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JP6933738B2 - 車両制御装置 - Google Patents
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JP6933738B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の速度及び操舵のうち少なくとも一方を自動的に制御する自動運転を実行可能な車両制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、自動運転から手動運転への切り替えを制御する制御装置が記載されている。
この制御装置では、運転者によりステアリングホイールが把持されていることを圧力センサにより検出した後、アクセル踏込量が大きく、且つ操舵角度が直進状態を示す角度であると判定したとき、自動運転から手動運転への切り替えるように構成されている(特許文献1の[0025]−[0030])。
特開2016−97873号公報
しかしながら、上記背景技術では、ステアリングホイールが把持されていることを前提に自動運転から手動運転への切り替え要求、いわゆるテイクオーバー要求に応えるように構成されているので、例えば、ステアリングホイールへのドライバの把持を検出する圧力センサが故障している場合には、テイクオーバー要求に応えることができないという課題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、操舵子の把持が検出されない場合であっても、テイクオーバー要求に応えることが可能な車両制御装置を提供することを目的とする。
この発明の一態様に係る車両制御装置は、車両の速度及び操舵のうち少なくとも一方を自動的に制御する自動運転又はドライバによる手動運転に切り替える運転切替制御部と、前記ドライバが操舵可能な前記車両の操舵子に対する前記ドライバによる把持の有無を検出する把持センサと、前記操舵子への操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記車両の速度を変更乃至維持するために前記ドライバの操作を受け付ける運転操作子と、該運転操作子に対する前記ドライバによる操作の有無に対応して、前記ドライバの運転意思の有無を判定する運転意思判定部と、前記把持センサの異常の有無を判定する異常判定部と、を備える車両制御装置であって、前記運転切替制御部は、自動運転中に、前記自動運転から前記手動運転に切り替えるテイクオーバー要求を受けた場合に、前記トルクセンサにより検出されている前記操舵トルクが所定値以下であり、前記異常判定部により前記把持センサに異常が有ると判定されているときであっても、前記運転意思判定部により運転意思が有ると判定されているときには、前記自動運転から前記手動運転へ切り替える。
この発明の他の態様に係る車両制御装置は、車両の速度及び操舵のうち少なくとも一方を自動的に制御する自動運転又はドライバによる手動運転に切り替える運転切替制御部と、前記ドライバが操舵可能な前記車両の操舵子に対する前記ドライバによる把持の有無を検出する把持センサと、前記操舵子への操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記車両の速度を変更乃至維持するために前記ドライバの操作を受け付ける運転操作子と、該運転操作子に対する前記ドライバによる操作の有無に対応して、前記ドライバの運転意思の有無を判定する運転意思判定部と、前記把持センサの異常の有無を判定する異常判定部と、を備える車両制御装置であって、前記運転切替制御部は、自動運転中に、前記自動運転から前記手動運転に切り替えるテイクオーバー要求を受けた場合に、前記トルクセンサにより検出されている前記操舵トルクが所定値以下であり、前記異常判定部により前記把持センサが正常であると判定されている場合に、前記把持センサにより前記操舵子に対する前記ドライバによる把持が検出されていないときであっても、前記運転意思判定部により運転意思が有ると判定されているときには、前記自動運転から前記手動運転へ切り替える。
この発明によれば、自動運転中に、自動運転から手動運転に切り替えるテイクオーバー要求を受けた場合に、操舵子の把持が検出されない場合であっても、テイクオーバー要求に応えることができる。
図1は、実施形態に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1中のドライバセンサの構成を示す説明図である。 図3Aは、ステアリングホイールを把持している状態での把持センサの模式的回路説明図である。図3Bは、図3Aの等価回路図である。 図4は、図1中の演算部の構成を示すブロック図である。 図5は、実施形態に係る車両制御装置の動作説明に供されるフローチャートである。 図6Aは、把持センサによる把持検出が難しいシーンの説明図、図6Bは、トルクセンサによる把持検出が難しいシーンの説明図である。
