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JP6926682B2 - 包装箱 - Google Patents
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JP6926682B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を収容して輸送した後に一部を開放した状態で陳列して物品を販売するのに用いて好適の包装箱に関するものである。
物品(製品或いは商品)を輸送する際には、複数の物品を包装箱に収容して輸送することが多い。このような包装箱を、輸送後に一部を開放した状態で陳列して物品を販売することも行われている。また、陳列時に包装箱の一部を部分的に破断させて天面上方に立ち上げて物品情報を表示する手法も提案されている。
例えば、特許文献1には、B式段ボール箱の包装箱の天面の一部を部分的に破断させて天面上方に立ち上げて物品情報を表示する表示部として利用する技術が開示されている。また、特許文献2には、ラップアラウンド式の段ボール製の包装箱の天面の一部を部分的に破断させて天面上方に立ち上げて物品情報を表示する表示部として利用する技術が開示されている。
特開2006−188238号公報 特開2013−154930号公報
ところで、最も一般的な段ボール箱には、ミカン箱に代表されるA式段ボール箱がある。A式段ボール箱に限らずA式の箱は、紙等のシート材の無駄もなく、製造工程がシンプルなため、最も安価であり、広く普及している。そこで、このようなA式箱を用いた包装箱においても、包装箱の一部を部分的に破断させて天面上方に立ち上げて物品情報を表示する表示部として利用できるようにしたい。
しかし、特許文献1のB式段ボール箱や特許文献2のラップアラウンド式の段ボール箱の天面は重合部分がないので、包装箱の一部を部分的に破断させて天面上方に立ち上げて表示部を形成することが容易であるが、A式箱の天面は内フラップと外フラップとが重合しているため、特許文献1,2の技術をそのまま適用しても、箱の一部を開放した状態で表示部を形成することはできない。
本件はこのような課題に鑑み創案されたもので、A式箱で構成された包装箱において、箱の一部を部分的に破断させて天面及び正面に開口を形成し、箱の一部を天面上方に立ち上げて物品情報を表示する表示部を形成することができるようにした包装箱を提供することを目的としている。
(1)本件の包装箱は、物品を収容する包装箱であって、正面視で幅方向に延びる正面部及び背面部と正面視で奥行方向に延びる第1側面部及び第2側面部と底面部及び天面部とを有し、前記天面部が正面側外フラップと背面側外フラップと第1側面側内フラップと第2側面側内フラップとが重合されてなるA式箱で構成され、前記正面側外フラップ及び前記正面部に設けられ、第1折曲用罫線と破断用切り目線とで区画形成され、前記破断用切り目線に沿って破断して前記第1折曲用罫線に沿って折り曲げることで、前記天面部及び前記正面部に開口を形成させて、一部を前記天面部の上方に立ち上げて表示部として使用可能な表示部形成領域を有し、前記第1及び第2側面側内フラップの前記正面側外フラップの前記表示部形成領域と重合する部分に形成された切欠部を有し、前記第1折曲用罫線は、前記正面側外フラップの前記幅方向の中間部に前記幅方向に沿って形成され、前記破断用切り目線は、前記第1折曲用罫線の両端部から前記正面部内にかけて延設され破断処理が可能な一対の第1切り目線と、前記第1切り目線のそれぞれの先端どうしを接続するように前記幅方向に沿って延設され破断処理が可能な第2切り目線と、から構成され、前記表示部形成領域は、前記正面側外フラップ内にある天面領域と、前記正面部内にある正面領域と、を有し、前記正面部前記正面側外フラップとの間の正面側折れ線に対して前記第1折曲用罫線と対称な位置に、前記幅方向に沿って形成された第2折曲用罫線を有し、前記正面領域のうち前記正面側折れ線と前記第2折曲用罫線との間の基部領域が、前記天面部の上方への立ち上げ時に、前記天面領域と背中合わせに重合して前記表示部に用いられ、前記正面領域のうち前記第2折曲用罫線よりも先端側の先端部領域は、前記天面部の上方への立ち上げ時に、前記背面側外フラップとこれと重合する前記第1及び第2側面側内フラップとの間に挿入され係止されることを特徴としている。
