を行った第1業者が、エンジン情報の他の項目と同様に、更新する。
本実施形態では、エンジン式発電装置100の第1状態計測器が計時機能を備えており、各エンジン式発電装置100に搭載されている複数の車両用エンジン101が、運転制御部105によって運転の開始及び停止を制御が行われた際に、運転の開始日時と停止日時を夫々計測して、各車両用エンジン101の運転状態値として、第1運転状態データに含める。
車両用エンジン101のエンジン式発電装置100に搭載されてからの運転の開始日時と停止日時が夫々記録されることで、車両用エンジン101のエンジン式発電装置100に搭載されてからの累積運転時間が算出可能となる。また、当該運転の開始日時と停止日時から、開始日時と停止日時の何れが直近であるかが分かるため、各車両用エンジン101が運転中か停止中かを区別することができる。よって、本実施形態では、当該運転の開始日時と停止日時を、車両用エンジン101のエンジン式発電装置100に搭載されてからの累積運転時間を計算可能な情報、各車両用エンジン101が運転中か停止中かの区別を判定可能な情報、及び、直近の運転開始日時として使用する。
上記第1実施形態で説明したように、第1運転状態データは、管理対象の複数のエンジン式発電装置100の各第1状態計測器106から、搭載している複数の車両用エンジン101の台数分が、上記所定の単位期間(例えば、1時間)毎に、データ通信回線網300を介して、データ受信部12に向けて送信される。従って、直近の当該単位期間内に発生した当該運転の開始日時と停止日時だけをデータ受信部12に向けて送信すれば十分である。
本実施形態では、当該運転の開始日時と停止日時を受信したデータ受信部12が、車両用エンジン101のエンジン式発電装置100に搭載されてから直近の運転停止日時までの累積運転時間(以下、「第1累積運転時間」と称す)を計算する場合を想定する。エンジン式発電装置100に搭載されてから一度も運転を停止していない場合は、第1累積運転時間は0時間となる。
データ受信部12は、各車両用エンジン101について、エンジン式発電装置100に搭載されてから最初の運転の開始日時を受信すると、当該最初の開始日時を直近に受信した開始日時として、データベース部11に格納して登録するとともに、車両用エンジン101の運転状態を示すフラグを1(運転中を示す)に設定する。同じまたは以降の受信タイミングで、データ受信部12は、エンジン式発電装置100に搭載されてから最初の運転の停止日時を受信すると、当該最初の停止日時を直近に受信した停止日時として、データベース部11に格納して登録するととも、直近に受信した開始日時と停止日時から最初の運転期間の第1累積運転時間を計算して、データベース部11に格納して登録し、車両用エンジン101の運転状態を示すフラグを0(停止中を示す)に設定する。尚、当該フラグは、エンジン式発電装置100別及び車両用エンジン101別に、後述するエンジン選択処理で使用する所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する。
データ受信部12は、後続の受信タイミングで、新たな運転の開始日時を受信する毎に、直近に受信した開始日時として、従前の開始日時に上書きして登録するとともに、車両用エンジン101の運転状態を示すフラグを1(運転中を示す)に設定する。同様に、後続の受信タイミングで、新たな運転の停止日時を受信する毎に、直近に受信した停止日時として、従前の停止日時に上書きして登録するとともに、直近に受信した開始日時から直近に受信した停止日時までの直近の運転期間の累積運転時間(以下、「第2累積運転時間」と称す)を計算し、既に登録済みの第1累積運転時間に当該直近の運転期間の第2累積運転時間を加算して、新たな第1累積運転時間として、データベース部11に格納して登録し、車両用エンジン101の運転状態を示すフラグを0(停止中を示す)に設定する。
<エンジン選択処理>