以下、この発明に係る車両制御装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[全体構成]
図1は、この発明の一実施形態に係る車両制御装置10の構成を示すブロック図である。
車両制御装置10は、車両に組み込まれており、且つ、自動運転又は手動運転により車両の走行制御を行う。ここで、「自動運転」には、車両の走行制御をすべて自動で行う「完全自動運転」のみならず、走行制御を部分的に自動で行う「部分自動運転」や「運転支援」を含む。
車両制御装置10は、車両の走行制御を統括する統括制御装置12と、統括制御装置12への入力機能を担う入力装置14と、統括制御装置12からの出力機能を担う出力装置16と、を備える。
入力装置14には、外界センサ18と、通信装置20と、ナビゲーション装置22と、車両センサ24と、ドライバセンサ26と、が含まれる。
外界センサ18は、車両周囲の状態を検出した外界情報を表す外界信号Ieを統括制御装置12に送る。通信装置20は、車両の外部にある各種通信機器と情報の送受信を行った通信情報を表す通信信号Icを統括制御装置12に送る。ナビゲーション装置22は、目的地までの走行経路を生成すると共に車両の走行位置(現在位置)を計測し前記走行経路及び現在位置を含むナビゲーション情報を表すナビゲーション信号Inを統括制御装置12に送る。車両センサ24は、車両の状態を検出した車両情報を表す車両信号Ivを統括制御装置12に送る。ドライバセンサ26は、ドライバの状態を検出したドライバ情報を表すドライバ信号Idを統括制御装置12に送る。
[ドライバセンサ26の構成]
図2は、ドライバセンサ26の構成を示す説明図である。
ドライバセンサ26には、自動運転スイッチ102と、ドライバモニタカメラ104と、運転操作子としてのアクセルペダルに一体的に設けられているアクセルセンサ(アクセルペダル踏込量センサ)106と、他の運転操作子としてのブレーキペダルに一体的に設けられているブレーキセンサ(ブレーキペダル踏込量センサ)108と、電動パーキングブレーキスイッチ(EPBスイッチ)110と、把持センサ112と、操舵トルクセンサ114と、が含まれる。
自動運転スイッチ102は、ダッシュボードに設けられ、ドライバが自動運転の開始及び終了を指示するためのオンオフスイッチであり、自動運転オンオフ信号Iautoを統括制御装置12に送る。
ドライバモニタカメラ104は、ダッシュボードに設けられ、車内のドライバを撮影し、ドライバ画像情報を示すドライバ画像信号Idcを統括制御装置12に送る。ドライバ画像信号Idcは、統括制御装置12において、ドライバの状態として例えばドライバのよそ見や失陥を検出するために用いられる。
アクセルセンサ106は、ドライバ操作によるアクセルペダルの踏込量を表すアクセル踏込量信号Iapを統括制御装置12に送る。なお、車両がスロットルを備える場合には、アクセル踏込量信号Iapに代替してスロットル開度信号にしてもよい。
ブレーキセンサ108は、ドライバ操作によるブレーキペダルの踏込量を表すブレーキ踏込量信号Ibpを統括制御装置12に送る。なお、ブレーキが油圧ブレーキである場合には、ブレーキ踏込量信号Ibpに代替してブレーキ圧信号に代替してもよい。
EPBスイッチ110は、センターコンソールに設けられ、ドライバ操作によるEPBオンオフ情報を表すEPBオンオフ信号Iepbを統括制御装置12に送る。
把持センサ112は、静電容量センサであり、静電容量マット28と把持センサ判定部29とを含む。把持センサ判定部29は、ドライバが操舵子としてのステアリングホイール40を把持しているか否か、及び該把持を検出する静電容量マット28が故障状態にあるか否かを検出し、把持情報を表す把持信号Igとして統括制御装置12に送る。
操舵トルクセンサ114は、ステアリング軸に設けられ、ドライバによるステアリングホイール40の回動力を検出し、操舵トルク情報を表す操舵トルク信号Istを統括制御装置12に送る。
総括すると、ドライバセンサ26から統括制御装置12に送られるドライバ情報を表すドライバ信号Idには、自動運転オンオフ信号Iautoと、ドライバ画像信号Idcと、アクセル踏込量信号Iapと、ブレーキ踏込量信号Ibpと、電動パーキングブレーキ(EPB)オンオフ信号Iepbと、ステアリングホイール40の把持信号Igと、操舵トルク信号Istと、が含まれる。
なお、この実施形態では、車輪を転舵させるラック軸に前記ステアリング軸がラック&ピニオン機構を介して機械的に接続されてはおらずに、車輪をステアリングアクチュエータにより転舵させる、いわゆるステアバイワイヤ操舵システムを採用している。このため、車輪からの路面入力による操舵トルク信号Istへの外乱入力が皆無であり、且つステアリング軸の操舵反力を所望の反力に容易に設定することができることから、該操舵反力に対応する正確な操舵トルク信号Istを取得することも容易である。