)前記正面領域の前記基部領域及び前記天面領域には、前記天面部の上方への立ち上げ時に互いの重合状態を保持する係止構造が形成されていることが好ましい。
)前記正面側折れ線に沿って折り曲げを案内する切込み線が加工されていることが好ましい。
)前記第2切り目線の中間部に、指挿入孔の穿設を案内する孔開け用切り目線が形成されていることが好ましい。
)前記第1折曲用罫線上に、切り目線が形成されていることが好ましい。
)構成素材に段ボールが用いられたA式段ボール箱で構成されていることが好ましい。
本件の包装箱によれば、A式の箱を用いながら、表示部形成領域の周囲を破断し天面部及び正面部に開口を形成して、表示部形成領域の一部を天面部の上方に立ち上げて表示部として使用することができ、物品を包装箱に収容したままで陳列し、表示部を通じて物品を訴求しながら販売等を行うことができる。特に、内フラップに切欠部が形成されるので、内フラップが開口の妨げにならず、開口を通じて包装箱内から物品を支障なく取り出すことができる。
第1実施形態に係る包装箱の斜視図である。 第1実施形態に係る包装箱のシート材の正面図であり、包装箱の展開図に対応する。 第1実施形態に係る包装箱において、表示部を立ち上げ形成するための表示部形成領域の処理を説明する斜視図であって、(a)〜(c)の順に処理を進める状況を示す。 第1実施形態に係る包装箱の表示部を立ち上げ形成した状態の要部断面図〔図3(c)のA−A矢視断面図〕である。 第1実施形態に係る包装箱において、包装箱を積重する場合の下層の包装箱における表示部形成領域の処理例を示す斜視図であって、(a)は第1例を、(b)は第2例を示す。 第1実施形態に係る包装箱において、包装箱を積重した状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る包装箱の材料シートの正面図であり、包装箱の展開図に対応する。 第2実施形態に係る包装箱の表示部を立ち上げ形成した状態の要部斜視図である。
以下、本件にかかる実施形態を説明する。下記の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。また、本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
〔第1実施形態〕
図1〜図6を参照して第1実施形態について説明する。
図1に示すように、本包装箱1は、複数の物品(ここでは、商品)を収容するものであり、物品を収容した状態で移送され、移送後には包装箱1の一部を破断し開放して内部の物品を取り出すことができる状態にして、複数の物品を包装箱1に入れたままで陳列して使用される。この包装箱1には、A式段ボール箱が使用されている。なお、図1には、陳列して使用する際の正面方向,背面方向,底面方向,天面方向を矢印F,R,B,Tで示し、正面から見て両側方を矢印S1,S2で示している。
(包装箱の概要)
包装箱1は、図2に示すシート材2の接合代2aが接合縁部2bに接合されたシート状の箱を組み立てて、要部を突合せた状態で粘着テープを用いて接合して、図1に示すような直方体に形成される。この包装箱1は、箱の幅方向及び高さ方向に延びる正面部10及び背面部20と、箱の奥行方向及び高さ方向に延びる第1側面部30及び第2側面部40と、箱の幅方向及び奥行方向に延びる底面部50及び天面部60とを有している。
正面部10及び背面部20は、包装箱1を陳列状態に設置した場合の正面FF及び背面RFに対応する。第1側面部30及び第2側面部40と包装箱1を陳列状態に設置した場合の側面SFに対応する。底面部50及び天面部60は、包装箱1を陳列状態に設置した場合の底面BF及び天面TFに対応する。また、箱の幅方向,奥行方向及び高さ方向については、水平に配置した包装箱1を正面から見た場合において、鉛直方向が高さ方向に、左右方向が幅方向に、視線方向が奥行方向に、それぞれ相当する。
底面部50は一対の外フラップ51,52と一対の内フラップ53,54とが重合して構成され、天面部60は一対の外フラップ61,62と一対の内フラップ63,64とが重合して構成される。それぞれの一対の外フラップ51,52及び61,62のうち、陳列状態で正面側に位置するものが正面側外フラップ51,61であり、陳列状態で背面側に位置するものが背面側外フラップ52,62である。
