以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るメッセージ配信制御装置を含むメッセージ配信システム1の構成を説明する図である。図1に示すように、メッセージ配信システム1は、SMSC10(SMS Service Centre)、IP−SM−GW20(IP-Short-Message-Gateway)、S−CSCF30(Serving Call Session Control Function)、UE40A,40B(User Equipment)を含んで構成される。
SMSC10は、SMSを蓄積する装置である。また、UE40A,40B等に対するSMSの配信を後段のIP−SM−GW20に対して指示する機能を有する。SMSC10は、メッセージ配信システム1におけるメッセージ管理装置として機能する。
なお、本実施形態で説明する「メッセージ」とは、ショートメッセージサービス(SMS)のように、コアネットワーク側に設けられたメッセージを蓄積しているサーバ(装置)から通信端末に対して一方的に送信するプッシュ型のメッセージを指す。本実施形態では、「メッセージ」が「SMS」である場合について説明する。また、「メッセージの送受信」のことを「SMSの送受信」として説明する。
IP−SM−GW20は、SMSC10から受信したSMSを後段のS−CSCF30に対して転送する機能を有する。IP−SM−GW20はメッセージの送信に係るアプリケーションサーバである。
S−CSCF30は、通信端末(UE40A,40B)と接続されてIMSにおける呼のセッション制御を行う論理ノードである。S−CSCF30は、SIP(Session Initiation Protocol)サーバとして、SIPメッセージの処理を行う論理ノードであり、ユーザの登録やセッション設定の制御を行う。S−CSCF30は、メッセージ配信システム1におけるメッセージ配信制御装置として機能する。詳細については後述する。
UE40A,40Bは、例えば、スマートフォン、タブレット等の通信端末であって、メッセージ配信システム1の各装置等を含んで構成されるIMS(IP Multimedia Subsystem)のコアネットワークに接続し、無線通信によって種々のサービスの提供を受けることができる。本実施形態では、UE40A,40Bは、メッセージ配信システム1においてSMSを受信する場合について説明する。そのため、UE40A,40Bは、それぞれSMS処理部41を有する。
なお、UE40A,40Bは、同一の電話番号を複数台の通信端末において利用するサービスを利用する端末である。この場合、例えば、当該電話番号に着信があった場合には、フォーキング(forking)を利用して、同一電話番号を使用している(当該電話番号に対して対応付けられた)複数の通信端末に対して呼制御を行う。また、SMSについても同様であり、当該電話番号に対するSMSは、フォーキング(forking)を利用して、同一電話番号を使用している(当該電話番号に対して対応付けられた)複数の通信端末に対して配信される。本実施形態では、上記のようにフォーキングを利用して複数の通信端末である2台のUE40A,40Bに対してSMSを配信する場合について説明する。なお、2台の通信端末のうち、UE40Aがメイン端末であり、UE40Bがサブ端末である場合について説明する。
次に、メッセージ配信制御装置であるS−CSCF30を構成する機能ブロックについて説明する。S−CSCF30は、SMS配信指示受信部31、SMS送信部32、不達情報管理部33、端末応答受信部34、および、配信結果送信部35を含んで構成される。
SMS配信指示受信部31は、IP−SM−GW20を経由してSMSC10から送信されるUEへのSMSの配信指示を受信する。SMS配信指示受信部31が受信するSMSの配信指示には、SMSのメッセージ本文、SMSの発信者を特定する情報(電話番号)、SMSの配信先を特定するUEの電話番号に係る情報、および、SMSのタイムスタンプ(当該SMSがSMSC10で受信された日時を特定する情報)が含まれる。なお、SMSの配信指示には、SMSの再送の指示も含まれる。SMSの再送の指示の場合には、SMSのタイムスタンプで示される日時と、実際にS−CSCF30が当該SMSを受信する日時との間に差分が生じることになる。