図3Aは、人体の手49が、一部断面形状を示すステアリングホイール40のリム(環状部分)41(図2)に巻き付けられている皮革44を把持(に接触)している状態を模式的に示すと共に、把持センサ判定部29が、静電容量マット28の端子28d、28eに電気的に接続されている状態を模式的に示す回路説明図である。端子28dは、ショート検出端子である。
この場合、ステアリングホイール40は、内部の樹脂42上に誘電体28bを電極28a、28cで挟んだ構成の静電容量マット28が積層され、該静電容量マット28上に皮革44が積層された構成とされている。静電容量マット28は、ステアリングホイール40のリム(環状部分)41の周方向に沿って設けられる。この実施形態では1つの静電容量マット28がリム41の下部を境にリム41を周回するように設けられる。リム41の下部で静電容量マット28の両端は絶縁される。
ステアリングホイール40は、図2に示すように、リム41と、ステアリングホイール40の中心軸上に配置され図示しないステアリング軸の端部に連結される連結部38と、連結部38とリム41との間に配設されるスポーク部39と、を備える。
図3Bは、図3Aの等価回路図である。図3A、図3Bにおいて、接地(グラウンド)は、シートやフロアを通じたシャーシグラウンドである。
静電容量マット28の電極28a、28cと、静電容量を計測する静電容量センサとしても機能する把持センサ判定部29に接続される端子28d、28eとの間は、絶縁被覆電線で接続されている。
静電容量マット28は、コンデンサを形成し、静電容量Csを有する。手(人体)49がステアリングホイール40を、皮革44を通じて把持している場合に、手(人体)49は、電極28cと接地との間でコンデンサを形成する。手(人体)49が形成するコンデンサの静電容量Cmは、最大でCm=100[pF]程度である。手(人体)49が皮革44を把持(接触)していないとき、ストレイキャパシタンスとしての非把持時静電容量Cngが存在する。
ここで、把持センサ判定部29の端子28e側から、端子28eと接地との間の静電容量マット28の静電容量を含む静電容量が、合成静電容量Cになる。
図3Bのコンデンサの接続状態において、合成静電容量Cは、(1)式に示すように、非把持時静電容量Cngと手(人体)49の静電容量Cmとの並列コンデンサと、静電容量マット28の静電容量Csのコンデンサとの直列静電容量になる。
C={Cs(Cng+Cm)}/(Cs+Cng+Cm) …(1)
静電容量マット28がショート故障状態となったとき(図3Bに示す静電容量Csの端子28dの電極28c端が接地状態となったとき)、把持センサ判定部29側から見た合成静電容量C=Cshortは、Cshort=Csになる。
静電容量マット28がオープン故障状態となったとき(図3Bに示す静電容量Csのいずれかの電極28a、28c、又は端子28eがオープンとなったとき)の静電容量Cは、静電容量Copenになる。
オープン故障状態での静電容量Copenをも考慮すると、静電容量の大小関係は、(2)式で表すことができる。すなわち、静電容量マット28の静電容量Csは人体の静電容量Cmより非常に大きく、人体の静電容量Cmは非把持時静電容量Cngより非常に大きく、非把持時静電容量Cngはオープン故障時静電容量Copenよりも非常に大きい、との大小関係が成立している。
Cs>>Cm>>Cng>>Copen …(2)
把持センサ判定部29の端子28eから接地までの経路の配線等を含むストレイインダクタンス(リードインダクタンス)を、Lとする。この場合、公知のように、直列共振周波数frは、fr=1/(2π√LC)になる。
把持センサ判定部29は、合成静電容量Cを検出することにより、以下の「」で括った表1(異常判定表)に示すように、ショート故障状態、オープン故障状態の他に、ステアリングホイール40の把持・非把持を判定する。
「ショート故障状態:静電容量マット28のショート故障時のステアリングホイール40の静電容量Cは、C=Cshort=Csになる。
把持状態:静電容量マット28が正常で、ステアリングホイール40(静電容量マット28)の静電容量Cは、把持時静電容量Cm(C=Cm)になる。
非把持状態:静電容量マット28が正常で、ステアリングホイール40(静電容量マット28)の静電容量Cは、非把持時静電容量Cng(C=Cn)になる。
オープン故障状態:静電容量マット28のオープン故障時の静電容量Cは、C=Copenになる。」 …(表1)
このように把持センサ判定部29は、把持センサ112の異常判定部としても機能する。この場合、把持センサ112(異常判定部)は、把持状態と非把持状態とは正常であると判定し、ショート故障状態とオープン故障状態とは異常であると判定する。