展開状態のシート材2に着目すると、例えば図2に示すように、接合代2aと、背面部20と、第2側面部40と、正面部10と、第1側面部30とが、それぞれ、間に罫線21,41,11,31を介してこの順で並んでいる。背面部20、第2側面部40、正面部10、第1側面部30の各一側(図2では下側)には、それぞれ罫線22,42,12,32を介して底面部50を構成するフラップ52,54,51,53が配置されている。背面部20,第2側面部40,正面部10,第1側面部30の各他側(図2では上側)には、それぞれ罫線23,43,13,33を介して天面部60を構成するフラップ62,64,61,63が配置されている。なお、図2においては、各罫線11〜13,21〜23,31〜33,41〜43を一点鎖線で示している。
接合代2aを接合縁部2bに接合されたシート材2は、罫線21,41,11,31で折り曲げられて、正面部10,背面部20,第1側面部30,第2側面部40により角筒状に形成される。さらに、罫線42,32,12,22で内フラップ53,54及び外フラップ51,52をそれぞれ折り曲げて外フラップ51,52の突合せ部の外面等に粘着テープ55を貼り付けて底面部50が形成される。同様に、罫線43,33,13,23で内フラップ63,64及び外フラップ61,62をそれぞれ折り曲げて外フラップ61,62の突合せ部の外面等に粘着テープ65を貼り付けて天面部60が形成される。
なお、上記の各罫線11,12,13,21,22,23,31,32,33,41,42,43は、図1,図2に示すように、包装箱1に組み立てられた状態では、それぞれ直角に折り曲げられた折れ線(稜線)11r,12r,13r,21r,22r,23r,31r,32r,33r,41r,42r,43rを構成する。
また、ここでは、外フラップ51,52,61,62が接続される正面部10及び背面部20の水平方向長さ(幅方向長さ)は、内フラップ53,54,63,64が接続される第1側面部30及び第2側面部40の水平方向長さ(奥行方向長さ)よりも大きいが、正面部10及び背面部20の水平方向長さ(幅方向長さ)は第1側面部30及び第2側面部40の水平方向長さ(奥行方向長さ)よりも小さくてもよい。
天面部60を構成する外フラップ61,62のうち、正面部10と罫線13又は折れ線(正面側折れ線)13rを介して接続される外フラップ61については、正面側外フラップとも呼び、背面部20と罫線23又は折れ線23rを介して接続される外フラップ62については、背面側外フラップとも呼ぶ。また、天面部60を構成する内フラップ63,64のうち、第1側面部30と罫線33又は折れ線33rを介して接続される内フラップ63については、第1側面側内フラップとも呼び、第2側面部40と罫線43又は折れ線43rを介して接続される内フラップ64については、第2側面側内フラップとも呼ぶ。
(包装箱の表示部)
本包装箱1は、正面側外フラップ61及び正面部10に、天面部60及び正面部10に開口70を形成させて、一部を天面部60の上方に立ち上げて物品情報(製品情報)を表示する表示部80として使用可能な表示部形成領域81を有している。また、第1側面側内フラップ63及び第2側面側内フラップ64のうちの正面側外フラップ61の表示部形成領域81と重合する部分には、切欠部63a,64aが形成されている。
なお、物品情報(商品情報)とは、具体的に図示していないが、例えば商品を消費者に訴求するための表示であり、商品の名称や商品に関するマークや商品に関する説明などが含まれる。
表示部形成領域81は、正面側外フラップ61及び正面部10において、第1折曲用罫線82と破断用切り目線83とによって概略で矩形に区画形成されている。
第1折曲用罫線82は、正面側外フラップ61の幅方向及び奥行方向の各中間部において、幅方向に沿った(したがって、折れ線13rに対して平行な)直線状に延設されている。本実施形態では、第1折曲用罫線82に沿って(第1折曲用罫線82に重ねて)直線状の切り目線82aが断続形成されている。
破断用切り目線83は、第1折曲用罫線82の両端部から正面部10内にかけて奥行方向及び高さ方向に直線状に延設された左右一対の第1切り目線84L,84Rと、これらの第1切り目線84L,84Rのそれぞれの先端どうしを接続するように幅方向に沿って延設された第2切り目線85とから構成されている。
