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JP6929171B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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JP6929171B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本明細書中に開示されている発明は、不揮発性半導体記憶装置に関する。
メモリセルのデータを任意に書き換えることのできる不揮発性半導体記憶装置(例えばEEPROM[electrically erasable and programmable read only memory])は、様々なアプリケーションで利用されている。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1や特許文献2を挙げることができる。
特開平2−244500号公報 特開平6−84400号公報
しかしながら、上記従来の不揮発性半導体記憶装置では、メモリセルの書換え最大回数について、更なる改善の余地があった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者らにより見出された上記の課題に鑑み、メモリセルの書換え最大回数を改善することのできる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されている不揮発性半導体記憶装置は、データを任意に書き換えることのできる第1メモリと、前記第1メモリに印加される読出し電圧の設定値を記憶する第2メモリと、前記第1メモリ及び前記第2メモリ双方からデータを読み出すためのセンスアンプと、前記第1メモリからデータを読み出す前に前記第2メモリから前記設定値を読み出して制御信号を生成するロジック部と、前記制御信号に応じて前記読出し電圧を設定する読出し電圧設定部と、を有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記読出し電圧は、前記第1メモリのメモリセルにデータ”1”が書き込まれたときのしきい値電圧と、前記メモリセルにデータ“0”が書き込まれたときのしきい値電圧との中間値に設定される構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第1または第2の構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記第2メモリは、前記第1メモリに隣接して形成されたダミーメモリである構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記ロジック部は、オペコードの入力期間中に前記設定値の読出し動作を完了する構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第4いずれかの構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記設定値は、前記読出し電圧を所定の基準値から補正するための補正値である構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第5いずれかの構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記第2メモリに印加される読出し電圧は、固定値である構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第6いずれかの構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記第1メモリを形成する複数のメモリセルは、それぞれ、制御ゲート、浮遊ゲート、ソース及びドレインを持つメモリトランジスタと;ソースが前記メモリトランジスタのドレインに接続されて、ドレインがビットラインに接続されて、ゲートがワードラインに接続された第1選択トランジスタと;ドレインが前記メモリトランジスタのソースに接続されて、ソースが接地電位に接続されて、ゲートが第1ゲート制御手段に接続された第2選択トランジスタと;を含み、前記メモリトランジスタの制御ゲートは、第3選択トランジスタを介して第1パッドに接続されており、前記メモリトランジスタのソースは、第4選択トランジスタを介して第2パッドに接続されている構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第7の構成から成る不揮発性半導体記憶装置は、ソースが前記センスアンプの入力段に接続され、ドレインが前記第2パッドに接続され、ゲートが第2ゲート制御手段に接続された第5選択トランジスタをさらに有する構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第8の構成から成る不揮発性半導体記憶装置は、前記メモリトランジスタのしきい値電圧を測定するテストモードにおいて、前記第1パッドに印加される第1供給電位が可変値とされて、前記第2パッドに印加される第2供給電位が不定値又は固定値とされる構成(第9の構成)にするとよい。
また、上記第9の構成から成る不揮発性半導体記憶装置の初期設定方法は、前記第1選択トランジスタ、前記第2選択トランジスタ、及び、前記第3選択トランジスタをオン状態とし、前記第4選択トランジスタ及び前記第5選択トランジスタをオフ状態とし、前記第2パッドを不使用状態とし、前記第1供給電位を変化させながら前記メモリトランジスタのオン/オフ状態の遷移を前記センスアンプで検出することにより、前記メモリトランジスタの正のしきい値電圧を測定するステップと;前記第1選択トランジスタ、前記第3選択トランジスタ、前記第4選択トランジスタ、及び、前記第5選択トランジスタをオン状態とし、前記第2選択トランジスタをオフ状態とし、前記第2供給電位を固定するとともに、これよりも低い範囲で前記第1供給電位を変化させながら前記メモリトランジスタのオン/オフ状態の遷移を前記センスアンプで検出することにより、前記メモリトランジスタの負のしきい値電圧を測定するステップと;前記読出し電圧が前記正のしきい値電圧と前記負のしきい値電圧の中間値に設定されるように前記設定値を算出するステップと;前記設定値を前記第2メモリに記憶させるステップと;を有する構成(第10の構成)にするとよい。
本明細書中に開示されている不揮発性半導体記憶装置によれば、メモリセルの書換え最大回数を改善することが可能となる。
不揮発性半導体記憶装置の基本構成を示す図である。 メモリセルの書換え回数としきい値電圧との相関関係を示す図である。 負のしきい値電圧の測定動作を示すタイミングチャートである。 負のしきい値電圧の測定時に印加される測定入力電位を示す図である。 各モードでのノード電位とトランジスタのオン/オフ状態を示す図である。 しきい値電圧が代表値であるときの書換え最大回数を示す図。 しきい値電圧が上側シフトして書換え最大回数が減少する様子を示す図。 しきい値電圧が下側シフトして書換え最大回数が減少する様子を示す図。 読出し電圧補正機能を備えた不揮発性半導体記憶装置の一構成例を示す図。 読出し電圧設定部の一構成例を示す図。 読出し電圧補正動作の一例を示すフローチャート。 しきい値電圧の上側シフト時に読出し電圧が補正される様子を示す図。 しきい値電圧の下側シフト時に読出し電圧が補正される様子を示す図。
<基本構成>
図1は、不揮発性半導体記憶装置の基本構成を示す図である。
本図の不揮発性半導体記憶装置NVM1は、大きく分けると、センスアンプSA1、第1電位供給手段PAD1(以下、パッドPAD1と称する)を有するメモリセルMC1、第4選択トランジスタM12、第5選択トランジスタM13、及び、第2電位供給手段PAD2(以下、パッドPAD2と称する)を備える。
センスアンプSA1は、トランジスタM1,M2,M3,M4、 第1トランジスタM6、第2トランジスタM14、第3トランジスタM5、インバータINV1、及び、抵抗R1で構成されている。
