しかしながら、特許文献1に示されたキャスタのロック装置では、ロック時、車輪はキャスタに対して旋回と回転がロックされるものの、車輪の接地面積が小さいため、地震時、家具や床頭台などの被取付体に大きな外力がかかると、車輪がロックされた状態で、被取付体が床を滑ったり、転倒してしまうという問題がある。また、操作具はロックされるものの、衝撃が加わるとロックが解除されてしまうという問題がある。
本発明は上記課題を解消するためなされたもので、簡素な構成で、安全性が高くしかも操作しやすい免震装置を提供するとともに操作が容易でしかも確実にロックすることができるロック装置ならびに免震装置を備えたキャスタを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る免震装置は、被取付体に設けられ上下動可能な弾性を有する接地部を備えた接地装置と、この接地装置の前記接地部に外力を伝達可能に接続され、操作部材を変位させて前記接地部を床に接離させる操作機構と、前記操作部材の変位に応じて、前記接地部を上方の非接地位置と下方の接地位置とにそれぞれ保持する保持機構とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る免震装置では、被取付体に設けられ上下動可能な弾性を有する接地部を備えた接地装置と、この接地装置の前記接地部に外力を伝達可能に接続され、操作部材を変位させて前記接地部を床に接離させる操作機構と、前記操作部材の変位に応じて、前記接地部を上方の非接地位置と下方の接地位置とにそれぞれ保持する保持機構とを備えたことにより、操作部材を変位させて保持すると、接地部を床に接触させて接地面を増大させることができ、免震性能が向上する。
上記本発明に係る免震装置は、前記接地装置は、被取付体底面に取り付けられた支持部材と、この支持部材に脱落を阻止して上下動可能に嵌通されるとともに、下端に接地部が設けられる動作部材と、前記支持部材に揺動可能に軸支され、前記動作部材を上下動させる揺動部材を有する揺動機構とを備え、前記操作機構は、前記揺動部材と同一軸芯上に連結された軸部材を備え、操作部材は、この軸部材に保持機構を介して連結され前記軸部材を回動操作するようにしてもよい。また、前記揺動機構は、前記揺動部材の揺動端が前記動作部材に係合されるようにしてもよい。さらに、前記揺動機構は、前記揺動部材の揺動端が前記動作部材上端に載置されるとともに、前記動作部材と前記支持部材との間には、前記動作部材を常時上方に付勢する第1の付勢部材を設けて構成されるようにしてもよい。また、前記動作部材と前記接地部との間には、前記接地部を下方に付勢する第2の付勢部材を設けるようにしてもよい。
さらに、上記本発明に係る免震装置は、前記保持機構は、被取付体底面に取り付けられ前記軸部材の一端を軸支する取付部材と、この取付部材に収容された前記軸部材の一端に嵌着され、一端部が前記操作部材に連結され、他端外縁部に前記軸部材に対して周方向位置を異ならせて形成された凹陥部を有する係合部材と、取付部材に形成されたスリットに、前記他端外縁部に臨んで進退動自在に挿通されたロックピンと、このロックピンを前記他端外縁部側に付勢するばねとを備えて構成されることが好ましい。また、前記保持機構は、前記操作部材を一方向に押圧するとこの操作部材を所定位置でロックして、接地装置を接地状態に保持するよう構成されるとともに、押圧されると前記操作部材のロックを解除して元の位置に復帰させ、接地装置を非接地状態とするロック解除操作部材を備えたロック機構により構成されるようにしてもよい。さらに、係合部材は、上側凹陥部が、開口が拡開される湾曲に形成され、下側凹陥部が、ロックピンとほぼ同一幅で傾斜して形成され、ロックピンの全周をほぼ収容可能な長穴に形成されるとともに、これら上側凹陥部と下側凹陥部との間には、先端が円弧状に形成された凸状部を形成して構成され、操作部材が非接地位置から下方に押し回されて傾斜すると、ロックピンをばねの付勢力に抗して後退させ、操作部材が所定の傾斜角度の接地位置に達し、スロットと長穴とが合致すると、ロックピンを長穴内に導き入れて操作部材をロックするよう構成されるようにしてもよい。また、ロック解除操作部材は、軸部材の一端に相対回動自在に嵌装される回動部と、この回動部から外方に延長され、被取付体から外部に突出するロック解除操作部と、前記回動部から内方に延長され、ロックピンに当接する折曲部とをそれぞれ備えて構成され、ロック解除操作部を一方向に押圧すると、ロックピンをばねの付勢力に抗して後退させ、係合部材の下側長穴から離脱させるようにしてもよい。
さらに、上記本発明に係る免震装置は、被取付体の外縁隅部に一対の接地装置を設け、操作部材を、これら接地装置にそれぞれ対応する保持機構の係合部材間を連結する単体の操作部材により構成するようにしてもよい。また、被取付体の外縁隅部には、前記一対の接地装置と対向する側に、別の接地装置を前記一対の接地装置から等距離を隔てて互いに向き合わせて設け、これら別の接地装置の取付部材から軸部材を突出させるとともに、一対の接地装置の軸部材と別の接地装置の軸部材とを外力を伝達可能に連結した伝達機構を、異なる列毎に設けてもよい。さらに、被取付体には、被取付体底面と床との間に空隙を確保する脚またはキャスタが設けられるようにしてもよい。動作部材をキャスタの旋回軸と同一軸芯上に設けてもよい。