SMS送信部32は、SMS配信指示受信部31が受信したSMSの配信指示に基づいてUEに対してSMSを配信するメッセージ送信部としての機能を有する。SMS送信部32は、フォーキングを利用して複数のUEに対してSMSを配信する必要があるか否かについても判断し、その結果に基づいて、SMSを配信する。なお、フォーキングを利用するか否かの判断は、SMSの配信指示に含まれる情報のうち、SMSの配信先を特定するUEの電話番号に係る情報に基づいて行われる。SMSの配信先となるUEの電話番号がUE40Aに対応する番号、すなわち、メイン端末に対応する番号である場合、SMS送信部32ではフォーキングを利用すると判断する。
なお、SMS送信部32は、SMSC10からの指示に基づいてSMSの再送を行うメッセージ再送部としての機能を有する。SMS送信部32では、SMS配信指示受信部31が受信したSMSの配信指示に基づいて、後述の不達情報管理部33で保持している情報を参照する。そして、当該SMSに係る情報が不達情報管理部33で保持されている場合に、前回のSMSの送信時に不達だったUEに対してのみSMSを送信する。詳細の手順については後述する。
不達情報管理部33は、SMS送信部32がフォーキングを利用して複数の通信端末にSMSを送信した結果、一部のSMSが不達だった場合に、不達だった通信端末等に係る情報を保持する機能を有する。図2では、不達情報管理部33が保持する情報の一例を示す。図2に示すように、不達情報管理部33では、SMSのタイムスタンプと、当該SMSの発信者を特定する情報(電話番号)と、不達だった通信端末(UE)を特定する情報(メイン端末またはサブ端末)が対応付けられている。SMSのタイムスタンプと発信者を特定する情報とにより、不達となったSMSを特定することができる。したがって、SMS送信部32は、このタイムスタンプおよび発信者を特定する情報を利用して、当該SMSが不達だったUEを特定し、SMSを再送する。なお、不達情報管理部33で保持される情報は、後述の端末応答受信部34が受信したUEからの応答信号に基づいて更新される。また、不達情報管理部33で保持される情報は、SMSの再送制御の終了を契機に各タイムスタンプの情報を個別に削除する構成としてもよいし、SMSのタイムスタンプから一定期間(SMSの再送等が行われるのに十分な時間)経過した後に自動的に削除する構成としてもよい。
端末応答受信部34は、SMSを送信したUEからの応答信号を受信する機能を有する。UEからは、SMSを適切に受信したことを示す信号(OK信号)、または、SMSを受信に失敗したことを示す信号(NG信号)が送られる。また、UEが例えば圏外にいるために、SMSの受信自体が行われず、UEからの応答が送信されない場合もある。端末応答受信部34では、受信した応答信号がNG信号であるか、UEからの応答信号を受信できない場合には、不達情報管理部33で保持される情報を更新する。このように、SMSが不達である場合、すなわち、NG信号を受信した場合、または、応答信号自体を受信できない場合には、不達情報管理部33で保持される情報を更新する。一方、OK信号である場合には、UEにおいてSMSの受信が成功しているため、不達情報管理部33で保持される情報の更新は行わない。
配信結果送信部35は、端末応答受信部34が受信したUEからの応答信号に基づいて、応答信号をIP−SM−GW20へ送信する機能を有する。IP−SM−GW20へ送信する応答信号には、SMSを特定するタイムスタンプと、SMS配信が成功したか否か(OK/NG)を示す情報と、が含まれる。ここでのSMS配信の成功とは、複数端末に対してSMS配信を行う場合には全端末へのSMS送信が成功した場合をいう。したがって、一部の通信端末に対して不達である場合には、SMS送信が失敗したことになる。応答信号は、IP−SM−GW20を経由してSMSC10へ送られる。SMSC10では、応答信号に基づいて、必要に応じて所定時間経過後にS−CSCF30に対してSMSの再送指示を行うことになる。
次に、図3〜図5を参照しながら、メッセージ配信システム1におけるSMSの配信方法(S−CSCF30におけるメッセージ配信制御方法)について説明する。図3は、一連の処理に係るシーケンス図である。また、図4および図5は、S−CSCF30におけるメッセージ配信制御の一部を説明するフロー図である。なお、図3に示す例では、2つのUE40A,40Bのうち、メイン端末であるUE40Aへの配信が失敗(不達)であり、サブ端末であるUE40Bへの配信が成功である場合について説明する。
