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JP6925866B2 - 水処理装置及び水処理方法 - Google Patents
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Description

本発明は、水処理装置及び水処理方法に関する。
井戸などの水源から供給される原水を濾過する水処理装置において、例えばイオン交換樹脂を用いる濾過装置が知られている。例えば濾過装置は、内部に濾過材であるイオン交換樹脂が収容される濾過槽を備える。濾過装置は、原水が濾過槽を通過する際に、ナトリウムと原水中のカチオンを交換することで、原水中の不純物を濾過材で捕捉し、原水を軟水化する。カチオンとは、鉄・マンガン・カルシウム・マグネシウムイオン等の陽イオンである。
特開2014−155882号公報
イオン交換樹脂を収容する濾過槽は、長時間通水が行われないと、濾過槽内に雑菌が繁殖し、不衛生な状態となる。
そこで、本発明の実施形態は、濾過槽の衛生状態を良好に保つことが可能な水処理装置及び水処理方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態にかかる水処理装置は、濾過材を収容する濾過槽を備える濾過装置と、前記濾過槽の二次側に接続され、濾過処理された処理水を収容する処理水槽と、前記処理水槽の二次側に設けられ、前記処理水を二次側に送る給水ポンプと、前記給水ポンプの二次側と前記濾過槽とを連通可能に接続する戻り流路を有する通水路と、前記戻り流路を通じて前記処理水槽の処理水を前記濾過槽に送り、前記濾過槽の水を前記処理水槽の処理水に交換する交換処理を行う、制御部と、前記濾過槽の二次側であって前記処理水槽の一次側に配される除菌器と、前記除菌器の流路部を通る流体の流量を検出する流量検出部と、を備え、前記制御部は、前記流量検出部で検出される流量が所定値以下である状態が所定時間継続した場合に、前記交換処理を行う
本発明の他の一形態に係る水処理方法は、濾過材を収容するとともに通水可能に構成された濾過槽の二次側に除菌器及び処理水槽が接続された状態で前記濾過槽の一次側から前記濾過槽と、前記濾過槽の二次側であって前記処理水槽の一次側に配される除菌器と、を通って、前記処理水槽に水を送る濾過処理と、前記処理水槽の二次側から前記濾過槽に至る戻り流路を連通させた状態で、前記処理水槽の二次側に配された給水ポンプを作動させることで、前記処理水槽から前記濾過槽に水を送り、前記濾過槽内の水を前記処理水槽の処理水に交換する交換処理と、を備え、前記濾過槽、前記除菌器及び前記処理水槽を通る送り流路と、前記給水ポンプの二次側と前記濾過槽とを連通可能に接続する戻り流路と、を有する通水路において前記除菌器の流路部を通る流体の流量を検出する流量検出部で検出される流量が一定以下の状態が一定時間継続した場合に、前記交換処理を行う
本発明によれば濾過槽の衛生状態を良好に保つことが可能な水処理装置及び水処理方法を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる水処理装置の構成を示す説明図。 同実施形態にかかる水処理装置の濾過装置の構成を示す正面図。 同実施形態にかかる水処理装置の濾過装置の構成を示す側面図。 同実施形態にかかる水処理装置の濾過装置の構成を示す平面図。 同実施形態にかかる水処理装置のインターフェイス部の構成を示す正面図。 同水処理装置の濾過処理を示す説明図。 同水処理装置の逆洗処理を示す説明図。 同水処理装置の再生処理を示す説明図。 同水処理装置の洗浄処理を示す説明図。 同水処理装置の注水処理を示す説明図。 同水処理装置の交換処理を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態にかかる水処理装置10及び水処理方法について、図1乃至図11を参照して説明する。図1は本実施形態に係る水処理装置10の構成を示す説明図である。図2は、水処理装置10の濾過装置12の側面図、図3は濾過装置12の正面図、図4は濾過装置12の平面図を示す。図5はインターフェイス部73の正面図である。図6乃至図10は、水処理装置10の動作を示す説明図であり、図11は制御部による報知処理のフローチャートである。