本発明の請求項14に係るロック装置は、回動自在に軸支され、一端が動作装置に接続され動作装置を動作状態と非動作状態とに切り換える軸部材と、この軸部材に連結され、軸部材を回動させて動作装置を動作させる操作部材とを備えるとともに、操作部材を一方向に揺動させると操作部材を所定位置でロックして動作装置を動作状態に保持するロック機構を備え、このロック機構には、押圧されると前記操作部材のロックを解除して元の位置に復帰させ、動作装置を非動作状態とするロック解除操作部材を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項14に係るロック装置では、回動自在に軸支され、一端が動作装置に接続され動作装置を動作状態と非動作状態とに切り換える軸部材と、この軸部材に連結され、軸部材を回動させて動作装置を動作させる操作部材とを備えるとともに、操作部材を一方向に揺動させると操作部材を所定位置でロックして動作装置を動作状態に保持するロック機構を備え、このロック機構には、押圧されると前記操作部材のロックを解除して元の位置に復帰させ、動作装置を非動作状態とするロック解除操作部材を備えたことにより、ロック解除には、ロック解除操作部材を操作して行わなければならないので、操作部材を強固にロックさせることができる。このため、たとえ、外部から衝撃を受けても、ロックが解除されにくい。
上記本発明に係るロック装置は、前記ロック機構が、被取付体底面に取り付けられ前記軸部材の他端を軸支する取付部材と、この取付部材に収容された前記軸部材の他端に嵌着され、一端揺動縁部が前記操作部材に連結され、他端揺動縁部に前記軸部材に対して周方向位置を異ならせて形成された凹陥部を有する係合部材と、取付部材に形成されたスリットに、前記他端揺動縁部に臨んで進退動自在に挿通されたロックピンと、このロックピンを前記他端揺動縁部側に付勢するばねとを備えて構成され、係合部材は、上側凹陥部を、開口が拡開される湾曲に形成し、下側凹陥部を、ロックピンとほぼ同一幅で傾斜して形成され、ロックピンの全周をほぼ収容可能な長穴に形成するとともに、これら上側凹陥部と下側凹陥部との間には、先端が円弧状に形成された凸状部を形成して構成され、操作部材が非動作位置から下方に押し回されて傾斜すると、ロックピンをばねの付勢力に抗して後退させ、操作部材が所定の傾斜角度の動作位置に達し、スロットと長穴とが合致すると、ロックピンを長穴内に導き入れて操作部材をロックするよう構成されるようにしてもよい。また、請求項9に記載のロック解除操作部材を有するようにしてもよい。
本発明の請求項17に係る免震装置を備えたキャスタは、被取付体に支持部材を介して旋回自在に取り付けられ旋回軸を有するキャスタ本体と、キャスタ本体に回動自在に軸支される車輪とを備えるとともに、旋回軸と同一軸芯上で上下動可能な弾性を有する接地部を備えた接地装置と、この接地装置の接地部に外力を伝達可能に接続され、操作部材を変位させて前記接地部を床に接離させる操作機構と、この操作部材の変位に応じて、前記接地部を上方の非接地位置と下方の接地位置とにそれぞれ保持する保持機構とを有する免震装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項17に係る免震装置を備えたキャスタでは、被取付体に支持部材を介して旋回自在に取り付けられ旋回軸を有するキャスタ本体と、キャスタ本体に回動自在に軸支される車輪とを備えるとともに、旋回軸と同一軸芯上で上下動可能な弾性を有する接地部を備えた接地装置と、この接地装置の接地部に外力を伝達可能に接続され、操作部材を変位させて前記接地部を床に接離させる操作機構と、この操作部材の変位に応じて、前記接地部を上方の非接地位置と下方の接地位置とにそれぞれ保持する保持機構とを有する免震装置を備えたことにより、免震装置をキャスタに組み込んで一体に設けているので、旋回ロック機構や車輪のロック機構を設ける必要がない。このため、キャスタを簡素化することができる。
上記本発明に係る免震装置を備えたキャスタは、前記接地装置は、上端が前記支持部材に脱落を阻止して突出されるとともに、旋回軸に摺動可能に嵌通され、下端に接地部が取り付けられる動作部材と、前記支持部材に揺動可能に軸支され、前記動作部材を上下動させる揺動部材を有する揺動機構とを備え、操作機構は、前記揺動部材と同一軸芯上に連結された軸部材を備え、操作部材は、この軸部材に保持機構を介して連結され前記軸部材を回動操作するようにしてもよい。さらに、請求項3または4に記載の揺動機構を有するようにしてもよい。また、請求項5に記載の第2の付勢部材を有するようにしてもよい。保持機構が、請求項6ないし9のうちいずれか1に記載の保持機構であることが好ましい。
本発明に係る免震装置は、被取付体に設けられ上下動可能な弾性を有する接地部を備えた接地装置と、この接地装置の前記接地部に外力を伝達可能に接続され、操作部材を変位させて前記接地部を床に接離させる操作機構と、前記操作部材の変位に応じて、前記接地部を上方の非接地位置と下方の接地位置とにそれぞれ保持する保持機構とを備えたので、操作部材を変位させて保持すると、接地部を床に接触させて接地面を増大させることができ、免震性能が向上する。
