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JP6928895B2 - 浴室ユニット - Google Patents
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JP6928895B2 - 浴室ユニット - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、浴室ユニットに関する。
浴槽や浴室壁などを組み立てて建築躯体に浴室を形成する浴室ユニットが知られている。建築躯体の大きさには限りがあるため、浴室ユニットでは、限られた大きさの建築躯体に対して、建築躯体と浴室壁の裏面との間の空間がなるべく狭くなるように、浴室ユニットを組み立てる、もしくは組み入れることが行われている。これにより、利用者の利用する浴室空間を、なるべく広くすることができる。
浴室には、水を吐出するための水栓装置が必須である。水栓装置は、一般的に浴室壁の表面に取り付けられる。水栓装置に水を供給する配管(給水管又は給湯管)は、浴室壁の裏面と建築躯体との間に設けられる。この際、上述のように、建築躯体と浴室壁の裏面との間の空間を狭くし、浴室空間を広くするためには、配管を浴室壁の裏面の近傍に配置する必要がある。
しかしながら、配管を浴室壁の裏面の近傍に配置すると、施工時などに誤って配管を傷付けてしまう可能性がある。例えば、鏡や照明などの浴室機能部材を浴室壁に取り付ける際には、浴室壁にドリルで下孔を開け、この下孔にネジなどを挿入し、螺合させることで、浴室機能部材が浴室壁に取り付けられる。このため、水栓装置を浴室壁に取り付けた後に、浴室機能部材を浴室壁に取り付ける一般的な施工手順では、配管が浴室壁の裏面の近傍に配置された状態で、浴室壁にドリルで下孔を開けることになるため、施工者などが誤ってドリルで配管を傷付けてしまう可能性が生じる。
このため、浴室ユニットでは、配管を浴室壁の裏面の近傍に配置した場合にも、配管の損傷を抑制できるようにすることが望まれる。
特開2000−291084号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、配管を浴室壁の裏面の近傍に配置した場合にも、配管の損傷を抑制可能な浴室ユニットを提供することを目的とする。
第1の発明は、建築躯体の内部に設置される浴室ユニットであって、浴室空間側を向く表面と、前記建築躯体の側壁と対向する裏面と、を有し、前記建築躯体の前記側壁と前記裏面との間の空間に、給水又は給湯を行うための配管を配置可能とする浴室壁と、前記浴室壁の前記表面に取り付けられ、前記配管と連通する水栓装置と、前記浴室壁と前記配管との間に設けられる保護部材と、を備え、前記保護部材のドリルに対する耐性は、前記浴室壁のドリルに対する耐性よりも高く、前記保護部材は、前記浴室壁の前記表面から前記配管に向かって挿入されたドリルの前記配管への干渉を抑制することを特徴とする浴室ユニットである。
この浴室ユニットによれば、ドリルによる配管への干渉を保護部材によって抑制することができるため、浴室に浴室機能部材を取り付ける際の浴室壁に下孔を開ける工程においても、施工者などが誤ってドリルで配管を傷付けてしまうことを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記浴室壁の前記裏面と前記保護部材との間には、空隙が設けられていることを特徴とする浴室ユニットである。
この浴室ユニットによれば、保護部材の振動などが浴室壁に伝わることに起因する音鳴りを抑制することができる。また、ドリルの先端が浴室壁を突き抜けた後、ドリルの先端は、空隙に入り、そして保護部材に衝突することになる。このため、ドリルを入れる抵抗の変化を施工者などに感じさせることができ、ドリルの先端が、保護部材まで到達してしまうことを抑制することができる。施工者などが誤ってドリルで配管を傷付けてしまうことを、より確実に抑制することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記保護部材は、前記浴室壁の前記表面から前記配管に向かって挿入された前記ドリルの先端を、前記配管から離間する方向にガイド可能であることを特徴とする浴室ユニットである。