図1に示すように、水処理装置10は、原水ポンプ11と、原水ポンプ11の二次側に配される濾過装置12と、濾過装置12の二次側に配される除菌器13と、除菌器13の二次側に配される処理水槽14と、処理水槽14の二次側に配される自動給水ポンプ15(給水ポンプ)と、所定の流路を形成する通水路16と、通水路16の流路の接続状態を切替える流路スイッチユニット17と、を備える。また、水処理装置10は、制御ユニット100として、原水ポンプ11用の制御部101aを備える制御盤101と、通水路16用の制御部102aを備える制御盤102と、濾過装置12用の制御部103aを有する制御盤103と、自動給水ポンプ15用の制御部104aを備える制御盤104と、を備える。
原水ポンプ11は、モータと、モータに接続されたインペラを有する単段または多段のポンプ部を備える。原水ポンプ11は、原水、例えば地中に設けられた井戸21の井戸水などを、増圧して二次側に圧送する。原水ポンプ11の吐出口は、通水路16によって濾過装置12に接続されている。
図2乃至図10に示す濾過装置12は、イオン交換式の除鉄・除マンガン槽である濾過槽22と、再生槽である再生タンク23と、を備える。濾過槽22は、除菌器13及び再生タンク23とともに、共通のベース24上に設置され、収容小屋内に収容されている。
濾過槽22は、例えば上壁と下壁と周壁とを有する円筒状に構成され、粒状のイオン交換樹脂と水を収容可能であるとともに通水可能に構成されている。濾過槽22は、通水路16に連通する第1ポート31及び第2ポート32を有する。第1ポート31及び第2ポート32は例えば上壁に形成されている。第1ポート31及び第2ポート32は、通水路16を構成する複数の流路へ接続可能に構成され、流路スイッチユニット17によってその接続先及び開閉状態が切替え可能に構成されている。
濾過槽22の内部には集水管33が設けられている。集水管33は、鉛直方向に延びる管部34と、管部34の下端に設けられたフィルタキャップ35と、管部34の上端で分岐する複数の分岐管36,37を備える。管部34の下端は濾過槽22の底面近傍に配されている。フィルタキャップ35は、管部34の下端の開口を覆う。フィルタキャップ35は、複数のスリット35aを有している。各スリット35aは、イオン交換樹脂の粒子の粒径よりも小さい幅を有し、水が通過可能に構成されている。フィルタキャップ35は、水を通過させ、イオン交換樹脂の通過を防ぐ。
管部34の上端部に設けられた2つの分岐管36,37は、濾過槽22の外部に導出される。一対の分岐管36,37の端部の開口は、それぞれ第3ポート38と第4ポート39を構成する。第3ポート38及び第4ポート39は、流路スイッチユニット17を介して、通水路16を構成する複数の流路へ接続可能に構成されている。流路スイッチユニット17によって第3ポート38及び第4ポート39の接続先及び開閉状態が切替え可能に構成されている。
濾過装置12は、原水ポンプ11によって送られる原水が濾過材を通過する際に、ナトリウムと原水中のカチオン、すなわち鉄・マンガン・カルシウム・マグネシウムイオン等の陽イオンを、交換することで、原水中の不純物を濾過材に捕捉させて、原水を軟水化する。例えば本実施形態においては少なくとも鉄やマンガンイオンを、交換する。濾過装置12は、再生チューブ41により、再生タンク23に接続される。
再生タンク23は、上部開口を有するケース23aと、ケース23aの上部開口を覆うカバー23bと、を備える。
ケース23aは、円筒状に構成され、水や再生材を収容可能に構成されている。ケース23aの周壁の所定高さには、開閉バルブ付きのドレン口23cが設けられ、このドレン口23cから再生タンク23内の水を排出可能に構成されている。ケース23aは、再生材となる固体の粒状の塩が、数回分、例えば10回分、収容可能に構成されている。ケース23a内の所定高さには、ケース23a内の空間を上下に仕切るフィルタFが設けられている。フィルタFは例えば不織布で構成され、粒状の塩の通過を抑制する。
ケース23a内には、ケース23aよりも小径のブラインウェルと呼ばれる内ケース23dが設けられている。内ケース23dは上部に開口を有する円筒状に構成され、鉛直方向に沿って延びている。内ケース23dの開口はキャップによって閉止されている。内ケース23dの周壁にはスリット状の貫通孔であるスリット孔23eが複数形成されている。スリット孔23eは、例えば不織布で構成されたフィルタ23fで覆われている。このスリット孔23eを通じてケース23a内と内ケース23d内とで流体である水や塩水が流通可能となる一方、固体である粒状の塩の通過はフィルタ23fによって抑制される。