また、本発明に係るロック装置は、回動自在に軸支され、一端が動作装置に接続され動作装置を動作状態と非動作状態とに切り換える軸部材と、この軸部材に連結され、軸部材を回動させて動作装置を動作させる操作部材とを備えるとともに、操作部材を一方向に揺動させると操作部材を所定位置でロックして動作装置を動作状態に保持するロック機構を備え、このロック機構には、押圧されると前記操作部材のロックを解除して元の位置に復帰させ、動作装置を非動作状態とするロック解除操作部材を備えたので、操作部材に衝撃が加わっても非動作位置に復帰しにくく、安全性が向上する。
また、本発明に係る免震装置を備えたキャスタは、被取付体に支持部材を介して旋回自在に取り付けられ旋回軸を有するキャスタ本体と、キャスタ本体に回動自在に軸支される車輪とを備えるとともに、旋回軸と同一軸芯上で上下動可能な弾性を有する接地部を備えた接地装置と、この接地装置の接地部に外力を伝達可能に接続され、操作部材を変位させて前記接地部を床に接離させる操作機構と、この操作部材の変位に応じて、前記接地部を上方の非接地位置と下方の接地位置とにそれぞれ保持する保持機構とを有する免震装置を備えたので、接地面を車輪に比較して増大させることができるので、免震性能が向上する。また、免震装置をキャスタに組み込んで一体に設けているので、旋回ロック機構や車輪のロック機構を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。このため、キャスタの構造を簡素化してコストダウンを図ることができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る免震装置2を図1ないし図7に基づいて説明する。本発明の第1の実施形態に係る免震装置2は、図1ないし図3に示すように、病院や施設等で使用される平面矩形状の底部を有する家具(被取付体)3に設けられる。家具3の底面4の四隅には、高さ寸法T1が同一の脚部5が設けられる。この免震装置2は、接地装置(動作装置)6と操作機構7と保持機構8とを備えて構成される。以下、同一符号は同一または相当部分を示す。
接地装置6は、図4の(A)ないし(D)、図5の(A)、(B)に示すように、家具3の脚部5の内側に取り付けられる支持部材10(10FR、10FL、10RR、10RL)と、この支持部材10に上下動可能に嵌通される動作部材11と、この動作部材11の下端に設けられた免震部材(接地部)13と、支持部材10に揺動可能に軸支され、揺動端14Aの動作に応じて動作部材11を上下動させる揺動部材14を有する揺動機構15とを備えて構成される。
支持部材10は、金具を断面コ字状に折曲して形成され、上端開口縁には、取り付け用ねじ穴の形成されたフランジ部21が、両側壁22A、22B間の底部23下側には、円筒部24がそれぞれ設けられる。支持部材10の底部23に穿設された円孔には、円棒状の動作部材11が上下動可能に嵌通される。動作部材11は、上部に抜け止め12が設けられ、この抜け止め12と底部23との間に第1のばね(第1の付勢部材)25が配設され、動作部材を11を常時上方に付勢するようになっている。また、動作部材11には、中間部にばね受け26が設けられ、動作部材11の上下動に応じて、円筒部24内で変位するようになっている。
免震部材13は、円形のゴムまたは合成樹脂製の弾性を有する摩擦材から構成される。免震部材13の上面には、図5の(C)、(D)に示すように、凹陥部13Aが形成される。免震部材13は、この凹陥部13Aに設けられた筒体28に動作部材11の下端大径部11Bを収容し脱落を防止して上下動可能に接続される。この凹陥部13Aとばね受け26との間には、第2のばね(第2の付勢部材)27が配設され、免震部材11を常時下方に付勢するようになっている。すなわち、動作部材11は、外力を受けないと、第1のばね25の付勢力により上方に変位し(図4の(A)、(B)および図5の(A)参照)、動作部材11が揺動部材14に押圧され第1のばね25の付勢力に抗して下方の接地位置まで変位すると、免震部材13は第2のばね27の付勢力により床Fに圧接されるようになっている(図4の(C)、(D)および図5の(B)、(D)参照)。このように、接地装置6は、接地時(動作時)、免震部材13を床Fに圧接させる第2のばね27を備えている。
揺動部材14は、基部が、支持部材10の両側壁22A、22Bに形成された円孔に回動自在に軸支されたスリーブ32に嵌装され、揺動端14Aが動作部材11の上端11Aに載置されるようになっている。揺動部材14は、スリーブ32の回動に伴って揺動端14Aが揺動されるようになっており、スリーブ32側から第1のばね25の付勢力に打ち勝つ力が加えられると、動作部材11を下方に押し下げ、外力が失われると、第1のばね25の付勢力により元の上方位置に復帰するようになっている。このように、揺動機構15は、揺動部材14と第1のばね25とスリーブ32とを備えて構成される。
操作機構7は、図6および図7に示すように、一端がスリーブ32と同一軸芯上に連結され他端40A、40Aが取付部材42、42の円孔42D、42Dに軸支される軸部材40、40と、これら軸部材40、40の他端40A、40Aに後述する保持機構8を介して連結され、軸部材40、40を回動させる操作ペダル(操作部材)41とを備えて構成される。取付部材42、42は、家具3の底面4に取り付けられ、家具3の外縁の前方側一辺3Aに一対で設けられた支持部材10FL、10FRの間に、対をなして取り付けられる。