トランジスタM1,M2の2つのトランジスタは、pチャネルMOS型からなり、これら2つのトランジスタは良く知られたカレントミラー回路CUMの一部を構成している。カレントミラー回路CUMの出力電流Im2は、デプレション型からなるトランジスタM3と抵抗R1によって決定されている。トランジスタM1及びM2それぞれのソースは、いずれも電源電位VCCに接続されている。トランジスタM3のゲートは、接地電位GNDに接続されている。トランジスタM3のドレインは、トランジスタM1,M2の共通ゲートに接続されている。トランジスタM1のゲートとドレインは、共通接続されている。トランジスタM3のソースは、抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端は、接地電位GNDに接続されている。トランジスタM1,M2で構成されたカレントミラー回路CUMの出力電流Im2は、第3トランジスタM5のドレインに供給されている。
第1トランジスタM6は、センスアンプSA1の入力段を構成し、センスアンプSA1とメモリセルMC1とを結合させる役目を担うとともに、センスアンプSA1の第1の増幅手段の役割も担う。第1トランジスタM6のドレインと第3トランジスタM5のゲートは、第5ゲート制御手段VC5に共通接続されている。
トランジスタM2,M4,第3トランジスタM5の3つのトランジスタによって、1つの増幅手段が構成されている。トランジスタM4は、pチャネルMOS型であり、ソースが電源電位VCCに接続されており、ゲートが第4ゲート制御手段VC4に接続されており、ドレインが第3トランジスタM5のドレインに接続されている。トランジスタM2,M4は、ともに第3トランジスタM5の負荷となるが、トランジスタM4は、ノードAの電位を早くしきい値電圧Vthにするために、そのチャネル幅がトランジスタM2のそれよりも大きく設定されている。ノードAがしきい値電圧Vthになった後は、第4ゲート制御手段VC4によりトランジスタM4がオフされる。その後は、トランジスタM2のみが第3トランジスタM5の負荷となる。
第3トランジスタM5は、nチャネルMOS型である。第3トランジスタM5のゲートは、先にも述べたように、第1トランジスタM6のドレインと共に第5ゲート制御手段VC5に接続されている。センスアンプSA1のオン/オフは、第5ゲート制御手段VC5により制御される。第3トランジスタM5のソースは、第1トランジスタM6のゲートに接続されるとともに、ノードA(すなわち第1導電路)に結合されている。こうした第3トランジスタM5と第1トランジスタM6との回路接続は、良く知られた負帰還を成している。これにより、センスアンプSA1の増幅度を所定の大きさに設定すると共に、第1導電路の電位の安定化を図っている。
トランジスタM2,第3トランジスタM5は、センスアンプSA1の第2の増幅手段の役割を担い、上記第1の増幅手段に直列に接続されている。トランジスタM2, 第3トランジスタM5の共通接続点、すなわち、これらのトランジスタのドレインは、インバータINV1の入力端に接続されている。センスアンプSA1の出力OUTは、インバータINV1を介して取り出されている。インバータINV1は、例えばCMOSインバータからなる第3の増幅手段も兼ねている。
第2トランジスタM14は、センスアンプSA1の1つの特徴でもあり、不揮発性半導体記憶装置NVM1のテストモードにおいて、負のしきい値電圧の測定のために用意されている。第2トランジスタM14のドレインは、第1トランジスタM6のソースに接続されている。第2トランジスタM14のソースは、接地電位GNDに接続されている。第2トランジスタM14のゲートは、第3ゲート制御手段VC3に接続されている。不揮発性半導体記憶装置NVM1のノーマルモードにおいては、第1トランジスタM6のソースが常に第2トランジスタM14を介して接地電位GNDに結合されることになる。これにより、ノーマルモードでは、メモリセルMC1へのデータの書込み、読込み、及び消去が実行され、センスアンプSA1ではそれらのデータ信号の増幅作用が実行される。一方、テストモードでは第2トランジスタM14が常時オフに設定されている。
メモリセルMC1は、カラム選択トランジスタM7、ビット選択トランジスタM8、メモリトランジスタM9、第2選択トランジスタM10、第3選択トランジスタM11を備えている。
カラム選択トランジスタM7とビット選択トランジスタM8は、直列に接続されて複合トランジスタを成している。本明細書中では、こうした複合トランジスタを第1選択トランジスタと称している。
ビット選択トランジスタM8は、複数のメモリセルの中から1つのビットラインを選択する。ビット選択トランジスタM8のドレインは、カラム選択トランジスタM7のソースに接続されている。ビット選択トランジスタM8のソースは、メモリトランジスタM9のドレインに接続されている。ビット選択トランジスタM8のゲートは、ワードラインWLに接続されている。図1には、メモリセルMC1を1つ、すなわち1ビット分のみを示しているが、実際の不揮発性半導体記憶装置NVM1は、例えば128ビット、すなわち、128個のメモリセルを備えている。
カラム選択トランジスタM7は、複数のビットラインをまとめて、すなわち、所定ビット(たとえば8ビット)のビットラインを一単位として選択する。カラム選択トランジスタM7のドレインは、ノードA(すなわち第1導電路)に接続されている。カラム選択トランジスタM7のソースは、ビット選択トランジスタM8のドレインに接続されている。カラム選択トランジスタM7のゲートは、カラム選択ゲートCG1に接続されている。
なお、ビット選択トランジスタM8は、この種の不揮発性半導体記憶装置では必須であるが、カラム選択トランジスタM7は必ずしも必須ではない。従って、カラム選択トランジスタM7を用意するか否かは選択的事項の1つとなる。
パッドPAD1は、メモリトランジスタM9のしきい値電圧を測定する時に、メモリトランジスタM9の制御ゲートCG9に所定の電位、すなわち、第1供給電位Vpad1を印加するために用意されている。第1供給電位Vpad1は可変電位に設定されている。メモリトランジスタM9は、不揮発性のメモリトランジスタであり、EEPROMの主体となる記憶素子である。
第2選択トランジスタM10は、メモリトランジスタM9のソースを接地電位GNDに結合させるためのいわゆる、接地選択トランジスタとしての役割を担っている。第2選択トランジスタM10のドレインは、メモリトランジスタM9のソースに接続されている。第2選択トランジスタM10のソースは、接地電位GNDに接続されている。第2選択トランジスタM10のゲートは、第1ゲート制御手段VC1に接続されている。
第2選択トランジスタM10がオン状態に置かれると、メモリセルMC1のビットラインBLと接地電位GNDとの間に第1選択トランジスタ(カラム選択トランジスタM7、ビット選択トランジスタM8)、メモリトランジスタM9、及び、第2選択トランジスタM10からなる直列の導電路が形成される。第2選択トランジスタM10がオフ状態に置かれると、直列の導電路の形成は遮断される。
第3選択トランジスタM11は、nチャネル型のMOSトランジスタであり、ドレインがパッドPAD1に接続されており、ソースSがメモリトランジスタM9の制御ゲートCG9に接続されており、ゲートがノードD、すなわち、ワードラインWLに接続されている。第3選択トランジスタM11は、一般的にバイト選択トランジスタと称される。バイト選択トランジスタは、1ビットのメモリセル8ビット分を一括して選択することができるので、例えば、1バイト単位でデータを消去する時に利用される。
パッドPAD1には、不揮発性半導体記憶装置NVM1がノーマルモードに置かれた場合に、メモリトランジスタM9に対してデータの書込み、読出し、及び消去を実行するに適切な電圧が図示しない回路から印加される。
一方、不揮発性半導体記憶装置NVM1のテストモードにおいて、メモリトランジスタM9の負のしきい値電圧Vth2を測定する際には、パッドPAD1に対して、例えば2V〜0Vの範囲で、例えば0.1Vステップの電位が印加される。詳細は後述する。