この浴室ユニットによれば、保護部材が、配管から離間する方向にドリルの先端をガイドするので、ドリルが保護部材を貫通して配管を傷付けてしまうことを、より確実に抑制することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記保護部材は、前記浴室壁の前記裏面と対向し、前記配管の幅方向の中央側から前記配管の幅方向の一端側に向かうに従って、前記浴室壁の前記裏面との間の距離が長くなるように傾斜した傾斜面を有することを特徴とする浴室ユニットである。
この浴室ユニットによれば、ドリルの先端を傾斜面で滑らせることにより、配管から離間する方向にドリルの先端をガイドすることができる。これにより、ドリルが保護部材を貫通して配管を傷付けてしまうことを、簡単な構成で抑制することができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記浴室壁の前記表面に対して垂直な線と前記傾斜面との成す角度の劣角は、59°以下であることを特徴とする浴室ユニットである。
この浴室ユニットによれば、118°の先端角度を有する一般的なドリルの挿入時に、ドリルの先端の中心よりも先に外周の部分を保護部材に接触させることができ、より保護部材の傾斜面に沿ってドリルの先端を滑らせ易くすることができる。従って、一般的なドリルによる配管の損傷をより確実に抑制することができる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記配管の幅方向の中央と前記保護部材との間には、空隙が設けられていることを特徴とする浴室ユニットである。
この浴室ユニットによれば、ドリルの先端が保護部材を貫通してしまった場合に、ドリルの先端が空隙に入ることになる。このため、ドリルを入れる抵抗の変化を施工者などに感じさせることができ、ドリルの先端が、保護部材を貫通して配管まで到達してしまうことを抑制することができる。施工者などが誤ってドリルで配管を傷付けてしまうことを、より確実に抑制することができる。
第7の発明は、第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記浴室壁を取り付けるためのフレームと、前記配管と交差する方向に延び、両端を前記フレームに取り付けられ、前記保護部材を支持する支持部材と、をさらに備えたことを特徴とする浴室ユニットである。
この浴室ユニットによれば、フレームを横切るように取り付けられた支持部材に、保護部材が支持される。このため、保護部材は、支持部材に対する取付位置を変更するだけで位置調整が可能であり、配管との位置調整を容易に行うことができる。また、浴室壁の裏面に対する保護部材の向きを意図した状態で規制することができる。さらには、配管を保護部材に対して固定し易くすることができる。
本発明の態様によれば、配管を浴室壁の裏面の近傍に配置した場合にも、配管の損傷を抑制可能な浴室ユニットが提供される。
実施形態に係る浴室ユニットを模式的に表す正面図である。 実施形態に係る浴室ユニットの一部を省略した状態を模式的に表す正面図である。 実施形態に係る浴室ユニットの一部を模式的に表す平面図である。 図4(a)及び図4(b)は、実施形態に係る保護部材を表す部分断面図である。 実施形態に係る保護部材を表す部分斜視図である。 図6(a)〜図6(d)は、実施形態に係る保護部材の変形例を表す部分断面図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る浴室ユニットを模式的に表す正面図である。
図2は、実施形態に係る浴室ユニットの一部を省略した状態を模式的に表す正面図である。
図3は、実施形態に係る浴室ユニットの一部を模式的に表す平面図である。
図1〜図3に表したように、浴室ユニット10は、浴室壁12と、水栓装置14と、保護部材16と、を備える。浴室ユニット10は、建築躯体2の内部に設置される。浴室ユニット10は、建築躯体2の内部に組み立てられる、又は、建築躯体2の内部に組み入れられることにより、建築躯体2の内部に浴室を形成する。