取付部材42は、図7および図8の(A)に示すように、両側壁42A、42Bとこれら両側壁42A、42B間を結ぶ中間壁42Cとを備え、両側壁42A、42Bの上端開口縁にはそれぞれ、取り付け用ねじ穴の形成されたフランジ部43が形成される。取付部材42は、下側と家具3の外縁側とが開放されている。軸部材40の他端40Aには、断面コ字状の係合部材44が、取付部材42内で一体動可能に嵌着される。係合部材44は、両側壁部44A、44Bと、これら両壁側部44A、44B間を結び、家具3の外縁側に臨む中間壁部44Cとを有して構成される。つまり、中間壁部44Cは、取付部材42の中間壁42Cと向かい合うように配置される。係合部材44の中間壁部44Cには、操作ペダル41の両端折曲部41A、41Bが連結される。操作ペダル41はパイプ材をコ字状に折曲して形成される。操作ペダル41を揺動操作すると、係合部材44を介して軸部材40が正逆に回動され、この回動に伴って、揺動部材14が揺動するようになっている。
係合部材44の両側壁部44A、44Bの揺動端のうち、中間壁部44Cと反対側(他端揺動縁部)には、図8の(A)、(B)に示すように、軸部材40の軸心O1に対して周方向位置を異ならせて、上側凹陥部45と下側凹陥部46とがそれぞれ、開口が拡開した湾曲に形成される。これら両凹陥部45、46間には、先端が円弧状の曲線に形成された凸状部49が形成され、両凹陥部45、46を区画するようになっている。凸状部49は、上側凹陥部45上縁突出部と下側凹陥部46下縁突出部との間を結ぶ線より後退して、短寸に形成される。また、取付部材42の両側壁42A、42Bには、軸部材40の軸心O1とほぼ同じ高さ位置で水平方向にスリット42Aa、42Baが形成される。これらスリット42Aa、42Baには、ロックピン47が挿通され、両端が脱落を防止して進退動されるようになっている。ロックピン47と中間壁42Cとの間には、ばね48が設けられ、ロックピン47を、常時、係合部材44の凹陥部45、46側に付勢している。上側凹陥部45と下側凹陥部46はそれぞれ、ロックピン47を受け入れる際、ロックピン47の全周のうち、ほぼ半分が接触するように浅くなっている。下側凹陥部46の湾曲面46Aは、ロックピン47の周面と合致するようになっており、ロックピン47が下側凹陥部46に圧接されると、係合部材44はその状態で保持される。すなわち、操作ペダル41はその位置で保持されるようになっている。その状態から操作ペダル41を上方の復帰方向に押し回すと、接地装置6の第2のばね27による付勢力を軸部材40を介して受けるので、操作ペダル41は復帰方向にわずかな力で押し回すだけで、自動的に復帰方向に回動される。このとき、ロックピン47は、下側凹陥部46の下縁部に押し出され、凸状部49の円弧状先端部49Aに沿って、スリット42Aa、42Ba内をばね48の付勢力に抗して後退し、下側凹陥部46から離脱して上側凹陥部45に導かれるようになっている。
このため、操作ペダル41がほぼ水平な位置にあるとき、ロックピン47は、上側凹陥部45にばね48により弾発付勢されて圧接され、操作ペダル41をその位置で保持するようになっている。このとき、軸部材40は、図8の(A)に示す軸心O1に対して時計方向の規制端まで回り切った状態となっており、揺動部材14の揺動端14Aは最も上方に位置するようになっている。そして、操作ペダル41が外力により押し下げられると、ロックピン47はばね48の付勢力に抗して後退し、下側凹陥部46に導かれ、ばね48により圧接される。このため、係合部材44と操作ペダル41は、傾斜した状態で保持される。このとき、軸部材40は、図8の(A)に示す軸心O1に対して反時計方向の規制端まで回り切った状態となっており、揺動部材14の揺動端14Aは下方に押し下げられ、動作部材11を下方位置に押し下げ、免震部材13を第2のばね27により床Fに圧接させるようになっている。このように、保持機構8は、取付部材42と、係合部材44と、ロックピン47と、ばね48とを備えて構成される。
接地装置6は、家具3の底面4の四隅に設けられる。すなわち、図2および図3に示すように、前方の一対の接地装置6A、6Bは、操作機構7に連結されるとともに、これら一対の接地装置6A、6Bと対向する側に、別の対の接地装置6C、6Dが設けられる。これら別の対の接地装置6C、6Dは、一対の接地装置6A、6Bからそれぞれ等距離を隔てて互いに向き合わせて設けられる。接地装置6Aと6Cとで第1の列の接地装置(右側列の接地装置)を、接地装置6Bと6Dとで第2の列の接地装置(左側列の接地装置)をそれぞれ構成している。そして、右側の第1の列の接地装置6A、6C同士と、左側の第2の列の接地装置6B、6Dはそれぞれ、伝達機構9により、前方側の一対の接地装置6A、6B側から後方側の別の対の接地装置6C、6Dへ外力が伝達されるようになっている。
すなわち、図6の(A)、(B)に示すように、後方側の別の対の接地装置6C、6Dにはそれぞれ、一端がスリーブ32、32と同一軸芯上に連結された軸部材50、50が設けられる。軸部材50、50は、他端50A、50Aが互いに向き合う側に延長される。軸部材40、40と軸部材50,50の延長端50A、50Aとにはそれぞれ、長細いプレート状のリンク51、52が設けられる。一方のリンク51の一端は、軸部材40に、他方のリンク52の一端は延長端50Aに、それぞれ回動自在に嵌装されて一体動するようになっている。これらリンク51、52の他端には、連結ロッド53の両端が回動自在に枢支される。このため、操作ペダル41が揺動操作されると、軸部材40、40の回動が各列の連結ロッド53、53を介して後方側の接地装置6C、6Dに伝達され、免震部材13、13を上下動させるようになっている。このように、伝達機構9は、リンク51、52と、連結ロッド53とを備えて構成される。