内ケース23dの外面には、再生材の残量を示す残量表示部としての指標部25が設けられている。内ケース23d内の底部近傍に、再生チューブ41の端部が配されている。再生タンク23内に配される再生チューブ41の一端41aには空気吸込防止用の樹脂製のチャッキ41cが設けられている。内ケース23d内に、再生チューブ41を通じて処理水が補充可能に構成されている。
カバー23bは例えば円形状であり、ケース23aの上部開口に設けられている。
再生タンク23内には、再生タンク23内の液面位置を検出するフロートスイッチ27が設けられている。フロートスイッチ27は再生タンク23の内ケース23d内に支持され、再生タンク23の液面に浮かんでいる。フロートスイッチ27は、外郭を構成するフロートケースと、フロートケース内に収容されたスイッチ部と、を備える。フロートケース内のスイッチ部にはケーブルを構成する電線が接続されている。フロートスイッチ27はケーブルを介して制御部102aに接続されている。フロートスイッチ27は、再生液の液位を検出し、検出した信号を制御部102aに送る。
以上の様に構成された再生タンク23において、再生材として、例えば粒状の塩が数回分収容された状態で、再生処理毎に所定量の水が補充されることで、塩が水に溶解して所定量の塩水となる。すなわち、再生タンク23の内ケース23d内に、再生処理毎に、一度の再生処理で使用される一定量の水が注入されると、注入された一定量の水Waに、内ケース23d内にある粒状の塩S1の一部が溶けることで、水Waが飽和状態の塩水S2になる。
したがって、再生タンク23には一定量の塩水S2または水Waと、フィルタF上で溶けずに残っている粒状の塩S1が存在する。再生タンク23内の塩水S2は、後述する再生処理においてイジェクタ42の動作によって、一定量ずつ、再生チューブ41を通って濾過槽22に送られる。
除菌器13は、流路部43と、薬液タンク44と、薬液を流路部43に送る薬液ポンプ45と、流量検出部としての流量センサ46を備える。除菌器13は、流路部43に所定量の薬液を注入することで、流路部43を流れる流体を除菌する。
流量センサ46は例えばパドル式の流量センサであり、流体の流れによって回動可能なパドルと、パドルを回動可能に支持する支持構造部と、パドルに内蔵された磁石と、磁気センサと、を備えている。磁気センサは信号線を介して制御部102aに接続されている。流量センサ46は、除菌器13を通る流体の流れを検出し、制御部102aに信号を送る。
処理水槽14は、濾過槽22及び除菌器13を通過した処理水を貯留可能に構成された容器である。処理水槽14には、処理水の液面位置を検出する液面センサ47が設けられている。液面センサ47は信号線を介して原水ポンプ11用の制御部101aに接続されている。液面センサ47は、処理水の液面位置を検出し、液位情報を電気信号として制御部101aに送る。
自動給水ポンプ15は、モータと、モータに接続されたインペラを有する単段または多段のポンプ部と、を備える。自動給水ポンプ15は、例えば地上に2台設けられている。自動給水ポンプ15は、ポンプ制御用の制御部104aの制御により、処理水槽14からの水を増圧して二次側に圧送する。自動給水ポンプ15の吐出口は通水路16を介して濾過槽22に連通可能に接続されている。自動給水ポンプ15の二次側の流路には圧力センサ48が設けられている。
圧力センサ48は、例えばダイヤフラム式の圧力センサ48であり、信号線を介して制御部104aに接続される。圧力センサ48は、自動給水ポンプ15の吐出圧力を検出し、検出した圧力信号を制御部104aに送信する。
通水路16は、原水ポンプ11の吐出口から濾過槽22に至る管路で構成される第1流路51と、濾過槽22から除菌器13に至る管路で構成される第2流路52と、除菌器13の二次側から処理水槽14に至る管路で構成される第3流路53と、処理水槽14から自動給水ポンプ15の吸込口に至る管路で構成される第4流路54と、自動給水ポンプ15の吐出口から第1流路51に至る管路で構成される第5流路55と、濾過槽22から排出部へ至る管路で構成される第6流路56と、第2流路52から分岐して排出部に至る管路で構成される第7流路57と、再生タンク23から濾過槽22に接続される再生チューブ41で構成される第8流路58と、を備える。第1流路51、第2流路52、第3流路53及び第4流路54により、原水ポンプ11から濾過槽22、除菌器13及び処理水槽14を通って二次側の自動給水ポンプ15に至る送り流路が構成される。第5流路55と第1流路51の一部によって、自動給水ポンプ15から濾過槽22に至る戻り流路が構成される。