次に、本システム30の運転休止制御部36による上記エンジン選択処理について、図10を参照して説明する。図10は、運転休止制御部36の上記エンジン選択処理の手順の一例を示すフローチャートである。
エンジン選択処理が開始すると、エンジン式発電装置100と車両用エンジン101を示す変数mとnを夫々、1に初期化する(ステップ#71)。ここで、変数m(=1〜M、Mはエンジン式発電装置100の総数)とエンジン式発電装置100の発電装置識別コードの対応関係、及び、m番目のエンジン式発電装置100における変数n(=1〜N(m)、N(m)はm番目のエンジン式発電装置100で使用される車両用エンジン101の総数)と車両用エンジン101のエンジン識別コードの対応関係は、予めテーブル化され所定の記憶領域に保存されているか、各変数が、各識別コードの一部に組み込まれているようにする。これにより、変数mとnにより、エンジン式発電装置100と車両用エンジン101が一意に特定される。尚、変数mとnは、エンジン選択処理の説明を簡単化するためのもので、エンジン選択処理におけるエンジン式発電装置100と車両用エンジン101の特定は、変数mとnを用いる方法に限定されない。
次に、現時点で特定されている変数mとnに対応するエンジン式発電装置100と車両用エンジン101のエンジン情報の内の新品エンジンか中古エンジンかの区別を示す情報と、中古エンジンである場合の累積走行距離に関する情報と、第1運転状態データの内のデータ受信部12が設定して登録した第1累積運転時間と直近の運転開始日時及び運転停止日時を、データベース部11から読み出す。更に、変数mとnに対応する車両用エンジン101が、中古エンジンの場合は、累積走行距離に関する情報が示す、または、当該情報から算出される累積走行距離を、所定の変換式を用いて、または、所定の変換テーブルを参照して、累積運転時間に変換して、読み出した第1累積運転時間に加算し、更に、変数mとnに対応する車両用エンジン101の上記フラグF(m、n)が1の場合には、直近の運転開始日時と現在日時から直近の運転開始日時から現時点までの累積運転時間である第3累積運転時間を算出して第1累積運転時間に加算し、当該加算後の第1累積運転時間T1(m,n)と、第3累積運転時間T3(m,n)を、一時的に所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する(ステップ#72)。
次に、変数nに対応する車両用エンジン101が、変数mに対応するエンジン式発電装置100における最後の車両用エンジン(n=N(m))であるか否かを判定する(ステップ#73)。最後の車両用エンジンでない場合(NO分岐)は、変数nを1だけ増加して(ステップ#74)、同じエンジン式発電装置100の次の車両用エンジン101に移行して、ステップ#72〜#73の処理を繰り返し、最後の車両用エンジンであった場合(YES分岐)は、次の要休止エンジン選択処理(ステップ#75)に移行する。
ステップ#75では、第1累積運転時間T1と、第3累積運転時間T3の下限値T3Lと上限値T3Hの間の関係を定式化或いはテーブル化したものを用いて、フラグF(m、n)が1の現在運転中の車両用エンジン101の中から、第3累積運転時間T3(m,n)が下限値T3L以上のものを選択する。また、第1累積運転時間T1と、運転休止期間T4の下限値T4Lの間の関係を定式化或いはテーブル化したものを用いて、フラグF(m、n)が0の現在運転休止中の車両用エンジン101の内の運転休止期間T4(m,n)が下限値T4L以上の台数を、運転休止可能エンジン数Pとし、現在運転休止中の車両用エンジン101の総数を運転休止中エンジン数Qとする。運転休止期間T4(m,n)は、直近の運転停止日時から現在日時までの時間として算出される。P≦Qである。