次に、上記第1の実施形態に係る免震装置2の動作に基づいて免震装置2の作用について説明する。本実施形態に係る免震装置2では、家具3を所望の場所に設置する際には、まず、操作ペダル41を上方の水平位置に引き上げる。すると、軸部材40は、図8の(A)に示す軸心O1に対し時計方向の規制端位置まで回されているため、図5の(A)に示すように、揺動部材14は揺動端14Aが最も上方に位置し、動作部材11は第1のばね25の付勢力により上方に付勢され、上端面11Aが揺動端14Aの下面に当接している。このとき、動作部材11のばね受け26は、円筒部24内の上面近傍に位置し、免震部材13は、第2のばね27により円筒部24の下端面に当接される(図5の(A)、(C)参照)。この状態で、免震部材13は、脚5の下端面より上方に位置しており、接地装置6は非動作状態となっている。
次に、免震装置2を動作させる際には、操作ペダル41を水平位置から下方に押し下げると、係合部材44が一体動して、軸部材40を、図8の(A)に示す軸心O1に対し反時計方向に回動させる。軸部材40の回動に伴って、揺動部材14が揺動し、揺動端14Aが動作部材11の上端面11Aを押圧し、第1のばね25の付勢力に抗した外力が加えられると、動作部材11は下方へ変位する。このとき、前方側の接地装置6A、6Bだけでなく、後方側の接地装置6C、6Dにも、伝達機構9の連結ロッド53を通じて操作ペダル41からの外力が伝わり、動作部材11は下方へ変位する。このため、操作ペダル41の操作により、家具4の四隅に配置された接地装置6A〜6Dは、一斉に動作部材11が下方に変位する。そして、操作ペダル41が、下方の所定位置に達すると、ロックピン47によりその位置で保持される。このとき、免震部材13は第2のばね27に付勢されているので、脚5より下方へ変位しようとすると、下面13Bが床Fに圧接される。このとき、保持機構8のロックピン47はばね48により係合部材44の下側凹陥部46に圧接されているので、操作ペダル41から足を離しても操作ペダル41は下方に傾斜した状態で保持される。このように、操作ペダル41をワンタッチ操作するだけで、免震部材13を床Fに圧接させるようになっている。このため、地震等により家具3に揺れの力が加わっても家具3は滑ったり転倒することがなく、安全性が向上する。免震装置2の接地動作を解除する際には、操作ペダル41を上方に引き上げると、第2のばね27の付勢力と相俟って、自動的に操作ペダル41が元の非接地位置に復帰され、接地装置6を非動作状態に復帰させることができる。このように、本実施形態に係る免震装置2では、免震部材13が床Fに圧接されるので、たとえ、地震等で家具3が揺れても転倒しにくく、滑るのを防ぐことができる。このため、本実施形態に係る免震装置2では、簡素な構成で、安全性が高くしかも操作しやすいという効果を奏する。
なお、上記第1の実施形態では、免震装置2の接地装置6(6A〜6D)を家具3の四隅にそれぞれ設け、4個取り付けているがこれに限られるものではなく、家具3の重量や大きさに応じて、2個の一対としてもよいし、1個のみ単独で設けるようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係る免震装置102について説明する。本実施形態に係る免震装置102は、前記第1の実施形態に係る免震装置2では、揺動部材14の揺動端14Aを動作部材11の上端面11Aに載置しているのに対し、図9の(A)ないし(D)に示すように、接地装置106の揺動部材114の揺動端114Aが動作部材111の上部に係止され、一体動するようになっている点が異なっている外は、上記第1の実施形態に係る免震装置2とほぼ同じ構成を備えている。
すなわち、揺動部材114の揺動端114Aには、上下方向に貫通孔114Bが、円棒状の動作部材111には、上部に細径部111Aが、下部に大径部111Bがそれぞれ形成される。この細径部111Aに揺動端114Aの貫通孔114Bを遊嵌し、動作部材111の上端には、抜け止め112を取り付け、揺動端114Aの抜け止めを防止している。揺動端114Aは細径部111Aに沿って上下に変位可能に、かつ、大径部111Bの上端面111Cに当接するようになっている。操作ペダル41が上方の水平位置にあるとき、揺動部材114の揺動端114Aは上方に位置し、この揺動端114Aの上に抜け止め112が配され、動作部材111は、最も上方に位置する。このとき、免震部材13は、脚5下端より上方に保持される。
免震装置102を動作させる際には、操作ペダル41を上方の水平位置から下方に押し下げると、軸部材40が軸心O1に対し反時計方向に回動され、揺動部材114の揺動端114Aが細径部111Aに沿って下方に変位し、大径部111Bの上端面111Cに当接し、動作部材111を下方に押し下げ、操作ペダル41が下方の規制端に達すると、動作部材111は最も下方の位置に達して、免震部材13は床Fに圧接される。操作ペダル41は保持機構8のロックピン47によりこの下方に傾斜した状態で保持される。そして、免震装置102の動作を解除させる際には、操作ペダル41を上方に引き上げると、第2のばね27の付勢力と相俟って、軸部材40が図8の(B)に示す軸心O1に対し時計方向に回され、揺動端114Aが抜け止め112を持ち上げて、動作部材111は最も上方に位置して保持される。このように、本実施形態に係る免震装置102は、揺動部材114の揺動端114Aが動作部材111に係止されているので、第1のばね25を設ける必要がなくなる。