再生チューブ41は、その一端41aが再生タンク23内に配され、他端41bが濾過槽22の第1ポート31に接続されるイジェクタ42に接続されている。
流路スイッチユニット17は、第1三方弁61と、第2三方弁62と、複数の開閉弁63a〜63cと、コントロールバルブ64と、を備える。流路スイッチユニット17は弁61,62,63a〜63cの開閉とコントロールバルブ64の制御により、通水路16の8つの流路51〜58を、第1ポート31,第2ポート32,第3ポート38、及び第4ポート39の合計4つのポートのいずれかにそれぞれ接続して連通させ、あるいは流路を閉じることで、複数の処理モードを切替える。
第1三方弁61及び第2三方弁62は、例えば3つのポートを有する電磁式弁であり、制御部102aの制御に応じて複数の流路の接続状態を切替える。第1三方弁61は、第1流路51を介して原水ポンプ11に接続されるポートと、第5流路55を介して自動給水ポンプ15の吐出側に接続されるポートと、コントロールバルブ64を介して濾過槽22の複数のポートに選択的に接続されるポートと、を有する。
第2三方弁62は、第2流路52を介して除菌器13に接続されるポートと、第7流路を介して排出部に接続されるポートと、コントロールバルブ64を介して濾過槽22の複数のポートに選択的に接続されるポートと、を備える。
本実施形態においては、第1三方弁61の開閉とコントロールバルブ64の切替えによって、原水側の第1流路51や、自動給水ポンプ15からの第5流路55が、切替え可能に、ポート31,32,38,39に接続されている。また、第2三方弁62の開閉とコントロールバルブ64の切替えによって、処理水槽側の第2流路52や、排出側の第7流路57が、切り替え可能にポート31,32,38,39に接続されている。
複数の開閉弁63は、例えば電磁式の開閉弁63であり、制御部102aの制御に応じて複数の流路の接続状態を切替える。
制御盤102は、各種データを記憶する記憶部71と、所定のプログラムに基づいて各部の動作を制御する制御部102aと、インターフェイス部73と、を備える。
記憶部71は、例えば、制御に必要な情報として、各種プログラムや、各種基準値や閾値を記憶する。また、記憶部71は、再生材の残量を示す残量データや、再生材を補充した後に再生処理が行われた再生処理回数を記憶する。制御部の制御により、再生処理が行われる度に残量データが更新される。なお、報知基準値Neを含む各種閾値や設定値は、例えば操作入力部73aでの操作入力によってユーザーが任意に設定変更可能に構成されている。
例えば制御部101aは、各センサによって検出される検出値に基づき、各種の演算処理を行い、インバータの周波数制御により、原水ポンプ11のモータを変速運転または停止させる。具体的には、制御部101aは、各インバータに制御信号を送信し、所定のタイミングで原水ポンプ11に対応するインバータを制御することでポンプの動作を制御する。
また、制御部103aは、コントロールバルブ64の弁を開閉することで、流路の接続状態を切替える。また、制御部102aはセンサによって検出される検出値や操作入力に基づき、各種の演算処理を行い、通水路16の弁63a〜63dを開閉することで流路の接続状態を切替える。
水処理装置10は、これらの流路設定とポンプ11,15の動作制御により、複数種類の処理を行わせる。具体的には、水処理装置10は、制御部101a,102a,103a,104aの制御により、濾過処理、逆洗処理、再生処理、洗浄処理、及び注水処理を行う。
また、制御部102aは、フロートスイッチ27からの信号やコントロールバルブ64からの再生信号を検出し、再生回数をカウントする。制御部102aは、再生処理が行われる度に、記憶部71に記憶されている残量データNを更新し、1ずつ減じる。制御部72は、残量データNが予め設定された報知基準値Neまで低下すると、報知処理を行う。報知処理として、制御部72は、例えばインターフェイス部73に設けられた再生材不足ランプ73dを点灯させ、あるいは外部信号を出力させる。