第3累積運転時間T3(m,n)が下限値T3L以上の車両用エンジン101が、運転休止可能エンジン数P以下で0でない場合は、当該選択された車両用エンジン101を、要休止エンジンとして選択する。また、第3累積運転時間T3(m,n)が下限値T3L以上の車両用エンジン101が、運転休止可能エンジン数Pを超える場合は、第3累積運転時間T3(m,n)が上限値T3Hに近いものから、仮に、上限値T3Hを超えているものがあれば、上限値T3Hとの差が大きいものから、P台選択して、要休止エンジンとして選択する。尚、第3累積運転時間T3(m,n)が下限値T3L以上の車両用エンジン101で、P台に選択されなかったものの中に、上限値T3Hを超えているものがあれば、上限値T3Hとの差が大きいものから順に、(Q−P)台を選択して、合計Q台を要休止エンジンとして選択する。ここで、要休止エンジンとして選択された車両用エンジン101の数をRとする。尚、第3累積運転時間T3(m,n)が下限値T3L以上の車両用エンジン101が0の場合は、要休止エンジンの選択は行わず、R=0となる。
第1累積運転時間T1と、第3累積運転時間T3の下限値T3Lと上限値T3Hの間の関係は、第1累積運転時間T1が大きくなるほど、下限値T3Lと上限値T3Hの両方が小さくなるように設定されている。これにより、第1累積運転時間T1(m,n)の大きい車両用エンジン101ほど、要休止エンジンとして選択され易く、逆に、第1累積運転時間T1(m,n)の小さい車両用エンジン101ほど、要休止エンジンとして選択され難いため、同じエンジン式発電装置100に搭載されている複数の車両用エンジン101の間で、第1累積運転時間T1(m,n)の平準化が進むことになり、複数の車両用エンジン101の全体での長寿命化が図れることになる。
次に、フラグF(m、n)が0の現在運転休止中のQ台の車両用エンジン101の中から、R台の車両用エンジン101を要再開エンジンとして選択する要再開エンジン選択処理を行う(ステップ#76)。R=Qの場合は、現在運転休止中のQ台の車両用エンジン101の全てを要再開エンジンとして選択する。0<R<Qの場合は、現在運転休止中のQ台の車両用エンジン101の中から、運転休止期間T4が下限値T4Lを超える時間が長いものから順にR台を選択する。R>Pの場合は、運転休止期間T4が下限値T4Lを超えない車両用エンジン101も、例えば、運転休止期間T4の長いものから、或いは、運転休止期間T4が下限値T4Lに近いものから順に選択し、合計R台を選択して、要再開エンジンとする。R=0の場合は、要再開エンジンの選択は行わない。
本実施形態では、第1累積運転時間T1と、運転休止期間T4の下限値T4Lの間の関係は、第1累積運転時間T1が大きくなるほど、下限値T4Lが大きくなるように設定されている。しかし、下限値T4Lは、第1累積運転時間T1に関係なく一定値に設定してもよい。但し、第1累積運転時間T1が同じであれば、T4L<T3L<T3Hとなる。
次に、運転休止制御部36は、ステップ#75で選択した要休止エンジンのエンジン識別コードと、ステップ#76で選択した要再開エンジンのエンジン識別コードを、変数mに対応するエンジン式発電装置100の運転制御部105に向けて、インターネット等のデータ通信回線網300を介して、送信する(ステップ#77)。
変数mに対応するエンジン式発電装置100の運転制御部105は、要休止エンジンと要再開エンジンのエンジン識別コードを受信すると、当該エンジン識別コードで特定される要休止エンジンと要再開エンジンに対して、夫々、運転を停止する制御と運転を再開させる制御を行う(ステップ#80)。
ステップ#77に引き続き、運転休止制御部36は、変数mに対応するエンジン式発電装置100が最後のエンジン式発電装置(m=M)であるか否かを判定する(ステップ#78)。ステップ#78の判定において、最後のエンジン式発電装置でなかった場合(NO分岐)は、変数mを1だけ増加し、変数nを1に初期化して(ステップ#79)、次のエンジン式発電装置100の最初の車両用エンジン101に移行して、ステップ#72〜#78の処理を繰り返し、最後のエンジン式発電装置であった場合(YES分岐)は、エンジン選択処理を終了する。
[別実施形態]