第4選択トランジスタM12、第5選択トランジスタM13、及びパッドPAD2は、不揮発性半導体記憶装置NVM1のメモリトランジスタM9の負のしきい値電圧Vth2を測定するために用意されている。不揮発性半導体記憶装置NVM1のテストモード、すなわち、メモリトランジスタM9のしきい値電圧を測定する時に、第4選択トランジスタM12は、メモリトランジスタM9のソース、すなわち、ノードCを所定の電位に維持するために用意されている。また、第5選択トランジスタM13は、不揮発性半導体記憶装置NVM1のテストモードにおいて、センスアンプSA1のダイナミックレンジに不具合を与えない範囲で、第1導電路すなわちノードAの電位を高めるために用意されている。
第5選択トランジスタM13がテストモード時にオン状態に置かれると、ノードAの電位は(Vpad2+Vth)となる。ここでVthは第1トランジスタM6のしきい値電圧であり、第2供給電位Vpad2はパッドPAD2に印加されている。なお、ノーマルモードでのノードAの電位は、第2トランジスタM14がオン状態に置かれているので、第1トランジスタM6のしきい値電圧Vthとほぼ同じ値となる。従って、テストモードにおけるノードAの電位は、ノーマルモードに比べて第2供給電位Vpad2だけ上昇される。こうして上昇された電位は、第1選択トランジスタ(カラム選択トランジスタM7とビット選択トランジスタM8)を介してメモリトランジスタM9のドレインに印加される。これによって、メモリトランジスタM9のドレイン・ソース間には負のしきい値電圧Vth2の測定を正常に行うに十分な電位が与えられる。
第4選択トランジスタM12及び第5選択トランジスタM13は、共にnチャネル型MOSトランジスタで構成されている。このように、第4選択トランジスタM12は、第3選択トランジスタM11と同導電型に選ばれ、かつ、両トランジスタM11及びM12のチャネル長、チャネル幅などの物理的なサイズも同じになるように選ばれている。これにより、両トランジスタM11及びM12のゲート・ソース間のしきい値電圧は、ほぼ等しくなり、オン抵抗もほぼ等しくなるので、両トランジスタM11及びM12に同じゲート電圧を与えた時には、それぞれのドレイン・ソース間に生じる電圧降下分が等しくなる。
第3選択トランジスタM11と第4選択トランジスタM12のゲート・ソース間での電圧降下分(しきい値)を等しく設定することは、負のしきい値電圧Vth2の測定に際して極めて重要なことである。なぜならば、メモリトランジスタM9の負のしきい値電圧Vth2を測定するとき、メモリトランジスタM9の制御ゲートCG9には、パッドPAD1から第3選択トランジスタM11のドレイン・ソースの導電路を介して第1供給電位Vpad1が印加されるとともに、メモリトランジスタM9のソースには、パッドPAD2から第4選択トランジスタM12のドレイン・ソースの導電路を介して第2供給電位Vpad2がそれぞれ印加されるからであり、2つのゲート・ソースの導電路での電圧降下分(しきい値)が等しければ、第1供給電位Vpad1と第2供給電位Vpad2との差分をもって負のしきい値電圧Vth2とみなせるからである。
パッドPAD2に例えば2Vの第2供給電位Vpad2を印加すると、第4選択トランジスタM12と第5選択トランジスタM13それぞれのドレインには2Vが供給される。この時、両トランジスタM12及びM13のゲートに接続された第2ゲート制御手段VC2に高電位を印加すると、両トランジスタM12及びM13は共にオン状態となる。
パッドPAD2と第4選択トランジスタM12及び第5選択トランジスタM13それぞれのドレインとが共通に接続されている。第4選択トランジスタM12のソースとメモリトランジスタM9のソース(ノードC)と第2選択トランジスタM10のドレインとが共通に接続されている。第2選択トランジスタM10のソースは、接地電位GNDに接続されている。第5選択トランジスタM13のソースと第1トランジスタM6のソースと第2トランジスタM14のドレインとが共通に接続されている。
パッドPAD2は、不揮発性半導体記憶装置NVM1のテストモードでは、メモリトランジスタM9のソース電位を決定するとともに、メモリセルMC1のドレイン電圧、すなわちノードA(第1導電路)、延いては、センスアンプSA1のバイアス電圧をも同時に決定する基準電圧となる。
微細化されたnチャネルMOSトランジスタのドレインに電圧を印加すると、ドレイン近傍に高電界領域が形成される。この領域にキャリアが流れ込むとキャリアは電界により高いエネルギーを得てホットキャリアとなる。そのうち、あるものはフォノン散乱し、あるものはインパクトイオン化によりエネルギーが失われる。しかし、ホットキャリアの中でシリコン−酸化シリコンの電位障壁を越えられるだけのエネルギーを持ったものが、ゲート酸化膜に注入され、MOSトランジスタのしきい値電圧や相互コンダクタンスの変動を引き起こす原因となる。
メモリセルに対して書換え、すなわちデータの書込みと消去とを繰り返していくと上記現象が徐々に進行し、メモリセルのしきい値電圧が徐々に変動していくことが知られている。また、メモリセルを半導体基板に作製する場合、製造プロセスのばらつきが原因でゲート酸化膜圧などにばらつきが生じ、メモリセルのしきい値にもある程度のばらつきを生じてしまうことが知られている。
図2は、メモリセルの書換え回数によるメモリセルのしきい値電圧の変化を模式的に表した図である。横軸(対数軸)はメモリセルの書換え回数Nwを示しており、縦軸はメモリセルの正のしきい値電圧Vth1及び負のしきい値電圧Vth2の変化を示している。
通常、メモリセルにデータ“1”が書込まれた時のしきい値電圧と、メモリセルにデータ“0”が書込まれている時のしきい値電圧には違いが生じる。データ“0”が書込まれた時のしきい値電圧は、通常0V以下となるので、一般的に「負のしきい値電圧」とも称される。また、データ“1”が書込まれた時のしきい値電圧は、通常0Vを超えるので、一般的に「正のしきい値電圧」と称される。
図2において、正のしきい値電圧Vth1は、メモリセルMC1を構成するメモリトランジスタM9にデータ“1”が書込まれた時のしきい値電圧を示している。一方、負のしきい値電圧Vth2は、メモリトランジスタM9にデータ“0”が書き込まれた時のしきい値電圧を示している。
正のしきい値電圧Vth1は、書換え回数Nwの増加に従って、徐々に低下していくことが知られている。ここで、書換え回数Nwとは、メモリセルMC1へのデータの書込み(ライト)及び消去を合わせた回数である。正のしきい値電圧Vth1の最小値Vth1(min)及び最大値Vth1(max)も当然のことながら書換え回数Nwの増加と共に低下していく。しかし、しきい値電圧Vth1の分布Dth1は、書込み回数Nwが増加してもほぼ初期の分布と同じであることが知られている。したがって、正のしきい値電圧Vth1の最小値Vth1(min)及び最大値Vth1(max)も図2に示すように書換え回数Nwの増加と共に同じ分布幅をもって低下していくことになる。当然のことではあるが、分布Dth1の中央値Vth1(cen)や平均値Vth1(ave)でみても同じことになる。
一方、負のしきい値電圧Vth2は、書換え回数Nwの増加に伴い、徐々に上昇していくことが知られている。負のしきい値電圧Vth2の最大値Vth2(max)及び最小値Vth2(min)も当然のことながら書換え回数Nwの増加と共に上昇していく。しかし、しきい値電圧Vth2の分布Dth2は、書換え回数Nwが増加してもほぼ初期の分布と同じであることが知られている。したがって、負のしきい値電圧Vth2の最大値Vth2(max)及び最小値Vth2(min)も図2に示すように書換え回数Nwの増加と共に同じ分布幅をもって上昇していくことになる。当然のことであるが、分布Dth2の中央値Vth2(cen)や平均値Vth2(ave)でみても同じことになる。
