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JP6924664B2 - 水門開閉装置 - Google Patents
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JP6924664B2 - 水門開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は水門の扉体を昇降する水門開閉装置に関する。
扉体がチェーンに吊られた水門開閉装置は、チェーンが掛け渡されたスプロケットを回転駆動することによって、扉体を昇降させる。扉体の昇降中に装置に異常がなければ、スプロケット及びチェーンに生じている負荷は所定範囲内となる。一方、扉体の上昇中に、扉体とガイド部材との間に石が挟まる等の異常が発生すると、スプロケット及びチェーンに生じている負荷は所定範囲より大きくなり過負荷状態となる。
また、降下中の扉体と水門の底との間に流木が挟まる等、扉体の降下中に異常があると、スプロケット及びチェーンに生じている負荷が所定範囲より小さくなる。
従って、スプロケットもしくはチェーンに生じている負荷を基に異常を検出することが可能であり、特許文献1には、チェーンに生じている負荷から異常を検出する緩み過負荷検出装置の具体例が記載されている。緩み過負荷検出装置は、スプリングから上向きの力が与えられたロッドを有し、ロッドは、チェーンに生じている負荷が増加すると降下し、チェーンに生じている負荷が減少すると上昇する。従って、緩み過負荷検出装置はロッドの高さ位置を基に異常を検出することができる。
特開2015−129390号公報
しかしながら、引用文献1に記載の緩み過負荷検出装置は、扉体の昇降に伴って昇降する可動式スプロケット(案内スプロケット)の直上から水平方向に離れた位置に設ける必要があり、水門開閉装置の設計上の制約で、緩み過負荷検出装置を設けられないことがあった。そして、可動式スプロケットを有さず、チェーンの一端が直接扉体に接続された水門開閉装置には、そもそも当該緩み過負荷検出装置を採用することができなかった。
この点、扉体がワイヤに吊られた水門開閉装置でも同様のことが言える。なお、ワイヤの一端が直接扉体に接続された水門開閉装置では、ワイヤが巻き付けられたドラムを回転駆動することによって扉体を昇降させることができ、ドラムに生じている負荷を基にすることで異常を検出することができる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、可動式スプロケットを有するタイプにおいて、扉体の昇降時の異常の有無を検出する機構を、可動式スプロケットの直上から水平方向に離れた位置に設ける必要がなく、しかも、チェーンもしくはワイヤの一端が直接扉体に接続されているタイプにおいても採用可能な水門開閉装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る水門開閉装置は、モータと、チェーンに吊られている扉体と、前記チェーンが掛け渡され、前記モータの駆動力を与えられて回転駆動し前記扉体を昇降させるスプロケットとを有する水門開閉装置において、軸心方向に移動可能に設けられ、前記スプロケットに生じている負荷の大きさに応じた大きさの力Fが軸心方向に作用するスライド軸と、前記スライド軸の軸心方向の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出に基づいて異常の有無を判定する判定手段と、前記スライド軸に対し、前記力Fと反対方向の弾性力をそれぞれ作用させる第1、第2の弾性体と、前記第1の弾性体の圧縮あるいは伸張が所定量を超えるのを防ぐ伸縮制限手段とを備え、前記第1の弾性体のヤング率は、前記第2の弾性体のヤング率より小さい。
第1の発明に係る水門開閉装置において、前記第1、第2の弾性体はそれぞれ、中央を前記スライド軸が挿通する皿バネもしくはコイルバネであるのが好ましい。