次に、上記第1〜第3実施形態の変形例(別実施形態)について説明する。
〈1〉上記第1実施形態では、本システム10が、第1業者選定部14と第1通知部15を備える構成例について説明したが、第1通知部15を備えない構成、または、第1業者選定部14と第1通知部15を備えない構成であってもよい。第1通知部15を備えない場合は、上述の第1業者選定処理のステップ#34〜#36の出力処理が行われないため、第1業者選定部14が、第1通知部15に代わって、ステップ#35の出力処理を行い、要交換エンジンが検出され、当該要交換エンジンの交換を行う第1業者が選択されたことの通知を受けた本システム10の運用担当者が、当該通知の内容に基づいて、ステップ#36の出力処理と同様の処理を、例えば、自己の使用するコンピュータ端末から行うようにしてもよい。
また、第1業者選定部14と第1通知部15を備えない場合は、第1業者選定処理(ステップ#20)が実施されないため、要交換エンジン検出部13が、要交換エンジンであると判定した場合(ステップ#13のYES分岐)に、当該第1業者選定処理(ステップ#20)に代えて、要交換エンジンが検出されたことと、当該要交換エンジンのエンジン識別コードを、当該運用担当者の使用するコンピュータ端末等に電子メールを送信する、所定の表示出力装置に表示する等の出力処理を行い、当該通知を受けた本システム10の運用担当者が、当該通知の内容に基づいて、別途準備された第1業者の情報を纏めた一覧表等を利用して、要交換エンジンを予備の車両用エンジンと交換する第1業者を選択するようにしてもよい。
〈2〉上記第2実施形態では、本システム20が、第1業者選定部14、第1通知部15、第2業者選定部24、及び、第2通知部25を備える構成例について説明したが、第1通知部15を備えない構成、第1業者選定部14と第1通知部15を備えない構成、第2通知部25を備えない構成、または、第2業者選定部24と第2通知部25を備えない構成であってもよい。第1通知部15を備えない構成、及び、第1業者選定部14と第1通知部15を備えない構成については、上記〈1〉で説明したので重複する説明は割愛する。第2通知部25を備えない場合は、上述の第2業者選定処理のステップ#64〜#66の出力処理が行われないため、第2業者選定部24が、第1通知部25に代わって、ステップ#65の出力処理を行い、不良CO2除去装置が検出され、当該不良CO2除去装置の交換または修理を行う第2業者が選択されたことの通知を受けた本システム20の運用担当者が、当該通知の内容に基づいて、ステップ#66の出力処理と同様の処理を、例えば、自己の使用するコンピュータ端末から行うようにしてもよい。
また、第2業者選定部24と第2通知部25を備えない場合は、第2業者選定処理(ステップ#50)が実施されないため、CO2除去異常検出部23が、不良CO2除去装置であると判定した場合(ステップ#43のYES分岐)に、当該第2業者選定処理(ステップ#50)に代えて、不良CO2除去装置が検出されたことと、当該不良CO2除去装置の第2装置識別コードを、当該運用担当者の使用するコンピュータ端末等に電子メールを送信する、所定の表示出力装置に表示する等の出力処理を行い、当該通知を受けた本システム20の運用担当者が、当該通知の内容に基づいて、別途準備された第2業者の情報を纏めた一覧表等を利用して、不良CO2除去装置を予備のCO2除去装置と交換または修理する第2業者を選択するようにしてもよい。
〈3〉上記第1実施形態で説明した第1業者選定処理の変形例について説明する。本変形例では、データベース部11が、第1予備エンジン情報に加えて、第2予備エンジン情報をユーザ別に格納する。第2予備エンジン情報は、1以上のユーザが保有する予備の車両用エンジンの台数とその仕様または型式を含む情報である。ユーザが使用するエンジン式発電装置100に搭載されている複数の車両用エンジン101が、当該ユーザが保有する予備の車両用エンジンの何れとも交換可能である場合は、当該予備の車両用エンジンの仕様または型式に関する情報は必ずしも必要ではない。