浴室ユニット10は、例えば、フレーム20、支持部材22、浴槽24、洗い場床26、及び天井パネル28などを、さらに備える。浴室ユニット10は、これらの部材をユニット化した、いわゆるユニットバスやシステムバスである。また、浴室ユニット10は、例えば、ミラー30などの浴室機能部材を、さらに備える。浴室機能部材は、ミラー30に限るものではない。浴室ユニット10は、例えば、浴室内を照らす照明装置、洗面器などを載置するためのカウンタ、シャワーヘッドを保持するためのシャワーハンガー、身体を支持して浴室内での移動を補助するための手摺りなどを、浴室機能部材として備えてもよい。
浴室壁12は、浴室の側壁を形成する。浴室壁12は、換言すれば、壁パネルである。浴室は、一般的に略矩形状である。浴室ユニット10は、例えば、浴室の四方を囲む複数の浴室壁12を有する。図1に表したように、浴室の1つの側壁が、複数枚の浴室壁12(この例では2枚)で形成される場合もある。
図2は、浴室壁12を取り外した状態を表している。換言すれば、図2は、浴室壁12や水栓装置14などを取り付ける前の状態である。フレーム20は、浴室の形状に対応した略矩形の枠状である。フレーム20は、浴室壁12や天井パネル28などの各部の取り付けに用いられる。浴室壁12の外形形状は、フレーム20の枠形状に対応している。浴室壁12は、例えば、四辺をフレーム20に支持されることにより、フレーム20に取り付けられる。
浴室壁12は、浴室空間BR側を向く表面12aと、建築躯体2の側壁2sと対向する裏面12bと、を有する。浴室壁12は、建築躯体2の側壁2sと裏面12bとの間の空間SPに、配管4、6を配置可能とする。
配管4は、給水を行うための配管である。配管4は、換言すれば、給水管である。配管6は、給湯を行うための配管である。配管6は、換言すれば、給湯管である。空間SPに配置される配管は、給水又は給湯を行うための任意の配管でよい。この例では、2つの配管4、6を空間SPに配置しているが、空間SPに配置する配管の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。配管4、6は、建築躯体2に設けられた配管でもよいし、浴室ユニット10に設けられ、建築躯体2の配管と接続される配管でもよい。
建築躯体2の側壁2sと浴室壁12の裏面12bとの間の距離L1は、例えば、5cm以上15cm以下である。これにより、空間SPの幅を狭くし、浴室空間BRを広くすることができる。このため、配管4、6は、浴室壁12の裏面12bの近傍に配置される。配管4、6と裏面12bとの間の距離L2は、例えば、0.5cm以上2cm以下である。本願明細書において、「裏面12bの近傍」とは、距離L2が、上記の範囲にあることをいう。
水栓装置14は、浴室壁12の表面12aに取り付けられる。水栓装置14は、例えば、浴室ユニット10に含まれる複数の浴室壁12のうち、洗い場床26に隣接する1つの浴室壁12に取り付けられる。
水栓装置14は、配管4、6と連通する。水栓装置14は、例えば、吐水部14aと、流量調節部14bと、温度調節部14cと、を有する。吐水部14aは、配管4から供給された水又は配管6から供給されたお湯を吐水する。水栓装置14は、配管4から供給された水及び配管6から供給されたお湯を混合して吐水部14aから吐水する。流量調節部14bは、吐水部14aからの吐水及び止水を切り替えるとともに、吐水部14aから吐水される水又はお湯の流量を調節する。温度調節部14cは、吐水部14aから吐水される水又はお湯の温度の調節に用いられる。水栓装置14は、温度調節部14cの操作に応じて、配管4から供給された水及び配管6から供給されたお湯の混合比を切り替える。これにより、水栓装置14では、流量調節部14b及び温度調節部14cの操作に応じた流量及び温度の水又はお湯が、吐水部14aから吐水される。
配管4、6は、例えば、上下方向に延びる。この例では、配管4、6は、水栓装置14から上方に向かって延びている。配管4、6は、例えば、水栓装置14から下方に向かって延びてよい。配管4、6の延びる方向は、上下方向に限ることなく、左右方向でもよい。配管4、6の延びる方向は、任意の方向でよい。配管4、6の延びる方向は、例えば、左右方向から上下方向などのように、途中で変化してもよい。
保護部材16は、配管4、6のそれぞれに設けられる。従って、この例において、浴室ユニット10は、配管4、6に対応する2つの保護部材16を有する。各保護部材16は、浴室壁12と各配管4、6との間に設けられる。