把持センサ112は、ドライバモニタカメラ104と同様に、ドライバの状態として例えばドライバの失陥や手放しを検出及び把持を検出するため、すなわち把持、非把持状態を識別(検出)するために用いられる。把持センサ112の検出結果は、把持センサ判定部29から把持情報を表す把持信号Igとして統括制御装置12に出力される。なお、把持信号Igには、把持センサ112の異常状態であるショート故障状態とオープン故障状態を表す信号も含まれる。
[ドライバセンサ26を除く入力装置14の構成]
図1において、外界センサ18には、外界(車両の周辺)を撮像する1つ以上のカメラ33と、車両(自車両)と他物体の間の距離及び相対速度を検出する1つ以上のレーダ34と、1つ以上のLiDAR35(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging;光検出と測距)と、1つ以上のソナー36が含まれる。なお、ソナー36は、超音波を車両の周囲に発射し、その反射波を捉えることにより物体を検出することで、近傍の障害物及び駐車スペース等を検出することができる。
通信装置20には、他車両との間で車々間通信(いわゆるV2V通信)を行う通信機と、路側装置との間で路車間通信(いわゆるV2R通信)を行う通信機と、が含まれ、通信信号Icが統括制御装置12に送られる。
ナビゲーション装置22は、車両の現在位置を測定可能な測位センサと、図示しないユーザインタフェース(例えば、タッチパネル式のディスプレイ、スピーカ及びマイク)と、が含まれる。ナビゲーション装置22は、車両の現在位置又はユーザによる指定位置に基づいて、指定した目的地までの経路(車両の走行予定経路)を算出し、ナビゲーション信号Inを統括制御装置12に送る。
車両センサ24には、車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ、傾斜センサ等、車両の挙動を検出する各種センサが含まれ、各種センサの情報が、車両情報を表す車両信号Ivとして統括制御装置12に送られる。
[出力装置16の構成]
図1に示すように、出力装置16には、駆動力出力装置80と、操舵装置82と、制動装置84と、報知装置88とが含まれる。
駆動力出力装置80には、駆動力出力ECU(電子制御装置;Electronic Control Unit)と、エンジンや駆動モータ等の駆動源と、が含まれる。駆動力出力装置80は、ドライバが行うアクセルペダルの操作(アクセル踏込量信号Iap)、又は統括制御装置12から出力される駆動の制御指示に応じてスロットルバイワイヤ方式(エンジンの場合)又は電力変換部(駆動モータの場合)を通じて駆動力を発生させる。
操舵装置82には、EPS(電動パワーステアリングシステム)−ECUと、EPSアクチュエータと、が含まれる。操舵装置82は、ドライバが行うステアリングホイール40の操作(操舵トルク信号Ist)、又は統括制御装置12から出力される操舵の制御指示に応じてステアバイワイヤ方式で操舵力を発生させる。
制動装置84には、ブレーキECUと、ブレーキアクチュエータと、が含まれる。制動装置84は、ドライバが行うブレーキペダルの操作(ブレーキ踏込量信号Ibp)、又は統括制御装置12から出力される制動の制御指示に応じてブレーキバイワイヤ方式で制動力(ディスクブレーキパッドをブレーキロータに押しつける押圧力)を発生させる。なお、制動装置84は、電動パーキングブレーキ(EPB)86を備え、ドライバによるEPBスイッチ110の操作に応じてEPB86を作動させる。
報知装置88には、報知ECUと、情報伝達装置(例えば、表示装置、音響装置、触覚装置等)と、が含まれる。報知装置88は、統括制御装置12又は他のECUから出力される報知指示に応じてドライバに対する報知(例えば、視聴覚を含む五感を通じた情報提供)を行う。
[統括制御装置12の構成]
統括制御装置12は、1つ又は複数のECUにより構成され、プロセッサ等の演算部50と、ROMやRAM等の記憶部52と、計時部54と、を備える。統括制御装置12は、演算部50が記憶部52に記憶されるプログラムを実行することにより各種機能を実現する。
図4は、演算部50の一部の構成を示している。図4に示すように、演算部50は、自動運転に関する情報処理を行う自動運転処理部60と、運転意思判定部62と、運転切替制御部63と、運転制御部64の各種機能を実行可能に構成されている。
自動運転処理部60は、外界認識部72と、自車位置認識部74と、行動計画作成部76と、軌道生成部78の各種機能を実行可能に構成されている。
外界認識部72は、外界センサ18又は通信装置20からの外界情報(外界信号Ie及び通信信号Ic)に基づいて、車両の周囲における状況及び物体を認識する。