また、第2切り目線85の延在方向中間部(ここでは、中央部)には、指挿入孔87の穿設を案内する孔開け用切り目線86が形成されている。
第2切り目線85は、この孔開け用切り目線86が形成された中央部から左右に向けて微小角度だけ高さ方向上向きに傾斜して形成されており、第1切り目線84L,84Rの先端に近い領域は上向き傾斜角度が大きくなっている。
第2切り目線85及び孔開け用切り目線86は、複数の直線状の切込みが断続的に形成されて構成される。これに対して、第1切り目線84L,84Rは、幅方向外側及び高さ方向上方に延びる直線状の傾斜切込みとこの傾斜切込みの先端に接続され高さ方向及び奥行方向に延びる直線状の切込みとからなるカギ型切込みが断続的に形成されたジッパー切り目線により構成される。
表示部形成領域81は、折れ線13rを境に正面側外フラップ61内にある天面領域81Tと正面部10内にある正面領域81Fとに区分することができる。
正面領域81Fの高さ方向中間部には、折れ線13rに対して第1折曲用罫線と対称な位置に、幅方向に沿って(折れ線13rと平行に)第2折曲用罫線88が形成されている。これにより、正面領域81Fは、折れ線13rと第2折曲用罫線88との間の基部領域81Fbと、第2折曲用罫線88よりも先端側の先端部領域81Ftとに区分することができる。なお、本実施形態では、折れ線13rに沿って、即ち、罫線13上に、折曲げを容易にする直線状の切込み線89が断続形成されている。
正面領域81Fの下縁を区画する第2切り目線85の中央部の指挿入孔87を形成する領域87aに指を差し込むと孔開け用切り目線86によって比較的容易に指挿入孔87を穿設することができ、指挿入孔87内に差し込んだ指を使って正面領域81Fの下縁をつまんで、包装箱1の外方且つ上方に引き上げれば、第2切り目線85に沿って正面部10が破断して、さらに正面領域81Fの下縁を引き上げると、図3(a)に示すように、第1切り目線84L,84Rに沿って正面部10がさらに破断して、その後さらに破断が進むと、第1折曲用罫線82に到達するまで破断する。
この結果、表示部形成領域81は、第1折曲用罫線82,折れ線13r,第2折曲用罫線88のそれぞれで折り曲げることが可能になる。表示部形成領域81を折れ線13rで略180度山折りすると共に第1折曲用罫線82で略90度谷折りすると、図3(b)に示すように、正面領域81Fの基部領域81Fbと天面領域81Tとを背中合わせに重合させてこれらを天面部60の上方に立ち上げる。これにより、基部領域81Fbの一面を正面側に向けることができる。
さらに、表示部形成領域81を第2折曲用罫線88で略90度山折りすると、図3(c)に示すように、正面領域81Fの先端部領域81Ftを、背面側外フラップ62とこれと重合する側面側内フラップ63,64との間に挿入することができ、これにより、先端部領域81Ftを背面側外フラップ62と側面側内フラップ63,64との間に係止させることができる。
(作用及び効果)
本実施形態に係る包装箱1は、上述のように構成されているので、包装箱1の複数の物品(商品)を収容して粘着テープで梱包した状態で移送し、移送後には包装箱1の表示部形成領域81を一部破断して開放して内部の物品を取り出すことができる状態にして、物品(商品)を包装箱1の中に収容したままで陳列して使用することができる。
具体的には、図3(a)に示すように、指挿入孔87を形成して指を差し込んで表示部形成領域81の第2切り目線85及び第1切り目線84L,84Rを破断して、天面部60及び正面部10の表示部形成領域81に、開口70を形成する。第2切り目線85及び第1切り目線84L,84Rによって表示部形成領域81を正面部10及び正面側外フラップ61から容易に破断することができる。指挿入孔87を形成する際には、孔開け用切り目線86が形成を容易にする。
一般的なA式箱では、天面部60の表示部形成領域81に相当する部位は、正面側外フラップと側面側内フラップとが重合しているため、正面側外フラップに設けられた天面領域のみを開放しただけでは、側面側内フラップの一部が開口70の妨げになる。しかし、本包装箱1では、側面側内フラップ63,64及の正面側外フラップ61の表示部形成領域81(天面領域81T)と重合する部分には、切欠部63a,64aが形成されているので、側面側内フラップ63,64が開口70の妨げになることはなく、開口70を確実に形成することができる。