まず、SMSC10では、発信側のUEからのSMSが蓄積される(S01)。このSMSは、IP−SM−GW20を経てS−CSCF30に対して送信され、SMSの配信指示が行われる(S02)。S−CSCF30のSMS配信指示受信部31がSMSの配信指示を受信すると、SMS送信部32において、送信先の確認が行われる。図3に示す例では、対象のサービスの契約者へのSMS配信であるため、フォーキングを利用してUE40A,UE40Bに対して送信することを決定する(S03)。その後、配信先であるUE40A,40Bに対してSMSが送信される(S04:メッセージ送信ステップ)。UE40A,40BのSMS処理部41では、送信されたSMSに対する処理の結果を応答信号としてS−CSCF30に対して送信する(S05)。図3に示す例では、UE40AからはNG信号が送信され、UE40BからはOK信号が送信される。
S−CSCF30の端末応答受信部34では、UE40A,40Bからの応答信号を受信し、当該応答信号の中に不達情報が含まれる場合には、不達情報を不達情報管理部33で保持する(S06:不達情報保持ステップ)。また、SMSの配信指示に対する応答信号を配信結果送信部35からIP−SM−GW20を経由してSMSC10に対して送信する(S07)。なお、上述したとおり、応答信号が受信できない場合も、応答信号の中に不達信号が含まれる場合と同様に、不達情報管理部33の情報を更新する。
不達情報の保持(S06)および応答信号の送信(S07)に係るS−CSCF30での処理の手順について、図4を参照しながら説明する。
まず、SMSに対する通信端末からの応答を受信した(ここでは、UE40A,40Bの両方からの応答信号を受信した)場合(S21)、端末応答受信部34では、当該結果を確認し、メイン端末へのSMS配信が成功したか(OK信号を受信したか)を確認する(S22)。メイン端末からの信号がOK信号である場合(S22−YES)、サブ端末への配信が成功したか(OK信号を受信したか)を確認する(S23)。サブ端末からの信号がOK信号である場合(S23−YES)、配信結果送信部35は、SMSC10に対してSMS配信が成功したことを示す応答信号(OK信号)を送信する(S24)。
次に、メイン端末からの信号がOK信号であり(S22−YES)、サブ端末からの信号がNG信号である場合(S23−NO)、配信結果送信部35は、SMSC10に対してSMS配信が失敗したことを示す応答信号(NG信号)を送信すると共に、不達情報管理部33においてサブ端末に対してSMSの配信が未達だったことを示す情報を保持する(S25)。
次に、メイン端末からの信号がNG信号である場合(S22−NO)についても、同様に、サブ端末への配信が成功したか(OK信号を受信したか)を確認する(S25)。サブ端末からの信号がOK信号である場合(S25−YES)、配信結果送信部35は、SMSC10に対してSMS配信が失敗したことを示す応答信号(NG信号)を送信すると共に、不達情報管理部33においてメイン端末に対してSMSの配信が未達だったことを示す情報を保持する(S27)。また、メイン端末からの信号がNG信号であり(S22−NO)、サブ端末からの信号がNG信号である場合(S25−NO)、配信結果送信部35は、SMSC10に対してSMS配信が失敗したことを示す応答信号(NG信号)を送信する(S28)。この場合、どちらのUEに対してもSMSの配信が成功していないため、不達情報管理部33における不達情報の保持は行わない。そのため、SMSの再送指示が来た場合には、通常通り複数の通信端末に対するSMSの再送が行われる。
図3に戻り、SMSの再送に係る処理を説明する。SMSC10では、S−CSCF30からSMSの配信指示に対する応答信号としてNG信号を受信した場合は、所定の時間を経過した後に再送の指示を行う(S08)。この再送の指示に含まれるSMSを特定する情報では、タイムスタンプおよびSMSの発信者を特定する情報が初回のSMSの配信指示に含まれる情報と同じである。
S−CSCF30のSMS配信指示受信部31において再送に係る指示を受信すると、SMS送信部32は、不達情報管理部33を参照して再送先となるUEを決定し(S09:メッセージ再送ステップ)、再送先のUEに対してSMSを送信する(S10:メッセージ再送ステップ)。