自車位置認識部74は、ナビゲーション装置22から出力される地図情報に基づいて、自車位置(車両の絶対位置、又は地図上の相対位置)を認識する。
行動計画作成部76は、外界認識部72及び自車位置認識部74の認識結果と、運転切替制御部63からの自動運転指令ADCとに基づいて、車両の状況とドライバの運転意図とに応じた行動計画(走行区間毎のイベントの時系列)を作成する。また、行動計画作成部76は、必要に応じて行動計画の内容を更新する。
軌道生成部78は、行動計画作成部76により作成された行動計画に従う走行予定軌道(目標挙動の時系列)を生成する。この走行予定軌道は、時系列の目標挙動を示すデータであり、具体的には、位置、姿勢角、速度、加減速度、曲率、ヨーレート、操舵角をデータ単位とする時系列データセットである。
さらに、行動計画作成部76は、行動計画を作成し得ない等、自動運転が困難であると判断した場合、自動運転から手動運転への切り替えを要求する、テイクオーバー要求TORを運転切替制御部63に送る。
運転意思判定部62は、ドライバ信号Id(図1、図2)に基づいてドライバの運転意思を判定する。
運転切替制御部63は、行動計画作成部76からテイクオーバー要求TORを受け付けたとき、運転意思判定部62によるドライバの運転意思判定結果(運転意思有り)に基づいて、自動運転から手動運転への切り替えを承認した旨を示すオーバーライド通知ORNを行動計画作成部76に送る。
なお、手動運転状態とは、ドライバにより自動運転スイッチ102がオフ状態とされ、ドライバが手動により車両の運転を行う状態である。また、自動運転状態とは、ドライバにより自動運転スイッチ102がオン状態とされ、車両の走行制御の一部又は全部を車両が自動で行う状態である。この自動運転状態では、例えば、車間を適切に維持しながら先行車両に追従するACC(アダプティブクルーズコントロール)機能や、車両が走行車線の略中央を走行するようにステアリング操作を制御するLKAS(Lane Keeping Assist System)機能が実行される。また、ACC機能やLKAS機能の他、渋滞時に低速の先行車に追従走行するTJA(Traffic Jam Assist)機能や、自動で車線変更を行うALC(Auto Lane Changing)機能等が実行される。
運転制御部64は、自動運転処理部60の処理結果と運転切替制御部63からの指示結果とに基づいて、出力装置16に対して動作の指示をする。運転制御部64には、車両の走行制御を行う走行制御部90と、ドライバに対する報知制御を行う報知制御部92と、が含まれる。
[動作]
この実施形態に係る車両制御装置10は、基本的には、以上のように構成される。次に、車両制御装置10の自動運転から手動運転への切り替え動作、いわゆるオーバーライド機能について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、フローチャートに係るプログラムを実行する主体は、把持センサ判定部29、運転意思判定部62及び運転切替制御部63である。
自動運転スイッチ102がオン状態にされていて車両が自動運転状態中のステップS1にて、運転切替制御部63は、常時、行動計画作成部76が、ドライバに運転操作に戻るように要求するテイクオーバー要求TORを発生したか否かを判定する。なお、テイクオーバー要求TORは、行動計画作成部76が対応できない状況やシステム異常を感知したときに発生される。
例えば、テイクオーバー要求TORは、自動運転により高速道路を走行中に、次のインターチェンジで高速道路から一般道路へ進入する際に、その進入操作をドライバに委ねるためにインターチェンジへの進入路の手前の高速道路上で行動計画作成部76から発生される(ステップS1:YES)。
この場合、運転切替制御部63は、ステップS2にて、報知装置88を通じてドライバへステアリングホイール40を把持し運転を自動運転から手動運転に交代するように要請する。
ステップS3以降の処理にて、運転意思判定部62を介して自動運転から手動運転への切り替えのドライバのオーバーライド意思を確認する。
ステップS3にて、運転意思判定部62は、操舵トルクセンサ114により検出されている操舵トルク信号Istから操舵トルクが所定値以下か否かを判定する。
操舵トルクが所定値を上回っていると判定した(ステップS3:NO)場合、換言すれば、ステアリングホイール40がドライバにより操舵されていると看倣される場合、運転切替制御部63は、ステップS4にて、テイクオーバー判定が成立したと判定し、ステップS5にて、自動運転から手動運転への切り替えが完了したことを示すオーバーライド通知ORNを行動計画作成部76に送る。これにより、自動運転処理部60による自動運転からドライバによる手動運転への切り替え動作が完了する。この実施形態では、ステアバイワイヤ操舵システムを採用しているので、操舵トルク信号Istが所定値以上の操舵トルクであることを示している場合には、ドライバが車両を手動操舵していると確実に判定することができる。