第2予備エンジン情報は、第1装置情報の登録時に、運用担当者が、新たな予備エンジン識別コードを付与し、当該予備の車両用エンジンを保有するユーザのユーザ識別コードとともに、各予備の車両用エンジンのメーカ名、中古・新品の区別、燃料種別、型式、エンジンの形態の区別、排気量、最大出力、定常運転時の標準出力、標準回転数、標準空燃比、標準燃料供給量、標準冷却水温度、等の車両用エンジン101の属性、特性、仕様値を、本システム10を構成するハードウェアに付属のユーザインターフェースを操作して、登録する。尚、エンジン式発電装置100の設置を第1業者が担当した場合には、当該第1業者が、運用担当者に代わって、上記第2予備エンジン情報の登録を、当該第1業者の使用する第1コンピュータ端末301から、データ通信回線網300を介して、データベース部11にアクセスして、行ってもよい。
第2予備エンジン情報の更新は、第1業者が、ユーザが保有する予備の車両用エンジンを、要交換エンジンとの交換に使用した等の理由により、非保有状態になった時点で、登録時と同じ要領で、当該非保有状態の予備の車両用エンジンの登録を削除することにより行われる。ここで、当該交換を行った第1業者は、交換した予備の車両用エンジンを、交換により新たに導入された車両用エンジン101として、そのエンジン情報を追加登録することになるが、当該車両用エンジン101のエンジン情報の発電装置識別コードとエンジン識別コード以外の情報は、第2予備エンジン情報のユーザ識別コードと予備エンジン識別コード以外の情報を利用できる。
ところで、予備の車両用エンジンと交換された要交換エンジンは、そのまま廃棄されずに修理された後、同じユーザが、予備の車両用エンジンとして保有する場合があり得る。その場合は、当該修理を行った第1業者が、当該修理された要交換エンジンを予備の車両用エンジンとして登録し、その第2予備エンジン情報の登録を、当該第1業者の使用する第1コンピュータ端末301から、データ通信回線網300を介して、データベース部11にアクセスして、行ってもよい。
上記第1実施形態で説明した第1業者選定処理(ステップ#20:ステップ#21〜#36)は、一例として、以下のように変更される。上記第1業者選定処理のステップ#21の前に、現時点で特定されている変数mに対応するエンジン式発電装置100のユーザの第2予備エンジン情報を、データベース部11から読み出して、一時的に所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する。ここで、当該第2予備エンジン情報より、当該ユーザが、要交換エンジンと交換可能な予備の車両用エンジンを保有している場合は、ステップ#21及び#29において変数B(k)の初期化を行わず、ステップ#23において、第1予備エンジン情報を読み出さず、ステップ#26及び#27の処理を行わず、ステップ#28に移行し、ステップ#30において、変数A(k)が1である第1業者を選別する。
選別された第1業者の数が1の場合は(分岐「1」)、当該1つの第1業者を、ステップ#20の第1業者選定処理で選定される第1業者として決定する(ステップ#31)。選別された第1業者の数が2以上の場合は(分岐「2以上」)、当該2以上の第1業者の中から1つの第1業者を、以下の要領で選択し、ステップ#20の第1業者選定処理で選定される第1業者として決定する(ステップ#32)。2以上の第1業者の中から1つの第1業者を選択する方法としては、特定の選択方法に限定されるものではないが、一例として、要交換エンジンの検出されたエンジン式発電装置100の設置を行った第1業者を優先的に選択する、過去に同エンジン式発電装置100に対して要交換エンジンの交換を行った第1業者を優先的に選択する、同エンジン式発電装置100の設置場所に近い第1業者を優先的に選択する、等の選択基準の何れか1つ、または、2以上を組み合わせて使用する(第1業者の選択方法2)。選別された第1業者の数が0の場合は(分岐「0」)、変数A(k)が0の第1業者の中から1つの第1業者を、上記第1業者の選択方法2と同じ要領で選択し、ステップ#20の第1業者選定処理で選定される第1業者として決定する(ステップ#33)。