第1の発明に係る水門開閉装置において、前記伸縮制限手段は、前記第1の弾性体が内側に配され、該第1の弾性体の自然長に比べて前記スライド軸の軸心方向長さが短いカバー体であり、前記カバー体を中心として、前記スライド軸の軸心方向一側及び他側には部材A、Bが設けられ、前記第1の弾性体の前記スライド軸の軸心方向の圧縮が所定量となった際に、前記カバー体は、該スライド軸の軸心方向一側端部及び他側端部が、前記部材A、Bにそれぞれ接触した状態となって、前記第1の弾性体の更なる圧縮を防止するのが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係る水門開閉装置は、モータと、ワイヤに吊られている扉体と、前記ワイヤが巻き付けられ、前記モータの駆動力を与えられて回転駆動し前記扉体を昇降させるドラムとを有する水門開閉装置において、軸心方向に移動可能に設けられ、前記ドラムに生じている負荷の大きさに応じた大きさの力Fが軸心方向に作用するスライド軸と、前記スライド軸の軸心方向の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出に基づいて異常の有無を判定する判定手段と、前記スライド軸に対し、前記力Fと反対方向の弾性力をそれぞれ作用させる第1、第2の弾性体と、前記第1の弾性体の圧縮あるいは伸張が所定量を超えるのを防ぐ伸縮制限手段とを備え、前記第1の弾性体のヤング率は、前記第2の弾性体のヤング率より小さい。
第1、第2の発明に係る水門開閉装置は、軸心方向に移動可能に設けられ、スプロケット(第2の発明に係る水門開閉装置においては、ドラム)に生じている負荷の大きさに応じた大きさの力Fが軸心方向に作用するスライド軸と、スライド軸の軸心方向の位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段の検出に基づいて異常の有無を判定する判定手段と、スライド軸に対し、力Fと反対方向の弾性力をそれぞれ作用させる第1、第2の弾性体と、第1の弾性体の圧縮あるいは伸張が所定量を超えるのを妨げる伸縮制限手段を備え、第1の弾性体のヤング率は、第2の弾性体のヤング率より小さい。従って、扉体の昇降時の異常の有無を検出するのに要するスライド軸、位置検出手段、判定手段、第1、第2の弾性体及び伸縮制限手段の設置位置に大きな制約がなく、可動式スプロケットを有するタイプにおいて、扉体の昇降時の異常の有無を検出する機構を、可動式スプロケットの直上から水平方向に離れた位置に設ける必要がなく、更に、チェーン(第2の発明に係る水門開閉装置においては、ワイヤ)の一端が直接扉体に接続されているタイプにおいても、当該機構を採用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る水門開閉装置の説明図である。 動力伝達機構の説明図である。 スライド軸、位置検出手段及び第1、第2の弾性体の説明図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ、スライド軸の移動距離と第1、第2の弾性体の関係を示す説明図である。 スプロケットに生じている負荷とスライド軸の移動距離の関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る水門開閉装置の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る水門開閉装置10は、モータ11と、チェーン12に吊られている扉体13と、チェーン12が掛け渡され、モータ11の駆動力を与えられて回転駆動し扉体13を昇降させるスプロケット(駆動スプロケット)14とを有している。以下、詳細に説明する。
チェーン12は、図1に示すように、一端が扉体13に連結され、他端にカウンターウエイト15が連結されている。水門開閉装置10は、図1、図2に示すように、チェーン12が掛け渡されたスプロケット14、同じくチェーン12が掛け渡された従動スプロケット16、17に加え、モータ11の駆動力をスプロケット14に伝える動力伝達機構18を具備している。
動力伝達機構18は、図2に示すように、モータ11の作動によって回転駆動する太陽歯車20と、太陽歯車20の周囲に配された複数の遊星歯車21を備えている。
複数の遊星歯車21には、ウォームホイル23に連結された内歯車22が噛み合い、ウォームホイル23には、図2、図3に示すように、ウォーム24が噛み合っている。
更に、動力伝達機構18は、図2に示すように、複数の遊星歯車21の中心にそれぞれ一端が連結された複数の軸材25と、複数の軸材25の他端が連結された歯車26と、歯車26に噛み合った歯車26aと、歯車26aの中心に連結された回転軸27を具備している。回転軸27は、図1に示すように、スプロケット14に連結されており、スプロケット14は回転軸27と共に回転する。