なお、ステップS3にて操舵トルクで判定する理由は、図6Aに示すように、ドライバが両手49でスポーク部39を把持して操舵している状態では、リム41に配設された静電容量マット28では把持・非把持を検出できない状態等を補完するためである。すなわち、図6Aに示す状態では、ドライバがステアリングホイール40を矢印方向に回動しても手49がリム41に接触していないために、ドライバによるステアリングホイール40の把持・非把持を把持センサ112により検出することができない。
一方、ステップS3の判定にて、操舵トルクが所定値以下(ステップS3:YES)の場合には、テイクオーバー判定の成立の成否を確認するため、ステップS6にて、把持センサ判定部29は、把持センサ112が正常状態にあるか故障状態にあるかを判定する。この場合、ステップS6にて、把持センサ112で静電容量Cを計測し、計測した静電容量Cに基づき、上記した表1(異常判定表)を参照して把持センサ112が正常状態(把持状態又は非把持状態)にあるのか故障状態(ショート故障状態又はオープン故障状態)にあるのかを判定する。
正常状態にあると判定した場合、ステップS7にて、ドライバがステアリングホイール40を把持しているか否かをステップS6の判定結果から判定する。例えば、図6Bに示すように、ドライバの両手49がステアリングホイール40のリム41の下方の両側を把持していて直進走行をしている場合、操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ114では、把持を検出することができない(ステップS3:NO)が、ステアリングホイール40の把持を検出する把持センサ112では、把持している(ステップS7:YES)と判定することができる。
把持していると判定したとき、ステップS4にて、運転意思判定部62によりドライバに運転意思が有ると判定されてテイクオーバー判定が成立したと判定する。この場合、さらに、ステップS5にて、自動運転から手動運転への切り替えが完了したことを示すオーバーライド通知ORNを行動計画作成部76に送る。これにより、この場合にも、自動運転処理部60による自動運転からドライバによる手動運転への切り替え動作が完了する。
その一方、ステップS7にて、把持状態にはない(ステップS7:NO)と判定したとき、ステップS8、S9、S10にて、運転意思判定部62は、それぞれ、アクセル踏込量が所定値以上であるか否か、ブレーキ踏込量が所定値以上であるか否か、EPBスイッチ110がオン操作されたか否かをアクセル踏込量信号Iap、ブレーキ踏込量信号Ibp、EPBオンオフ信号Iepbに基づき判定する。
いずれかが成立している(ステップS8、S9、又はS10:YES)とき、運転意思有りと判定しステップS4のテイクオーバー判定が成立したと判定する。この場合にも、ステップS5にて、自動運転から手動運転への切り替えが完了したことを示すオーバーライド通知ORNを行動計画作成部76に送られ、自動運転処理部60による自動運転からドライバによる手動運転への切り替え動作が完了する。
ステップS8、S9、S10の判定が、いずれも非成立である(ステップS8、S9、及びS10:NO)とき、テイクオーバー判定は成立しないので、ステップS11にて、自動運転処理部60は、緊急処理を行う。この緊急処理では、自動運転処理部60は、例えば、緊急処理を行う旨を報知装置88で報知すると共に、制動装置84により緊急ブレーキをかけて車両を路側に停車させる。
次に、ステップS6の判定にて、把持センサ112が故障状態にあると判定したときには、ステップS12にて、計時部54により計時される所定時間内に、アクセル踏込量信号Iapによるアクセル踏込量が所定値以上であって且つブレーキ踏込量信号Ibpによるブレーキ踏込量が所定値以上に操作されたか否かを判定する。
ステップS12では、把持センサ112が故障している場合には、ドライバの運転意思を確実に検出するため、アクセル踏込量とブレーキ踏込量の論理積で運転意思を判定する。
ステップS12の判定が成立したときには、運転意思有りと判定しステップS4のテイクオーバー判定が成立したと判定する。この場合にも、ステップS5にて、自動運転から手動運転への切り替えが完了したことを示すオーバーライド通知ORNが行動計画作成部76に送られ、自動運転処理部60による自動運転からドライバによる手動運転への切り替え動作が完了する。
これに対して、ステップS12の判定が成立しないときには、ステップS11にて上述した緊急処理を行う。
[実施形態から把握し得る発明]
ここで、上記実施形態から把握し得る発明について、以下に記載する。なお、理解の便宜のために構成要素には上記実施形態で用いた符号を付けているが、該構成要素は、その符号をつけたものに限定されない。