保護部材16のドリルに対する耐性は、浴室壁12のドリルに対する耐性よりも高い。より詳しくは、表面12aに対して垂直に挿入されたドリルに対する保護部材16の耐性は、表面12aに対して垂直に挿入されたドリルに対する浴室壁12の耐性よりも高い。保護部材16は、例えば、剛体である。これにより、保護部材16は、浴室壁12の表面12aから配管4、6に向かって挿入されたドリルによる配管4、6への干渉を抑制する。保護部材16は、表面12aから挿入されたドリルの先端が配管4、6に接触し、配管4、6を傷付けてしまうことを抑制する。
ここで、「ドリルに対する耐性が高い」状態とは、例えば、押圧する力や回転数などを同じ条件にしてドリルで孔を開けようとした時に、貫通するまでに要する時間が長い状態である。あるいは、同じ条件では、孔を開けることができない状態である。換言すれば、保護部材16の耐貫通性は、浴室壁12の耐貫通性よりも高い。
浴室壁12には、例えば、石膏ボードと鋼板と樹脂シートとの積層体が用いられる。一方、保護部材16には、鉄、アルミニウム、あるいはステンレスなどの金属板が用いられる。保護部材16は、金属製である。保護部材16には、例えば、浴室壁12よりも硬い材料が用いられる。このように、保護部材16の材質や厚さなどを設定することにより、上記のように、保護部材16のドリルに対する耐性を、浴室壁12のドリルに対する耐性よりも高くすることができる。また、保護部材16は、ドリルのみならず、例えば、ネジや釘などの配管4、6への干渉も抑制することができる。
各保護部材16は、配管4、6に沿って延びる。この例では、配管4、6の上方の一部が、保護部材16に覆われていない。これに限ることなく、各保護部材16は、配管4、6の全体を覆ってもよい。
例えば、この例では、ミラー30が、水栓装置14の上方において浴室壁12の表面12aに取り付けられ、表面12aに対して垂直な方向において、配管4、6と重なっている。このような場合には、図1に表したように、配管4、6のうちのミラー30などの浴室機能部材と重なる領域の全体を保護部材16で覆うことが好ましい。これにより、浴室機能部材の取り付けにおいてドリルで浴室壁12に下孔を開ける際に、ドリルが配管4、6に干渉してしまうことを抑制することができる。但し、各保護部材16は、配管4、6の全体を覆うことが好ましい。これにより、ドリルによる配管4、6への干渉をより確実に抑制することができる。
支持部材22は、配管4、6と交差する方向に延びる。この例では、配管4、6が、上下方向に延び、支持部材22が、左右方向に延びている。支持部材22は、例えば、配管4、6と直交する方向に延びる。例えば、配管4、6が左右方向に延びる場合には、支持部材22は、上下方向に延びる。但し、支持部材22の延びる方向は、配管4、6と交差する任意の方向でよい。
支持部材22の両端は、フレーム20に取り付けられている。支持部材22は、例えば、フレーム20を横渡しするように取り付けられる。支持部材22は、保護部材16を支持する。浴室ユニット10は、例えば、2つの支持部材22を有する。一方の支持部材22は、配管4、6に沿って延びる長尺状の保護部材16の一端を支持する。他方の支持部材22は、保護部材16の他端を支持する。これにより、各保護部材16が、支持部材22を介してフレーム20に取り付けられる。なお、支持部材22の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。例えば、長尺状の支持部材22の中央付近に3つ目の支持部材22を設けてもよい。これにより、長尺状の保護部材16をより強固に取り付けることができる。
図4(a)及び図4(b)は、実施形態に係る保護部材を表す部分断面図である。
図5は、実施形態に係る保護部材を表す部分斜視図である。
図4及び図5では、各配管4、6及び各保護部材16のうち、配管4及びこれに対応する保護部材16を拡大して表している。以下では、配管4及びこれに対応する保護部材16を例に説明を行う。配管6及びこれに対応する保護部材16は、配管4及びこれに対応する保護部材16と実質的に同じであるから、これらについての詳細な説明は省略する。