図10の(A)、(B)はそれぞれ、本発明の第1第2の実施形態に係る免震装置2、102の支持部材10の変形例を示す斜視図および側面図である。この変形例に係る免震装置202の支持部材210は、前記第1、第2の実施形態に係る免震装置2、102では、支持部材10を、金具を断面コ字状に折曲して形成し、上端開口縁には、取り付け用ねじ穴の形成されたフランジ部21を設け、両側壁22A、22B間の底部23下側には、円筒部24を設けているのに対し、変形例に係る接地装置206の支持部材210は、半割円筒状本体211と、半割円筒状本体211の開口から後方側に延び互いに向き合って形成されるとともに、スリーブ32が回動自在に嵌装される円孔213が形成された一対の支持部212A、212Bと、この半割円筒状本体211の底部に形成され、動作部材11が貫通し第2のばね27が収容される円筒部224とを備え、合成樹脂により一体成型して構成した点が異なっている。支持部材210は、半割円筒状本体211と支持部212A、212Bの一部にかけて、上端部に取り付け孔215を有するC字状フランジ部216が形成される。この変形例に係る支持部材210を備えた免震装置202では、フランジ部216が円弧状に形成されているので、被取付体側の底面が平面のものに適用できるだけでなく、フランジを有するパイプを備えたものにも適用可能である。このため、汎用性が向上する。
次に、本発明の第3の実施形態に係る免震装置302について説明する。本実施形態に係る免震装置302は、前記第1、第2の実施形態ならびに変形例に係る免震装置2、102、202では、脚5を有する家具3に免震装置2、102を設けているのに対し、図11の(A)、(B)ないし図12に示すように、キャスタ305を有する家具(被取付体)303に免震装置302を設けた点が異なっている外は、上記第1、第2の実施形態ならびに変形例に係る免震装置2、102、202とほぼ同じ構成を備えている。
すなわち、第3の実施形態に係る免震装置302は、矩形の平板状底部303Aを有する家具303に設けられる。キャスタ305は、家具303の底部303Aの四隅に旋回自在に取り付けられるキャスタ取付部材310と、キャスタ取付部材310に図示しない旋回軸を介して設けられたキャスタ本体311と、このキャスタ本体311の両側に回動自在に設けられた車輪312とを備えて構成される。図11の(A)は、免震装置302の非接地時(非動作時)を、図11の(B)は接地時(動作時)をそれぞれ示す説明図である。免震装置302の非動作時には、免震部材13は、キャスタ305の車輪312の接地面より上方に保持される。そして、動作時には、免震部材13は、キャスタ305の車輪312の接地面より下方に第2のばね27により押し下げられて、家具303を支持するようになっている。このように、第3の実施形態に係る免震装置302では、キャスタ305を備えた家具や床頭台にも適用可能である。しかも、キャスタ305にストッパ機構を設ける必要がないので、キャスタ305の構造を簡素化してコストダウンを図る効果がある。
次に、本発明の第4の実施形態に係る免震装置402について説明する。本実施形態に係る免震装置402は、前記第1ないし第3の実施形態ならびに変形例に係る免震装置2、102、202、302では、操作ペダル41を単体の金具から構成しているのに対し、図13および図14に示すように、操作に応じて操作ペダル461、462を別体とした点、保持機構を、操作ペダル461操作時、操作ペダル461をロックするロック機構(ロック装置)408により構成した点が異なっている。
すなわち、本実施形態に係る免震装置402では、操作機構407は、図15ないし図18に示すように、揺動部材14のスリーブ32と同一軸芯上に連結された軸部材440、440と、これら軸部材440、440の他端部440A、440Aとロック機構408を介してそれぞれ連結された操作ペダル(操作部材)461およびロック解除操作ペダル(操作部材、ロック解除操作部材)462とを有して構成される。軸部材440、440の他端部440A、440Aは、断面正6角形状に形成され、取付部材442、442の円孔に軸支される。取付部材442、442には、軸部材440の軸心O2とほぼ同じ高さ位置で水平方向にスリット442Aa、442Baが形成される。スリット442Aa、442Baの幅は、ロックピン47の直径よりわずかに長寸に設定される。
軸部材440の他端部440Aには、断面コ字状の係合部材444が一体動可能に嵌着される。係合部材444は、側壁部444A、444Bとこれら両壁側部444A、444B間を結び、家具3の外縁側に臨む中間壁部444Cとを有して構成される。係合部材444の両側壁部444A、444Bには、図17に示すように、正6角形状の孔442D、442Dが穿設され、軸部材440の他端部440Aが嵌装される。操作ペダル461は、板状金具をコ字状に成型して構成され、両端折曲部461A、461Bが係合部材444、444の中間壁部444C、444Cに溶接により接合される。