以上の変更により、ユーザが要交換エンジンと交換可能な予備の車両用エンジンを保有している場合は、要交換エンジンと交換可能な予備の車両用エンジンを保有している第1業者がいない場合であっても、要交換エンジンの予備の車両用エンジンとの交換が可能となる。
〈4〉上記第2実施形態で説明した第2業者選定処理の変形例について説明する。本変形例では、データベース部21が、第1予備CO2除去装置に加えて、第2予備CO2除去装置をユーザ別に格納する。第2予備CO2除去装置は、1以上のユーザが保有する予備のCO2除去装置の台数を含む情報である。ユーザが使用するエンジン式発電装置200で使用されているCO2除去装置207は、当該ユーザが保有する予備のCO2除去装置と当然に交換可能であると想定する。
第2予備CO2除去装置情報は、第1装置情報の登録時に、運用担当者が、新たな予備エンジン識別コードを付与し、当該予備の車両用エンジンを保有するユーザのユーザ識別コードとともに、各予備のCO2除去装置のメーカ名、CO2除去装置207のCO2除去方式(例えば、促進輸送膜を使用した膜分離式等)、仕様値(膜分離式の場合は、促進輸送膜の膜性能に関する仕様値、促進輸送膜の構造及び寸法、処理能力に関する仕様値、等)、修理履歴等を、本システム20を構成するハードウェアに付属のユーザインターフェースを操作して、登録する。尚、エンジン式発電装置200の設置を第2業者が担当した場合には、当該第2業者が、運用担当者に代わって、上記第2予備CO2除去装置情報の登録を、当該第2業者の使用する第2コンピュータ端末302から、データ通信回線網300を介して、データベース部21にアクセスして、行ってもよい。
第2予備CO2除去装置情報の更新は、第2業者が、ユーザが保有する予備のCO2除去装置を、不良CO2除去装置との交換に使用した等の理由により、非保有状態になった時点で、登録時と同じ要領で、当該非保有状態の予備のCO2除去装置の登録を削除することにより行われる。
上記第2実施形態で説明した第2業者選定処理(ステップ#50:ステップ#51〜#66)は、一例として、以下のように変更される。上記第2業者選定処理のステップ#51の前に、現時点で特定されている変数mに対応するエンジン式発電装置200のユーザの第2予備CO2除去装置情報を、データベース部21から読み出して、一時的に所定の記憶領域(ワークエリア)に保存する。ここで、当該第2予備CO2除去装置情報より、当該ユーザが、不良CO2除去装置と交換可能な予備のCO2除去装置を保有している場合は、ステップ#51及び#59において変数D(j)の初期化を行わず、ステップ#53において、第2業者情報を読み出す際に、第1予備CO2除去装置情報の読み出しは必ずしも必要ではない。更に、ステップ#56及び#57の処理を行わず、ステップ#58に移行し、ステップ#60において、変数C(j)が1である第2業者を選別する。
選別された第2業者の数が1の場合は(分岐「1」)、当該1つの第2業者を、ステップ#50の第2業者選定処理で選定される第2業者として決定する(ステップ#61)。選別された第2業者の数が2以上の場合は(分岐「2以上」)、当該2以上の第2業者の中から1つの第2業者を、以下の要領で選択し、ステップ#50の第2業者選定処理で選定される第2業者として決定する(ステップ#62)。2以上の第2業者の中から1つの第2業者を選択する方法としては、特定の選択方法に限定されるものではないが、一例として、不良CO2除去装置の検出されたエンジン式発電装置200の設置を行った第2業者を優先的に選択する、過去に同エンジン式発電装置200に対して不良CO2除去装置の交換または修理を行った第2業者を優先的に選択する、同エンジン式発電装置200の設置場所に近い第2業者を優先的に選択する、等の選択基準の何れか1つ、または、2以上を組み合わせて使用する(第2業者の選択方法2)。選別された第2業者の数が0の場合は(分岐「0」)、変数C(j)が0の第2業者の中から1つの第2業者を、上記第2業者の選択方法2と同じ要領で選択し、ステップ#50の第2業者選定処理で選定される第2業者として決定する(ステップ#63)。