図4及び図5に表したように、保護部材16は、2つに折り曲げられた板状であり、第1板部41と、第2板部42と、を有する。第2板部42は、第1板部41の左右方向の一端に接続され、第1板部41と交差する方向に延びる。第1板部41と第2板部42との成す角度は、例えば、略90°である。すなわち、保護部材16の形状は、略90°に折り曲げられた板状である。但し、第1板部41と第2板部42との成す角度は、上記に限定されるものではない。
第1板部41及び第2板部42は、第1板部41と第2板部42との成す角度の大きい優角側を向く側面S11、S21と、第1板部41と第2板部42との成す角度の小さい劣角側を向く側面S12、S22と、を有する。以下では、側面S11、S21の向く側を外側と表現し、側面S12、S22の向く側を内側と表現する場合がある。
第1板部41の上下方向の一端には、側面S11から外側に向かって延びる突片41aが設けられている。第2板部42の上下方向の一端には、側面S21から外側に向かって延びる突片42aが設けられている。突片41a、42aは、例えば、第1板部41の一端、及び第2板部42の一端を略90°折り曲げることによって形成される。
図5に表したように、保護部材16は、フレーム20に対して横渡しするように取り付けられた支持部材22に、突片41a、42aを当接させ、突片41a、42aを支持部材22にネジ止めすることにより、支持部材22に取り付けられる。図示は省略するが、保護部材16の他端側(上端側)の構成も、図5に表した保護部材16の一端側(下端側)の構成と同様である。これにより、保護部材16は、2つの支持部材22を介してフレーム20に取り付けられる。保護部材16の取付構造は、上記に限ることなく、任意の構造でよい。
保護部材16は、一対の側端部16a、16bと、角部16tと、を有する。側端部16aは、保護部材16の幅方向の一方の端部である。側端部16bは、保護部材16の幅方向の他方の端部である。ここで、「幅方向」とは、配管4の延びる方向と直交し、かつ浴室壁12の表面12aと平行な方向である。この例では、配管4が上下方向に延びている。この場合、幅方向は、左右方向である。側端部16aは、換言すれば、第1板部41の第2板部42と反対側の端部である。側端部16bは、換言すれば、第2板部42の第1板部41と反対側の端部である。
角部16tは、第1板部41と第2板部42との接続部である。この例において、第2板部42の形状は、第1板部41と線対称な実質的に同じ形状である。このため、角部16tは、幅方向の略中央に位置する。なお、第2板部42の形状は、第1板部41の形状と異なっていてもよい。角部16tは、保護部材16の幅方向の中央からずれた位置に配置されていてもよい。また、角部16tは、例えば、平面状又は曲面状の面取りを有していてもよい。
保護部材16は、角部16tを浴室壁12の裏面12b側に向けた状態で支持部材22に取り付けられる。より詳しくは、保護部材16は、角部16tと裏面12bとの間の距離が、側端部16aと裏面12bとの間の距離及び側端部16bと裏面12bとの間の距離よりも短くなる向きで、支持部材22に取り付けられる。換言すれば、保護部材16は、外側の側面S11、S21を裏面12b側に向けた状態で支持部材22に取り付けられる。
上記のように取り付けられることにより、保護部材16の側面S11及びS21は、浴室壁12の表面12aに対して傾斜した傾斜面となる。側面S11は、浴室壁12の裏面12bと対向し、配管4の幅方向の中央側から配管4の幅方向の一端側に向かうに従って、浴室壁12の裏面12bとの間の距離が長くなるように傾斜した傾斜面である。側面S21は、浴室壁12の裏面12bと対向し、配管4の幅方向の中央側から配管4の幅方向の他端側に向かうに従って、浴室壁12の裏面12bとの間の距離が長くなるように傾斜した傾斜面である。
上記のように、この例では、第2板部42の形状が、第1板部41と実質的に同じであり、角部16tが、幅方向の略中央に位置している。保護部材16は、表面12aに対して垂直な方向において、角部16tが配管4の幅方向の中央と重なるように配置される。従って、この場合には、配管4の幅方向の中央に対し、側面S11、S21が両側に傾斜した形となる。例えば、第2板部42の長さが、第1板部41の長さと異なる場合などには、角部16tを配管4の幅方向の中央に対してずらして配置してもよい。保護部材16は、配管4の幅方向の中央側から配管4の幅方向の少なくとも一端側に向かうに従って、裏面12bとの間の距離が長くなるように傾斜した傾斜面を有していればよい。