図2に示した読出し電圧Vwは、不揮発性半導体記憶装置NVM1のメモリセルMC1に蓄積されたデータを読み出す時の電圧を示している。読出し電圧Vwは、データ“0”及びデータ“1”の2つのデータを読み出すことになるので、正のしきい値電圧Vth1の分布Dth1と負のしきい値電圧Vth2の分布Dth2に基づき、両者の分布のほぼ中間の値に設定されることになる。読出し電圧Vwが、正のしきい値電圧の分布Dth1または負のしきい値電圧の分布Dth2のいずれかに一方に偏って設定されるとなると、書換え最大回数Nw(max)が低下し、不揮発性半導体記憶装置NVM1の寿命は短くなってしまう。
読出し電圧Vwの設定にあたっては、正のしきい値電圧の分布Dth1に基づいて、正のしきい値電圧の最小値Vth1(min)を求めるとともに、負のしきい値電圧の分布Dth2に基づいて、負のしきい値電圧の最大値Vth2(max)を求めておき、それぞれの値から、読出し電圧Vwを、Vw=(Vth1(min)+Vth2(max))/2として設定するとよい。
また、別の設定方法としては、正のしきい値電圧の分布Dth1に基づいて、正のしきい値電圧の平均値Vth1(ave)を求めるとともに、負のしきい値電圧の分布Dth2に基づいて、負のしきい値電圧の平均値Vth2(ave)を求めておき、それぞれの値から、読出し電圧Vwを、Vw=(Vth1(ave)+Vth2(ave))/2として設定することも可能である。
また、さらに別の設定方法としては、正のしきい値電圧の分布Dth1に基づいて、正のしきい値電圧の中央値Vth1(cen)を求めるとともに、負のしきい値電圧の分布Dth2に基づいて、負のしきい値電圧の中央値Vth2(cen)を求めておき、それぞれの値から、読出し電圧Vwを、Vw=(Vth1(cen)+Vth2(cen))/2として設定することも可能である。
なお、読出し電圧Vwの設定手法は、上記3つの方法に限定されない。例えば、上記3つの組み合わせであっても良い。例えば、正のしきい値電圧の最小値Vth1(min)と負のしきい値電圧の平均値Vth2(ave)を参考にして設定することもできる。いずれにしても、正負それぞれのしきい値電圧の分布状態Dth1及びDth2に鑑みて、読出し電圧Vwが設定されることになる。
図3は、メモリセルMC1の負のしきい値電圧Vth2の測定時における主なノードのタイミングチャートである。以下、図1を参照しながら図3について説明する。
図3の(a)段は、パッドPAD1に印加される第1供給電位Vpad1の時間的な遷移を示す。第1供給電位Vpad1は、メモリセルMC1の負のしきい値電圧Vth2を測定するための測定入力電位の役割を担う。第1供給電位Vpad1は、時刻t0から時刻t4までの区間、たとえば2Vに維持されている。その後、時刻t4では1.9Vに、時刻t5では1.8Vという具合に、0.1Vステップで徐々に低くなるように調整されている。時刻t6から時刻t7までの区間は、説明及び作図の便宜上割愛している。時刻t7に至ると、第1電位供給電位Vpad1は0.3Vに、時刻t8では0.2Vに、時刻t9では0.1Vに、時刻t10では0Vになるようにそれぞれ調整される。
図3の(b)段は、パッドPAD2に印加される第2供給電位Vpad2の時間的な遷移を示す。第2供給電位Vpad2は、メモリセルMC1の負のしきい値電圧Vth2を測定するための基準電位としての役割を担う。第2供給電位Vpad2は、時刻t1に達すると、負のしきい値電圧Vth2の測定が完了する時刻t10までの区間において、例えば2Vの固定電位に維持される。
図3の(c)段は、ノードAの電位を示す。ノードAに生じる電位の大きさとタイミングは、パッドPAD2に印加される第2供給電位Vpad2に追随する。したがって、第2供給電位Vpad2が立ち上がる時刻t1から間もない時刻t2に達すると、ノードAの電位は(Vpad2+Vth)に固定される。ここで、Vthは第1トランジスタM6のゲート・ソース間のしきい値電圧である。
図3の(d)段は、ノードB(=メモリトランジスタM9のゲート)の電位を示す。ノードBに生じる電位の大きさとタイミングは、パッドPAD1に印加される第1供給電位Vpad1とワードラインWL(=ノードD)に印加される電位の大きさと立ち上がりタイミングに追随する。従って、時刻t3で2Vとなり、時刻t4では1.9Vとなり、時刻t5では1.8Vとなる。以降の時刻においても、パッドPAD1に印加される電位に追随し、その大きさも第1供給電位Vpad1と同じになる。
図3の(e)段は、ノードCの電位を示す。ノードCに生じる電位の大きさとタイミングは、パッドPAD2に印加される第2供給電位Vpad2の大きさと立ち上がりタイミングに追随する。したがって、時刻t2に達すると、ノードCの電位は2Vとなり、以降の区間においてもこの電位が維持される。
図3の(f)段は、ノードDの高電位VPPを示す。ノードDすなわちワードラインWLに印加される電位は、第3選択トランジスタM11を十分にオンさせるに足りる電位に設定されている。ノードDの高電位VPPは、例えば15V〜17Vである。
図3の(g)段は、図3の(d)段に示したノードBの電位によって、メモリトランジスタM9がオフ状態からオン状態に、または、オン状態からオフ状態に遷移したという前提での負のしきい値電圧Vth2を示している。すなわち、時刻t3〜t4の区間では、ノードBの電位が2Vである時に、メモリトランジスタM9が例えばオフ状態からオン状態に遷移した場合の負のしきい値電圧Vth2は、0Vであることを示している。これと同様に、時刻t4〜t5、時刻t5〜t6、時刻t7〜t8、時刻t8〜t9、及び、時刻t9〜t10において、メモリトランジスタM9がオフ状態からオン状態に遷移した場合の負のしきい値電圧Vth2は、それぞれ、−0.1V、−0.2V、−1.7V、−1.8V、及び、−1.9Vであるとして測定される。なお、ノードBの電位が立ち上がるまでの時刻t0〜t3では負のしきい値電圧Vth2を測定できないので不定となる。
一方、メモリセルMC1のメモリトランジスタM9の正のしきい値電圧Vth1を測定する時には、第1選択トランジスタ(カラム選択トランジスタM7、ビット選択トランジスタM8)、第2選択トランジスタM10、第3選択トランジスタM11をオン状態とする。また、第4選択トランジスタ12及び第5選択トランジスタM13は、オフ状態にそれぞれ設定される。すなわち、パッドPAD2への電位供給を遮断し、パッドPAD1に第1供給電位Vpad1を可変しながら印加し、メモリトランジスタM9のオン/オフ状態の遷移をセンスアンプSA1で検出して測定する。
図4は、図3に示したパッドPAD1に印加する、いわゆる測定入力電位としての第1供給電位Vpad1を時間軸ではなく測定回数で示したものである。図3においては、横軸を時間軸とし、例えば、図3の(d)段には、時刻t3でノードBの電位が2Vに遷移し、時刻t4を境界に、ノードBの電位が2.0Vから1.9Vにすばやく遷移する状態を示した。しかし、実際の測定では、2.0Vの第1供給電位Vpad1VをメモリトランジスタM9に印加した後、一旦負のしきい値電圧Vth2を測定し、測定が終わった後に第1供給電位Vpad1を1.9Vに可変している。こうした測定は、電位2.0Vでの測定を1回目、電位1.9Vでの測定を2回目、1.8Vでの測定を3回目として、以降、第1供給電位Vpad1を0.3V、0.2V、0.1V、及び、0Vでのそれぞれの測定を18回目、19回目、20回目、及び、21回目とみることができる。図4は、こうした視点で第1供給電位Vpad1の可変状態を示したものである。