インターフェイス部73は、制御盤102に設けられている。インターフェイス部73は、操作入力部73aと、表示部73bと、を備える。
操作入力部73aは、電源のON/OFFを操作するための電源スイッチや残量カウントボタン、残量リセットボタンなどの各種入力ボタンやスイッチであり、ユーザーが各種の設定や指示入力が可能に構成されている。
表示部73bは、例えばPLCランプ73cと、再生材不足ランプ73dと、を備える。
以下、本実施形態にかかる水処理装置10が行う各種動作について図6乃至図11を参照して説明する。図6は濾過処理、図7は逆洗処理、図8は再生処理、図9は洗浄処理、図10は注水処理、図11は交換処理をそれぞれ示している。
図6は濾過処理を示す説明図である。濾過処理は、原水を汲み上げて濾過槽22に通水させることで、鉄やマンガン等の陽イオンをイオン交換により捕捉し、原水を軟水化する処理である。
図6に示すように、濾過処理として、制御部103aはコントロールバルブ64を制御し、第1ポート31を閉じ、第2ポート32を原水側の第1流路51に接続し、第3ポート38を処理水槽14側の第3流路に接続し、第4ポート39を閉じる。さらに、制御部103aはイジェクタ42を停止させ、第8流路58を閉じる。
この状態で、制御部101aは、所定のタイミングで、原水ポンプ11を駆動する。制御部101aは、例えば液面センサ47で検出される液位情報に基づき、処理水槽14の液位が所定のポンプ起動基準値まで下がったことを検知すると、原水ポンプ11を駆動する。原水ポンプ11の駆動により、原水は、揚水され、濾過槽22及び除菌器13に流入する。原水は、濾過槽22内に流入し、濾過されることで、除菌、除鉄、除マンガン及び固形物等の不純物が取り除かれ浄水L2(処理水)となる。そして処理水L2はフィルタキャップ35を通って集水管33に入り、集水管33の上端部の第3ポート38から、処理水槽14へ送られる。
図7は逆洗処理を示す説明図である。逆洗処理は、集水管33から水を流し、濾過槽22のイオン交換樹脂を通って下から上へ流れる用に通水して排水することで、濾過材を逆洗し、濾過槽22の内部に溜まった酸化鉄や微粒子(不純物)を排出する処理である。また、再生処理の前にこの逆洗処理をすることで濾過材をほぐすこともできる。
図7に示すように、逆洗処理において、制御部103aは、コントロールバルブ64を制御し、第1ポート31を閉じ、第2ポート32を排水側の第6流路56に接続し、第3ポート38を原水側の第1流路51へ接続し、第4ポート39を閉じる。この状態で、制御部101aは所定のタイミングで原水ポンプ11を駆動して原水L1を二次側へ送ると、原水L1が集水管33の第3ポート38から下に流れ、フィルタキャップ35を通って集水管33から流出し、濾過槽22の下から上へ送られ、第2ポート32から排水される。この逆洗処理によって、濾過槽22の下から上へ原水を流すことで、濾過材を洗浄し、濾過槽22内にたまった酸化物や微粒子を排出する。
例えば、制御部103aは、濾過処理中にカチオン濃度が高くなった場合、高濃度の食塩水などの再生液を通水して、再度、樹脂及びカチオンとナトリウムとのイオン交換をする再生処理を行う。再生処理として、制御部103aは、再生タンク23から、所定のタイミングで再生液としての高濃度の塩水S2を濾過槽22へ補充する。
図8は再生処理を示す説明図である。再生処理は、高濃度塩水を濾過材へ通水することで、原水から除去されて濾過材に付着した鉄やマンガンを濾過材から分離させて排出させる処理である。
具体的には、図8に示すように、再生処理において、制御部103aは、コントロールバルブ64を制御し、第1ポート31を再生チューブ41及び原水ポンプ11に連通させ、第2ポート32を閉じる。また、集水管33の第3ポート38を閉じ、第4ポート39を排水側の第6流路56に接続する。制御部103aは、この状態でイジェクタ42を駆動することにより、再生タンク23からの高濃度塩水、及び原水ポンプ11からの原水を、濾過槽22内に送る。例えば原水+高濃度塩水≒8%〜12%程度である。塩水及び原水は、濾過槽22内を上から下に流れ、フィルタを通って集水管33に流入し、第4ポート39を通って排出される。再生排水は高濃度の塩水及び鉄やマンガン等の陽イオンを含有している。再生処理により、再生タンク23内の液位が低下する。