このように、側面S11、S21を傾斜面とすることにより、図4(b)に表したように、浴室壁12の表面12aから挿入されたドリルDRの先端DRaを、傾斜面である側面S11、S21で滑らせることができる。すなわち、配管4から幅方向に離間するように、ドリルDRの先端DRaをガイドすることができる。
浴室壁12の表面12aに対して垂直な線と側面S11(S21)との成す角度の劣角θは、59°以下である。この例において、保護部材16は、略90°に折り曲げた板状であるから、劣角θは、略45°である。
ドリルDRの先端DRaの角度αは、一般に略118°である。従って、側面S11、S21の劣角θを118°の半分の59°以下にする。これにより、ドリルDRの先端DRaが、側面S11、S21に接触してしまうことを抑制することができる。また、劣角θは、30°以上であることが好ましい。これにより、例えば、側縁S11と側面S21との成す角度が鋭角になり過ぎ、表面12aに対して垂直な方向(例えば前後方向)における保護部材16の長さが、過度に長くなってしまうことを抑制することができる。劣角θは、例えば、30°以上59°以下である。
浴室壁12の裏面12bと保護部材16との間には、空隙AG1が設けられている。空隙AG1は、必ずしも設けられていなくてもよい。保護部材16は、裏面12bに接していてもよい。
配管4の幅方向の中央と保護部材16との間には、空隙AG2が設けられている。また、この例では、表面12aに対して垂直な方向において、保護部材16の全体が、配管4と離間している。保護部材16は、配管4に接していない。空隙AG2は、少なくとも配管4の幅方向の中央付近に設けられていればよい。保護部材16は、配管4の幅方向の中央付近に空隙AG2を設けつつ、配管4の幅方向の両端付近で配管4に接していてもよい。例えば、結束バンドなどの固定具を用いて配管4を保護部材16に固定する場合などには、配管4の幅方向の中央付近に空隙AG2を設けつつ、配管4の幅方向の両端付近で保護部材16を配管4に接触させることが好ましい。これにより、配管4をより強固に保護部材16に固定することができる。但し、空隙AG2は、必ずしも設けられていなくてもよい。保護部材16は、配管4の幅方向の中央において配管4に接していてもよい。
以上、説明したように、本実施形態に係る浴室ユニット10によれば、ドリルDRによる配管4、6への干渉を各保護部材16によって抑制することができる。このため、浴室ユニット10にミラー30などの浴室機能部材を取り付ける際の、浴室壁12に下孔を開ける工程においても、施工者などが誤ってドリルDRで配管4、6を傷付けてしまうことを抑制することができる。
また、浴室ユニット10では、浴室壁12の裏面12bと保護部材16との間に、空隙AG1が設けられている。これにより、例えば、水栓装置の開閉に伴う水圧変化によって生じる配管4、6や保護部材16の振動などが浴室壁12に伝わることに起因する音鳴りを抑制することができる。また、ドリルDRの先端DRaが浴室壁12を突き抜けた後、ドリルDRの先端DRaは、空隙AG1に入り、そして保護部材16に衝突することになる。このため、ドリルDRを入れる抵抗の変化を施工者などに感じさせることができ、ドリルDRの先端DRaが、保護部材16まで到達してしまうことを抑制することができる。施工者などが誤ってドリルDRで配管4、6を傷付けてしまうことを、より確実に抑制することができる。
また、浴室ユニット10では、保護部材16が、浴室壁12の表面12aから配管4、6に向かって挿入されたドリルDRの先端DRaを、配管4、6から離間する方向にガイド可能である。これにより、ドリルDRが保護部材16を貫通して配管4、6を傷付けてしまうことを、より確実に抑制することができる。
また、浴室ユニット10では、保護部材16が、浴室壁12の裏面12bと対向し、配管4、6の幅方向の中央側から配管4、6の幅方向の一端側に向かうに従って、浴室壁12の裏面12bとの間の距離が長くなるように傾斜した傾斜面である側面S11、S21を有している。これにより、ドリルDRの先端DRaを側面S11、S21で滑らせ、配管4、6から離間する方向にドリルDRの先端DRaをガイドすることができる。これにより、ドリルDRが保護部材16を貫通して配管4、6を傷付けてしまうことを、簡単な構成で抑制することができる。