ウォーム24によるウォームホイル23のセルフロックによって、ウォーム24からウォームホイル23に対し回転力が作用していない状態で、モータ11の作動によって太陽歯車20が回転駆動すると、ウォームホイル23及び内歯車22は停止状態で、遊星歯車21は自転しながら太陽歯車20を中心に公転する。遊星歯車21の公転によって歯車26、26aが回転駆動し、回転軸27が歯車26aと共に回転駆動して、スプロケット14が回転駆動する。
モータ11は、作動モードの切り替えによって、太陽歯車20の回転駆動する方向を替えることができ、スプロケット14は、太陽歯車20の回転駆動する方向によって回転駆動する方向が決定される。本実施の形態では、スプロケット14が時計回りに回転駆動することによって扉体13が上昇し、スプロケット14が反時計回りに回転駆動することによって扉体13が降下するが、スプロケット14が反時計回りに回転駆動することによって扉体13が上昇し、スプロケット14が時計回り回転駆動することによって扉体13が降下するように動力伝達機構18を設計してもよい。
ウォーム24は、図3に示すように、軸心方向に移動可能に設けられたスライド軸28に設けられ、スライド軸28には、スライド軸28の軸心方向の位置を検出する位置検出手段29が接触している。本実施の形態では、ウォーム24及びスライド軸28が一体的に製作されるが、ウォーム24及びスライド軸28を別個に製作した後、ウォーム24をスライド軸28に装着するようにしてもよい。
スライド軸28は、軸受部材30、31、32によって回転可能に支持され、スライド軸28の一端側は、軸受部材33によって回転自在に支持された受け部材34に取り付けられている。
以下、スライド軸28の軸心方向中心を基準として、スライド軸28の一端及び他端がそれぞれ左及び右に配されているとする。
受け部材34とスライド軸28の左端側はキー接続によって連結され、受け部材34は、スライド軸28と共にスライド軸28の軸心を中心に回転する。
軸受部材30、31、32は、左から右に向かって順に間隔を空けて配置され、軸受部材30とスライド軸28の右側端部を回転自在に支持している軸受部材32とは、スライド軸28と共に左右に移動する設計になっている。これに対し、受け部材34及び軸受部材31は左右に移動しない。
軸受部材30、31の間には、それぞれ中央をスライド軸28が挿通する複数(本実施の形態では10個)の皿バネ35及びそれぞれ中央をスライド軸28が挿通する複数(本実施の形態では2個)の皿バネ36が設けられている。本実施の形態では、直列に組み合わせた複数の皿バネ35によって第1の弾性体が構成され、直列に組み合わせた複数の皿バネ36によって第2の弾性体が構成されている。複数の皿バネ35(複数の皿バネ36についても同じ)はスライド軸28の軸心に沿って並べられている。
最も左に設けられた皿バネ35には左側から軸受部材30が接触し、最も右に配された皿バネ35と最も左に配された皿バネ36の間には、中央をスライド軸28が挿通する環状部材37が設けられている。軸受部材31は最も右に配された皿バネ36に右側から接触している。
そして、軸受部材30と環状部材37の間には、複数の皿バネ35が内側に配されたカバー体(伸縮制限手段の一例)38が設けられている。カバー体38は、筒状であり、スライド軸28の軸心方向の長さが、複数の皿バネ35の自然長(第1の弾性体の自然長)に比べて短い。
本実施の形態では、軸受部材30及び環状部材37がそれぞれ部材A、Bに該当する。
また、受け部材34には、手動ハンドル39からの駆動力を受け部材34に与える減速機構40が連結されている。受け部材34は、手動ハンドル39から減速機構40を介して駆動力を与えられ、スライド軸28及びウォーム24と共に回転駆動する。
モータ11が作動しておらず、太陽歯車20が固定された状態で、手動ハンドル39を人力で回転すると、スライド軸28及びウォーム24が回転駆動して、ウォームホイル23及び内歯車22が回転し、各遊星歯車21が太陽歯車20を中心に公転する。その結果、回転軸27及びスプロケット14が回転駆動し、扉体13が上昇あるいは降下する。
従って、本実施の形態では、モータ11の作動、又は、人力による手動ハンドル39の回転によって、扉体13を昇降することができる。なお、水門開閉装置10には太陽歯車20を固定する図示しない機構が設けられている。
スプロケット14には、扉体13の重量等によって、扉体13が降下する方向の負荷が生じている。そのため、ウォームホイル23にはウォームホイル23の周方向に力が作用し、ウォーム24及びスライド軸28にはスライド軸28の軸心方向(本実施の形態では右向き)に力Fが作用している。