図4に示したものは、負のしきい値電圧Vth2を測定するにあたり、パッドPAD1に印加する電位を、2.0Vから0Vまで、0.1Vステップで変化させる状態を示している。したがって、測定回数は1から21までの21回となる。21回の測定は、1つのチップに対して行う最大の回数となる。測定回数が1回目、すなわち、最初の測定では、第1供給電位Vpad1は、2.0Vに設定される。この時にメモリトランジスタM9がオン/オフ状態の遷移をセンスアンプSA1側で測定する。仮に電位2.0VでメモリトランジスタM9のオン/オフの遷移が測定された場合には、負のしきい値電圧Vth2は0Vとなる。もし電位2.0Vでの動作の反転が検出されなかった場合には、電位を1.9Vに下げて再びメモリトランジスタM9の動作の反転状態を確認し、この動作を継続していく。仮に18回目の測定、すなわち、第1供給電位Vpad1=0.3VでメモリトランジスタM9の動作の反転が確認された場合の負のしきい値電圧Vth2は、−1.7Vとなる。同様に、最終回である21回目にメモリトランジスタM9の動作の反転状態が検出された場合の負のしきい値電圧Vth2は、−2.0Vとなる。上述のように、負のしきい値電圧Vth2を測定する回数は、最小で1回、最大で21回となる。
なお、負のしきい値電圧Vth2の分布状態を精度よく知る為には、パッドPAD1に印加する第1供給電位Vpad1の範囲を広くすること、さらには、測定のステップ電位を小さくすることが考えられる。いずれにしても、こうした選択は、許容できる測定時間を考慮して決定されることになる。
図5は、図1に示す不揮発性半導体記憶装置NVM1がテストモード及びノーマルモードで使用される時の主なノードの電位状態と主なトランジスタのオン/オフ状態を示す。
まず、テストモード、すなわち、メモリセルMC1を構成するメモリトランジスタM9のしきい値電圧を測定する動作状態では、正のしきい値電圧Vth1と負のしきい値電圧Vth2のいずれを測定するかにより、主なノードの電位や主なトランジスタのオン/オフ状態が異なってくる。
テストモードで正のしきい値電圧Vth1を測定する場合、パッドPAD1には、例えば、2V〜4Vの第1供給電位Vpad1が、例えば、2V,2.1V,2.2V,…,3.8V,3.9V,4.0Vという具合に0.1Vステップで印加される。このとき、パッドPAD2は使用対象外であり、例えばオープン状態に置かれている。
なお、このとき、ノードAの電位は、第1トランジスタM6のしきい値電圧Vthにほぼ等しい。正確には第2トランジスタM14のドレイン側の電圧が加算されるが、こうした電圧はしきい値電圧Vthに比べて無視できるとみなしている。
また、ノードBの電位、すなわち、メモリトランジスタM9の制御ゲートCG9の電位は、パッドPAD1に印加される第1供給電位Vpad1とほぼ等しくなる。正確には第3選択トランジスタM11(バイト選択トランジスタ)のドレイン・ソース間の電圧分だけ第1供給電位Vpad1より低くなるが、こうした電圧の大きさも無視している。
また、ノードCの電位、すなわち、メモリトランジスタM9のソース電位は、ほぼ接地電位GNDと等しい0Vとなる。これは第2選択トランジスタM10がオン状態に置かれているからである。
また、ノードDの電位、すなわち、第1選択トランジスタM8と第3選択トランジスタM11(バイト選択トランジスタ)それぞれのゲート(=ワードラインWL)の電位は、高電位VPPに置かれている。
なお、テストモードで正のしきい値電圧Vth1を測定する際、第4選択トランジスタM12、第5選択トランジスタM13、第1選択トランジスタM7(カラム選択トランジスタ)、第2選択トランジスタM10、及び、第2トランジスタM14は、図5に示すように、それぞれ、オフ、オフ、オン、オン、及び、オンになる。また、第1選択トランジスタM8と第3選択トランジスタM11は、いずれもオンになる。
一方、テストモードで負のしきい値電圧Vth2を測定する際、パッドPAD1には、例えば、2V〜0Vの第1供給電位Vpad1が、例えば、2V,1.9V,1.8V,…,0.2V,0.1V,0Vという具合に0.1Vステップで印加される。
このとき、パッドPAD2に印加される第2供給電位Vpad2としては、固定電位の2Vが与えられている。すなわち、パッドPAD1に印加される第1供給電位Vpad1は、パッドPAD2に印加される第2供給電位Vpad2よりも低くなるように選ばれている。こうした大きさの電位の関係を持たせることで、負の電位供給手段を用いずに、メモリトランジスタM9の負のしきい値電圧Vth2を測定することが可能となる。
なお、このとき、ノードAの電位は、第1トランジスタM6のしきい値電圧Vthに、パッドPAD2に印加した第2供給電位Vpad2を加算した(Vpad2+Vth)となる。上昇されたノードA(=第1導電路)の電位は、第1選択トランジスタ(カラム選択トランジスタM7、ビット選択トランジスタM8)を介してメモリトランジスタM9のドレインDに印加される。これによって、メモリトランジスタM9の負のしきい値電圧Vth2を測定することが可能となる。もし、ノードAの電位が、メモリトランジスタM9のソース電位(=第2供給電位Vpad2)よりも低い時には、メモリトランジスタM9の負のしきい値電圧Vth2の測定は不十分となる。
また、ノードBの電位、すなわち、メモリトランジスタM9の制御ゲートCG9の電位は、第1供給電位Vpad1と等しくなり、2V〜0Vの範囲で電位が変化される。
また、ノードCの電位、すなわち、メモリトランジスタM9のソース電位は、パッドPAD2の電位とほぼ等しい2Vに置かれる。
また、ノードDの電位、すなわち、第3選択トランジスタM11(バイト選択トランジスタ)のゲート(=ワードラインWL)の電位としては、正のしきい値電圧Vth1の測定時と同様に高電位VPPが与えられている。
なお、テストモードで負のしきい値電圧Vth2を測定する際、第4選択トランジスタM12、第5選択トランジスタM13、第1選択トランジスタM7(カラム選択トランジスタ)、第2選択トランジスタM10、及び、第2トランジスタM14(第2トランジスタ)は、図5に示すように、それぞれ、オン、オン、オン、オフ、及び、オフになる。また、第1選択トランジスタM8と第3選択トランジスタM11は、いずれもオンになる。したがって、負のしきい値電圧Vth2の測定時は、正のしきい値電圧Vth1の測定時とは、第1選択トランジスタM7及びM8、並びに、第3選択トランジスタM11を除いて、他のトランジスタのオン/オフ状態が互いに反転されている。
図1に示した不揮発性半導体記憶装置NVM1をノーマルモードで使用する場合には、テストモードでの条件とは異なる。ノーマルモードでは、メモリセルMC1に対してデータの読出し、書込み(ライト)、または、消去(イレース)の3つの動作を実行することになるが、いずれの場合においても、パッドPAD1及びパッドPAD2は、使用対象外(不使用)となる。従って、第4選択トランジスタM12及び第5選択トランジスタM13は、常時オフ状態に置かれている。個々に少し詳しくみてみると、次のとおりである。
ノーマルモードでの読出しでは、ノードAの電位、すなわち、オペアンプSA1の入力段を構成する第1トランジスタM6のゲート電位は、そのゲート・ソース間のしきい値電圧Vthにほぼ等しい。正確には、ノードAの電位には、第2トランジスタM14のドレイン側の電圧が加算されるが、こうした電圧はしきい値電圧Vthに比べて無視できるとみなしている。
ノードBの電位、すなわち、メモリトランジスタM9の制御ゲートCG9の電位は、正のしきい値電圧Vth1の分布と負のしきい値電圧Vth2の分布から決定された所定の電位が与えられる。ここで、所定の電位は、図2に示した読出し電圧Vwに相当する。この読出し電圧Vwは、チップ単位で設定され、例えば、図2に示したように、読出し電圧Vwは、Vw=(Vth1(min)+Vth2(max))/2の大きさに設定された値である。
ノードCの電位、すなわち、メモリトランジスタM9のソース電位は、ほぼ接地電位GNDと等しい0Vとなる。これは第2選択トランジスタM10がオン状態に置かれているからである。
ノードDの電位、すなわち、第1選択トランジスタM8(ビット選択トランジスタ)と第3選択トランジスタM11(バイト選択トランジスタ)それぞれのゲート(=ワードラインWL)の電位としては、電源電位VCCが与えられている。
ノーマルモードの読出し時において、第4選択トランジスタM12、第5選択トランジスタM13、第1選択トランジスタM7(カラム選択トランジスタ)、第2選択トランジスタM10、及び、第2トランジスタM14の動作状態は、図5に示したように、それぞれ、オフ、オフ、オン、オン、及び、オンに置かれることになる。