そして、図3(b)に示すように、表示部形成領域81を折れ線13rで180度だけ山折りすると共に第1折曲用罫線82で90度だけ谷折りして、正面領域81Fの基部領域81Fbと天面領域81Tとを背中合わせに重合させてこれらを天面60の上方に立ち上げて、基部領域81Fbの一面を正面側に向ける。正面側に向いた基部領域81Fbの一面は、物品情報(製品情報)を表示する表示部80として使用することができる。表示部80に表示された物品情報(商品情報)によって、例えば商品を消費者に訴求することができる。
さらに、図3(c)に示すように、表示部形成領域81を第2折曲用罫線88で90度だけ山折りして、正面領域81Fの先端部領域81Ftを背面側外フラップ62とこれと重合する側面側内フラップ63,64との間に挿入する。これにより、図4に示すように、先端部領域81Ftを背面側外フラップ62と側面側内フラップ63,64との間に挟持させて背面側外フラップ62及び側面側内フラップ63,64に係止させることができる。
また、図5(a)に示すように、第1折曲用罫線82に沿って断続形成された切り目線82aを利用して、表示部形成領域81を正面側外フラップ61から切り離して除去したり、図5(b)に示すように、背中合わせに重合させた正面領域81Fの基部領域81Fbと天面領域81Tとを、天面部60から立ち上げずに天面部60に沿うように寝かせたりして、天面部60をフラットにすることができる。この場合、先端部領域81Ftを背面側外フラップ62と側面側内フラップ63,64との間に挟持させる。
このように天面部60の上方に突出がないようにすることにより、図6に示すように、開口70が形成された包装箱1の上方に他の包装箱1を積み上げて陳列することができる。最上段の包装箱1からだけでなく、下段の包装箱1からも物品を取り出すことができる。
また、図5(b)に示す背中合わせに重合させた正面領域81Fの基部領域81Fbと天面領域81Tとを天面部60に沿うように寝かせた場合には、その後、上段の包装箱1が排除された場合に、これらの重合部分を天面部60から立ち上げることにより、表示部80を使用することができる。この場合、表示部形成領域81を切り離さないので、切り目線82aを省いても支障がない。
〔第2実施形態〕
図7,図8を参照して第2実施形態について説明する。なお、図7,図8において、図1〜図6と同符号は同様なものを示している。
図8に示すように、本包装箱1は、第1実施形態のものに、表示部形成領域81の正面領域81Fの基部領域81Fb及び天面領域81Tに、これらを天面部60の上方へ立ち上げて互いに重合させた状態を保持するための係止構造90が追加形成されている。そこで、係止構造90のみを説明する。
図7に示すように、基部領域81Fb及び天面領域81Tの左右両縁の互いに重合させたときに略同位置となる箇所に、第1切り目線84L,84Rと交差する方向(ここでは、直角)に、一対の切込みを加工した係止片91,92が形成されている。ここでは、一対の切込みは互いに平行な直線状に形成されている。
表示部形成領域81を第1切り目線84L,84Rに沿って破断すると係止片91,92は、基部領域81Fb及び天面領域81Tの各面から逸脱する方向に折り曲げ可能になり、図8に示すように、基部領域81Fb及び天面領域81Tを互いに重合させた状態で係止片91,92を一方の逸脱方向に共に折り曲げることで、係止片91,92の何れか一方の係止片の切り込み断面や断面エッジ部91aが、他方の係止片が折り曲げられて基部領域81Fb又は天面領域81Tの本体側に露出した切り込み断面や断面エッジ部92aに摩擦により係止される係止構造90が形成される。
係止構造90が追加形成されていることで、立ち上げ状態での表示部80の形状保持効果が得られるとともに表示部80の剛性が高まり、表示部80が一層倒れにくくなる。特に、包装箱1のシート材2が段ボールシートの場合は、厚みがあり切り込み断面も一定の粗さがあるので、係止片91,92は十分な摩擦力で係止される。
〔その他〕
上記の各実施形態では、構成素材に段ボールが用いられたA式段ボール箱で構成された包装箱を例示したが、包装箱の構成素材は段ボールに限らない。少なくとも天面部が内フラップと外フラップとが重合してなるA式の箱であれば有効である。また、構成素材の材質も紙に限るものではない。
なお、底面部は一般的なA式段ボール箱のように内フラップと外フラップとが重合してなるものに限らず、例えば底ワンタッチ式や底地獄式のものを適用してもよい。