本実施形態では、再送であるか否かに関わらず、SMSの配信指示を受信した場合には、不達情報管理部33を参照して送信先となるUEを決定し(S09)、SMSを送信する(S10)構成とすることができる。ただし、SMSC10から送信されるSMSの配信指示が再送の指示である場合には、再送を示すフラグ等、再送であることを特定する情報が付与された構成としてもよい。S−CSCF30では、このフラグが付与されている場合には、再送の指示であると判断し、メッセージの再送に係る処理(S09,S10)が行われる。
再送先の決定(S09)およびSMSの配信(S10)に係るS−CSCF30での処理の手順について、図5を参照しながら説明する。
まず、SMS配信指示受信部31がSMSC10からのSMSの再送指示を受信すると(S31)、SMS送信部32では、まず、再送指示に含まれるSMSのタイムスタンプ(前回送信したSMSのタイムスタンプ)が、不達情報管理部33において保持される不達情報のタイムスタンプと一致するかを確認する(S32)。また、再送指示に含まれるSMSのタイムスタンプ(前回送信したSMSのタイムスタンプ)と、不達情報管理部33において保持される不達情報のタイムスタンプとが一致する場合(S33−YES)、再送指示に含まれるSMSの発信者に係る情報と、不達情報管理部33において当該タイムスタンプに対応付けて保持されている発信者の情報とが一致するかを確認する(S33)。
再送指示に含まれるSMSのタイムスタンプ(前回送信したSMSのタイムスタンプ)が、不達情報管理部33において保持される不達情報のタイムスタンプと一致しない場合(S32−NO)、および、再送指示に含まれるSMSの発信者に係る情報と、不達情報管理部33において当該タイムスタンプに対応付けて保持されている発信者の情報とが一致しない場合(S33−NO)は、不達情報管理部33には再送対象のSMSに対応する不達情報が保持されていないため、SMS送信部32では、通常通りフォーキングを利用してメイン端末およびサブ端末の両方にSMSを送信する。
一方、再送指示に含まれるSMSの発信者に係る情報と、不達情報管理部33において当該タイムスタンプに対応付けて保持されている発信者の情報とが一致する場合(S33−YES)、不達情報管理部33には再送対象のSMSに対応する不達情報が保持されていることになるため、当該不達情報に基づいてSMSの送信先を決定する。すなわち、不達情報として、サブ端末への不達を示す情報が保持されている否かを判定し(S35)、サブ端末への不達を示す情報が保持されている場合には(S35−YES)、SMS送信部32はサブ端末のみにSMSを再送する(S36)。一方、サブ端末への不達を示す情報が保持されていない場合には(S35−NO)、SMS送信部32はメイン端末のみにSMSを再送する(S37)。
以上のように、本実施形態に係るメッセージ配信制御装置としてのS−CSCF30、および、このS−CSCF30によるメッセージ配信制御方法では、メッセージ送信部としてのSMS送信部32において、通信端末宛のメッセージを管理するメッセージ管理装置としてのSMSC10からの指示に基づいて、特定の電話番号宛のメッセージが前記複数の通信端末に対して送信される。また、不達情報管理部33では、特定の電話番号宛のメッセージを送信した複数の通信端末に含まれる一部の通信端末において当該メッセージが不達であった場合に、当該メッセージを特定する情報と、当該メッセージが不達となった通信端末を特定する情報とが対応付けて保持される。そして、メッセージ再送部としてのSMS送信部32において、メッセージ管理装置としてのSMSC10からの指示に基づいて特定の電話番号宛のメッセージを再送する際に、不達情報管理部33に保持される情報に基づいて、当該メッセージが不達であった通信端末に対してのみ当該メッセージが再送される。そのため、フォーキングを使用して複数の通信端末に対してメッセージを配信する場合に、各通信端末に対する二重の配信を防ぐことができる。