ノーマルモードでの書込み(ライト)では、ノードAの電位、すなわち、オペアンプSA1の入力段を構成する第1トランジスタM6のゲート電位は、ほぼ接地電位GNDと等しい0Vに置かれている。ノードBの電位、すなわち、メモリトランジスタM9の制御ゲートCG9の電位もほぼ0Vに置かれている。ノードCの電位、すなわち、メモリトランジスタM9のソース電位は、オープン状態に置かれる。ノードDの電位、すなわち、第1選択トランジスタM8と第3選択トランジスタM11(バイト選択トランジスタ)のゲート(=ワードラインWL)それぞれのゲート電位としては、高電位VPPが与えられる。
ノーマルモードの書込み(ライト)時において、第4選択トランジスタM12、第5選択トランジスタM13、第1選択トランジスタM7(カラム選択トランジスタ)、第2選択トランジスタM10、及び、第2トランジスタM14の動作状態は、図5に示したように、それぞれ、オフ、オフ、オフ、オフ、及び、オンに置かれることになる。
ノーマルモードでの消去(イレース)では、ノードAの電位、すなわち、センスアンプSA1の入力段を構成する第1トランジスタM6(第1トランジスタ)のゲート電位は、ほぼ0Vとなる。ノードBの電位、すなわち、メモリトランジスタM9の制御ゲートCG9の電位は、浮遊ゲートFGに蓄積された電子を接地電位GND側に引き抜くために高電位VPPに置かれている。ノードCの電位、すなわち、メモリトランジスタM9のソース電位は、メモリトランジスタM9の浮遊ゲートFG9に蓄積された電子を接地電位GND側に導くために、当然のことながらほぼ0Vに置かれる。ノードDの電位、すなわち、第1選択トランジスタM8(ビット選択トランジスタ)と第3選択トランジスタM11(バイト選択トランジスタ)それぞれのゲート(=ワードラインWL)の電位としては、高電位VPPが与えられている。
ノーマルモードの消去(イレース)時において、第4選択トランジスタM12、第5選択トランジスタM13、第1選択トランジスタM7(カラム選択トランジスタ)、第2選択トランジスタM10、及び、第2トランジスタM14の動作状態は、図5に示したように、それぞれ、オフ、オフ、オフ、オン、及び、オンに置かれることになる。
なお、図1には、メモリセルMC1に1つの不揮発性のメモリトランジスタM9を含むものを例示したが、不揮発性のメモリトランジスタM9が複数個直列に接続される構成、例えばNAND型のフラッシュメモリの正及び負のしきい値電圧の測定にも適用できる。
以上説明したように、不揮発性半導体記憶装置NVM1は、従前の構成と比べて極めて少ない追加素子(メモリセルMC1の第4選択トランジスタM12、第5選択トランジスタM13、パッドPAD2、並びに、センスアンプSA1の第2トランジスタM14)により、メモリセルMC1の正負のしきい値電圧を測定することが可能となる。
<読出し電圧に関する考察>
メモリセルMC1の書換え回数Nwを最大化するためには、正のしきい値電圧Vth1(=メモリセルMC1にデータ”1”が書き込まれている時のしきい値電圧)と、負のしきい値電圧Vth2(=メモリセルMC1にデータ”0”が書き込まれている時のしきい値電圧)との中間値(=平均値)に、読出し電圧Vwを設定しておくことが必須である。
しかしながら、メモリセルMC1の製造ばらつきなどに起因して、しきい値電圧Vth1及びVth2がそれぞれの代表値からシフトした場合には、両者の中間値が予め設定された読出し電圧Vw(=固定値)からずれるので、メモリセルMC1の書換え最大回数Nw(max)が減少してしまう。以下、図6A〜図6Cを参照して、具体的に説明する。
図6Aは、しきい値電圧Vth1及びVth2がいずれも代表値であるとき(=シフトしていないとき)の書換え最大回数Nw(max)を示す図である。本図の場合には、しきい値電圧Vth1及びVth2の中間値(=(Vth1+Vth2)/2)と、予め設定された読出し電圧Vwとが一致している。従って、書換え最大回数Nw(max)が意図した回数を下回ることはない。
図6Bは、しきい値電圧Vth1及びVth2がそれぞれの代表値から上側シフトしたときに、書換え最大回数Nw(max)が減少する様子を示す図である。本図のように、しきい値電圧Vth1及びVth2の中間値が読出し電圧Vwよりも高くなると、図6Aの場合よりも少ない書き換え回数Nwで、負のしきい値電圧Vth2が読出し電圧Vwを上回るようになる。従って、書換え最大回数Nw(max)は、その分だけ減少する。
図6Cは、しきい値電圧Vth1及びVth2がそれぞれの代表値から下側シフトしたときに、書換え最大回数Nw(max)が減少する様子を示す図である。本図のように、しきい値電圧Vth1及びVth2の中間値が読出し電圧Vwよりも低くなると、図6Aの場合よりも少ない書き換え回数Nwで、正のしきい値電圧Vth1が読出し電圧Vwを下回るようになる。従って、書換え最大回数Nw(max)は、その分だけ減少する。
<読出し電圧補正機能を備えた不揮発性半導体記憶装置>
上記のような書換え最大回数Nw(max)の減少を改善すべく、以下では、読出し電圧補正機能を備えた不揮発性半導体記憶装置について提案する。
図7は、読出し電圧補正機能を備えた不揮発性半導体記憶装置の一構成例を示す図である。本図の不揮発性半導体記憶装置1は、通常メモリ10と、ダミーメモリ20と、センスアンプ30と、ロジック部40と、読出し電圧設定部50と、を有する。
通常メモリ10は、データを任意に書き換えることのできる不揮発性記憶ブロック(=第1メモリに相当)であり、複数のメモリセル11(*)(ただし、*=0,1,…)により形成されている。メモリセル11(*)の内部構成及び動作については、図1におけるメモリセルMC1と同様であるため、重複した説明は割愛する。
ダミーメモリ20は、通常メモリ10が形成される領域の中央部と外縁部との間でメモリセル11(*)の特性がばらつかないように、外縁部のメモリセル11(*)(本図のの例では、メモリセル11(0))に隣接して形成されたダミーメモリセル21を含む。ダミーメモリセル21の内部構成及び動作については、図1におけるメモリセルMC1と同様であるため、重複した説明は割愛する。
一般に、特性がばらつきやすいダミーメモリは、不使用とされることが多いが、本構成例の不揮発性半導体記憶装置1では、通常メモリ10に印加される読出し電圧Vwの設定値を記憶するための不揮発性記憶ブロック(=第2メモリに相当)として、ダミーメモリ20が積極的に活用されている。このような構成を採用することにより、不揮発性半導体記憶装置1のチップ面積を不必要に増大することなく、読出し電圧補正機能を導入することが可能となる。ただし、読出し電圧Vwの設定値を記憶する手段としては、OTPROM[one time programmable read only memory]などを別途組み込むことも可能である。
なお、読出し電圧Vwの設定値を算出してダミーメモリ20に書き込む作業は、不揮発性半導体記憶装置1の初期設定作業として、製品出荷時などに予め実施しておくとよい。これについては後述する。
センスアンプ30の入力ノードA(図1を参照)は、カラム選択トランジスタM7及びビットラインBLを介して、メモリセル11(*)及びダミーメモリセル21(特にそれぞれのビット選択トランジスタM8のドレイン)に接続されており、通常メモリ10とダミーメモリ20の双方から選択的にデータを読み出すための手段として機能する。なお、センスアンプ30で読み出されたデータは、読出し信号S1として、センスアンプ30の出力ノードOUTからロジック部40に出力される。センスアンプ30の内部構成及び動作については、図1のセンスアンプSA1と同様であるため、重複した説明は割愛する。
ロジック部40は、不揮発性半導体記憶装置1の全体動作を統括する手段であり、特に読出し電圧補正機能に関連する動作としては、通常メモリ10からデータを読み出す前にダミーメモリ20から読出し電圧Vwの設定値を読み出し、その際にセンスアンプ30から入力される読出し信号S1(=読出し電圧Vwの設定値)に応じて制御信号S2を生成する。当該動作については、後ほど詳細に説明する。