この発明に係る車両制御装置は、車両の速度及び操舵のうち少なくとも一方を自動的に制御する自動運転又はドライバによる手動運転に切り替える運転切替制御部63と、前記ドライバが操舵可能な前記車両の操舵子40に対する前記ドライバによる把持の有無を検出する把持センサ112と、前記操舵子40への操舵トルクを検出するトルクセンサ114と、を備える車両制御装置10であって、前記運転切替制御部63は、自動運転中に、前記自動運転から前記手動運転に切り替えるテイクオーバー要求TORを受けた場合に、前記トルクセンサ114により検出されている前記操舵トルクが所定値を上回る(ステップS3:NO)とき、前記把持センサ112により前記操舵子40に対する把持が検出されていない場合であっても、前記自動運転から前記手動運転へ切り替える。
この構成によれば、自動運転中に、自動運転から手動運転に切り替えるテイクオーバー要求TORを受けた場合に、トルクセンサ114により検出されている操舵トルクが所定値を上回るとき、前記自動運転から前記手動運転へ切り替えるようにしたので、操舵子40の把持が検出されていない場合であっても、テイクオーバー要求TORに応えることができる。
この場合、前記車両の速度を変更乃至維持するために前記ドライバの操作を受け付ける運転操作子106、180と、該運転操作子106、108に対する前記ドライバによる操作の有無に対応して、前記ドライバの運転意思の有無を判定する運転意思判定部62と、前記把持センサ112の異常の有無を判定する異常判定部29と、をさらに備え、前記運転切替制御部63は、前記トルクセンサ114により検出されている操舵トルクが所定値以下の場合に、前記異常判定部29により前記把持センサ112に異常が有る(ステップS6:故障)と判定されているときであっても、前記運転意思判定部62により運転意思が有ると判定されているときには、前記自動運転から前記手動運転へ切り替えるようにしてもよい。
このように、システム(自動運転処理部60)から人(ドライバ)への運転の引き継ぎの際、把持センサ112に異常が有る場合であっても、他のセンサによりドライバの運転意思が確認されたときには自動運転から手動運転に切り替えられるようにしたので、システムからのテイクオーバー要求TORに可能な限り応えることができる。
この場合、前記運転操作子106、108は、アクセルペダル及びブレーキペダルを含み、それぞれ、所定値以上の踏込操作があった(ステップS12:YES)場合に、前記運転意思判定部は、前記ドライバに運転意思が有ると判定するようにしてもよい。
この構成によれば、所定時間内に運転操作子106、108の両方が操作されているときに、ドライバが運転操作をしていると判定するので、把持センサ112に異常がある場合、より念入りにドライバが運転操作をしているか否かを判定することができる。
また、上記車両制御装置10において、前記車両の速度を変更乃至維持するために前記ドライバの操作を受け付ける運転操作子106、108と、該運転操作子106、108に対する前記ドライバによる操作の有無に対応して、前記ドライバの運転意思の有無を判定する運転意思判定部62と、前記把持センサ112の異常の有無を判定する異常判定部29と、をさらに備え、前記運転切替制御部63は、前記トルクセンサにより検出されている操舵トルクが所定値以下であって、前記異常判定部29により前記把持センサ112が正常である(ステップS6:YES)と判定されている場合に、前記把持センサ112により前記操舵子40に対する前記ドライバによる把持が検出されていないとき、前記運転意思判定部62により運転意思が有ると判定されているときには、前記自動運転から前記手動運転へ切り替えるようにしてもよい。
このように、システム(自動運転処理部60)から人(ドライバ)への運転の引き継ぎの際、把持センサ112が正常であるが把持が検出されていないときであっても、他のセンサによりドライバの運転意思が確認されたときには自動運転から手動運転に切り替えられるようにしたので、システムからのテイクオーバー要求TORに可能な限り応えることができる。
この場合にも、前記運転操作子106、108は、アクセルペダル及びブレーキペダルを含み、前記アクセルペダル又は前記ブレーキペダルに所定値以上の踏込操作があった(ステップS8:YES又はステップS9:YES)場合に、前記運転意思判定部62は、前記ドライバに運転意思が有ると判定するようにしてもよい。
この構成によれば、把持センサ112が正常であるが把持が検出されていないとき、運転操作子106又は運転操作子108が操作されているときに、ドライバが運転操作をしていると判定するので、把持センサ112に異常ないことに応じてドライバが運転操作をしているか否かを判定することができる。