以上の変更により、ユーザが不良CO2除去装置と交換可能な予備のCO2除去装置を保有している場合は、不良CO2除去装置と交換可能な予備のCO2除去装置を保有している第2業者がいない場合であっても、不良CO2除去装置の予備のCO2除去装置との交換が可能となる。
〈5〉上記第1実施形態において、第1状態計測器106が、演算処理部を備え、各計測器により計測された計測データ(例えば、上記3種類の統計値)に基づいて、所定の単位期間(例えば、1時間)毎に、車両用エンジン101が故障状態または準故障状態であるか、または、正常状態であるかを判断し、当該演算処理部の判定結果を、上記1以上の運転状態値として、データ受信部12に向けて送信する場合は、第1状態計測器106による上記判定処理は、第1実施形態で説明した、要交換エンジン検出部13による要交換エンジン検出処理のステップ#13における判定処理と同様なものとなり、要交換エンジン検出部13による当該判定処理は、第1状態計測器106の判定結果を単にそのまま利用するだけとなる。
〈6〉上記第2実施形態において、第2状態計測器206が、演算処理部を備え、各計測器により計測された処理前データと処理後データ(例えば、上記3種類の統計値)に基づいて、所定の単位期間(例えば、1時間)毎に、CO2除去装置207が故障状態または準故障状態であるか、または、正常状態であるかを判断し、当該演算処理部の判定結果を、上記1以上の運転状態値として、データ受信部22に向けて送信する場合は、第2状態計測器206による上記判定処理は、第2実施形態で説明した、CO2除去異常検出部23による不良CO2除去装置検出処理のステップ#43における判定処理と同様なものとなり、CO2除去異常検出部23による当該判定処理は、第2状態計測器206の判定結果を単にそのまま利用するだけとなる。
〈7〉上記第2実施形態において、要交換エンジン検出部13による要交換エンジン検出処理と、CO2除去異常検出部23による不良CO2除去装置検出処理は、同時並行的に行ってもよく、また、要交換エンジン検出処理と不良CO2除去装置検出処理を交互に行ってもよい。一例として、当該両処理を同時並行的に行う場合、図3に示すステップ#12〜#15及び#20と並列に、図7に示すステップ#42〜#43及び#50を挿入し、図3に示すステップ#11、#16,#17と図7に示すステップ#41、#46,#47を共通化してもよい。更に、一例として、当該両処理を交互に行う場合、図3に示すステップ#14と#16の間に、図7に示すステップ#42〜#43及び#50を挿入してもよい。
ここで、同じエンジン式発電装置200に対して、要交換エンジン検出部13が要交換エンジンを検出し、CO2除去異常検出部23が不良CO2除去装置を検出した場合に、要交換エンジン検出部13が、検出された要交換エンジンの故障状態または準故障状態が、不良CO2除去装置の故障状態または準故障状態に起因するものかを判別するようにしてもよい。尚、要交換エンジンの故障状態または準故障状態と不良CO2除去装置の故障状態または準故障状態との間の因果関係は、予め過去の事例等に基づいて整理されテーブル化されているものとして、上記判別では、当該テーブルの登録内容を参照するものとする。また、エンジン式発電装置200に搭載されている複数の車両用エンジン101が、全て要交換エンジンとして検出され、同時に、CO2除去装置207も不良CO2除去装置として検出された場合には、検出された要交換エンジンの故障状態または準故障状態は、不良CO2除去装置の故障状態または準故障状態に起因する可能性は高いと判断される。