図4(A)に示すように、各皿バネ35、36が自然長である際のスライド軸28の位置を初期位置とすると、スライド軸28は、図4(B)、(C)に示すように、スライド軸28に作用している右向きの力Fによって、初期位置より右側に移動していることとなる。各皿バネ35、36は、スライド軸28が初期位置より右側に移動していることで圧縮状態となり、スライド軸28に対し、軸受部材30を介して、左向き(力Fと反対方向)の弾性力を作用させる。
スライド軸28は、スライド軸28に作用している右向きの力Fと複数の皿バネ35及び複数の皿バネ36の左向きの弾性力とが釣り合った位置に配される。
スライド軸28に作用している右向きの力Fは、スプロケット14に生じている負荷の大きさに応じた大きさであり、スプロケット14に生じている負荷が大きくなると、スライド軸28に作用する力Fが大きくなって、スライド軸28は右に移動し、その後、スプロケット14に生じている負荷が小さくなると、スライド軸28に作用する力Fが小さくなって、スライド軸28は左に移動する(初期位置に近付く)。
従って、スプロケット14に生じている負荷が大きければ、図5に示すように、スライド軸28の初期位置から右方向へのずれ量(以下、単に「スライド軸28のずれ量」とも言う)は大きくなる。
本実施の形態では、皿バネ35のヤング率が皿バネ36のヤング率より小さい(即ち、第1の弾性体のヤング率は第2の弾性体のヤング率より小さい)。そして、カバー体38は、スライド軸28の右方向への移動に伴い、複数の皿バネ35のスライド軸28の軸心方向の圧縮が所定量となった際に、左側端部及び右側端部(スライド軸28の軸心方向一側端部及び他側端部)が、軸受部材30及び環状部材37にそれぞれ接触した状態となって、複数の皿バネ35の更なる圧縮を制限する(即ち、第1の弾性体の圧縮が所定量を超えるのを防ぐ)。
そのため、図4(B)に示すように、スライド軸28の右向きの移動によってカバー体38の左側端部及び右側端部が軸受部材30及び環状部材37にそれぞれ接触する状態となった際のスライド軸28のずれ量をDとすると、スプロケット14に生じている負荷が増大してスライド軸28が右向きに移動している過程においては、スライド軸28のずれ量がD未満の際、各皿バネ35及び各皿バネ36の圧縮量が増加し、スライド軸28のずれ量がD以上の際、図4(B)、(C)に示すように、各皿バネ36の圧縮量は増加するが、カバー体38によって更なる圧縮が防止されている各皿バネ35の圧縮量は変化しない。
各皿バネ35の圧縮量及び各皿バネ36の圧縮量が増加している際、皿バネ35と皿バネ36のヤング率の関係から、各皿バネ35の圧縮量は各皿バネ36の圧縮量より増加する。しかも、複数の皿バネ35全体(第1の弾性体)は、複数の皿バネ36全体(第2の弾性体)に比べてスライド軸28の軸心方向に長いことから、各皿バネ35の圧縮量及び各皿バネ36の圧縮量が増加している際、複数の皿バネ36全体の圧縮量の増加に対する複数の皿バネ35全体の圧縮量の増加の割合は、皿バネ36単体の圧縮量の増加に対する皿バネ35単体の圧縮量の増加の割合より大きくなる。
一方、スプロケット14に生じている負荷が減少してスライド軸28が左向きに移動している過程においては、スライド軸28のずれ量がD以上の際、図4(B)、(C)に示すように、各皿バネ36の圧縮量は減少するが各皿バネ35の圧縮量は変化せず、スライド軸28のずれ量がD未満の際、各皿バネ35の圧縮量及び各皿バネ36の圧縮量は共に減少する。
そして、皿バネ35と皿バネ36のヤング率の関係から、スプロケット14に生じている負荷の変化(増大又は減少)に対するスライド軸28のずれ量の変化(増加又は減少)の割合は、図5に示すように、スライド軸28のずれ量がD未満の場合が、スライド軸28のずれ量がD以上の場合に比べ大きくなる。
ところで、スプロケット14に生じている負荷が所定の範囲より大きくなるのは、扉体13が上昇している際に、扉体13の上昇を妨げる現象が生じていることを意味し、スプロケット14に生じている負荷が所定の範囲より小さくなるのは、扉体13が降下している際に、扉体13の降下を妨げる現象が生じていることを意味する。そのため、スプロケット14に生じている負荷の値を基に、異常の有無を検知することが可能である。