また、浴室ユニット10では、浴室壁12の表面12aに対して垂直な線と側面S11、S21との成す角度の劣角θが、59°以下である。これにより、例えば、118°の先端角度を有する一般的なドリルDRの挿入時に、ドリルDRの先端DRaの中心よりも先に外周の部分を保護部材16に接触させることができ、より保護部材16の側面S11、S21に沿ってドリルDRの先端DRaを滑らせ易くすることができる。従って、一般的なドリルDRによる配管4、6の損傷をより確実に抑制することができる。
また、浴室ユニット10では、配管4、6の幅方向の中央と保護部材16との間に、空隙AG2が設けられている。これにより、ドリルDRの先端DRaが保護部材16を貫通してしまった場合に、ドリルDRの先端DRaが空隙AG2に入ることになる。このため、ドリルDRを入れる抵抗の変化を施工者などに感じさせることができ、ドリルDRの先端DRaが、保護部材16を貫通して配管4、6まで到達してしまうことを抑制することができる。施工者などが誤ってドリルDRで配管4、6を傷付けてしまうことを、より確実に抑制することができる。
また、浴室ユニット10は、浴室壁12を取り付けるためのフレーム20と、配管4、6と交差する方向に延び、両端をフレーム20に取り付けられ、保護部材16を支持する支持部材22と、をさらに備えている。これにより、フレーム20を横切るように取り付けられた支持部材22に、保護部材16が支持される。このため、保護部材16は、支持部材22に対する取付位置を変更するだけで位置調整が可能であり、配管4、6との位置調整を容易に行うことができる。また、浴室壁12の裏面12bに対する保護部材16の向きを意図した状態で規制することができる。例えば、上記のように、角部16tを浴室壁12の裏面12b側に向けた状態で保護部材16を適切に取り付けることができる。さらには、配管4、6を保護部材16に対して固定し易くすることができる。
図6(a)〜図6(d)は、実施形態に係る保護部材の変形例を表す部分断面図である。
図6(a)に表したように、保護部材16は、第1板部41と第2板部42との間に、浴室壁12の表面12aと略平行な第3板部43をさらに有してもよい。
図6(b)に表したように、保護部材16の形状は、裏面12b側に向かって湾曲した半円筒状の形状としてもよい。換言すれば、第1板部41及び第2板部42は、平面状の傾斜面を形成する平板状に限ることなく、裏面12b側に向かって膨らむように湾曲した凸曲面を形成する湾曲した板状でもよい。
このように、保護部材16の形状は、配管4、6の幅方向の中央側から配管4、6の幅方向の一端側に向かうに従って、浴室壁12の裏面12bとの間の距離が長くなる任意の形状でよい。
図6(c)に表したように、保護部材16の形状は、配管4、6の幅方向の一端側から配管4、6の幅方向の他端側に向かうに従って、浴室壁12の裏面12bとの間の距離が長くなるように傾斜した傾斜面を有する板状でもよい。この場合においても、裏面12bと対向する面は、平面状に限ることなく、凸曲面状などでもよい。
このように、保護部材16の形状は、配管4、6の幅方向の一端側から配管4、6の幅方向の他端側に向かうに従って、浴室壁12の裏面12bとの間の距離が長くなる任意の形状でもよい。
図6(d)に表したように、保護部材16の形状は、浴室壁12の裏面12bと対向する対向面を傾斜又は湾曲させた形状に限ることなく、対向面を浴室壁12の表面12a(裏面12b)と略平行にした形状でもよい。このように、保護部材16は、浴室壁12よりもドリルDRに対する高い耐性を有し、浴室壁12の表面12aから配管4、6に向かって挿入されたドリルDRによる配管4、6への干渉を抑制可能な任意の部材でよい。
例えば、上記実施形態で示したように、両端を支持部材22に支持された長尺状の金属製の保護部材16とした場合、保護部材16に弾性を持たせることができる。この場合、ドリルDRの先端DRaが保護部材16に接触した際に、ドリルDRの押圧力によって保護部材16を弾性変形させることができる。