従来からフォーキングを利用して、SMS等のメッセージを同一の電話番号で紐付けられた複数の通信端末に対して配信することは検討されている。しかしながら、フォーキングを利用したSMSの配信において、再送が必要な場合にどのように対応するかは検討されていなかった。また、メッセージの再送に係る指示は、メッセージを蓄積して管理するメッセージ管理装置(SMSC10)からメッセージ配信制御装置(S−CSCF30)に対して行われるが、メッセージ管理装置側では一般的に通信端末においてフォーキングを利用しているか把握していない。したがって、メッセージ管理装置はメッセージの配信および再送に係る指示を行うことができるが、フォーキングを利用して同一の電話番号に対応して複数の通信端末に対して同一のメッセージを配信したすべての通信端末に対して適切にメッセージが配信されたかを確認することはできなかった。
また、メッセージ配信制御装置においても、従来は、フォーキングを利用して複数の通信端末に対して同一のメッセージを再送する場合には、同一のメッセージを複数の通信端末に一括配信を行うことが想定されている。また、メッセージ配信制御装置は、メッセージ管理装置からの指示に基づいてメッセージを配信する機能は有しているが、メッセージを蓄積する機能を有していない。したがって、メッセージ配信制御装置が独自にメッセージの再送を行う機能も有していない。したがって、従来のメッセージ管理装置とメッセージ配信制御装置との機能分担に基づいて、メッセージの再送を行う場合には、複数の通信端末のうちの一部の通信端末(最初のメッセージが適切に配信された通信端末)では、同一のメッセージを二重に受信する可能性があった。
これに対して、本実施形態に係るメッセージ配信制御装置では、特定の電話番号宛のメッセージを再送する際に、S−CSCF30の不達情報管理部33に保持される情報に基づいて、当該メッセージが不達であった通信端末に対してのみ当該メッセージが再送される。したがって、フォーキングを使用して複数の通信端末に対してメッセージを配信する場合に、最初のメッセージが適切に配信された通信端末に対してはメッセージが再送されることを防ぐことができるため、二重の配信を防ぐことができる。
また、メッセージ配信制御装置のS−CSCF30側でメッセージの不達情報を保持し、メッセージ管理装置からメッセージの再送指示を受けた場合に、不達情報管理部33で保持されている情報に基づいて、再送先を決定する態様とすることで、メッセージ管理装置が他のネットワークに設けられている場合でも、メッセージの二重配信を防ぐことができるという効果を有する。本実施形態では、メッセージ管理装置としてのSMSC10が同一のネットワークに設けられている場合を想定しているが、例えば、互いに異なる通信事業者が提供するネットワーク間でもSMSの送受信を行う場合、SMSC10は、他のネットワークに設けられることが考えられる。特定のネットワークに接続して通信を行う通信端末のフォーキング利用に係る情報は、他のネットワークにおいて把握される情報ではないため、他網のSMSC側でメッセージの再送先を管理することは考えられない。これに対して、本実施形態で説明したように、メッセージ配信制御装置のS−CSCF30側でメッセージの不達情報を保持することで、メッセージ管理装置のSMSC10が他のネットワークに設けられている装置であっても、S−CSCF30の不達情報管理部33で保持されている情報に基づいて適切に再送先を決定することが可能となる。したがって、互いに異なるネットワーク間でのメッセージの配信であっても、メッセージの二重配信を防ぐことができる。
また、上記実施形態で説明したように、S−CSCF30の配信結果送信部35では、特定の電話番号宛のメッセージを送信した複数の通信端末に含まれる一部の通信端末において当該メッセージが不達であった場合に、メッセージ管理装置としてのSMSC10に対してメッセージの再送を要求する応答信号が送信される。このような構成とすることで、一部の通信端末ではメッセージが受信されている一方で他の通信端末に対してメッセージが不達となっていた場合に、メッセージ管理装置からのメッセージの再送指示を受信することができることから、二重配信を防ぎながら、不達となっていた通信端末に対して適切にメッセージを再送することができることになる。
以上、本発明の一実施形態に係るメッセージ配信制御装置およびメッセージ配信方法について説明したが、上記の構成に限定されず、適宜変更することができる。