ここで、検出された要交換エンジンの故障状態または準故障状態が、不良CO2除去装置の故障状態または準故障状態に起因する場合に、上記第2業者選定処理(ステップ#50)の出力処理(ステップ#66)において、第2通知部25が、不良CO2除去装置の交換または修理に必要な情報として、当該起因する旨の情報を加えることが好ましい。
〈8〉上記第2実施形態において、要交換エンジンの交換を行う第1業者と、不良CO2除去装置の交換または修理を行う第2業者を区別して扱ったが、第1業者の中に、第2業者が含まれていてもよく、逆に、第2業者の中に、第1業者が含まれていてもよい。
更に、第1業者と第2業者を同じ業者として扱い、第1業者情報と第2業者情報を統合して、1つの業者情報とし、当該業者情報の中に、要交換エンジンの交換を行えるか否かの情報、不良CO2除去装置の交換または修理を行えるか否かの情報を加えるようにしてもよい。この場合、第1業者選定部14と第2業者選定部24を統合して、1つの業者選定部として構成してもよい。
〈9〉上記第1実施形態では、本システム10は、エンジン式発電装置100を構成する複数の車両用エンジン101の内の故障状態または準故障状態となった要交換エンジンを検出して、その交換を支援する管理システムを説明し、上記第2実施形態では、本システム20は、上記要交換エンジンの交換に加えて、エンジン式発電装置100を構成するCO2除去装置207が、故障状態または準故障状態となった不良CO2除去装置を検出して、その交換または修理を支援する管理システムを説明したが、本システム10または20は、車両用エンジン101及びCO2除去装置207以外のエンジン式発電装置100を構成する他の部品の交換または修理を管理する機能を備えていてもよい。
〈10〉上記第3実施形態において、上記第1実施形態で説明した要交換エンジン検出処理によって、複数の車両用エンジン101の内の1台以上が、要交換エンジンとして検出された場合には、要休止エンジンを新たに選択せずに、当該検出された要交換エンジンに代えて、エンジン選択処理によって運転休止中の車両用エンジン101の中から、要交換エンジンと同数の要再開エンジンを、ステップ#76と同様の要領で選択して、速やかに運転を再開させるのが好ましい。
〈11〉上記第1〜第3実施形態では、エンジン式発電装置100,200,300を構成する複数の車両用エンジン101と発電機102は同数の場合を想定したが、少なくとも一部のエンジン式発電装置100,200,300において、複数の車両用エンジン101の一部または全部の2台以上に対して1台の発電機102を割り当てて、当該複数の車両用エンジン101を同期させて、当該1台の発電機102を並列駆動する構成としてもよい。但し、当該並列駆動を行う2台以上の車両用エンジン101の1つが要交換エンジンとして検出された場合は、予備の車両用エンジンは、当該並列駆動を行う2台以上の車両用エンジン101の残りの車両用エンジン101と同期して発電機102を並列駆動可能なものに限定される。更に、少なくとも一部のエンジン式発電装置100,200,300において、複数の車両用エンジン101の一部または全部において、1台の車両用エンジン101に対して2台以上の発電機102を割り当てて、当該1台の車両用エンジン101が当該2台以上の発電機102を並列駆動する構成としてもよい。
〈12〉上記第1〜第3実施形態では、複数のエンジン式発電装置100,200に対して、それらの車両用エンジン101等の部品交換の管理を一元的に行う管理システムを想定したが、本システム10,20,30は、1台のエンジン式発電装置100,200に対する車両用エンジン101等の部品交換の管理も可能である。この場合、本システム10,20,30は、エンジン式発電装置100,200に隣接して設けることが可能であり、上述のインターネット等のデータ通信回線網300は、本システム10,20,30とエンジン式発電装置100,200間を直接通信可能に接続する有線または無線のデータ通信路で構成することができる。