JP6927872B2 - 複合樹脂成形品 - Google Patents
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Description
このような複合樹脂成形品の製造方法として、射出成形を利用した二色成形(二色射出成形)により、目的とする複合樹脂成形品を製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この複合樹脂成形品の製造に際しては、一次金型によって有色の枠体を形成した後に、その枠体の上面側を被覆するように二次金型によって無色透明な被覆体を形成する。被覆体を形成する二次金型の射出ゲートは、被覆体の製品意匠面でない面に設定されている。これにより、成形された被覆体の製品意匠面にはゲート痕が現れない。また、枠体を形成する一次金型の射出ゲートは、後に被覆体によって覆われる面に設定されている。このため、枠体の外面にゲート痕が残っても、そのゲート痕は被覆体に覆われてほとんど目立つことがない。
即ち、本発明に係る複合樹脂成形品は、第1の樹脂材料から成る板状の一次成形体(例えば、実施形態の一次成形体21)と、第2の樹脂材料から成る板状の二次成形体(例えば、実施形態の二次成形体22)とが一体化されて成り、前記一次成形体と前記二次成形体がいずれも製品意匠面を構成する複合樹脂成形品において、前記一次成形体は、前記二次成形体の本体部(例えば、実施形態の本体部22a)に隣接する側片(例えば、実施形態の上方延出壁11f−2)を有し、前記側片は、前記二次成形体の本体部に隣接する一側部と、当該一側部と逆側の他側部とを連通する連通溝(例えば、実施形態の連通溝23)を板厚方向の一側に有し、前記二次成形体は、前記本体部と、前記連通溝に充填されて一端が前記本体部に接続されるとともに他端が前記側片の前記他側部の外側に臨む横断部(例えば、実施形態の横断部22b)と、を有し、前記一次成形体は、前記二次成形体の本体部との境界部の近傍に、当該境界部に沿うフランジ部(例えば、実施形態のフランジ部24)を有していることを特徴とする。
この場合、二次成形体の成形時に第2の樹脂材料の流路となる一次成形体の連通溝がフランジ部によって補強される。このため、二次成形体の成形時に、一次成形体の連通溝部分が変形するのを抑制することができる。したがって、この構成を採用した場合には、複合樹脂成形品の製品品質を安定させることができる。
この場合、フランジ部の溝跨ぎ部を横断する領域にアンダーカット部が形成されないため、スライド型を用いることなく一次成形体を成形することが可能になる。したがって、この構成を採用した場合には、成形用の金型の簡素化を図ることができる。
この場合、一次成形体を硬質の第1の樹脂材料によって形成した後に、一次成形体の側片の連通溝を通して軟質の第2の樹脂材料を二次成形体の本体部の成形部に安定して充填することができる。したがって、この構成採用した場合には、複合樹脂成形品の製品品質を安定させることができる。
この場合、二次成形体の板状の本体部に外部から荷重が入力されると、軟質の二次成形体が容易に撓み変形し、入力衝撃を緩和することが可能になる。
図1は、実施形態のカウルトップガーニッシュ10を車両の前側左斜め上方から見た図であり、図2は、カウルトップガーニッシュ10の構成部材である第1ガーニッシュ11を車両の前側上方から見た図である。また、図3は、図1のIII−III断面に対応する断面を示す図であり、図4は、図2のIV−IV線に沿う断面を示す図である。なお、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を示す矢印LHが記されている。
図3に示すように、車両のエンジンルーム1の後部上方には、車幅方向に沿って延出するカウル部2が設置されている。カウル部2は、フロントウインドシールドガラス3の前縁部下方に配置される金属製のカウルトップパネル4と、カウルトップパネル4の前部下方に配置される金属製のボディパネル5とが結合されて形成されている。カウル部2は、カウルトップパネル4とボディパネル5が相互に結合されることにより、上方に開口した樋状に形成されている。
また、カウルトップパネル4の後縁部には、後上方に傾斜した後縁フランジ4rが延設され、その後縁フランジ4rの上部に金属製の別体のパネル材8が接続されている。パネル材8の上面には、液密に密着可能なゴム質の接着剤によって、フロントウインドシールドガラス3の前縁部が固定されている。
また、カウルトップガーニッシュ10の後フランジ14rは、フロントウインドシールドガラス3の前縁部の上面に重ねられ、その状態で図示しない係止クリップを介してパネル材8に係止固定されている。
本実施形態では、第1ガーニッシュ11が複合樹脂成形品を構成している。
フランジ半体11fは、より詳細には、図4に示すように、前壁部11aの上端部から前部斜め上方に延出する傾斜壁11f−1と、傾斜壁11f−1の上端部から上方に屈曲して延出する上方延出壁11f−2と、を有している。
本実施形態では、二次成形体22は、本体部22aと横断部22bによって構成され、第1ガーニッシュ11の残余の部分は一次成形体21とされている。また、本実施形態の場合、第1ガーニッシュ11の上方延出壁11f−2のうちの横断部22bを除く領域は、二次成形体22の本体部22aに隣接する側片を構成している。
なお、フランジ部24は、一次成形体21の一部を構成し、二次成形体22の本体部22aとの境界部の近傍にその境界部に沿うように設けられている。