図9は、洗浄処理を示す説明図である。洗浄処理は、濾過槽22内部に残っている残留塩分を低速で外部へ排出させ、新たに原水L1を注入する処理であり、押し出し処理とも呼ばれる。
洗浄処理において、制御部103aは、コントロールバルブ64を制御し、第1ポート31を閉じるとともに、第2ポート32を原水ポンプ11側の第1流路51に連通させる。また、制御部103aは、第3ポート38を閉じ、第4ポート39を排水側の第6流路56に連通させる。この状態で制御部101aにより原水ポンプ11を駆動することにより、原水L1が濾過槽22内を上から下に流れ、フィルタキャップ35を通って集水管33に流入し、第4ポート39から排出される。この洗浄処理により、濾過槽22内に残っている残留塩分を外部へ排出する。
図10は注水処理を示す説明図である。注水処理は、再生タンク23へ処理水L2を逆流させることで、再生タンク23内に処理水L2を入れて貯める処理である。
注水処理において、制御部103aは、コントロールバルブ64を制御し、第1ポート31を閉じるとともに、第2ポート32を原水ポンプ11側の第1流路51に連通させる。また、制御部103aは、第3ポート38を処理水槽14に接続するとともに、イジェクタ42を介して再生チューブ41に接続し、第4ポート39を閉じる。この状態で、制御部101aにより原水ポンプ11を駆動し、制御部103aによりイジェクタ42を駆動すると、原水L1が濾過槽22内を上から下に流れ、フィルタキャップ35を通って集水管33に流入する。そして、濾過後の処理水L2は一部が第3ポート38から第2流路52、第3流路53を経て処理水槽14に送られるとともに、一部がイジェクタ42から再生チューブ41を通って再生タンク23内に送られる。制御部103aは、予め設定された一定時間経過後に、第3ポート38と再生チューブ41との間の流路を閉め、注水を停止する。この注水処理により処理水を再生タンク23に一定量の処理水が補充される。
図11は交換処理を示す説明図である。交換処理は、濾過槽22内の滞留水を排出し、処理水槽14内の処理水L2を濾過槽22に送ることで、濾過槽22内の水を入れ替える処理である。
制御部102aは、例えば流量センサ46に流量検知信号が入らない時間が一定時間t1以上継続した場合、あるいは定期的に、交換処理を行う。t1は例えば1週間または1か月などの所定の時間で設定され、記憶部71に記憶される。
交換処理として、制御部102aにより、まず、第3ポート38の排出側の第2流路52を、第2三方弁62のポートで開閉調整し、第7流路57に連通させて大気開放し、濾過槽22内の滞留水を外部に排出する。続いて、第1三方弁61のポートを開閉調整し、第1ポート31を自動給水ポンプ15の吐出口に接続される第5流路55に連通させる。
このとき、排出側の大気開放により、通水路16内の圧力が下がり、自動給水ポンプ15の二次側に配された圧力センサ48で検出される圧力値が低下する。自動給水ポンプ15のポンプ制御部15aは、吐出側の圧力が一定まで下がると、自動給水ポンプ15を駆動するため、ポートの切替えによる圧力低下で、自動給水ポンプ15が駆動し、処理水槽14の処理水が自動給水ポンプ15の動作により汲み上げられ第5流路55から濾過槽22に送られる。
制御部102aは、交換処理を開始してから所定時間が経過すると開閉弁を閉じることにより交換処理を終了する。具体的には三方弁61,62を濾過処理の状態に戻す。
本実施形態にかかる水処理装置10及び水処理方法によれば、以下のような効果が得られる。すなわち、処理水槽14の二次側を濾過槽22に連通可能に構成し、濾過槽22に処理水を補充することにより、所定のタイミングで濾過槽に滞留した水を交換することが可能である。したがって、濾過槽22内に水が長期間滞留することを防止でき、衛生状態を良好に保つことが可能となる。また、吐出側の圧力が一定値まで下がると駆動する自動給水ポンプ15を用い、流路の開閉調整により流路内の圧力を下げて自動給水ポンプ15を作動させる構成としたため、既存の駆動源を利用して交換処理を実現できる。このため、例えば濾過槽の一次側に砂濾過等の前処理装置を設置する場合と比べて、設置スペースやコストの増加を抑制できる。