係合部材444の両壁側部444A、444Bの開放端部(中間壁部444Cと反対側、他端揺動縁部)には、図17および図18に示すように、軸部材440の軸心O2に対して周方向位置を異ならせて、上側凹陥部445と下側凹陥部446とが形成される。これら両凹陥部445、446間には、先端が円弧状の曲線に形成された凸状部449が形成され、両凹陥部445、446を区画するようになっている。凸状部449は、上側凹陥部445の上縁突出端445Aと下側凹陥部446の下縁突出端446Aとを結ぶ線より後退して形成される。上側凹陥部445は湾曲し開口が拡開されるように形成される。下側凹陥部446は、両壁側部444A、444Bの下端面に対して傾斜し軸心O2に向かって延びる長穴状に形成されるとともに、最奥部はロックピン47の周面に合致した円弧状に形成される。下側凹陥部446の長穴部の幅は、ロックピン47の直径とほぼ合致して形成され、長穴部の奥行き(深さ)は、ロックピン47全周がほぼ収容される寸法となっている。
ロック解除操作ペダル462は、板状金具をコ字状に成型して構成され、操作ペダル461の上方に配置される。ロック解除操作ペダル462の腕部462Cの寸法は、操作ペダル461の腕部461Cより短寸となっている。ロック解除操作ペダル462は、図17に示すように、腕部462Cの延長端が下方に傾斜するよう折曲して形成され、これら折曲部462A、462Bの腕部462C、462C側には、回動部463、463が形成される。回動部463、463は、係合部材444の内側に配置される。すなわち、これら回動部463、463にはそれぞれ、軸部材440の他端部440Aの断面形状に合致して円孔463A、463Aが形成され、他端部440Aと独立に回動可能に嵌装される。ロック解除操作ペダル462は、折曲部462A、462Bがロックピン47を介してばね48により付勢され、常時、上方の水平位置に保持されるようになっている。
このロック解除操作ペダル462は、図15に示すように、操作ペダル461が下方に傾斜して接地位置(接地装置6、106、206の接地位置)にあるとき(図18の(B)参照)、ロック解除操作ペダル462に外部から押し下げる力が加わると、回動部463、463が軸部材440の軸心O2を中心に他端部440A、440Aを摺動し、折曲部462A、462Bが上方(図6の反時計方向)へ変位し、ロックピン47をばね48の付勢力に抗して後退させ、ロックピン47を強制的に係合部材444の下側凹陥部446から離脱させ、上側凹陥部445に導くようになっている。
すなわち、操作ペダル461が、図18の(A)に示すように、上方の水平位置(接地装置6、106、206の非接地位置)にあるときに、外部から押し下げる力が加わると、係合部材444の中間壁部444C反対側の開放端部が上方に回動し、ロックピン47は、湾曲した上側凹陥部445から凸状部449に沿って後退し、凸状部449の頂部449Aを通過して下側凹陥部446の入り口に達する。そして、長穴状下側凹陥部446、446がスリット442Aa、442Baの空隙と重なると、ロックピン47は下側凹陥部446、446の開口からばね48により下側凹陥部446、446の最奥部に圧接される。このとき、操作ペダル461は、ロックピン47により回動が規制されてロックされる。このため、たとえ、外部から衝撃を受けても、ロックピン47はばね48により付勢されているので、ロックピン47が下側凹陥部446から抜けにくく、確実にロックされるようになっている。そして、操作ペダル461のロックを解除するには、ロック解除操作ペダル462を上方の水平位置から外力により押し下げる。すると、折曲部462A、462Bがロックピン47をばね48の付勢力に抗して後退させて、凸状部449側に押し出す。そして、ロックピン47は凸状部449の頂部を通過すると、ばね48の付勢力により上側凹陥部445に導かれるとともに、操作ペダル461は第2のばね27の付勢力と相俟って、自動的に元の非接地位置に変位し、操作ペダル461はロック解除操作ペダル462とともに、上方の水平位置に、すなわち、非接地位置に復帰するようになっている。
なお、ロック解除操作ペダル462は軸部材440と独立に回動するようになっているものの、腕部462C、462Cの下方に操作ペダル461が配置されているので、ロック解除操作ペダル462のみを押し下げることもできれば、同時に、ロック解除操作ペダル462と操作ペダル461とを押し下げることもできるようになっている。いずれの場合も、接地動作は解除される。このため、いずれの場合であっても、ロック解除操作ペダル462が下方へ押し操作されると、操作ペダル461も上方の水平位置に戻され、ロックピン47を係合部材444の上側凹陥部445に導くようになっている(図18の(A)参照)。また、ロック解除操作ペダル462の操作時、ロックピン47を後退させて上側凹陥部445に導く際、係合部材444は、第2のばね27の付勢力により復帰方向に回動するようになっているがこれに限られるものではなく、係合部材444と取付部材442との間に復帰方向に付勢するばねを設けるようにしてもよい。