例えば、図6(d)に表したように、保護部材16の対向面を浴室壁12の表面12aと略平行とした場合にも、ドリルDRの押圧力によって捩れるように弾性変形させることにより、保護部材16の対向面を表面12aに対して傾斜させることができる。これにより、対向面を傾斜又は湾曲させた場合と同様に、ドリルDRの先端DRaを配管4、6から離間する方向にガイドすることが可能となる。また、この場合には、保護部材16の弾性力により、ドリルDRの先端DRaをより滑りやすくすることができる。
このように、ドリルDRの先端DRaを配管4、6から離間する方向にガイドする構成は、傾斜又は湾曲した対向面に限ることなく、ドリルDRの先端DRaを配管4、6から逸らすようにガイド可能な任意の構成でよい。
保護部材16の形状は、板を折り曲げた形状に限ることなく、ブロック状や柱状などの任意の形状でよい。保護部材16の形状は、例えば、表面12aに対して傾斜した傾斜面を有する三角柱状の形状などでもよい。但し、上記実施形態で示したように、板を折り曲げて保護部材16を形成することにより、例えば、保護部材16の部品コストを抑えることができる。また、上記実施形態で示したように、保護部材16を第1板部41及び第2板部42を有する2つ折りの構成とすることにより、第1板部41と第2板部42との間に配管4、6の一部を入り込ませることができる。これにより、例えば、建築躯体2の側壁2sと浴室壁12の裏面12bとの間の距離L1を短くすることができる。空間SPの幅を狭くし、浴室空間BRを広くすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室ユニット10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 建築躯体、 4、6 配管、 10 浴室ユニット、 12 浴室壁、 14 水栓装置、 16 保護部材、 20 フレーム、 22 支持部材、 24 浴槽、 26 洗い場床、 28 天井パネル、 30 ミラー、 41 第1板部、 42 第2板部、 43 第3板部、 DR ドリル

Claims (6)

  1. 建築躯体の内部に設置される浴室ユニットであって、
    浴室空間側を向く表面と、前記建築躯体の側壁と対向する裏面と、を有し、前記建築躯体の前記側壁と前記裏面との間の空間に、給水又は給湯を行うための配管を配置可能とする浴室壁と、
    前記浴室壁の前記表面に取り付けられ、前記配管と連通する水栓装置と、
    前記浴室壁と前記配管との間に設けられる保護部材と、
    前記浴室壁を取り付けるためのフレームと、
    前記配管と交差する方向に延び、両端を前記フレームに取り付けられ、前記保護部材を支持する支持部材と、
    を備え、
    前記保護部材のドリルに対する耐性は、前記浴室壁のドリルに対する耐性よりも高く、
    前記保護部材は、前記浴室壁の前記表面から前記配管に向かって挿入されたドリルの前記配管への干渉を抑制することを特徴とする浴室ユニット。
  2. 前記浴室壁の前記裏面と前記保護部材との間には、空隙が設けられていることを特徴とする請求項1記載の浴室ユニット。
  3. 前記保護部材は、前記浴室壁の前記表面から前記配管に向かって挿入された前記ドリルの先端を、前記配管から離間する方向にガイド可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の浴室ユニット。
  4. 前記保護部材は、前記浴室壁の前記裏面と対向し、前記配管の幅方向の中央側から前記配管の幅方向の一端側に向かうに従って、前記浴室壁の前記裏面との間の距離が長くなるように傾斜した傾斜面を有することを特徴とする請求項3記載の浴室ユニット。
  5. 前記浴室壁の前記表面に対して垂直な線と前記傾斜面との成す角度の劣角は、59°以下であることを特徴とする請求項4記載の浴室ユニット。
  6. 前記配管の幅方向の中央と前記保護部材との間には、空隙が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の浴室ユニット。
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