読出し電圧設定部50は、ロジック部40から入力される制御信号S2に応じて読出し電圧Vwを設定する。以下では読出し電圧設定部50の構成及び動作について説明する。
<読出し電圧設定部>
図8は、読出し電圧設定部50の一構成例を示す図である。本構成例の読出し電圧設定部50は、NMOSFET[N-channel type metal oxide semiconductor field effect transistor]51〜55と、電流源56及び57と、可変抵抗58と、を含む。なお、NMOSFET51、52及び55はいずれもエンハンスメント型であり、NMOSFET53及び54はいずれもデプレション型である。
電流源56の第1端は、電源電位に接続されている。電流源56の第2端は、NMOSFET51のドレインに接続されている。NMOSFET51及び52それぞれのゲートは、NMOSFET51のドレインに接続されている。NMOSFET51及び52それぞれのソースは、接地電位に接続されている。
電流源57の第1端は、電源電位に接続されている。電流源57の第2端は、NMOSFET53のゲートと可変抵抗58の第1端に接続されている。可変抵抗58の第2端は接地電位に接続されている。可変抵抗58の制御端は、制御信号S2の入力ノードに接続されている。
NMOSFET53のドレインは、電源電位に接続されている。NMOSFET52のドレインとNMOSFET53のソースは、NMOSFET54のドレインに接続されている。NMOSFET54のソースとNMOSFET55のドレインは、読出し電圧Vwの出力ノードに接続されている。NMOSET55のソースは、接地電位に接続されている。NMOSFET54のゲートは、制御電圧Vaの入力ノードに接続されている。NMOSFET55のゲートは、制御電圧Vbの入力ノードに接続されている。
上記構成から成る読出し電圧設定部50において、可変抵抗58の抵抗値は、制御信号S2に応じて可変制御される。可変抵抗58の抵抗値が引き上げられると、可変抵抗58の第1端に現れるノード電圧V51が高くなるので、NMOSFET54のドレインに現れるノード電圧V52も高くなる。逆に、可変抵抗58の抵抗値が引き下げられると、ノード電圧V51が低くなるので、ノード電圧V52も低くなる。
制御電圧Vaがハイレベルとされて、制御電圧Vbがローレベルとされた場合には、NMOSFET54がオンしてNMOSFET55がオフする。従って、ノード電圧V52が読出し電圧Vwとして出力される。一方、制御電圧Vaがローレベルとされて、制御電圧Vbがハイレベルとされた場合には、NMOSFET54がオフしてNMOSFET55がオンする。従って、ノード電圧V52に依ることなく、読出し電圧Vwが接地電位に固定される。このように、読出し電圧設定部50は、制御電圧Va及びVbに応じて、読出し電圧Vwの出力可否が切り替えられる。
<初期設定作業>
不揮発性半導体記憶装置1の初期設定作業では、読出し電圧Vwの設定値を算出して、ダミーメモリ20に予め記憶させておく必要がある。以下では、一連の初期設定作業について具体的に説明する。
まず、複数のメモリセル11(*)を測定対象として、正のしきい値電圧Vth1と負のしきい値電圧Vth2を測定し、それぞれの分布Dth1及びDth2を取得する。この測定作業については、図1〜図5を用いて、これまでに説明してきた通りであるので、重複した説明を割愛する。
次に、読出し電圧Vwが正のしきい値電圧Vth1と負のしきい値電圧Vth2との中間値(=(Vth1+Vth2)/2)に設定されるように、読出し電圧Vwの設定値を算出する。例えば、読出し電圧Vwを所定の基準値(例えば1V)から上下にシフトするための補正値(オフセット値や補正係数)として、上記の設定値を算出すればよい。
最後に、上記で算出された読出し電圧Vwの設定値をダミーメモリ20に記憶させる。なお、上記の設定値は、通常メモリ10を形成する全てのメモリセル1(*)に共通である。従って、これを記憶するためのダミーメモリセル21は、数ビット分あれば足りる。
<読出し電圧補正動作>
図9は、不揮発性半導体記憶装置1における読出し電圧補正動作の一例を示すフローチャートである。なお、一点鎖線よりも左側には、ユーザ側(装置外部)から見える不揮発性半導体記憶装置1の動作が10番台のステップ番号(S11及びS12)を付して示されている。一方、上記一点鎖線よりも右側には、不揮発性半導体記憶装置1の内部で自動的に行われる動作が20番台のステップ番号(S21〜S24)を付して示されている。また、本図では、実線矢印が新規フロー(=読出し電圧補正機能あり)を示しており、破線矢印が従来フロー(=読出し電圧補正機能なし)を示している。
ステップS11において、不揮発性半導体記憶装置1の外部からリードオペコードが入力されると、フローがステップS21に移行し、ダミーメモリ20のデータ(=読出し電圧Vwの設定値)がセンスアンプ30で読み出される。先出の図7を参照して述べると、ステップS21では、ダミーメモリ20に接続されているダミーワードラインWLdがハイレベルとされて、通常メモリ10に接続されているワードラインWL*が全てローレベルとされる。その結果、ダミーメモリ20のデータがセンスアンプ30で読み出される。
なお、ダミーメモリ20に対しては、基本的にデータの書換えが行われないので、書換え動作の繰り返しに伴う劣化を考慮する必要がない。従って、ダミーメモリ20の読出し電圧Vdについては、所定の固定値(例えば1V)に設定しておけば足りる。
次に、ステップS22では、ロジック部40を経由して読出し電圧Vwの補正が掛けられる。このとき、ロジック部40は、リードオペコードの入力期間中に、ダミーメモリ20からのデータ読出し動作と読出し電圧Vwの補正動作を完了しておくことが望ましい。そのためには、装置外部から入力されるオペコードの内容を問わず、装置外部からチップセレクト信号が入力された時点でフローがステップS21に移行するようにしてもよい。なお、制御信号S2に応じた読出し電圧Vwの設定動作については、図8を参照しながら既に説明済みであるので、重複した説明を割愛する。
次に、ステップS23では、通常メモリ10のデータがセンスアンプ30で読み出される。例えば、先出の図7を参照しつつ、メモリセル11(0)からデータを読み出す場合について説明する。この場合、ステップS23では、メモリセル11(0)に接続されているワードラインWL0がハイレベルとされて、その余のワードラインWL1,WL2…が全てローレベルとされる。また、メモリセル11(0)の読出し電圧V0としては、ステップS22で補正された読出し電圧Vwが印加される。一方、ダミーメモリ20に接続されているダミーワードラインWLdは、ローレベルとされる。その結果、メモリセル11(0)に記憶されているデータがセンスアンプ30で読み出される。
最後に、ステップS24では、ロジック部40を経由して通常メモリ10のデータが出力され、その後、ステップS12において、装置外部へのデータ出力が行われることにより、上記一連の動作が終了する。
このように、読出し電圧補正動作は、リードオペコードが入力される度に実施される。従って、通常メモリ10からデータを読み出す機会が生じる毎に、読出し電圧Vwの設定値を逐一リフレッシュすることができるので、ノイズなどに起因する設定値の意図しないデータ化けを気にせずに済む。
ただし、読出し電圧補正動作の実施タイミングについては、これに限定されるものではなく、例えば、不揮発性半導体記憶装置1の初回起動時において、読出し電圧Vwの設定値をレジスタに格納しておき、以降、そのレジスタ値に基づいて補正された読出し電圧Vwを継続的に用いて、通常メモリ10のデータ読出し動作を行うようにしてもよい。
図10A及び図10Bは、それぞれ、しきい値電圧Vth1及びVth2の上側シフト時及び下側シフト時において、読出し電圧Vwが適切に補正される様子を示す図である。なお、各図の左半分には、読出し電圧Vwが固定値であるときの様子(=読出し電圧補正機能なし、先の図6B及び図6Cに相当)が描写されており、各図の右半分には、読出し電圧Vswが可変値であるときの様子(=読出し電圧補正機能あり)が描写されている。