例えば、上記実施形態では、メッセージ配信制御装置としての機能がS−CSCF30に設けられている場合について説明したが、上記のメッセージ配信制御装置に係る機能が複数台の装置に分散配置された構成であってもよい。また、メッセージ配信制御装置としての機能が、アプリケーションサーバとしてのIP−SM−GW20またはその他の装置に搭載されていてもよい。メッセージ管理装置としてのSMSC10とは異なる装置であってSMSC10よりも下流側(UEに近い側)の装置に上記のメッセージ配信制御装置としての機能が設けられることで、上記実施形態で説明したメッセージの二重配信を防ぐ効果を効果的に奏することができる。
また、上記実施形態では、フォーキングを利用して2つの通信端末(UE40A,40B)に対して同一のSMSを配信する場合について説明したが、同一の電話番号に対応付けられる通信端末の数は3以上であってもよい。その場合、不達情報管理部33において、複数の通信端末のうち、どの通信端末に対して配信されなかったかを特定する情報を保持する(例えば、SMSが不達となった通信端末に対応付けられた固体番号を保持する)ことで、SMSの再送の制御を適切に行うことができる。
また、上記実施形態では、SMSのタイムスタンプと、当該SMSの発信者を特定する情報(電話番号)と、を利用して、SMSを特定している構成について説明した。しかしながら、SMSを送信および再送を行う場合には、対象となるSMSを特定できればよく、その方法は特に限定されない。SMSを特定する方法として、例えば、SMS毎に個別のIDを付与した上で、このIDを利用して、SMSの送信および再送の制御を行う構成としてもよい。その場合、例えば、不達情報管理部33では、SMSに対して付与されたIDと、不達だった通信端末(UE)を特定する情報とを対応付けて保持する構成とすることができる。
また、上記実施形態では、不達情報管理部33において、不達の端末が含まれるメッセージに係る情報のみを保持する構成について説明したが、不達情報管理部33においてメッセージの配信結果をすべて保持する、すなわち、すべて配信成功または配信失敗だった場合の配信結果も保持する構成としてもよい。その場合、S−CSCF30のSMS送信部32は、メッセージの再送指示に基づいてメッセージの再送を行う前に、不達情報管理部33を参照して再送対象のメッセージの前回の配信結果を確認し、当該結果に基づいて送信先を決定する構成とすることができる。
(その他)
上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態におけるメッセージ配信制御装置(S−CSCF30)は、本実施形態のメッセージ配信制御装置の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図6は、本実施形態に係るメッセージ配信制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のメッセージ配信制御装置(S−CSCF30)は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。メッセージ配信制御装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
メッセージ配信制御装置における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、メッセージ配信制御装置の各機能は、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、メッセージ配信制御装置の各機能は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(ElectricallyErasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、メッセージ配信制御装置の各機能は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、メッセージ配信制御装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRCConnection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した場合においては、その要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。本開示の全体において、文脈から明らかに単数を示したものではなければ、複数のものを含むものとする。