1 包装箱
2 シート材
2a 接合代
2b 接合縁部
10 正面部
11〜13,21〜23,31〜33,41〜43 罫線
11r〜13r,21r〜23r,31r〜33r,41r〜43r 折れ線(稜線)
20 背面部
30 第1側面部
40 第2側面部
50 底面部
51,61 外フラップ(正面側外フラップ)
52,62 外フラップ(背面側外フラップ)
53,63 内フラップ(第1側面側内フラップ)
54,64 内フラップ(第2側面側内フラップ)
55,65 粘着テープ
60 天面部
63a,64a 切欠部
70 開口
80 表示部
81 表示部形成領域
81F 正面領域
81Fb 基部領域
81Ft 正面領域81Fの先端部領域
81T 天面領域
82 第1折曲用罫線
82a 切り目線
83 破断用切り目線
84L,84R 破断用切り目線83の第1切り目線
85 破断用切り目線83の第2切り目線
86 孔開け用切り目線
87 指挿入孔
88 第2折曲用罫線
89 切込み線
90 係止構造
91,92 係止片
FF 正面
RF 背面
SF 側面
BF 底面
TF 天面

Claims (6)

  1. 物品を収容する包装箱であって、
    正面視で幅方向に延びる正面部及び背面部と正面視で奥行方向に延びる第1側面部及び第2側面部と底面部及び天面部とを有し、前記天面部が正面側外フラップと背面側外フラップと第1側面側内フラップと第2側面側内フラップとが重合されてなるA式箱で構成され、
    前記正面側外フラップ及び前記正面部に設けられ、第1折曲用罫線と破断用切り目線とで区画形成され、前記破断用切り目線に沿って破断して前記第1折曲用罫線に沿って折り曲げることで、前記天面部及び前記正面部に開口を形成させて、一部を前記天面部の上方に立ち上げて表示部として使用可能な表示部形成領域を有し、
    前記第1及び第2側面側内フラップの前記正面側外フラップの前記表示部形成領域と重合する部分に形成された切欠部を有し、
    前記第1折曲用罫線は、前記正面側外フラップの前記幅方向の中間部に前記幅方向に沿って形成され、
    前記破断用切り目線は、前記第1折曲用罫線の両端部から前記正面部内にかけて延設され破断処理が可能な一対の第1切り目線と、前記第1切り目線のそれぞれの先端どうしを接続するように前記幅方向に沿って延設され破断処理が可能な第2切り目線と、から構成され
    前記表示部形成領域は、前記正面側外フラップ内にある天面領域と、前記正面部内にある正面領域と、を有し、
    前記正面部前記正面側外フラップとの間の正面側折れ線に対して前記第1折曲用罫線と対称な位置に、前記幅方向に沿って形成された第2折曲用罫線を有し、
    前記正面領域のうち前記正面側折れ線と前記第2折曲用罫線との間の基部領域が、前記天面部の上方への立ち上げ時に、前記天面領域と背中合わせに重合して前記表示部に用いられ、
    前記正面領域のうち前記第2折曲用罫線よりも先端側の先端部領域は、前記天面部の上方への立ち上げ時に、前記背面側外フラップとこれと重合する前記第1及び第2側面側内フラップとの間に挿入され係止される
    ことを特徴とする、包装箱。
  2. 前記正面領域の前記基部領域及び前記天面領域には、前記天面部の上方への立ち上げ時に互いの重合状態を保持する係止構造が形成されている
    ことを特徴とする、請求項に記載された包装箱。
  3. 前記正面側折れ線に沿って折り曲げを案内する切込み線が加工されている
    ことを特徴とする、請求項又はに記載された包装箱。
  4. 前記第2切り目線の中間部に、指挿入孔の穿設を案内する孔開け用切り目線が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載された包装箱。
  5. 前記第1折曲用罫線上に、切り目線が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載された包装箱。
  6. 構成素材に段ボールが用いられたA式段ボール箱で構成されていることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載された包装箱。
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