図10Aで示したように、しきい値電圧Vth1及びVth2の上側シフト時には、読出し電圧Vwも基準値から上側にシフトされる。従って、しきい値電圧Vth1及びVth2の中間値(=(Vth1+Vth2)/2)と、補正済みの読出し電圧Vwとが一致するので、書換え最大回数Nw(max)を意図した回数に維持することができる。
また、図10Bで示したように、しきい値電圧Vth1及びVth2の下側シフト時には、読出し電圧Vwも基準値から下側にシフトされる。従って、しきい値電圧Vth1及びVth2の中間値と補正済みの読出し電圧Vwとが一致するので、図10Aと同様、書換え最大回数Nw(max)を意図した回数に維持することができる。
このように、読出し電圧補正機能を備えた不揮発性半導体記憶装置1であれば、通常メモリ10の製造ばらつきなどに起因して、しきい値電圧Vth1及びVth2がそれぞれの代表値からシフトした場合でも、その書換え回数Nwを最大化することができる。従って、不揮発性半導体記憶装置1の長寿命化(例えば100万回保障→400万回保障)を実現することが可能となる。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示された発明によれば、不揮発性半導体記憶装置の長寿命化を実現することができるので、産業上の利用可能性は極めて高い。
BL ビットライン
CG1 カラム選択ゲート
CUM カレンミラー回路
Dth1 正のしきい値電圧の分布
Dth2 負のしきい値電圧の分布
Im2 出力電流
INV1 インバータ
M1〜M4 トランジスタ
M5 第3トランジスタ
M6 第1トランジスタ
M7 第1選択トランジスタ(カラム選択トランジスタ)
M8 第1選択トランジスタ(ビット選択トランジスタ)
M9 メモリトランジスタ
M10 第2選択トランジスタ
M11 第3選択トランジスタ(バイト選択トランジスタ)
M12 第4選択トランジスタ
M13 第5選択トランジスタ
M14 第2トランジスタ
NVM1 不揮発性半導体記憶装置
Nw 書換え回数
Nw(max) 書換え最大回数
MC1 メモリセル
OUT 出力
PAD1 第1電位供給手段
PAD2 第2電位供給手段
R1 抵抗
SA1 センスアンプ
VC1 第1ゲート制御手段
VC2 第2ゲート制御手段
VC3 第3ゲート制御手段
VC4 第4ゲート制御手段
VC5 第5ゲート制御手段
VCC 電源電位
Vpad1 第1供給電位
Vpad2 第2供給電位
VPP 高電位
Vth しきい値電圧
Vth1 正のしきい値電圧
Vth1(ave) 正のしきい値電圧の平均値
Vth1(cen) 正のしきい値電圧の中央値
Vth1(max) 正のしきい値電圧の最大値
Vth1(min) 正のしきい値電圧の最小値
Vth2 負のしきい値電圧
Vth2(ave) 負のしきい値電圧の平均値
Vth2(cen) 負のしきい値電圧の中央値
Vth2(max) 負のしきい値電圧の最大値
Vth2(min) 負のしきい値電圧の最小値
Vw 読出し電圧
WL ワードライン
1 不揮発性半導体記憶装置
10 通常メモリ
11(0)、11(1) メモリセル
20 ダミーメモリ
21 ダミーメモリセル
30 センスアンプ
40 ロジック部
50 読出し電圧設定部
51〜55 NMOSFET
56、57 電流源
58 可変抵抗

Claims (9)

  1. データを任意に書き換えることのできる第1メモリと、
    前記第1メモリに印加される読出し電圧の設定値を記憶する第2メモリと、
    前記第1メモリ及び前記第2メモリ双方からデータを読み出すためのセンスアンプと、
    前記第1メモリからデータを読み出す前に前記第2メモリから前記設定値を読み出して制御信号を生成するロジック部と、
    前記制御信号に応じて前記読出し電圧を設定する読出し電圧設定部と、
    を有し、
    前記第1メモリを形成する複数のメモリセルは、それぞれ、
    制御ゲート、浮遊ゲート、ソース、及び、ドレインを持つメモリトランジスタと、
    ソースが前記メモリトランジスタのドレインに接続されて、ドレインがビットラインに接続されて、ゲートがワードラインに接続された第1選択トランジスタと、
    ドレインが前記メモリトランジスタのソースに接続されて、ソースが接地電位に接続されて、ゲートが第1ゲート制御手段に接続された第2選択トランジスタと、
    を含み、
    前記メモリトランジスタの制御ゲートは、第3選択トランジスタを介して第1パッドに接続されており、前記メモリトランジスタのソースは、第4選択トランジスタを介して第2パッドに接続されており、
    前記第3選択トランジスタのドレイン・ソース間に生じる電圧降下分と、前記第4選択トランジスタのドレイン・ソース間に生じる電圧降下分とが等しい、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記読出し電圧は、前記第1メモリのメモリセルにデータ”1”が書き込まれたときのしきい値電圧と、前記メモリセルにデータ“0”が書き込まれたときのしきい値電圧との中間値に設定される請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第2メモリは、前記第1メモリに隣接して形成されたダミーメモリである請求項1または請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記ロジック部は、オペコードの入力期間中に前記設定値の読出し動作を完了する請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記設定値は、前記読出し電圧を所定の基準値から補正するための補正値である請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記第2メモリに印加される読出し電圧は、固定値である請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. ソースが前記センスアンプの入力段に接続されて、ドレインが前記第2パッドに接続されて、ゲートが第2ゲート制御手段に接続された第5選択トランジスタをさらに有する、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記メモリトランジスタのしきい値電圧を測定するテストモードでは、前記第1パッドに印加される第1供給電位が可変値とされ、前記第2パッドに印加される第2供給電位が不定値又は固定値とされる、請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置の初期設定方法であって、
    前記第1選択トランジスタ、前記第2選択トランジスタ、及び、前記第3選択トランジスタをオン状態とし、前記第4選択トランジスタ及び前記第5選択トランジスタをオフ状態とし、前記第2パッドを不使用状態とし、前記第1供給電位を変化させながら前記メモリトランジスタのオン/オフ状態の遷移を前記センスアンプで検出することにより、前記メモリトランジスタの正のしきい値電圧を測定するステップと;
    前記第1選択トランジスタ、前記第3選択トランジスタ、前記第4選択トランジスタ、及び、前記第5選択トランジスタをオン状態とし、前記第2選択トランジスタをオフ状態とし、前記第2供給電位を固定するとともに、これよりも低い範囲で前記第1供給電位を変化させながら前記メモリトランジスタのオン/オフ状態の遷移を前記センスアンプで検出することにより、前記メモリトランジスタの負のしきい値電圧を測定するステップと;
    前記読出し電圧が前記正のしきい値電圧と前記負のしきい値電圧との中間値に設定されるように前記設定値を算出するステップと;
    前記設定値を前記第2メモリに記憶させるステップと;
    を有する不揮発性半導体記憶装置の初期設定方法。
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