なお、地下水の除菌・殺菌は除菌器による次亜鉛酸ナトリウム注入が一般的であるが、原水中に鉄・マンガンを含有している場合、濾過槽の一次側で次亜を注入すると、鉄・マンガンの酸化物により樹脂が汚染され、イオン交換能力が低下するため、樹脂交換が頻繁に必要となってしまう。これに比べ、本実施形態では、濾過槽の二次側に除菌器を配し、濾過後に除菌した処理水を用いることから、イオン交換樹脂のイオン交換能力の低下を回避することができる。
本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではない。例えば、制御部は、処理水槽の水位が一定値以下になった場合に交換処理を終了することで、原水ポンプが駆動されることを防止することとしてもよい。
上記実施形態においては、複数の制御部101a〜104aが異なる制御盤101〜104に設けられている例を示したが、これに限られるものではない。例えば一部または全部の制御部101a〜104aを共通とする、複数の制御部101a〜104aを制御するホスト制御部を追加する、あるいは複数の制御部101a〜104aを互いに通信可能とするなどは、装置により適宜設定変更可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(1)
濾過材を収容する濾過槽を備える濾過装置と、
前記濾過槽の二次側に接続され、濾過処理された水を収容する処理水槽と、
前記処理水槽の二次側に設けられ、前記処理水を二次側に送る給水ポンプと、
前記給水ポンプの二次側と前記濾過槽とを連通可能に接続する戻り流路を有する通水路と、
前記戻り流路を通じて前記処理水槽の水を前記濾過槽に送る交換処理を行う、制御部と、を備える水処理装置。
(2)
前記濾過槽の一次側に配され、前記濾過槽に原水を送る原水ポンプを備え、
前記通水路は、前記原水ポンプから前記濾過槽及び前記処理水槽を通って二次側の前記給水ポンプに至る送り流路を有し、
前記給水ポンプは二次側の圧力低下により駆動する自動給水ポンプであり、
前記制御部は、前記濾過槽の一次側を前記原水ポンプに接続させ、前記濾過槽の二次側を前記処理水槽に接続させ、前記原水ポンプを作動させることで、原水を濾過して前記処理水槽に送る濾過処理を行い、
前記濾過槽の一次側を前記戻り流路に接続させ、前記濾過槽の二次側を排出部に連通させることで、前記自動給水ポンプの二次側の圧力を低下させ、前記自動給水ポンプを作動させ、濾過槽内の水を外部に排出させるとともに前記処理水槽の水を前記濾過槽に送る、交換処理を行う、(1)記載の水処理装置。
(3)
前記濾過槽の二次側であって前記処理水槽の一次側に配される除菌器と、
前記通水路における流量を検出する流量検出部と、を備え、
前記制御部は、前記流量検出部で検出される流量が所定値以下である状態が所定時間継続した場合に、前記交換処理を行う、(1)または(2)記載の水処理装置。
(4)
前記濾過槽の一次側及び二次側にそれぞれ設けられた1以上の開閉弁を備える流路スイッチユニットを備え、
前記制御部は、前記流路スイッチユニットにより複数の流路の接続状態を切替えることにより、前記交換処理と前記濾過処理を含む複数の処理を切替える、(1)乃至(3)のいずれか記載の水処理装置。
(5)
前記濾過槽に連通可能に構成され、前記濾過槽に補充される再生材と水を収容する再生槽を備える、(1)乃至(4)のいずれか記載の水処理装置。
(6)
濾過材を収容するとともに通水可能に構成された濾過槽の二次側に処理水槽が接続された状態で前記濾過槽の一次側から前記濾過槽を通って前記処理水槽に水を送る濾過処理と、
前記処理水槽の二次側から前記濾過槽に至る戻り流路を連通させた状態で、前記処理水槽の二次側に配された給水ポンプを作動させることで、前記処理水槽から前記濾過槽に水を送り、前記濾過槽内の水を入れ替える交換処理と、を備える水処理方法。
(7)
前記濾過槽及び前記処理水槽を通る送り流路と、前記給水ポンプの二次側と前記濾過槽とを連通可能に接続する戻り流路と、を有する通水路の流量を検出する流量検出部を備え、
前記流量検出部で検出される流量が一定以下の状態が一定時間継続した場合に、前記交換処理を行う、(6)記載の水処理方法。