なお、図4中の符号26は、前壁部11aの下端近傍の一次成形体21部分に突設された位置ずれ防止用の突条である。この突条26は、後に詳述するように一次成形体21が金型内にセットされるときに金型に係止される。
図5は、一次成形体21を成形する一次金型30と、二次成形体22を成形する二次金型31を下方から見た図である。図6,図7は、一次金型30がコア型32に型締めされて一次キャビティ33内に第1の樹脂材料R1が射出されたときの、図5のVI−VI断面に対応する金型断面と、図5のVII−VII断面に対応する金型断面をそれぞれ示す図である。また、図8は、二次金型31がコア型32に型締めされて二次キャビティ34内に第2の樹脂材料R2が射出されたときの、図5のVIII−VIII断面に対応する金型断面を示す図である。
コア型32は、同形状のものが図示しない回転テーブル上に一対設けられ、各コア型32の上方に一次金型30と二次金型31が対向して配置されている。コア型32は図示しない昇降機構によって昇降し、対向する一次金型30と二次金型31に対する型締めと型開きを行う。なお、本実施形態の場合、コア型32では、第1ガーニッシュ11(複合樹脂成形品)の車両後方を向く側の面が形成される。
連通溝23の一端側は、フランジ部24の溝跨ぎ部24aと対向する位置まで延出している。つまり、フランジ部24の溝跨ぎ部24aと対向する部位にはアンダーカット部が形成されている。このため、本実施形態の一次金型30は、図7に示すように、主要部である金型本体30Aと、アッダーカット部を成形するためのスライド型30Bと、を備えている。
なお、二次金型31から取り出された成形品からは、一次射出ゲート35による造形部と二次射出ゲート36による造形部がそれぞれ切除される。
したがって、本実施形態の複合樹脂成形体(第1ガーニッシュ11)を採用した場合には、一次成形体21の上方延出壁11f−2(側片)の剛性低下を抑制しつつ、良好な外観品質を得ることができる。また、一般部の肉厚よりも厚くする必要も無くなるため、設計自由度の向上、及び、省スペース化を図ることができる。
さらに、フランジ部24は、一次成形体を二次金型31内にセットする際に、二次金型31に安定して保持されることになる。このため、第2の樹脂材料R2の射出圧力によって一次成形体21が位置ずれするのを抑制することができる。
なお、一次成形体21に形成される突条26は、コア型32に対する一次成形体21の位置ずれを抑制する。
図9は、上記の実施形態の図7に対応する断面図であり、図10は、上記の実施形態の図8に対応する断面図である。
他の実施形態の複合樹脂成形体は、基本的な構成は上記の実施形態とほぼ同様である。このため、上記の実施形態と共通部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
したがって、他の実施形態の複合樹脂成形体を採用した場合には、一次金型30の構造を簡素化することができる。
11f−1…傾斜壁
11f−2…上方延出壁(側片)
21,121…一次成形体
22…二次成形体
22a…本体部
22b…横断部
23…連通溝
24…フランジ部
24a…溝跨ぎ部
50…貫通部
R1…第1の樹脂材料
R2…第2の樹脂材料
Claims (5)
- 第1の樹脂材料から成る板状の一次成形体と、第2の樹脂材料から成る板状の二次成形体とが一体化されて成り、
前記一次成形体と前記二次成形体がいずれも製品意匠面を構成する複合樹脂成形品において、
前記一次成形体は、前記二次成形体の本体部に隣接する側片を有し、
前記側片は、前記二次成形体の本体部に隣接する一側部と、当該一側部と逆側の他側部とを連通する連通溝を板厚方向の一側に有し、
前記二次成形体は、前記本体部と、前記連通溝に充填されて一端が前記本体部に接続されるとともに他端が前記側片の前記他側部の外側に臨む横断部と、を有し、
前記一次成形体は、前記二次成形体の本体部との境界部の近傍に、当該境界部に沿うフランジ部を有していることを特徴とする複合樹脂成形品。 - 前記フランジ部は、前記連通溝を跨ぐように当該連通溝の相互に対向する側壁に連設されていることを特徴とする請求項1に記載の複合樹脂成形品。
- 前記連通溝のうち、前記フランジ部の溝跨ぎ部を横断する領域には、前記側片の厚み方向の他側に連通する貫通部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の複合樹脂成形品。
- 前記第2の樹脂材料は、前記第1の樹脂材料よりも軟質の樹脂材料によって形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合樹脂成形品。
- 前記二次成形体の板状の本体部は、外部からの荷重入力方向に沿うように延在していることを特徴とする請求項4に記載の複合樹脂成形品。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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| JP2017244218A Active JP6927872B2 (ja) | 2017-12-20 | 2017-12-20 | 複合樹脂成形品 |
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- 2017-12-20 JP JP2017244218A patent/JP6927872B2/ja active Active
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