異常が生じていないとき、スプロケット14に生じている負荷の大きさがL以上H以下であり、異常が生じているとき、スプロケット14に生じている負荷がLを下回る、あるいは、H(H>L)を上回るとすると、本実施の形態では、位置検出手段29に接続された判定手段41(図1参照)が次のようにして異常の有無を判定する。
即ち、図5に示すように、スプロケット14に生じている負荷の大きさがLの際のスライド軸28のずれ量をP、スプロケット14に生じている負荷の大きさがHの際のスライド軸28のずれ量をQとして、判定手段41は、スライド軸28のずれ量がP以上Q以下であるのを位置検出手段29が検出したとき、異常なしとの判定をし、スライド軸28のずれ量がP未満、あるいは、Qを超えているのを位置検出手段29が検出したとき、異常有りとの判定をする。従って、判定手段41は、位置検出手段29の検出したずれ量に基づいて異常の有無を判定する。なお、判定手段41は、例えば、CPU、メモリ等を有して構成することができる。
スライド軸28のずれ量がDの際にスプロケット14に生じている負荷の大きさをMとすると、P<D<Q、L<M<Hの関係となるように、各種部材の設計や調整が行われている。
よって、スライド軸28の移動距離がP以上Q以下で異常無しとの判定がなされている状態から、スライド軸28の移動距離がP未満となって異常有りとの判定がなされるタイミングでは、各皿バネ36に加え各皿バネ35で圧縮量が減少中であり、スプロケット14に生じている負荷の減少に対するスライド軸28のずれ量の減少の割合が大きい。
一方、スライド軸28の移動距離がP以上Q以下で異常無しとの判定がなされている状態から、スライド軸28の移動距離がQを超えて異常有りとの判定がなされるタイミングでは、各皿バネ35の圧縮量は変化しておらず、各皿バネ36の圧縮量のみが増加中であり、スプロケット14に生じている負荷の増大に対するスライド軸28のずれ量の増加の割合が小さい。
ここで、一般的に、扉体13の降下を妨げる現象によって生じるスプロケット14の負荷の変化(減少)は、扉体13の上昇を妨げる現象によって生じるスプロケット14の負荷の変化(増大)に比べて小さい。そのため、本実施の形態では、扉体13の降下の妨げの発生を、スプロケット14に生じている負荷の減少に対するスライド軸28のずれ量の減少の割合が大きい状態で検出し、扉体13の上昇の妨げの発生を、スプロケット14に生じている負荷の増大に対するスライド軸28のずれ量の増加の割合が小さい状態で検出するようにしている。
このようにスライド軸28のずれ量を基に異常を検出する場合、ヤング率の異なる2種類の弾性体を用いることで、1種類の弾性体を用いるのに比べ、検出精度を高めることができる。
次に、図6を参酌して、チェーン51の一端が扉体13に接続されていない本発明の第2の実施の形態に係る水門開閉装置50について説明する。なお、水門開閉装置50において、水門開閉装置10と同じ構成については同様の符号を付して詳しい説明は省略する。
水門開閉装置50は、図6に示すように、スプロケット14に掛け渡されたチェーン51の一端が、水門開閉装置50を設置する基礎52に接続され、他端がカウンターウエイト15に接続されている。
チェーン51には、スプロケット14に加えて、扉体13にワイヤ53を介して接続されたスプロケット54が掛け渡されている。スプロケット54は、スプロケット14の回転駆動による扉体13の昇降に伴って昇降する。
水門開閉装置50は、水門開閉装置10と同様に、図2、図3に示すように、モータ11、動力伝達機構18、ウォームホイル23、ウォーム24、スライド軸28、位置検出手段29、複数の皿バネ35、複数の皿バネ36、軸受部材30、環状部材37、カバー体38及び判定手段41を備えている。扉体13の昇降時の異常の有無は、スライド軸28のずれ量を位置検出手段29で検出することによって判定する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、第1、第2の弾性体は皿バネである必要はなく、コイルバネであってもよい。
また、第1、第2の弾性体が圧縮状態となってスライド軸に弾性力を作用させる代わりに、第1、第2の弾性体が伸張状態(伸長状態)となってスライド軸に弾性力を作用させるようにしてもよい。第1、第2の弾性体が伸張状態となってスライド軸に弾性力を作用させるようにする場合、第1の弾性体の伸張が所定量を超えるのを妨げる伸縮制限手段を採用する必要がある。
更に、位置検出手段はスライド軸に接触している必要はなく、例えば、非接触式の位置検出手段を採用してもよい。