また、前記運転操作子86は、電動パーキングブレーキを含み、該電動パーキングブレーキがオン状態への操作がなされた(ステップS10:YES)とき、前記運転意思判定部62は、前記ドライバに運転意思があると判定するようにしてもよい。
電動パーキングブレーキ86のオン状態への操作は、車両を停止させようとするドライバの意思があると判定することができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両制御装置 12…統括制御装置
14…入力装置 16…出力装置
18…外界センサ 20…通信装置
22…ナビゲーション装置 24…車両センサ
26…ドライバセンサ 28…静電容量マット
28a、28c…電極 28b…誘電体
28d、28e…端子 29…把持センサ判定部
38…連結部 39…スポーク部
40…ステアリングホイール 41…リム
44…皮革 49…手
50…演算部 52…記憶部
54…計時部 60…自動運転処理部
62…運転意思判定部 63…運転状態制御部
64…運転制御部 72…外界認識部
74…自車位置認識部 76…行動計画作成部
78…軌道生成部 80…駆動力出力装置
82…操舵装置 84…制動装置
88…報知装置 90…走行制御部
92…報知制御部 102…自動運転スイッチ
104…ドライバモニタカメラ 106…アクセルセンサ
108…ブレーキセンサ 110…EPBスイッチ
112…把持センサ 114…操舵トルクセンサ

Claims (5)

  1. 車両の速度及び操舵のうち少なくとも一方を自動的に制御する自動運転又はドライバによる手動運転に切り替える運転切替制御部と、
    前記ドライバが操舵可能な前記車両の操舵子に対する前記ドライバによる把持の有無を検出する把持センサと、
    前記操舵子への操舵トルクを検出するトルクセンサと、
    前記車両の速度を変更乃至維持するために前記ドライバの操作を受け付ける運転操作子と、
    該運転操作子に対する前記ドライバによる操作の有無に対応して、前記ドライバの運転意思の有無を判定する運転意思判定部と、
    前記把持センサの異常の有無を判定する異常判定部と、を備える車両制御装置であって、
    前記運転切替制御部は、
    自動運転中に、前記自動運転から前記手動運転に切り替えるテイクオーバー要求を受けた場合に、前記トルクセンサにより検出されている前記操舵トルクが所定値以下であり、前記異常判定部により前記把持センサに異常が有ると判定されているときであっても、前記運転意思判定部により運転意思が有ると判定されているときには、前記自動運転から前記手動運転へ切り替える、
    車両制御装置。
  2. 請求項に記載の車両制御装置であって、
    前記運転操作子は、アクセルペダル及びブレーキペダルを含み、それぞれ、所定値以上の踏込操作があった場合に、前記運転意思判定部は、前記ドライバに運転意思が有ると判定する
    車両制御装置。
  3. 車両の速度及び操舵のうち少なくとも一方を自動的に制御する自動運転又はドライバによる手動運転に切り替える運転切替制御部と、
    前記ドライバが操舵可能な前記車両の操舵子に対する前記ドライバによる把持の有無を検出する把持センサと、
    前記操舵子への操舵トルクを検出するトルクセンサと、
    前記車両の速度を変更乃至維持するために前記ドライバの操作を受け付ける運転操作子と、
    該運転操作子に対する前記ドライバによる操作の有無に対応して、前記ドライバの運転意思の有無を判定する運転意思判定部と、
    前記把持センサの異常の有無を判定する異常判定部と、を備える車両制御装置であって、
    前記運転切替制御部は、
    自動運転中に、前記自動運転から前記手動運転に切り替えるテイクオーバー要求を受けた場合に、前記トルクセンサにより検出されている前記操舵トルクが所定値以下であり、前記異常判定部により前記把持センサが正常であると判定されている場合に、前記把持センサにより前記操舵子に対する前記ドライバによる把持が検出されていないときであっても、前記運転意思判定部により運転意思が有ると判定されているときには、前記自動運転から前記手動運転へ切り替える、
    車両制御装置。
  4. 請求項に記載の車両制御装置であって、
    前記運転操作子は、アクセルペダル及びブレーキペダルを含み、前記アクセルペダル又は前記ブレーキペダルに所定値以上の踏込操作があった場合に、前記運転意思判定部は、前記ドライバに運転意思が有ると判定する
    車両制御装置。
  5. 請求項又はに記載の車両制御装置であって、
    前記運転操作子は、電動パーキングブレーキを含み、該電動パーキングブレーキがオン状態への操作がなされたとき、前記運転意思判定部は、前記ドライバに運転意思があると判定する、
    車両制御装置。
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