10…水処理装置、11…原水ポンプ、12…濾過装置、13…除菌器、14…処理水槽、15…自動給水ポンプ、15a…ポンプ制御部、16…通水路、17…流路スイッチユニット、18…制御盤、21…井戸、22…濾過槽、23…再生タンク、23a…ケース、23b…カバー、23c…ドレン口、23d…内ケース、23e…スリット孔、23f…フィルタ、24…ベース、25…指標部、27…フロートスイッチ、31…第1ポート、32…第2ポート、33…集水管、34…管部、35…フィルタキャップ、35a…スリット、36…分岐管、37…分岐管、38…第3ポート、39…第4ポート、41…再生チューブ、41a…一端、41b…他端、41c…チャッキ、42…イジェクタ、43…流路部、44…薬液タンク、45…薬液ポンプ、46…流量センサ、47…液面センサ、48…圧力センサ、51…第1流路、52…第2流路、53…第3流路、54…第4流路、55…第5流路、56…第6流路、57…第7流路、58…第8流路、61…第1三方弁、62…第2三方弁、63(63a〜63c)…開閉弁、64…コントロールバルブ、71…記憶部、72…制御部、73…インターフェイス部、73a…操作入力部、73b…表示部、73c…PLCランプ、73d…再生材不足ランプ、L1…原水、L2…処理水(浄水)、S1…塩(再生材)、S2…塩水(再生液)。

Claims (5)

  1. 濾過材を収容する濾過槽を備える濾過装置と、
    前記濾過槽の二次側に接続され、濾過処理された処理水を収容する処理水槽と、
    前記処理水槽の二次側に設けられ、前記処理水を二次側に送る給水ポンプと、
    前記給水ポンプの二次側と前記濾過槽とを連通可能に接続する戻り流路を有する通水路と、
    前記戻り流路を通じて前記処理水槽の処理水を前記濾過槽に送り、前記濾過槽の水を前記処理水槽の処理水に交換する交換処理を行う、制御部と
    前記濾過槽の二次側であって前記処理水槽の一次側に配される除菌器と、
    前記除菌器の流路部を通る流体の流量を検出する流量検出部と、を備え、
    前記制御部は、前記流量検出部で検出される流量が所定値以下である状態が所定時間継続した場合に、前記交換処理を行う、水処理装置。
  2. 前記濾過槽の一次側に配され、前記濾過槽に原水を送る原水ポンプを備え、
    前記通水路は、前記原水ポンプから前記濾過槽及び前記処理水槽を通って二次側の前記給水ポンプに至る送り流路を有し、
    前記給水ポンプは二次側の圧力低下により駆動する自動給水ポンプであり、
    前記制御部は、前記濾過槽の一次側を前記原水ポンプに接続させ、前記濾過槽の二次側を前記処理水槽に接続させ、前記原水ポンプを作動させることで、原水を濾過して前記処理水槽に送る濾過処理を行い、
    前記濾過槽の一次側を前記戻り流路に接続させ、前記濾過槽の二次側を排出部に連通させることで、前記自動給水ポンプの二次側の圧力を低下させ、前記自動給水ポンプを作動させ、前記濾過槽内の水を外部に排出させるとともに前記処理水槽の処理水を前記濾過槽に送る前記交換処理を行う、請求項1記載の水処理装置。
  3. 前記濾過槽の一次側及び二次側にそれぞれ設けられた1以上の開閉弁を備える流路スイッチユニットを備え、
    前記制御部は、前記流路スイッチユニットにより複数の流路の接続状態を切替えることにより、前記交換処理と前記濾過処理を含む複数の処理を切替える、請求項1または2記載の水処理装置。
  4. 前記濾過槽に連通可能に構成され、前記濾過槽に補充される再生材と水を収容する再生槽を備える、請求項1乃至のいずれか記載の水処理装置。
  5. 濾過材を収容するとともに通水可能に構成された濾過槽の二次側に除菌器及び処理水槽が接続された状態で前記濾過槽の一次側から前記濾過槽と、前記濾過槽の二次側であって前記処理水槽の一次側に配される除菌器と、を通って、前記処理水槽に水を送る濾過処理と、
    前記処理水槽の二次側から前記濾過槽に至る戻り流路を連通させた状態で、前記処理水槽の二次側に配された給水ポンプを作動させることで、前記処理水槽から前記濾過槽に水を送り、前記濾過槽内の水を前記処理水槽の処理水に交換する交換処理と、を備え、
    前記濾過槽、前記除菌器及び前記処理水槽を通る送り流路と、前記給水ポンプの二次側と前記濾過槽とを連通可能に接続する戻り流路と、を有する通水路において前記除菌器の流路部を通る流体の流量を検出する流量検出部で検出される流量が一定以下の状態が一定時間継続した場合に、前記交換処理を行う水処理方法。
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