そして、伸縮制限手段は、第1の弾性体を内側に配したカバー体である必要はなく、例えば、第1の弾性体が有する皿バネの中央の貫通孔を挿通し、軸心がスライド軸の軸心に沿った筒状部材であってもよい。
また、扉体はチェーンではなくワイヤに吊られていてもよい。扉体をワイヤで吊る場合、当該水門開閉装置は、モータと、扉体と、ワイヤが巻き付けられ、モータの駆動力を与えられて回転駆動し扉体を昇降させるドラムと、軸心方向に移動可能に設けられ、ドラムに生じている負荷の大きさに応じた大きさの力Fが軸心方向に作用するスライド軸と、スライド軸の軸心方向の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出に基づいて異常の有無を判定する判定手段と、スライド軸に対し、力Fと反対方向の弾性力をそれぞれ作用させる第1、第2の弾性体と、前記第1の弾性体の圧縮あるいは伸張が所定量を超えるのを防ぐ伸縮制限手段とを備える。なお、第1の弾性体のヤング率は、第2の弾性体のヤング率より小さい。
10:水門開閉装置、11:モータ、12:チェーン、13:扉体、14:スプロケット、15:カウンターウエイト、16、17:従動スプロケット、18:動力伝達機構、20:太陽歯車、21:遊星歯車、22:内歯車、23:ウォームホイル、24:ウォーム、25:軸材、26、26a:歯車、27:回転軸、28:スライド軸、29:位置検出手段、30、31、32、33:軸受部材、34:受け部材、35、36:皿バネ、37:環状部材、38:カバー体、39:手動ハンドル、40:減速機構、41:判定手段、50:水門開閉装置、51:チェーン、52:基礎、53:ワイヤ、54:スプロケット

Claims (4)

  1. モータと、チェーンに吊られている扉体と、前記チェーンが掛け渡され、前記モータの駆動力を与えられて回転駆動し前記扉体を昇降させるスプロケットとを有する水門開閉装置において、
    軸心方向に移動可能に設けられ、前記スプロケットに生じている負荷の大きさに応じた大きさの力Fが軸心方向に作用するスライド軸と、
    前記スライド軸の軸心方向の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段の検出に基づいて異常の有無を判定する判定手段と、
    前記スライド軸に対し、前記力Fと反対方向の弾性力をそれぞれ作用させる第1、第2の弾性体と、
    前記第1の弾性体の圧縮あるいは伸張が所定量を超えるのを防ぐ伸縮制限手段とを備え、
    前記第1の弾性体のヤング率は、前記第2の弾性体のヤング率より小さいことを特徴とする水門開閉装置。
  2. 請求項1記載の水門開閉装置において、前記第1、第2の弾性体はそれぞれ、中央を前記スライド軸が挿通する皿バネもしくはコイルバネであることを特徴とする水門開閉装置。
  3. 請求項2記載の水門開閉装置において、前記伸縮制限手段は、前記第1の弾性体が内側に配され、該第1の弾性体の自然長に比べて前記スライド軸の軸心方向長さが短いカバー体であり、前記カバー体を中心として、前記スライド軸の軸心方向一側及び他側には部材A、Bが設けられ、前記第1の弾性体の前記スライド軸の軸心方向の圧縮が所定量となった際に、前記カバー体は、該スライド軸の軸心方向一側端部及び他側端部が、前記部材A、Bにそれぞれ接触した状態となって、前記第1の弾性体の更なる圧縮を防止することを特徴とする水門開閉装置。
  4. モータと、ワイヤに吊られている扉体と、前記ワイヤが巻き付けられ、前記モータの駆動力を与えられて回転駆動し前記扉体を昇降させるドラムとを有する水門開閉装置において、
    軸心方向に移動可能に設けられ、前記ドラムに生じている負荷の大きさに応じた大きさの力Fが軸心方向に作用するスライド軸と、
    前記スライド軸の軸心方向の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段の検出に基づいて異常の有無を判定する判定手段と、
    前記スライド軸に対し、前記力Fと反対方向の弾性力をそれぞれ作用させる第1、第2の弾性体と、
    前記第1の弾性体の圧縮あるいは伸張が所定量を超えるのを防ぐ伸縮制限手段とを備え、
    前記第1の弾性体のヤング率は、前記第2の弾性体のヤング率より小さいことを特徴とする水門開閉装置。
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