このため、本実施形態に係る免震装置402では、操作ペダル461が上方の水平位置にあり、接地装置6、106、206が非動作状態にあるときから、動作状態(接地状態)にするには、操作ペダル461を下方にワンタッチで押し操作すると、ロックピン47が係合部材444の長穴状下側凹陥部446に弾発圧接されて、係合部材444が下方の動作位置(接地位置)でロックされる。このとき、ロックピン47はばね48により付勢されているので、外部から衝撃を受けても、ロックピン47は下側凹陥部446から離脱しにくい。他方、操作ペダル461が下方の傾斜位置にあり、接地装置6、106、206が動作状態(接地状態)にあるときから、非動作状態(非接地状態)にするには、ロック解除操作ペダル462を下方にワンタッチで押し操作すると、ロックピン47が下側凹陥部446から押し出されて、凸状部449に案内されて上側凹陥部445に導かれ、ばね48により圧接される。このため、操作ペダル461は上方の水平位置で保持されるようになっている。つまり、ワンタッチで動作状態(接地状態)とに非動作状態(非接地状態)とに切り替え操作することができ、しかも、動作状態で操作部材(操作ペダル461)をロックすることができるので、たとえ、動作時、外部から衝撃を受けても、動作状態を確実に維持することができる。
なお、このロック機構408は、本発明では、免震装置2、102、202、302、402に適用されているがこれに限られるものではなく、他の動作装置を備えたものにも適用可能であり、操作部材を確実にロックし、たとえ外部から衝撃を受けても、動作状態を確実に維持できるロック装置として用いてもよいことはいうまでもない。
図20の(A)、(B)はそれぞれ、本発明の第4の実施形態に係る免震装置402の変形例に係るもので、第4の実施形態に係る免震装置402では、操作ペダル461が、板状金具をコ字状に成型して構成されているのに対し、接地操作ペダル481を管状金具をコ字状に成型して構成した点が異なる外は、上記第4の実施形態に係る免震装置402とほぼ同一の構成を有している。
次に、本発明の第5の実施形態に係る免震装置502について説明する。本実施形態に係る免震装置502は、前記第1ないし第4の実施形態ならびに変形例に係る免震装置2、102、202、302、402では、脚5またはキャスタ305の近傍に接地装置6、106、206を設けているのに対し、図21の(A)、(B)および図22の(A)〜(D)に示すように、免震装置502の接地装置506をキャスタ505に組み込んで一体に設けた点が異なっている。
すなわち、本実施形態に係る免震装置502は、接地装置506の動作部材511が、キャスタ505の旋回軸530内部に同一軸芯上で上下方向に摺動可能に収容される。キャスタ505は、図示しない家具(被取付体)に取り付けられる断面コ字状の支持部材521と、この支持部材521に、中空円筒状旋回軸530を介して旋回可能に取り付けられたキャスタ本体531と、キャスタ本体531両側に車軸532を介して回動自在に設けられた車輪533、533とを備えて構成される。
旋回軸530は、上端部がねじ切りされ、螺締具534により支持部材521に締着される。動作部材511は、旋回軸530を貫通し上下が突出して摺動自在に設けられる。動作部材511は、上部511Bが支持部材521の底部521から上方に突出し、この上部511Bには、ばね座512が取り付けられる。このばね座512と支持部材521の底部521Aとの間には、第1のばね525が設けられ、常時、動作部材511を上方に付勢している。動作部材511は、旋回軸530の下端開口より下方に突出し、下端に免震部材(接地部)513が設けられる。この免震部材513には、支持ガイド540が設けられ、免震部材513の上下動を案内するとともに、免震部材513が床Fに接地された際、横方向の外力に対して免震部材513を支持するようになっている。この支持ガイド540は、一面が免震部材513に接合されるブロック部541と、このブロック部541の左右両側から上方に立ち上がり、上下方向のスロット542、542が形成された長腕部543、543とを備えて構成される。これらスロット542、542には、車軸532の両端が嵌装され、支持ガイド540は、車軸532に対して上下方向に相対変位可能になっている。動作部材511には、下側大径部511Cにばね座526が設けられ、このばね座526と免震部材513との間には、第2のばね527が配設される。この第2のばね527は、動作部材511が下方に押し下げられた際、免震部材513を床Fに圧接させる。動作部材511の上端面511Aには、揺動機構15を構成する揺動部材14の揺動端14Aが載置されるようになっている。
このため、免震装置502を動作させる際には、操作ペダル41(操作ペダル461、481)を上方の水平位置から押し下げると、軸部材40(440)が回動され、揺動部材14の揺動端14Aが動作部材511の上端面511Aを押圧し、第1のばね525の付勢力に打ち勝つ外力が加えられると、動作部材511は下方へ変位するようになっている。そして、操作ペダル41(操作ペダル461、481)が、さらに押し下げられ、保持機構8またはロック機構408により接地位置で保持またはロックされると、動作部材511は下方の接地位置に達して免震部材513が第2のばね527により床Fに圧接されるようになっている。このため、地震等により家具503に揺れの力が加わっても家具503は滑ったり転倒することがなく、安全性が向上する。しかも、免震装置502の接地装置506をキャスタ505に組み込んで一体に設けているので、部品点数を削減することができる。このように、キャスタ505に旋回ロック機構や車輪のロック機構を設ける必要がないので、キャスタの構造を簡素化してコストダウンを図ることができる。